柳田邦男のレビュー一覧

  • ガン回廊の炎(下)

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    「ガン回廊の朝」から10年。飛躍的に進歩したガン治療の80年代を描く、ガン回廊シリーズ第4作。今まで患者本人以外には理解されにくかった「痛み」に対する治療やガン遺伝子治療などに取り組む医師たちの闘いなどが描かれています。淡々としたドキュメンタリータッチの文体なのに何故心がこうも熱くなるのでしょうか…。

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    2009年10月04日
  • ガン回廊の炎(上)

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    「ガン回廊の朝」から10年。飛躍的に進歩したガン治療の80年代を描く、ガン回廊シリーズ第3作。新たな治療法やターミナルケア(終末医療)に関する問題にも触れています。ガン治療に携わる臨床医や研究者たちの熱い魂が伝わってきます。

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    2009年10月04日
  • ガン回廊の朝(あした)(下)

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    ガン回廊シリーズ第2作。国立がんセンターを中心に、ガンの早期発見、根治手術の是非、学閥からの脱却、そして今でこそ当たり前となった数々の医療技術の開発。彼らの苦悩と挫折、そして成功が描かれています。そして自身もガンに冒されながらも最期までガンと闘い続けた医師たち。ドキュメンタリーを読んで泣いたのは久々でした。

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    2009年10月04日
  • ガン回廊の朝(あした)(上)

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    ガン回廊シリーズ第1作。日本の癌医療の中心を担う国立がんセンターの計画立案から設立初期の話を追ったノンフィクションです。先人たちの血のにじむような努力が積み重ねられていく様に、思わず心が熱くなります。私を「柳田邦男ファン」にさせた1冊。

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    2009年10月04日
  • それでも人生にYesと言うために JR福知山線事故の真因と被害者の20年

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    JR西の福知山線脱線事故の真因究明と、JR西の企業体質の改善を要求した被害者の関係者の苦労について書かれている。
    被害者側の人間の働きかけで安全を蔑ろにしてきた企業体質にメスが入ったという事は、本当に画期的で敬意と、感謝の思いで一杯です。
    経営目標等が安全に先立ってしまう事が今後もない社会になって欲しい。

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    2025年11月18日
  • それでも人生にYesと言うために JR福知山線事故の真因と被害者の20年

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    JR福知山線の脱線事故から20年が経つ。事故の様子、被害にあった方たちのその瞬間の状態、救助に携わった方々の行動、その後の歩み、加害者である鉄道会社の対応などを丁寧にかつ厳しい目でまとめた一冊。かなり分厚く内容も濃い。
    当時のニュースで記憶にあるのは、運転手の過失、といったような説明がなされたこと。その後、過密ダイヤとか、事故防止対策の不十分さとかが明らかになったとは思うのだけど、JR側はなんとか個人の責任に収めようと躍起で、会社として謝罪して補償してという姿勢に乏しかったような印象がある。一つの事故がこんなにも多くの人を心身共に苦しめるという事実に改めて驚愕した大切な一冊だ。

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    2025年11月07日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    東畑開人さんのアジールとアサイラムの話、そして若松英輔さんの「死者は、、」という話がすごく良かった。

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    2025年10月11日
  • 犠牲 わが息子・脳死の11日

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    精神的な病による息子の自殺と脳死、臓器提供という大きなテーマについて、ノンフィクション作家が自らの体験を基に書き上げた本。読みながら自らの意見を確かめるように、一つ一つの重たいテーマを深く考えさせられる内容だ。特に私は、自死を選ばざるを得なかった状況にまで追い込まれた、あるいは追い込まれずともそう決断するに至った経緯、つまり脳死に至る前の段階で、文書を追う目の焦点が合わなくなり、躓いてしまった。

    父である著者がこの息子の書き上げた小説を本書に掲載しており、それはとても完成された未完成(仕組まれた作為)とでもいうような印象だ。父はそれを小説家の影響も多分にあると評し、その通りなのかもしれないが

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    2025年10月09日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    若松英輔さんと平野啓一郎さんの名前があるし、と軽い気持ちで手にした本。そして、長らく積読本。今回、ようやく読み始め、初めて世田谷事件の被害者家族である入江杏さん主催のミシュカの森という会があることを知った。そして、その会の講演をまとめたのがこの本であることも初めて知り、心して読まねば、との気持ちになって読んだ。
    平野啓一郎さんの話では、死刑について考えさせられ、東畑開人さんの話では、居場所についてを考えた。特に居場所の話は自分レベルで考えられたと思う。そして、自分にとっての居場所について考えられた。もっと居場所を作らなくては、とも思う。居場所、座っていられる場所。立っている場所は落ち着かず、疎

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    2025年08月27日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    悲しみとの向き合い方。
    ケアとは何か。
    居場所とは何か。
    様々な視点が紹介されていて、興味深く読みました。

    ひとりひとりの感じ方、考え方を尊重することの大切さを改めて想いました。

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    2025年06月03日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    ネタバレ

    未解決事件の遺族である入江杏さんが主宰する集まりの場「ミシュカの森」。
    そこへ招かれた方々が「悲しみとともにどう生きるか」をテーマに様々に語ったことをまとめた一冊。

