須賀しのぶのレビュー一覧

  • 神の棘I

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    『また、桜の国で』、『革命前夜』を読みましたが、これも読み始めたら止まりませんでした。Ⅰを読み終わったばかりですが、Ⅱを読むのが本当に楽しみです。

    舞台はナチス政権下のドイツ。マティアスとアルベルト、正反対のような生き方をしている二人が、ラスト、どうなるのか。
    神、信仰、救い、悪、それは今の時代も変わらずある問い。それが後半どのように語られ、展開していくのか楽しみに読みたいと思います。

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    2023年03月27日
  • 荒城に白百合ありて

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    須賀様安定に素晴らしかった。
    須賀様の歴史物は第二次世界大戦絡みの作品がほとんどだったけど、こちらは幕末のお話。
    カタカナだらけの登場人物よりはわかりやすいけど、歴史の知識が自分にあまりになさすぎて難しかった。

    須賀様お得意の、実在する人物と架空の人物が織り交ぜられているところはさすがでした。
    薩摩藩士の言葉はちょっと字面だと読みにくいけど、頭で音声に置き換えると納得。

    青垣(森名)鏡子と、岡元伊織の運命が、時代の波とともに書かれている。ひたすら報われない2人。いや、最後は報われたって言ってもいいのかな。
    読みごたえバッチリ。会津についてもっと勉強したくなる作品。

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    2023年03月09日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    最後の最後でスポーツものらしくスッキリした。
    これがないと3点だったなあ。

    この人は本当に文章が上手い
    まだ2冊目だけど
    前に読んだ本も、ストーリーはともかく、
    文章がうま過ぎて感動するぐらい
    上手いというのは
    言葉の使い方とうまさと
    説明くさくならず、読者の想像を掻き立てるバランス感が抜群によい

    この人の書いたものならどんな設定の本でも
    安心して読めそうだ

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    2023年02月22日
  • 夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

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    甲子園に向かって青春する野球少年たち!!!!そしてそれを追いかける新人記者の連続短編集でした。あまりにも爽やか。たまらないです。
    高校生の3年が終わっても、趣味でもプロでも好きなことを続けれますね、という後味までも爽やか小説でした。

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    2023年02月04日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    外れ無しの須賀しのぶ

    浦賀の少年、鷹志は海軍兵学校に進み海軍士官の道をめざす。

    妹の雪子は兄と別れ、自分の夢を貫きいばらの道を歩む。
    そして、日支事変、太平洋戦争と時代は進み鷹志、兵学校の同期たち、雪子も戦争に翻弄される。

    兄を思う妹、青春を戦争にささげた若者たち。

    題名「紺碧の果てを見よ」、私も見てみたい。

    最後は落涙

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    2023年02月01日
  • 帝国の娘 上

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    「革命前夜」で気になった須賀しのぶを読んでみようとこちらに手を出したのだが、読み終わってみてはじめて全25巻の大作の冒頭にすぎなかったことに気がつく。
    近年大量に生まれた異世界ファンタジーものの一つといえばそうで、10年前に角川で復刊、そして最近になってマンガ化と今頃わざわざとりあげられるのもわかる。ただ歴史に翻弄される主人公のアップダウンはハンパなく、彼女をおそう運命の追い込みの厳しさは相当なもので、近年の王道作品にみられがちな、ぬるい俺TUEEE的な異世界チートものとは一線を画する。むしろ貴種流離譚的な構成は、より伝統的な神話的物語として受け入れられるものだろう。
    僕にとっては全くうもれて

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    2023年01月22日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    読みすすめていくうちに心が熱くなっていく作品だった。
    埼玉県の公立、北園高校を舞台に70回、80回、90回、100回大会のそれぞれを描いた作品。
    高校野球が限られた3年というタイムリミットがあり、なぜこんなにも人々を熱狂させているのかが改めてわかる。
    OB会からのプレッシャー、頭角をあらわしてくる投手、女子マネージャーへの扱い、ハズレ世代といわれたチームの逆転劇。すべて高校野球に全力で挑む姿はザ青春という他なかった。部室に飾られる過去の栄光の写真から、代々悲願の甲子園へという想いが積み重なっているのが印象付けられる。
    また高校3年が終わってもそれぞれの役割で母校に関わっていくのも、現役時代に全

