小泉悠のレビュー一覧

  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    受け入れられるかどうかは別として、ソ連時代を含めたロシアのイデオロギーや周辺諸国に対する考え方、そして西側諸国に対する見方など理解することが出来た。
    それと同時に、個人的なレベルは別として、ロシアをはじめとする権威主義的な国家と国同士で分かり合える事は無いのだろうと、絶望的になった。
    今起きているウクライナ侵攻はロシアにとって必然であり、さらには日本にとって懸案事項である北方領土返還など、実現する事はないだろうと思わされた。

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    2022年03月10日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    【あるいは、ロシアを夢見る巨人と見立ててもよいかもしれない。ユーラシアの巨大な陸塊の上で、ロシアは壮大な「勢力圏」の夢を見ている】(文中より引用)

    「地政学」や「勢力圏」といったキーワードを軸としながら、冷戦崩壊後のロシアが持つ国際秩序観を丸裸にしようと試みた一冊。著者は、東京大学先端科学技術研究センター特任助教を務める小泉悠。

    ロシアに関する作品は数あれど、ここまで同国の国際秩序観を支える内在的論理・感情に迫った一冊は稀なのではと思うほどの名著。サントリー学芸賞を受賞したのも宜なるかなというほどの充実ぶりで、今後もこの著者の作品は追っかけていきたいなと。

    今年のトップテンに入ってきそう

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    2019年12月16日
  • 「帝国」ロシアの地政学(東京堂出版) 「勢力圏」で読むユーラシア戦略

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    ロシア独自の「勢力圏」概念及び、ロシアの言う「主権」がようやく、どんなモノなのか理解に近づくことができた。

    ロシアが「勢力圏」や「主権国家」をそのような意味で用いることは理解する必要があるが、その「勢力圏」や「主権国家」概念を受け入れることは決してできないことがウクライナやバルト三国などの「事例」を通じて、理解できた。
    また、北方領土問題を抱える日本としては、これは決して他人事では無く、現在進行形且つ自らの身に降りかかっている火の粉である。

    なればこそ、ロシアの概念としての「勢力圏」や「主権」を理解する必要がある。そして、その概念からして、「共同経済活動」が穂法領土の返還に繋がるものでは無

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    2019年11月10日
  • 大国の暴走 「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか

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    イズムィコ氏本は即買い。他の2名の方も面白かった。何度も言うけどこういう分析を国内政治でも読んでみたいのだけど…

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    2017年10月01日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    2022年の「ウクライナ戦争」続編。

    前書から3-4年が経ち、戦況、経済的状況、国際情勢、武器・兵力の確保、戦術としてのドローンの普及などの変容を総括し、現代の環境で起こり得る戦争の姿や我が国で取り込むべき教訓について書かれた論考。

    大半がロシア(とウクライナ)について書かれているが、そこからエッセンスを抽出したという点で、確かに「現代戦争論」でもある。

    特にドローンの普及により戦争当事者の行動が互いに筒抜けとなり、戦闘の様相が視認できる範囲での肉弾戦となっているというのは、筆者ならではの指摘ではないか。

    巻末の「いかなるときにも、なにごともお願いしてはいけません。とくに、自分より強い

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    2026年06月09日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    ロシア・ウクライナ戦争開始からもう5年目になりますね。改めてこの戦争の悲惨な現状や今後について整理がなされている良書でした。
    特にロシアが取り巻く各国の思惑や日本が今後どうするべきかは非常に示唆に富む内容です。
    ウクライナは明日の東アジアではないか、という論争もありますが、そうならないためにも日本がロシアは突き放し、ウクライナを日本なりのやり方で支援しなければなりませんね。

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    2026年05月13日
  • 情報分析力

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    最近コパイロットでデータの分析をすることが増えたが、その分析結果を受けて何をするかがうまくできてないと感じていたので読んでみた

    アクションや提案まで変換するには、①バックグラウンド情報、②コア情報、③足で稼ぐ情報 の3種類が必要だが、コパイロットの分析で不足しているものを補うのが大事かなと思った。どれご足りていないかを知るには、人と会話してヒントを得るのも必要かも

    情報調理するには、可能行動(起こりうることのマックス値)×意図(確率)で捉えるのが大事。特に意図の方は、人によって合理性が異なるので、行動様式を理解することが必要。異なる立場、文化の人の本を読むのが良いらしい

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    2026年05月07日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    ◯ロシア・ウクライナ戦争が突きつけた現実

    ・「古典的な戦争」の回帰:21世紀において、主権国家同士が領土を巡って大規模な軍事力を行使する「正面衝突」が再発した。これは、冷戦終結後の世界が期待していた「ハイテク・ピンポイント攻撃による短期決着」という幻想を打ち砕いた。

    ・消耗戦の再来:精密誘導兵器の重要性は変わらないものの、実際には大量の砲弾、装甲車、そして兵士の「数」が勝敗を分かつ、第一次・第二次世界大戦のような物量戦・消耗戦の側面が色濃く出ている。

    ・核の影とエスカレーション・マネジメント:ロシアが核による威嚇を行うことで、西側諸国の直接介入を抑止している。核保有国による侵略をどう食い

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    2026年05月05日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    次のウクライナは日本かもしれない。
    ロシアのウクライナ侵攻が正当化されてしまうと現実味を増していく。
    ロシアを孤立させる動きがある反面、自国利益の優先により逆にロシアを有利に立たせてしまっている。

