小泉悠のレビュー一覧

  • オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

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    ロシア海軍がオホーツク海を核戦略の要塞化させている歴史を解説する。

    第二次世界大戦後の冷戦、核抑止力の最終兵器は原潜の戦略核ミサイルだった。(現在もそうである)

    ソ連海軍の原潜運用の歴史から、ソ連崩壊で海軍崩壊、ロシア海軍となり復活の模様を解説。

    終盤では衛星写真から紐解く今の運用形態を説明する。

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    2025年02月10日
  • サイバースペースの地政学

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    それこそハヤカワ文庫から出ていた『100年予測』だっただろうか。
    未来の戦争は、宇宙空間とサイバー空間の中が主戦場になる。
    あっという間に決着がついてしまうだろう、といった話。
    本書を読みながら、そんなことを思い出した。

    ただ、自分が思っていた以上に、この問題、「物質」に縛られる側面があるようだ。
    例えばデータセンター。
    大都市から距離があると、通信のタイムラグが生まれるため、大都市近郊に設けられることが多いという。
    大量の電力を食うため、送電などのインフラが整っている必要もある。

    現在は衛星を使った無線通信などの新しい技術も開発されたとはいえ、海底ケーブルも通信には必要なのだとか。
    そう

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    2025年01月28日
  • オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

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    オホーツク海沿岸での軍事的存在感を示すためにソ連、ロシアがどのような戦略を持ち構築してきたかを知るのによくまとまっている一冊だといえる。
    そして、ソ連崩壊、更に今日のウクライナ戦争に到るまでの間に、この地域での核戦略とその実態がどのように変化、或いは崩壊してきたかをも知ることが出来る。
    この本の中でも触れられている通り、極東方面での核戦略とその実行能力はかつてより弱体化しており、大きな情勢の変化がなければ、それが反転することはないと思われるとはいえ、ある意味で『負の均衡』が崩れて脅威が増すことがないことを祈るばかりである。

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    2025年01月14日
  • サイバースペースの地政学

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     本書によると、「サイバースペース」という言葉は、SF作家ウィリアム・ギブソンが発明したもので、物理空間との関係性の問題が成立当初から内包していたという。サイバー攻撃で特に注意しなければならないのが海底ケーブルで、これが破壊されてしまうと、インターネットに混乱をもたらす。また本書でエストニアについて言及されるが、ソ連崩壊後、エストニアは国家主権を確立するために、ITに力をいれた。

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    2024年12月31日
  • 死の商人 戦争と兵器の歴史

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    空は、ふたたび、低くたれこめた戦雲で曇り、黙示録の四騎士は、またも馬にまたがり、破壊と死とを馬蹄のあとに残すべく疾駆し始めようとしている。だが、戦争は人間がつくり出すものであり、同時に、平和も、もしそれが到来するとすれば、やはり、人間の手でつくり出されるものである。だから、戦争および軍備をつくり出すものの挑戦にたいして、良識ある人々、目覚めた人々は断じてこの挑戦を避けてはならぬことは確かである。

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    2024年12月21日
  • ウクライナ戦争の200日

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    著者の小泉氏の奥さんはロシア人らしい。軍事評論家である同氏が、東浩紀をはじめとし、元陸上自衛隊員であり小説家である砂川文治、防衛防衛研究所政策研究部防衛政策研究室長の高橋氏、他アニメ監督や漫画家とウクライナ戦争について語った本。人選は「?」と思う所もあったが、それが面白く感じる部分もあった。

    考えさせられたのは、この本に通底するテーマでもあるように見えたが、戦争の変容。核を用いる事での、「エスカレーション抑止のためのエスカレーション」と呼ばれるロシアが有する核戦略思想。他方で核を脅しに使いつつ、実際には、ゲリラ戦のように非近代的な側面も持つ。

    ― 小泉 ほとんどゲリラ戦の戦い方に近いです。

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    2024年10月17日
  • UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ

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    世界情勢などについて知識が浅い自分にとっては、こちらを読むのにかなりの時間を要した。
    この戦争に際しての各国の動きについて、ニュースを見ているだけでは知ることの出来ない部分を広く知ることが出来たように思う。
    どの章も客観的に冷静に話が進められており、特に偏った思考はなかったので、読んでいて感情的になることはなく、淡々と情報を得ていく感覚だった。
    読み解くのは大変であったし、内容が頭に入り切ったとは言えないけれど…。
    それでも読む前よりは視野が広がった気がするので、読んで良かったです。

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    2024年10月05日
  • オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略

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    軍事オタクで潜水艦オタクでロシアオタクの小泉先生全開の本。

    オホーツク核要塞って、どこかの島か、半島にでも造られた核ミサイル基地かと思っていたんだが、要はロシアの聖域、オホーツク海自体にSSBNを忍ばせて、その中に敵国を入れないような仕組み。オホーツク海自体を要塞にしてしまうということだった。

