須賀しのぶのレビュー一覧
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コバルト文庫持ちの人も是非!
コバルト文庫版も持ってますが、少し加筆されており、それが個人的に良かったです。
一応シリーズ完結してますが、続きが読みたいので応援の意味も込めて購入しました。
続巻もがあると嬉しい。 -
男女問わず読んでほしい。
かなり、読みごたえがある作品です。外伝を含めてかなりの巻数があります。
最初の巻はデビュー作から2作目?くらいだったと思います。最初はライトな感じですが、登場人物一人一人が丁寧に作り込まれていて、敵方も魅力的です。文章では描かれていない背景も相当作り込んでいるんだろうと思います。
巻数が進めば進むほど作者のすごさを感じました。
コバルト文庫なので女の子向けのレーベルですが、内容は戦闘メイン、めぐる人間関係、敵味方の攻防、残り微恋?がはいるくらいなので、男性も抵抗なく読めると思います。
20年近くたちますが、未だに大事に文庫を持ってます。
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ファンタジーの傑作
コバルト文庫で15年くらい前の原作をいまだに持ってます。まだ2冊しか電子化されてないですが、かなりの長編小説です。外伝いれたら、30冊超えてます。キャラクターの作りが丁寧で、本当に読みごたえがあります。
多くは語りません、読んでください。
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Posted by ブクログ
ネタバレアルゼウス皇子としてほかの皇子と対面し、彼らと生活を共にするカリエ。
それぞれ毛色の違う四人の皇子が揃い、陰謀が動き始めます。
皇子四人とも、それぞれ違う部分で皇子としては理想的で、また問題も抱えていて、彼らが切磋琢磨していく姿が好きです。
母親の家柄が低く、継承争いからは脱落している二人の兄。カリエ扮するアルゼウス皇子の登場によって、確実だった未来を揺るがされ刺激を受ける弟のミューカレウス。
特に、周囲にちやほやされてきたミューカレウスの、のちの成長ぶりがすごかった。それだけに、その努力を裏切られるような展開が切ない……。
長兄ドミトリアスは誰よりも厳しく、彼と交流を持つ民衆の -
Posted by ブクログ
ネタバレ「大河少女小説」という文句に惹かれて。
コバルト文庫からの復刊ということと、王族の身代わりということで、ご都合主義な恋愛小説なのだろうな、とあまり期待しないで読み初めたら止まらなくなりました。
鄙びた山村で育ての親と暮らしていた14歳の少女カリエは、突然現れた青年エディアルドにさらわれ、病床の皇子の身代わりとなることを強要される。
皇子の身代わりに仕立てられ、厳しい訓練に耐え、後戻りの許されない運命をときに嘆きながらも果敢に立ち向かっていく。
カリエ一人の頑張りを追いかけていくだけでなく、彼女を取り巻く人物の行動や心情を上手く絡めているのがいいなと思いました。このあたりの描写がな -
Posted by ブクログ
女郎になることを選んで生きて行かざるを得ない女性というのはたくさんいたかもしれない。でも、女郎になることを選びとって生きて行くのは日本では珍しい事なのかな…と、私は思った。二人の少女が船に乗り大陸へ渡って見も知らない地で女郎になる。主人公には其処に恐怖や不安といった負の感情が一切ない。ただ、何時か自分が女郎として生き延びていく未来を見つめている。そして、そこで生き抜こうと思っている。なんだか、それだけで本来暗くなってジメジメしても良いような女の性が、カラリと晴れた子供の夢に変わるのではないかと感じた。最後まで読みとおして、恋に苦しんだり、姉女郎を無くしたり、芸妓として生きて行くことになったりと
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Posted by ブクログ
最終巻。体の変調が治まり、実戦にも慣れはじめた陽菜。しかし、その先にはさらなる過酷な現実が待っていた。決断を迫られる中、現在、過去、未来、すべてと向き合えるのだろうか――。
読み始めたら止められない怒涛の360ページでした。陽菜の決断と行動がすごかった。1巻であんなぐずぐず言ってた子が(それが普通だと思います)、ここまで成長するとは!みんな幸せになれるんですよね?なれるんですよね!?
おそらく大人の事情で全四巻に収めることになったんだろう影響で、未回収の伏線や疑問が残っていたりしますが、それでも十分に面白かったです。素晴らしい作品でした。