小泉悠のレビュー一覧

  • 死の商人 戦争と兵器の歴史

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    朝鮮戦争までの日本を含む世界の死の商人の実態がよく分かる良書であるが、その後の展開が全く分からないので、出来れば、解説を書いた小泉悠さんか、著者の三男の大東文化大教授に続版を書いてほしい。小泉さんは著者と死の商人に対する見解が異なると自ら吐露しているが、歴史の真実のみを書くのであれば異なる見解の人が書いても問題ない。

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    2026年05月16日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    純粋な「戦争」に対する自分の立場としては全ての戦争は無くなればいいと思っている。だってそれが歴史を通じて日本のみならず世界が学んできたことだと思うから。それでも戦争がなくらないのはどうしてだろうと考えた時に結局みんな戦争が起こってしまうかもしれないという可能性を恐れて自分たちの国を守るために牽制として仕掛けているのではないかと思う。なんとも本末転倒とも理にかなっているとも言える事態である。本書を読めば、やはり想像を遥かに超えるウクライナ、ロシア双方、さらにはヨーロッパやアメリカにとっても複雑な問題であるということは火を見るより明らかだ。だから、外から戦争やめろとヤジを飛ばすのはナンセンスである。
    また、日本もまた他人事としては捉えられない。ここで問題になるのが、日本が戦争に対してどのような立場をとるのかということである。すなわち、核を持ち軍事費を増加させるのか、平和主義を貫き自衛のためだけの能力に限り保持するのかということである。前述の通り私は戦争を避けるのがもっとも重要なことだとは思うが、起きてからじゃ遅いのもまた一理ある。ここでは流石に結論を出すことはできないが、戦争が起きないに越したことはないと思う。

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    2026年05月15日
  • 終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来

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    2026 04/21
    今読むと内容は古い(2023年9月発行)が当時の専門家たちの考えを知れて、今読んでも面白い。そして現在(2026年4月)に至るもまだ終結していない。戦争は終わらせるのが本当に難しい。相手の政権を徹底的に叩き潰す「紛争原因の根本的解決」か、交戦相手国の要求を丸呑みする「妥協的和平」か。「現在の犠牲」を選ぶか「将来の危険」を選ぶか。
    暗殺などでプーチンがいなくなってもロシアは変わらない。もっと酷い人が出てくる可能性がある、と言うのは恐ろしい。プーチンさえいなくなればって言う単純な発想は打ち砕かれる。

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    2026年04月23日
  • 情報分析力

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    ネタバレ

    著者自身はロシアの軍事について専門的に分析を行っているということで、

    それをどういうふうにしているのか、ということについて共有されていました。

    一般人はなかなかこんな情報分析をしたり、情報資料(インテリジェンス)を作ったりはしないかなーと思いながらも、

    考え方として参考になることもあり、興味深かったです。

    特に、情報分析対象の論理に飲み込まれることが少なくない、ということで、それに気をつけないといけない、という指摘があり、

    これは私としても、情報分析を専門的にはしないまでも本を読んだりしているとよくありがちでどうしたらいいのかと思っていたので、陥りがちな罠として明示されていたのでこれからはもう少し意識できそうです。

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    2026年02月09日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    現代戦が古典的な戦力のぶつかり合いであることを再認識できた。新型兵器による撹乱はあるが。露中関係も少し触れてあり参考になったよ

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    2026年02月08日
  • サイバースペースの地政学

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    データセンターと海底ケーブル
    それぞれ適切な場所があること、それらが通信の根幹のため、攻撃の対象となる可能性をはらむ 

    重要なインフラだが、危なっかしい

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    2026年01月21日
  • 戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか

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    インテリジェンスの専門家たちの対談本。
    両国及びその諜報機関の特性はまさに国民性が生み出した機関なのだろうなぁ。日本人の平和ボケも。
    しかし、安全保障環境は日々刻々と厳しい方向に変わり続けているので、日本も早急に体制を整えばいけない、ということがよくわかった。
    そういう政治家を選ばないと。

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    2026年01月11日
  • 情報分析力

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    3.2
    ロシア軍の情報分析の専門にしている大学教員による情報分析の方法を解説した本。専門家と言えど一般人なので、政治家や軍人にしかできないような方法ではなかったのは良かったが、具体的に方法を説明した本ではなく、大雑把に専門家がどう情報分析をしているかを説明したもの。OSINTを知れたので就活中に読んで良かった。公刊情報に当たるのに深さが全く足りていないことが理解できた。後半は趣旨から外れる話が多くて残念だった。

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    2026年01月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ネタバレ

