担った作品一覧

  • 両班(ヤンバン) 李朝社会の特権階層
    3.0
    韓国では今日も、儒教の「教え」が日常生活の隅ずみまで深く浸透している。朝鮮・韓国で朱子学の受容を担ったのは両班階層であった。両班は官僚・知識人として李朝時代を通じ京師と地方の支配エリートであった。しかし両班は法制的手続きを経て制定された特権階層ではない。彼らは社会的慣習を通じ周囲から両班としての資格を認定された、相対的で主観的な階層であった。ではその資格とは? 両班の形成過程と儒教的伝統の実態を描く。
  • 世界の艦船増刊 第211集ネーバル・ヒストリー・シリーズ⑧ 名艦クライマックス2 祖国の命運を担った25隻
    -
    1巻2,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●「世界の艦船」11月号増刊:ネーバル・ヒストリー・シリーズ⑧ 名艦クライマックス2 祖国の命運を担った25隻 シリーズ第8弾は,本誌人気連載「名艦クライマックス」第2集! 戦艦大和や空母飛龍,駆逐艦フレッチャーなど,連載第25~48回までの24隻に加えて,書下ろしの給糧艦間宮とコラムも収録。 さらに,巻頭カラーでは空母フランクリンの損傷被害状況図や金剛型の貴重な絵葉書,掲載艦の洋上模型なども掲げた。往年の軍艦を愛するファン必携の名艦物語である。 ※ デジタル版は固定レイアウトとなっております。 そのため、タブレットなど大きいディスプレイを持つ端末で閲覧することに適しています。 また、文字の拡大や、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ご了承下さい。
  • 永田町の黒幕を埋めた「死刑囚」の告白
    -
    死刑囚から届いた一通の手紙。そこには、警察も知らない殺人が綴られていた。被害者は、かつて国会で証人喚問を受けた“永田町の黒幕”だ。本誌は取材に1年余を費やし、死体遺棄を担った男の重い口を開かせることに成功した。闇から闇に葬られた事件の全貌とは――。 ※この電子書籍は、週刊新潮に掲載された記事を電子書籍化したものです。
  • ビジネスモデルは江戸に学べ。エンタメ産業編。10分で読めるシリーズ
    -
    10分で読めるミニ書籍です(文章量11,000文字程度=紙の書籍の22ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 【書籍説明】 江戸のビジネスモデルに学ぶ第二弾。 マーケティングのヒントになる有名人の売り出し方や、客を楽しませて購買欲を高める商人など、エンターテインメントに富んだ商才の数々。 多種多様な江戸の商売を、「エンタメ」に焦点を当てて紹介する。 【まえがきより】 江戸の娯楽は現代に負けない 江戸時代は現代のように電気もないし、娯楽といえば限られてくるのでは? と思う方もいるだろう。 昔の生活をつまらないものに想像するのは、その時代をまだ知らないということである。 江戸時代の人々だって、現代人と同じだ。イケメン・美人役者に夢中になって、可愛い動物キャラクターにほのぼのしたかと思えば、 恋愛・アクション・ホラーとより取り見取りの物語を楽しむ。 余暇には趣味を追求し、色っぽい美人師匠の元で習い事をするもよし、芸術や学問の世界に没頭するもよしなのだ。 平民中心の経済が始まったことによって、楽しみ方もより多様に、自由になった。 そんな活気の中で、商人たちは自慢の商品を売るために、他の誰よりも目立とうと趣向を凝らした。 彼ら商人の「目立とう」精神は凄まじく、客は欲しい品をどの商人が持っているかすぐに見つけることができた。 本書では、江戸時代の経済を担った画期的なビジネスの世界を皆さまに覗いていただこう。 それは同時に、当時の人々を熱狂させたエンターテインメントでもあるのだ。 【目次】 ・一 外を歩けば娯楽に困らない江戸 ・二 商売は目立った者勝ち ・三 江戸の代表娯楽・歌舞伎事情 ・四 趣味の世界で稼ぐ人々 ・五 一般人が一躍スターに 【著者紹介】 前野利羽子(マエノリウコ) 北海道生まれ。 現代人にも通じる江戸の最先端をテーマに書籍を執筆。
  • 太平洋戦争 海軍提督100選
    -
    太平洋戦争で活躍した日本海軍の「提督」は、実に数百人にも及ぶ。その中には、海軍の長老格として開戦・終戦の決断を担った者もいれば、連合艦隊司令長官や軍令部総長、海相として戦争全局を指導した最高幹部、第一線で艦隊を率いて米英と死闘を繰り広げた司令長官、トップクラスの将官参謀として大戦略を立てた者など、さまざまな提督がいた。さらには、「砲撃」「水雷」「航空」といった各分野のエキスパートたちも見逃せないだろう。本書は、日本の運命を大きく変えた“あの戦争”を理解するために、「これは!」という日本海軍の重要人物100人を選んで解説した決定版。山本五十六、米内光政、井上成美、山口多聞、小澤治三郎、南雲忠一など、太平洋戦争を語るうえで欠かせない有名提督から、陰で非常に重要な役割を果たした知られざる日本海軍のキーマンまでを網羅した一冊だ。提督それぞれのエピソードから「意外な真相」が見えてくる!

    試し読み

    フォロー
  • 近代沖縄の鉄道と海運
    -
    沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第6弾。 明治期、県内では製糖業が盛んになり各地に製糖工場ができた。サトウキビや砂糖の運搬は当初、荷馬車や船が担った。しかし需要が増し、効率よく運搬するために鉄道が必要になった。それを示すように、県営鉄道は製糖工場と那覇港を結ぶルートになっている。著者は沖縄県史編さんに関わり、本シリーズに「ケービンの跡を歩く」などの著書もある鉄道研究家の金城功氏。 島嶼社会である沖縄にとって不可欠な交通手段である海運の実態はどうであったか、また沖縄戦で破壊されるまで営業運転していた沖縄県営鉄道とはどのような役割を発揮していたか、それらの問題を通じて近代沖縄の具体的な展開状況を知る手掛かりとなる1冊が電子書籍として復刻。当時の地図や資料、写真がたくさん使われており、鉄道と海運を比較しながら読み進めていくことができる。 「沖縄戦で破壊されるまで、沖縄にも鉄道があり、汽車が警鐘をならしていた。四十年前までたしかに沖縄の土地の上を走っていたはずのこの鉄道の歴史を求めて、本書は、その誕生、運行状況、経営状態そして遺滅までのドラマを描く。同時にまた、島国おきなわの経済の全体像を描いてくれている。知られざる近代史に光をあてる成果であることはもちろん、沖縄の交通問題を考えるうえでの貴重な参考書ともなっている(1983年当時の作品紹介文より)。」
  • <豊臣秀吉と戦国時代>徳川へ転じた一門衆 浅野長政
    -
    数少ない一門衆として、豊臣秀吉に仕えた浅野長政を紹介! 検地や兵站構築に尽力した長政は、五奉行の一角として豊臣政権の中枢を担った。しかし、奉行仲間である石田三成との確執から、秀吉の死後、長政の心は次第に徳川家へと傾いていく…。
  • <石田三成と戦国時代>激震!関ヶ原合戦 五奉行編
    -
    行政手腕に優れ、豊臣政権の中枢を担った五奉行。その中でも秀吉が最も寵愛したのが石田三成である。秀吉の死後も豊臣家に忠誠を誓う三成であったが、他の四人の心は揺れ動いていた…。やがて迎えた関ヶ原合戦、五奉行たちが下した決断とは?
  • 大久保利通から学ぶ、人生の生き方。社会人として、そして人間として。10分で読めるシリーズ
    -
    10分で読めるシリーズとは、読書をしたいが忙しくて時間がない人のために、10分で読める範囲の文量で「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」を基本コンセプトに多くの個性あふれる作家様に執筆いただいたものです。自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。是非、お試しください。 まえがき 幕末、明治維新の英雄としてまず名前が挙がるのは西郷隆盛か、もしくは坂本龍馬や木戸孝允(桂小五郎)か。 少なくとも、「ああ、幕末といえば、大久保利通だね!」という人はなかなかいない。 維新の三傑と呼ばれる英雄に数えられている割には、彼がどんな人物だったのかがあまり知られていない(というよりも西郷らのエピソードが有名すぎる)のだ。 彼があまり武力に長けた人物ではなく、西郷のように戦争によって英雄となったわけではないという点もその原因として挙げられる。 ただ、彼は今の日本の政治体制の礎を担った人物として非常に評価が高い。 また、最期は暗殺によってその人生を閉じたのだが、その最期の最期まで政治家としてまた志士としての威厳の高さを示し続けた大人物としても知られている。 西郷がそのカリスマ性と才能によって英雄になったのに対し、大久保は勿論その才能や経験もさることながら、勤勉さ、また自己犠牲の精神によって明治の英雄となった。 その分、私たち、いわば「普通の人々」が彼から学べることは非常に多い。 社会人として、そして人間として。 大久保利通の人生の歩み方は、素晴らしい模範を私たちに残している。
  • ソポクレス全作品集
    -
    円熟期のギリシア悲劇を名実ともに担ったソポクレスの、現存する作品全7編を収録するソポクレス全集。「オイディプス王」はなかでも最も有名な傑出した作品であるが、最晩年の作と思われている「コロノスのオイディプス」は、これに勝るとも劣らぬ評価を得ているこの詩人の最高傑作である。

    試し読み

    フォロー
  • 日本の特別地域 特別編集57 これでいいのか 熊本県 熊本市(電子版)
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 熊本県の知名度が九州他県に比べて低かったことへの打開策のひとつとして誕生した「くまモン」は、 その期待に見事にこたえて「熊本の劇的な知名度アップ!」という逆転の大ホームランをかっとばした。 くまモンが地元・熊本県へもたらしたとされる経済効果は2年間で1200億円超。 県都・熊本市が政令指定都市になるかどうかという時期に重なったくまモン・フィーバーは、市の政令指定都市移行の絶好の追い風にもなった。 そして2012年4月、熊本市は政令指定都市として生まれ変わった。 その原動力となったのは熊本人のプライドと意地だ。 江戸時代、大藩だった熊本藩は「九州のお目付け役」を自認。 明治時代以降も、九州行政の中心的役割を担ったのは熊本市だった。 だが、今や九州内都市間のパワーバランスは福岡市に大きく傾き、鹿児島市の伸長も著しい。 そこで元九州一のプライドにかけ、存在感を上げたい熊本市は政令指定都市への移行を進めたともいえる。 しかし、全国20番目のピッカピカの新・政令指定都市といったら聞こえはいいが、問題は山積みだ。 インフラ整備は不十分だし、産業も農業主体で工業が心もとないから財政基盤は脆弱。 力を入れたい観光も、ほぼ熊本城頼みで観光客は頭打ち状態。 そもそもくまモン効果で熊本県の認知度は格段に上がったのに、熊本市が政令指定都市だという一般認知は十分ではなく…… 最初の目論みからすれば「これでいいのか!」とツッコミたくもなる。 本書では熊本の街を歩き、市民への取材を行い、各種データも用いながら熊本市を多角的に分析。 新生・熊本市の真の姿を追った。 果たして九州の雄の復権はあるのだろうか!?
  • 素晴らしきチボリ公園の残像
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 思い出の倉敷チボリ公園へもう一度、行ってみよう!「あの公園はこんなにもステキだった!」元チボリ・ジャパン社の経営陣の一角を担った著者が、2008年に閉園した倉敷チボリ公園の魅力を詳細に解説。
  • 安達憲忠関係史料集 自由民権運動から初期社会福祉事業
    -
    1巻11,000円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 青年期を岡山の自由民権運動に捧げ、その挫折後、東京市養育院幹事として近代日本の初期社会福祉事業の中核を担った安達憲忠の足跡を明らかにすると同時にその周辺資料を収めた。自由民権、社会福祉事業研究者必備の史料集。

