ハーレクイン作品一覧
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-新天地で新しい冒険、新しい人生を始めよう――ダーシーは初めて得た自由にわくわくしていた。思い返せばつらい人生だった。長い介護のあと父を看取り、その直後に、当時別れ話の出ていた恋人が交通事故に遭い、脳機能障害を負ってしまった。結局ダーシーは、彼が回復するまで献身的に介護を続けるしかなかったのだ。でももう肩の荷はすべて下りた。あとは自分の人生を謳歌するだけ。旅立つまでの束の間の休日、ダーシーはふと名案を思いついた。ちょっとしたファンタジーを実現するのも悪くないわよね?例えば今、うちの壁を塗っているあのセクシーな男性と一緒に……。
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-南仏育ちのマーガレットは意気揚々とイギリスへやってきた。亡き叔母を冷たく締め出した社交界の面々に一泡ふかせるためだ。結婚しなくても叔母の遺産で暮らしていけるし、ある出来事のせいで男性不信に陥ってもいた。マーガレットは身分を偽り、舞踏会場へ乗り込んだ。でも、まさかあのときの男性と再会するなんて……。ジャイルズはその夜、舞踏会で出会ったド・グルネル伯爵夫人を摂政皇太子をつけ狙う暗殺者ではないかと怪しんでいた。妖艶な女スパイなら敵の目を欺くことはたやすい。彼女を誘惑して愛人にしたら、正体を暴けるかもしれない。★女スパイを追う外交官ジャイルズと、謎めいた奔放な美女。策略を隠したまま二人は惹かれあい、愛人契約を交わしますが……。大人気ヘリスが描く時代に弄ばれる切ない愛。ご堪能ください。★
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-マハイル王子との結婚式の直前、ショショーナ王女は何者かに命をねらわれた。その場で彼女を救ってくれたのはボディガードのローナンだった。安全が確認されるまでは姿を隠したほうがいい。王女はローナンとともに一週間、孤島に身をひそめることになった。もともと望まない結婚からたとえ短期間でも逃げ出せて、ショショーナは幸せだった。これまでできなかったふつうの女性としての生活を楽しもう。しかも、一緒に過ごすローナンはたくましく魅力的な男性だ。彼女はなじみのない感情が自分の中で芽生えるのに気がついた。★ハーレクイン・イマージュの人気作家や期待の新人作家がお届けしている〈王宮への招待〉。今月は北米の実力派、カーラ・コールターが南国の島にある架空の王国を舞台に執筆しました。★
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-容姿端麗で才能豊かなセリーナ・ジェームスは、業界注目のウエディングドレス・デザイナー。みんなの期待を決して裏切らないパーフェクト・ウーマンだった。半年前、理想的な結婚相手と信じた恋人にふられたことを除けば。がっかりされるのが怖くて同僚たちに言い出せないまま、自己嫌悪から逃れるように、遠いシアトルまでの出張を志願した。手配されたプライベート・ジェットのパイロットはケイン・ワイリー。ワイルドで無遠慮で、セリーナの理想とは正反対のタイプだ。こんな人と二人で長時間のフライトなんて、と顔をしかめた彼女だが、シアトルからの復路、突如ケインの飛行機は制御不能に陥り――!
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-妊娠検査薬が陽性反応を示したのを見て、アナリスは呆然とした。私たち夫婦は子供を持たないと決めていたのに。だが時間がたって動揺がおさまるにつれ、愛する夫との間に子供ができた喜びがふくらんできた。あとは夫のドミニクにもそのすばらしさをわかってもらうだけだ。アナリスが打ち明けると、子供は欲しくないと彼は言い張った。子供に束縛され、今の生活を変えるのはごめんだと。なぜそこまで頑固に反対するのかといぶかるアナリスにドミニクは突然、信じられない事実を明かした。妻にさえ秘密にしていた衝撃的な過去を。★先月刊「愛を禁じた契約」(I~1992)のヒロインだったリアンの双子の妹アナリスの物語をお届けします。予想外の妊娠をきっかけに夫との間に溝が……。夫が子供を拒む理由とは?★
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-アリスは客の訪れを待っていた。十年前の恋人、キュロスを。彼は故郷のギリシアに帰って同じギリシア人の女性と結婚すると言い、一方的に別れを告げてアリスの心に深い傷を残した男だ。なのに突然電話してきて、ちょっと立ち寄るだなんて。それでもアリスは、彼にきれいだと思ってほしかった。別れたことを後悔させたくて、黒いサテンのドレスでセクシーに装い、彼を出迎えた。浅黒い肌、海賊のように野性的な風貌、たくましい体は昔のままだ。その姿を見たとたん、アリスの心はかき乱された。彼の魅力には抵抗できない。いくら歳月が流れても……。★1月刊「情熱と絶望のはざまで」(R~2352)に続き、ハーレクイン・ロマンスの人気作家シャロン・ケンドリックがギリシア人双子兄弟をヒーローに据えて贈る華麗な物語をお楽しみください。★
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-人気モデル、リビーが化粧品の宣伝用撮影をしている現場に、亡き夫の兄であるロマノが突然現れた。若くして結婚したリビーは、息子の誕生と夫の死を同時に経験した。直後、息子のジョルジョはイタリア人の祖父母に奪われ、義兄ロマノからも、金目当てで行動する女と思われてきた。そのロマノが、精神的に不安定なジョルジョの生活を改善するため、リビーにイタリアに来てほしいという。愛する幼い息子と再会できる!心は浮き立つが、ロマノの瞳に浮かぶ暗い欲望が気にかかる。そして彼に接して熱くなる自分が怖い。★エリザベス・パワーの新作をお届けするのはなんと2007年以来のこと!イタリア人大富豪とブレイズ――炎――と名乗るモデルの情熱的なストーリーをご堪能ください。★
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-スタイリストのアビーは、一流ファッション誌の仕事でサファイア島を訪れた。今回の仕事を成功させれば、業界のトップに立つのも夢ではなくなる――アビーは明るい前途に心を躍らせた。現場に到着すると、昔懐かしい顔が出迎えた。ジャドがなぜここにいるの?野生動物の写真を撮るために世界を巡ってきた彼が、ファッションの仕事を引き受けるなんて。学生時代から親友として深い絆を築いてきた彼と、こんな形で再会することになるとは思わなかった。アビーは胸に奇妙なうずきが広がるのを感じて、うろたえた。
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-アメリカ人のマギーが中東の王国エルデハリアにやってきたのは、カーディル王子が所有するクラシックカーの修理をするためだった。自動車整備士であるマギーは、最近恋人と別れたばかり。だから、国王がすすめる縁談を断るために、王子から交際しているふりをしてくれと持ちかけられたとき、マギーは玉の輿にのることなど考えもせず、ただ好きな車の修理を続けられるならと思い、承諾した。でもふたりで過ごすうち、偽りの恋人役なのに、彼女はカーディル王子に心引かれるものを感じはじめる。そんななか、マギーは元恋人の子供をみごもっているとわかり、事態は予想もしない方向へ転がりはじめた……。★昨年11月、人気連作〈アラビアン・ロマンス〉の続編「砂漠に降る雪」でハーレクイン・プレリュードに華やかに登場したスーザン・マレリー。今月はその続編、第二弾をお届けします。プレイボーイ・プリンス、カーディルの恋の行方をお楽しみください。★
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-クリスティンは少女時代から後見人のデリクに憧れていた。妻を亡くして以来、心を閉ざす彼を慰めたいと、二十五歳になってまもなくプロポーズした。彼女の真剣な思いとは裏腹に、デリクはまともに取り合おうともしなかった。その後、彼のことは忘れて新たな人生を楽しむべく、クリスティンは別人のように女らしく変身した。だがデリクに今までにない欲望もあらわな目で見つめられ、彼女は再び乱れた心をどうすることもできなかった。★“年上の男性との恋物語”――裕福で世慣れていて、罪なほど強引な大人のヒーローの魅力がちりばめられている名作をお届けします。現在発売中のK・ガーベラの新作D~1286「白いドレスに憧れて」でも、年上の伯爵に魅せられたヒロインの物語をご堪能いただけます。★
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-“仕事と結婚した女、マロリー・エリス”世間からそう見られることに疲れ果て、マロリーは気分転換をかねてポルトガルにやってきた。そこで出会ったのはラファエル・ダフォンソという男性。王家の血を引く名門貴族で、この国でも指折りの実業家だという。ラファエルの妻は出産後すぐに亡くなり、以来十年、彼は一人娘アポロニアのみに愛情を注いできた。ふとした偶然でその娘の命を救ったことがきっかけとなり、マロリーは彼から強引に結婚を申し込まれる。しかし、彼女に求められているのは妻の役目ではなく、娘の養育係としての務めだけだった。★“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語。現在発売中のサラ・モーガンの新作R-2372「大富豪の醜聞」でも、ギリシア人の裕福なヒーローが登場しています。★
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-ジョシュが帰ってきた?本当に?ファーンと彼は小さいときからずっと一緒だった。二人の関係が変わってしまったのは、ファーンの兄が亡くなってからだ。ジョシュは一箇所に落ち着かず、旅ばかりするようになった。ファーンはつねに安定を望み、危険なことは避けるようになった。そして、彼への思いは封印したと思っていた。今、ジョシュはやさしく笑っており、彼女はどきどきした。あんなにひどく傷ついた過去があるのに、またしても彼女は、またジョシュしか見えなくなっていた。
