須賀しのぶのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとも重い読後感でした。
冒頭、日本とポーランドのつながりを知って驚きました。
途中から、アンジェイ・ワイダの映画「地下水道」のラストシーンを思い出して、なお辛くなってしまいました。
それでもこの時、ポーランドという国に何が起きたのか知らなければならない。そう自分に言い聞かせて読み終えました。
ロシア人を父に持つ棚倉眞という日本人、ポーランドのユダヤ人という、最も過酷な立場のヤン、そして、ポーランドで孤児となり、アメリカに渡ったレイ。イェジ、ハンナやマジェナ。(私はここに記して、彼らの名を留めておきたい。)彼らは、どれほど過酷な状況に陥ろうとも、今できる最善の方法を、不可能に近い決断を、幾度となく選択し、絶望に陥ってしまうことを、決して選ばなかったのです。その時語られる言葉は、どれも印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
須賀しのぶさん、初めましてです。
高校野球が好きでした。
女子校だったので、共学校の女子が地区大会の応援に行くのを見ると、
それはもう羨ましくて。
あの頃の高校野球って、今よりもっと泥くさかった気がします。
出場校も今より公立高校が多く、地元出身の選手中心だったせいか
故郷を応援する色あいがもっと強かったような…。
ユニフォームの着替えがなくて、勝ち進むとだんだん汚れてしまうのも、妙にカッコよく見えたりして。
春のセンバツも、もちろん球児憧れの晴舞台。
でも夏の甲子園は、また違う気がします。
三年生にとっての最後の夏といったイメージが強いからかな。
#ピンチランナー
かたや大物天才バッター、かたや走ることにかけては誰にも負けないピンチランナー。
二人のライバル心と熱い友情、
試合の手に汗にぎる臨場感がすごい。
#甲子園への道
圧倒的な強さを誇る東明学園エース・木暮くん。
対するは、初戦敗退がおきまりの弱小校エース・メガネの月谷くん。
二人の幼なじみ対決が面白い。
晴の大舞台で投げぬく姿は堂々としていても、
マウンドから降りた時に見せる少年の顔に胸がきゅんとする。
#雲は湧き、光あふれて
これはもう、泣いてしまいました。
戦争のせいで大好きな野球をあきらめなくてはならなかった選手たち。
あんな時代でなければ、夢を追い続けることができたのに…。
戦争はいけない。絶対に…。
「栄冠は君に輝く」
今年はいつになく感慨深く胸に響いてきそうです。 -
コバルト文庫持ちの人も是非!
コバルト文庫版も持ってますが、少し加筆されており、それが個人的に良かったです。
一応シリーズ完結してますが、続きが読みたいので応援の意味も込めて購入しました。
続巻もがあると嬉しい。 -
男女問わず読んでほしい。
かなり、読みごたえがある作品です。外伝を含めてかなりの巻数があります。
最初の巻はデビュー作から2作目?くらいだったと思います。最初はライトな感じですが、登場人物一人一人が丁寧に作り込まれていて、敵方も魅力的です。文章では描かれていない背景も相当作り込んでいるんだろうと思います。
巻数が進めば進むほど作者のすごさを感じました。
コバルト文庫なので女の子向けのレーベルですが、内容は戦闘メイン、めぐる人間関係、敵味方の攻防、残り微恋?がはいるくらいなので、男性も抵抗なく読めると思います。
20年近くたちますが、未だに大事に文庫を持ってます。
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ファンタジーの傑作
コバルト文庫で15年くらい前の原作をいまだに持ってます。まだ2冊しか電子化されてないですが、かなりの長編小説です。外伝いれたら、30冊超えてます。キャラクターの作りが丁寧で、本当に読みごたえがあります。
多くは語りません、読んでください。
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Posted by ブクログ
ネタバレアルゼウス皇子としてほかの皇子と対面し、彼らと生活を共にするカリエ。
それぞれ毛色の違う四人の皇子が揃い、陰謀が動き始めます。
皇子四人とも、それぞれ違う部分で皇子としては理想的で、また問題も抱えていて、彼らが切磋琢磨していく姿が好きです。
母親の家柄が低く、継承争いからは脱落している二人の兄。カリエ扮するアルゼウス皇子の登場によって、確実だった未来を揺るがされ刺激を受ける弟のミューカレウス。
特に、周囲にちやほやされてきたミューカレウスの、のちの成長ぶりがすごかった。それだけに、その努力を裏切られるような展開が切ない……。
長兄ドミトリアスは誰よりも厳しく、彼と交流を持つ民衆の支持も篤い。弟たちからも理想の兄として慕われているある意味完璧な皇子だけれど、皇帝になるという未来はあまりにも現実味がない。それを知ってなんとか兄を皇帝にという次兄のイレシオンの心のうちには胸を締め付けられます。
また、身代わりとしてそれ以外の生き方を奪われたカリエが、その存在価値を失い危機に立たされます。
皇子の従者としてカリエを守ってきたエディアルドが、今度はカリエの命を脅かす存在となる展開に……。
負けん気の強さでひたすら前に進んできたカリエだけに、その先に明るい未来がないと悟る場面は、この小説の重さを感じさせる一番のシーンです。
著者さんがあとがきで語られるように、少女小説としてライトノベルレーベルから刊行されるには、政治色や宗教色は破格に強い。でも、それがいいんです!
女性を主役に据えた大河小説ということで、もっと大々的に売り出していってほしいです角川さん!
続刊の復刊も期待したいです!(あとできれば装丁をもうちょっとどうにか……) -
Posted by ブクログ
ネタバレ「大河少女小説」という文句に惹かれて。
コバルト文庫からの復刊ということと、王族の身代わりということで、ご都合主義な恋愛小説なのだろうな、とあまり期待しないで読み初めたら止まらなくなりました。
鄙びた山村で育ての親と暮らしていた14歳の少女カリエは、突然現れた青年エディアルドにさらわれ、病床の皇子の身代わりとなることを強要される。
皇子の身代わりに仕立てられ、厳しい訓練に耐え、後戻りの許されない運命をときに嘆きながらも果敢に立ち向かっていく。
カリエ一人の頑張りを追いかけていくだけでなく、彼女を取り巻く人物の行動や心情を上手く絡めているのがいいなと思いました。このあたりの描写がないと「大河小説」にはならない。
なにかと気が強く感情をすぐに態度に示す直情的な少女が主人公で、最初はなかなか馴染めなかったのですが、次第に「彼女だからこそ」と納得できました。
上巻は世界観の説明が多く、神話の価値観が強く根付くファンタジー世界なだけに、呑み込むのがけっこう大変。
でも、のちのちこの神話が重要なファクターになってくるらしい。