    試し読み

    フォロー
  • 東急碑文谷工場ものがたり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後の混乱の中で車輌メーカーとしての役割も担った工場見聞録。

    試し読み

    フォロー
  • 越境のアヴァンギャルド
    -
    1巻2,816円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「旧いものを打破する」。思想・文化の分野でも使われるようになった「アヴァンギャルド」。1930~70年代の昭和を通じて、〈日本〉文化とは何かを問い日本や満州でその形成を担った作家や芸術家の格闘を描く。
  • 明智左馬助 光秀を最後まで支えた智勇兼備の将
    -
    天下統一を目指す織田信長の家中にあって、異例の出世を遂げた明智光秀。その片腕として、縦横無尽の活躍をしたのが、明智左馬助である。戦場で武勇を轟かせるだけでなく、光秀の帷幄にあって策を献じ、ときには敵方との交渉役も担った。そして本能寺の変から山崎の合戦――明智家滅亡に際し、「湖水渡り」でその名を馳せた“智勇兼備の将”の、颯爽とした生涯を描いた力作長篇小説。

    試し読み

    フォロー
  • 議員秘書
    -
    「おやじ」である政治家のため、票・金集めに東奔西走。そして疑惑問題の渦中でカギを握る……。はたしてその実体は黒子か、黒幕か!~ 本書は、普段、表舞台に登場しない「議員秘書」に光をあて、政界の深い闇に斬り込む。「公設」と「私設」の違いは? どのような人が秘書となるのか? どこでどのような仕事をしているのか? 給与はどうなっているか? 政治家との関係は? などわかりにくい政治の仕組みを明らかにし、それらを踏まえたうえで、「竹下流集金システム」を独力で作り上げた鈴木宗男氏の問題や田中真紀子の秘書給与流用疑惑問題、「口利きビジネス」などの真相を探る。さらに、政局を大きく揺るがした事件から知られざる秘書の実像に迫る。「リクルート事件」や「竹下派分裂」の陰で一体何が起っていたのか? 「金庫番」として重責を担った秘書たちの壮絶なドラマを描く。もう一つの日本政治の姿を浮き彫りにする涙と笑いの永田町活劇!!

    試し読み

    フォロー
  • TRILLIONS(トリリオンズ) [物語]インデックス・ファンド革命
    -
    従来の常識を覆し、ウォール街の蔑視に耐えてインデックス・ファンド革命を起こし、投資の世界に創造的破壊を巻き起こした異端者たちの驚くべき実話をフィナンシャル・タイムズ紙の記者が描いたノンフィクション大作。 50年前、世界最高の投資家でさえほとんどは長期的には市場に勝てないという異端の考えで一致した一団が、金融業界の片隅で資産運用版のマンハッタン計画をひっそりとスタートさせた。 奇才の経済学者ユージーン・ファーマ、業界の重鎮ジャック・ボーグル、コンピューターおたくのジョン・マクォーン、第二次世界大戦時の元潜水艦乗組員ネイサン・モストら、多様なバックグランドを持つ一団は、市場と連動する投資商品インデックス・ファンドを開発、想像を超える成功を収めた。パッシブ投資の規模は現在、アメリカの国内総生産を上回る26兆ドル以上となり、市場や金融、資本主義そのものの姿を変える力をもつ。 一方で、投資業界の巨人ブラックロック、バンガード、ステート・ストリートの3社が牛耳るインデックス・ファンドやETFは、その膨れ上がる重みで市場を不安定にし、投資の世界を破壊しているとさえ批判されている。これからインデックス・ファンドは、そして金融の世界はどう変わるのか? 本書は、世界の金融の姿を大きく変えたインデックス・ファンドの秘められた鮮烈な歴史を明らかにする。また、インデックス・ファンド革命を担った人間群像の物語を臨場感あふれる筆致で描き出す。現代の金融を理解したい人々にとって必読といえる魅力的な物語。
  • 蛍の光 長州藩士維新血風録
    NEW
    -
    1巻2,200円 (税込)
    直木賞作家・今村翔吾氏ほか推薦! 維新の歴史は一閃の刃から始まった―― 暗殺から始まる大逆転劇! 魂を揺さぶる書下し時代長篇 【著者コメント】 テロリストの悲哀を詠んだ石川啄木の「ココアのひと匙」と資料を読み込み、 初めて歴史小説に手を染めました。 工学の父となる山尾・初代総理大臣となる伊藤、二人の主人公を描いております。 暗殺から始まる逆転劇が多くの読者の手に届きますと幸いです。 【推薦の声続々!】 材を選ぶに眼がある。構を成すのに才がある。物語を編むに志がある。 読み終えた後、よく聴く「あれ」を耳にすれば、きっとこの男の一生が蘇るはずだ。 ――作家 今村翔吾氏 挫折、失敗、後悔を繰り返しながら成長した幕末の長州藩士の物語は、 同じく混迷の時代を生きる現代の若者に勇気と希望を与えてくれる。 幕末歴史小説の新たな傑作が誕生した。 ――文芸評論家 末國善己氏 幕末から明治への激動の年月を共に駆け抜けた山尾庸三と伊藤俊輔の苦悩と葛藤、 そして果てしない情熱を、阿野冠がまざまざと鮮やかに浮かび上がらせた。 今の私たちに必要なものとはなんなのか、深く考えさせられる。 ――八重洲ブックセンター京急上大岡店 平井真実さん 「長州五傑」のメンバーとして明治政府草創期の中枢を担った 「工学の父」山尾庸三と「初代総理大臣」伊藤博文。 ふたりには墓場まで持っていくと誓った秘密があった――。 高杉晋作の指揮のもと、英国公使館を焼き討ちし、尊攘の機運高まる長州藩。 一味に加わった山尾庸三は、書生部屋で同室の伊藤俊輔とともに、 孝明天皇の退位を説く幕府の御用学者・塙次郎を暗殺する。 だが断末魔の形相が夜ごとよみがえり、気鬱に陥る山尾。 最高幹部の桂小五郎の後押しで、のちに「長州五傑」と呼ばれる 五人のひとりとしてイギリスへ藩費留学することに。その中には相棒の伊藤もいた。 山尾の任務は『工業立国』の基盤を学ぶこと。だが彼の裡には、 己が殺めた塙次郎の遺志である障害者政策があった――。 【目次】 第一章  冬の蛍 第二章  密偵の篠笛 第三章  祇園の夜 第四章  幻の奇兵隊 第五章  将軍の首 第六章  夕陽の波止場  第七章  万里の波濤 第八章  グラスゴーの歌 第九章  惜春の情 終 章  暗殺の森
  • 講談社 学習まんが 後藤新平 歴史を変えた人物伝
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大谷翔平を生んだ岩手県奥州市が、世界に誇る巨人・後藤新平は、 医師であり、その後、行政官僚として、不可能と言われた検疫事業を成功させ 感染症の流行を防ぎ、日本を救います。 その後、台湾の統治、満鉄の経営とさまざまな難問を解決し 政治家に転身。東京市の改革、関東大震災からの復興を担った大政治家です。 昭和天皇やドイツ皇帝を驚嘆させた、壮大なヴィジョンと実行力。 板垣退助やビスマルクをして、「医師にしておくにはもったいない」と 言わしめた先見性。 鉄道院総裁として国鉄発展の基礎を築き、震災から現代の東京につながる都市計画をつくったマルチな才能と実行力。 かつて日本には、こんな政治家がいた! 第1話 謀反人の子 第2話 感染症と検疫 第3話 台湾の統治 第4話 満洲の開拓 第5話 東京市の改革 第6話 震災復興 エピローグ 人を残して ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • アメリカ・イン・ザ・ワールド(上) 合衆国の外交と対外政策の歴史
    -
    アメリカの戦略の本質とは? 建国の時代から世界秩序形成の時代へ――。合衆国の対外戦略を担った主役たちを通じて描くアメリカ外交の歴史。深い洞察が浮き彫りにする英知と大局観。 訳者による解題収録 外交史は、人びとの努力、実践的な問題解決、政治的洞察に関する物語で満ちている。 フランクリン、ハミルトン、ジェファーソンら建国の世代から、J・Q・アダムズ、クレイ、リンカーン、スワード、ヘイ、T・ルーズヴェルト、ウィルソン、ヒューズ、ルート、ハル、そして第二次世界大戦後のトルーマン、マーシャル、V・ブッシュ、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、キッシンジャー、レーガン、G・H・W・ブッシュ、ベイカーらに至るまで。立役者たちの足跡を一望できる、独創的で洞察に富むアメリカ外交物語。 冷戦期から21世紀最初の10年代に至る3代の大統領の政権に参画、対外政策の立案に携わった経済問題に通暁する著者が、外交政策を担った大統領、政府高官たちが実践した、それぞれの時代の挑戦課題に応えるための努力、プラグマティックな問題解決、政治的な洞察を浮き彫りにする。
  • 三栄ムック 機動戦士ガンダムSEED大解剖
    -
    キラ×アスラン×ラクス×カガリが戦いの中で刻んだ足跡を追う 目次 GUNDAM SEED ILLUSTRATION GALLERY コズミック・イラを知るための10のキーワード 第1次連合・プラント大戦へ 至る道程と初期の様相 キラ・ヤマト 仲間を守るために戦った最高のコーディネイター アスラン・ザラ 親友に刃を向けることとなり苦悩するコーディネイター GAT-X105 ストライクガンダム ストライカーパックの拡張性を特徴とする万能機 GAT-X105+AQM/E-X01 エールストライク/GAT-X105+AQM/E-X02 ソードストライクガンダム/GAT-X105+AQM/E-X03 ランチャーストライクガンダム/GAT-X105+AQM/E-YM1 パーフェクトストライクガンダム GAT-X303 イージスガンダム 「G」兵器の指揮仕様にしてMS・MA両用機動兵器 GAT-X102 デュエルガンダム 増加装備仕様に発展した中距離・近接戦用MS GAT-X103 バスターガンダム 2門の火砲を装備した、砲撃戦仕様の「G」兵器 GAT-X207 ブリッツガンダム ミラージュコロイド・ステルスを実現したX200系フレーム採用「G」 アークエンジェルの航路1 ヘリオポリス出航から地球降下 ストーリーダイジェスト1 PHASE- 01 ─PHASE-14 コラム スペシャルエディション マリュー・ラミアス 「G」兵器運用艦の艦長代理/ナタル・バジルール アークエンジェルのクルー イザーク・ジュール 屈辱を知ったザフトの赤服 ディアッカ・エルスマン/ニコル・アマルフィ LCAM-01XA アークエンジェル 先進的な機能を有する地球連合軍のMS運用艦 TS-MA2mod.0 メビウスゼロ 地球連合軍の精鋭が駆ったガンバレル搭載型MA/FX-550 スカイグラスパー 優れた機能を有するストライクの支援戦闘機 ZGMF-1017 ジン 戦争初期の優勢を支えたザフトの主力汎用MS ZGMF-515 シグー 空間戦闘能力に優れたザフトの次期主力MS コズミック・イラの組織1 地球連合 コズミック・イラの組織2 プラントとザフト アークエンジェルの航路2 激戦のアフリカから中立国オーブへ ストーリーダイジェスト2 PHASE-15 ─ PHASE-26 カガリ・ユラ・アスハ 父の意志を継いだオーブの姫 オーブの人々 アンドリュー・バルトフェルド 「砂漠の虎」と呼ばれる名将 ザフトの人々 FMF/A-802 バクゥ ザフトの地球侵攻を支えた陸戦の覇者たる四足獣 TMF/A-803 ラゴゥ 「砂漠の虎」の愛機となったザフト地上用MSの上位機種 TFA-2 ザウート タンク形態への変形を特徴とする地上用MS AMF-101 ディン 戦場の空を席巻したザフトの地球制圧用MS UMF-4A グーン 制海権確保の原動力となったザフト初の水中用主力MS UMF-5 ゾノ 接近戦で真価を発揮する新機軸の水中用MS コズミック・イラの組織3 オーブ連合首長国 アークエンジェルの航路3 JOSH-A 崩壊と地球連合軍脱退 ストーリーダイジェスト3 PHASE-27 ─ PHASE-40 コラム HD リマスター ラクス・クライン 平和を願い立ち上がったプラントの歌姫 オルガ・サブナック/シャニ・アンドラス/クロト・ブエル 地球連合軍の人々 コラム C.E.のMS開発1 地球連合軍のMS開発 ZGMF-X10A フリーダムガンダム 戦いを終わらせるためキラに託された“自由”の剣 ZGMF-X09A ジャスティスガンダム 平和を目指してアスランが駆った“正義”の翼 GAT-X131 カラミティガンダム “災厄”の名を冠した地球連合軍の新型ガンダム GAT-X252 フォビドゥンガンダム “禁忌”の力を与えられた第2期GAT-Xシリーズの1機 GAT-X370 レイダーガンダム 第2期GAT-Xシリーズの一翼を担った“侵略”を司る可変MS GAT-01 ストライクダガー ストライクの系譜を継ぐ地球連合軍の簡易量産機 MBF-M1 M1アストレイ プロトアストレイの系譜を受け継いだオーブの守り手 MBF-02 ストライクルージュ オーブの獅子の娘が駆った真紅のストライク アークエンジェルの航路4 国家の保護を離れた宇宙最終決戦 ストーリーダイジェスト4 PHASE-41 ─ PHASE-50 AFTER-PHASE 星のはざまで ムウ・ラ・フラガ クルーゼと因縁を持つ地球連合軍のエースパイロット ラウ・ル・クルーゼ 世界に憎悪を向ける謎めいた仮面の男 ミーティア 絶大な殲滅力を誇る大型アームドモジュール エターナル/クサナギ ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダム ザフトの“神意”を体現するドラグーン・システム搭載機 ZGMF-600 ゲイツ 新技術を採り入れたザフトの次世代主力MS LCAM-01XB ドミニオン ブルーコスモスの思惑のもとで戦場に投入されたアークエンジェルの同型艦 コラム C.E.のMS開発2 ザフトのMS開発 コズミック・イラ年表 コラム さらなる広がりを見せる『機動戦士ガンダムSEED』の世界 奥付 大解剖シリーズ バックナンバー 裏表紙

