唯川恵の作品一覧
「唯川恵」の「山なら言いたいことがある」「ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「唯川恵」の「山なら言いたいことがある」「ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
金沢女子短期大学(現金沢学院短期大学)卒。1984年『海色の午後』で集英社第3回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー。『肩ごしの恋人』で第126回直木賞受賞、TVドラマ化もされた。その他『天に堕ちる』、『ヴァニティ』などの作品を手がける。
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Posted by ブクログ
失恋小説としてかなり完成された作品だった。
どれだけ気丈であろうとしても、心は乱され、時には犯罪的行為にまで及んでしまうことも、その思想にたどり着くこともある。
主人公山村の場合は妙齢で5年間付き合いながら結婚間近に自分が理由じゃないと言われて別れを告げられたパターン。1番本人が腑に落ちない、ずるいパターン。でも実際、よくある恋愛のパターン。
そこからみっともなく喚き散らしながら色んな人に助けられ、関わり、時には見捨てられ、社会と時間の波に流されることで、感情も水にながされていく。まさに燃え尽きるまでの流れを描き、最後にたどり着いた時は中々清々しかった。
この先の人生も少しだけ覗いてみたいと、そう思えた作品だった。
Posted by ブクログ
山岳事故をきっかけに、生きたかった人生を互いに生きられなかった4人の物語。一瞬でいいから立ち止まれたら、一瞬でいいから分かり合えたらという取り戻せない過去への後悔と、それでも現実を受け入れ前に踏み出すしかない切なさを軽井沢の美しく時に荒ぶる自然を通して描いた感動作です。
過去はいつも鮮明な輪郭に縁取られている。そして時に、残酷な色合いを持っている。こんなふうに生きると知らなかった過去は、こんなふうに生きている現在を容赦なく責める。恋愛と進路選択、人生を前に進めるための思惑が仲間の命を奪い、時を停めることになった3人。
自然と人間、過去と現在、理想と現実、幾重にも折り重なる対比で進む展開から、生きること、愛することは何なのかを考えさせられた一冊でした。20代最後に出会えてよかったです。