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    2023年01月11日
  • 流血女神伝 喪の女王8

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    ネタバレ

    バルアンとカリエの再会と対決と決別が見たかったー!というのが最終的な嘆きなのですが、そういったのがなく終わるのがこのシリーズだよなぁという気持ちもあり。
    └神話の終わりなら、女神が浄化されたのちの、最後の神の祟りの具現となってしまったバルアンと、女神と決別したカリエが対峙してはっきり決別してほしかったなという…でも会ったらカリエがバルアンに殺されるから無理だったんだろうなというのもわかる……

    帝国の娘から見られた王の素質を花開かせ、初の女性総督として華々しく栄光の座を歩み、各国の平和のため尽力するカリエが見たかった! んだけど、この物語は運命に翻弄されながら生き抜いた、かけがえのない平凡な少

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    2023年01月06日
  • 夏空白花

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    どこまでが史実かは分かりませんが、野球好きの自分はとても楽しめました。ベースボールとやきゅうの違いはあっても、ど真ん中には野球というスポーツが聳え立っているのだと。また、奇しくもコロナ禍により、「子どもたちの1年は大人の10年」という言葉も実感することができました。「青春は密」という監督の言葉もありましたしね。いつの時代も野球は人々を魅了し、時には人生を狂わせるほどの魔力をもっているのだと思います。

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    2023年01月02日
  • 雲は湧き、光あふれて

    無料版購入済み

    うまい

    うまい
    芙蓉千里.帝国の娘.神の棘.革命前夜とこの作家の作品を読んできたが、高校野球を扱ったこの作品はずいぶんテーマが違っている。
    しかしストーリーテラーとしての文章のうまさ.心理描写のうまさ.軽いユーモアなどの特長は共通している。安心 安定して読める作品。
    あえて難をつけるなら 人間の醜さ.どろどろとした点の表現があまりないので深みが無いとも言えるが、安定 安心 読後感の良さ と相反する要素なのでこの作家に求める必要は無いと思う。

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    2023年01月01日
  • 芙蓉千里

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    ネタバレ

    大陸一の女郎を目指してハルビンにやってきたフミが舞の才能を見出されて芸妓として成長していく物語

    活発な跳ねっ返り娘が型破りながらも麗しい舞姫として育っていく中に、同じ日本からやってきた友達との友情やら人一倍の努力やらが忍ばせてあって、これは文字で読むタイプのジャンプだなぁと思った。

    かなり悲惨な背景にも関わらず、目端の利く主人公のさっぱりした性格および情景描写であまりしんどくならずに読み通すことができた。それとも、過酷な背景に映えるシスターフッドが、意外とわたしの好物だったのかもしれない。
    不勉強なもので近代史があまり良くわからず「そういうもんなのか」でいろいろを済ませてしまった。もうちょ

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    2022年12月10日
  • 永遠の曠野 芙蓉千里IV

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    ネタバレ

    うん、安定に面白かった。
    けど、『また、桜の国で』と『革命前夜』は越えてこないかな〜と思い、星4で。

    話のテーマとして「家族」がある。家族は一種の帰属先だけど、フミにはその感覚がないし、強く憧れてもいる。軸がないからこそ色んなものになれるんだとも思う。
    フミの苗字が一貫して出てこないのはそういうことなのかな〜と勝手に思ってた。(もしかしたら序盤に出てたかも)

    バースト生きてたの?!!!良かった!!という気持ちで終われたのはよかった。
    ずっと建明と黒谷のどっちになるの〜という話できていたのに、そっちかーい!と思わずツッコミを入れたくなる展開だった。
    でも、フミだけじゃなく建明、黒谷、炎林、、

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    2022年09月24日
  • 暁の兄弟 芙蓉千里III

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    赤軍白軍とか、恨みあってる経緯とか、ちゃんと書かれていたけど、私の歴史知識がなさすぎて難しい…
    名前やら地名やら人種やら、聞きなれないワードがめちゃめちゃ出てきて、フミと違って成長できない私笑

    3巻はフミが馬賊となって活動するから、グロめなシーンも多かったな。これ以上グロいのは苦手かも

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    2022年09月20日
  • 北の舞姫 芙蓉千里II

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    1巻より好き。
    最後のほうは思わずたかふみぃぃぃ!!!
    と言いたくなる、、
    理性じゃなくて本能的に行動する後半のフミ。
    これぞフミ!

