小泉悠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、そこから本書脱稿時点の2022年9月末に至るまでの7ヶ月間の戦況の推移などが書かれていた。
非常に読みやすい内容だったと思う。無知でも話についていくことができた。
各国が全面戦争を恐れて限定的な支援しかできないこと、核を恐れていることなど、全体像が見えてくる。
「古い戦争」であるという解説もわかりやすかった。人間の価値観が大きく変わるような出来事や生態が変わるようなことがない限りは、新しいテクノロジーを使ってもずっと古い戦争が繰り返されるのではないかという気がする。
最後、日本の立場ではこの戦争をどう捉えるべきかという視点で問題提起され -
Posted by ブクログ
ロシア-ウクライナ戦争が始まって以来、著者の顔を見ない日はない。
軍事評論家でありロシア軍事の専門家として、的確なコメントに毎回唸らされてしまう。
その識者が書いたのが本書だが、その内容は戦争に関する考察ではなく、一般的な「情報分析」に関することだ。
著者のメッセージを端的にまとめると「大事なのは、情報収集力ではなく、情報分析力」だということ。
特別な情報は確かに必要かもしれないが、専門家でもない限り、その情報は不要だろう。
それよりも、誰でも手に入る情報を如何に分析し、意味を見つけ出せるかの方が重要と説く。
本当にその通りだと思う。
世の中に情報は溢れているし、収集することもボタン一つで簡単 -
Posted by ブクログ
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2022年に、ロシアによるウクライナ侵攻が、勃発しました。
また、中国が台湾を武力により統合する可能性も、取り沙汰されています。
近隣諸国による不穏な動きを見聞きして、「日本は今後、どうなってしまうのだろう?」と、不安に感じています。
日本の防衛力強化についても情報を得たいと思っていたところ、この本の存在を知りました。
近未来の(日本に影響がありそうな)戦争勃発の可能性が論じられてそうな題名が気になり、読むことにしました。
本書は、安全保障関連の専門家2人による対談を、全5章にまとめた構成となっています。
第1章は、2020年代の戦争とは、どういうものなのか?について。
そもそも -
Posted by ブクログ
ネタバレ情報分析力
情報の洪水に揉まれる日々、何を信じてどう行動すればいいのか迷うことが多い。
小泉悠氏のこの本は、そんな混沌の中で冷静に「情報を料理する」技術を教えてくれる。彼の専門はロシアの軍事情報だが、その泥臭い分析のプロセスは日常のビジネスや子育ての判断にも通じる。情報はただの材料であり、自分で調理して自分の知恵に仕立てることが肝心だと実感させられる。著者の文章は硬質で理知的、時に哲学的だが、だからこそ感情に流されやすい現代人にとっては貴重な指針となる。ただ、専門的すぎて読み物としての親しみやすさはやや薄く、自分の生活にどう落とし込むかに工夫が必要かもしれない。しかし、その分だけ情報と向き合 -
Posted by ブクログ
現在戦争を継続するロシアとイスラエル、二つの国家のインテリジェンスに関する対談を収録した本。イヴァン四世のオプリチニキ、ロマノフ王朝の皇帝官房第三部などにしても、ロシアの機関は、諜報機関というよりは内部を抑圧、弾圧する傾向があると指摘される。また、戦時下の日本で、参謀本部ロシア課長林三郎は、ソ連の侵攻を予測していたことやロシアの対外政策や盗聴技術など面白いネタが盛り上がる。後半ではイスラエルについて語り合い、他人を信用しない、自分たちの力しかあてにしない、先制攻撃を躊躇しないなど、イスラエルという国家の思想がわかる。イスラエルは中東において最大の戦力を有するサウジアラビア、実戦経験豊富のエジプ
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Posted by ブクログ
著者は特段触れていなかったが、これはインテリジェンスの意味でのOSINT(正確にはIMINTとのハイブリッド)の民主化が進んでいることを示す一冊だと捉えた。
ロシア軍(ソ連時代含む)関係の過去の公開文書に基づき過去の核戦略や潜水艦部隊の変遷を整理し、直近の核要塞については民間の衛星の画像情報に基づいて分析している。
分析に際しては筆者のオタク的な意欲と知識に基づいており、背景をよく理解した専門化による高いモチベーションによる分析であることもインテリジェンスとしての価値を高めている。
インテリジェンスは国家の専権事項のようなイメージがあるが、筆者の活動はインテリジェンスの一種の民主化を推進して -
Posted by ブクログ
ネタバレ3つの学び
・情報をただ集めるだけではダメで、情報処理装置が必要。
・自分の脳みそを過大評価しない。
・人間が一番厄介なフィルターである。
情報が溢れる現代において、単に情報を集めるだけでは意味がなく、それを分析し、意味づけるための『情報処理装置』が必要。
食材(情報)を調理(分析)して、食べられる料理(知見)にすることが必要だ、という例えはすごく腑に落ちた。
情報が容易に手に入るからこそ、ただの「インフォメーション」を「インテリジェンス」に変えることが必須だ。
特に、情報発信を生業にしている身としては、自分のアウトプットが「インフォメーション」なのか「インテリジェンスなのか」は強く意識す