柳田邦男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心を病んでしまった息子(洋二郎)が自殺を図って病院に搬送されてから脳死に至るまでを綴ったエッセイ。
臓器移植や脳死判定の手順等が詳細に書かれていてます。
洋二郎が書いた短編小説も収録されており、心を病んだ洋二郎の心境の考察を試みていました。
エッセイなので著者の主観も入っています。 自分は個人的に、この著者は生理的に受け付けられないタイプだと思いました。なんとなく「そんなんだったから、俺は言ってやったよ」とか、「こんなに苦しんでいる人がいるんだからお前もこうしろ(著者はこうは言っていません。あくまで私の感想です)」といタイプが苦手な方にはお勧めできません。 -
Posted by ブクログ
絵本を選ぶ目は確かだと思う。しかし、それらを紹介する記述がくどいというか、胸に響かない。本を紹介する難しさをあらためて感じた。絵本に寄りすぎているか、本人が出過ぎているかのどちらかで、エッセイに成りきれていない。
ただし、『星の王子様』だけは飛び抜けて素晴らしい。亡くなった息子さんとのやりとりがなまなましく、心の深みが感じられるからだ。
・絵本は文学の重要なジャンルではないか、いや正確に言えば、絵本とは、簡潔に洗練された言葉と象徴的な絵と音読する肉声とが一体となって物語の時空を生み出す独特の表現ジャンル。
・なぜ「今、大人こそ絵本を」なのか。1.仕事やお金のことばかりではなく、豊かな感性や -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が柳田邦夫氏の著作を初めて読んだのは「日本の逆転した日」という文庫本でした。中学生のときだったと思います。自動車のロータリーエンジンや、製鉄での転炉など1980年代に日本の工業時術力が世界に追いつき、そして世界一になるドラマを様々な業界の実話をもとに丁寧な取材で詳しく述べられていました。工業技術や巨大システムを論じさせれば随一の視点をお持ちの柳田氏が福島原発事故やJCO東海事業所での臨界事故などにどのような視点をお持ちであるか、興味深く読みました。「複雑で高度な技術してステムではシステム中枢部は安全確保に万全の配慮をした設計になっているが、システムの縁に当たる部分でまさかと思われるミスなどが