小泉悠のレビュー一覧

  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシアのウクライナ侵攻前に書かれたものだが、ロシアの考える勢力圏、主権というのが、よくわかった。到底受け入れられるものではないが、彼らの理屈からいくと、直近の北欧のNATO加盟などで更に態度を硬化していくのだろう。お互いの主張が真っ向から対立する妥協点が見いだせない泥沼の状況を解決できるやり方があるのだろうか。。。

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    2022年05月15日
  • 現代ロシアの軍事戦略

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    ロシアの軍事戦略がわかった。現在のウクライナ戦争でもこの考えに基づいて行動しているように思う。本に書いている通り、最終的に核使用に至らないことを祈る。

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    2022年05月03日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    小泉悠さんの著作。ストーリーとしてよく組み立てられていて、北方領土訪問の導入は成功だと思う。読み始める前はやや警戒していたがどんどん読み進めてしまった。
    西欧近代がいわゆる「モダン」であり、国民国家をベースとして組み立てられてられているのに対し、ロシアは融通無碍でロシア人がいるところが「ロシア」であるといういわゆる「帝国」概念に基づいている。その中でも、ウクライナ、ベラルーシ、ジョージア(著者はグルジアと呼ぶ)は特に重要な国=地域でその国々が独立して西欧的な国民国家になるのは「帝国」を脅かす脅威と認識される。
    ただこの考え方はあくまで権力者目線だと思うわけで、結局モスクワ、サンクトペテルブルク

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    2022年04月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    受け入れられるかどうかは別として、ソ連時代を含めたロシアのイデオロギーや周辺諸国に対する考え方、そして西側諸国に対する見方など理解することが出来た。
    それと同時に、個人的なレベルは別として、ロシアをはじめとする権威主義的な国家と国同士で分かり合える事は無いのだろうと、絶望的になった。
    今起きているウクライナ侵攻はロシアにとって必然であり、さらには日本にとって懸案事項である北方領土返還など、実現する事はないだろうと思わされた。

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    2022年03月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    【あるいは、ロシアを夢見る巨人と見立ててもよいかもしれない。ユーラシアの巨大な陸塊の上で、ロシアは壮大な「勢力圏」の夢を見ている】(文中より引用)

    「地政学」や「勢力圏」といったキーワードを軸としながら、冷戦崩壊後のロシアが持つ国際秩序観を丸裸にしようと試みた一冊。著者は、東京大学先端科学技術研究センター特任助教を務める小泉悠。

    ロシアに関する作品は数あれど、ここまで同国の国際秩序観を支える内在的論理・感情に迫った一冊は稀なのではと思うほどの名著。サントリー学芸賞を受賞したのも宜なるかなというほどの充実ぶりで、今後もこの著者の作品は追っかけていきたいなと。

    今年のトップテンに入ってきそう

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    2019年12月16日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシア独自の「勢力圏」概念及び、ロシアの言う「主権」がようやく、どんなモノなのか理解に近づくことができた。

    ロシアが「勢力圏」や「主権国家」をそのような意味で用いることは理解する必要があるが、その「勢力圏」や「主権国家」概念を受け入れることは決してできないことがウクライナやバルト三国などの「事例」を通じて、理解できた。
    また、北方領土問題を抱える日本としては、これは決して他人事では無く、現在進行形且つ自らの身に降りかかっている火の粉である。

    なればこそ、ロシアの概念としての「勢力圏」や「主権」を理解する必要がある。そして、その概念からして、「共同経済活動」が穂法領土の返還に繋がるものでは無

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    2019年11月10日
  • 大国の暴走 「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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    イズムィコ氏本は即買い。他の2名の方も面白かった。何度も言うけどこういう分析を国内政治でも読んでみたいのだけど…

