【感想・ネタバレ】帝国の娘 下のレビュー

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Posted by ブクログ

帝国の娘上と同じくさくさく読めました。やはり主人公にがっつり感情移入できなくてどうかな、と思ったけれど最後まで読むとすごく勢いのある本だと思えた。

田舎で暮らす平凡な少女が実はお姫様だった?!なんて単純ことではない、いい意味で期待を裏切られる展開。

自分の知っていた少女小説とは違う雰囲気の持つ須賀しのぶ作品、続編もある様なので読んで見たいが、角川文庫から出るのを待ってみよう…

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2013年12月30日

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ネタバレ

 アルゼウス皇子としてほかの皇子と対面し、彼らと生活を共にするカリエ。
 それぞれ毛色の違う四人の皇子が揃い、陰謀が動き始めます。

 皇子四人とも、それぞれ違う部分で皇子としては理想的で、また問題も抱えていて、彼らが切磋琢磨していく姿が好きです。
 母親の家柄が低く、継承争いからは脱落している二人の兄。カリエ扮するアルゼウス皇子の登場によって、確実だった未来を揺るがされ刺激を受ける弟のミューカレウス。
 特に、周囲にちやほやされてきたミューカレウスの、のちの成長ぶりがすごかった。それだけに、その努力を裏切られるような展開が切ない……。
 長兄ドミトリアスは誰よりも厳しく、彼と交流を持つ民衆の支持も篤い。弟たちからも理想の兄として慕われているある意味完璧な皇子だけれど、皇帝になるという未来はあまりにも現実味がない。それを知ってなんとか兄を皇帝にという次兄のイレシオンの心のうちには胸を締め付けられます。

 また、身代わりとしてそれ以外の生き方を奪われたカリエが、その存在価値を失い危機に立たされます。
 皇子の従者としてカリエを守ってきたエディアルドが、今度はカリエの命を脅かす存在となる展開に……。
 負けん気の強さでひたすら前に進んできたカリエだけに、その先に明るい未来がないと悟る場面は、この小説の重さを感じさせる一番のシーンです。

 著者さんがあとがきで語られるように、少女小説としてライトノベルレーベルから刊行されるには、政治色や宗教色は破格に強い。でも、それがいいんです!
 女性を主役に据えた大河小説ということで、もっと大々的に売り出していってほしいです角川さん!
 続刊の復刊も期待したいです!(あとできれば装丁をもうちょっとどうにか……)

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2014年09月28日

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ネタバレ

【ひとり須賀しのぶ祭り実施中】
うわーー怒濤の下巻!
くそガキと思ったミュカも他の皇子たちも、皆それぞれに信条があり(須賀さんの作品はだから好き)よかった。
続きが読みたい!!
角川版ってこれ以降の予定ないんですか!!!ひどすぎる…。
カリエ(アル)・エドの主従も最高でした。
つづきかもーーーん!ふんがふんが。

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2012年12月20日

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Oh my goodness that was so good! I want to make this an intelligent review, but the only legible words I can make out in my brain is, "MOAR BOOKS. I WANT MOAAARRR." So I think a thoughtful review is out of the question.

I am beside myself with joy right now. I don't know if I can be patient enough to wait for the new versions of these books. Please hurry and publish them!

Desperately awaiting the next book.

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2012年01月30日

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ネタバレ

これで終わっても物語として成立するくらいのボリューム。このシリーズのすごいところは、ここからが始まりというところ。
初読のときはここで終わりと思って、続きがあると知ったときは歓喜した。
戻ってきたカリエを抱きしめたときのエドといったら、、、もうたまんないよね。
どんどんエドのことが好きになるよう仕組まれてる。ミューカレウスといい、グラーシカといい、ドミトリアスといい、キャラが本当にいい。
そしてカリエは強い。

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2024年02月20日

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上巻は世界観に入るので精一杯だったけど、下巻はその世界観の中で一気に話が動く。
須賀さんはどの作品も世界観を丁寧に表現するから、前半は入りにくい節がある。でもそれが後半の面白さに繋がる。須賀さんの手法ですね、最高です。

主人公カリエの目線で話は進むけど、他の皇子たちの心情、それぞれの立場や苦悩がわかりやすく、ラストはほんとに切ない、、。
須賀さんの作品はどの女の子も強く、元気をもらえるから好き。ただの幸せ者とかではなく、ちゃんと挫折を経験し、努力を重ねる姿が最高にカッコイイ。
エドのカリエに対する思いは完全に愛情ですよね、素敵です。宝塚とかでやったら面白いだろうなぁ。
角川で新装版が出たのが10年以上前みたいだから、この先はコバルトで読むしかないか〜
続きが気になって仕方ない。あと20巻以上あるけど、、がんばります。