    結構長さはあるはずなのに、気づいたら読み終わってた、、
    私は貴文応援してるよ!

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    2022年09月17日
  • 暁の兄弟 芙蓉千里III

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    時代や小説だからとは言え、死にかけるトラブルに、ほんとによく遭遇するなぁ。大河並みのストーリーなのに、朝ドラばりの展開のはやさだ。

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    2022年09月11日
  • 北の舞姫 芙蓉千里II

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    濁流に飲まれるかのような展開。
    「そこでその人物が出てくるかあ...!」と純粋に驚かされる一方で、少女漫画的というかこちらが意識の片隅で望んでいる人物が出てくるという感覚も少しありつつ。しかしストーリー全体としては予測不能であり、まるでジェットコースターのよう。中盤〜後半は勢いで読み切ってしまいました。(須賀しのぶ作品にありがち)

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    2022年08月24日
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

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    先日読み終えた短編集の続編。1冊目に引き続き高校野球を様々な立場から違った目線で描いてくるかと思いきや、それらが一本の線に繋がっていく内容になっていた。
    今の時期、テレビを付ければほぼ連日のように放送されている夏の甲子園。野球が好きで、少しでも自分でバット振ったりボール投げたりしたことあるなら、やっぱり一度は夢に思い描くよね。頑張れ三ツ木!

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    2022年08月18日
  • 雲は湧き、光あふれて

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    男子高校野球、夏の甲子園開幕が近付いているこのタイミングで高まった野球熱から手に取った一冊。「野球モノ」という、日本にとっては割となじみ深い物語が数多くあるなかで、記者の目線や戦時中の話に着目しているところがまず新鮮で面白かった。特に3作目で表題にもなっている「雲は湧き、光りあふれて」は、夏の高校野球がどうしてここまで日本で注目を浴びて、どこかやっぱり他の部活動よりも特別扱いされているのか、という疑問に対するひとつの解答のように感じた。戦争で皆が大変な思いをしている中で、学生達の野球は小さな希望の象徴だったのかもしれないし、その余韻がわずかでも確かに、甲子園球場という舞台に残っているような、そ

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    2022年07月31日
  • 流血女神伝 暗き神の鎖(後編)

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    ネタバレ

     これだけカリエの華々しく輝かしい未来を予感させといてそれを取り上げるってマジですか……しかもあくまでカリエ自身の選択……つ、つらい……
     だってこれ、あのまま順当にいけばカリエはヨギナの女性総督として輝かしい成功を収め、子どもからも民からも愛され、自分が幸福になるだけでなく民も故郷も潤しただろうはずなのに……

     仮にお腹の中の子を見捨てたとて、我が子を浚い己を凌辱した憎い男の種、誰も責めないだろうに……
     でも母たちの想いを見つめ(カリエ自身は知らないけれど)、ラクリゼの選択を踏まえた上で、己に宿った子を殺せないのがカリエなんだなぁ……

     ちょっと意外だったのが、バルアンさんカリエのこと

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    2022年07月27日
  • 帝国の娘 下

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    ネタバレ

    国民の意見を聞き国を健全に維持、発展させることの難しさや、どういう人生を求め歩むか、尽きない苦悩がしっかり描かれていたところが良かった。登場人物たちの人間らしさにも好感を持った。自分の弱さに気づき、それが成長に繋がっていると感じられた。
    ミュカが登場してから、カリエの本来の性格がよく出ていて笑ってしまうことが増えた。この4兄弟の生活がずっと続けばいいのにと、切なかった。
    つい涙してしまったのは、意識の戻ったミュカとカリエで皇子宮に戻り、エドに抱きしめられたシーン。裏切られたわけではなかったと確信するところがたまらなかった。読者としても、みんながギスギスしているのは辛い。それほど感情移入してスト

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    2022年07月25日