    試し読み

    フォロー
  • 熊野修験「奥駈け」同行記
    -
    1巻2,420円 (税込)
    熊野から吉野へ通じる、全長180㌔におよぶ大峰奥駈道。明治の禁制以来ながらく閉ざされていたその南部奥駈道が、地元の山岳愛好会「新宮山彦ぐるーぷ」の努力によって開鑿された1988年、那智青岸渡寺副住職の高木亮英導師率いる精鋭からなる熊野修験団が再興された。以来25年、春・秋二度にわけておこなわれる峯入り(奥駈け)行の参加者は年々増加し、昨年度は200人規模にのぼっている。2002~2003年にはユネスコの世界遺産登録に向けて、和歌山・奈良・三重の自治体と協力し「紀伊山地の霊場と参詣道」の認定評価を得た。参詣道整備事業の中心的役割を担った新宮山彦ぐるーぷには、2004年度「シチズン・オブ・ザ・イヤー」が授与されている。熊野修験団の再生と機をおなじくして、高木氏一行は那智山中の幻と化していた滝行場「那智四十八滝」を綿密なる調査を経て探策する。 本書は、高木氏と長らく行動をともにした坪井幸生氏による「奥駈け」の同行記録を中心に、地元新聞記者・中嶋市郎氏の詳細な滝探査の記録、新宮山彦ぐるーぷを主宰する玉岡憲明氏による山小屋建設レポート「千日刈峰行とその展開」、そして高木氏インタヴュー「熊野修験再興をめぐって」を加えた四部からなる、「熊野の浮上」を願う人々の熱意に満ちた活動の記録である。熊野古道の名解説者としても知られる作家・宇江敏勝氏の序文を添える。
  • マイスター・エックハルト 生涯と著作
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書描くのは、最新の研究成果をもとに書き下ろされた新しいマイスター・エックハルト像である。 20世紀末から21世紀の初頭にかけて、エックハルト研究は劇的に変化した。それは全集がほぼ完結したことを受けて、文献学的に信頼できるテクストの精読と、社会史的な視点からのドイツ神秘思想の定位が可能になったからである。 神秘家の思想形成に大きな役割を担ったエルフト時代についての本書での考察は、修道院長であり、思索家であった初期活動をあますところなく明らかにし、また最も活動的であったシュトラスブルク時代の教会史的考察は、彼を晩年襲った異端疑惑の真相を明らかにした。 さらに、パリ大学でのアリストテレスをめぐる議論や、ケルン高等神学院でのアルベルトゥス主義が神秘思想と綾なすスリリングなコラボレーションは、中世思想の醍醐味を感じさせる。 【目次より】 目次 第一章 序論 研究のための予備考察 一 エックハルト研究の四つのパラダイム 二 ドイツ神秘思想と言語 三 神秘的言語 第二章 故郷タムバッハとエルフルト――就学地ケルンとパリ 一 エックハルトの故郷 二 大学と托鉢 三 ハインリヒ・ゾイゼの幻想神学校 四 マイスター・エックハルトの修行時代 第三章 エルフルトにおける修道院長時代 一 都市エルフルトとマインツ大司教座 二 テューリンゲンのドミニコ会 三 『教導講話』成立の背 四 修道院長エックハルト 五 教育者エックハルト 六 聖餐論争 七 『教導講話』 八 エルフルトのベギン 九 行いと存在 一〇 離脱とハビトゥス 第四章 パリ大学教授時代 一 第一回パリ教授時代 二 『第一討論』 三 サクソニア管区長時代 四 第二回パリ教授時代 第五章 シュトラースブルク 神秘思想家の誕生 一 シュトラースブルクのドミニコ会 二 シュトラースブルクのベギン 三 開かれた説教 第六章 ケルン高等神学院院長時代 一 告発前夜 二 ケルンでの審理 第七章 アヴィニョン――異端者 一 異端者宣告勅書『主の耕地にて』 第八章 エックハルト以後 一 ケルンのエックハルト信奉者 二 エルフルトのエックハルト信奉者 註 年譜(エックハルトの生涯/関連事項) あとがき 資料出典 文献目録 索引(人名/用語) 香田 芳樹 1959年生まれ。ドイツ文学者、慶應義塾大学教授。信州大学人文学部ドイツ文学科卒業、金沢大学文学研究科修士課程ドイツ文学専攻修了、広島大学文学研究科博士課程ドイツ語学文学専攻修了。文学博士(広島大学)、Ph.D.(スイス・フライブルク大学)。 著書に、『魂深き人びと』『マイスター・エックハルト 生涯と著作』 訳書に、マクデブルクのメヒティルト著『神性の流れる光(ドイツ神秘主義叢書1)』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 鎌倉幕府の真実
    -
    1巻990円 (税込)
    人気歴史学者が定説・新説を覆す ●誰が「頼朝の助命」を嘆願したのか ●「実朝の首」はどこに消えた? ●『吾妻鏡』が書かない「粛清劇」 なぜかくも陰惨な闘争が続いたのか 『吾妻鏡』に頼朝が亡くなる前後の記事がないのは有名ですね。 ぼくは今まで、まあそんなこともあるよね、とあまり真面目に考えていませんでした。 ところが広常誅殺の前後も記事がない。これは偶然で済ませられるのでしょうか。(本文より) 東京大学史料編纂所教授の新解釈 〈目次〉 はじめに 第1章 鎌倉時代の武士の謎   ◎源氏の一族・平賀氏とは   ◎頼朝から重用され一門の筆頭に   ◎大内氏が「七カ国守護」の訳   ◎頼朝から愛された「暴れん坊」   ◎合戦の「兵数」を吟味する   ◎「実朝の首」はどこに消えた?   ◎実朝が見た「母・北条政子」像 第2章 鎌倉幕府を分析してみた   ◎「文書のかたち」は変えられない   ◎整合性のとれた説をつくるために   ◎大内・平賀の拠点を奪った伊賀氏   ◎梶原景時‖石田三成?   ◎なぜ景時が弾劾を受けることになったのか   ◎人物の「特質」に焦点   ◎「武士政権」3パターン   ◎『吾妻鏡』が書かない「粛清劇」   ◎頼朝は朝廷に近づきすぎた 第3章 人物像を掘り下げる   ◎「武士の鑑」畠山重忠が悪役に?   ◎文武両道の武人だった梶原景時   ◎名将・韓信と義経の違い   ◎義経の勝利は幸運だっただけ?   ◎大将は自ら突撃しないはず   ◎戦争にも「禁じ手」はある   ◎頼朝が最も信頼した一族   ◎なぜ安達盛長は北条に鞍替えしたのか 第4章 古文書抜きに日本史は語れない   ◎歴史研究者に向くタイプ   ◎文書の出し方にも身分あり   ◎中世文書は「形式」が重要   ◎古文書は応用がきく   ◎受取人のヒントは二重敬語にあり   ◎貴族がキレる「超越」   ◎異例の手紙が示す朝幕関係 第5章 「実証」と「推測」   ◎書き間違えこそ本物の証?   ◎鎌倉幕府の草創担った文官   ◎下文の数奇な運命   ◎あなたたちの「実証」とはつまらないものなんだな   ◎ガンプラ転売に思う「倫理」   ◎部下を「下げつつ上げた」頼朝 第6章 歴史研究者を悩ませる「自作自演」   ◎後醍醐天皇が部下になりきった?   ◎文書一枚が発想の転換の端緒に   ◎歴史研究者を悩ませる天皇直筆の「自作自演」   ◎忘却の大学者・平泉澄の「大発見」   ◎権力者の私宅=役所?   ◎一筋縄ではいかない事情
  • 「大東亜共栄圏」における南方国策移民――「南方雄飛」のゆくえ――
    -
    1巻5,060円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人びとが南方を目指した1940年代―― 南方開拓の「拓士」として養成された青年たちは 「大東亜共栄圏」を建設できたのか 本書が光を当てる「南方国策移民」は、知識人でも植民地主体でもない、日本人の一〇代後半から二〇歳前後のセミ・エリート青年である。日本人のなかでは〈加害─被害〉の両側面を合わせ持つグレーゾーンに立たされていた。 限られた拓務省の公刊史料を中心に政府が進めた南方移民政策をたどり、政策に応じて「南方雄飛」を目指した個人が、どのように「大東亜共栄圏」建設の一翼を主体的に担ったのか、その内実に迫る。
  • 戦時下女学生の軍事教練 女子通信手と「身体の兵士化」
    -
    1巻3,740円 (税込)
    戦前、女子の中等教育を担った高等女学校(高女)は「良妻賢母」の再生産の場とみなされてきた。しかし、満州事変から始まった15年戦争下(1931-45年)では軍人を指導教員に招聘して竹槍訓練・匍匐訓練、さらには銃や木銃を使った射撃訓練を含む教練を実施したり、生徒を地域の軍隊に短期入営させて軍人に教練指導を委託したりという高女もあり、身体を「兵士化」する訓練が日常化していった。 そうした軍事教練の実態を、関東地方を中心に5つの公立高女の卒業生を対象にした聞き取り調査から探り、高女の変容の要因を分析する。 同時に、女性の戦時動員のなかでも空白部分の女性軍属、とりわけ女性通信手に光を当てる。部隊や県庁への防空警報などの連絡係、敵機からの防衛を担う情報係、海上の船舶などからの略号による無線航空情報を翻訳する係、軍隊の機密を知ることができる任務などの軍属としての女性の正規軍への参入の内実を、北海道札幌と愛知県名古屋の軍隊に通信隊員として採用された高女卒業生への聞き取り調査から解明する。 高女での軍事教練と女性の通信隊員の歴史から、戦時下の女性の動員の実態を浮き彫りにする貴重な成果。
  • 日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ヴァイオリンは、16世紀に北イタリアでその原型となる楽器が生み出されて以来、ヨーロッパの芸術音楽で中心的な役割を担ったのはもちろん、世界各地でジェンダーや階層を超えて多くの人々に演奏されてきた。では、ヴァイオリンは日本でどのように受容されたのだろうか。 16世紀から17世紀にかけてのヴァイオリンの原型やそれに類似する楽器の足跡をたどり、近世日本にキリスト教の宣教師によって日本に持ち込まれたことを確認する。そして、鎖国期日本の長崎・出島で「黒坊」と呼ばれたインドネシアからの「奴隷」によってヴァイオリンが演奏されたことを掘り起こし、インドネシアでのヴァイオリンの演奏実践にも光を当てて、非ヨーロッパ文化圏での受容を明らかにする。加えて、黒船来航以降の事例として、来日したヴァイオリニストによる長崎での初コンサートや横浜の外国人居留地での音楽活動にも目を向けて、明治維新前後の受容にも迫る。 ヴァイオリンは日本では明治維新前後に普及し始めたが、これまでは「クラシック音楽を演奏する楽器」「西洋文化への憧れ」などの視点で語られてきた。本書では、西洋音楽受容史としてではなく、人々が従来からの価値観や音楽習慣、箏・三味線などの芸能実践を踏まえて「楽器としてのヴァイオリン」にどのように携わり、どのような営みをおこなっていたのかを掘り起こす。カラーも含め、貴重な図版も多数所収。
  • 記憶の社会的枠組み
    -
