須賀しのぶのレビュー一覧

  • 雲は湧き、光あふれて

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    野球好きにはたまらない小説でした。特に、最後のお話は感動しました。今も戦争とは違いますが、コロナ禍という過酷な状況で、全力プレーで我々を感動させてくれる球児たちに改めて感謝の気持ちが沸きました。

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    2022年08月23日
  • 雲は湧き、光あふれて

    無料版購入済み

    こういうタイプの試し読みも

    こういうタイプの試し読みも有りかなと思います。というのも、複数の野球に関する短編小説からなるこの本なんですが、そのうち例えば一つの話を試し読みできるのではなくて、それぞれの短編の導入部分を試し読みできたから、その導入が面白くて、ぜひとも本編が読みたくなりました。夏の甲子園が昨日で終わり、その余韻があるうちに読みたいと思います、オススメです。

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    2022年08月23日
  • 流血女神伝 砂の覇王9

    ネタバレ 購入済み

    なんというか…

    自分の意思から遠く離れた運命に、1番翻弄されてきたのはエドなのかもしれないな。
    幸あれ…

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    2022年08月13日
  • 流血女神伝 女神の花嫁(後編)

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    ネタバレ

     こんなに輝かしいボーイミーツガールがこんな悲惨な結末を遂げるんだ……と前編読みながら呻いていました。
     本編では男嫌いと揶揄されるラクリゼが幼少期は女嫌いで男として育てられていたというのは驚きだったけど納得。
     そこでラクリゼに愛情を注げなかった父が、当初はそうだったけど次第にラクリゼに母の面影を見てひたむきな努力を誇りに思うようになっていた、しかしそれを告げることはもはやできなかった、というのが深みがあっていいなと思いました。

     いやしかし帝国の娘でも想ったけど、カリエのザカール人に偏見を抱かない美点を描いた後でザカール文明の蛮族っぷりを描くのエグい。
     ザカルエフィは長老から愛されるの

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    2022年07月27日
  • 神の棘II

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    第二次世界大戦時ナチス支配下のドイツでかつての同級生2人、ナチス側のアルベルト=ラーセンと迫害される側である修道士のマティアス=シェルノの2人の戦いを描いたお話。2人は互いに対立することもありながら不思議な巡り合わせの中で協力もしつつそれぞれの戦いに挑んでいく。 マティアスは初めから分かりやすく真っ直ぐで、人道的な戦いを行う。 対するアルベルトはナチス側であり悪役かと思いきや彼は純粋に守ると約束していた奥さんを守り切り、同時に助けられるところではマティアスやユダヤ人に手を貸すところもあった人。ロシア遠征ではユダヤ人を大量に虐殺していた訳で、決して善人とは言えないけれど、自分も彼と同じ立場ならど

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    2022年06月25日
  • 神の棘II

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    ネタバレ

    出会えてよかったと思えた本。「革命前夜」の方だと思い手に取ったところ、一気に1、2巻と読み終えてしまいました。多くの人を殺したことは、時勢という状況を差し引いても許されないことなのに、それでも彼に救われて欲しいと願いました。けれどそれこそ読者である自分のエゴだとも感じます。
    彼がとても人間らしくて、本心が別のところにあったのだと知れたからこそだと思います。
    もう一度気持ちが落ち着いたら読み直したい本です。

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    2022年06月18日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    須賀様に脱帽

    この作品を書くために作者はどれほどの調べ物をしたのだろう…。わかりやすく、かつ正確に描かれる海軍士官と妹の物語。
    こういった戦争作品はどうしても重く、取っ付き難いと感じてしまいがち。でも、読み終わってみると、なんでもっとはやく読まなかったんだろう、と、、。

    各章の冒頭にある雪子の手紙を最後に読み返した。すごすぎてため息…
    「兄さん」と「鷹志さん」という呼び方、文章からわかる雪子の成長や精神状態、、
    とにかく読んでください。

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    2022年05月31日
  • 神の棘II

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    戦争の話だと思って読み進めると、信仰の話だった。言い方はアレかもしれないけど、いろんな登場人物の言葉や生き方を通して神・教会・信仰を解釈してみましょうというエクササイズのような読書体験でおもしろかったです。
    全体をもっと短く、ドッカンドッカン派手にスピード展開するような小説にしなかったのは、戦争の話としてじゃなく信仰の話として紡いだからなんじゃないかな。

    私は映像を脳裏に立ち上げて小説を読むタイプではないけど、このラストの美しく静かなシーンはめっちゃ映画!って感じで浮かんできました。

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    2022年05月06日
  • また、桜の国で

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    ネタバレ

    第二次世界大戦下のポーランドで、日本の外交官の目から見た戦争。

    突然のドイツ軍の侵攻、避難民、市街戦、団結して侵略者に立ち向かう市民とおびただしい犠牲者。
    味方のはずの同盟国からの支援は少なく、絶望的は状況で孤軍奮闘する人たち。

    ウクライナでの戦争と重なる部分も多くて、昔の話なのに今に通じる話でもある。
    歴史は繰り返すということか。

    物語では戦争を回避しようと奮戦する人たちが多く出てくるのに戦争を止めることが出来なかった。
    もしそれが繰り返されるとしたらとても恐ろしいのだが、これから実際どうなっていくのか。
    歴史をもっと学びたいと思った。

