小泉悠のレビュー一覧

  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    ユーゴスラヴィア、セルビアにはじまり、グルジア(バラ革命)、ウクライナ(オレンジ革命)、キルギス(チューリップ革命)、チェニジア(ジャスミン革命)からアラブの春に至るまでの民主化ドミノを、NATO およびアメリカによる謀略の結果であると捉え(事実、まんざら「陰謀論」でもないところがある)、これを非軍事手段による永続戦争であると定義した上で、ハイブリッド戦争(SNS を通じた人心操作から戦略核兵機使用まで、軍事・非軍事両面による目的遂行または状況作成のための行為)で応戦する現代ロシアの軍事戦略を描く。

    2022年2月末に始まったウクライナ戦争を予言するかのように、2021年5月に刊行された現代

    0
    2022年10月09日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    プーチン大統領の頭の中を知りたい、西側の理論ではなくロシアの立場に立った時の見方を知るべきではないか、と思って何冊かの本を読んでいます。いくつかの発見はありました。例えば
    ・2007年2月のプーチン氏の演説は民主主義を標榜する西側の論理?のみが唯一の正義と見なされることに対する反論。
    ・クリミア侵略についての考え方としてクリミアはロシアと(ロシアの一部であるところの)ウクライナの共有財産であり地域安定のための重要なファクターなので強く安定した主権(ロシア)の下になければならない。
    ・他国に依存せず「自由」=自己決定権を自らの力で保持できる国だけがプーチン大統領の言う「主権国家」であり、この要件

    0
    2022年08月19日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    ロシア・ウクライナ戦争勃発の前に書かれた本書。いまはほとんど予言の書のようになっているはずだ。
    研究の営みはここまで物事を明らかにできるのかと感嘆した。

    0
    2022年08月09日
  • ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔

    Posted by ブクログ

    最近よくテレビで見かけるあの方の著書。ロシアの市井の人々のことはあまり知らなかったし、思いを馳せることもなかったが、なかなかこれが面白く興味深く読んだ。
     
    プーチンはもとより、いつかはおとずれるプーチン退陣後のロシアも一筋縄ではいかない頑なさでもって大国にこだわり続けるのではないかという印象を受けましたね。おそロシア。

    0
    2022年08月03日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    曖昧で追いつけていなかったクリミアから今回のロシア侵攻までの流れを学ぶことができた気がする。
    特にハイブリッド戦争と目されるものがどのよな位置付けであったかについても。初期対策をされてない状況では、初見殺しになるのだなと素人ながらに。
    今回のロシアのウクライナ侵攻が特に東側で古典的な戦闘になっていると聞いていたことも、この本を通して腑に落ちる気がした。とにかく、使えるものはなんでも使って成果を上げるのが大事、という姿勢なのかなと素人ながらに思った。
    一般回線を使わざる得なくなったり、情報戦で撹乱されていたり、今回のロシア軍側で聞いたような話もあり興味深かったです。

    0
    2022年08月01日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    本書の発行はロシアによるウクライナ侵略の前だが、テーマといいタイミングといいドンピシャではある。

    著者は「人」とも「夜」とも知られるこの道の第一人者。

    書名の通り現代ロシアの軍事戦略を多角的に分析、解説したもので非常に参考になる。

    ソ連時代からのしがらみを拗らせつつ、経済的資源に劣るロシアが自らの文脈の中で必死に生き残ろうとしていると読めるが、どういう結末に向かうのだろうか。

    0
    2022年07月04日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    ロシア政府・ロシア軍が自国をどう認識しているか、それによりどういう戦い方をするべきと考えているか、とてもよくわかった。
    軍備・兵力的に劣勢の状況で、非軍事手段に注力しつつ、主力をどこにしているか、重要人物の発言から丁寧に読み解いている。

    組織や兵器の話は、筆者が相当好きな分野だと思われ、充実している。が、私はついていけず振り落とされた。

    組織や兵器の説明について図や表が少なく、「これなんだっけ」とか「これとこれの関連はどうだっけ」と思うことが結構あり、理解が難しい。好きな人はすらすら頭に入ってくるのかもしれないが、素人の私には辛い。

    0
    2022年06月04日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書は、身勝手にみえるロシアの行動の論理を理解するための材料を提供してくれる。我々とは違う国境観・主権観について説明し、ジョージア (本書では「グルジア」) やバルト三国、2014年のウクライナ危機、中東介入、日本の北方領土の実効支配、北極政策といった事例を解説しながら、その思想の説明を補足していく構成になっている。

    ロシアの「主権」観は、自由民主主義陣営に生きる我々とは異なっている。我々は、国境ははっきりと定まったものであり、各国がその範囲において不可侵な主権を持つという現代的な価値観を共有している。しかしロシアの考える国境は、本書が半透膜に例えるように、近代以前の国家像に近い曖昧なもので

    0
    2022年05月31日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    軍事情報の機密性はどの国でも高く、他国が正確な必要十分な量のそれを得ることは難しいだろう。
    しかし本書では、ロシアの公的な軍事関連の発表や実際の演習•紛争行動や、それらに関連する米国含めNATOの分析を幅広く集め、さらにそれを分析し考察されている。
    ロシアの軍事専門家である著者。ロシアのウクライナ侵攻を契機にメディアに引っ張りだこである。
    著者が自身でロシア軍事の「オタク」と評するように、本書はその「オタク」的知識が、テレビとは異なり十分に発揮されているように思われる。あまりの筆のノり具合に、多少の軍事知識を持っていないとその疾走感に振り落とされそうになってしまうので注意が必要です。

