ハーレクイン作品一覧
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-クレアは20歳のときから、恋をあきらめて生きてきた。病に苦しむ母の姿を将来の自分に重ね、結婚も妊娠もしないと誓い、持てる情熱のすべてを助産師としての仕事に注いできたのだ。それなのに、こんなことになるなんて……。はじまりは、キャンベルという魅力的な医師の着任だった。クレアへの好意を隠そうともしない彼に戸惑いを覚えたものの、拒み続ける自信はあった。たった1度、あの過ちの夜までは。キャンベルへの愛に目覚め、思いがけず新しい命を授かり、それまでクレアが必死に築いてきたものすべてが変わってしまった。ただ1つ……結婚も出産も許されない、あの悲しい秘密をのぞいて。■美しくセクシーな描写が人気のエイミー・アンドルーズの新作をお届けします。腕利きの医師でハンサムなキャンベルが仕掛ける、如才ない誘惑作戦に屈したクレア。運命の不思議と愛の強さを、まるで高らかに歌い上げるようなロマンスをお楽しみください。
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-カーリーは卑劣な恋人のもとを去り、別の場所でやり直す決心をした。新しい上司ハンターは、まるでハリウッドスターみたいに背が高くハンサムで、とても気になる存在だけれど、プレイボーイに恋して痛い目にあうのは、もうこりごり。やがて、ひそかに恐れていたことが現実のものとなる。元恋人クレイグが彼女を捜し出し、突然家を訪ねてきたのだ!そして、なれなれしい態度で復縁を迫り、たまたま現れたハンターに嫉妬心をむきだしにして何者かと問いただした。次の瞬間、思いもよらないハンターの言葉に、カーリーは呆然とした。「ぼくはカーリーの夫だ」■ボスとのスリリングな契約結婚のゆくえは? キャシー・ディノスキー得意のオフィス物です。『ボスは罪なプレイボーイ』、D-1505『ボスと甘い週末を』、『ボスに贈る宝物』に登場した、億万長者の祖母エメラルドが本作でも縁結びにひと役買います。
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-リリーの住む屋敷が、突然継母によってチーロという男性に売却され、彼女は数日内に出ていかなければならなくなった。チーロはゴージャスな男性だが、非情なビジネスマンというわけね。だが意外にも彼はリリーの引っ越し先にも現れ、食事に誘う。さらには弟の学費を援助すると申し出、プロポーズの言葉も口にした。バージンを捧げた男性に裏切られ、お堅い女性を演じてきたけれど、こんなに愛してくれる人とならまたかつての情熱を思い出せるわ。結婚を承諾したリリーは想像もしなかった――奔放な母親に育てられたチーロが妻として求めているのは、けがれを知らない女性であることを。■『恋という名の罠に落ちて』のスピンオフ作品です。花嫁が純潔でなかったのを知ったあとの花婿は?結婚の意味を問うストーリーをご堪能ください。
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-父の遺志を継ぎ、家業を立て直す決意をしたマディーは、帰省してワイン醸造業者の集う舞踏会に顔を出した。葡萄園の売却を執拗に迫るニックに自らの決意を伝えるために。8年前、2人は恋に落ち、結ばれる寸前だったが、代々反目し合う両家の従業員に逢瀬の現場を見つかり、無理やり仲を引き裂かれてしまった。そして……そのあとに本当の地獄が待っていた。両家にまつわる身の毛もよだつ秘密が明るみに出て、マディーとニックは互いを憎みながら生きる羽目に陥ったのだ。だが舞踏会での再会は、2人に実らずに終わった恋を思い出させた。
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-ジェメイア王家の一族の娘、アイーシャ王女には夢があった。愛する男性と結婚し、ふつうの人生を送る……。王位にかかわる立場にないせいか、夢はかなうと信じていた。ところが隣国の王が亡くなり、継承権のある者が王位に就くには、アイーシャを妻にすることが条件となったせいで状況は一変する。彼女は腹黒いシークに誘拐されるが、王位継承権のあるもうひとりのシーク、ゾルタンに救出される。安堵したのも束の間、翌日にはゾルタンとの結婚式が控えていた。愛する人に出会う日を夢見てこれまで自分を守ってきたのに、明日には彼の妻となり、ベッドをともにするなんて。■アラブの砂漠の国を舞台に、エキゾチックな男性たちと恋に落ちるヒロインを描くミニシリーズの1作目です。今月は思わぬ運命に翻弄されるプリンセスの波瀾万丈のストーリー。
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-リリーの胸は押しつぶされそうだった。結婚願望のない恋人、ダニエルと別れる決意をしたばかりなのに、父親が突然亡くなり、とんでもないスキャンダルが発覚したからだ。打ちのめされ、疲れきったリリーに、ダニエルは優しかった。「ぼくを頼ってほしい」と耳もとでささやかれ、甘いキスをされたら、拒否などできはしない。そんなときリリーは美しい屋敷を相続し、ひとりで住もうと決める。いや、ひとりではない――おなかにはダニエルの子供がいる。だからこそ、彼とは別れなければならなかった。愛してくれない男性を、想い続けるのはつらすぎるから……。■作家競作6部作〈狂熱の恋人たち〉がスタート! 人気作家による名門一族のスキャンダラスな恋物語をお楽しみください。トップを飾るのはボス&秘書、シークレットベビーなど人気テーマが得意なキャシー・ディノスキー。
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-ルーシーは、バカンスに出かけた姉のフラットで留守番をしていた。玄関の呼び鈴が鳴り、いぶかりながら出てみると、立っていたのははっとするほどセクシーな男性だ。「ミス・フォスターだね?」返事も聞かずに部屋に押し入ると、男は振り向きざま、ハンサムな顔に怒りをたぎらせて言った。「まさに弟のタイプだ。胸が小さくて脚の長い、にせのブロンド美人」なんですって? いったい誰のこと?思いがけない侵入者の侮蔑的な言葉に憤慨し、男をにらみつける。だが目が合った瞬間、ルーシーは茫然となった。なんて青い瞳。吸い込まれてしまいそう……。怒りも忘れ、彼女はその場に立ちつくした。■セクシーなストーリーを軽妙な会話で描くのが得意なキム・ローレンス。今作のヒロインは、いきなり家に侵入してきた男性に恋をしてしまうルーシーです。2度と恋などしないと心に誓っていた彼女が、好きになってしまった相手はよりにもよってプレイボーイだという噂で……。
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-「彼女に結婚式を台なしにされてたまるものか」マルコの声がサロンの高い天井に響いた。ミラノで有名デザイナーとして名を馳せ、幼なじみの公爵家令嬢との結婚を2カ月半後に控えている。ところが別れた妻ペイトンが、幼い娘を連れて、突然サンフランシスコからやってきたのだ。ペイトンの目的は、娘たちをマルコに託すことだった。2度と戻らないつもりでいたミラノを再び訪れたのは、医者に残酷な事実を突きつけられたから。彼女は、亡き母と同じ不治の病に冒されていた。
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-ロンドンからスコットランド高地への旅は散々だった。イライザは雨に濡れながら、人里離れたロッジの玄関にたどりついた。こんな場所で、2人の教授が研究を続けているなんて信じられない。看護師のイライザは、彼らの手助けをするためにこの地を訪れた。きっと年老いた学者たちが、ここで実験に夢中になっているのだろう。ところがイライザの前に現れたのは、そんな予想を裏切る、端整な顔立ちにエレガントなスーツをまとった男性だった。戸惑うイライザに、彼は笑みを浮かべて言った。「きみはぼくの下でも働くことになるんだよ」彼こそがオランダから来たクリスチャン・ヴァン・ドイル教授。彼女に手伝いを頼んできた老教授のパートナーだったとは……。
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-「わしの代わりができるのは、おまえしかいない……」心臓発作で倒れた父親に頼み込まれ、エイミーはオークション・ハウスの代表を務めることになった。仕事に不慣れな彼女をサポートするのは、父親の個人秘書ディラン・コープランドだ。彼は濃いブルーの瞳を持つハンサムな男性だが、底意地が悪く、エイミーのすることなすことにいちいちけちをつける。頭にきたエイミーは1人で仕事がらみのパーティに出席し、そこで取り返しのつかない失態を演じてしまう。そのとき救いの手をさしのべてきたのは、なんとディランだった!
