小泉悠のレビュー一覧

  • ウクライナ戦争の200日

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    著者があとがきでも書いている通り、啓蒙的ではない=初心者向けの解説書的な立ち位置の内容ではない。この戦争を様々な角度から語られており、自分の中でこの戦争を咀嚼するのには非常に有益。一番面白かったのは最後のドイツ、中国の専門家を交えての対談。500日、1000日とか続編希望。もちろん一刻も早く戦争が集結するのが一番ではあるが。

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    2022年12月03日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ジョージアが「ロシアとの紛争を抱えている限り、集団防衛機構であるNATOはロシアとの戦争を避けるために加盟を認めることはできない」
    ウクライナが「ロシアとの終わらない紛争を抱えているということは、当面はNATO加盟が不可能になる」
    「戦争状況を継続させることそのものがロシアの目標であると考えられよう」
    「ロシアにとって重要なのは、旧ソ連諸国に対して介入を行う際、西側がそこに横槍を入れてこないよう抑止しておくことである」

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    2022年11月29日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    ロシアの風土、人となりなどがわかる本。
    他人には基本警戒モードで接するのに、知り合いでも無い、たまたま隣り合った人に話しかけたり、困っている人を見かけるとお節介なほど世話を焼くのは、昔の日本みたいだなと思いました。

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    2022年11月23日
  • 大国の暴走 「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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    冒頭のトランプ政権短命説が外れたと揶揄する向きもいるだろうが、「文藝春秋」2022年6月号特集「日米同盟vs中・露・北朝鮮」を併せて読むことで、国民国家である米・欧・日が帝国主義に徹する中国・ロシアを御することの困難さがよく分かる。そして核武装こそが国体護持の唯一の戦略だと思い定める北朝鮮の窮鼠ぶりも理解できる。

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    2022年11月20日
  • ウクライナ戦争の200日

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    対談モノでテンポよく読めました
    ニュースでは得られない情報もあり、複眼的に理解できたと思います
    シベリアの掟は機会があれば読んでみたいですね

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    2022年11月01日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    「境界」の概念を軸として、ロシアの地政学的戦略を解説。現在のロシアによるウクライナ侵攻前に出版された本だが、今に至るロシア(プーチン政権)の国際秩序等についての考え方(浸透膜のような境界観、「勢力圏」の論理など)について理解が深まった。
    安倍政権下の北方領土交渉における日本の考え方がいかに甘々だったかも再認識した。日本はロシアから「半主権国家」とみなされてるというのは納得感があった。

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    2022年10月31日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ウクライナ侵攻を機に、ロシアについて軽く知っておきたいと手に取ったが、軍事的な専門用語が目白押しでかなりハードな内容だった。現在のウクライナ戦争やそこでのロシア軍の予想外の苦戦についての著者の意見が聞いてみたい。

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    2022年10月27日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    同胞だった東欧諸国がなし崩しにNATOに取り込まれて、今ではベラルーシを除いてウクライナが最後の砦となり丸裸にされたような帝国主義者プーチンの妄執ぶりも無理からぬものだと思えてくる。大国の夢を捨てきれないながらも、現実的に弱者の戦略を駆使して戦いを放棄しない

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    2022年10月18日
  • ウクライナ戦争の200日

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    学びが深いです。
    国際政治チャンネルをみている時にも思うのですが、対談方式でしか出てこないニュアンス的なものについては言うまでもなくあります。
    個人的にはドイツ、中国における雰囲気を知れたのはとても学びが深かったです。

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    2022年10月10日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ユーゴスラヴィア、セルビアにはじまり、グルジア(バラ革命)、ウクライナ(オレンジ革命)、キルギス(チューリップ革命)、チェニジア(ジャスミン革命)からアラブの春に至るまでの民主化ドミノを、NATO およびアメリカによる謀略の結果であると捉え(事実、まんざら「陰謀論」でもないところがある)、これを非軍事手段による永続戦争であると定義した上で、ハイブリッド戦争(SNS を通じた人心操作から戦略核兵機使用まで、軍事・非軍事両面による目的遂行または状況作成のための行為)で応戦する現代ロシアの軍事戦略を描く。

    2022年2月末に始まったウクライナ戦争を予言するかのように、2021年5月に刊行された現代

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    2022年10月09日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    プーチン大統領の頭の中を知りたい、西側の理論ではなくロシアの立場に立った時の見方を知るべきではないか、と思って何冊かの本を読んでいます。いくつかの発見はありました。例えば
    ・2007年2月のプーチン氏の演説は民主主義を標榜する西側の論理?のみが唯一の正義と見なされることに対する反論。
    ・クリミア侵略についての考え方としてクリミアはロシアと(ロシアの一部であるところの)ウクライナの共有財産であり地域安定のための重要なファクターなので強く安定した主権(ロシア)の下になければならない。
    ・他国に依存せず「自由」=自己決定権を自らの力で保持できる国だけがプーチン大統領の言う「主権国家」であり、この要件

