須賀しのぶのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
野球について私は興味なかったけれど、凄く胸が熱くなる作品だった
戦後の日本
困窮が続く中で甲子園を再開するために尽力する
甲子園の場面はほぼなく、甲子園を復活させるまでの物語
そして甲子園を復活させるために尽力した男の物語
米兵が統治する中、直談判に行き用具を集める
並大抵の覚悟では出来ないことだろう
甲子園という存在が朝日新聞のもと運営されているのは知らなかった
それが今でも続いているのはとても凄い
甲子園の存在は、過去の先人たちがどうにか若人の為に再開したいという熱い想いが今に続いているのかもしれない
そんな昔から野球が、甲子園が行われていたのだと
そういった歴史の中で培われてきたのだと
物語が本当にあった事だとは限らないけれど、それでも戦後に復活させるのは本当に覚悟が必要だっただろうと思ってしまう
過去の甲子園の夏空も、さぞ美しいものだっただろうな
この物語とは関係ない話ではある
正直、丁度戦争の別作品を読んでいる最中だった
それは戦時中の特攻隊の物語
それを読んでいる時にこの物語を読むと、日本はなんて呑気なんだろうと思ってしまう
でもたぶん、実際に徴兵されない人々はこんなものなんだろうなって
戦後、徴兵されたもの達が戻ってきたら食糧に困る
その言葉が別作品を読んでいるからこそとてもとても苦しかった -
Posted by ブクログ
敵対する立場で、幾度も運命を交差させてきたアルベルトとマティアス。
この物語の果ては、本当に慟哭という言葉が相応しい。
神は、乗り越えられぬ試練を与えることはない。
…などと言うのも愚かしく感じるほどの、悲惨な殺戮。意味を見出せない戦闘。
今この瞬間も、女性や子供を含めた民間人に銃を向けている兵士たちは、皆こんな心境でいるのだろうか。
そうだとしても、到底受け入れられないのだけれど…
現実になおも続いている侵攻や、防衛のためと称して軍備を増強しようとしている政府。
感想を書くことも出来ず日にちが経ってしまったが…
とにかくとてつもなく力のある作品だった。 -
Posted by ブクログ
文庫になるのを楽しみに待っていました。発売日に届いて一気読み。
好みが分かれるテーマ、ストーリーだと感じます。明るいとか楽しいとかいう話ではないですが、私は大好きです。
何と言えば良いのか…自分の行動を、もう一人の自分が少し離れた所から眺めているような感覚を持った事がある人なら、主人公たちに近い気持ちで読めるのではないでしょうか。
的確な言葉が今は見つかりませんが…
滅びの美学?深淵を覗いてみたい?
はたまた、世を醒めた目で斜めから見ている感じ?あるいは推しにハマる友人を羨ましく思う気持ち?
…私の感覚では、そんな感じが近い気がします。ピンと来たらぜひ読んで下さい(笑)
作者の書く文章は凛としていて、清廉な美しさを感じます。
その上いつも知らなかった歴史を教えてくれて、知的好奇心も刺激されます。
今作で私が最も唸らされた知識は「猿叫が聞こえたそうだから」と示現流について書かれた部分です。
打ち込みの映像を見た事がありますが、あの声をそう呼ぶんですね…。武道に詳しい方には当然の知識なんでしょうか。初めて見た単語で、即座に検索して調べてしまいました。
史実に創作を織り込む手腕が、毎回見事です。歴史というパーツをどう組み立てたらこんな話が書けるんだろうと感嘆。今後も新作を楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
良い話だったとは思うがなんか薄っぺらな印象。しかし、本の感想からは離れるが、戦前の日本にはバカしかいなかったのだろうか?国民を虫ケラの様に扱う天皇以下の腹黒い国の指導部と、疑うことなくそれに従い殺し合いを美化するおめでたい勘違い集団。それが日本だったのかと情けなくなる。決して愛国心などではなく、単なるカルト宗教の教祖とその取り巻き一派と信者。そして、その指導部の生き残りから続く子孫が支配する現在のこの国。長年利権にしがみつく与党は保守の化けの皮を被った反日売国奴集団。自立できない国民は他人事人任せ。結局、戦後も更にレベルが下がっただけなのかも知れない。
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購入済み
丁寧な絵柄に好感!