    エミール・デュルケムの集合意識論を批判的に継承し、フランス社会学派第2世代の中心を担ったアルヴァックス。近年、海外でも再評価が進むアルヴァックスが1925年に執筆した「記憶の社会学」の嚆矢が本書である。 社会のメンバーがみずからの過去を想起するとき、「記憶の社会的枠組み」がいかに機能するのか、過去の出来事の記憶を社会のメンバーはどう組織化し、「集合的記憶」を形成するのか、「集合的記億」は社会にどのような影響を及ぼすのか――。 アルヴァックスは本書でまず、個々人の夢や記憶などを論じるベルクソンやフロイトなどの哲学や心理学を緻密に検証する。そのうえで、「家族」「宗教」「社会階級」などを切り口に、社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときに分断もするというその社会的な機能を析出する。 記憶をどう継承するのか、歴史と社会の関係をどう考えていくのかが様々な局面で問われる今日にも、集合的記憶という視点から問題提起を差し向けるアクチュアルな古典的名著。
  • 潜艦U‐511号の運命 秘録・日独伊協同作戦
    -
    著者の自序に曰く、「日米開戦前後の交渉事項や太平洋を舞台とした戦争の経過などについては、すでに多くの資料や記録が刊行されているが、枢軸側三国を結ぶ〝ベルリン〟を中心とした世界史の一章は、いまだに秘められたまま今日にいたっている」――世界史転換の動機をつくった日独伊三国の枢軸側がなぜ敗戦の運命を共にしたのか? という問いへの答えを、「当時いずれも最高の機密に属し、外部への発表を禁ぜられていた貴重な史料」に基づき、反省を込めて綴った回想記。 著者は一九四〇年から三年にわたりベルリンに駐在し、日独伊三国同盟の軍事委員として独伊との作戦調整にあたった。本国からの情報不足や、日独の戦争方針の違いといった困難に直面する様は、当事者ならではの臨場感にあふれている。ドイツからのUボート回航を担ったのち、東条内閣末期に海軍大臣、その後は海上護衛司令長官などを歴任し、終戦に向けての動きも知る存在であった。 海軍の要職を務めた人物の手記として、私家版の『自叙 八十八年の回顧』、および「サンデー毎日」に寄稿した「東條内閣崩壊の真相」を収録した史料的価値も高い貴重な一次資料である。 解説は『独ソ戦』(岩波新書)の大木毅氏。 【目次より】 『潜艦U‐511号の運命』  序文  一 的はずれになって行く三国条約の効果  二 日独伊協力戦の実相  三 日本側在独者のベルリン会談  四 潜艦U・511号とともに 「東條内閣崩壊の眞相」 『自叙 八十八年の回顧』  解説 大木毅
  • 古代豪族 大神氏 ――ヤマト王権と三輪山祭祀
    -
    大神(おおみわ)氏はヤマト王権の国家祭祀を担った氏族である。平城京や平安京などの都城が築かれる以前、五世紀後半から六世紀代は三輪山周辺が政治の舞台であった。そうした時代に、大神氏は三輪山の神に対する祭祀を職掌として台頭した。また大神氏の祖先は日本で最初の疫病を鎮めたと伝えられており、その伝承を語り継いで後世まで命脈を保ってきた。その信仰は現在の大神神社にまでつながっている。大神氏の最新研究によって、古代の王権や祭祀のあり方を明らかにする。
  • スター・ウォーズ:ビジョンズ
    -
    日本発の“ビジョン”を担った実力派作家陣が描く、新たなる希望がここに!! 日本のTOPアニメクリエイターたちの“ビジョン”を通して新たに生み出された『スター・ウォーズ』オリジナル短編アニメ映画の数々....その中から4作品を、作品愛に溢れた実力派作家陣がオムニバス形式で執筆――――!! (C)&TM Lucasfilm Ltd.
  • シリーズ 地域の古代日本 畿内と近国
    -
    ヤマト王権以来、歴代遷宮を行いながら、ほとんどの都が畿内に置かれた。世界遺産の古市古墳群・百舌烏古墳群をはじめ、日本最大規模の前方後円墳が集中して造られ、飛鳥寺・東大寺など多くの寺院が建立された仏教の中心地でもあった。製塩・玉作り・紡織ほか専業的拠点で営まれた手工業生産、律令制国家の情報伝達を担った駅伝制、平城京跡出土木簡が示す文字文化など、畿内の多彩な側面を発掘成果や文献史料を駆使して明らかにする。 【目次】 1章 王宮・都と京・畿内制  吉村武彦 2章 王権と手工業生産  中久保辰夫 3章 大和・河内の前方後円墳群  下垣仁志 4章 畿内の駅家と駅路   市大樹  5章 東大寺と国分寺  吉川真司 6章 文字文化の拡がり  寺崎保広 ESSAY 宮滝で笠金村の歌に思いを馳せる  上野 誠 ◆シリーズ地域の古代日本 (全6巻) 東アジアと日本 陸奥と渡島 東国と信越 畿内と近国 出雲・吉備・伊予 筑紫と南島
  • 日本プロ野球歌謡史
    -
    1巻2,860円 (税込)
    日本プロ野球の歴史への追想は、日米野球応援歌に始まる。 昭和九年、ベーブ・ルース一行らの全米オールスター軍団が来日。迎え撃つ日本選手を激励するための応援歌が作られた。日米野球の応援歌《日米野球戦 日本選手応援歌》の作詞は西條八十、作曲は堀内敬三、歌手にはクラシックとポピュラーの二刀流・ビクター専属・流行歌手テナー藤山一郎が担当として独唱することとなった。藤山は東京音楽学校在学中すでにコロムビアから流行歌手としてデビューし、古賀メロディーを世に普及させていた。昭和九年の日米野球を機に結成された全日本チームは、日本の職業野球いわゆるプロ野球の誕生を担った。その発展の歴史は歌と共にあったと言ってよい。確かに野球応援歌は、野球シーン、躍動感をあたえるプレー中の攻守の交代、得点、またそれのみならず、開会式・閉会式の入場行進などいろいろな場面で歌われるものだ。歓喜溢れる旋律と躍動のリズムが野球全体を彩っているのだ。《全国中等学校優勝野球大会の歌》《若き血》《紺碧の空》《日米野球行進曲》《都市対抗行進歌》《全国中等学校優勝野球大会行進歌》。それらの楽曲は野球史の歴史の一ページと言っても遜色ないものなのだ。戦後の「赤バットの川上」と「青バットの大下」をさらに演出したのも野球歌謡である。日本のプロ野球の歴史は、歌によってつづれ織りのように記されていると言えるのである。 【目次】 (1)大阪タイガースの歌―猛虎軍団 (2)野球の王者―巨人軍初代球団応援歌 (3)燦めく星座―歌謡界の野球人・灰田勝彦 (4)戦争のさなか (5)リンゴの唄―大下弘の青春 (6)東京ブギウキ―ミスタータイガース藤村冨美男 (7)ジャイアンツ・ソング―二代目巨人軍球団歌 (8)日本野球の歌 (9)野球小僧―巨人第二期黄金時代 (10)中日ドラゴンズの歌 (11)西鉄ライオンズの歌 (12)鈴懸の径―長嶋茂雄の青春 (13)南海ホークスの歌 (14)阪神タイガースの歌 (15)闘魂こめて (エピローグ)日本プロ野球歌謡史拾遺
  • 中小企業のまち大田区からはじまる ものづくり日本再興プロジェクト
    -
    製造業においては、近年、過度な効率化によって、大企業が自社だけで新しいものを生み出せないばかりか、イノベーションを起こせなくなっている。日本企業の99・7%を占める中小企業は弱い立場に置かれているが、新しい製品を迅速に生み出せるのは、大企業ではなく身軽な中小製造企業だからだ。 激しく変化していく時代だからこそ身軽な中小製造企業が重要な役割を果たす――という考えのもと、凋落傾向にある地域経済の活性化のために、自治体と地元企業が密な協力関係を結び、域内でエコシステムをつくり上げることができれば、地域の中小製造企業は変わり、ひいては日本の中小企業が活力を取り戻し、ものづくり大国日本の再興につながるはず。本書は、東京都大田区、大田区製造企業とともに、中小製造企業の活性化を目指した日立コンサルティングが行った新たなビジネス基盤の構築を目指して取り組んだイノベーション活動の記録である。また、イノベーションのサポート役を担った日立コンサルティングが、いかにして下町の製造企業の社長たちと協同してイノベーションを起こしてきたかを描いたプロジェクト・ストーリーでもある。
  • 地図をつくった男たち 明治測量物語
    -
    地図づくりに心血を注ぐ男たちがいた。深山に分け入り、森を渉猟し、1か月を超える野営を繰り返しながら、土地を測る。戦時には大陸へと渡り、仲間を失いながらも測量を続けた。明治維新前夜から、国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の時代まで、彼らによって近代日本の基盤が築き上げられてきた。元地理院技官の著者が、その足跡を丹念にたどる。知られざる日本の地図製作と、名もなき技術者たちの奮闘の記録。 文庫化にあたり、全体に修正を加え、また第19章を追加した。 【目次】 はじめに 第1部 維新前夜から維新直後の地図作り  第1章 明治維新前夜の地図測量技術  第2章 陸軍省最初の測量技術者福田治軒  第3章 沼津兵学校から巣立つ地図測量技術者  第4章 傑出したテクノクラート小野友五郎  第5章 開拓使測量を担った測量技術者たち  第6章 もうひとつの日本全図――勧農局地質課に集った技術者たち  第7章 外国人の湯治行きを阻止した測量師  第8章 明治期の地図作りへと向かう地図方  第9章 測量標石の始め  第10章 使われなかった日本で最初の水準点 第2部 陸地測量部の地図作り  第11章 「美しさ」から「正確さ」へ――犠牲となった「かきたてるもの」  第12章 未踏の高山を目指した明治期測量隊  第13章 測量登山黎明期――登山家ウェストンのころ  第14章 劔岳登頂は柴崎芳太郎に何を与えたか  第15章 戦場に送られる即席測図手たち  第16章 報告書に見る技術者たちの日常  第17章 文豪と地図  第18章 測量標石に残された思い  第19章 友の血で描かれた地図が、赤い焔と化して消えていく  第20章 職人技のドイツ式地図から合理性追求のアメリカ式地図へ おわりに 参考文献
  • 日本の魅力・日本的なもの/Japan and Things Japanese