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    2022年08月19日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシア・ウクライナ戦争勃発の前に書かれた本書。いまはほとんど予言の書のようになっているはずだ。
    研究の営みはここまで物事を明らかにできるのかと感嘆した。

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    2022年08月09日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

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    最近よくテレビで見かけるあの方の著書。ロシアの市井の人々のことはあまり知らなかったし、思いを馳せることもなかったが、なかなかこれが面白く興味深く読んだ。
     
    プーチンはもとより、いつかはおとずれるプーチン退陣後のロシアも一筋縄ではいかない頑なさでもって大国にこだわり続けるのではないかという印象を受けましたね。おそロシア。

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    2022年08月03日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    曖昧で追いつけていなかったクリミアから今回のロシア侵攻までの流れを学ぶことができた気がする。
    特にハイブリッド戦争と目されるものがどのよな位置付けであったかについても。初期対策をされてない状況では、初見殺しになるのだなと素人ながらに。
    今回のロシアのウクライナ侵攻が特に東側で古典的な戦闘になっていると聞いていたことも、この本を通して腑に落ちる気がした。とにかく、使えるものはなんでも使って成果を上げるのが大事、という姿勢なのかなと素人ながらに思った。
    一般回線を使わざる得なくなったり、情報戦で撹乱されていたり、今回のロシア軍側で聞いたような話もあり興味深かったです。

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    2022年08月01日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    本書の発行はロシアによるウクライナ侵略の前だが、テーマといいタイミングといいドンピシャではある。

    著者は「人」とも「夜」とも知られるこの道の第一人者。

    書名の通り現代ロシアの軍事戦略を多角的に分析、解説したもので非常に参考になる。

    ソ連時代からのしがらみを拗らせつつ、経済的資源に劣るロシアが自らの文脈の中で必死に生き残ろうとしていると読めるが、どういう結末に向かうのだろうか。

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    2022年07月04日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシア政府・ロシア軍が自国をどう認識しているか、それによりどういう戦い方をするべきと考えているか、とてもよくわかった。
    軍備・兵力的に劣勢の状況で、非軍事手段に注力しつつ、主力をどこにしているか、重要人物の発言から丁寧に読み解いている。

    組織や兵器の話は、筆者が相当好きな分野だと思われ、充実している。が、私はついていけず振り落とされた。

    組織や兵器の説明について図や表が少なく、「これなんだっけ」とか「これとこれの関連はどうだっけ」と思うことが結構あり、理解が難しい。好きな人はすらすら頭に入ってくるのかもしれないが、素人の私には辛い。

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    2022年06月04日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ネタバレ

    本書は、身勝手にみえるロシアの行動の論理を理解するための材料を提供してくれる。我々とは違う国境観・主権観について説明し、ジョージア (本書では「グルジア」) やバルト三国、2014年のウクライナ危機、中東介入、日本の北方領土の実効支配、北極政策といった事例を解説しながら、その思想の説明を補足していく構成になっている。

    ロシアの「主権」観は、自由民主主義陣営に生きる我々とは異なっている。我々は、国境ははっきりと定まったものであり、各国がその範囲において不可侵な主権を持つという現代的な価値観を共有している。しかしロシアの考える国境は、本書が半透膜に例えるように、近代以前の国家像に近い曖昧なもので

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    2022年05月31日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    軍事情報の機密性はどの国でも高く、他国が正確な必要十分な量のそれを得ることは難しいだろう。
    しかし本書では、ロシアの公的な軍事関連の発表や実際の演習•紛争行動や、それらに関連する米国含めNATOの分析を幅広く集め、さらにそれを分析し考察されている。
    ロシアの軍事専門家である著者。ロシアのウクライナ侵攻を契機にメディアに引っ張りだこである。
    著者が自身でロシア軍事の「オタク」と評するように、本書はその「オタク」的知識が、テレビとは異なり十分に発揮されているように思われる。あまりの筆のノり具合に、多少の軍事知識を持っていないとその疾走感に振り落とされそうになってしまうので注意が必要です。

    ロシア

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    2022年05月15日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシア政権が大国を維持しようとする思惑を転換できずに侵略という愚行へと決断する過程が、周辺国への体裁や意地を絡めて読み解いていく。置き去りにされるのは市井の人々であり権力は命の尊厳を躊躇わず踏みにじっていく。現在のウクライナ情勢しかり、何が急務なのか。様々な意見が飛び交う中、決して突き進んではいけないのは軍事力強化への道である。これは一部の人々の自己満足にとどまる。そうではなく外交努力に邁進することを願う。日本政府の不得手な手段なのだが。

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    2022年05月13日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシア目線での世界観がよくわかる1冊。
    2022年のウクライナ侵攻は唐突感があると思っていたが、ロシア側の理屈の上では、いつ起きてもおかしくなかったことも理解できた。

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    2022年04月24日