流血女神伝のコミカライズ!もう一度カリエたちの物語が読めるなんて嬉しいです!原作を追いかけていた当時、こんなに面白いのになんでアニメ化しないのか、なんでコミカライズしないのか、原作だけで終わってしまうのがもったいない作品だと思っていました。
原作のイラストを担当されていた船戸さんのような迫力と画力がないとコミカライズも薄っぺらくなるのではないかと心配でしたが、原作のキャラクターを大事に特徴をうまくとらえて描かれており思っていたより違和感なく読めて嬉しかったです。
続きが楽しみです!どこまでコミカライズしてくれるんだろ?全巻やってほしい!!
カリエはまだまだ子供ですが、これからあらゆるとんでもない運命に翻弄され続けていきます。ほんとハラハラするんで、原作小説も読んでみて欲しいオススメのシリーズです。 -
無料版購入済み
こういうタイプの試し読みも
こういうタイプの試し読みも有りかなと思います。というのも、複数の野球に関する短編小説からなるこの本なんですが、そのうち例えば一つの話を試し読みできるのではなくて、それぞれの短編の導入部分を試し読みできたから、その導入が面白くて、ぜひとも本編が読みたくなりました。夏の甲子園が昨日で終わり、その余韻があるうちに読みたいと思います、オススメです。
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Posted by ブクログ
ネタバレこんなに輝かしいボーイミーツガールがこんな悲惨な結末を遂げるんだ……と前編読みながら呻いていました。
本編では男嫌いと揶揄されるラクリゼが幼少期は女嫌いで男として育てられていたというのは驚きだったけど納得。
そこでラクリゼに愛情を注げなかった父が、当初はそうだったけど次第にラクリゼに母の面影を見てひたむきな努力を誇りに思うようになっていた、しかしそれを告げることはもはやできなかった、というのが深みがあっていいなと思いました。
いやしかし帝国の娘でも想ったけど、カリエのザカール人に偏見を抱かない美点を描いた後でザカール文明の蛮族っぷりを描くのエグい。
ザカルエフィは長老から愛されるのかと思ってたら、愛された上で憎まれるよう仕向けられるとか……他の男との子どもができるのをわざわざ待つってそういう……滅ぼせそんな因習という言葉を飲み込ませる女神の実在……
ラクリゼとサルナーンが気持ちが離れていきつつも過去の幸福と積み重ねた時間とあるはずだった未来への未練で離れがたいのが生々しかったです。
カリエの実母思ったよりしっかりしてたというか、サルナーンの言がちょっと辛辣だったの惹かれてたからなのか……でもそれを振り払ってあの結末……
カリエ抜きの過去編ということでどうなるかなーと思いましたがなるほど確かに本編地続きの外伝でした。 -
Posted by ブクログ
第二次世界大戦時ナチス支配下のドイツでかつての同級生2人、ナチス側のアルベルト=ラーセンと迫害される側である修道士のマティアス=シェルノの2人の戦いを描いたお話。2人は互いに対立することもありながら不思議な巡り合わせの中で協力もしつつそれぞれの戦いに挑んでいく。 マティアスは初めから分かりやすく真っ直ぐで、人道的な戦いを行う。 対するアルベルトはナチス側であり悪役かと思いきや彼は純粋に守ると約束していた奥さんを守り切り、同時に助けられるところではマティアスやユダヤ人に手を貸すところもあった人。ロシア遠征ではユダヤ人を大量に虐殺していた訳で、決して善人とは言えないけれど、自分も彼と同じ立場ならどういう行動が取れたかと問われると分からないし、戦時下における善人の定義はわからない。ただ、最後にアルベルトが処刑されることにはマティアスやアルベルトの奥さん含め反発や悲しみを覚える人が一定数いたことは事実。アルベルト本人は気にしてなさそうだけれど、私も読者としてアルベルトの最期は納得いかない気持ちもあり、辛かった。でも今のウクライナ情勢含め、本当に色んなことを考えさせてくれる本だった。