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-イザベラは家族の経済的困窮を救うためカシリス公妃となったが、12年後、カシリス公は莫大な借金を残して亡くなった。その返済義務から一時免れようと、彼女は囚人との結婚を思い立つ。すでに多額の借金を抱える男性と夫婦となり、返済を請け負ってもらったあと、すぐに離婚すればいい。だが牢番が連れてきた男性を見て、イザベラはその場に凍りついた。マーカス!かつて私が心から愛していた男性……。マーカスはイザベラの思いがけない申し出に激高した。結婚式の当日、花嫁だったイザベラは式をすっぽかしたのだ。だが怒りを抑え、彼はにこやかに結婚に同意した――今でも忘れられない女性への復讐のために。★大人気の作家ニコラ・コーニックが描く、時を経た男女の大人のラブストーリーです。
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-ベサニーは学生時代、留学中のダタール国王子ラズルと知り合った。エキゾチックで危険な魅力を漂わせるラズルに惹かれ、彼もまたベサニーのことを激しく求めるようになる。しかし2人の育った文化が違いすぎたため、ベサニーは彼を拒み、ラズルもやがて留学期間を終え、国へと戻っていった。あれから2年。ベサニーは仕事でアラブに派遣され、気がつくと、ダタール国の豪華絢爛たる宮殿へいざなわれていた。そして、この出張がラズルの用意した罠だったと知らされる。ラズルは怖いほど端整な顔に不敵な笑みを浮かべ、告げた。僕のハーレムで君に女の悦びを教えてやろう、と。
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-助産師のカルメンは、元夫が残した借金を返済するため、休みなしのシフトで激務をこなす毎日を送っていた。そんなある日、ザファルという謎めいた見舞い客が訪れる。先日カルメンが担当した産婦ファディアの従兄だそうだが、眉の下に光る黒い瞳とセクシーな唇が、いかにも男らしい。胸の高鳴りを押し隠すカルメンに、ザファルは意外な申し出をした。実はファディアは砂漠の国ザンドローの王女なのだが、彼女と生後まもない赤ん坊の帰国に同行してくれないか、と。同意すれば、借金をそっくり返せるほどの謝礼をはずむという。カルメンの心は揺れた。金額ではなく、魅力的なシークの誘いに。■期待の新作家、フィオナ・マッカーサーの日本デビュー作をご紹介します。助産師として、日々新しい命の誕生に寄り添うという感動的な仕事に携わるカルメン。それ以上にドラマティックでせつない恋が、はるか遠い砂漠の王国で待っていたとは……。
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-なぜ彼は帰ってきたの?今や成功し、億万長者となったかつての恋人ザックとの再会に、サマーの心は激しく揺れた。あの日、恋は残酷な形で引き裂かれ、2人は別々に町を出た。彼のことは忘れたはずなのに、唇を奪われた瞬間、想いはあふれ、サマーは情熱的に応えてしまった。彼は私に罰を与えようとしているんだわ……。そればかりか、ザックに雇われた弟の不法行為を見逃す代わりに、週末を彼の屋敷で過ごすよう迫ってきた。「君が自分から僕を求めるまで、君を解放するつもりはない」■USAトゥデイのベストセラーリストに名を連ねる人気ベテラン作家、アン・メイジャー。終盤明かされるヒロインのせつなく衝撃的な秘密が、胸に迫ります! どうぞお楽しみください。
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-憧れのジェームズから食事に誘われ、ジェニファーは有頂天だった。大学を卒業してパリの法律事務所に就職が決まったお祝いだとしても、これはきっとデートよ! そして、デートのあとには……。幼なじみのジェームズにようやく女性として見てもらえたと思い、ジェニファーは期待に胸をときめかせて彼をベッドに誘おうとした。勇気を振り絞ったその誘惑が、まさか拒絶されるとは考えもせずに。傷ついたジェニファーはそのままパリに発ち、それから4年の間、2人が顔を合わせることは1度もなかった。やがて彼女が洗練され、セクシーな大人の女性に変身して彼と再会するまでは。それでも自分が彼の目にどう映るか、ジェニファーの不安は大きかった。
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-「ありがとう、ルカ。本当に最高の思い出ができたわ」エミリーは、旅先のヴェローナで出会ったルカに、そう告げた。明日はロンドンに発つ。そして彼に会うことはもう2度とない。ルカとは野外オペラで知り合い、美しい庭園でランチを楽しみ、そしてホテルのスイートで至福の午後を過ごした……。投資会社を経営する裕福な彼だからできることかもしれないけれど、ようやく旅費を貯めてニュージーランドから来たエミリーには、想像もつかない贅沢なひとときだった。でもこれは何の約束もない、さよならで終わる旅の出会いと別れ。どんな期待もしてはいけない。だがルカが残した情熱の刻印は彼女の体から消えることはなかった。■2人の出会いは『ロミオとジュリエット』の舞台となった、恋人たちの街ヴェローナ。つかの間のめくるめく関係が真実の愛へと変わっていく瞬間を、ナタリー・アンダーソンが熱く描きます。
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-一刻も早く結婚相手を見つけなくては!ジェンは仕事の都合上どうしても夫が必要になり、自分にぴったりの男性をさがすことに決めた。だが、夫選びの過程で偶然出会ったコールという男性は、ジェンの結婚に対する考えは間違っていると強く非難した。当てにならない感情より、理性に従って夫を選んだほうがいい。これまでそう信じていたジェンだったが、しだいに自分の理想とは正反対のコールに惹かれていく。ひどく傲慢だが、途方もなくハンサムで、結婚には愛が不可欠だと信じる男性に。
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-旅行中の留守番を頼まれた兄夫婦の家で、エリンは思いがけない人物と出くわした。義姉の兄ネイサン・チェイスだ。しばらくこの家に滞在するらしい。顔を合わせるのは初めてだが、エリンは彼のことが嫌いだった。家族よりも報道カメラマンとしての仕事を常に優先し、妹の結婚式にさえ出席しなかった薄情な男だから。ところが一緒に過ごしてみると、意外にもネイサンは思いやりがあって楽しい人物だった。だが、エリンには彼に惹かれてはいけない理由があった。彼女はある重大な計画を実行すべく、着々と準備を進めていたのだ。
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-ショッキングな出来事に傷つき、モリーは単身アメリカへ渡る。6年もの歳月を1人きりで過ごし、胸の痛みもだいぶ癒えた。そして今、故郷アイルランドに戻ってきたが、もはや住むべき家はなく、モリーは途方に暮れてしまった。幸運にも、かつての親友ライアンに再会し、彼の自宅に身を寄せることになった。ほっとしたのもつかの間、裕福なプレイボーイのニックが強引なまでに言い寄ってくる。すると、見かねたライアンは突然、情熱を込めて言い放った。「君は今日から、僕の恋人を演じるんだ!」
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-シャノンは恋に臆病になっていた。かつての恋人たちはみな、仕事はできても家事ができない彼女を捨てて去っていった。数々の成功を手にしてきた彼女にも得られないもの。それは唯一、温かい家庭だった。アレックスは素直に感情を表せなくなっていた。妻を亡くしてからの、息子と2人だけの生活は、色あせた味気ないものだった。だが引っ越して以来、何かが変わり始めている。あの美しい、世話焼きな隣人が原因なのだろうか?
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-雪降るボストンの街角で高層ビルを見あげ、キャットは気後れを感じていた。これからかつての恋人、ネイトと一緒に働くのだ。5年前、仕事か彼か選ぶよう迫られ、キャットは断腸の思いで別れを告げた。2人で過ごしたすばらしい日々のことを、ネイトは今でも覚えているかしら?そんな甘い追憶はオフィスに入ったとたんに消えた。迎えたネイトの冷たい瞳は、かかわる気はないとはっきり語っていた。■いよいよ独身貴族の重役たちも2人だけとなりました。はたしてキャットは、仕事に夢中なネイトの心を再びつかむことができるでしょうか?
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-ハワイの無人島でケイド・アームストロングと、2週間2人きりで過ごせるなんて!シンシアは有頂天になった。家柄もよく裕福な彼は、まさに理想の花婿候補だ。きっと彼の心をつかんでみせる。シンシアはうきうきと身支度を始めた。ヒールの高いサンダルに、完璧なメイクで現れたシンシアを見て、ケイドは内心舌打ちをした。こんな甘やかされた小娘のお守りを、2週間もしなくてはならないとは!だが、喉から手の出るほど欲しい莫大な報酬のためだ。うまく彼女の機嫌をとるしかないだろう。
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-「きみはぼくの人質だ」傲慢な口調に、ランディスは身を震わせた。仕事を終え帰宅した彼女が目にしたのは、誰もいないはずの部屋で待ち受けるジャックの姿だった。1年前、ランディスの兄を殺した彼は親友を手にかけた冷血漢として、すぐさま刑務所に送られた。以来、かつて身も心も捧げたジャックとの記憶を葬り、ランディスはひとり孤独に生きてきたのだ。今さら何を……。憎しみのボルテージが急上昇した次の瞬間、ジャックは彼女を抱きよせ、唇を奪った。■スリリングな展開と愛憎いりまじる濃厚なラブストーリーは読み応え充分です!