    ロシアの行動は「突発的」ではなく、独自の地政学的思考に基づいている──
    『帝政ロシアの地政学』は、国家を生命体と捉え、民族的連続性を重視するロシアの国境観を丁寧に解説した一冊。ウクライナ侵攻を理解するための重要な視座を与えてくれる。ロシアと関わるビジネスマンにもおすすめ。

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    2026年01月07日
  • サイバースペースの地政学

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    通信技術に関わる仕事をする中で最近セキュリティが注目されている。すこし幅広くいろんな角度から知識を得たいと思っていたところに遭遇した本。タイトルを見てこれは読んでみようとなった次第

    ちょっと物足りない。地政学とタイトルをつけるなら地理的要因に関する戦略で国家戦略の経済や技術とどう関連するのか、陸続きの国と海に囲まれた国での違いなどはもう少し詳細は議論があるとよいと感じた。海底ケーブルを巡る各国の状況などや現地の見聞情報、歴史的な説明はとても参考になったが、どういう国家のポジショニングにつながるか、覇権争いなどについてもっと考察の記述があると良い。それでも海底ケーブルを巡る企業の話とサーバーセンターの土地勘は技術者、経営者の人に多少なり参考になる情報提供だと思う。サーバーの土地が不動産に影響するというところは投資家には常識なのかもしれない。この本の情報をもとにアメリカ、中国、ロシアについて海底ケーブルに着目すると有線系通信の戦略議論は考察できそう。ヨーロッパなども含めて無線通信方もどうなるのか考えるとより通信技術に対しての地政学として考えていくことができそうだと思えた。 ヨーロッパでも島国と陸続きの国で無線がどう意味づけられていくのかは、ちょっと好奇心をそそる。

    データの流通においてネットワークの重心(グラビティ)に着目した話は、今後のネットワークセキュリティで何(What)を保護するのかという観点とどこ(Where)を保護するのという観点が、セキュリティを考慮する設計で重要と理解できた。あまりセキュリティには精通しておらず疎かったのでよい知識獲得の機会だったと思う。 もっとセキュリティについての知識は学んでいこうっと。

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    2025年11月16日
  • 情報分析力

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    オーディブルにて。
    ロシアの軍事専門家が著者というだけで面白い。自分とはかけ離れた世界にも関わらず、情報の集め方、分析の考え方を汎用性をもってわかりやすく教えてくれた。

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    2025年08月14日
  • 情報分析力

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    著者は軍事専門家だが、情報分析の仕方は軍事以外の仕事でも役立つと思う。
    私は本書で言うところの「情報通」になりがちなので、情報収集をする際は「仮説を立てること」「アウトプットすること」を意識しておきたい。
    『NEXUS』を併読しているので、所々に共通点があって面白い。両者を読んで、情報分析とは変化を読む技術のことを差しているのかなと考えた。

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    2025年08月11日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    ネタバレ

     ロシアによるウクライナ侵攻の前に書き始めて、侵攻後に幾らか修正、追加された感じ。

     著者はロシアの軍事の専門家。ウクライナとの戦争が始まった頃にはテレビで見ない日はありませんでした。その著者が、軍事のことではなく、ロシアに暮らす人々、住居、街並み、食事、そしていろんな噂が語られている地下空間のこと、それらを通してロシアって・・・をデッサンしていきます。当たり前ですが、ロシアに暮らす人々の多くは「普通」の人々です。でも、今はそのことを改めて「知る」ことはとても重要なことでしょう。

     最後の2章「「大国」ロシアと国際関係」「権力」は著者の専門分野です。その専門家でも、プーチンの考え、行動を正しく予測することはできないようです。最後の最後、2024年の大統領選についての予測は、実際とは大きく異なってしまいました。
    それでも著者の予言「プーチンはなりふり構わずにこの難局を打開しようとするはずです。つまり、民間人にどれだけの被害を出そうともウクライナ政府を屈服させようとするということであり、場合によっては化学兵器のような大量破壊兵器の使用に及びかもしれません」については、2025年の今、残念ながらその通りになっています。

    第6章「「大国」ロシアと国際関係」が、ロシア理解に役立ちました。自分の持っている尺度で理解しようとしても不可能なんです。

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    2025年08月02日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    モスクワとペテルブルクの話が多め。それぞれ旅行したことがあるので懐かしい気持ちになった。ロシアといっても広いので、もう少しいろんな都市の話が聞けたら面白いだろうなと思った。