    ソ連からロシアへの移行、技術力や経済力、もちろん冷戦、米国、欧州との関係やウクライナ戦争などでどんどんと変わっていく情勢を、色んな観点から説明する。

    それにしても、民間人でもそれなり以上の衛星写真を入手出来るってのが、驚いたな。
    小泉先生の本はとても読みやすいし、オタク感丸出しだが、オタク特有の共

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    2024年07月27日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    戦争中の国家がまき散らす意図的な嘘情報(ディスインフォメーション)について解説された本。
    戦争の当事者になることのない日本にいるとピンと来ない話題に感じてしまうが、まさにそこが日本の立ち遅れている現状とのこと。
    社会の分断を煽り、何が正しいのか分からなくさせるような情報誘導の手法(主に中と露)について書かれている。
    ファクトチェックの重要性などにも言及されている。

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    2024年06月29日
  • サイバースペースの地政学

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    サイバー空間の複雑なリスクとその影響を学び、非常に興味深く感動しました。著者が取り上げた千葉のデータセンターやエストニアの事例を通じて、情報インフラの安全保障の現状が鮮明に描かれており、特にサイバー攻撃の特定の難しさやサプライチェーンの脆弱性についての洞察が印象的でした。現代のサイバーセキュリティの課題を深く理解する良い機会となり、内容の豊富さに感心しました

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    2024年06月22日
  • 終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来

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    「ウクライナ戦争の200日」に続く対談集。

    6本掲載されるが後半4本は高橋杉雄氏とのもので、対談者は3人。

    米国の武器支援出し渋りもあり戦局は膠着、両国国内の事情から早期停戦は困難との見立て。

    本書は何よりマスコミ露出停止前の高橋氏と著者との対談が目玉であろう。

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    2023年12月25日
  • 終わらない戦争 ウクライナから見える世界の未来

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    ロシアのウクライナ侵攻の経過を著者と軍事専門家の対談という形でまとめられている。終わりの見えぶ、全然も膠着している現状にどう落とし所をつけるのかというのは難問であり、長期化の様相を表している。

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    2023年12月02日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    ロシア人の特徴や、生活に関するところは面白かったのですが、政治的な話になるとこ難しくて飛ばしたところがあります。
    あんなプーチンにも、お茶目なところがあるのねーと、一瞬親近感を感じてしまいました。
    ロシア人のは基本的に他人を信じないけど、一度気にいると迷惑なくらい親切だと。曖昧な日本人には付き合いづらい人種かもしれないですね。
    情報操作とか、スパイ、盗聴、KBGなど、ちょっとスパイファミリーを想像してしまいました。確か昔のロシアが舞台設定だということなので。

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    2023年10月16日
  • ワグネル プーチンの秘密軍隊

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    傭兵を法的に認めていないロシアにあって、みんな知ってた傭兵会社。
    今でこそ、もう、オープンというか、反逆もして、粛清もされてと大変なことになっているのだが、この本が書かれた時点では、その傭兵が存在を明らかにする一冊であった。

    十分に価値はあるが、ただ、あまりに綺麗事すぎて、ふざけてんのかという印象が拭いきれない。
    素人の自伝なんで、軸もないし深みもない。
    他の、ロシア本と合わせて読めばいいのだと思う。

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    2023年10月13日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    福島原発処理水の海洋放出を巡って、中国政府が公然と偽情報を拡散しつつ日本から水産物を輸入するのを禁止する一方、日本近海で漁をしている自国船を黙認するという矛盾だらけの言動に対し国際会議で反論する程度の対抗手段しか持ち合わせない日本政府の無力感への焦燥が募ってくる、というのが本書の読後感である。

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    2023年10月04日
  • ウクライナ戦争

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    丸善で平積みされてたの発見し、読んでみた。

    2022年9月までの状況を、そこに至るまでの状況も含めて整理されており、自分自身の本件に対する理解を深めることができた。 プーチンの発表した論文などワールドニュースで聞いていたことも、実際どんな話か知ることができたし、主張や行動に関する考察もタメになった。

    あとがきで、日本が同様の状況になったときにどうするか議論必要という話も入り、個人的にロシアが全面的に悪くなって言っている方々の考えを聞いてみたいなと感じた。

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    2023年07月24日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    教養がないと読み切れない対談集、難しい内容だと感じる本だった。これほどの知識人、文化人がその立場や専門分野から様々な考察がされる。宮崎駿作品ならではのことだろうと思う。それこそ20年以上前に、ナウシカの漫画本を途中までだか、読んだ記憶はあるのだが、自説を語れるほどの読者ではないので、偉そうなことは何も言えない立場ではある。

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    2023年07月23日
  • ウクライナ戦争

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    西側の対ウクライナ援助を思いとどまらせていた恐怖…ロシアが戦争をNATO加盟国にまで拡大させるとか、核戦争に踏みき可能性。

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    2023年07月23日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    買ったあとに、知り合いが著者って気づきました。

    難しい書籍でした。文章の表現が難しいのか、取り扱っている内容が難しいのか。読めない漢字もちらほら。

    もう、物理的な戦争も、情報の戦争も、サイバーの戦争も、いろいろあるよね。

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    2023年07月21日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    ロシア留学記のような論調から始まり、ロシア政治・軍事の解説へと発展していく構成が良かった。ロシアとロシア人が好きで、研究対象としている著者ならではの観察と解釈が興味深く、読み易かった。ロシアとロシア人を以前よりも少しだけ理解できたような気がする。

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    2023年07月15日