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この本を書きたいと思ったのは、日本にやってくる外国人の皆さまや、 またこれらの人たちに日本を紹介する役目を担った皆さまに、日本文化の真実の姿を見て欲しいという気持ちからです。巷には、日本人向け、外国人向けにせよ、種々の観光案内書があふれています。しかしながら、それらには、グルメやショッピングや宿泊設備に関した内容のものが多く、歴 史・文化・習俗習慣などについては、申し訳程度に、表層的に触れられているだけであり、寂しさを感じます。もちろん、歴史・文化・習俗習慣などについて、もっと専門的に解説した大部の専門的な書物もありますが、 詳細に過ぎ、読むのが億劫に感じられます。 そのため、日本歴史や文化・習慣などにも触れて、しかもこれらが、「もののあはれ」や「侘び寂び」といった日本人独特の特質とどう関係しているかといったことに言及した手頃な解説書的な案内書が必要だと考えました。しかも日本語と英語で併記したような本があればいいのになあ、と以前から思っていました。かつて、この種の書物には、日本人よりも外国人によって書かれた優れた書物がありました。バジル・ホール・チェンバレンやMock Joyaによって書かれたものです。これらは、西欧人の目から見て、大変詳細に書かれており、参考すべき点が多くあります。本書はこれらを参考にしつつ、精神的・文化的な側面に重点を置き、十分理解してもらうために、ある程度の詳しさを保ちつつも、簡潔さを意識しました。すなわち、本書では適度な分量の説明で、 しかもポイントを外さないように留意しました。 そんなわけで、本書を読んでいただきたい方は、外国人の方で、一般的な観光ガイドブックには書かれていないようなレベルの内容に、専門的ではないが、若干深入りして踏み入れて、日本を理解してみたいという方、 また、同じように考えておられる日本人の観光ガイドの方、これに加えて、 観光に限らず、日本文化について、教科書的なレベルを卒業してさらに勉強してみたいと思っておられる方です。 本書は、日本語と英語の併記で、日本の風土や歴史から生まれ、培われた日本人の気質や思考、美意識、文化などを20の項目に分けて記しました。  例えば、日本の成り立ち、日本の風土と気質、日本人の信仰の形成、日本人の宗教は何なのか?、もののあはれ、侘び寂び、清貧の思想、外国文化の受容(漢字・儒学・律令制度・仏教)、日本語の特徴、日本人の美意識(造形美《建築・庭園・茶室・紙漉き》・和歌・俳句・文学・芸能≪能・茶道・歌舞伎》)、社会生活上の意識(和・義理人情・気遣い)、日本の習慣・伝統行事(節分・お盆・お彼岸・七夕)、日本人の食文化(寿司・刺身・そば・すき焼き)、外国人が見た日本人、等です。 著者・英語翻訳者について 八木芳昭(Yagi Yoshiaki) 大阪大学工学部卒業。学生時代、母子家庭寮などでのボランティア活動への携わりを通じ、以降、社会的な問題に関心を抱く。企業勤務時代には、モノづくりや中近東・東南アジアなどでの海外プロジェクト業務に従事。その後経営経営コンサルタントとして、小さな企業を対象とする、モノづくり支援、経営相談、経営セミナー講師などに従事。その後は、文筆活動を行いながら、地元箕面市で、国際親善活動や観光活動に長年従事。著書に、「伝えたい細やかな日本のモノづくりの心~日本独特の風土・歴史・文化のなかで醸成された誇るべきモノづ くり文化」、「尊ぶべきは、小さな社会と細やかな心 Small is Beautiful」などがある。 英語訳監修者について Jann Williams(ジャンン・ウイリアムズ) 環境科学者として、また作家、編集者としての長年にわたる活動で高く評価されている。オーストラリア国立大学の生態系力学の博士課程を卒業後、オーストラリアや海外の政府、大学、民間機関に勤務。自然保護、自然管理や自然再生に関する200にも及ぶ書籍や記事、調査・研究論文を書き、編集。生態学に対する顕著な貢献により、2007 年には、気候変動に関する政府間パネルから、2011年と2019年には、オーストラリア環境保護協会から表彰されている。人間と自然が如何に結びついているかを探究することに情熱を燃やしており、また日本文化と日本文化が示唆する教訓に大変興味を抱き頻繁に日本を訪問し京都を拠点として活動している。著書に、「Encounters with Kyoto: Writers in Kyoto Anthology 3」 などがある。
  • まちの風景をつくる学校
    -
    1巻1,980円 (税込)
    「未来の日本社会はこういう風にして作られていくに違いない。地味で、具体的で、明るい内容」 ──帯文・養老孟司 「創造的過疎」で知られる徳島県神山町で、 まちにあった唯一の農業高校のカリキュラム改革を担った 女性と仲間たちの、6年間の冒険の記録。 いくら移住者が増えても、どれだけ企業を誘致しても、 子どもたちが通える学校が地元になければ、次世代は育たない。 地域の持続的な創生は、地元の教育環境の充実があってこそ。 神山の農業高校(徳島県立城西高校神山校)の挑戦から見えてくる、 地域と教育のこれから。 【目次】 1.「高校」からはじめる 2.地域と高校が育ち合う、4つの試み 教室での学びが社会と結びついていない 試み① 地域をフィールドに学ぶ〈神山創造学〉 試み② 種から景観をつくる〈どんぐりプロジェクト〉 試み③ 学校で培った技術を生かして働く〈孫の手プロジェクト〉 試み④ これからの食・農・環境を考える〈まめのくぼプロジェクト〉 経験のない取り組みを一緒にやってみる 3.試みを可能にする試み 「地域らしさ」の基盤の上で 状況づくり① 学校を超えて先生がつながる〈先生みんなでごはん〉 状況づくり② 学科を再編する 状況づくり③ 地域公社という歯車 コーディネーターという職能 4. 入り口と出口を変える このまちで過ごす3年間が将来にどうつながるか 暮らしをつくる〈あゆハウス〉 自分を開き、相手を受け容れる新入生合宿 自分の判断軸を育てていくインターンシップ 問いを変えてみる 5.試みから生えてきたもの 「まちづくり」でなく「まちが生えてくる」 パン職人とパン好き教員による公開授業、そして 師匠を訪ねてニューヨークへバーガー修行 惹かれる大人のもとで暮らしてみる 無理のない、力の合わせ方
  • 微笑剣
    -
    厩橋の領主・小野田義政の帷幄にあって、主家の興廃を双肩に担った堀内甚左衛門の娘・小笹は、内祝言したばかりの夫、北条氏の密使・鹿野門三郎に父を暗殺され、しかも妊ったのを知って、復讐の鬼と化す。一夜、上泉伊勢守信綱に微笑剣の極意を授けられると、巡礼に姿をやつして小田原の城下をめざす。戦国乱世の折から道中の掟はきびしく、女ひとりの旅を怪しむ男に微笑をみせて身を委ねながら、女夜叉となって懐剣に男たちの血を吸わせてゆく……。目的のためには手段をえらばぬ女の残酷さと、女の性の哀しさを描いた「微笑剣」ほか、8編の傑作を収めた時代小説集。
  • 世界の艦船 増刊 第193集 傑作軍艦アーカイブ⑬空母「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」
    -
    1巻2,500円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●「世界の艦船」増刊:傑作軍艦アーカイブ⑬空母「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」 シリーズ最新刊は,日本機動部隊の中核を担った4空母!  未発表を含む多数の写真と研究者による記事で,その全貌を徹底解説。 巻末折込には飛龍の公式図を付した。 ※ 電子版は雑誌(紙媒体)とは一部異なる部分がございます。 ご了承ください。 ※ デジタル版は固定レイアウトとなっております。 そのため、タブレットなど大きいディスプレイを持つ端末で閲覧することに適しています。 また、文字の拡大や、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ご了承下さい。
  • 北京における近代伝統演劇の曙光 非文字文化に魂を燃やした人々
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 歴史的大転換期を迎えていた晩清民初、人々の人生の折節に深く関わって機能していた演劇は、圧倒的多数の無筆の民衆を啓蒙し、中国を近代化へと導く大きな役割を果たした。本書は当時の史料を基礎に、当時の視点に立って、中国近代伝統演劇史の実態を明らかにした第一級の歴史書。啓蒙慈善劇が無数の観客のみならず、被差別民であった役者自身の地位向上と自覚をも導いたことを指摘し、慈善劇の演劇史的意義を考察。近代的芸術性を追求した名女形梅蘭芳の登場から上海公演や新劇との影響関係を辿り、旧役柄制の打破と人物表現おける彼の改革と成功が、近代否定的評価を受けた私寓制度とブレーンの力にあったことを解明。同時に、当時男性役者を駆逐する破格の人気を得た二大女優、劉喜奎と鮮霊芝の成功への道と伝統演劇を近代化に導いた彼女らの功績を顕彰、往時の女性役者にまつわる不条理な末路にも触れる。さらには、登場して間もない新聞というメディアが劇界に及ぼした絶大な影響と変質を批判的に検討するとともに、慈善劇を初め演劇改良に力を注いだ田際雲と、北京女優劇の発展を担った楊韻譜といった?子劇役者や脚本家、啓蒙演劇家であり革命家王鐘声など、歴史の波濤の中に呑み込まれた無名の英雄たちを、著者の緻密で共感的な筆致で現代に蘇らせる。文字と無縁の民衆が芸能者と共に不断に築き上げてきた文化、これまで埋もれていた中国の基層文化を闡明し、非文字文化研究を中国学の主柱の学問領域に高めんとする記念碑的大著。 【目次より】 用語と史料について 第一章 非文字文化による民衆啓蒙と演劇改良 第二章 晩清北京の劇界に対する四大禁令 第三章 晩清における北京の劇場 第四章 晩清の啓蒙義務戯とその演劇史的意義 第五章 北京における娼妓義務戯と坤劇の出現 第六章 近代北京における商業坤劇の初公演 第七章 私寓制度と梅蘭芳の登場 第八章 晩清北京の〓子劇とその役者 第九章 主要役柄の変位と榔子劇花旦 第十章 晩清各商埠の坤劇を中心とした演劇状況 第十一章 警醒啓蒙演劇家王鐘声と北京の劇界 第十二章 民国元年の禁令解除と坤角の登場 第十三章 坤班独立の困難と破格の影響 第十四章 坤劇の問題点と充実への道 第十五章 梅蘭芳の改革と成功への道 第十六章  第十七章 楊韻譜と民初坤角二大花旦の登場 第十八章 梅蘭芳の時装戯と古装戯 第十九章 民国初期の北京における新劇活動 第二十章 劉喜奎以前の京津坤角新編戯 第二一章 志徳社と楊韻譜の新編戯 第二二章 民国初期の北京劇界と新聞界 第二三章 役者に対する差別と坤角の複雑な事情 第二四章 非文字文化の伝統演劇が輝かせた近代の曙光 参考文献一覧 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 吉川 良和 1943年生まれ。 中国音楽史・演劇史学者。元一橋大学社会学部教授。専門は中国音楽史、演劇史。埼玉大学文理学部人文科卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。 著書に、『北京における近代伝統演劇の曙光 非文字文化に魂を燃やした人々』『中国音楽と芸能』などがある。
  • シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島
    -
    海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
  • 満ちてくる海鳴り挽歌
    -
    未来のキリスト教布教の重責を担ったのは、うら若き紅顔の美少年四人。逆巻く荒波を超えていったのは「選ばれし者」だったのか、それとも――。 時は1582年、戦国の世を制した織田信長の時代。イエズス会巡察師ヴァリニァーノの発案により、日本国を足掛かりとしたアジアにおけるキリスト教布教の礎を築くため、欧州へ向けて使節団が派遣される。キリシタン大名の名代として選ばれるは、主席正使の伊東マンショ祐益、そして千々石ミゲル、中浦ジュリアン、そして原マルティノ。未知なる世界へ向かう高揚感とともに、四人の少年を乗せた船は長崎の港を出航してゆく――。「天正遣欧少年使節」として世界を見聞した少年たちの船旅と、時代に翻弄された彼らの数奇な運命をドラマチックに描く歴史小説。 <著者紹介> 長尾 靖(ながお やすし) 関西学院大学文学部英文科卒業。以後、県立高校で英語教師として勤務。他の著書に、イエスと弟子たちを描いた「聖者たちのレクイエム」がある。