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    2017年10月01日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    「職業的軍事オタク」を謙虚に自称する著者のウクライナ戦争に関する論考です。
    この戦争を5つの視点から分析しています。
    まず、双方の軍人、そして主にウクライナの民間人の戦争での死者数。次に戦争を仕掛けたロシアの軍事戦略。3つ目がロシアの軍事政治経済を合わせた戦争遂行能力の強みと弱み。4つ目は諸外国の国益や思惑を踏まえたロシアへの対し方。そして最後に日本はどうするべきか。
    普段目にする言論や報道には、ともすれば、自分にとって都合が悪いことや気に入らないことに目を向けずに「ないことにしてしまう」 傾向がありますが、調査と根拠に基づいて展開されるこの本の論考には説得力があります。
    特に最後の章でウクラ

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    2026年09月04日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    まずは、この戦争による死者の数から語りはじめる。この後に、軍事戦略やロシアの国内政治・対外関係、あるべき安全保障などもろもろ述べられていくことについて、意味合いをあたえる役割がある。著者の矜持であるとおもう。ロシア軍の戦死者数は陸上自衛隊の総数を上回ると言われると「ああ、そうなのか」となる。逆に言うと、そうでもしないことには余りに数が多くて実感が湧いてこないのだ。

    著者の言説はあちこちで目にしているので、おさらい的な読書ではあったが、読んでよかった。予想外のウクライナの抗戦を支えたのは士気の高さで、その士気の高さの原因のひとつは2014年の第一次侵略後の占領地でのロシアの非道であろうという(

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    2026年08月30日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    平和がいい、戦争はしない方がいい。そりゃそうだ。
    では、今の日本に具体的にはどんな選択肢があるのか。
    小泉さんはどう考えているのか
    それはなぜなのか
    とてもわかりやすくまとまっている。

    持った力を振るってしまったことがある日本が
    いま力を振るっている国々とどうやって向き合うのか。
    答えを教えてもらえて助かった。
    いろいろ知っていないと具体的な意見を持ちにくいぐらい複雑になっているなと思う。

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    2026年08月05日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    軍事を徹底的に追究しながら、倫理というか道徳というか、そういう感覚を決して失わない姿勢が良い。こんなオタクがあり得るのかという。オタクの星である(笑)
    一貫して非常に良質な分析がなされているが、第5章「日本はいかにロシアに向き合うべきか」から「おわりに」にかけては、日本がなすべき具体的な政策提言と、軍事研究者としての誠実な論考が加速度的に展開されていて、感銘を受けた。
    最後の「あとがき」では、本書執筆のプロセスとともにロシア愛が披瀝されていて、泣きそうになる。できれば同時代的に、今のうちに読むべき名著の類。

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    2026年07月11日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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     ロシアがウクライナに戦争を仕掛けて4年経過するが、停戦・終戦の兆しは報道されていない。本書の考察では、電撃的な作戦により1週間程度で勝負は決し、ウクライナ政府はロシアの支配下に治まる見込みだったのだろうとされるが…。

     本書で展開される論考の是非を検証する能力は持ち得ていないので、データや公開情報をもとに著者が論考したものとして教えを乞うが、本当に気が重い状況だと思う。何より、そこには戦死者が存在するのだから。兵士も、戦場に生活する人も、全ての人には生活があり、人生があるのに、全て破壊されていく。地方の貧困層出身が戦死者の多くを占める兵士の属性も哀れだ。弾丸やドローンが飛び交う戦場だけでな

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    2026年07月08日
  • 情報分析力

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    ロシア軍事の専門家である著者が、情報分析について記した書。情報入手のコストが最も低い現代だからこそ、どう情報を扱うかが求められる。
    客観視しすること、日頃の情報に触れるインプットが大事。うまくアウトプットできない時はインプット不足が原因であることが多い。また情報は受け手に伝わるかが重要であり、受け手に応じて解像度を調整することを心がけたい。

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    2026年06月18日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    2022年の「ウクライナ戦争」続編。