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    2022年04月26日
  • 帝国の娘 上

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    ストーリーとしてはありがちだけど、面白くて読みやすい一冊。
    こう表現して良いか分からないけど、この作者の本はどれもわたしの厨二心に突き刺さります。

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    2022年04月23日
  • 神の棘II

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    ネタバレ

    マティアスとアルベルト、かつての親友だった2人の歩んだ道は、分たれたと思えばある一点で繋がり、決して完全に分たれることのない絆がそこにはあったのだと思います。

    アルベルトの最後の言葉…確かに彼にとって神は信仰の対象ではなかったかもしれませんが、その分自分信じ、そしてマティアスに心からの信頼を寄せていたのではと思いました。

    自分の罪は他でもない自分がすべて背負うものだと、1人で刑に赴くアルベルトの姿。
    最初から、こうなることを予期していたかのようで…それも受け入れた上で護りたいものを護ろうとしたかなと思うと、胸の震えが止まりませんでした。

    最後はまた繋がった2人の道。
    きっとマティアスはア

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    2022年04月10日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    一つの高校ながら世代は様々で先輩から後輩、そしてその後輩へと託され続ける甲子園への夢。その想いが心にストライクでした!

    今はもう体験出来ない眩しい青春の日々に想いを馳せました。

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    2022年03月19日
  • また、桜の国で

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    戦争が始まってしまいましたね
    ロシアとウクライナどちらにもそれぞれに正義があるのでしょうがなんとか平和裏に解決できなかったんでしょうか
    事ここに至っては少しでも犠牲の少ないうちに戦いが終結するのを祈るばかりです

    さて『また、桜の国で』ですが第二次世界大戦下のというかナチスドイツ占領下のポーランドで奮闘する特殊な背景をもつ日本人外交官の物語です
    国家とはなにか、あるいは国籍とは?そんなことを問いかけてきます

    当たり前のことですが、歴史って繋がってるんだなあって思いました
    作中にもソ連や僅かですがウクライナに関する記述もあります
    今現在ウクライナから戦火を逃れ避難する人々を受け入れるポーランド

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    2022年03月05日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「いかなる時代にあっても、諸君よ、紺碧の果てを見よ。」鷹志の科白はかっこよすぎ。です。しかし、昭和20年、この気持ちで彼らが家庭を日本を守り、発展してきたことが伝わる。
    そして気が付く。今の私たちには、この想いが無いことに。今、何を守り何を目指していくべきかがわからなくなっていることに。

    死と隣り合わせだった戦時中、日本人の命が軽い時代、何倍もの速さで誰もが成長している。今なら大学生くらいの子どもが、日本を大和魂を大人顔負けで語る。
    そして、日本は酷い国だと感じる。若者を市民を犠牲にすることでしか、国が成り立たない。例えば防御が工夫されていない戦闘機。戦時中は、補給線や戦争目的、戦略などが行

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    2022年02月27日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    幼少期の頃の話から終戦に至るまでのストーリーの移り変わりが非常にスムーズ。最後のページを読み終わった瞬間、すぐにもう一度初めから読み直したくなった。積読必須。戦争もの、歴史ものではあるがとてもとっつきやすく自然と自分の中に落とし込める感覚がある。「革命前夜」を読んだ際も感じたが、作者は緩急のつけ方が非常に上手い。

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    2022年02月20日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    感動しました。5つの短編。なんですけど、全部の話が北園高校野球部に関する話。そして、全ての内容が5番目の短編に向けて絡んでいくという秀逸な構成。高校野球を題材に難しいテーマも扱っておられて素晴らしいと思いました。

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    2022年02月13日
  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 2

    tae

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    あっという間に終わってしまった…
    グラーシカとサルベーンふたりとも美人で強くて私的に大好きな人物。
    あとミュカに臓物を渡すカリエも最高でした!
    猟師の娘はあれで動じないどころか説教しちゃうんだね(笑)
    次巻も楽しみにしてます!

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    2022年02月10日
  • 雲は湧き、光あふれて

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    高校野球、甲子園の特別感と、高校時代というその時期にしかないキラキラした青春感がある。
    須賀しのぶさんの本の中では初心者向けで、読みやすい。
    夏に読みたくなる作品。

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    2022年01月24日
  • 神の棘II

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    先ずはカバー装画に惹かれ、展開の速さ・スリリング・想像も付かないストーリーに圧倒されました。
    はっきり言ってとてもとても面白いです。
    ナチス政権下のドイツ、イタリアを舞台に、第2次大戦でのユダヤ人虐殺、弱者虐殺をテ-マに、聖職者マティアスとナチス傘下アルベルト、相反する立場ではあるものの実は‥‥
    Ⅰ巻 P460《1度、神の存在を意識してしまったものは、どれほど否定しようと、そこから逃れられぬのかもしれない。神によって無垢な魂に打ちこまれた棘は、二度と抜け落ちることはない。》

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    2022年01月15日
  • 天翔けるバカ flying fools

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    一次大戦の空モノ小説で一番かも

    日本ではニッチな第一次大戦の航空隊を舞台にした小説です。ソッピースやスパッドやフォッカーの複葉機が鎬を削る戦場…このキーワードにピンときたアナタ!ジャンルは女性向けラノベとなってますが男性でも買いですよ!

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    2021年11月27日