須賀しのぶのレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
少女小説で、ミリタリで、ファンタジー。
全4巻。自分的には須賀しのぶ最高傑作(異論は認める)。
かつ初須賀作品としてもオススメしやすいという素晴らしい作品。
軍服のオジサン達が当然に登場し、うら若い女の子が容赦なくしごかれ、過酷な運命を平然に背負わされるところは須賀作品らしいとしか言いようがない。
しかしこの作品、それと同時に、これまでに須賀作品に縁遠かった少女小説成分が最多です!(笑)
可愛らしい若人達(特にうち1名)に悶えること必至。
文章、設定、展開、キャラクター、すべての点においてソツがなく、安定度が高い。
現在の少女小説界で、須賀しのぶに匹敵する筆力を持った作家は数えられるほどし -
-
-
Posted by ブクログ
最終巻。
主人公であるカリエと一緒に自分も激動の時代を駆け抜けてきたような感じで、読後の気持ちは感無量。
あの人がああなるとは思ってなかった!
とか
うわぁあの人ってば不幸すぎるじゃない!
とか
ああ、この人とこの人、最後にもう一度逢わせてあげたかったよ〜!
とか色々あるんだけれども、終わったなぁ…という、いっそ清々しささえ感じるラストでしたねぇ。
時代のうねりというか、人の信念の塊というか。
そういうものが未来を作っていくんだなぁとしみじみ実感した今巻。
神の意思には誰も逆らえないのよ〜的ラストを迎えるかと思いきや、ドーン兄上もグラーシカも、その他の登場人物たちも悪あがきしまくりで、「人 -
Posted by ブクログ
ふふふー、本日はお休みなので、やりたいことがサクサク進んでいきます。
というわけで、先日買ったまま手をつけてなかった本を読む。
流血女神伝、巻を増すごとに面白くなっていきますね〜!
それだけ物語が収束に向かっているということなんだろうけど、歴史が動く時っていうのはこんな風に動いていくんだろうかーと思ったりします。
最初の頃はカリエ奮闘記だったけれど、喪の女王に入った辺りから大河の様相を呈してきてます。
神を崇めるということの本質、国を導くということの難しさ、人の想いの繋がり、色んな事が混沌と渦巻いてるので混乱しがちですが、そのお話の軸としてカリエがいつも折れずにいてくれるのが嬉しい限り。
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
逃げた先で、奴隷となってしまったカリエとエド。
二人はそれぞれ後宮、軍隊で生活する事になった。
多くの人々、そしてザカリア流血女神の思惑の中で、困難に度々出会うカリエ。
しかし、それらを乗り越え、彼女は女神の娘(女神が降りる器)として目覚める。
真実の愛と目標を持ち、最後、カリエは王バルアンの正式な妻としての道を
歩み始める。
苦悩する王、野望を抱く王子、醜い権力争い、どろどろした後宮。
それぞれの国の考え、宗教が特徴だってよくあらわれている。
砂の覇王のラストは、私個人、カリエ×エドが好きだったので複雑な気分。
ザカリア流血女神の存在がすごく気になる。
話の雰囲気は帝国の〜の方が好みだけど、 -