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-メリッサは砂漠の国ザヒールにやってきた。この国を訪れたのは、親友の結婚式に出るためだが、メリッサにはもう一つ目的があった。親友の夫となる男性の双子の弟で、兄とともに国を治めるシーク、アーロンに会うという目的が。四カ月前、二人は情熱に満ちたひとときをともにした。だが、メリッサとアーロンの住む世界はあまりにも違う。しかもアーロンは、結婚する気はないとはっきり言っていた。メリッサは、まだ目立たない腹部のふくらみにそっと手をあてた。この妊娠を知らされたら、彼はどう出るだろうか……。★「砂の魔法」で幸せを見つけたジェンとカム。いよいよふたりの結婚式が執り行われます。本作の主人公はジェンの親友メリッサとカムの双子の弟アーロン。悩み多きヒロインの恋のゆくえは?★
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-毎週金曜日の夜にホテルの一室でポーカーを楽しむ四人の仲間。仲がいいはずなのに、テレビで料理番組の司会をするリコと、モデル事務所を営む未亡人のルネは口喧嘩ばかりしている。しかしリコは、本心ではルネに強く惹かれていた。ある夜、誰にも負けないすごいカードをリコは手にするが、ルネもなかなかの手を得たらしく、ゲームは二人の勝負になった。リコは彼女に、現金以外のものを賭けないかと持ちかける。負けたほうは必ず相手の要求をのまなければいけないのだ、と。“きみは今夜から一カ月間、ぼくの愛人になる”勝ったときにルネから受けとれる賞品を、リコは紙に書きつけた。
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-理学療法士のシエナは患者のフィンから、ある依頼を受ける。彼の屋敷へ同行して治療を続けてもらえないかというのだ。フィンは牧場を経営する大富豪マクラウド家の家長で、男らしい風貌は、どんな女性も引きつける。その魅力に不安を覚えていたシエナは、即座に断ってしまう。だが同じ日、彼女のもとに妹から結婚式の招待状が届いた。妹の結婚相手は、かつてシエナの婚約者だった男性。屈辱をはね返すには、とびきりのエスコート役が必要だ。結婚式に出てくれれば同行するとフィンに持ちかけたら?シエナは名案を考えつくが、そこには思わぬ落とし穴が……。
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-ソフィーは母クリスティーナの葬儀を終えた翌日、コスタスという見知らぬギリシア人男性の訪問を受ける。母はギリシア人の祖父から勘当され、見放されたままだった。最初ソフィーは、コスタスが祖父の使いと思い、怒りをぶつける。しかしコスタスがやってきたのは、自分の幼い娘のために骨髄移植を受けてくれと、クリスティーナに頼むためだった。あてがはずれたコスタスは翌日、半ば強制的にクレタ島へソフィーを連れて帰った。初対面の彼女に欲望を覚えていることはおくびにも出さずに。
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-ヴェネチアの学校で英語教師をしているジョージアは、夏休みの間、家庭教師を頼まれてトスカーナで過ごすことになった。やはり休暇中の姉夫婦と三人で飛行機に乗ったときのこと、隣席のハンサムなイタリア人が親しげに話しかけてきた。ちょっときざな人だけど、俳優かなにかかしら?なんとなく見覚えがある。実は、彼はかの有名な元F1レーサーのルカ・ヴァロリで、しかもジョージアが英語を教える子供の叔父だった。ところが、トスカーナで再会したルカは敵意をこめた視線をジョージアに向ける。どうやら体調の悪い姉を部屋に残して義兄と食事をしている彼女を見て、不倫をしていると思いこんでしまったらしい。冗談じゃないわ。私がそんな女じゃないことをわかってもらわなくちゃ。こんな魅力的な男性に誤解されたままなんて耐えられない!
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-サビーナが同居している親友のナタリーは、いつも人に裏切られてきた。そのナタリーが、今度こそは本物の愛を見つけたと宣言し、ロッドという青年と二人で、自由な旅へと出発していった。ナタリーがロッドから贈られた指輪は、紛失を恐れて家に置いてある。ある日、息をのむほどハンサムなヨークと名乗る男性が現れ、あの指輪は瀕死の重病で入院している祖母のものだと言い出した。ヨークはロッドの従兄で、ロッドが祖母の指輪を盗み取ったようだ。祖母は、ヨークが結婚したい女性にその指輪をつけてもらい、二人で病院に見舞いに来てくれるのだけを待っているという。ナタリーを裏切ることはできないが、病重い老婦人のことも心配だ。サビーナは問題の指輪をはめ、ヨークの婚約者役を務めるしかなかった。だが事態が複雑に展開し、つらい恋の悩みまで抱えることになるとは……。
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-シェリはボスのトリスタンに思いを寄せている。トリスタンはフランスの名家サビナ一族の子息で、美女とのツーショットでゴシップ紙をにぎわすプレイボーイだ。一方のシェリは、自他ともに認める地味で野暮ったく、冴えない秘書。実ることのない恋心だと諦めていたシェリだが、ある日彼に、十日間ミコノス島で一緒に過ごしてほしいと頼まれた。親友の結婚式に参列するのに同伴者が必要らしく、シェリなら他の女性と違って妙な期待を抱かないと判断したようだ。悩んだ末、シェリはトリスタンの頼みを受け入れた。これはボスに女として見てもらう、万に一度のチャンスなのだから。★先月刊行しましたD~1267「エーゲ海に呼ばれて」の関連作品です。親友クリストスの結婚式に秘書を同行させたトリスタンは、いつもと違う秘書の一面を垣間見て心揺さぶられますが……。★
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-世界一大好きな街パリを闊歩しながら、キミの心は躍っていた。人気女性誌のファッションエディターである彼女にとって、春のクチュール・ウィークはまた格別のものだ。有名デザイナーのショーを慌ただしく巡っている途中、キミは奇妙な男性に声をかけられた。ぼさぼさの髪に、よれよれのジーンズ。ふるぼけたコートは古着だろうか?だが、キミはすぐに気づいた――みすぼらしい身なりを装っても、危険な獣を思わせる鋭い目は隠せていない。彼は何者なの?ホールデンと名乗るその男は、ショーに入れずひどく困っていた。「正体を明かしてくれたら手を貸すわ」キミはほほ笑んで言った。
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-研修医のタニアは過酷なER勤務に必要以上に没頭することで、十七歳のときの悪夢をよみがえらせまいとしていた。このまま姉たちのように医師になり、病院でひっそりと過ごせたら。だがそんな思いも、宝石泥棒を捕まえ、負傷したジェシーが救急車で運ばれてきて以来、大きく揺らぎはじめた。ジェシーのようなハンサムな男性に近づいてはいけない。わたしは過去の苦い経験から十分すぎるほど学んでいる。夢中だった大学生に幼い恋心を暴力によって踏みにじられて以来……。でも彼のやさしさは、タニアの気持ちを徐々になごませていった。ところが、ようやくつらい過去をのり越える勇気を奮い起こし、心を開き始めた彼女のまわりで、奇妙な事件が相次ぐようになった。
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-星空の下で異国の王子にすべてを捧げた夜の思い出は、甘く切なくアンドレアの胸で生き続けていた。そして今、変わらぬセクシーな笑みをたたえ、サムが目の前に立っている。「君に会わずにはいられなかった」七年間手紙のひとつもよこさずにいたくせに、なぜ今ごろになって私に近づくの?怒りと動揺を覚えつつも、アンドレアの全身を熱いおののきが走り抜けた。★“アラブの首長(シーク)との夢恋物語”――情熱と神秘の国アラブ。そのアラブの国のシークは、誰よりも強くて傲慢、圧倒的な魅力の持ち主です。アラブの国を舞台にした新作も現在発売中。スーザン・スティーヴンスの「砂漠の王と月の女神」(R-2365)とキャロル・グレイスの「異国の誘惑」(I-1994)もお見逃しなく!★
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-ボヘミアンなファッションで明るく奔放に生きるレジーナは、結婚式のプランニング会社〈ウエディングベルズ〉のカメラマン。彼女の夫は、同じ町で育ちながら上流階級の別世界を生きてきたデル。ひょんなことから出会った二人は、ある悲しい出来事をきっかけに、お互いのことを何も知らないまま契約だけの結婚をした。一年半が過ぎ、レジーナは悟った。こんなこと無意味だわ。私は恋愛なんてこりごりだけど、夫にはもっとふさわしい女性がいる。私を気遣う優しい彼を、早く解放してあげなければ。ところがデルは、結婚を続け、もっと互いを知り合おうと提案する。離婚は彼の家名を傷つけるから?それとも……。★〈ウエディング・プランナーズ〉の二作目は、契約結婚をきっかけに本当の愛を見つける心優しい二人の物語です。アメリカ東部十三州の古都ボストンの魅力的な名所も数多く登場します。お楽しみに!★
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-F1界のスター、セザール・ヴィヨン――デビュー以来、数々の記録を塗り替えた実力の持ち主であり、貴族出身で世界中の女性のあこがれの的。そして、サラが愛する男性だ。その彼が、レース中に事故に巻き込まれた!サラは意を決してイタリアへ飛び、セザールの病室を訪ねた。六年ぶりの再会だった。案の定、彼の顔に浮かんだのは嫌悪感だけ。彼はいまだにわたしを許していない。でもあのとき彼の招待を拒んだわけを今こそ知ってほしかった。それが彼に生きる力を与えてくれるかもしれないから。
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-バレンタインの夜、初めて訪れたロンドンのレストランで、ジョイは思いがけず大物スターのルーカスと出会った。探るようなブルーの瞳に見つめられ、ジョイの背筋に震えが走る。有名人とはいえ、初対面の男性をこれほど意識するなんて……。彼からダンスに誘われたとき、ジョイは思いきって承諾した。田舎暮らしの地味な司書だって、少しくらい楽しんでもいいはず。踊りつつ不意に唇を重ねられ、ジョイは我を忘れて激しく応えた。するとその直後、マーカスは彼女をふしだらな女性だと思い込み、けわしい顔で侮蔑の言葉を浴びせかけてきた!
