あらすじ
さまざまな仲間たちの助けを得て、ようやく王宮からの脱出を果たしたカリエ。傷ついた体を癒す間もなく、エドやセーディラと合流するため再び旅を続ける。その頃バルアンは、神の山の噴火も意に介さずルトヴィア帝国への侵攻を決意し兵を進める。一方、帝国の崩壊を食い止めようと苦闘するドーンとグラーシカには運命の時が訪れ――。大河サバイバル・ファンタジー、感動のクライマックスへ!!
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Posted by ブクログ
とっても長かった!でも完結まで書いてくれてありがとうございます。波乱に満ちた主人公の平和なオチを読むことができて安心しました笑。長い長い旅路で成長していく主人公で、気持ちのいい性格をしていて読みやすかったです。
最後に彼とくっついてくれて読者として嬉しかったです。その後の同人誌も速攻で買うほどハマったシリーズでした。
Posted by ブクログ
「よくもまあ、あんなけあったフラグを拾いまっくたな」と感心しました。前巻の時点では、とてもじゃないがあと1冊でラストにいく気配がしなかったが、さすが須賀さんだな~と思いました。
最終巻自体は皆様色々感じ方があるみたいですが、私はこのシリーズの大ファンとして、とっても満足のいくラストでした。このシリーズに出会えてよかったと思います。
帝国の娘から8年間、これまでの1冊1冊を読むたび、物語の終息を待ち焦がれたのに、いざ最終巻が出てしまうと、なんとも寂しい気持ちでいっぱいです。
Posted by ブクログ
最終巻。
主人公であるカリエと一緒に自分も激動の時代を駆け抜けてきたような感じで、読後の気持ちは感無量。
あの人がああなるとは思ってなかった!
とか
うわぁあの人ってば不幸すぎるじゃない!
とか
ああ、この人とこの人、最後にもう一度逢わせてあげたかったよ〜!
とか色々あるんだけれども、終わったなぁ…という、いっそ清々しささえ感じるラストでしたねぇ。
時代のうねりというか、人の信念の塊というか。
そういうものが未来を作っていくんだなぁとしみじみ実感した今巻。
神の意思には誰も逆らえないのよ〜的ラストを迎えるかと思いきや、ドーン兄上もグラーシカも、その他の登場人物たちも悪あがきしまくりで、「人」が作っていく未来が垣間見えたようで嬉しかったです。
やっぱりアレだな。
どうしてもルトヴィア寄りの感想になるな。
実は日々野、カリエと再会したバルアンが再びカリエと恋に落ちる…!とかいう展開を期待していたりもしたのですが。
現実はそんなに甘くないのね(笑)。
でも、きっとカリエは幸せなんでしょう。最後の彼女はとても自然体だった(←何も考えてなさそーだったとも言う)。
面白くて、登場人物というよりも国同士の駆け引きに萌えるお話でした。
満足、満足v
Posted by ブクログ
ついに完結!!
怒涛のラスト・・・ってかちゃんと一冊になっててよかった。八巻上・下とかに分かれんじゃないかと心配でしたが。
カリエはいつまでもカリエでした。よかった。
子世代編楽しみだ。
Posted by ブクログ
流血女神伝完結。
「帝国の娘」からずっと見守ってきたカリエの生き様は、私にとってまさに青春をともにした物語です。
須賀先生お疲れ様でした。次世代編も楽しみ!
Posted by ブクログ
バルアンとカリエの再会と対決と決別が見たかったー!というのが最終的な嘆きなのですが、そういったのがなく終わるのがこのシリーズだよなぁという気持ちもあり。
└神話の終わりなら、女神が浄化されたのちの、最後の神の祟りの具現となってしまったバルアンと、女神と決別したカリエが対峙してはっきり決別してほしかったなという…でも会ったらカリエがバルアンに殺されるから無理だったんだろうなというのもわかる……
帝国の娘から見られた王の素質を花開かせ、初の女性総督として華々しく栄光の座を歩み、各国の平和のため尽力するカリエが見たかった! んだけど、この物語は運命に翻弄されながら生き抜いた、かけがえのない平凡な少女のサバイバーとしての物語だった。
カリエの為政者としての素質は歴史に名を残す名君となった息子アフレイムに受け継がれて花開く。それは実際の世界史でも数多あることで、名君を育んだ土壌には歴史に埋没していった聡明で勇敢な女性たちがいたのだろうけど、だからこそ、結びの句の輝かしさが誇らしい。
けど、ユリ・スカナの玉座はどうなったのー!!?とかセーディラの権能はフェードアウト?とかバルカンが血に酔い征服を諦めそして恐らくは暗殺されるまでの経緯とか、アフレイムがカリエを憎みそして許すまでの物語は?とかなんとか生き延びた兄上の娘さんはどうなったのとかネフィシカさんの息子フィンルくんとか諸々気になることばかりなので、その後の番外編集が……読みたいです(だいぶ望み薄ですが)
個人メモということでその後を描いた「光来たる島」の感想もここに。エディアルドとカリエの家族愛というか同胞愛が好きだったので最終巻で夫婦になってたのは少し驚いたのですが、無償の愛に限りなく近い異性愛なのは今までヒカイさんの話などで伏線張られてたので受け入れられました。幸せになってくれてよかった!
