小泉悠のレビュー一覧

  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    イズムィコ先生の代表作。ロシアの対外戦略を勢力圏をキーに読み解きます。勢力圏の概念自体は19世紀や20世紀には存在して今も根底にはあるのでしょうが、それを武力で公然とは主張しないというのが国連時代のルールなんじゃないのかなとは思うわけで。そもそも過去の最大領土を元に現在の勢力圏拡大していこうっていうのは、一度も負けたことの無い国の我儘でしかない気がします。

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    2022年10月07日
  • ウクライナ戦争の200日

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    大変読み応えがあった。対談ごとに、違ったアプローチから今回のウクライナ戦争の背景を知る事ができる。深刻な内容ながら、時にユーモラスになる対談になるのが、小泉氏の真骨頂。

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    2022年10月04日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシアは地政学的にNATOに対して脅威を感じており、正面戦争である場合では劣勢でもある。この情勢に対して、ロシアは非対称かつハイブリッドに軍事的な戦略を立てている。
    またロシアは永続的に非線形な戦争継続を考えており、クリミア半島の一方的な併合以来、ある意味戦争は続いているとも考えられる。ヨーロッパ諸国との対峙において、敵の接近を拒否するために、地理的な不利を抱えているため情報戦的なイメージによる撹乱や妨害を企てる。場合により、核の限定使用もちらつかせるし、使用する可能性もある。
    本書ではこういった客観的事実を分かりやすく解説している。
    こういった事実は2022年2月以来のウクライナ対ロシアの戦

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    2022年08月21日
  • UP plus ウクライナ戦争と世界のゆくえ

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    ロシア・ウクライナ戦争について7人の研究者の視点から冷静に分析した論文集。
    単純な善悪二元論には収まらない世界の冷徹な現実をまざまざな角度から示してくれる好著。


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    2022年08月21日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシア軍事の専門家、ユーリーイズムイコこと小泉悠先生のロシア軍事戦略本であり、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻の直前に書かれた(2014年のロシアによるクリミア半島強奪よりは後)もの。
    ソ連崩壊後、東欧共産圏があるいは民主化し、あるいはカラー革命を起こしてきたが、ロシアから見ると、これらは全て西側による謀略であり、正規軍を用いたクラウゼビッツ的戦争ではないが、しかし、情報戦世論戦などを取り入れたハイブリッド戦争を仕掛けられているように見える、と。
    この時期のロシアは勢力圏の縮小、経済的社会的混乱から国力を落としてきたが、それでも仕掛けられた戦争に勝利して生き残るためにハイブリッド戦争

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    2022年05月17日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシアによるウクライナへの軍事侵攻については「プーチンは頭おかしいんじゃないの?」と思ったが、本書を読むことでここに至るまでの経緯を知ることができた。

    本書は、著者がこれまで発表してきた論文等を加筆・修正したものを主体としているが、非常にわかりやすい内容となっている。

    以下(本書からの抜粋)を知るだけでも今後の世界情勢を理解する上で極めて有用。

    ①旧ソ連諸国はロシアにとっての勢力圏であり、NATOのような外部勢力が旧ソ連諸国に拡大してくることは阻止されなければならない。
    ➁ロシアは、より弱体な国々の主権を制限しうる「主権国家(大国)」である(プーチンはドイツでさえも「主権国家」でないとし

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    2022年05月15日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシアのウクライナ侵攻前に書かれたものだが、ロシアの考える勢力圏、主権というのが、よくわかった。到底受け入れられるものではないが、彼らの理屈からいくと、直近の北欧のNATO加盟などで更に態度を硬化していくのだろう。お互いの主張が真っ向から対立する妥協点が見いだせない泥沼の状況を解決できるやり方があるのだろうか。。。

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    2022年05月15日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシアの軍事戦略がわかった。現在のウクライナ戦争でもこの考えに基づいて行動しているように思う。本に書いている通り、最終的に核使用に至らないことを祈る。

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    2022年05月03日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    小泉悠さんの著作。ストーリーとしてよく組み立てられていて、北方領土訪問の導入は成功だと思う。読み始める前はやや警戒していたがどんどん読み進めてしまった。
    西欧近代がいわゆる「モダン」であり、国民国家をベースとして組み立てられてられているのに対し、ロシアは融通無碍でロシア人がいるところが「ロシア」であるといういわゆる「帝国」概念に基づいている。その中でも、ウクライナ、ベラルーシ、ジョージア(著者はグルジアと呼ぶ)は特に重要な国=地域でその国々が独立して西欧的な国民国家になるのは「帝国」を脅かす脅威と認識される。
    ただこの考え方はあくまで権力者目線だと思うわけで、結局モスクワ、サンクトペテルブルク

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    2022年04月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    受け入れられるかどうかは別として、ソ連時代を含めたロシアのイデオロギーや周辺諸国に対する考え方、そして西側諸国に対する見方など理解することが出来た。
    それと同時に、個人的なレベルは別として、ロシアをはじめとする権威主義的な国家と国同士で分かり合える事は無いのだろうと、絶望的になった。
    今起きているウクライナ侵攻はロシアにとって必然であり、さらには日本にとって懸案事項である北方領土返還など、実現する事はないだろうと思わされた。

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    2022年03月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    【あるいは、ロシアを夢見る巨人と見立ててもよいかもしれない。ユーラシアの巨大な陸塊の上で、ロシアは壮大な「勢力圏」の夢を見ている】(文中より引用)