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-1561年、フランス皇太子の夫と死別したスコットランド女王メアリー・スチュアートに付き従い、侍女のグウェニスは久々に祖国の地を踏んだ。港で一行を迎えた貴族たちの中に、ひときわ目を引くローアン・グレアム卿の姿があった。彼は忠臣ながらメアリーの手腕に懐疑的で、グウェニスは猛烈な反感を抱く。女王は珍しく激した侍女に、彼に恋してはだめよ、と意味深な忠告をした。しばらく後、ロンドンのエリザベス女王のもとへ遣わされることになったグウェニスは、メアリーの決定に動揺する。同行の護衛役がローアンだというのだ!
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-後見人の叔父に虐待されたすえ放り出されたリリーは、里親のもとで育った。やがてその家の息子タイに恋心を抱くが、兄妹同然ゆえに想いを秘めていた。そんな折、叔父が信託財産を狙って彼女を連れ戻そうとしていることを知ったタイが一計を案じた――リリーを事故死したように見せかけて都会へ逃がすというのだ。そうして、いつまた会えるとも知れないまま二人は離れ離れになった。10年後、リリーの前に突然タイが現れ、衝撃の事実を告げた。「今すぐ帰ってくるんだ。叔父さんが君の“死”を確定させ、財産を奪おうとしている」
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-パーティ会場で、レアンドラは自分の格好にうんざりしていた。露出度の高い悩殺的なドレスを着て、まるで商売女だ。ギリシアの若き富豪デモスの頼みで愛人役を演じているのは、売れないとはいえ舞台女優である自分にはぴったりだが……。パーティには、デモスの従兄テオも加わっていた。余命いくばくもないデモスの祖父のたっての望みで、独身生活を謳歌する孫を早く許嫁と結婚させるためだった。テオはレアンドラを金目当ての女と決めつけ、蔑みの目でながめる。その態度に屈辱と怒りを感じながらも、彼女はテオに激しく惹かれた。彼の所有する島に閉じこめられることになろうとも知らずに。
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-「きみの婚約者はほかの女性とも関係を持っている」父の右腕であるグリフィンにそう告げられ、エバは頭が真っ白になった。どうやら結婚に反対していたエバの父親が、彼に調査させたらしい。グリフィンとは知り合って十年になるが、エバは昔から彼のことが好きではなかった。野心家で堅物で、今や二社のCEOを兼任するほどの仕事人間。何より、いつも見下したような態度でエバに接してくるのだ。よりによってその彼に、こんな話を聞かされなくてはいけないなんて。理不尽と知りつつ、エバは沸き上がる怒りをグリフィンにぶつけた。そのときとんでもないことが起きた。彼が突然、キスをしてきたのだ。
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-息子と暮らすアヴァの前に、ある日思いがけぬ人物が現れた。クリストス・シアキス――アヴァがかつて心から愛した男性だ。二年前、ギリシアを訪れたアヴァは彼と出会い恋に落ちたが、彼の兄との不貞を疑われて追い払われたのだった。もしかして、クリストスはようやく認めてくれたの?私の息子が、お兄さんの子などではなく彼自身の子だということを。だがクリストスの話を聞き、アヴァのはかない希望は打ち砕かれた。兄夫婦が事故で亡くなり、一族の海運会社を継いだクリストスは、次の後継者となる兄の息子をシアキス家に連れ戻しに来たのだという。クリストスは最後に、傲慢な口調でつけ加えた。息子と離れたくないなら、僕は君と結婚しても構わない、と。
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-バカンスを終えてオークランドに戻ったキンバリーは、突然、空港でカメラマンや新聞記者に取り囲まれた。いったい何が起きているのかわからず呆然としていると、一人の男性が現れ、彼女を守るかのようにマスコミの前に立ちはだかる。リック?彼がどうしてここに?十年前に別れた元夫の登場に、キンバリーはさらに混乱した。夫といっても、リックと夫婦として過ごしたのはたった十日間。当時父のもとで働いていたリックが、出世のために自分と結婚したと知り、傷ついたキンバリーはすぐさま彼のもとを去ったのだ。リックに促され、キンバリーはマスコミから逃れて彼の車に乗った。そこでリックが口にしたのは、残酷で信じがたい事実だった。★大手宝石店を舞台に繰り広げられる恋物語をお楽しみください。★
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-マンハッタンの高級ホテル〈ハッシュ〉で殺人事件が起きた。殺されていたのは、悪い噂の絶えないパパラッチの一人だ。第一発見者であるコンシェルジュのミアは、なんとかショックを抑え、警察からの聴取を受けていた。いったい誰が彼を殺したの?私なら犯人を見つけ出せるかしら?「ここからは僕たちの仕事だ。わかるね?」まるでミアの胸の内を見透かしたように、刑事が鋭く言った。バックス・ミリガンと名乗るその男は、挑発するような目つきで彼女を見つめている。なんだか面白くなってきたわ……。ミアはひそかに、その挑戦を受けることにした。★本作はHA-44『週末のファンタジー』HA-51『摩天楼に抱かれて』HA-54『マンハッタンの恋人』HA-60『ロマンスのレシピ』の関連作品です。事件の解決と恋の行方は……。★
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-車窓に広がる南仏ののどかな田園風景をぼんやりと眺めながら、ヴェロニカはパリでの秘密の情事に思いを馳せていた。まったく私らしくもなかった。革命記念日の夜、熱に浮かされたように出会ったばかりの男性、ルークと奔放な一夜を過ごすなんて。でも、彼の発する強力な磁力にはどうしても抗えなかった。今朝、彼は私のいないベッドで目を覚ましたとき、何を考えたかしら?列車がアヴィニヨン駅に着き、ヴェロニカはホームに降り立った。これから妹のカレンと一緒に、知人のヴィラで休暇を過ごす予定なのだ。駅を出たヴェロニカは、道の向かい側で女性と談笑する男性をひと目見るなり、凍りついた。ルーク!なぜ彼がここにいるの?★ハーレクイン・ロマンスやイマージュで活躍するS・ネーピアが、満を持してディザイアに初登場です。フランスを舞台に繰り広げられる、甘く危険な男女の駆け引き――はたしてその結末は?★
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-エマの父は賭博で負け、地所を奪われたあげく非業の死を遂げた。弟は行方知れずになった。災いの元凶はリザム侯爵……。友人のコンパニオンとしてどうにか暮らせるめどがついたころ、エマの前に現れたリザム侯爵は、呪わしい悪党などではなく、とびきりハンサムで魅力的な人物だった。そんな彼に、愛人にならないかとからかわれ、エマは憤慨した。なんて恥知らずな人なの!ところが、友人がトラブルに見舞われ、エマは職も住まいも失うはめになった。悩んだ末、エマは侯爵と愛人契約を結ぶ決意をする。★愛してはいけないと思うほど惹かれてしまう。妻の座を諦め、愛人になる――この選択は賢明なのでしょうか?大人気、アン・ヘリスが描く華やかで切ない恋模様をお楽しみください。★
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-ケンダルの住む町の外れに、長らく放置されて荒れ果てた屋敷があり、彼女はその敷地内のプールで泳ぐことを密かな日課にしていた。そこなら醜い脚の傷をだれにも見られずにゆったりと水に抱かれて心を癒すことができる。ところがある日突然、日に焼けた長身の男が現れた。彼はこの屋敷の持ち主ハドソン・ベニントン三世だという。水着姿で泳いでいるところを見つかった彼女は家に逃げ帰った。ハドソンの瞳に魅せられ、心がざわめいたのが怖かったのだ。もうだれかに恋をすることなんてありえないのに。あの事故以来。愛する人を失って以来……。
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-「しばらく子供たちの面倒を見てもらえないかしら。村の診療所で代診医の欠員が出てるから仕事の口もあるのよ」外交官の夫に同行しなければならなくなった姉に請われて、医師のヘンリエッタは数カ月間、都会を離れる決意をした。初日、慣れない診療所で一人奮闘していた彼女は、遅れて来た同僚医師マシューのぶしつけな態度にいらだつ。おまけにお気に入りの香水をつけていたことを非難され、反発心はぐんとふくらんだ。マシューが香水に難癖をつけたのにはわけがあったのだが、そのときのヘンリエッタは知る由もなく……。
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-美しく奔放な自由人、キャリー・フィリップス。〈ウエディングベルズ〉のフラワーデザイナーとして、幸せいっぱいの花嫁たちのために、結婚式を溢れる花々で飾る。……皮肉なものね。キャリーはときどき自分に苦笑いしたくなる。さすらいのオートバイ乗りだった夫との駆け落ちに破れたあと、キャリー自身はもう、永遠の愛も、結婚も、信じてはいなかった。ほの暗いバーで、大学時代の友人ジャレッドと再会するまでは。勉強ができて、まじめで、めがねがいつもずり落ちていた彼。パーティの熱に浮かされて、一夜だけ共に過ごしたことがあった……まさか彼が、わたしを思い続け、再挑戦を仕掛けてくるなんて!★結婚式プランニング会社〈ウエディングベルズ〉で花嫁の夢をかなえ理想の夫と出会い、自らウエディングベルを鳴らす日までを描きます。★
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-二十六歳のアンゼリカは半年前、初めて実父との対面を果たした。父はヨーロッパ随一の富豪と評判の著名な男性で、アンゼリカの存在を喜び、ふたりは親子の絆を深めつつある。ある宵、父に呼ばれたアンゼリカは、ウルフと名乗るシチリアの伯爵に引き合わされた。彼の名前はもちろん知っている――希代のプレイボーイとして。確かに、優雅でありながらたくましい彼はとても魅力的だが、アンゼリカに向ける彼の目には明らかに軽蔑がこもっていた。その理由を知ったときアンゼリカは激怒し、心に誓った。決してウルフを許さない。彼が私にひれ伏して謝罪するまで。★百戦錬磨の彼を悩ます女性がついに出現します。ご期待ください。★
