紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

小説・文芸
979円 (税込)

4pt

会津出身の父から「喧嘩は逃げるが、最上の勝ち」と教えられ、反発した鷹志は海軍の道を選び、妹の雪子は自由を求めて茨の道を歩んだ――。海軍兵学校の固い友情も、つかの間の青春も、ささやかな夢も、苛烈な運命が引き裂いていく。戦争の大義を信じきれぬまま、海空の極限状況で、彼らは何を想って戦ったのか。いつの時代も変わらぬ若者たちの真情を、紺碧の果てに切々と描く感動の大作。(解説・末國善己)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    578906
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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紺碧の果てを見よ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読めてよかったです。
    海軍に生きる男性たちと、陸に生きる女性たちの物語。

    後になってから、外から、いろんな情報を得てから出てくる意見や判断と、その時に、その場で、限られた情報の中で出される意見や判断は往々にして異なります。

    この物語の中では、何かが美化されるのではなく、そこに生きる人たちのそれぞれの生き方が描かれていて、最後までページを繰る手がとまりませんでした。

    章ごとにはさまれる雪子の手紙が胸に刺さりました。

    兄と妹。
    男と女。
    性別の違いによって生じてくる、選択肢の違いや、置かれる環境の違いについても揺さぶられる物語でした。

    0
    2026年03月14日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの須賀作品。戦前から戦中にかけての若者の葛藤を描いている。主人公は旧会津藩の家系に育ち、父の「喧嘩は逃げるが上等」という考え方に激しく反発している。小さい頃から懐いている頑固な妹を大切にしながらも、そばを離れ、自分の志に沿って帝国海軍士官となる決意をする。士官学校での友情、軍や国の理不尽で無茶な方針に嫌気が差しつつも国を守ろうと奮闘する。若者のまっすぐな情熱や、無鉄砲さや、純粋なところ、義憤など、共感できるところも多く、なんだか良い小説。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    武勇を語らず、かと言って、人道を主人公に体現させることもなく、ヒーロー像を描かず、戦争を美化せず、その運命を笑わず、骨太に敗北の受け入れを描く物語で、とてもよかった。

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに戦時物を読んだ気がする
    かなり面白かったです
    須賀しのぶさんの本はこれで5冊目だけど
    すべて4点以上にしてた
    個人的に5冊以上読んで4点以上だった作家さんは他にいない
    文章が上手いし飽きさせない

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    良い話だったとは思うがなんか薄っぺらな印象。しかし、本の感想からは離れるが、戦前の日本にはバカしかいなかったのだろうか?国民を虫ケラの様に扱う天皇以下の腹黒い国の指導部と、疑うことなくそれに従い殺し合いを美化するおめでたい勘違い集団。それが日本だったのかと情けなくなる。決して愛国心などではなく、単なるカルト宗教の教祖とその取り巻き一派と信者。そして、その指導部の生き残りから続く子孫が支配する現在のこの国。長年利権にしがみつく与党は保守の化けの皮を被った反日売国奴集団。自立できない国民は他人事人任せ。結局、戦後も更にレベルが下がっただけなのかも知れない。

    0
    2022年09月04日

    Posted by ブクログ

    須賀様に脱帽

    この作品を書くために作者はどれほどの調べ物をしたのだろう…。わかりやすく、かつ正確に描かれる海軍士官と妹の物語。
    こういった戦争作品はどうしても重く、取っ付き難いと感じてしまいがち。でも、読み終わってみると、なんでもっとはやく読まなかったんだろう、と、、。

    各章の冒頭にある雪子の手紙を最後に読み返した。すごすぎてため息…
    「兄さん」と「鷹志さん」という呼び方、文章からわかる雪子の成長や精神状態、、
    とにかく読んでください。

    0
    2022年05月31日

    Posted by ブクログ

    幼少期の頃の話から終戦に至るまでのストーリーの移り変わりが非常にスムーズ。最後のページを読み終わった瞬間、すぐにもう一度初めから読み直したくなった。積読必須。戦争もの、歴史ものではあるがとてもとっつきやすく自然と自分の中に落とし込める感覚がある。「革命前夜」を読んだ際も感じたが、作者は緩急のつけ方が非常に上手い。

    0
    2022年02月20日

    Posted by ブクログ

    物語は大正12年から始まり、後の海軍少佐永峰鷹志の少年時代、海軍兵学校時代、そして太平洋戦争終戦までが描かれています。
    兵学校時代、同じ分隊の級友や先輩たちの戦時中の話や、本土に残された家族の話、そして太平洋戦争が始まり紺碧の海へと乗り出していく兵士たち、「弱虫」と揶揄されながらも、艦からは犠牲者を出さぬように「逃げる」ことに全力を尽くす鷹志。
    この時代を生きた人々の思いが胸に迫ってきました。

    0
    2021年06月19日

    Posted by ブクログ

    ー友よ、紺碧の果てを見よ。
    愛するものの防人たれ。

    日本語は美しいと節々に感じられた一冊。

    物語自体はもちろん素晴らしく、第二次世界大戦の複雑な戦況の中に見事に構築されたストーリーは圧巻。
    鷹志の心、他の登場人物の信念、自分も物語の中に入ったのではないかと錯覚を抱くほど入り込める描写だった。

    しかし、それ以上に心に残るのが筆者の紡ぎ出す美しい日本語だった。

    悲惨な戦争で、多くの命が奪われている物語に対して不謹慎かもしれないが、読後に心が苦しくも暖かくなる。

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    逃げるは最上の勝ち、ならぬものはならぬ。戊辰戦争後、辛酸を舐めた会津の教えを体現した艦長の判断に共感を覚える。又、奔放に振舞う妹ゆきことのコントラストに、この小説に深みと豊かな情緒をみる。
    戦果に散った英霊を美化した小説は多数有るが、牧歌的な昭和初期の生活や教育と主人公の心の成長や拠り所となる思想に至る経緯を明瞭な筆致で描き、極限の環境や置かれた立場の中で、己の信念を曲げずに判断を下すに至った人間性を知る良書であった。 

    0
    2021年04月25日

紺碧の果てを見よ(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    紺碧の果てを見よ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    578906
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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