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Posted by ブクログ
アルゼウス皇子としてほかの皇子と対面し、彼らと生活を共にするカリエ。
それぞれ毛色の違う四人の皇子が揃い、陰謀が動き始めます。
皇子四人とも、それぞれ違う部分で皇子としては理想的で、また問題も抱えていて、彼らが切磋琢磨していく姿が好きです。
母親の家柄が低く、継承争いからは脱落している二人の兄。カリエ扮するアルゼウス皇子の登場によって、確実だった未来を揺るがされ刺激を受ける弟のミューカレウス。
特に、周囲にちやほやされてきたミューカレウスの、のちの成長ぶりがすごかった。それだけに、その努力を裏切られるような展開が切ない……。
長兄ドミトリアスは誰よりも厳しく、彼と交流を持つ民衆の支持も篤い。弟たちからも理想の兄として慕われているある意味完璧な皇子だけれど、皇帝になるという未来はあまりにも現実味がない。それを知ってなんとか兄を皇帝にという次兄のイレシオンの心のうちには胸を締め付けられます。
また、身代わりとしてそれ以外の生き方を奪われたカリエが、その存在価値を失い危機に立たされます。
皇子の従者としてカリエを守ってきたエディアルドが、今度はカリエの命を脅かす存在となる展開に……。
負けん気の強さでひたすら前に進んできたカリエだけに、その先に明るい未来がないと悟る場面は、この小説の重さを感じさせる一番のシーンです。
著者さんがあとがきで語られるように、少女小説としてライトノベルレーベルから刊行されるには、政治色や宗教色は破格に強い。でも、それがいいんです!
女性を主役に据えた大河小説ということで、もっと大々的に売り出していってほしいです角川さん!
続刊の復刊も期待したいです!(あとできれば装丁をもうちょっとどうにか……)
Posted by ブクログ
【ひとり須賀しのぶ祭り実施中】
うわーー怒濤の下巻!
くそガキと思ったミュカも他の皇子たちも、皆それぞれに信条があり(須賀さんの作品はだから好き)よかった。
続きが読みたい!!
角川版ってこれ以降の予定ないんですか!!!ひどすぎる…。
カリエ(アル)・エドの主従も最高でした。
つづきかもーーーん!ふんがふんが。
Posted by ブクログ
これで終わっても物語として成立するくらいのボリューム。このシリーズのすごいところは、ここからが始まりというところ。
初読のときはここで終わりと思って、続きがあると知ったときは歓喜した。
戻ってきたカリエを抱きしめたときのエドといったら、、、もうたまんないよね。
どんどんエドのことが好きになるよう仕組まれてる。ミューカレウスといい、グラーシカといい、ドミトリアスといい、キャラが本当にいい。
そしてカリエは強い。
Posted by ブクログ
国民の意見を聞き国を健全に維持、発展させることの難しさや、どういう人生を求め歩むか、尽きない苦悩がしっかり描かれていたところが良かった。登場人物たちの人間らしさにも好感を持った。自分の弱さに気づき、それが成長に繋がっていると感じられた。
ミュカが登場してから、カリエの本来の性格がよく出ていて笑ってしまうことが増えた。この4兄弟の生活がずっと続けばいいのにと、切なかった。
つい涙してしまったのは、意識の戻ったミュカとカリエで皇子宮に戻り、エドに抱きしめられたシーン。裏切られたわけではなかったと確信するところがたまらなかった。読者としても、みんながギスギスしているのは辛い。それほど感情移入してストーリーを追っていた。
可哀想な皇子、シオンの選択も切ない。この立場に生まれてしまった以上、本当の意味での幸福は訪れないのだろうと不憫に思う。
読み終わりたくなかったな。
Posted by ブクログ
最初から分かってたことだけど...アルゼウス(本人)...不憫な子TT
アル(カリエ)とミュカの兄弟喧嘩が微笑ましいw
皇子様なのに取っ組み合いって(笑)
でもこの後の展開...やっぱり不憫だ、皇子たち...。
この後、続編出たらどうしようかな?
あとがきにもあるけど、政治色・宗教色が強くなってきてコバルト版は挫折したんだよなぁ。
あと恋愛もの大の苦手なんで恋愛色強くなってきたのも挫折の原因。
カリエ目線のサルベーンとか今読んでもドン引きしたもんな(笑)
Posted by ブクログ
うーん、最後よく分からなかった。
エドはカリエをカリエとして見るようになったから助けようと思ったのかな?エドの皇子一筋!がどこで変わったのかがよく分からなかった。あと、カリエは結局王族の血が流れているの??なんか中途半端な気がして…
これ、ラノベで続いてるんだ…