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-あの男が私の前に戻ってきた。デミアン・ホーク――かつての上司、かつての恋人。そして、四歳になる息子の父親が。なんのために戻ってきたんだろう?五年前、たしかに私は彼の会社の内部情報をライバル社に漏らした。けれど、故意にではなかった。知らずにしたことなのだ。デミアンは激怒し、私を解雇した。そんな私を拾ってくれたのが、レナード・コードウェルだった。私はデミアンの子を身ごもったままレナードと結婚し、彼の死後、コードウェル社を引き継いだ。デミアンの狙いは会社を乗っ取ることなのだろうか?それとも……そんなことは考えたくもないけれど、息子を奪うことで、私に復讐をしようとしているの?★“復讐から始まる物語”――愛情と憎しみのはざまで揺れ動く主人公たち。運命に翻弄される二人を描いたドラマチックなストーリーです。★
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-アランドラの家に舞い込んだ一通の分厚い封筒。それは、グレンドヴィアという国のプリンスからの手紙だった。アランドラは慈善パーティなどのプランニングを手がけているのだが、プリンスは彼女に、十二月のあいだグレンドヴィアに滞在し、国の慈善事業の見直しをはかってもらいたいというのだ。思いがけぬ大役に戸惑いつつも、アランドラは依頼を承諾し、地中海を臨むその国に向かった。だが、プリンスの姿を目にしたとたん愕然とした。先日のパーティで、ベッドをともにしようと露骨に誘ってきた男だわ。アランドラは悟った――彼の目的は仕事ではなく、私なのだと。★ハイディ・ベッツの新作は、クリスマス・シーズン真っただ中に芽生えたプリンスとの恋を描きます。プリンスと恋愛するには普通では考えられない試練がたくさん。果たして恋の行方は?★
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-故郷のニューオリンズを遠く離れ、ジョージーは極寒のパリで一人、クリスマスを迎えていた。元恋人の手ひどい裏切りに傷つき、新しく現れた恋人候補もテキサスに帰省してしまった。雪の降る、こんな寂しい夜はひたすら絵を描くしかない。ワインをすすりながらキャンバスに向かって屈み込むと、ブラインドを開け放した窓に腰を突き上げる格好になった。ふと振り返ると、誰もいないはずの向かいの窓に人影が見える。誰かいる!私を暗闇からじっと見てる……長身で、おそろしくハンサムで、どこか危険な匂いのする男が──。★セクシー&ドラマティックな展開はお手のもの!人気作家アン・メイジャーのクリスマス・ストーリーをお届けします。★
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-二十五歳の誕生日の朝、ジェーンは誓った。今日こそは、これまでしたくてもできなかったことをすべて行動に移す、と。まずその一。とびきりセクシーな男性とキスをすること。テムズ川のほとりを歩いていたジェーンは幸運にも、非の打ち所のない、完璧な理想の男性を見つけた。だが、やはりジェーンには大胆な行動に出る勇気はない。仕方なく彼の横顔を隠し撮りして、彼女がその場を立ち去ろうとすると、男性がいきなりつかみかかってきた。「おい、なぜ僕の写真を撮った?」ジェーンは恐怖と同時にわくわくする興奮を覚えて、愕然とした。
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-リジーは故郷テキサスを離れ、ニューヨークでの成功を目指してきた。名門一族の令嬢という肩書きを捨て、新しい自分になるためだ。だが突然の解雇に続き、同棲中の恋人にもふられてしまい、やけになってまぎれ込んだパーティである男性と出くわした。コール――父の仇敵の息子だった彼とは、十七歳のときに恋に落ちた。だが父の強固な反対にひるみ、その後彼はリジーの妹と結婚したのだ。胸が張り裂けそうだった私の気持ちも知らずに……。今でもコールを見るとときめく胸を抑え、大人の女性を演じて、リジーはその夜コールと一夜をともにすることにする――一度だけの逢瀬が、二人の運命を変えることになるとは想像もせずに。
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-伯母と共に訪れたバースでジョーは、亡き兄の妻を捜している貴族ハルと知り合った。ハルの兄は結婚に反対する父に勘当され、事故死したのだという。まもなくジョーは偶然、ハルの義姉で身重のエレンと親しくなる。困窮していた義姉をハルが別邸に住まわせ、出産の日を迎えるころジョーとハルは互いへの思いをつのらせていた。だが、いまだに長男の身分違いの結婚を認めずにいるハルの父親が司祭の娘との結婚など許すはずがない。ハルも父親の病状を案じ、愛なき結婚に甘んじようとしていた。彼をこんなに愛しているのに……。ジョーは絶望にうちのめされた。★HS~329『愛を知らない侯爵』のマリアンの妹ジョー。クリスマスにぴったりの、いくつもの温かい愛に出会えるハッピーな物語をお贈りします。どうぞご堪能ください。★
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-「君との友情を復活させたいんだ」再会したジャックに言われて、ティファニーは困惑した。数カ月前、彼女はジャックに秘めてきた恋心を打ち明けたが、かえって二人の間は気まずくなり、ジャックは海外へ行ってしまったのだ。戻ってきた彼は、また友達として付き合いたいという。それなのにどことなくよそよそしく、神経質になっている。ティファニーはそんなジャックにとまどい、いらだった。彼女がその不可解な態度に隠された痛ましい理由を知るのは、ずっとあとのことだった。
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-サリーは、小さな町で両親が経営していた雑貨店を引き継いだ。事故で突然両親を亡くした悲しみは癒えないが、クリスマス前で忙しい店をなんとか切りまわさなければならない。そんなとき、田舎町には似つかわしくない都会的な男性が店を訪れた。大手スーパーチェーンのオーナーの孫、ハンターだ。彼はサリーの父がハンターの祖父と交わしていた約束に従って、繁盛している店を手伝いながらその経営法を学ぶために来たという。まさか私の店を乗っ取るつもりでは?サリーは警戒するが、献身的に働くハンターと過ごすうちに、彼を頼りにしている自分に気づいた。
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-カーター・コンプトンと一緒にニューヨークへ行くよう命じられ、弁護士のマロリーはうろたえると同時に胸をときめかせた。カーターはロースクール時代の同級生で、ひそかに思いを寄せていた相手なのだ。だが、プレイボーイとして名をはせている彼は、真面目なマロリーのことなど眼中にない様子だった。案の定今回も、ニューヨークに着いた最初の夜から、カーターはほかの女性とデートに出かけてしまう。マロリーはバッグから一枚の名刺をとりだした。〈イメージ・メーカー〉――~新しいあなたがあっというまに誕生します~彼女はすがる思いで電話をかけた。★本作はロマンス小説界のオスカーとも言われるRITA賞受賞作。マンハッタンを舞台に繰り広げられる、ホットで切ないクリスマスストーリーをお楽しみください。★
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-十二月、一カ月後に出産を控えたヘイリーの前に、思いがけない人物が現れた。半年以上前に別れた恋人、マーカスだ。マーカスはヘイリーの大きなおなかを見て、それが自分の子供だと悟り、責任感から結婚しようと申し出る。今でも変わらず彼のことを思っているヘイリーだが、この結婚は自分の望むものではないと言ってプロポーズを断った。納得のいかないマーカスに、ヘイリーはある提案をする。「わたしは時間がほしいの。クリスマスが終わるまで、一緒にいて」それは、幼いころ家族の愛情を知らずに育ったヘイリーが、マーカスと子供で愛に満ちた家庭を築きたいと願う、心からの望みをかけた、最後の提案だった……。★人気連作「都合のいい結婚」の最新作をお届けします。12月、アメリカじゅうのブラボー一族が集まってクリスマスを祝います!なつかしい人物が次々に登場するパーティに、ぜひご参加ください。★
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-ジェナは人工授精で、亡くなった夫の子どもを身ごもった。ところがその六カ月後、病院から驚くべき事実を知らされる。担当者のミスで、ほかの男性の精子と取り違えたというのだ。その男性の名はブレイク・ウィンストン。警備会社のCEOで政治家や有名俳優たちともつながりを持つ大金持ちだった。ブレイクは赤ん坊が生まれたら引き取りたいと主張したが、ジェナは応じるつもりはなく、法廷で争うしか道はないかに見えた。ある日、ジェナは彼の豪奢な屋敷に招かれる。圧倒的な富を目の当たりにして、裁判に負けるかもしれないと心配しはじめたとき、ブレイクが意外な申し出を口にした。★“億万長者との恋物語”――リッチで傲慢なヒーローの華やかな輝きと、隠れた素顔の魅力を描いた、ゴージャスな恋物語。現在発売中のK・ウォーカーの新作R-2349「憎めども恋しくて」でも、スペイン人大富豪との愛憎劇が描かれています。★
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-ルチアーノ・ダ・バレンサが釈放された……。突然の知らせに、ケリーは衝撃を受けた。彼女の父親が経営する会社の金を横領した罪で逮捕され、ルチアーノは刑に服していたのだ。五年前、洗練されたハンサムなルチアーノに見そめられ、ケリーは用心深さも常識もかなぐり捨てて恋に落ちた。ところがルチアーノは信じられない裏切りを重ね、彼女の心を粉々に打ち砕いたのだった。そして今、そのルチアーノと会わざるを得ない境遇に追い込まれ、ケリーは恐怖にも似た不安を感じていた。