    試し読み

    フォロー
  • 謀略と昭和史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●昭和の弱点、令和の課題 日本のインテリジェンスの過去と現在 小谷 賢 ●特務機関とは何だったのか 情報収集と工作を担った彼らの蹉跌 前田啓介 ●近代日本の謀略と機密費 小山俊樹 ●知られざる関東軍の実像 及川琢英 ●満洲事変と十月事件 昭和史ダークサイドの淵源として 福家崇洋 ●大正・昭和初期の陸軍と大衆・社会 総力戦時代の到来から娯楽を介した軍民接近へ 藤田 俊 ●戦時諜報活動と翻訳が交わる時 日本海軍「甲事件」「乙事件」と米日系二世語学兵 武田珂代子 ●宗教弾圧と「聖戦」 殉教ロマンを超えて 永岡 崇
  • イルミナティとフリーメイソンとドクタードルフィン
    -
    なぜ、2020年に花粉症が激減したのか? なぜ、この7月に台風が1つも発生せず、8月に日本に来なかったのか? なによりも、コロナ騒動で、地球社会が破滅しないですんだのは、なぜか? この本で、私(ドクタードルフィン)は、高次元DNA操作を通し、イルミナティ、フリーメイソン、ロックフェラー、ロスチャイルドの集合意識にコンタクトして、地球人類の次元を飛び越えた、今までにない視点から、これまでにまったくなかった情報を提供します! ドクタードルフィンの高次元DNAを書き換えにより、イルミナティ、フリーメイソンが方向転換をしたことで、これから金融も、政治も、医療も、教育も、自然環境も、生活も、全部変わります。ついに、みろくの世の入り口に入りました。 イルミナティ、フリーメイソンは、宇宙の大もとの要請により悪役を担ったが、これからは人類にとって「善役」を担っていく。それならば、未来のイルミナティ、フリーメイソンよ、私と一緒に新しいみろくの世をつくっていこうじゃありませんか、というメッセージが、この本のタイトルには込められているのです。 旧約聖書の予言通りに、私が人類史上初めて、弥勒の世を開いたのです。 日月神示も、悪のお役、善悪抱き参らせよ、石屋と手を組め、と言っています。出口王仁三郎も言っていた、みろくの世の到来、それを本書で実感してみてください!