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2023年04月10日

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ネタバレ

国民の意見を聞き国を健全に維持、発展させることの難しさや、どういう人生を求め歩むか、尽きない苦悩がしっかり描かれていたところが良かった。登場人物たちの人間らしさにも好感を持った。自分の弱さに気づき、それが成長に繋がっていると感じられた。
ミュカが登場してから、カリエの本来の性格がよく出ていて笑ってしまうことが増えた。この4兄弟の生活がずっと続けばいいのにと、切なかった。
つい涙してしまったのは、意識の戻ったミュカとカリエで皇子宮に戻り、エドに抱きしめられたシーン。裏切られたわけではなかったと確信するところがたまらなかった。読者としても、みんながギスギスしているのは辛い。それほど感情移入してストーリーを追っていた。
可哀想な皇子、シオンの選択も切ない。この立場に生まれてしまった以上、本当の意味での幸福は訪れないのだろうと不憫に思う。
読み終わりたくなかったな。

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2022年07月25日

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大帝国ルトヴィアの皇位継承をめぐって皇子たちを中心に起こる様々な出来事、謀略、葛藤、愛情。作者名と帝国の娘というタイトルだけで手に入れたら、何と大河少女小説、しかし後半のストーリー展開はそれなりに面白かった。ここから続く大河ドラマで、主人公も作家も成長していくのだろうが、それに付き合っていくほどの魅力は感じず。

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2020年11月29日

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これ、少女小説だったのか。須賀しのぶは他の作品を読んでいたので、そのカチっとした物事の真髄を追求していく文体が好きで、そんな人のファンタジーってどんな感じだろう?と思って手に取ったが、全く違和感のない面白さだった。たぶん、シリーズ読破してしまうわ。

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2018年12月03日

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談話室で紹介されていたのを見て、手に取りました。

とにかく負けない女の子の姿がかっこいい。
でもまだ少し子供ですね。これからの成長を見ていきたい。

結構軽い物語なのかな?って思いましたが、
作りこんでありますね・・・
読んでいて惹きこまれていきます。

角川さんが続きを出してくれれば買います!!

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2012年08月12日

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元は少女小説だそうですが、甘さは控えめ。むしろ結構血なまぐさい。ヒロインは全く甘やかされないし(むしろ叩きのめされている)、権謀術数蠢く世界が描かれる、硬派な読み応え。
運命に翻弄されても、自分の進む道をちゃんと自分で選んで、這ってでも前に進むカリエは格好良い。生きることに執着することが、彼女の強さの源なのだろう。そして主要な登場人物たちも、それぞれが己の信じるもののために懸命になってるのが良い。

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2012年02月24日

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わぁ〜何これ、まだまだ続くんですかちょっと早く私に続きを読まして下さいいい!!!!!

となるような展開に満腹。
むしろ満腹と言うよりまだ続くと聞いてよりいっそうお腹が空いた感じ(笑)

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2012年02月16日

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ネタバレ

最初から分かってたことだけど...アルゼウス(本人)...不憫な子TT 

アル(カリエ)とミュカの兄弟喧嘩が微笑ましいw 
皇子様なのに取っ組み合いって(笑) 
でもこの後の展開...やっぱり不憫だ、皇子たち...。 

この後、続編出たらどうしようかな? 
あとがきにもあるけど、政治色・宗教色が強くなってきてコバルト版は挫折したんだよなぁ。 
あと恋愛もの大の苦手なんで恋愛色強くなってきたのも挫折の原因。 
カリエ目線のサルベーンとか今読んでもドン引きしたもんな(笑)

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2012年01月16日

Posted by ブクログ

須賀さんのコバルト文庫から出ている作品、ずっと読みたいと願っていたのでこの新装丁版はとても嬉しい。馴染みのない“少女小説”に入り込めるだろうかと気をもんでいたが、まったく問題なかった。
『神の棘』から入ったわたしは、著者の書く宗教についてやひとと神の関係、選択の先にあるものに興味を持った。というか“やられてしまった”のだが(笑)、いやあ、14歳の少女を主人公にそれを描かれるとまた違う迫力がある。あとがきの“大人が~”という文に涙線を緩ませつつ、この2冊にシリーズが続くのか否か。
角川書店さん……お願いします!

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2011年12月27日

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ネタバレ

うーん、最後よく分からなかった。
エドはカリエをカリエとして見るようになったから助けようと思ったのかな?エドの皇子一筋!がどこで変わったのかがよく分からなかった。あと、カリエは結局王族の血が流れているの??なんか中途半端な気がして…

これ、ラノベで続いてるんだ…

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2022年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2014年1冊目。

あとがきを読んでびっくり。
『帝国の娘』は、もともとコバルト文庫で刊行していた「流血女神伝」全25巻の冒頭のストーリーというじゃありませんか!

#角川ってライトノベルレーベルの再刊多いなぁ~
#なんか回収してないエピソードあるなーと思っていたけど納得

まさかのシオン兄上犯人
まさかのミュカ皇子負傷

で、ちょっとラストどうなのよ、って思ってましたが

まさかのエドと逃亡(・∀・)

"生きる力"の強いカリエならありかな。

ところでエディアルドさん、最後にカリエを抱きしめてくれてもよかったのよ?

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2014年01月05日

Posted by ブクログ

コバルトで発刊されていたシリーズの復刊。
角川だし、復刊だし、改稿も多少入ってるし、残り26巻(?確か)がんがん復刊してほしい・・・・・。

今読み返すと、カリエの中2っぷりがいらいらするし笑えますが、でも少女のために書かれたレーベルなのでこれもまたよし。

須賀ヒロインはけなげ。

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2012年01月24日

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