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-働きすぎの心身を癒そうと、ジゼルは熱帯の島ファライシを訪れた。ひとりで小さなヨットを操り、珊瑚礁に浮かぶ小島に上がる。寝ころんで読書に没頭していたとき、親しげな男女の姿が目に入った。のぞき見をしたつもりはないのに、ジゼルを見つけた男性は、この島は立入禁止だと言い放ち、無理やり彼女を本島まで連れ帰る。なんて尊大な男!でも、彼の素性を知って納得した。遠く地中海の島々を治めるプリンス・ローマンだったのだから。その夜、ジゼルは再びローマンに出会った。彼は昼間とは態度を一変させ、ジゼルを誘うようなそぶりを見せる。小島で見た連れのセクシーな女性は?ジゼルはとまどった。★ドラマティックな展開で大好評を博した三部作〈古城の恋人たち〉同様、イリュリア公国のプリンスがヒーローです。来年もまた、イリュリアのプリンス、プリンセスの物語を刊行してまいります。どうぞご期待ください。★
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-保育士のヘスターは、養育係が必要な家庭で住み込みで働いている。ある日、新しい仕事の面接に行き、雇い主を見て驚いた。コナー・ジョーンズ――学生だったころ、憧れた相手だったのだ。首尾よくヘスターはコナーの娘の養育係として採用され、立派な屋敷でのわくわくするような生活が始まった。よく働くし、娘もなついている。おまけに魅力的だ。ヘスターの仕事ぶりを見ながら、コナーは考えていた。妻として迎えるにはちょうどいい女性かもしれない。休暇へ同行させて、様子を見よう。★初恋の人に出会い、ときめくヘスター。その一途な思いは様々な事情とあいまってなかなかコナーに伝わらず……。キャサリン・ジョージが揺れる心を巧みに描いた作品です。★
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-「新しい恋人は君が莫大な遺産を受け継ぐのを知っているのか?」ああ、まただわ。財産目当てと疑っているのね。恋人ができるたびに邪推する彼に、サラはうんざりした。彼の名はニック、少女時代から憧れつづけてきた後見人。一度でいいから振り向かせたいという思いから、サラは男友達を恋人に仕立ててクリスマス・ランチに招待し、仲のよさを見せつけてニックの気を引こうとした。そのために挑発的なドレスを買い、ダイエットまでして。そして当日、訪ねてきた友達と、ニックの目の前で熱いキスをする。あまりに危険な賭。けれど、もう後戻りはできない。★叶わぬ恋に身を焼くヒロインの下した決断は?ハーレクイン・ロマンスを代表する作家ミランダ・リーの力作をご堪能ください。★
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-リリーは精神を病んだ母から生を享け、修道院で暮らしていた。あるとき、母がウェールズの首長と因縁があることを漏れ聞き、自分の素性を知りたい一心で、首長の住む城へと向かった。門前払いされてもあきらめられずに城壁をよじ登っていたところ、道半ばで首長の忠臣イアンに捕らえられてしまう。“ドラゴン”の名で恐れられる彼の威圧感にもひるむことなく、リリーは首長への謁見を申し込んだ。すると、イアンは火を噴く竜のごとく、辛辣な言葉を吐いた。「汚らしい小娘に首長のベッドを温めてもらう必要はない」
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-クリスマス・イブの吹雪の夜。オボイル家が穏やかな団欒のひとときを過ごしていると、チャイムの音が鳴り響いた。偶然、二階の部屋にいたキャットは、家族が見知らぬ二人の男を招き入れるのを階上から眺めていた。彼らは車が雪にはまって立ち往生したらしい。キャットが妙な胸騒ぎを覚えた瞬間、男は銃を取り出した。強盗だ──彼らは雪がやむのを待って逃げるつもりだ。私たちを殺して。見つからないうちに別荘を抜け出したキャットは、犯人の車で倒れている一人の男を見つけた。クレイグ!私の昔の恋人がなぜここにいるの?
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-花店を営むケイティは、男性を拒むようにひっそりと暮らしていた。けれどそんな彼女にも一つだけ、ひそかな楽しみがあった。花束を注文しに店に現れる得意客ディランの存在だ。ディランは、二軒先にオフィスをかまえる会社の経営者で、毎月のように違う女性に花を贈る名うてのプレイボーイ。彼みたいな男性とは、付き合ったら最後、確実に別れがやってくる。だからディランに心引かれながらも、あの手この手で彼からデートに誘われだしたとき、ケイティはかたくなに拒絶したのだ。もしかしたら、退屈した彼が始めた新しいゲームかもしれない……。
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-夫亡きあと、ローズは彼の両親につくす毎日を送っていたが、二度目の命日に、夫の両親から理不尽な申し出を受ける。彼らとの隔たりの大きさを痛感したローズの心に、現実的でないと感じていたもう一つの申し出が浮かびあがった。“大公家に戻ってプリンス・ニコライと結婚してほしい”祖国アルプ・ドゥ・モンテスからの手紙にはそう書いてあった。プリンセスの地位を追われて十五年間、平凡に暮らしてきたのに。書面によれば結婚は一時的なものらしく、そのあとは自由になれる。婚家にとどまり、義父母の思うままに生きるよりはいい。ローズは新たな人生を歩むパートナーに会う決心をした。
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-シンガポールの、とある高級ホテル。仕事を終え、ひとりバーで飲んでいたクリステンは、カウンターに座るハンサムな男性に目を引かれた。彼の鬱々とした様子は、まさにクリステンの気分と同じだった。自然に言葉を交わし、なぜか波長が合って、二人は一夜を共にした。知っているのは、彼の名前がネイトだということだけ。二カ月後、クリステンは新しい仕事につくためオーストラリアへ飛ぶ。勤務初日、CEOのオフィスへ挨拶に向かった彼女は、ドアを開けたとたん、めまいを起こしかけた。そこには、忘れもしないあのネイトがいたのだから!
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-ローラは祖父が遺したホテルで総支配人として働いていた。伝統こそあるものの破算寸前のホテルをどうにか立て直そうと奔走していた矢先、ホテルの新しい所有者だと主張する冷徹なビジネスマン、ジャクソン・ホークが現れた。ぜったいにホテルは渡さないわ!反抗的な態度のローラにジャクソンは賭をもちかけた。ローラが三十日以内に千五百万ドルを用意できれば買収はあきらめるという。ただしできない場合は、ひと晩ベッドをともにするという条件で。
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-ナイトクラブで会計士をしているローリンは、クラブのオーナーであるアダムにとんでもない取り引きを持ちかけられた。百万ドル支払う代わりに、二年間だけ彼の妻になってほしいというのだ。アダムはビジネス協議会会長の座を狙っていて、貞淑な妻をめとることでプレイボーイのイメージを消したいらしい。実のところ彼の提案は、ローリンにとって願ってもないものだった。そもそもアダムのもとで働き始めたのは、彼の所有する家が、かつてはローリンの生母の家だったため。妻になれば、家に隠された自分の出生の秘密を探りやすくなるだろう。だけど……愛のない結婚なんてできる?しかもこんなに魅力的な人と。不安を覚えつつもローリンは覚悟を決めた。「あなたと結婚するわ」★〈マイアミで愛して〉第5話は三男アダムの登場です。世間体を良くするために妻が必要になった彼は、地味で目立たない部下に白羽の矢を立てますが……。来月はついに最終話です!★
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-テスは信じられない思いで、目の前に立つデイミアン・ザウアーを見つめた。愛する彼のもとを去ったのは、もう六年も前のこと。まさかこうして再会する日が来るなんて……。テスがうろたえていると、彼は平然とした口調で頼みがあると告げた。家の改装やパーティ・プランニングを職とするテスに、あるコテージの改修を頼みたいという。それはかつて、将来二人で住もうと誓った想い出のコテージ。息をのんだテスは、デイミアンの目に燃える炎を見て悟った。彼は私に復讐するつもりなのだ、と。★ミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉もついに最終話です。ラストを飾るにふさわしい、切なくて甘い罠をどうぞご堪能ください。★
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-姉がパリで結婚し、ダイアナは家庭教師とローマへやってきた。けれど、黴臭い教会や廃墟巡りなんて退屈でたまらない。そんな折、真面目そうな英国紳士と知り合いになった。悪女ぶりを発揮して楽しむ絶好のチャンスだ。わたしの過去のスキャンダルを知らない彼なら誘惑できるかも。コロッセオで彼を待っていると、黒髪のセクシーな男性が現れた。数日前、派手な馬車から優雅に投げキスをした人だわ。男性は甘い言葉をささやき、名前も告げずダイアナにキスをして立ち去った……。“誘惑に成功しても、絶対に結婚はしない”。アントニオは、その賭のために彼女を弄ぼうとしているのだった。★HS~335『淑女を誘惑』に登場した奔放な妹、ダイアナ。運命の恋は絢爛豪華。ローマの魅力満載です。そして姉妹の次はなんとあの堅物のミス・ウッドが!どうぞお楽しみに。★
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-デイナはアメリカ政府直属の秘密組織〈オメガ〉で働く捜査員。今回の任務はスコットランドのゴルフトーナメントに参加し、北朝鮮の天才ゴルファー、キムリーを父親とともに亡命させること。かつてオリンピックのカヌー競技で優勝したスポーツ万能のデイナには、アマチュアゴルファーを装い、キムリーに近づくのは容易なことだった。ところが、現地のゴルフクラブで出会ったのは昔の恋人ルーク。彼は会うなりデイナを腕に抱き、いきなりキスをした。デイナは苦い思い出がよみがえり、すぐに身を引きはがしたが、このことが任務の妨げになるのは明らかだった。翌日、オリンピックの金メダリストと元恋人のキスが新聞をにぎわすと、デイナはとても極秘の行動がとれなくなった……。★ハーレクイン・スポットライト・プラスが装いも新たにリニューアル!シリーズ名がハーレクイン・プレリュードに変わります。ドラマティックで多彩な作品をお届けする中から、今月は待望の連作〈オメガ〉の最新作が登場。新シリーズの今後にご注目ください。★