    六人の方それぞれの悲しみに対する向き合い方に考えさせられたり理解が深まったように感じたり。

    第4章東畑開人さんの「アジールとアサイラムとパノプティコン」という話が興味深かった。避難所と収容所。シェルターと管理所。
    そしてその後の対談の中で「自分の物語を物語ることによる癒し」という話がなされます。河合隼雄先生が物語によって生きる力や癒しを得られるというようなことをいくつかの著作の中で語られていたことを思い出しました。
    読みながら

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    2024年11月20日
  • 犠牲 わが息子・脳死の11日

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    次男の自死を体験した著者が、精神を病みながら直向きに生きた息子や、患者家族にも寄り添う救急医療スタッフ、臓器移植制度の課題についても語る。深く、鋭いノンフィクション。
    脳死を「二人称の死」の視点から捉えた考察は、大変腑に落ちた。30年経った現在も移植医療が進まないのは、この視点が欠けているからであろうか。

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    2024年11月16日
  • 「想定外」の罠 大震災と原発

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    東日本大震災の後、「想定外」という言葉が流布したことを受け、それまでにいろいろな場所に書き溜めた小論、現場を訪問して気づき考えたことなどをまとめた1冊。それぞれの章にどういう狙いでこの章をまとめたのか、という導入部分があり、著者が意思をもって編集しなおしたことがよく判って大変ありがたい。
    また、この本では「想定外」という言葉や災害の前提条件は、思考停止や想像力の欠如に陥るだけでなく、それ以上の場合のことを考えることを放棄し神頼みとしてしまうことを憂慮している。そして決して「想定外」などではなく、実際には想定もできるし準備や対策もできることを繰り返し述べている。あとは現場での取材を通して考えたこ

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    2024年06月11日
  • みんな、絵本から

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    大人にも言える事ですね
    取り敢えず僕も漫画等の時間潰しアプリを消したり、携帯をMAXプラン(現状、動画観まくりで100GBぐらい使います)から15GBにして無闇に動画を観ない事から始めたいと思います
    因みに固定Wi-Fiは元々ありません

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    2024年06月07日
  • 絵本の力

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    ノンフィクション作家は真実を極めるのが仕事だから仕方ないのかもしれないが、柳田さんの自己顕示欲が凄い。絵本好きの教養人とは、ガツガツ感が違うのだ。
    なので、夢を売る絵本出版社社長の松居さんと柳田さんの話は、反りが合わない。
    絵本の目的について、松居さんは「絵本とは、大人が購入するが、子どもに読んで聞かせるもの」と何度も言っているのに、柳田さんは「絵本は、大人の哲学書」と言っていて、1冊毎にウンチクを語っている。それが、松居さんには鼻につくんだろう。やんわり言い返している。
    しかし、それをものともせず、自分の感想を言い続けられる点が、柳田さんの強みなのかもしれない。ノンフィクション作家恐るべし!

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    2024年04月25日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    いろんな視点から「悲しみ」について書かれており、とても良い本でした。
    大小あれど悲しみのない人生なんて存在しないと思います。そんな悲しみに寄り添ってくれる本でした。

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    2024年03月12日
  • 悲しみは真の人生の始まり 内面の成長こそ

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    自分の人生は自分の力で開いてきたような気持ちになっているけれどそれは違う。自分はどれだけ人に支えられて生きてきたのか。数え切れないほどの人々との出会いがあり、支えを受けて今の自分がある。

    私が死んだ後も私は誰かの心の中で生きられるかもしれない。だとすれば生と死、生死はひとつながりのもので、死がやってきて肉体は滅びても心はもう一つ別の世界で生き続ける。
    精神性の命あるいは心は誰かの中で生き続け次の時代を生きる人々とつながっていくのです。違う世界が心の世界にあって、そうすると私自身も死をあまり恐れず死を受容するのが容易になる。

    コロナウイルスで学校に行けない留学できない、理想の自分と大きくかけ

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    2023年09月10日
  • 空白の天気図

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    戦争と科学(者)、原子力の問題、情報伝達についてなど考えさせるノンフィクション作品。広島原爆、その1か月余り後に襲った枕崎台風の広島での惨害を主に広島地方気象台の職員の側から描いている。当然被害状況が描かれるが、割と冷静な表現になっている。その中からいろいろな問題点が浮かび上がってくるのが特徴か。単行本は1975年のものだが今読んでも決して古びていない。というかむしろ必要だろう。ただ、1975年現在での記述なので若干今の若い人にはわかりにくい部分があるかもしれない。その辺は改訂の必要がありそうではある。
    しかし帯文のうち「日本人の熱き心を描く」とか「果敢に立ち向かった男たちの記録」という煽りは

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    2023年08月24日
  • 犠牲 わが息子・脳死の11日

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    自殺により脳死状態となった作者の次男について、家族が脳死を受け入れ、臓器提供を決定するプロセスを書いたノンフィクション。加えて作者の脳死に対する考えを記した論考。三人称の死として科学的に脳死=死亡と捉えることはできても、「二人称」としての家族の死亡を受け入れるには時間が必要になることが当事者目線で書かれている。
    ある意味当然のことではあるが、家族の死は単純に科学的に受け入れることはできない。平素科学的な事実に基づいて世の中を見てきたであろう作者が次男の脳死に直面し、その受け取り方の違いをリアルに書いているという点で胸に来るものがあり、貴重な読書体験であった。

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    2023年07月13日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日