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-この3年間、キャスリーンに心休まる日はなかった。マフィアから大金をだましとり行方をくらました夫ロブのせいで、何も知らないにもかかわらず、金のありかを求める悪漢たちに追われつづける日々なのだ。かつては愛し、すべてをささげた男性。だが今は、この世でもっとも憎い男性。2度と顔を見ることはないだろう。いや、絶対に会いたくない。ふいに、物思いから覚めたキャスリーンは凍りついた。向こうがわの車の運転席に座っているのは――ロブだ!彼は冷たいまなざしでこちらを見すえ、ゆっくりと……。■2度のRITA賞受賞の栄誉に輝くゲイル・ウィルソンのミニシリーズ『孤高の鷲』。正義に燃える元CIAのエリートたちが紡ぐ大人のラブストーリーです。
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-うだるように暑いマイアミに、アビーは降り立った。弟のエドワードが交通事故に遭い、入院したと聞いたのだ。ここに来るのは2年前のあの日以来。そして、2度と足を踏み入れるつもりなどなかったのに。病院に向かうはずの迎えの車は、驚いたことに別の方角へと向かい、弟の妻の家に到着した。訝る間もなくアビーは家人に出迎えられ、エドワードのけががかなり軽いことを知る。いったいこれは、どういうこと?「また会えてうれしいよ」声の主を見て、アビーは息をのんだ。
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-25歳のジェンマは6人きょうだいの長女。弟妹の世話と看護師の仕事に忙殺され、恋などしたこともない。もっとも、美男美女ぞろいと言われるきょうだいの中で、なぜかジェンマだけが平凡な顔立ちだからかもしれない。そんな彼女に転機が訪れた。隣家に滞在するオランダ人教授、ロスに闘病中の妹の看病を頼まれ、急遽オランダへ飛んだのだ。彼の家族は温かく、妹は愛らしく、オランダは美しい国だった。しかも、一家と親しい若者に熱心にデートに誘われる。突然華やかになった生活に、ジェンマは舞いあがった。ロスが陰で気遣わしげに見守っているのも知らずに。■まるで雨上がりの虹のように、さわやかで心温まる読後感を約束してくれるベティ・ニールズのロマンス。それが長く読者に愛されるゆえんでしょう。ジェンマの初恋は、楽しいパーティに連れ出してくれるお調子者の青年と? それとも……。
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-海辺のコテージに住みウエートレスをしているカーラの前にある日、悲しい目をした男性が現れた。早くに両親を亡くし、身寄りのないカーラは、同じように孤独な人を見ると胸が痛んだ。休暇を過ごしに来たというマイケル・ハーパーの悲しみをやわらげてあげられたら。出会って間もないながらも、カーラは正体不明の彼と急速に惹かれ合い、情熱的なキスを交わしてしまう。だがマイケルの素性が明らかになったとき、恋への淡い期待は、一瞬にしてかき消えた。
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-クレアはショッピングモール主催のコンテストに参加した。優勝賞品は八万五千ドルの豪華なキャンピング・カー。参加者二十名が車内でともに生活し、一歩でも外に出た者は失格。賞品を手にできるのは、勝ち抜いた最後の一人だけという過酷なサバイバルレースだ。クレアには絶対に負けられない理由があった。なんとしてもこの車を勝ち取り、一日でも早く出発しなければ。だが参加者の中には手強いライバル、幼なじみのマークがいる。「君のような美人となら車に押しこめられるのも悪くないな」マークの挑戦的なせりふに、クレアはたじろいだ。
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-二年前の離婚以来、ソフィーは鬱々とした日々を過ごしてきた。悲しい過去を振り切るためには、自分から変化を求めなければ。決然として病院勤務をやめたソフィーは、豪華客船のクリニックの看護婦に応募して採用された。長い髪をばっさり切り、地味だった服を明るいものに変え、新しい経験に希望を抱いて船に乗り込む。唯一の不安はクリニックの医師とまだ顔を合わせていないこと。挨拶のために医師の船室へ自ら出向いたところ、そこでソフィーはあまりにも思いがけない人物にでくわした。彼がなぜここにいるの? 二年前に別れた夫のリアムが!
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-「誰かがパパを殺そうとしているんだ」あどけない少年の口から出た物騒な言葉に驚き、探偵アリーは事情を探るため、その父親に面会を求めた。噂によれば、投資で巨万の富を築いた彼ジェイク・ラーソンは妻を亡くして以来心を閉ざしたままらしい。広いオフィスでいざ対峙すると、アリーは思わず吐息をもらした。輝くブロンドにたくましい体躯、そして官能的な琥珀色の瞳……。いけない、彼に心を奪われに来たわけじゃないわ。自分を戒めながら、彼女が話を切りだしたとたん、ジェイクはけんもほろろにつっぱねた。「出ていってくれ」
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-女医のフィービは、代診としてある病院に勤め始めたものの、休暇中の院長と顔を合わせる前に辞めようと考えていた。院長のコナーは、今は亡き妹の夫。そして、フィービがひそかに愛した男性でもある。妹が死んだ直後、二人ははずみでキスをしてしまい、以来フィービは妹への後ろめたさを感じてきた。だが予想に反して、コナーが早く出勤してきたため、二人は思いがけない再会を果たす。「元気かい、フィービ?」彼の言葉に、フィービの心は激しく揺れ動いた。
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-巨大企業を支配する祖母の意向に背いたせいで、ペパーは家を出ていかざるをえなくなった。操り人形のような暮らしは、もうたくさん……。イギリスにいるというまだ見ぬ従妹たちに会いに行こう。ニューヨークからロンドン行きの飛行機に乗り込んだところ、ペパーは機内で生まれて初めて一目惚れを経験した。相手は、通路でよろけたところを支えてくれた逞しい男性だ。だが、しょせんは行きずりの相手にすぎないと、ときめきを胸に秘め、名も告げずに別れた。数日後、ペパーは思わぬ場所で彼と再び顔を合わせることになる。
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-「僕と結婚してくれ」十三年ぶりに再会したネイサンの言葉に、カリンは唖然とした。きっと彼は娘の存在を知ってこの島にやってきたのだろう。遠い昔、二人はまさに運命に導かれて一夜をともにしたが、ネイサンは翌朝、すべては過ちだったと言い捨てて姿を消した。その九カ月後に女の子が生まれ、カリンはだれにも頼らずに一人で娘を育ててきた。寂しさや孤独を乗り越え、心から愛した男性の記憶を消し去って。それなのに、今ごろ平気な顔で現れてプロポーズするなんて!カリンは再びネイサンを自分の人生から締め出す決心をした。
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-カトリーナはロンドンの病院で働く看護師。同僚に言い寄られ、苦しまぎれについた嘘がもとで、病院を辞めざるをえない状況に追い込まれていた。そんなとき、仕事のあてもなく困っていたカトリーナに救いの手を差し伸べたのが、オランダ人医師ラフだった。ラフは長身で整った顔立ちの、穏やかな性格の男性で、彼に見つめられると、カトリーナはなぜか落ち着かなくなった。しかもラフは、この事態の解決策として驚くべき提案をした。「僕と結婚することを考えてくれないか」突然のプロポーズに、カトリーナはとまどいながらも……。■他界してもなお絶大な人気を誇るベティ・ニールズの愛の世界を存分にご堪能ください。季節がめぐるたびに、少しずつ、でも、確実に深まっていく想いとそれゆえの苦悩を綴った愛の物語です。
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-イヴェインは15歳の頃から、癇癪持ちの女主人の命令どおり、眼鏡をかけ、不格好に髪を束ね、メイドとして働いてきた。そして今、お供で乗りこんだ豪華客船がスペイン沖で沈没し、救命ボートから投げ出されたイヴェインは大海原を漂っていた。これまでのつらい人生が頭の中をかけめぐり、死を覚悟した瞬間、力強い手で体をつかまれ、異国の言葉で呼びかけられた……。やがて意識を取り戻したイヴェインの身柄は、“獅子の島”を治める謎めいた人物に委ねられることになる。黒い瞳の寡黙な城主、ドン・ファン・デ・レオン侯爵に。
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-よれよれの服に冴えない眼鏡の仕事人間、ジョン・フィリップ。それが、ソフィのボスだ。時代の寵児と呼ばれる天才も、実のところ、身の回りのすべてを秘書の彼女に頼りきっていた。亡兄の子供たちを引き取った彼から便宜結婚を申し込まれたとき、ソフィはさほど驚きもせず、すぐに“イエス”と答えた。男性不信のソフィにとって、彼だけは信頼できる男友達だからだ。ところがある日、シャワーから出た彼と鉢合わせした瞬間、ソフィの胸に奇妙なざわめきが広がった。嘘でしょう? このセクシーで魅惑的な男性がジョンだなんて!