ナイヤが本当に、カリエの親友になってくれてよかった。反目し嫉妬し気まずくなったことも多かった彼女が、遠く離れてもここまでカリエを支えてくれるとは思わなかった。
あまり現実の世情と創作物を重ね合わせるのは危険ですが、偉大な女王の死、野心による征服、旧態依然として硬直した政治による衰退など、今年になって読むことでより胸に迫る作品でした。
最終巻の感想としては不適切かもしれませんが、続きが読みたい、です!
Posted by ブクログ
今までゆっくりし過ぎてた遅れを取り戻すかのような展開で,一気に物語は収束.ザカリア女神に美味しいところを持って行かれた感があるが,全員死亡という最悪の事態は免れた.それにしても,主要な登場人物がバタバタと退場していくのは寂しかった.最後後日談でお茶を濁されたようで,せめてバルアンのことはもう少し詳しく書いていただきたかった.神々と人間の関わり方や信仰といったものをいろいろ考えさせられる物語だった.
Posted by ブクログ
怒涛の最終巻。これまで散りばめられてきたあらゆる伏線を、よくもここまで回収できたものだと驚いた。
ただ、話があれよあれよと進む一方でこちらの感情がついていけず、歴史の教科書を読んでるんじゃないかと錯覚してしまう時が度々あった。もう1巻分くらい使って丁寧に書いてくれればさらに良かったかもしれない。
27巻に渡って読者を飽きさせることなく、見事に完結させた作者にありがとうと言いたい。
Posted by ブクログ
最終章でユリスカナ編、な全8巻。
この章だけ読んでなかった・・・。
前半はバンディーカ女王及びユリスカナ宮廷メインで、後半は革命と滅亡が近いルドィビアが舞台。政治色と宗教色がいままでになく強く出た巻。人にとって、国とは?神とは?生きるとは?を登場人物を通して問いかけられてるような。
伏線の回収も、脇役の収まり方も何もかもが見事!
コバルトの枠に収まっていない著者ですが、角川での復刊で多くの人に読まれるといいな、と思う。復刊で久しぶりに「帝国の娘」を読んで、一気にコバルトで続きを読んでしまいました。
あとがきでは登場人物の其の後のスピンオフのことも触れているので・・・角川での復刊を機会に発刊されないかしら。バルアンが最後自暴自棄になっちゃうみたいですがその辺のバルアンの心境とか、そんな彼を見守っていたであろうフィンルとか、アフレイムがどうやって世界の王になるのか(多分フィンルも宰相とかしてそうな)
カリエは最後エドとくっつくのね・・・。
Posted by ブクログ
きれいに風呂敷がたたまれたうえ、読後感がとてもよかったです。
みんな本当に精一杯生きていて、自分の正義を信じていて、全力で。
これはぜひ子供世代も読みたいよ……フィンル(いやシャナカーンか)はどんな腹黒っこに育つのかとか、初恋?なスゥランとはどうなるのかなとか、カリエを許せるまでにアフレイムがどんな成長を遂げるのかとか、結局エアリアスは息子なのか娘なのかとか。
つーかエド、双子かよ。
Posted by ブクログ
小学生の頃からずっと追いかけてきたお話に、高校生になってついにお別れです。
お疲れ様、ありがとう、と作者さんに。本当にこのお話が書きたかったがために作家になられたんだろうなあと思いました。
カリエの生き方といい、最終巻で消えていった色んな人たち、皇帝ドーンなどがもう直視できないくらい眩しかった。みんな何かを貫いていったなあ、と。
物語の完結というものの在り方を何の疑問ももたせず見せてくれたような気がする。