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-見習い修道女のケイリーンは、砂漠の王国エルデハリアへ派遣され、孤児院の学校で教えている。子ども好きで、自分も孤児の身の上だった。ある日、突然訪れた村の族長に、かわいがっていた三人の幼い姉妹が無理に連れて行かれるのを、彼女は黙って見ていられなくなった。離れ離れにされたうえ、十分な教育も受けさせてもらえないなんて。ケイリーンは断固立ちはだかり、姉妹を連れていかせまいとした。大騒ぎになる中、駆けつけたのが王国のプリンス、エイサドだった。彼は族長の体面を守り、子供たちの心配も解消するため、ある提案をする。エイサドが三人を引き取り、彼女にも養育係として来てほしいというのだ。思いがけない話にケイリーンは迷ったが、子供たちのために受け入れた。まさか王族とともに、宮殿に住むようになるとは思いもせずに。★ハーレクイン・スポットライト・プラスが装いも新たにリニューアル!シリーズ名がハーレクイン・プレリュードに変わります。多彩な作品をお届けする新シリーズにご期待ください。★
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-誰にも気兼ねすることのない、自由気ままな旅暮らし。セレナはそんな生活をこよなく愛している。ある日、彼女は旅の途中でイタリア人のレオと知り合った。無骨な印象を与えるが、彼は親切で思いやりがあり、ふだんは田舎の農場でつましい生活を送っているという。セレナはレオに親しみを覚え、しだいに思いを寄せていった。やっと私にぴったりの男性に出会えたんだわ。しかし、セレナの喜びはほどなく打ち砕かれた。レオが途方もない億万長者であるだけでなく、高貴な称号の持ち主でもあることを知ったのだ。★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
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-キーラとパトリツィオは一目で恋に落ち、結婚した。そしてわずか一年後、破局を迎えた。原因はキーラの浮気だ。もっとも、彼女はその一夜のことはまるで記憶にない。覚えているのは、翌朝夫に激しく罵倒されたことだけ。離婚手続きを進めているうちに、状況が変わった。キーラの弟とパトリツィオの甥が大喧嘩し、放校寸前だというのだ。二人のためにとパトリツィオに偽装復縁を持ちかけられたキーラは、彼の愛を取り戻すチャンスだと、その提案を受け入れる。しかし、そんな彼女にパトリツィオは冷然と言い放った。「あいにくだが、君にはもはや憎しみしか感じない」
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-この異国の悲惨な独房でわたしは人生を終えるの?オリヴィアは中東の独裁国家ジャバルを旅行中、あらぬ嫌疑で逮捕され、絶望のどん底にいた。そんな彼女の前に、ひとりの男性が現れる。「君のお兄さんに頼まれ、救いに来た」わけがわからないまま、男性と監獄を脱出したが、いつの間にかオリヴィアは彼の婚約者となっていた。当局の執拗な追及を逃れるため、男性が嘘をついたのだ。なんと彼はサルク国王の弟、シーク・ハリド・フェールだという。二人の逃避行は、三つの国を巻き込む大騒動に……。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉。第二話の本作は中東を旅行中、シークと出会ったヒロインのシンデレラ・ストーリーです!★
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-テサは疲れきった体でエーゲ海に浮かぶ島へたどり着いた。南米の空港でギリシアの大富豪の婚約記事を目にし、衝動に駆られるまま地球の反対側まで来たのだ。記事の写真を見たときは驚いた。そこには彼女の命の恩人――内戦前夜の砲撃で死んだはずのスタヴロスが写っていたのだから!彼に会って、四年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。しかし、再会したスタヴロスは別人のように冷酷だった。「婚約パーティの夜に妻が現れるとはね。めあては和解金か?」彼は今になって現れた私を疑っている。でも妻というのは?テサは混乱した。四年前、彼は私と本当に結婚してくれたの?
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-愛する娘を誘拐され、ショックに打ちひしがれていたサラは、夫ニコラスとの3年ぶりの再会にさらなる動揺をおぼえた。出会った瞬間に恋に落ち、結婚したときは幸せの絶頂だった。だが、頑固なシチリア人である義父は英国から来た花嫁を嫌い、息子の目を盗んでは、周囲も巻き込んでサラにつらく当たった。そして事実無根の浮気の罪を着せ、ついに彼女を追いだしたのだ。ニコラスの子を身ごもったとサラが知ったのは、そのあとのこと。夫は今も金色の瞳に、妻への不信と復讐の念を浮かべている。自分の子供だと信じてもいない娘のために、なぜ訪ねてきたの?
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-イヴはホテルのバーで、ひとりきりのクリスマスを過ごしていた。友人宅へ向かう途中で吹雪に遭い、やむなく宿を取ったのだ。バーテンダーが彼女の前にラム酒を置いた。「あちらの方からです」目を向けると、息をのむほどすてきな男性がほほえんでいた。これは一夜だけの冒険。孤独な女に贈られた、束の間の祝福……。イヴは魔法にかかったように、誘われるまま彼と情熱をともにする。すてきな思い出を胸に、翌朝イヴは眠る彼を残して旅立った。だが大晦日、職場で開かれたパーティで、イヴは呆然とした――握手を求めてきた新たな同僚が、なんとあの夜の、 彼だったのだ!
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-ある夜、カリーは暴漢のグループに襲われた。警察に救われて事なきを得たが、犯人のうちの一人、カルロスという名の恐ろしいほど澄んだ瞳を持つ男のことが頭から離れず、事件のあとも毎晩のように彼と愛し合う夢を見た。半年後、とあるレストランで端正なタキシード姿の紳士を目にし、見覚えのあるその横顔に彼女は息をのんだ。あれは間違いなく、カルロスだ。カリーはみずからの秘めやかな夢想をかき消し、この場に犯罪者がいることを周囲に知らせるため、彼に歩み寄った。そして今にも叫ぼうとした瞬間、彼の唇に口をふさがれた。
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-イブの夜、クリスは絶望に打ちひしがれていた。この4年間、亡き夫への思いを胸にひとりで娘を育ててきたが、愛する男性が側にいない人生に耐えきれなくなったのだった。そのとき不意に、玄関を叩く音が響いた。今度はどの親戚だろう?顔に笑みを張りつけて扉を開けたクリスはその場に凍りついた。グレッグ・レイノルズ――忘れられない初恋の人。車が故障したという彼を送る道すがら、クリスは彼が離婚したことを知る。そして別れ際、グレッグはある提案をした。それは、あまりにも甘く切ないアバンチュールの始まりだった。
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-バハマのホテルを経営するキャシーは、仕事帰りに寄った砂浜で声をかけられ、振り向くなり息をのんだ。先ほどホテルで見かけ、一瞬にして目を奪われた男性が立っていたからだ。彼の名はブランドン。どうやら休暇でバハマを訪れたらしい。二人で会話を楽しむうちにどんどんブランドンの虜になり、いつしかキャシーは、彼との出会いに運命的なものを感じ始めた。そして幾度かディナーをともにしたあと、知り合って間もないというのに、本能のままにブランドンに身を捧げてしまう。彼との出会いが仕組まれたものだったと知るのは、ベッドをともにした翌朝のことだった。
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-私は平凡なジェイン・ジョーンズ。学生時代にロンドンで出会い、熱烈な恋に落ちたタリックは、実は砂漠の王国ザイードのシークだった。二人の結婚なんて、はじめからうまくいくはずがなかったのだ。義父の国王から疎まれた私は、浮気をして身ごもったなんてひどいぬれぎぬを着せられ、夫の信頼を奪われ、追放された。幸せの絶頂から引きずり下ろされて、五年が経った。正式に離婚して、新しい恋と人生をスタートしよう。なのにタリックは、私に冷たく言い放った。「離婚はしない。ジェイン、もう一度ザイードへ来るんだ」★三カ月にわたってお届けした、新作家テッサ・ラドリーのギリシア人ヒーローの物語。最後は、ギリシア人を母に持つシーク、タリックが登場します。愛し合っていたのに、陰謀によって引き裂かれた二人。砂漠の嵐や、空を舞う鷹の描写も美しい、よみがえる愛の物語です。★
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-親友の結婚式を控え、花嫁介添人としてモナコに滞在中のアメリアは、ここ数日ひそかに悩んでいた。原因は花婿側の介添人、トビー・ヘインズだ。トビーとは十カ月前、彼の魅力に負けて一度だけ関係を持ったことがある。すぐ過ちに気づいたアメリアは、メモだけを残してベッドを抜け出したが、どうやらその行為がトビーのプライドをくすぐったらしい。モナコで再会するなり、彼はまた情事を楽しもうと誘いかけてきたのだ。とんでもないわ!彼みたいなプレイボーイと二度とかかわるものですか。そんなアメリアの決意もむなしく、トビーの巧みな誘惑攻撃はしだいにエスカレートしていった。★モナコを舞台にした、きらびやかなミニシリーズ〈モンテカルロの誘惑〉もついに最終話です。典型的なプレイボーイのトビーですが、どうやら華やかな外面の裏には何か秘密がありそうで……。★
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-マックは怒りに燃え、オーエン・ウィンストンとの電話を切った。オーエンは同じ金融業界に活躍する名の知れた実業家だ。最近オーエンは、若くして台頭してきたマックを妬み、根も葉もない悪評を振りまいて顧客を奪おうとしているのだ。抗議しても悪びれないオーエンに業を煮やし、マックはある復讐計画をたてた。話によれば、オーエンにはオリヴィアという娘がいるらしい。その娘を誘惑して僕のものにし、名誉を汚してやろう。マックはさっそくオリヴィアが勤める会社に行って接触を図った。まさか彼女が息をのむほど美しく刺激的だとは、予測していなかった。★人気作家ローラ・ライトのミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉第2話をお届けします。商売敵への復讐にその娘を誘惑しようと決めたマックですが、相手は一筋縄ではいきそうにない女性で……。★