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-親友が中東小国のシークの秘書に採用されたため、グレッチェンは旅に同行して束の間の観光を楽しむつもりでいた。だが途中で緊急連絡が入り、親友は帰国を余儀なくされてしまう。「ねえ、私のふりをして、代わりにシークのもとで働いてくれない?」無茶なことを頼んで親友は慌ただしく帰途につき、一人異国に残されたグレッチェンは途方に暮れた。そんな彼女の前に、高級スーツに身を包んだハンサムな紳士が現れる。まさか彼こそが親友の雇い主で黒い噂をもつシーク、フィリップだとは夢にも思わず……。エキゾチックな長編傑作。
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-ジェーンは潜入調査のため、大企業の臨時秘書としてセクシーなブロンド美女を演じることになった。任務は、黒幕らしき人物である会社役員ジョーダンと親密になること。ところが、役員といっても彼はお腹の突き出た中年男などではなかった。若くして成功し、誰もがうらやむゴージャスな生活を送る、悪名高きプレイボーイだったのだ! どうしよう? 彼を虜にするなんて、とうてい無理だわ。実際は地味で堅物のジェーンは、オフィスでどぎまぎしどおし。しかも、仕事帰りにジョーダンにキスされそうになって……。■正体を見破られたとも知らず、必死に誘惑を試みる生真面目なヒロインと、それを楽しむボス。斬新なプロットで読者を魅了するミシェル・セルマーの、人気のボス&秘書がテーマの秀作をお届けします。本作は『許されない一夜の情熱』の関連作です。
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-招かれざる客ジャクソン・ワイルダーが訪ねてくる。スタジーは祖父の屋敷の窓辺に立って待ち受けていた。2年前他界した祖母の生涯を描く映画を制作したいというジャクソンに、スタジーは初めから敵意と反感を抱いていた。かつて祖父とともに波乱の人生を送った祖母について、興味本位に事実をねじ曲げられそうだったからだ。祖母との思い出を汚されて、祖父が心を痛めるのも見たくない。なのに、なぜか祖父はすんなり同意してしまった。それも、彼女が一緒に題材調査に協力するとまで約束して。これから1週間、ジャクソンと行う共同作業に彼女の苦々しさは募った。■ハーレクイン・ロマンスの初期のころから執筆を開始し、今なお読者の熱い支持を得るC・モーティマー。
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-亡夫の借金のせいで自宅の売却を余儀なくされたソフィアは、大叔母から遺贈された由緒ある屋敷に移り住んだ。ある日、息子のチャーリーを連れて仕事で写真を撮っていたところへ、長身でハンサムな見知らぬ男性が現れた。まさか義父の手先が息子を奪いに来たのでは?夫の父親とチャーリーの養育権を巡って争っていたため、ジャレットと名乗ったその男性をソフィアは拒絶する。だが、彼はその後も機会をとらえて彼女に声をかけ、ついには屋敷にまで訪ねてきた。いったい彼の狙いはなに?警戒心を抱きながらも、ソフィアはしだいに彼に惹かれていく。■イギリスの傑作古典を題材に、現代の作家たちが新たなロマンスを書く好評企画。第6弾となる今回はブロンテ姉妹の末妹アン・ブロンテの『ワイルドフェル・ホールの住人』をもとに、M・コックスが辛い過去を乗り越えて結ばれる、恋人たちの一途な愛を描きます。
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-十四歳の夏、リッツは隣家の長男ロークに恋をした。だが粗野なロークとの幼い恋は父によって引き裂かれ、ロークも母の住むメキシコへと移り住んでいった。それから二年後、ロークの弟の死をきっかけに、二人は再会する。一晩だけいっしょにいたいというロークの言葉に心動かされ、リッツはメキシコへ向い、ついに彼と結ばれた。しかし、アメリカに戻った彼女は思いもよらない事実を知る。実は、ロークには妻がいるというのだ。彼の“愛している”という言葉は、嘘だったの?さらに十年の月日が流れ、運命は再度二人を引き合わせた…。
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-三年前、心のすべてを捧げたライアンと別れて以来、コートニーは穏やかな生活を築こうと決意し、努力してきた。今は銀行に勤め、堅物の男性とデートしている。だが、地味なスーツに隠された彼女の情熱は、ひそかにライアンが迎えに来るのを待ち望んでいた。ある日、そんな願いがかなったかに思えた。ライアンが彼女の勤める銀行に現れたのだ。変わらぬすてきな笑顔を向けられ、コートニーは胸を高鳴らせて用件を尋ねたが、ライアンはそっけなく言い放った。「仕事だ」。
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-ブレア・メモリアル病院の医師アリクスは相反する二つの感情―怒りと恋心にさいなまれていた。六年前さよならも言わずに彼女を捨てた恋人テランスが突然現れ、同じ職場で医師として働きはじめたのだ。映画スターばりの魅力は健在で、意味ありげに見つめられるたび、アリクスは当時の純情な女学生に戻ってしまう。だが、彼は人目をはばかるように電話したり、病院一悪名高い医師と親しげに話しこんだりする。テランスの奇妙な行動の数々に、せつない思いは不信に変わった。彼はいったい何を企んでいるの。
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-カサンドラは途方に暮れていた。数カ月前、顧客の一人からベネディクトという男性を紹介された。ひと目で心奪われた彼と、情熱的な夜をともにし、思いがけず妊娠してしまったことに気づいたのだ。ベネディクトにとっては、ほんの遊びだったに違いない。だから彼には何も告げず、一人で子供を育ててみせるわ。親友のパトリシアは、すべてを打ち明けたカサンドラに、彼には知る権利があると反論する。いいえ、いいの、これですべて解決だわと叫んだとたん、カサンドラは深みのある男性の声に驚いて振り向いた。「まったくだ、カサンドラ。すべて解決だ。君は僕と結婚する」。
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-市長からの仕事の依頼は、エリンにとって大きなチャンスだった。成功したら、私の小さな会社は一躍脚光を浴びるだろう。みんながほめそやしていた男性に協力してもらって、チャンスをものにしてみせるわ。エリンはさっそく、その評判のやり手に会いに行った。ところが開口一番、彼は言った。「いじめっ子のマホーニー」「あら、泣き虫オキーフじゃないの」こんなことってある?いじめてばかりいた男の子が、心ときめくほどセクシーに成長し、しかも私の大仕事の邪魔をするなんて!説得しなければ…それに、このときめきをなんとかしなければ。
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-たとえ仕事の上だけとはいえ、彼とかかわるのは危険すぎる。「僕は君の新しいボスになった」ある日、いきなり店に現れた男性の言葉に、メラニーは唖然とした。どうやらその男性ワイアット・レイノルズは彼女の共同経営者にだまされ、この店のすべての権利を買い取ったと思いこんでいるらしい。メラニーは詳しい事情を説明し、そんな契約は取り消すべきだと提案した。だがワイアットは動揺するどころか、むしろ楽しげに宣言した。「では、これからは僕が君の新しい共同経営者だ」この男性は、いったいなにを企んでいるの?メラニーの中に大きな不安がこみあげた。
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-バレリーナのフェイは致命的な大怪我を負い、未来を絶たれた。娘に最高の治療を施してやりたいと思いつめた彼女の父は、医療費に困り、あろうことか会社の金を横領してしまう。ショックで動揺するフェイにつけ込むように、会社の社長は自分と婚約すれば父親を告発しないと告げ、フェイは泣く泣く受け入れるしかなかった。結婚までの間、豪奢な別荘で軟禁されて暮らすフェイだったが、目付役としてジェイソンという男が突然送り込まれてきたとき、心の中で何かが弾けた──お願い、私をここから救いだして。
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-旅行会社で重役秘書をつとめるクレアは、ホテルを視察するため、アラブのとある国を訪れていた。そこで偶然にも、ニック・ウォーリングとでくわす。どうやらニックも仕事で同じホテルに滞在しているらしく、クレアはなんとか動揺を押し隠し、彼を避けつづけた。だがラウンジにいたとき、ふとした隙を突かれ、たくましいニックの手でダンスフロアへ連れ出されてしまう。彼はクレアの身を抱き寄せながら、その耳元で囁いた。「どんなに君が忘れたいと思っても、君はまだ僕の妻なんだ」
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-アンブリアの王妃の秘書を務めているケイラは、城内でマックス・アラジェンと再会したとき息をのんだ。30年近く前に城を追われた王家の6人兄妹のうち、最後まで行方不明だったプリンスが先日見つかったとは聞いていた。でも、まさかその人物がマックスだったなんて!2年ほど前のあの悲劇的な夜、一度だけ肌を重ねたあと、マックスはぷっつりと消息を絶っていたのだ。相変わらず彼は罪深いほどの魅力を放ち、破天荒な言動で周囲の人々をきりきり舞いさせている。ケイラはできるだけマックスと距離を置こうとするが、王妃から彼の教育係を命じられ、茫然とした。■『愛を忘れたプリンス』に続き、〈夢の国アンブリア〉の続編をお贈りします。いよいよ最終話となる本作では、これまでの主人公たちも登場し、物語に花を添えています。
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-マーサは雨模様の肌寒いなか、震えながら人けのない道の端に立っていた。今日は彼女の結婚式の当日なのに、あろうことか婚約者が、花嫁付添人の女性とベッドにいるのを目撃してしまったのだ。絶望した彼女は、ウエディングドレス姿で式場を飛び出したのだった。そんなマーサの前に、ようやく一台のバイクが停まってくれた。乗っていた魅力的な男性の名はカルロス・ディアブロ。ディアブロって悪魔の意味じゃない? マーサは警戒するが、互いに惹かれた二人は、いつしかキスをしていた。そして彼のバイクに乗って小さなホテルに着いたとき、マーサの気持ちは決まっていた。今夜が初めての夜になる、と。
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-エマはある日、社長のザカリアスに呼ばれ、彼のオフィスに赴いた。ザカリアスは仲のいい友人の兄だが、普段は直接口をきくこともあまりない。いったいなんの用かしら?だが、ザカリアスの口から出た言葉に全身が凍りついた。エマの過去に不信感を持つ彼は、彼女を弟から引き離すため、ニューヨークへの出向を命じるというのだ。なんて横暴なの! 前夫との形ばかりの結婚から受けた傷を乗り越え、インテリアデザイナーとして少しずつ前進しているところだというのに。憤慨したものの、命令に逆らうことなどできず、現地に赴いたエマは唖然とした――ザカリアスが待っていたからだ。■ハーレクイン・ロマンスの大人気作家S・ケンドリックのせつないラブストーリーです。プレイボーイのギリシア人ザカリアスとの束の間の関係がだんだん辛くなるエマ。この恋のゆくえは?