    試し読み

    フォロー
  • ロシアトヨタ戦記
    -
    それは「奥田プロジェクト」と呼ばれた――トヨタが世界企業へと勇躍した時代、ロシア進出はいかに行われたか。エコノミストからロシア現地法人の社長へと転身した著者は粗野で不条理な社会と戦いながら、その大きな可能性を追いかける。しかし、ヨーロッパ有数の規模に成長した市場は、リーマンショックによって一気に崩壊するのだった……。一企業の変革の原動力と変革を担った人々の姿、そしてグローバル経済の本質を描ききる。 目次より プロローグ 第一章 ロシア進出 第二章 未成熟社会 第三章 一燈を提げていく 第四章 シベリア鉄道紀行譚 第五章 リーマンショック、その後 エピローグ
  • 占領神話の崩壊
    -
    1巻3,300円 (税込)
    日本の敗戦前後、あまたの公文書が焼却されたと言われている。しかし、決裁文書などを除く多くが「私文書」として個人の手許に残されていた。これらの資料を、占領期に積極的に収集したのが、フーヴァー研究所東京オフィスであった。  フーヴァー研究所は、スタンフォード大学の第一期卒業生であった第31代米国大統領ハーバート・フーヴァーが1919年に設立した研究機関。戦後、フーヴァー自身、占領下の日本、ドイツに赴き、占領政策にコミットした。その一環として、資料収集計画があった。  駿河台の東京オフィスを拠点に、1945年11月から1951年3月まで、書籍・専門書・新聞などを含む1468箱が海路米国に持ち出された。これらの資料には、「GHQ直筆・日本国憲法の原文」「東京裁判の宣誓供述書」「関東軍特務機関の阿片政策」「日本共産党員の獄中手記」「特高警察の極秘史料」などの一次史料が多数含まれ、「フーヴァー・トレジャーズ」(Hoover Treasures)と呼ばれることになった。  本書は、こうして形成された「フーヴァー・トレジャーズ」から占領秘史を炙り出したものである。そこで浮かび上がるのは、日本国憲法制定をめぐるGHQと吉田茂の取り引き、東京裁判における天皇免訴をめぐる暗闘、満洲国の財政を支えた阿片取り引きとそれを担った三菱・三井、日本国内での阿片栽培……などの新事実である。  戦後に改竄された「歴史の欺瞞」を炙り出す試みであり、『國破れてマッカーサー』の続編、発展版とも言える著作である。
  • 和船 Ⅰ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸時代の海運を担った千石船の構造と技術,性能を綿密に調査し,通説の誤りを正すとともに,海難と信仰,船絵馬等の考察におよぶ。
  • 真珠湾作戦回顧録
    -
    【真珠湾攻撃80年】 山本五十六の密命を帯び、作戦の中心的役割を担った元参謀による歴史的回顧録! 魚雷の使えない浅い港湾、命中確率の低い水平爆撃、給油不可能な荒れる航路――開戦と同時に米太平洋艦隊の根拠地を叩く真珠湾作戦は、当初誰もが不可能と考えた。ただひとり、連合艦隊司令長官・山本五十六を除いて……山本の密命を帯びた著者は、いかにして不可能を可能としたのか。元参謀、驚愕の回想録。増補2篇「真珠湾奇襲と三人の提督」「淵田美津雄という男」収録。(解説・秦 郁彦) 機密保持は? 指揮官の人選は? 雷撃や爆撃の訓練方法は? 空母編成は? 攻撃目標は? 南方か北方か――接近航路は? 第二撃はなぜ行われなかったか? 山本五十六、大西瀧治郎、南雲忠一――三人の提督の素顔とは? 指揮官のあるべき姿とは? そもそも、奇襲は必要だったのか? 戦史的観点から真珠湾攻撃を観察しようとする人々にとって、本書は不可欠の文献である(※秦 郁彦氏の解説より)
  • 情報と国家 憲政史上最長の政権を支えたインテリジェンスの原点
    -
    1巻3,300円 (税込)
    ★前国家安全保障局長 退官後、初の著書! 激突する米中の狭間で日本が生き抜く鍵 それはインテリジェンス 我が国の情報機関や安全保障機構が抱える弱点と課題とは何か。警察官僚から官邸官僚へ。内閣情報官を経て、安倍晋三総理肝入りで創設した国家安全保障局(NSS)のトップを務め9年半もの長きにわたり歴代政権の官邸舞台回しを担った著者が、我が国のインテジェンスが抱える課題を多角的視点から論ずる。 緊張が高まる米中対立の狭間で我が国が生き残る鍵、そして、経済安全保障の要諦は何か。それは正鵠を射たインテリジェンスに他ならない。
  • ウィーンに六段の調 戸田極子とブラームス
    -
    岩倉具視の娘極子は、幕末維新期の動乱の中で育ち、旧大垣藩主戸田氏共と結婚。ダンスと英会話が得意な彼女は、鹿鳴館の名花とうたわれた。 夫がオーストリア・ハンガリー特別全権公使に任命され、ともにウィーンへ。戸田家の音楽教師ボクレットは極子の演奏する日本の楽曲を採譜し、出版。ブラームスはその楽譜を手に極子実演を聞き、楽譜に書き込みを行った。 極子は日本と西洋音楽の交流の一端を担った。また、彼女の縁戚に連なるヘーデンボルク兄弟が現在ウィーン・フィルに在籍するなど、興味深いエピソードも紹介。 目次 プロローグ 《ウィーンに六段の調》 第一章 岩倉具視の娘 第二章 極子の結婚まで 第三章 氏共留守中の日本 第四章 鹿鳴館 第五章 戸田伯爵夫人極子 第六章 間奏曲 第七章 戸田伯爵夫妻ウィーンへ 第八章 ウィーンに響く箏の音 第九章 極子の後半生 エピローグ 極子の音楽遺産 あとがき  戸田極子関係系図  戸田極子関連年譜  主要参考文献  人名索引
  • ジャパナビリティ 世界で生き抜く力 ――私の履歴書
    -
    通商産業省の事務次官、大平正芳首相の秘書官として日米繊維交渉、石油危機、日米貿易摩擦、プラザ合意など高度成長期の通商産業政策を担った著者の新聞連載「私の履歴書」を大幅加筆。日本復権への提言として、日本に伝統的に存在する優れたダイナミズム、つまり内外の知を融合して新しい知を作り、人と人との間柄を大切にして信頼関係を築き、絶えず自己の研鑽を通して資質を磨き、自然との共生を図って美を追求する能力=日本力(ジャパナビリティ)の復興と発揮がカギを握ると説く。
  • 世界一の地域医療を目指して 岩手医科大学物語
    -
    創学120 年の節を刻んだ岩手医科大学。 専門分野の垣根を超える「チーム医療」の先駆けとして、 いまや日本随一の地域医療の拠点として知られている。 その大学病院改革のキーパーソンを担ったのが、小川彰理事長である。 本書は、小川氏の一代記と、岩手医大改革の物語である。
  • 藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション
    -
    コレクションにその名を残した裕福な美術愛好家、松方幸次郎、原三渓、大原孫三郎・総一郎、福島繁太郎との交遊を回想する。松方コレクションの買い付けやモネとの交渉、仏文学者成瀬正一との思い出、原三溪邸に滞日中のタゴールの通訳として寄宿したことを契機に日本美術に目覚めた青年時代、大原コレクションを担った児島虎次郎とのエピソードなどがユーモア豊かに語られる。〈解説〉越川倫明
  • 【世界最古】不二阿祖山太神宮
    -
    ここは世界鎮火の役割を担った宇宙神社 再建に傾くと富士は鎮まり、忘却に傾くと噴火する! 日本沈没から世界沈没へのシナリオをくつがえすために 消された歴史・伝統のすべてを「文献と科学」と共にここによみがえらせる! 富士(不二)こそがホンモノの高天原、 人類と世界文明のホンモノの発祥地! ・不二阿祖山太神宮は、宮下文書に書かれています。 富士山は、平安時代に10回噴火して、大きい頂が2つになっていた。 このときに不二阿祖山太神宮は焼けて消滅しているのですが、 頼朝公が再建して、私の再建は4回目となります。 ・宝永の噴火のときもそうですが、富士山が噴火すると神奈川県が大打撃を受けます。 鎌倉に幕府をつくろうとしている頼朝は、 富士山の噴火があってはならないということで、太神宮を再建したのです。 ・徐福の一族の秦氏を使って、方術、方位学、 今でいえば四柱推命学とか風水とかいろいろありますが、 その元みたいなものを使って、富士山の鬼門の阿祖山太神宮を再建しないとダメだと、 阿祖山太神宮を再建すると、富士山の噴火がおさまるということで再建します。 ・400年前は慶長の大地震ですが、このときにまた不二阿祖山太神宮が復活し始めます。 1435年に富士山が噴火するのは、足利尊氏がここ(太神宮)をやっつけてしまうからです。 これは南朝とかかわっています。後醍醐天皇が鎌倉を討つとき、太神宮に結集しました。 ・慶長の大地震のときは、富士山は噴火しませんでした。 武田信玄とか豊臣秀吉とか、みんながここを何とかしようとして力を貸してくれていたから、 噴火しなかったのです。再建に傾くと、富士山は鎮まる。 逆になると爆発する。