    「地政学」や「勢力圏」といったキーワードを軸としながら、冷戦崩壊後のロシアが持つ国際秩序観を丸裸にしようと試みた一冊。著者は、東京大学先端科学技術研究センター特任助教を務める小泉悠。

    ロシアに関する作品は数あれど、ここまで同国の国際秩序観を支える内在的論理・感情に迫った一冊は稀なのではと思うほどの名著。サントリー学芸賞を受賞したのも宜なるかなというほどの充実ぶりで、今後もこの著者の作品は追っかけていきたいなと。

    今年のトップテンに入ってきそう

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    2019年12月16日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシア独自の「勢力圏」概念及び、ロシアの言う「主権」がようやく、どんなモノなのか理解に近づくことができた。

    ロシアが「勢力圏」や「主権国家」をそのような意味で用いることは理解する必要があるが、その「勢力圏」や「主権国家」概念を受け入れることは決してできないことがウクライナやバルト三国などの「事例」を通じて、理解できた。
    また、北方領土問題を抱える日本としては、これは決して他人事では無く、現在進行形且つ自らの身に降りかかっている火の粉である。

    なればこそ、ロシアの概念としての「勢力圏」や「主権」を理解する必要がある。そして、その概念からして、「共同経済活動」が穂法領土の返還に繋がるものでは無

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    2019年11月10日
  • 大国の暴走 「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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    イズムィコ氏本は即買い。他の2名の方も面白かった。何度も言うけどこういう分析を国内政治でも読んでみたいのだけど…

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    2017年10月01日
  • 情報分析力

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    Pageturnersで竹下さんがおすすめしていた本。
    ロシア軍事関連の方が書かれている本だが、普遍化してビジネスパーソンにも転用できるように「情報収集+情報分析」の手法を解説してくれている。

    当たり前のように感じる箇所もあるが、確かに体系化して情報処理する全体像を再確認するためには良い本です。
    リサーチ手法にや情報分析に関するビジネス本は他にも多数にあるが、それらは各論やハウツーに寄っているので、全体像を引いて確認した時にはこの本。

    以下、引用。
    P7.情報は誰にでも、いくらでも入ってくるものだけれども、その処理装置を持つのは簡単ではない。

    P46.情報資料作りは自分の頭の中を可視化し

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    2026年02月01日
  • 世界の大転換

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    ネタバレ

    人民解放軍がロボット化するというのは、ありえる。かつてSFでこうなったらいやだな、という物語が現実化しつつある。あとは、アメリカのベネズエラ侵攻前に編集されたものなので、現実の動きの早さに新書の新刊が追いついていない。からといって読む価値がないわけではないと思う。

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    2026年01月22日
  • 戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか

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    ロシア軍事の専門家の小泉悠さんとインテリジェンス研究の小谷賢さんによる対談。ロシア、イスラエル、そして日本のインテリジェンスの話から始まり国の現状、国民の考え方などが論じられている。なぜそれぞれの国が今のような状態にあるのか考える一助になると思う。個人的には非常に納得感があり参考になった。

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    2026年01月20日
  • サイバースペースの地政学

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    地理的制約を受けないはずのサイバースペースと地政学?という印象で手に取ったが、読んで理解できた。データセンターや海底ケーブルなどサイバースペースを支える物理的インフラの内容やそれを取り巻く状況が紹介されている。海外とのインターネットのほとんどが海底ケーブル経由だということ、海底ケーブルにおける切断、盗聴などのリスクが増えていること、海底ケーブルの設置、修理を行うケーブルシップという船が活躍していることなど、知らない人も多いのではないだろうか。

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    2025年12月31日
  • ウクライナ戦争

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    ネタバレ

    2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、そこから本書脱稿時点の2022年9月末に至るまでの7ヶ月間の戦況の推移などが書かれていた。
    非常に読みやすい内容だったと思う。無知でも話についていくことができた。
    各国が全面戦争を恐れて限定的な支援しかできないこと、核を恐れていることなど、全体像が見えてくる。
    「古い戦争」であるという解説もわかりやすかった。人間の価値観が大きく変わるような出来事や生態が変わるようなことがない限りは、新しいテクノロジーを使ってもずっと古い戦争が繰り返されるのではないかという気がする。
    最後、日本の立場ではこの戦争をどう捉えるべきかという視点で問題提起され

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    2025年12月29日
  • 情報分析力

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    ロシア-ウクライナ戦争が始まって以来、著者の顔を見ない日はない。
    軍事評論家でありロシア軍事の専門家として、的確なコメントに毎回唸らされてしまう。
    その識者が書いたのが本書だが、その内容は戦争に関する考察ではなく、一般的な「情報分析」に関することだ。
    著者のメッセージを端的にまとめると「大事なのは、情報収集力ではなく、情報分析力」だということ。
    特別な情報は確かに必要かもしれないが、専門家でもない限り、その情報は不要だろう。
    それよりも、誰でも手に入る情報を如何に分析し、意味を見つけ出せるかの方が重要と説く。
    本当にその通りだと思う。
    世の中に情報は溢れているし、収集することもボタン一つで簡単

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    2025年12月21日
  • サイバースペースの地政学

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    そもそも安全保障が身近じゃないところで、視野が広がる内容で割とすぐに読み終わってしまったのだけれども、タイトルがなんとも違和感があって。
    勉強になっただけに、タイトルがなんかもうちょっと内容に則したものにできなかったのかなという印象が強く残る。

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    2025年12月08日