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    2025年08月01日
  • 情報分析力

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    ネタバレ

    <読書の動機と個人的見解>
    軍事専門家によると、2027年が台湾有事のターゲット・イヤーと目されており、2029年までは緊迫した時期が続くという見通しだ。
    そこで疑問に思ったのが、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年~)のときに軍事専門家らはこのタイミングを見通せて警告を発していたのか、ウクライナ市民(特にキーウ)は事前に察知して安全確保のための行動を取れていたのか、ということだった。
    気になっていたところ、Audibleの聴き放題に本書が入ったので聴いてみた。

    <本書の内容>
    この疑問への回答として、小泉さんはロシアがクリミア半島に勢力を増強し、ウクライナ側もその時に備えているという戦争の兆候は確認していたが、まさかキーウ攻撃に踏み切るとは想定できなかったという。
    ロシアの軍事専門家として有名な小泉悠さんは素人目から見ると「インテリジェンスのプロ」に思えるが、彼に言わせると、政府機関で軍事にあたっている人のことをプロというようだ。
    例えば、衛星画像はお金で誰でも入手可能になったとはいえ、軍事施設周辺などは発注から3~4日待たされるそうだ。軍関係者の検閲が入って、時には入手できないこともあるとか。検閲なしに即時提供してもらうには億単位の料金が請求されるという。つまり、民間の軍事専門家は「プロではない」という認識らしい。そしてロシアによるウクライナ侵攻についても米政府(当然米軍関係者ら)は、かなり確証の高い根拠を持って事前に把握していたとのこと。つまり民間の軍事専門家はインテリジェンスのプロ集団には敵わないということだ。

    <個人的考察>
    冒頭の「いつ、台湾有事が始まるのか?」という問いに対する答えは、軍事関係者らの動きを観察する感度を上げる必要がありそうだ。
    具体的には、世界トップレベルのインテリジェンスのプロ集団を持つ米国、イスラエルの日本に滞在する自国民(非戦闘員)の疎開作戦(NEO)が秘密裏に行われている兆候を掴むこと。大使館や領事館、インターナショナルスクールに通う彼らの子供らの動きで引っ越しや退去が顕著になってきたり、米軍基地では軍用輸送機が頻繁に飛び交うようになっているはずだ。

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    2025年07月30日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    小泉さんはロシアについてとても生の知識をお持ちだ。配偶者はロシアの方かと思う。

    日露は戦争をしているのに、ロシアに関しての書籍が少なすぎる。

    堅苦しい政治論や、破茶滅茶な陰謀論は要らない。

    フィルター無しの露西亞を知りたいのだ。

    本書はかなりポップに書かれているため、サクッと読める。

    メディアでみる小泉さんはもっとかちっとしているので、編集サイドもかなり頑張ったのかな。

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    2025年06月15日
  • 情報分析力

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    普通の情報分析では無く、軍事の目線から見てる話しがら新鮮だった。データの集め方、料理の仕方については参考になった。

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    2025年06月14日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    著者は、ロシアの軍事安全保障政策の専門家。 ロシア滞在時(2009~11年)の経験を基に、ロシア社会を考察する。テーマは、住まい、 人、街、食、政治、プーチンなど。2022年のウクライナ戦争以降、ロシアの軍事動向のニュースや情勢は伝えられるが、ロシアという国がどんな社会なのかは知らないことが多い。2010年頃のロシアについて、著者の経験と考察がさらりと紹介されていて面白かった。
    社会については他の本を読んで知っていたが、ロシア人の気質については、随分変わっているようで 知らないことも多かった。著者が言うように、「無限の不信と信頼が同居する国」というのは、プーチンとその取り巻きを見ていれば納得がいく。この国は、昔から権力者に虐げられた人々の国なのだ。 だから西側が期待する民衆の結束のようなことは起こらない。犠牲を払ってでも、昔のままの 変わらない生活を望むのだろう。これは気候風土とも関係があるのかもしれない。
    この本で様々なエピソードを読んでいて、そのように感じた。

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    2025年06月04日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    ロシア人の気質、ロシアの住宅事情、地下空間、街の様子など、あまり知らなかったロシアのこと一部分ではあるが知ることができておもしろかった。政治的なこと、特にプーチン大統領の考え方の話は興味深い。

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    2025年05月25日
  • ウクライナ戦争

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    開戦は2022年4月。
    開戦前の2021年から2022年9月までの両国、欧州、米国の動きを政治、軍事の各方面から伝える。分かりやすい記述が素人には助かる。
    ただ、2025年の5月現在も停戦の望みは薄く、さらに言えば結局「力」がモノをいう結果になりそうなのが怖い。
    毛沢東でもない限り「核」には世界がビビるってことだな。

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    2025年05月23日