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-ラーマン国際銀行の最上階へ案内されながら、待ち受けるラフィクとの再会を思い、メラニーは身を震わせた。8年前、ありもしない不貞を疑われたメラニーは、愛するラフィクに、無慈悲にもごみのように捨てられた。また彼に会うのは怖い……でも、今こそ真実を伝えなければ。決意をかためてメラニーが頭取室のドアを開けると、相変わらず傲慢さと権力を漂わせたラフィクが座っていた。そして彼は、あの日と同じ台詞を言い放った。「出ていけ」あなたには息子がいるのだと、メラニーが告げる前に。
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-上司の婚約者が自分の異父妹だと気づいたローナは、驚くと同時に心が浮き立つのを抑えきれなかった。実母に捨てられた後、里親の元を転々として育った彼女にとって、父親違いとはいえ血を分けた妹は大切な“家族”だったから。ところが2人が親しくしていると知った実母は、ローナに過去を暴露されて富豪の妻の座を脅かされることを恐れ、夫の息子であるミッチに2人の仲を裂くようそそのかした。ローナは突然現れたミッチに小切手を叩きつけられ、恫喝されて、驚きと悲しみのあまり気を失い……。
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-亡き父の跡を継ぎ、ジュリアは傾きかけた会社の経営者となった。3年にわたる努力が身を結び、今では経営状況は持ち直して、折しも社運のかかった画期的な新製品の開発が進んでいる。だが、その中心を担う優秀な化学者アレクサンドルに問題が起きた。弁護士であるジュリアの兄によれば、それを解決できるのはジュリアだけだという。兄から告げられた突飛な提案に、ジュリアは思わず耳を疑った。かつて恋人に裏切られて以来男性不信に陥っている私に、アレクサンドルと便宜結婚しろというの?
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-アマンダが中東のホテルで働き始めて数カ月が過ぎた。毎日、副支配人にいじめられ、悔しくてしかたがない。アラブではただでさえ女性の地位が低いのに、ブロンドはおつむが弱いという偏見がまかり通っているなんて。アイルランド人の父を持つアマンダはみごとなブロンドなのだ。いじめられてもここにいるのは、密かな目的があるからだった。亡き父の名誉をなんとしても回復しなければならない。そして、その目的を果たすチャンスがとうとう巡ってきた。ある日ホテルに、高貴な雰囲気の男性がやってきて……。
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-エラはたった1人で幼い息子を育てなくてはならなくなり、長年親しんできた音楽の道をあきらめた。ちょうど運よく見つかったのは、別荘の管理人兼家政婦の仕事だ。働き始めて3年が過ぎたある日、外出先から自転車で戻ったところ、エラは真紅のスポーツカーに乗って現れた男性――世界的な企業の社長、セバスチャン・カステラノと出会った。セバスチャンは別荘の主である継母に会いに来たのだが、あいにく継母が海外旅行中と知り、早々に立ち去ろうとする。ところが、思いがけない運命のいたずらで、エラは数日間、彼と一緒に別荘で暮らすことに!■2011年にデビューを飾った期待の作家ニーナ・ハリントンの新作をお届けします。南フランスの美しい風景の中で描かれるロマンティックなシンデレラストーリーをお楽しみください。
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-シアトルの外食業界に君臨するブキャナン一族。その一族が経営する有名レストランにペニーはシェフとして引き抜かれた。レストランの総支配人は、別れた夫のキャルだ。かつて私の夢を踏みにじったひどい男……。3年ぶりの再会に、彼女はくすぶる感情に火がつくのを感じた。
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-チャーリーは魔女だ。それが町でのもっぱらの噂だった。どういうわけか彼女が関わった人物は不吉な運命をたどる。ゆえにひっそりと暮らすチャーリーの日常は、さらに暗転した。小説家と称する男が現れ、彼女を殺人犯だと触れ回っているのだ。私は無実なのになぜ?怒りに震え、チャーリーは男に詰め寄った。前途ある若者を湖に沈めて殺すとは許せない。実録犯罪小説家オーガスタスは憤怒を抑えきれなかった。調べによると、チャーリーという女性が犯人の可能性が高い。あらゆる手段を講じて彼女を必ず捕まえてみせる!オーガスタスは巧妙な罠を仕掛け、獲物を待つことにした。
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-町いちばんの哀れみの的“退屈ケイティ”。花屋のオーナー、ケイティにつけられた不名誉なニックネームだ。1年前、彼女は結婚式当日になって花婿に逃げられた――彼女の親友であり、花嫁介添人のバーバラと一緒に。ケイティはこの1年、ただひたすら仕事だけに没頭してきた。だがどうしたことか、店の経営状態はどんどん悪くなっている。どうすれば立て直せるの?お店も、そして私の人生も。偶然、町で幸せそうな元花婿に出くわしたケイティは、とっさに身近にいたハンサムな男性に大胆にも命令していた。「キスして。ここで今すぐ」★テンポのよいストーリー展開と随所にちりばめられたユーモアが魅力の新作家シャーリー・ジャンプの登場です。堅物な花屋のオーナー、ケイティが自分を変えるために考えたある計画とは?
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-ヨーロッパの小さな王国アモリアの王女イザベラは1週間後に執り行われる結婚式から逃れるため人知れずオーストラリアに渡って、知人の屋敷を目指していた。ところが途中で激しい豪雨にあい、乗っていた車ごと川に落ちてしまう。どうにか身一つで逃げ込んだ小屋にいたのが、ジャックだった。そっけないながらもジャックはあれこれ世話をやいてくれた。彼は自分のことをあまり語らず、イザベラもまた身分を明かさなかった。嵐が過ぎるまで素性も知らない赤の他人と2人きり――そう思うと恐怖を感じていいはずなのに、むしろイザベラは安心感を覚えた。だからといってジャックに恋愛感情を抱くなんておかしいわ。彼はわたしを迷惑に思っているはず。でも、あの青い瞳を見ると……。
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-彼は私に好意を持ってくれてはいても、私を愛してはいない。そう悟った看護師のアニスは生活を変えたくて、北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。ここはノルウェーのスピッツベルゲン島。弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、一緒に働く医師のヤーケ・ファン・ヘルメルトは、無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。結構よ。仕事以外で彼とかかわる必要もないわ。アニスは腹立たしい思いで無関心を装っていたが、ある事件をきっかけに、ヤーケを強く意識するようになる――。■白夜の国ノルウェーを舞台に、ベティ・ニールズが揺れ動く恋心を描きます。
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-ジャニスは夫、マイカルの実家の前にたたずんでいた。極秘にした結婚を解消し、お腹の子の親権を放棄してもらうためだ。初めて目にする大きな屋敷の中にどうやって入ろうかと考えていると、不意に車が現れ、優美な錬鉄の門が開いた。チャンスに乗じて屋敷内に入ったジャニスは、車から担架で運ばれるマイカルの姿を見て衝撃を受けた。屋敷の使用人を装って付き添いの男性にきいたところ、爆弾事件の傷が癒えて退院したが、まだ安静が必要だという。彼の部屋に忍びこんだとき、ジャニスは驚くべき言葉を耳にした。「君はいったい誰なんだ?」■1/5刊『秘密のプリンセス』に引き続き、〈夢の国アンブリア〉の続編をお贈りします。過酷な運命によって引き裂かれたヒーローとヒロインは、はたして愛の絆を取り戻すことができるのでしょうか。
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-イタリアのコモ湖畔の屋敷に秘書として雇われたキャロラインは、その雇主の老人から、息子を連れてきてほしいと懇願された。息子ジャンカルロは成功した実業家だが、長いこと音信不通だという。病人のたっての願いとあって、彼女はミラノへ足を運んだ。ジャンカルロと対面して、キャロラインはその魅力に圧倒された。古典的な顔にたくましい体、セクシーで柔らかな声音。こんなにすてきな人が、恩知らずの気難し屋のはずがないわ!ところが彼は事情を聞くなり表情を一変させ、冷酷に突き放した。「父は君のような若い女をめとり、老後の介護をさせているのか」ひどい言い草にかっとなったキャロラインは、その場を飛び出し……。■やがて態度を翻して帰ることを承諾したジャンカルロですが、その胸中にはキャロラインが想像すらしなかった、ある計画が隠されていました。風光明媚なイタリア北部の描写が美しい、実力派キャシー・ウィリアムズのドラマティックなロマンスです。
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-セリーナは、唯一の肉親だった祖父の葬儀に現れた男性を見て驚いた。リオン――6年前、祖父のビジネス取引の一環として結婚したが、ほんの8週間でその結婚生活は終わりを告げた。私の寝室に若い男性がいたのをリオンが誤解したからだ。まだ愛していたけれど離婚し、2度と会うつもりはなかったのに……。だが祖父の遺言内容を知り、家政婦に何も遺されていないとわかると、そのお金の工面をリオンに頼むしかないことにセリーナは気づく。しかし、彼の答えは唖然とするものだった。祖父の会社の株を買い上げる代わりに、2週間、彼との地中海クルーズに同行するようにというのだ。■ハーレクイン・ロマンスの大人気作家ジャクリーン・バードの待望の新作です。過去の恨みを晴らすために元夫が提案したクルーズは、2人にとっていわばハネムーンだった! 作者らしい純粋なヒロインと傲慢なヒーローのこの恋の結末は?