    ロシア

    0
    2022年05月15日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    ロシア政権が大国を維持しようとする思惑を転換できずに侵略という愚行へと決断する過程が、周辺国への体裁や意地を絡めて読み解いていく。置き去りにされるのは市井の人々であり権力は命の尊厳を躊躇わず踏みにじっていく。現在のウクライナ情勢しかり、何が急務なのか。様々な意見が飛び交う中、決して突き進んではいけないのは軍事力強化への道である。これは一部の人々の自己満足にとどまる。そうではなく外交努力に邁進することを願う。日本政府の不得手な手段なのだが。

    0
    2022年05月13日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    ロシア目線での世界観がよくわかる1冊。
    2022年のウクライナ侵攻は唐突感があると思っていたが、ロシア側の理屈の上では、いつ起きてもおかしくなかったことも理解できた。

    0
    2022年04月24日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    プーチンロシアの対外政策を、同国の国家観を踏まえて軍事的な話題を中心に考察した本

    著者は小泉悠氏。ロシアのウクライナ侵攻により、今メディアで最も私達が目にしている人である。
    ロシアの軍事、安全保障が専門。現在は東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教分野、専任講師。
    出版は2019年。

    本書において、ロシアとの関係で考察されている国はウクライナや日本(北方領土)をはじめ、シリア、ジョージア(著者は自身の意向でグルジアと記載)、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、北極。

    今まさに世界的関心事のウクライナ侵攻、そして北方領土について、ロシアの政策や論理を知り

    0
    2022年04月16日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    刊行から少し時間は経っているものの、特に前半では「ロシアが考えていること」がわかる。バルト三国、グルジアの話は今目の前で起こっているウクライナの状況に通ずる部分が多く、何か解決の糸口はないか、と考えさせながら読んだ。

    0
    2022年02月27日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    購入済み

    読みやすい貴重な本

    ロシアに関する本自体が少ないので、読みやすいだけでいい本になってしまいます。
    ひとつひとつのかたまりが短くて、内容がかわるので、あきずに読めます。
    ロシアに対して良いことを書いてある本はとても少ないので、そう思いながら読むのにはいい本だと思います。

    0
    2021年06月18日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    Twitterで人気のイズムィコ先生著。プーチンの"主権国家"観をベースに現代ロシアの外交戦略を分析。「安全保障を自国で完結できて初めて主権国家であり、日本もドイツも非主権国家」とのロシアの(プーチンの?)安全保障感覚は言われるとめちゃくちゃ納得する解釈だった。シリアにロシアが絡む理由とか全然分かってなかったが、改めて納得。読みやすい文章やし、サントリー学芸賞にハズレなしという法則を改めて実感。

    0
    2020年06月05日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

    Posted by ブクログ

    著者が実際に歩いたロシアの周縁部の風景から、ロシアにとっての国境、ひいては国家観が描き出される。

    ソ連という国はなくなったし、それはロシアとは異なるものだということは分かってはいても、ロシアの人々にとっては、どうもすんなり片付けられるものでもないというのが、旅先で出会った人たちの話すあれこれから浮かび上がる。
    旧ソ連諸国とは冊封体制のような関係で、自分たちはその中心でありたい、というものなのだろう。
    少なくともチャイナのように、全世界の中心を考えているわけではなく、自意識としてはあくまでも旧ソ連邦の範囲内というのがロシアらしい。米と張り合っての超大国はもう目指すべくもないということか。
    無論

    0
    2020年02月04日
  • 現代ロシアの軍事戦略

    Posted by ブクログ

    現代戦が古典的な戦力のぶつかり合いであることを再認識できた。新型兵器による撹乱はあるが。露中関係も少し触れてあり参考になったよ

    0
    2026年02月08日
  • サイバースペースの地政学

    Posted by ブクログ

    データセンターと海底ケーブル
    それぞれ適切な場所があること、それらが通信の根幹のため、攻撃の対象となる可能性をはらむ 

    重要なインフラだが、危なっかしい

    0
    2026年01月21日
  • 戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか

    Posted by ブクログ

    インテリジェンスの専門家たちの対談本。
    両国及びその諜報機関の特性はまさに国民性が生み出した機関なのだろうなぁ。日本人の平和ボケも。
    しかし、安全保障環境は日々刻々と厳しい方向に変わり続けているので、日本も早急に体制を整えばいけない、ということがよくわかった。
    そういう政治家を選ばないと。

    0
    2026年01月11日
  • 情報分析力

    Posted by ブクログ

    3.2
    ロシア軍の情報分析の専門にしている大学教員による情報分析の方法を解説した本。専門家と言えど一般人なので、政治家や軍人にしかできないような方法ではなかったのは良かったが、具体的に方法を説明した本ではなく、大雑把に専門家がどう情報分析をしているかを説明したもの。OSINTを知れたので就活中に読んで良かった。公刊情報に当たるのに深さが全く足りていないことが理解できた。後半は趣旨から外れる話が多くて残念だった。

    0
    2026年01月10日