    前書から3-4年が経ち、戦況、経済的状況、国際情勢、武器・兵力の確保、戦術としてのドローンの普及などの変容を総括し、現代の環境で起こり得る戦争の姿や我が国で取り込むべき教訓について書かれた論考。

    大半がロシア(とウクライナ)について書かれているが、そこからエッセンスを抽出したという点で、確かに「現代戦争論」でもある。

    特にドローンの普及により戦争当事者の行動が互いに筒抜けとなり、戦闘の様相が視認できる範囲での肉弾戦となっているというのは、筆者ならではの指摘ではないか。

    巻末の「いかなるときにも、なにごともお願いしてはいけません。とくに、自分より強い

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    2026年06月09日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    ロシア・ウクライナ戦争開始からもう5年目になりますね。改めてこの戦争の悲惨な現状や今後について整理がなされている良書でした。
    特にロシアが取り巻く各国の思惑や日本が今後どうするべきかは非常に示唆に富む内容です。
    ウクライナは明日の東アジアではないか、という論争もありますが、そうならないためにも日本がロシアは突き放し、ウクライナを日本なりのやり方で支援しなければなりませんね。

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    2026年05月13日
  • 情報分析力

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    最近コパイロットでデータの分析をすることが増えたが、その分析結果を受けて何をするかがうまくできてないと感じていたので読んでみた

    アクションや提案まで変換するには、①バックグラウンド情報、②コア情報、③足で稼ぐ情報 の3種類が必要だが、コパイロットの分析で不足しているものを補うのが大事かなと思った。どれご足りていないかを知るには、人と会話してヒントを得るのも必要かも

    情報調理するには、可能行動(起こりうることのマックス値)×意図(確率)で捉えるのが大事。特に意図の方は、人によって合理性が異なるので、行動様式を理解することが必要。異なる立場、文化の人の本を読むのが良いらしい

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    2026年05月07日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    ◯ロシア・ウクライナ戦争が突きつけた現実

    ・「古典的な戦争」の回帰:21世紀において、主権国家同士が領土を巡って大規模な軍事力を行使する「正面衝突」が再発した。これは、冷戦終結後の世界が期待していた「ハイテク・ピンポイント攻撃による短期決着」という幻想を打ち砕いた。

    ・消耗戦の再来:精密誘導兵器の重要性は変わらないものの、実際には大量の砲弾、装甲車、そして兵士の「数」が勝敗を分かつ、第一次・第二次世界大戦のような物量戦・消耗戦の側面が色濃く出ている。

    ・核の影とエスカレーション・マネジメント:ロシアが核による威嚇を行うことで、西側諸国の直接介入を抑止している。核保有国による侵略をどう食い

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    2026年05月05日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    次のウクライナは日本かもしれない。
    ロシアのウクライナ侵攻が正当化されてしまうと現実味を増していく。
    ロシアを孤立させる動きがある反面、自国利益の優先により逆にロシアを有利に立たせてしまっている。

    新自由主義の崩壊により、世界平和の概念が無くなっていく中、自国の利益は自国で守るため防衛産業は益々注力せざるを得ない。

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    2026年05月04日
  • ウクライナ戦争

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    何となくニュースで聞いていたことに、裏付けをもって理解ができた気にさせてくれる本です。本当の理解のためには引用文献などに当たらないといけないのでしょうが、素人にはとても無理なので、その入り口を引き寄せてくれた本書に感謝です。

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    2026年04月19日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    これだけ長い論文を読むのは初めてで、だいぶ時間がかかってしまった。
    まず、当たり前だが、シンプルに被侵攻国を「被害者」として扱って侵攻国を責めるのは違うということが沁みた。そしてロシア、アメリカとの「したたかな」関わり方がどれだけの駆け引きと労力を伴うのかが計り知れなくて。
    自分にできることってあるのだろうか、考えるべきことはあるのだろうか、すごく考えさせられた。

    「命の格差」が1番刺さった。
    そんなものはあってはいけないしそれを無意識にでも容認しては絶対にいけない

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    2026年04月13日