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-レベッカは遺跡発掘作業の責任者として忙しい日々を送っていた。だが以前に敷地内で殺人事件が起きたこともあり、不安な思いは影のようにつきまとっている。ある日森で不審者を見かけた彼女は、あわてて保安官に通報した。現れた保安官のドルーはてきぱきと仕事をこなしつつも意味ありげな視線を送ってくる。町一番の人気者で、あらゆる女性を手に入れられる彼にとって、新参者のわたしは手ごろなターゲットなのかしら?警戒しながらも、レベッカは彼の提案にひそかにどぎまぎした。「きみの安全のため、ぼく1人で夜間の張り込みをしよう」
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-放蕩者として有名なレイバーン侯爵ジェイスの心は憂鬱だった。評判とはうらはらに、長年想いを寄せる令嬢ブロッサムが自分の弟と婚約して以来、いたたまれずに地方の領地に逃げこんでいる。あるとき、弟が別の女性への愛を告白したことで破談になったと知るや、ジェイスはブロッサムを手に入れようと決意した。勇んで帰還したジェイスだったが、恋敵の存在と自らの悪名にじゃまされて……。“放蕩者”と呼ばれた男の誠実な愛は、はたして実るのか?
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-公爵家の次男ジャスティンは、急死した兄に代わり爵位を継ぐことになった。兄の代でつぶれかけた身代を挽回するには、結婚しか手がない。そこで白羽の矢を立てたのが、鉄道王の娘のサニー――かねてより深く想いを寄せてきた女性だ。美形の一族に生まれながらも、その荒削りな風貌から怪物(ガーゴイル)と揶揄される自分には高嶺の花と、これまでは諦めていたのだが。一方、そんな公爵の心も知らず、当の令嬢はある理由からこの縁談に曇り顔で……。
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-リアンは離婚した。原因は夫ジョシュの誤解。夫婦の仲のよさに嫉妬した彼の弟が、リアンに誘惑されたと嘘をつき、ジョシュはその言葉を真に受けて激怒したのだ。妻より弟を信じた夫に失望を覚え、リアンは離婚の申し出に応じた。5年後、リアンの母とジョシュの父が急死したせいで、2人に再び会う機会が訪れる。遺言により、リアンとジョシュはワイナリーを相続したが、故人の遺志はそれを2人で共同経営することだという。リアンは、ジョシュと毎日顔を合わせるような事態は避けたかった。再会したとたん、よみがえった感情に気づかれたくないから。
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-派遣看護師のコンスタンシアは仕事先のオランダで、イエルン・ファン・デル・ヒーセンという医師に出会った。ドクター・ヒーセンは優しく穏やかで、笑顔がすてきな人。一緒にいると心が安らいで、いつしか彼女は恋に落ちていた。人づてに聞いた話では、彼は決して裕福ではないようだが、コンスタンシアはむしろそのほうがいいと思った。これまで出会ったお金持ちは、心が貧しく不幸な人ばかりだった。お金などなくていい。ささやかな幸せのほうが大切なのだから、と。だが彼女はまだ、ドクターの本当の姿を知らなかった。まさか、自分の予想がことごとく覆されるとは……。★2001年6月に惜しまれつつ世を去ったベティ・ニールズ。優しい作風が今なお多くのファンを引きつけています。本作品もベティの魅力がいっぱい。静かで穏やかなロマンスをご堪能ください。★
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-「ライリーにはもう会った?」妹が結婚するため14年ぶりに帰郷したグレイシーは、そうきかれるたびに戻ってきたことを後悔した。町の人々はグレイシーの“ストーカー伝説”をいまだに覚えていたのだ。当時、ハンサムなライリーに夢中だった彼女はあらゆる手段で想いをぶつけ、その様子は新聞記事にまでなった。あんなに迷惑をかけてしまった彼に、合わせる顔なんてないわ……。今や銀行頭取になったライリーも偶然帰郷しているらしく、グレイシーは必死に彼を避けつづけた。だが、運命は皮肉すぎる再会の舞台を用意していた!
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-まさか私があの大財閥シュトース一族の血を引いているなんて! サヴァンナは亡父の遺言状から自身の生い立ちを知り、衝撃を受けた。彼女の実の父親はシュトース家の御曹司で、余命わずかな恋人との間にできたサヴァンナを引き取ろうとした矢先に事故死したというのだ。亡き実両親の面影を求めマイアミへと赴いたサヴァンナは、突如何者かに命を狙われる。抵抗もむなしく意識が遠のきかけた瞬間、彼女の脳裏に男性の姿が浮かんだ。故郷で帰りを待つ最愛の人ジャッド──死ぬわけにはいかない。彼のプロポーズに返事をするまでは。
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-もう一度彼に会いたい、会わなければ、という思いに駆られ、オータムは名前を偽ってまでこのオフィスにやって来た。そして、4年ぶりにソールと再会した。堂々とした長身、黒い髪――どれもが目に親しい中で、色つきレンズのめがねだけが見慣れないものだった。あの事故のあと、オータムは彼の前から逃げたのだ。ここにいるのがわたしだと知ったら、ソールがどんな態度に出るか、考えただけでも恐ろしい。彼は交通事故で視力を失い、その結果、仕事も恋人もなくした。それらすべての原因は、わたしにあるのだから。
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-カリブ海の島で旅行会社に勤めるオータムは、目の前に現れた男の姿を見るなり、顔面蒼白になった。ヨーク・レイン……世界的に有名な航空会社の社長で、19歳のときにオータムが結婚した相手だ。幼かったオータムは彼が属する派手な上流社会になじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を飛びだした。いったいなぜヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは冷たく言い放った。急遽妻が必要になったから、4カ月の間だけ戻ってこい――そうすれば正式に離婚に応じよう、と。
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-ヴァネッサの初めての恋、初めてのキス、初めての失恋……その相手はすべてラザロ・マリーノだった。ボストンの旧家の一人娘だったヴァネッサは、16歳のとき屋敷の庭師をしていたラザロにひと目で惹かれ、恋に落ちた。初めてキスを交わした夜に彼が突然姿を消すまでの短い恋。それから12年後に二人が再会したとき、ヴァネッサが父から引き継いだ会社は経営難に陥っていた。経営コンサルタントとして成功し、筆頭株主となったラザロは会社に乗り込み、ヴァネッサに条件つきの再建計画を持ちかけた。「会社はぼくが助けよう。ただし、ぼくとの結婚がその条件だ」■昨年6月のデビュー以来、多くの読者の支持を得る期待の作家M・イエーツ。今回はアルゼンチンのブエノスアイレスを舞台に、情熱のロマンスが繰り広げられます。
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-弟のスティーヴンが100万ユーロを横領して姿を消した?グレイシーには信じられない話だった。“今すぐ逃げなければならない”というスティーヴンの電話に、グレイシーは急いで弟の会社に駆けつけ、事情をきこうとした。だが彼女を迎えたのは社長のロッコ・デ・マルコ。ロッコは険しい表情で彼女の弟が会社の公金を盗んで失踪したと告げる。しかも、グレイシーも共犯ではないかと疑っているようだった。さらにロッコは彼女を会社の最上階にあるペントハウスに連れていき、スティーヴンが現れるまでの“担保”として部屋に閉じこめた!そのあいだ、家政婦として働くようにとさえ迫って――。■砂漠のシークの物語でおなじみのA・グリーン。彼女が、傲慢で、華麗なイタリア人富豪のロマンスを書きました。秘められた悲しい過去を持つ富豪の心が、純真なグレイシーによって少しずつ癒やされていく感動の物語を、どうぞお楽しみください。
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-ジェニファーはボスのアレックスに惹かれていたが、彼はいっこうに気づいた様子もなかった。新たな恋を探そうと、友人に勧められるまま、独身男性とのデート権を競り落とすオークションに参加した。首尾よく落札に成功したものの、相手の男性の目隠しを外したとたん、ジェニファーは凍りついた。アレックス!これ以上彼に恋して傷つきたくはない。デートをキャンセルしようとしたものの、なぜか急にアレックスが熱い目をして反対した。■巻末の試し読みは電子版では含まれておりません。
