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Posted by ブクログ
読み終わった時思わず大きなため息。
久しぶりにこんなに引き込まれる世界観を楽しめた。
この本のストーリーは第二次世界大戦のナチス政権下にいた二人のドイツ人の話であり、民族とは何か、正義とは何かを常に考えさせられるお話である。
二人のドイツ人は幼なじみでありながら対極の場にいる。同じドイツ人でありながらもそれぞれが自分の運命のもとに立ち向かっていく話である。
かなりの長作だが、あっという間に読み終わってしまうのでぜひ壮大なストーリーを読んでほしい。
個人的な話だが、自分もまた聴覚障害があるのでもし当時ユダヤ人だとしたら真っ先に自分はユダヤ人の障害者として殺されていたのだろうなと自分に置き換えて色々と考えさせられた。
Posted by ブクログ
敵対する立場で、幾度も運命を交差させてきたアルベルトとマティアス。
この物語の果ては、本当に慟哭という言葉が相応しい。
神は、乗り越えられぬ試練を与えることはない。
…などと言うのも愚かしく感じるほどの、悲惨な殺戮。意味を見出せない戦闘。
今この瞬間も、女性や子供を含めた民間人に銃を向けている兵士たちは、皆こんな心境でいるのだろうか。
そうだとしても、到底受け入れられないのだけれど…
現実になおも続いている侵攻や、防衛のためと称して軍備を増強しようとしている政府。
感想を書くことも出来ず日にちが経ってしまったが…
とにかくとてつもなく力のある作品だった。
Posted by ブクログ
第二次世界大戦時ナチス支配下のドイツでかつての同級生2人、ナチス側のアルベルト=ラーセンと迫害される側である修道士のマティアス=シェルノの2人の戦いを描いたお話。2人は互いに対立することもありながら不思議な巡り合わせの中で協力もしつつそれぞれの戦いに挑んでいく。 マティアスは初めから分かりやすく真っ直ぐで、人道的な戦いを行う。 対するアルベルトはナチス側であり悪役かと思いきや彼は純粋に守ると約束していた奥さんを守り切り、同時に助けられるところではマティアスやユダヤ人に手を貸すところもあった人。ロシア遠征ではユダヤ人を大量に虐殺していた訳で、決して善人とは言えないけれど、自分も彼と同じ立場ならどういう行動が取れたかと問われると分からないし、戦時下における善人の定義はわからない。ただ、最後にアルベルトが処刑されることにはマティアスやアルベルトの奥さん含め反発や悲しみを覚える人が一定数いたことは事実。アルベルト本人は気にしてなさそうだけれど、私も読者としてアルベルトの最期は納得いかない気持ちもあり、辛かった。でも今のウクライナ情勢含め、本当に色んなことを考えさせてくれる本だった。
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