    新自由主義の崩壊により、世界平和の概念が無くなっていく中、自国の利益は自国で守るため防衛産業は益々注力せざるを得ない。

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    2026年05月04日
  • ウクライナ戦争

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    何となくニュースで聞いていたことに、裏付けをもって理解ができた気にさせてくれる本です。本当の理解のためには引用文献などに当たらないといけないのでしょうが、素人にはとても無理なので、その入り口を引き寄せてくれた本書に感謝です。

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    2026年04月19日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    これだけ長い論文を読むのは初めてで、だいぶ時間がかかってしまった。
    まず、当たり前だが、シンプルに被侵攻国を「被害者」として扱って侵攻国を責めるのは違うということが沁みた。そしてロシア、アメリカとの「したたかな」関わり方がどれだけの駆け引きと労力を伴うのかが計り知れなくて。
    自分にできることってあるのだろうか、考えるべきことはあるのだろうか、すごく考えさせられた。

    「命の格差」が1番刺さった。
    そんなものはあってはいけないしそれを無意識にでも容認しては絶対にいけない

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    2026年04月13日
  • 偽情報戦争 あなたの頭の中で起こる戦い

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    ネタバレ

    本書はとくに外交の観点から、偽情報について書かれていた。

    在大阪中国総領事館公式ツイッターのいきさつや
    ロシアゲートを挟むロシアの情報活動、
    ウクライナ側、アメリカ、
    そして日本については送れていては課題が書かれていた。

    なんだか流動的なことだから体制つくって、、、って日本のスピードでしてもうまくいかなさそう、、、な一方、専門家にしか判断できなさそうなことが多そうだから、任せるしかないような気もしてくる、
    そんな印象を受けた。

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    2026年04月12日
  • 情報分析力

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    最後に、文学を薦める、とあった。人間を理解する必要がある、と。うちの組織長もそのように言う。そして俺もストーリーの力を重要視し始め、小説を読み始めている。タイミングよく、小泉氏も文学を勧めた。これはさらに重視して読むしかない。

    HUMINTだのSIGNTだのGEOINTだの、今興味のあるワードを学べたのも非常によかった。そして、情報分析の上で相手だったらどう考えるか、を想像する、だとか、一次情報も疑ってかかる、とかやっていることが同じだった。

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    2026年04月06日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    これまで馴染みのないジャンルの本なので、なかなか頭に入ってこなかった。それでも、ロシアのノリ、インドとの距離感がなんとなく掴めたのはよかった。早速仕事にも使えた。

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    2026年04月06日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    新書としてまとめてくれることで手に取る人が増える類の良著。昨今注目される頻度の減った感のあるロシア・ウクライナ戦争を、専門家以外にも咀嚼しやすいテーマごとに分類した形で、紙幅の限りで質量を担保した解説を施している。

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    2026年04月04日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    筆者・小泉悠の持論が終盤に向けて展開する。戦争という愚行を止めるには犠牲が伴うジレンマを内包する言葉に胸締めつけられて、無血停戦に向かう理想は無力なのかと憂いてしまう。平和共存に通底する様々な思惑に耳を傾ける実直さがあれば歩み寄れるアンサーがある。そこは決してお花畑ではない。

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    2026年03月29日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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     「職業的な軍事オタク」を自称する著者による「第二次ロシア・ウクライナ戦争」の中間的総括。基本的にメディアや政府発表など公開情報を用いた分析だが、衛星画像を用いた情報分析も一部で取り入れられている(例えば、墓地の衛星画像を比較することで埋葬された戦死者数を推計する、など)。

     個人的には戦時下のロシア社会を分析した第3章が勉強になった。プーチン政権はロシア社会が許容できる範囲での戦時体制の醸成と維持に相当神経を使っていて、だから動員数には一定の制約がかかっているという指摘は、ほとんど日中戦争期の帝国日本のそれを思わせる。問題は、プーチンのロシアが過去の日本とは異なり、「消耗戦」に持ち込まれて

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    2026年03月29日
  • ウクライナ戦争

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    メディアでよく見かける軍事評論家小泉さんが独自の視点・解釈でウクライナ戦争について解説した本。
    奥さんロシア人なのね。

    この手の新書は大概知る必要もないことや極度に詳細なことまで書かれて読むのが大変ですが、本書は非常に丁寧に分かりやすく書かれていると思います。

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    2026年03月18日
  • 現代戦争論 ――ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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    ロシア・ウクライナ戦争についてオシントをもとに分析して、今後起こり得る展開を予測する。また、今回の戦争を教訓に、日本が今後取るべき安全保障の政策についても考えていく。ロシアによるウクライナ侵攻で、多大の人びとが犠牲となったが、その数には不確実性が伴い判然としない。それでも、たとえば衛星画像で墓地の拡大に着目して推定するなど、ある程度は公開情報から読み取れる。また著者は「降伏」や「平和主義」という言葉について見解を述べており、太平洋戦争時の経験や戦後日本が築き上げた価値観が今後も通用するとは限らないと警鐘を鳴らす。加えて、21世紀半ばに向けて米国の力が相対的に弱まり、世界は多極化へと進むと予測さ

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    2026年03月07日
  • ゴジラvs.自衛隊アニメの「戦争論」

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    もともと、文藝春秋電子版を元に新書化したもの。この本は、「記者」、「大学准教授」、「防衛研究所室長」「職業ドイツ人」とその夫が、その時のテーマごとに参加人数変えながら語った軍事オタク対談本、参加メンバーから明らかに読む人を選ぶが、一応、一般的な読者も想定している為、章最後に多くの註があるのはある種、良心的。

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    2026年02月28日