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-大女優のジュリア・ハーベイが忽然と銀幕から姿を消して十年。その消息は完全にとだえていた。しかし、ロンドンのテレビ局がついに彼女の居所をつかんだ。ドキュメンタリー番組を担当するクインは、上司に命じられてカリブ海の島へ出演交渉に来た。当時、彼はまだ十代だったが母親の親友のジュリアに恋をし、二人は年齢の差を超えて深い関係になったのだった。だが、彼女はクインにさえ何も告げず突然いなくなってしまった。フェリーから島へ降り立ったクインの心境は複雑だった。その時、偶然目の前にジュリアが現れた。息子だという少年と一緒に。彼女が輝かしいキャリアを捨てて姿をくらましたのは、ほかの男と結婚するためだったのだ。クインは打ちのめされた。
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-ジュードは一夜にして三児の親となった。兄夫婦が事故で亡くなり、後見人に指名されたのだ。ある日、五歳の甥ジョゼフが行方不明になり、取り乱す彼女のもとへ、意外な男性が甥を伴って現れた。同じアパートメントに住む友人の兄、ルカだ。悪名高いプレイボーイの突然の出現に動揺するジュードに、彼は、君には子育ての資格がないと非難する。ところが数日後、彼は再びジュードの前に現れ、唐突に切りだした。「僕と結婚してほしい」ジュードはわけがわからず、驚愕し、狼狽するばかりだった。
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-看護師のユージニアには、1年半前に婚約した堅実な恋人がいる。だが、結婚のためにといっさいの贅沢を許してもらえず、彼の母親からも何かと文句をつけられ、息苦しい毎日だった。ため息をつくユージニアにいつも声をかけてくれるのは、同じ胸部外科で働く、外科医長のドクター・グレンフェル。長身で穏やかで、誰からも尊敬されている医師だ。ある日ドクター・グレンフェルに頼まれ、ユージニアは彼の助手としてポルトガルに同行することになる。そこで彼女を待っていたのは、忘れていたすてきな日常だった。
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-ルシールは、再婚を間近に控えた双子の姉に泣きつかれ、代わりに姉の元義父フィデリオを見舞うため異国を訪ねた。出迎えたのは、フィデリオの隣人だという富豪のホアキン。そこでルシールは、あろうことか姉が数年にわたり、年老いた元義父に金を無心していたと知らされる。ホアキンはルシールを姉と誤解したまま冷酷な視線を向け、金を全額返済すると誓うまでこの地に監禁する、と脅した。正体を明かせば彼は姉のもとへ行き、結婚は破談になるだろう――姉を助けるため、ルシールは囚われの身になるほかなかった。
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-アンブリアのとある町で看護師をしているキムは、帰宅途中に見知らぬ男性からいきなり話しかけられた。「伝えたいことがある。君の人生を変えるかもしれない知らせだ」端整な顔立ちの男性は半ば強引にキムを街角のカフェに連れていき、自分はペレアの異母兄、ジェイクだと名乗った。かつてキムは城で姉妹同然に育ったペレアの侍女を務めていた。今やアンブリアの王妃となったペレアが待っているといって城へ戻るよう彼に説得されたとき、キムは怒りに駆られた。国の混迷によって、私はいやというほど辛酸をなめてきた。もう二度と、誰かの言いなりで行動する気はないわ!だが予想外の出来事が起き、キムは彼とともに旅立つはめになる。■2011年10月から12月にお届けしたロイヤルロマンス3部作〈夢の国アンブリア〉の続編を3カ月連続でお贈りします。本作では第3話『復讐のティアラ』で侍女を務めていたキムがヒロインとして登場し、数奇な運命に翻弄されます。
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-「きみもコンテストに出てみないか?」町の百周年記念祭の主賓として招かれたジョエルに突然声をかけられ、ケイティは仰天した。町では記念祭の時期に美人コンテストが行われる。裏方としてその準備に飛び回っていたけれど、地味な自分が出場するなんてありえない。あっさり断ったものの、ジョエルは執拗に勧めてくる。やがて彼の熱心さと魅力に負け、ケイティは出場することを約束していた。★目立たない図書館司書があでやかに変身?実力派作家J.ドルーの紡ぐ、心温まる恋物語をお楽しみください。★
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-夫亡きあと、モイラ・フィッツジェラルドは女主人として、敵対するマッカーシー一族から城を守っていた。もうこれ以上、籠城生活も限界だという矢先に、援軍がジェラルド城に到着した。率いてきたのは、騎士コナー・フィッツクリフォード。モイラはひと目で、彼が信頼するに足る人物と見込んだ。だが、マッカーシー一族とわたしの間の複雑な事情や、わたしの犯した罪が知れたなら、彼はどう思うだろう。コナーに城にとどまってもらうためには、真実を隠しとおさなければ。★『憂いの騎士』に登場したコナー。双子の兄ラナルフの陰に隠れていた彼が、ヒーローとなって雄姿を披露します。ゴールデン・ハート賞受賞のシャロン・シュルツェの手にかかれば、コナーと美しく勇敢なモイラとのロマンスがまるで目の前で繰り広げられているかのように感じられることでしょう。★
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-ブリタニアが看護師として働く病院に、高度な手術を行うためにオランダから外科医がやってきた。その外科医、ファン・ティーン教授を目にしたとたん、ブリタニアは直感した。この人と結婚する、と。なぜそんなふうに感じたのかはわからない。確かに医師としては優秀だが、彼のことはなにも知らないのだ。しかも、すぐにオランダへ帰ってしまう。だが、ブリタニアは自分の直感を信じ、オランダへ休暇に出かける同僚に同行することに決めた。きっとオランダで教授にまた会えるわ。これが運命なら。★本作でベティ・ニールズは、結婚に向けるヒロインの切ない思いを厳しいけれど温かい筆致で描いています。涙と笑いがふんだんに盛り込まれ、最後はヒロインに拍手を送りたくなることでしょう。★
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-トニー・ダンゼッタは高校時代の友人の訃報を知り、急遽故郷に戻った。友人はミリセント・エバンズという悪女のせいで、自殺に追い込まれたという。猛烈な怒りに駆られたトニーは、弔問に現れたミリセントを罵倒し、憤怒の形相で詰め寄った。とたんに彼女の顔は青ざめ……。
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-両親の死後、カトリーナは自分のことを後回しにして広大な地所と屋敷の管理を一手に引き受けている。あるとき、美人で甘やかされた妹が、地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたと泣きついてきた。カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、ルシアスはこれまで何かと彼女を助けてくれた友人でもあり、彼と仲違いすることに内心複雑な思いだった。すると妹は何を思ったのか、ルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めた!あまりのことに呆然とするカトリーナに、彼は告げた。噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と。
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-マックが予想したとおり、その男性の部屋は殺風景だった。もうすぐクリスマスなのに、季節の飾り付けさえない。とてもくつろげない気分で、部屋の主の存在感にただ圧倒されてしまう。彼は建設会社のオーナーで、名前はジョナス。再開発の予定地に立つ、マックの家の立ち退き交渉にやってきたときに知り合った。だが、画家をしているマックにとって、祖父から譲り受けた、アトリエも兼ねる愛着ある家からの引っ越しなど、ありえない話だった。わたしによけいな手だしはしないで、そっとしておいて。そう伝えるつもりで彼の自宅まで押しかけてきたはずなのに、マックは徐々に増していく奇妙な緊張感に、来たことを後悔し始めていた。■デビュー以来、170作以上の作品を書き続け、不動の人気を誇るC・モーティマー。彼女が心をこめて描く、愛を信じないヒーローに訪れたクリスマスの奇跡の物語を、どうぞお楽しみください。