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-ジェシーは臨月の姉と幼い姪の世話を手伝うため、夏休みの間、ロンドンを離れロングアイランドで過ごしていた。ある日、姉と外出先から戻ったジェシーは、庭のプールに見知らぬ人影を見つけた。泥棒?恐怖におののきながら、そっと様子をうかがおうとしたとたん、彼女は唖然とした。そこには、一糸まとわぬ見知らぬ男性が背を向けて立っていたのだ。彫刻さながらの完璧な肢体には、黒髪から幾筋もの水滴が流れ落ちている。かっとなったジェシーは、男の背後からつかみかかろうとしたが、逆に羽交い締めにされてうろたえた。なぜ、胸が高鳴っているの?そのとき、姉の声が聞こえた。「あなた……モンローなのね?」★期待の新作家、ハイディ・ライスの作品をお届けします。暗い過去を抱えて苦悩するモンローを、無垢で献身的なジェシーはなんとか救おうと手を差し伸べるのですが……。ご期待ください!★
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-会ったこともない人物からの突然の仕事依頼に、メローはいらだっていた。彼女はダブリンでも人気急上昇中のインテリアデザイナーだけに、今はとにかく忙しいのだ。ただ、あの電話の依頼主の声は……かなり魅力的だったけれど。翌日、彼女が現場で作業をしていると、一人の男が尋ねてきた。昨日の電話の主――高名な建築家、アレックス・フィッツジェラルドだ。メローが断りの返事をしようと彼の顔を見たとたん、彼女の頭の中に、数カ月前のオイスター祭の夜がよみがえってきた。まさか、あの熱い夢の夜の男性にこんな形で再会するなんて……。アレックスは憮然として言った。「きみと一緒に仕事をするのは無理だな」
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-最愛の父親を亡くし、ジェイは悲しみに暮れていた。そんな彼女を、さらなる悲劇が襲う。父とジェイが大切に守ってきたワイナリーを、継母が売ってしまったのだ。買い取ったのは、やはりワイン醸造業者のザック・ホランド。モデルのような体型をした、すばらしくハンサムな男性だ。これまでジェイは、最高のワインを造るという夢だけを胸に、恋愛や結婚にも関心を示さず男勝りに生きてきた。突然現れた男性に、長年の夢を邪魔されてなるものですか。ジェイは彼のもとで働きつつ、ワイナリーを取り戻す機をうかがった。だがふと気づくと、ザックを異性として意識し始めていて……。
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-研修医のダヴィーナは丘の上から診療所の引っ越しを見ていた。今日は新しい雇い主の医師ローワンがやってくる日だ。彼女はこれからどうなるのか不安でたまらなかった。でも、挨拶を先延ばしにしていてもしかたない。ダヴィーナは診療所へ出かけ、ローワンに自己紹介した。ぶっきらぼうでなぜか視線も合わせてくれないが、都会的で洗練された彼は、とてもすてきに見えた。そのときのダヴィーナは知らなかった。ローワンが実は彼女をさがしていたことも、絶対に恋に落ちてはならない男性だということも。
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-ジョジーは格式のある旧家の生まれだが、家風になじめず、家族とは距離をおいて暮らしている。型にはめられたような生き方が大嫌いなのだ。ところが、マイペースな彼女の生活に変化が訪れた。彼女が勤める貴族の館の主が亡くなり、その親族のウィルが新しい主としてやってきたためだ。ジョジーが携わっている館内の観光客向け喫茶室の運営に、ウィルはあれこれと口を出しはじめた。そしてあろうことか、グレーの制服を着るよう彼女に命じる。お仕着せなんて我慢できない!ジョジーは制服に鋏を入れた。★ご好評いただいた〈王宮への招待〉第二弾をお届けします。イギリスの作家で、自他ともに認めるロマンチストのフィオナ・ハーパーが執筆しました。本作が記念すべき彼女の日本デビュー作品となります。どうぞお楽しみください。★
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-エイミーは医師として忙しく勤務する今でも、高校時代の同級生、ザックのことが忘れられずにいた。彼とは化学の実験のパートナーというだけの関係で、教室以外では話したことさえなかったけれど。一度でいいから彼のバイクに乗せてもらいたかった……。そんなことを考えながら出勤中、自動車事故に出くわし、エイミーは負傷者の状態を調べていた。「動かすんじゃない」低い声が聞こえて顔を上げると、バイクから降りてきた男性が、ヘルメットの奥から強烈な光を放つ瞳で見つめている。エイミーの全身に、十五年前と同じおののきが走り抜けた。
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-夜ふけのニューヨーク。クレアはナイトクラブ〈ザ・ジャングル〉に足を踏み入れた。人類学の教授になったばかりの彼女が選んだ研究テーマはずばり“夜間の男女の出会いについて”だ。魔法のスカートをはいて、自分が実験台になり、クラブに集う若者を片っ端からリサーチしよう。そう考えたが、店の用心棒からつまみ出されてしまった。彼女に男たちが群がって店を大混乱に陥れたからだ。クレアは催眠術にでもかかったように用心棒の姿に見とれた。そして思った――私って、恋をしたことがあったかしら?★スカートのおかげで見事、マンハッタンの豪華なアパートに住むことになった三人の女性たち。今回は地味で学問一筋のクレアが主人公です。RITA賞受賞作家クリスティン・ガブリエルが上質の現代のおとぎばなしに仕立てました。★
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-ローズは平凡な容姿がコンプレックスの種だった。一方、モデルをしている義妹はすばらしい美貌の持ち主だ。ある晩、義妹がパーティで意気投合した男性を連れてきた。ニック・パパエリオウ──だれもが知るハンサムな億万長者。あいにく、堅物で世間にうといローズはそれを知らず、下心むき出しの三流俳優だと決めつけて彼を追い返す。驚いたのはニックだった。こんな扱いを受けたことは一度もない。なんとしても彼女に思い知らせてやる。その機会は思ったより早くにやってきた。ローズが経済的に逼迫し、住む場所にも困る状態に陥ったのだ。
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-コロラドからモンタナへ、マイアは逃げるようにしてやってきた。やっと見つけた生みの母には、捜さないでと書き置きだけ残して。あれからひと月。この山間のリゾートでは彼女の名前はマイア・スミス。マイア・ハノーヴァーという本名を、決して知られてはならない。なのに、山歩きをしていて、あのドクターに出会ってから、ここは、これからの人生を静かに考えられる場所ではなくなった。マーシャル・ケイツはもはや、単なる診療所のドクターではなく、温かい愛情で包んでくれる、大きな心の支えとなりつつあった。でも、マーシャルはマイアの素性を知ったら、きっと軽蔑するだろう。貧しい養母に背を向け、裕福な実母に走ったうえに、ひと月前、その養母を死に追いやった女など、愛してくれるはずがないから。★8月刊行の「独身貴族にさよならを」(HTP~31)に続き、『ホワイトホーン・マーヴェリック』の新たなミニシリーズ第二作をお届けします。傷心のマイアを優しく包み込む西部の力強い男の愛を、全編をおおうモンタナの美しい自然とともにお楽しみください。★
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-「ぼくがきみのボディガードになる」ケイディはその言葉に、茫然と相手のバイロンの顔を見つめた。確かに彼が今回の事件で責任を感じているのはわかるけれど、親切心だけで、そこまでしてもらうわけにはいかない。深夜、往診先の豪邸で海運王が射殺される事件があり、現場にいたケイディが、警察で犯人の男を名指ししたために、裁判で証言するまで危険にさらされるかもしれないのだ。バイロンは自分のミスで雇い主を亡くし、必死になっているようだ。ボディガードの彼に守ってもらえば、安心かもしれない。ケイディはそう考え、しかたなく彼の警護を受け入れたが、まさか勤務先の病院からアパートまで始終一緒だとは思わなかった。★様々なジャンルの作品を書き分け、幅広い人気を誇るマリー・フェラレーラ。今月はプラスキ家の五人姉妹が次々と事件に巻き込まれるサスペンスの連作、第三弾をお届けします。1月刊「ボディガードは眠らない」、3月刊「ニューヨークの騎士」と併せてお楽しみください。★
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-ホテル王の令嬢の結婚準備に忙しいイーディーは、アシスタントに突然やめられ、途方に暮れていた。ウエディング・プランナーとして心に残る豪華な結婚式を演出すれば、経営する店にも多くの顧客が押し寄せると期待していたのに――。「ぼくで役に立てることなら何でもするよ」そんなとき、思ってもみない救世主が現れた。彼の名はセス・ビショップ。経歴も美的センスも申し分なく、三日間ともに働いただけで、イーディーはその実力に圧倒された。そして、彼のセクシーさのとりこになった……。それなのに、イーディーにはとても信じられなかった。まさか彼が、セレブのスクープ写真を狙う、名うてのパパラッチだったとは!★二人の妹たちが素晴らしい相手にめぐまれ、最後に一人残されたイーディー。ベニング家の結婚の呪いも、すっかり消えうせたと思われたのですが……。フィナーレを飾る結婚式が熱く胸に迫る、三部作の感動の最終話を、どうぞお見逃しなく。★
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-ローマの億万長者と形だけの結婚をする?ロンドンでアンティークの店を開いているハリエットは、ある日、妹から信じられない話を持ちかけられた。相手の男性マルコ・カルヴァーニは仕事に人生を捧げていて、ただ形式的に妻となる女性を求めているという。結婚には興味がなかったが、ハリエットはその話に心を引かれた。彼の妻になれば、危機的状況にある店を救ってもらえるかも……。しかし、いざ会ってみるとマルコは冷笑と皮肉に満ちた男性で、ハリエットはにわかに不安になった。私は本当にこの結婚に同意してもいいのだろうか?★二度のRITA賞受賞に輝く作家ルーシー・ゴードンが描く『華麗なる貴公子たち』は、イタリア人貴族のヒーローが読む人のハートをとりこにしてしまう連作です。★