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-実家の経済的苦境を打開する手立てとして、公認会計士のハリエットは美しく壮大な屋敷をパーティ会場やドラマの撮影場所として貸し出すことにした。その最初の顧客に面会し、彼女は衝撃を受けた。10年前に一緒に暮らそうとまで約束しながら、父の強固な反対で強引に別れさせられた恋人だったからだ。今やIT関連企業の経営者となった彼の名はジェイムズ。彼の目的はいったいなに?落ちぶれた我が家を嘲笑しに来たの?かつての恋人の陰鬱なまなざしに、ハリエットはおののいた。■イギリスの傑作古典をもとに、現代の作家たちが新たなロマンスを描く好評企画。5月刊『幼すぎた愛』のあとを受け、今回はJ・オースティンの『説得』を題材に、C・ジョージが周囲の説得で別れた2人の再会と揺れ動く恋心を、確かな筆致で描きます。
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-ステイシーは休暇旅行に同行して子どもの面倒を見る子守役(ナニー)。両親のぬくもりを知らずに育ったので、子どもたちには良い思い出をつくってもらいたいと願って働いている。今回の依頼人はハンサムで仕事中毒の会社社長、ルイス。スペインにある彼の祖母宅を訪ねる3週間の旅だ。シングルファーザーのルイスは6歳の双子の息子に手を焼いており、顔合わせの際、ステイシーでは若すぎてつとまらないと難色を示した。ところが、彼女はたちまち子どもたちをとりこにしてしまう。一方、ルイスも明るくて愛情深いステイシーに惹かれそうになるが、彼の身に起きたある悲しい過去の出来事が、それを許さなくて……。■今月より2カ月連続でお贈りするミニシリーズ〈ナニーの恋日記〉の1話目は、優しきナニーと悩める実業家の心温まるロマンスです。来月はステイシーの妹サヴァンナがヒロイン。衝撃的な形で彼女を捨てた元恋人と、雇主とナニーとして再会する物語をお届けします。
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-男性に頼っては捨てられる母親を見て育ったアシュリンは自立こそ自分を守るすべだと信じ、ヘッドハンターとして成功したが、女性らしい夢や恋愛とは無縁に生きてきた。ジャンルカ・パラディオに出会うまでは。彼から仕事の依頼を受けてからというもの、会うたびにアシュリンは落ち着かない気分になった。いつもビジネスライクな私がどうして?巨大なホテルチェーンを経営し、たくましく、ハンサムな彼はとても私の手が届く相手ではないのに。それでも彼に惹かれていく自分がアシュリンは怖かった。
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-粗末な家でつましく暮らすクリスティは、たった1人の弟に家を売り払われ、住む場所を失いかけていた。そんなとき、一分の隙もない完璧な装いの紳士、ブレイブルック子爵が蔑みを目に浮かべて訪ねてきた。彼女の弟が身分不相応にも子爵の妹に近づき、令嬢をすっかり夢中にさせてしまったらしい。釣り合うはずのない相手に、弟はなんてことをしたの?青ざめたクリスティに、彼は意外な頼み事をする。高額な報酬の代わりに子爵家で働き、妹を説得してほしいと言うのだ。戸惑いながらも、彼女は申し出を受け入れるしかなくて……。■寛大な処置にも氷のように冷たい態度を崩さないクリスティに子爵は苛立ちますが、秘められた情熱を垣間見て、惹かれていきます。不幸な境遇に耐えて生きてきたヒロインに涙する感動作です。
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-有能で心やさしい看護師エスメラルダは、足が不自由なせいで男性に対して奥手だったが、ようやく最近、ハンサムな研修医の恋人ができた。時を同じくして、オランダの形成外科医バムストラが病院を訪れる。そして彼女の足を診るなり、自分なら治せると断言した。好きな人のために踊れるようになるなら手術を受けよう。いじらしくもそう決めたエスメラルダだが、恋人はどこか冷たい。手術前の不安な彼女を気遣ってくれたのはバムストラ医師だった。先生がこんなに親切にしてくれるのは、いったいなぜなの?彼に秘めた思いがあることを、エスメラルダはまだ知らなかった。■古風で恋に疎いエスメラルダは男性の心がわからなくて恋人の行動に一喜一憂。周囲をはらはらさせます。しかし、そんな自分をつかず離れず見守ってくれるバムストラ医師のことが気になり始め……。私生活を明かさない彼に、大いにかき乱される乙女心が描かれます。
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-ボストンの広告会社に勤めるジルは、不本意ながらも、地元のコミュニティセンターで催されるパーティの担当者になった。打ち合わせの際、センターの所長オリバーから激しい敵意を示され、ジルは頭を抱えた。私の未来がこんな人に左右されるなんて!
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-裕福な家庭で両親の愛を知らずに育ったマデレンは、初めて自分を愛してくれた上司が既婚者だったと知って驚愕する。それ以来、仕事に打ち込み、著名デザイナーであるアレクセイのもとで彼の開くイベントをすべて任されるまでになった。アレクセイは冷淡な態度の奥に間違いなく情熱を秘めた男性。再び誰かに恋して傷つきたくはないけれど、その魅力には抗えない。マデレンは1度だけと心に誓ってアレクセイとベッドをともにするが、互いを貪るように2人は関係を断ち切れなくなった。そんなある日、マデレンはふと思った――夜をともにしたあと虚しさを感じるのは、彼を愛してしまったから?■先月に続き、人気上昇中のメイシー・イエーツのセクシーなストーリーをお届けいたします。お互いに愛を知らず、情熱だけの関係を続ける2人の恋のゆくえを描きます。
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-ああ、もうすぐクリスマス。エイルザの心ははずんでいた。今日は、元夫の母の家に行っている9歳の娘が帰ってくる。ところが、大雪のなか現れたのは、別れた夫イェイクだけだった。電話が通じず、娘が滞在を延ばすことを直接伝えに来たという。外は天候がさらに悪化し、彼は今夜ここに泊まるしかないだろう。会うのは4年ぶり。あまりに悲しい出来事の末、離婚して以来だ。彼は今も変わらず、成功した実業家としての自信に満ちあふれ、女性が振り返るほどのハンサムだ。でも、もう終わったこと――ひと晩ともに過ごすからって、なぜ私は緊張しているの……?■運命のいたずらによって、再び2人きりの時間を持つことになった元夫婦。口を開けば傷つけ合ってばかりなのに、2人の間の引力は抗えぬほど強烈で……。ドラマティックでセクシーな再会物語です。
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-唯一の肉親である祖父が心臓発作を起こしたという知らせを受け、メアリー・ジェーンはすぐに祖父のもとへ駆けつけた。祖父は彼女を待ち構えていて、オランダから呼び寄せたという男性、ファビアン・ファン・デル・ブロクを紹介して言った。「私が死んだら、ファビアンがおまえの後見人を務めてくれる」メアリー・ジェーンは驚きのあまり息をのんだ。私はもう二十二歳よ。なぜ後見人が必要なの?ファビアンは、見た目は満点の男性だけれど、ひどく傲慢で、まるでばかにしたように私を見ている。そんな男性が私生活に干渉してくるのは耐えられないわ!
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-ルイーザは、いつかイギリスを離れるのが夢だった。継母の干渉から解放され、本当の自由を手に入れたかった。ある日、その夢をかなえるチャンスが舞いこんだ。ノルウェーで療養する病人のつき添い看護師の職に応募して、見事採用されたのだ。病人は若く気まぐれな女性だった。だが、いちばんの問題は彼女の兄サイモンだ。初対面のときから威圧的で、ルイーザを経験不足と決めつけた。これまで妹やほかの人に命令して、思いどおりにしてきたのね。私は黙ってあなたの言いなりになどならないわ。★ベティ・ニールズがていねいな筆致で描く冷たい海と雪の世界、ノルウェー。そこでルイーザの胸に生まれたほのかな想いとは?
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-イブの前夜、帰省を急ぐジュディスは嵐の中を立ち往生していた。そんな折、よりによって別居中の夫ニックと鉢合わせしてしまう。相変わらずハンサムな横顔に、彼女の胸は締めつけられた。すると彼が思いがけない言葉を放った。「どうしてもきみに会いたかったんだ」
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-朝の6時半にヘリコプターで降り立つなんて! キャリーの怒りは頂点に達した。大富豪のノエルが隣の大邸宅に引っ越してきてからというもの、郊外の静かな生活は台なしだ。だが、どなりこもうとした矢先、ノエルが姿を現して、途方もないことを頼んできた。
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-看護師のジュリアは、病院から自宅に戻る患者のつきそい役を頼まれ、車でロンドンからスコットランドに赴いた。ところが到着した患者の家で雪に閉ざされ、そこで1泊するほかなくなる。その深夜、ふいに玄関先に現れたのは青い瞳の大柄な医師アイヴォだった。