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-19世紀のロンドン社交界で、イザベラは異端なレディだった。下層階級と交わるなどタブーとされるなか、身をやつしてまで、恵まれない人々のためにひそかに慈善活動をしていた。先日、アンバーリー卿という名の紳士にその姿を目撃されたが、彼がイザベラに対してとった侮蔑的な態度を考えれば、彼女の正体に気づいていないことは明らかだった。だが、華麗なドレスを身にまとって知人の夜会に出席したとき、イザベラは多くの称賛のまなざしとは別に、鋭い視線を感じた。見るとそこには、アンバーリー卿の疑念に満ちた瞳があった。
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-この店を守りたいの。だからあなたを全力で誘惑するわ。★今夜もマロリーの店は大盛況だ。バーカウンターの上で官能的なダンスをくり広げる三人の女性バーテンダーと、それに群がる男たち。満足げにバーの中を見まわしたマロリーは、壁際に座った男性から目が離せなくなった。乱れた黒髪にブルーの瞳。思わずキスをしたくなるような唇。視線がからみ合った瞬間、周りのすべてが意識から消え、彼の目と大きく響く自分の鼓動しか存在しなくなった。私は魔法にでもかかったのかしら?★
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-インテリアデザイナーとして働くメーガンは、オフィスに入ってきた男性を見て、驚愕のあまり目を見開いた。スティーブン・ギャリソン――マイアミ一のプレイボーイと噂される、かつてメーガンが心底愛した男性だ。どうやらスティーブンはメーガンがマイアミに帰ってきたと知り、わざわざ彼女を指名して仕事を依頼してきたらしい。苦い別れの記憶が脳裏によみがえり、メーガンは彼をにらみつけた。彼が何を企んでいるのかは知らないけれど、再びかかわるつもりはない。もちろん教えるつもりもなかった――三年前、こっそり彼の娘を産んだことは。★人気ミニシリーズ〈マイアミで愛して〉第3話です。今月は名うてのプレイボーイと噂のギャリソン家次男、スティーブンが登場。忘れられずにいた女性が故郷に帰ってきていると知り、会いに行ったスティーブン。彼女は何か隠しているようで?★
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-友人の結婚式の準備を手伝うため、一カ月間モナコに滞在することになったマデリン。息抜きをしようと、ガイドの手配をホテルのフロントで頼んだところ、ハンサムな男性が声をかけてきた。「僕がガイドになりましょう」知らない男性にガイドを頼むのはためらわれる……それでもマデリンは、彼の魅力に陶然となった。一方のドミニクは、不安げに見つめ返してくる女性に興味をひかれた。彼女は美しいだけでなく、どうやら僕の正体を知らないらしい。モンタニャール公国の皇太子としてでなく、一人の男として美女とバカンスを楽しむ絶好の機会だ。ドミニクは決めた。正体を隠したまま彼女に接しようと。★モナコを舞台にした、きらびやかなミニシリーズ〈モンテカルロの誘惑〉第2話です。まさか異国の王子だとは知らず、ガイドを申し出てくれた男性に夢中になっていくマデリンですが……。二人の間に立ちふさがる身分の差を乗り越えられるのでしょうか。★
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-月光に照らされたイーサン・カーティスの姿に魅了されつつも、メアリーは心の中で自分を罵った。なぜ私はこんな人とベッドをともにできるの?彼は悪魔なのに。でも、父を救うためにはしかたがない。イーサンは、彼の屋敷から盗みを働いたメアリーの父親への告訴を、彼女が条件をのみさえすれば取り下げると申し出たのだ。その条件とは、メアリーが彼とベッドをともにし、彼の後継ぎとなる子供を産むこと。ほかに父を守る術もなく、メアリーは今夜、ついに彼と身を重ねた。私はこれからどうなるのだろう……イーサンの腕に抱かれながら、途方もない不安がメアリーの心を襲った。★人気作家ローラ・ライトのミニシリーズ〈ゴージャスな罠〉がスタートします。共同経営者である三人の女性それぞれに迫る、富豪の影。どうぞお楽しみに!★
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-女性が恋人代理を競り落とすオークション会場で雑誌編集者のケイトは元恋人のタイを見たとたん、世界の上下が引っくり返ったような気持ちになった。悔しいけれどすてき。セクシーだわ。候補者リストにタイの名前を見つけてから再会のために心の準備をしていたのに。別れてからの六年間について知りたくなったケイトは衝動的にタイを競り落とし、一週間いっしょに過ごすことに……。昔を思い出して笑い合う、それだけのはずなのになぜ、運命にあざ笑われているような妙な予感がするのだろうか。
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-グレースの住むアパートメントの向かいの部屋に、一人の男性が引っ越してきた。彼の名はベン・キャラハン。セクシーで謎めいた私立探偵だ。まさに、被写体としてうってつけね。グレースはほほ笑んだ。名門モンゴメリー家の令嬢である彼女は、親からの援助をすべて断り、ここニューヨークで写真家としての一歩を踏み出したばかりなのだ。ある日、治安の悪い地区で撮影を敢行していたグレースは暴漢に襲われた。必死でカメラを守ろうとする彼女の目に、見覚えのある人物が映った。ベン?なぜ彼がここにいるの?★本作品は8月刊HA~68『スキャンダラスな恋人』、7月刊HA~64『はじまりは嘘でも』、T~504『涙のクリスマス』の関連作品です。★
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-メアリーはイギリスの名門公爵家の令嬢。聡明で堅実な性格だ。品格を磨くための大陸旅行が目前に迫ったある日、妹ダイアナの召使いとの火遊びが父の知るところとなり、罰として妹も旅行についてくることになった。フランスへ渡るとまず、メアリーは骨董店を覗いてみた。そして、一枚の古い天使の絵に心を奪われた。だが、店主はなぜか頑なに絵を売ることを拒む。居合わせた青い瞳のハンサムな伯爵ジョン卿の協力でようやく彼女はその絵を買うことができた。翌日、骨董店は火事に遭い、焼け跡から店主の遺体が……。メアリーは、大変ないわくつきの絵を手に入れてしまったのだ。★二部作でお届けするミニシリーズ〈恋の旅路はスキャンダラス〉。公爵の令嬢姉妹が、旅先で思いがけない数々の冒険に出会います。神秘的な情景、スリリングな展開……。最後まで目が離せません!★
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-ブルックの人生は破滅寸前だった。数カ月前、オートバイレーサーだった夫カルを亡くし、彼の借金のせいで、家も財産も名声もすべて失ってしまった。今、ブルックのそばにいるのは夫の親友だったダニー・フィンチだけだ。頭が切れ、途方もなくハンサムで、決して人と深くかかわらないダニー。それでも彼は、浮気者で家族のことを省みないカルにかわり、いつでもブルックを気づかい、助けてくれた。その理由はただ一つ、ブルックが親友の妻だったからだ。だが、カルがいなくなった今、ブルックは封じてきた思いに気づき、動揺していた。
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-ギリシアの遺跡へと向かう船上で、オリビアは切なさに震えていた。もうすぐ降りたつ島は、ジャックと恋に落ちた思い出の場所なのだ。彼とはある悲しい事情で離れ離れになり、何年も会っていない……。だが大切な仕事が待っているいま、感傷は振り捨てなくては。この旅を機に、ジャックへの思いにはピリオドを打つのよ。決意を固めてきらめく海に背を向けたとき、オリビアは目を疑った。ジャック!ブロンズ色に日焼けした、罪深いまでに魅力的な人。懐かしさが込みあげ、瞬時に甘く激しいときめきがよみがえる。遠く離れた地で暮らすジャックが、いったいなぜここにいるの?彼は答えた。「七年前に始めたことに、けりをつけに来たのさ」★「白雪姫の約束」(I~1868)で大好評を博したキャロル・グレイスが、今度は神秘的なギリシア遺跡を舞台に、大人のロマンスをしっとりと描きます。愛し合いながら離れてしまったふたりは、強い絆を取り戻せるのでしょうか?夏の終わりにふさわしい秀作です。★
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-半年前、テレビの視聴者参加型番組『花婿』に出演したミリーは、ある男性に本気で恋をしたが、全国の視聴者の前で派手にふられた。彼こそ運命の人だと思ったのに……あんな惨めな思いは二度としたくない。そう思いながらも、ミリーはまたテレビ出演を決意する。今度は花婿候補をさがすためではなく、賞金を稼いで、小学校の教え子たちを援助するために。ところが一カ月に及ぶ賞金獲得ゲームが始まるや、ミリーは愕然とした。視聴率アップを狙うプロデューサーの企みにより、ゲームのパートナーとして以前の番組でミリーをふった男性、ジェイスが現れたのだ!
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-赴任先の病院で新しく上司となった男性に会い、ケリーは絶句した。彼は……ルカ・フェレーロだわ!二年前、ルカは突然、恋人だったケリーのもとを去った。ただ一言、別の女性と結婚することになった、とだけ告げて。ケリーは深く傷つき、苦しみ、やっとその痛手から立ち直って、新しい一歩を踏み出したところだった。それなのに、こんなふうにルカと再会するなんて!いいえ、今のルカは単なる上司だ。距離をおき、冷静にふるまおう。だが、あのときルカが彼女を捨てた理由の一部が明らかになり、ケリーの決意は数日で崩れ去った。★「キプロスの花嫁」(I~1924)で愛を見つけたケイティの双子の妹ケリーの物語をお届けします。イタリア人医師との苦しみに満ちた別離を経験した彼女を襲う新たな苦難とは……?★