    試し読み

    フォロー
  • 日中友好の軌跡:創価学会と中国
    -
    1巻1,320円 (税込)
    戦後の日本と中国を結んだのはどのような人々か――。中国で生まれ育ち、日本に留学した経験を持つ著者が、日中友好の歴史と周恩来、高碕達之助、松村謙三、有吉佐和子らの思い、そして創価学会が担った役割を解説。月刊『第三文明』好評連載「創価学会と中国──日中友好の懸け橋担う創価学会の真実」全35回の書籍化。
  • 証言 北方領土交渉
    -
    戦後75年が経過しても、いまだ解決を見ない北方領土問題。過去、ゴルバチョフと小沢一郎の「バックチャンネル外交」、ロシア外務次官による「クナーゼ提案」、橋本龍太郎からエリツィンへの「川奈提案」など、合意へのチャンスは幾度か訪れたが、いずれもロシア国内の改革派と保守派の対立、日本の対ロ柔軟派と四島一括派の確執の中で潰えてきた。 交渉を担った日ロ双方のプレイヤーたちは、何を目論み、どのように行動してきたのか。なぜ合意に達しなかったのか――。当事者たちの証言をもとに綴った、北方領土交渉史の決定版。今後の「北方領土」の帰趨を見届ける際に欠かせない一冊である。 前著『日ロ現場史』で2013年度新聞協会賞を受賞した著者の最新作。
  • 実務のための労働法制度
    -
    「働き方改革」に伴う労働法制度の整備に一応の目途がつきました。本書は、この改革を実務面で担った著者が、企業の経営者やマネジャーなど実務家向けに、新しく整備された労働法制度を総合的に解説するガイドブックです。 本書は、「働き方改革」のみならず、労働法制度で実務家が知っておくべきポイントを総合的に、かつ詳細に解説するため、すでに「改革のポイント」を知っている読者にとっても必携の書です。 働く現場で何が起こっていて、どのような狙いで制度が整備されたかも併せて解説されるため、本質的な理解ができます。
  • 大阪 ぶらり古地図歩き 歴史探訪ガイド 改訂版
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 古地図と現代地図を見比べながら タイプスリップしてみませんか! ★ 大阪城・真田山・梅田・平野・堺 … ほか全24コース! ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ かつて都が置かれた、奈良盆地から大和川、 京都盆地から淀川が大阪平野に流れ、 そこでまた幾筋にも分かれて海に注ぐ。 そんな川と海が織り成す情景が大阪の歴史を 構築したといっても過言ではありません。 海上輸送が主流だった昔は、 大陸から瀬戸内海を経て運ばれた物資や 人材の多くが大阪に集まりました。 だからこそ、大阪には縄文時代から人が暮らし、 古墳時代には宮都が置かれ、飛鳥・奈良時代になると、 難波宮が副首都としての役割を担ったのです。 そして戦国時代、織田信長は大阪を手中に収めようと 石山本願寺と死闘を繰り広げ、 信長の跡を継いだ豊臣秀吉は大阪城を築き、 日本一の城下町をつくりあげました。 江戸時代になると、 大阪の陣で灰燼に帰した市街を徳川幕府が復興、 日本の経済を支える天下の台所として繁栄を極めます。 本書では、そうした大阪の姿を生き生きと、 今に伝えてくれる古地図を選び、 古地図に描かれた寺社や旧跡を中心に、 大阪の歴史を実感できるスポットをめぐるコースを 提案しています。 歴史散策ということに重点をおくため、 各コースとも基本的に歩いてまわる設定です。 商都として繁栄する大阪を表した幕末の古地図や 海や川のイメージを彷彿とさせる 古代の大阪を描いた古地図を参考に、 一味違った大阪歴史探訪の旅にお出かけください。 ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ ☆ コース01 梅田周辺 ☆ コース02 福島周辺 ☆ コース03 中之島(肥後橋以東)・淀屋橋周辺 ☆ コース04 中之島(肥後橋以西)・靭公園周辺 ☆ コース05 北浜・天満橋周辺 ☆ コース06 天満周辺 ☆ コース07 京橋・桜ノ宮周辺 ☆ コース08 大阪城周辺 ☆ コース09 真田山周辺 ☆ コース10 本町・心斎橋周辺 ☆ コース11 島之内・道頓堀周辺 ☆ コース12 なんば・恵美須町周辺 ☆ コース13 上寺町・高津宮周辺 ☆ コース14 下寺町・生玉周辺 ☆ コース15 四天王寺・夕陽丘周辺 ☆ コース16 阿倍野・住吉周辺 ☆ コース17 九条・阿波座周辺 ☆ コース18 大正周辺 ☆ コース19 西九条周辺 ☆ コース20 平野周辺 ☆ コース21 堺 北部周辺 ☆ コース22 堺 南部周辺 ☆ コース23 堺 港湾部周辺 ☆コース24 池田周辺 ・・・全24コース ※ 本書は2018年発行の 「大阪 ぶらり古地図歩き 歴史探訪ガイド」 を元に、加筆・修正を行い再編集した新版です。
  • 東京五輪の残像  1964年、日の丸を背負って消えた天才たち
    -
    1964年・東京オリンピック。日の丸という十字架を背負ったための曲折と波乱に満ちた選手人生の軌跡を追った衝撃のルポルタージュ。 日本が戦後からの復興ぶりを世界に示した1964年の東京オリンピック。戦後日本の一大イベントの大舞台に臨んだ選手たちは、国を背負い、人々の期待を担った輝ける星だった。彼らはその後の半世紀、いかなる行路を歩んできたのか。出場選手の軌跡を追うと東京オリンピックに参加した日本選手357人の中に4人の行方不明者がいた。日の丸という十字架を背負った選手たちは、オリンピック後の人生とどう格闘し、何を得たのだろうか。その後の選手たちを追った迫真のルポルタージュ。新たな最新取材の書下ろしを加えた一冊。解説/為末大 (『五輪の十字架』を加筆・改題)
  • べき子からの解放 ワーキングママを通して私が出した答え 仕事・人間関係・家事育児の悩みに効く。20分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量20,000文字以上 24,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の40ページ程度) 【書籍説明】 毎日忙しく仕事に追われ、上司や会社の理不尽な対応にストレスを感じている会社員、ワンオペ育児に疲弊している子育て中のお母さん、 家族や人間関係のしがらみに苦しむ人…、まるであやつり人形のように縛られ、動かされている日々。 今の人生に満足できず、このままでいいのか、自分ほんらいの人生は他にあるのではないか…そんな思いに駆られることありませんか? 本書を読むと、こうした自分を縛っているさまざまな苦しい状況から抜け出せるきっかけをつかめます。 そして自分らしく、オンリーワンな人生に向かって歩めるようになります。 なぜならば、私たちすべての中にいる「べき子」から自由になる方法を教えているからです。 著者はつらい人生の中で、それぞれの人の中にいるこの存在こそが、その人自身を縛りつけ、自由を奪い、苦しめていることに気づきました。 本書のワークを実践することによって、いつの間にかあなたは苦悩から解放されていることに気づくしょう。 そして日々をより安心して幸せな気持ちで送れるようになります。 何より心の底から自信が湧きあがり、「ほんとうの自分」を生き始めるでしょう。 【著者紹介】 ゆかり(ユカリ) 1983年生まれ、自営業の家に男兄弟に挟まれた中間子として育つ。 日用品メーカーで営業8年、事務職4年経験し、転職後コンサルティング会社で営業と広報・自社セミナー運営を担った。 半年後「自分の在りたい姿」実現の為会社員を辞め、現在はコーチングやセミナー等を個人で活動。 コーチングセッションは、産業カウンセラーの技法を取り入れたカウンセリング融合型。 伝統を重んじる家庭環境の中で「~べき思考」に縛られ、自己肯定感も低く自分を卑下して生きてきたが、とあるきっかけで少しずつマインドセットされた。 過去の自分のように生きづらさを感じる全ての人に、べき子から解放され、本来の自分の能力に目覚められるよう支援している。
  • 鉄道路線誕生秘話 日本列島に線路がどんどんできていた頃
    -
    ■目次 鉄路の“シルクロード” JR高崎線 水陸を繋ぎ、海の玄関口・敦賀港へ JR北陸本線 一路道後温泉へ! 伊予鉄道 日本海軍の命脈を担った  JR横須賀線 鉄道建設のための鉄道線 JR武豊線 目指すは国際避暑地 JR日光線 3路線が争ったお伊勢参りの足 JR参宮線 鉱石を運ぶために誕生した JR青梅線 信仰心は鉄路も通す JR成田線 “黒いダイヤ”の輸送路 JR香椎線 芳賀野に敷かれた“難産”路線の歴史 真岡鐵道 聖地に向かって延びた鉄路 近鉄天理線 開拓の魂が開通させた JR石北本線 “東海道”から外れた危機が誕生のきっかけに 箱根登山鉄道 上田・小県鉄道網最後の一路線 上田電鉄 川砂利を積んで貨車が走った JR相模線 京浜工業地帯とともに誕生 JR鶴見線 本州最北の民鉄敷設の意外な資金源 津軽鉄道 線路の蛇行が歴史を語る 新京成線 昭和の大阪に生まれた大動脈 Osaka Metro御堂筋線  熱望された都市間輸送 JR仙山線 ■著者紹介 米屋こうじ(よねや こうじ) 1968年、山形県生まれ。鉄道に生活感や歴史を求めて、日本と世界を旅しながら撮影を続けるカメラマン。人の手により受け継がれる鉄道遺産を取材した『ニッポン鉄道遺産』(交通新聞社・共著)、アジア鉄道旅でのふれあいを綴った『ひとたび てつたび』(ころから)、“国鉄一族”だった自身の家族の記憶を綴った『鉄道一族三代記』(交通新聞社新書)など著書多数。月刊『旅の手帖』などでも執筆。
  • 歴史問題をぶった切る《最終解明版》 占領支配者が謀った《国魂(くにみたま)占領》の罠 (Knock‐the‐knowing)
    -
    1巻1,925円 (税込)
    新しい歴史教科書を考える会を立ち上げて、教科書問題の口火を切った藤岡信勝先生、それを唯一の保守論壇の成果だと認める倉山満先生、予備校の側から受験教育に組み込まれた歴史教育を観てきた竹内睦泰先生。最強の歴史教育の専門家3人が今すべてを明白にします! 教科書に掲載された捏造記述の実行犯は占領支配者の《心》に親和する《支配者もどき日本人》だったということを。 まずは、なぜ、教科書に「強制連行」「従軍慰安婦」「南京大虐殺」が記されていたのか! ? 昭和20年8月15日は、日本では終戦記念日と勝手に名付けているが、実はその日から占領軍の総力戦が始まった、ということを戦後の日本人はいまだ分かっていない。 占領軍の三大武器が、憲法の押し付け、もうひとつが東京裁判、3つ目が教育で日本を永遠の敗戦国にするということである! その教育の中核を担ったのが歴史教科書の問題であった。 まさに教科書問題こそが、歴史問題である! その教育は、戦後エリートともいえる左翼陣営によってなされたが、それこそが進駐軍の心性を自分のものとした植民地的心性以外の何者でなかったことに気がつくべきである。 ◎ 吉田証言、従軍慰安婦の嘘がはっきりしたのは1992年だったのに、そのまま1996年の全中学教科書に載っていた。私は許せないと声を上げた(藤岡) ◎ 僕が日本史講師として腹が立っているのは、日本史は必修ではないということです。日本の歴史を考えるには、日本の神話を教えないとダメです。世界最古の歴史がある日本のアイデンティティを教えないと(竹内) ◎ 生徒の偏差値が高ければ、高いほど、先生の言うことを素直に信じれば、日本は、戦前、ろくでもない国だったということになっちゃう。だから、基本、ウチの国は正しい、と。外国人と歴史論争をやって勝てなければダメです(倉山)

    試し読み

    フォロー
  • 一瞬の選択力 瞬時にベストな解を出す方法
    -
    たったの「5秒の思考」で未来が変わる。 目の前で問題に直面(=コンフロント)した。 「やらない理由を考える」5秒か。 「どうすればベストかを考える」5秒か。 あなたはどちらの5秒を選びますか。 ディズニーとUSJの現場で人財育成に関わり、V字回復を担った著者が、 最高の成果を出すための方法「コンフロント・メソッド」を解説します。 コンフロントとは、「直面する」ということ。 ビジネスや人生の様々の場で直面する問題。その問題に直面(コンフロント)した瞬間、 ベストな選択をするために、4つのクセ(感情、思考、口グセ、行動)を理解し、 それを正し、ベストな解を導き出す方法、考え方を解説します。 ■目次 プロローグ――たった「5秒の思考」で未来が変わる ・「問題」を「課題」に変える力をつけよう ・人類史上最大級のミッションを叶えた考え方 ・問われているのは、「自分は何者なのか」…?ほか 1章 「感情」がすべてを決めている ・「まさか」のときに、どう反応するか ・自分のご機嫌は、自分でとる ・「満足」と「幸せ」は違う…ほか 2章「思考」のクセを変える 【思考グセ11の質問チェックリスト】 ・大半の仕事は、「相手の困りごとを解決する」もの 【 処方箋1――「あり方」を定める】 ・「手順」と「基準」、「やり方」と「あり方」 ・なぜ、マクドナルドでは10分も待てないのか 【処方箋2――「マジック」を探る】 ・ウォンツ、ニーズ、マジック! ・タクシーがあるのに「ウーバー」が普及した理由…ほか 3章「行動」のクセを変える ・強い者より、変化しつづけられる者が勝ち残る時代 ・「ストーリー思考」で行動する ・「マジカル4」――今日、何を優先的にやるか ・「本気スイッチ」を入れる法 ・「いいとき」ほど振り返ったほうがいい理由…ほか 4章「言葉」のクセを変える ・「できない」と言わなくなる ・「限界言葉」がなくなる ・感情に任せて言葉を発しなくなる ・人の成長は5段階…ほか 5章 圧倒的に「選ばれる人」になる ・すべてが「当たり前」に「圧倒的」になっていく ・あなたが変われば、周りも変わる ・エピソード――「案内板」のないホテル ・エピソード――社会人の心得が身につく教習所…ほか エピローグ
  • 薩摩回天 大義に生きた伝説の忍者
    -
    保守的な薩摩藩の藩主に改革派の島津斉彬を襲名させ、年若い西郷隆盛や小松帯刀などを導いて、維新回天を成し遂げた陰の主役。それは、薩摩の古老たちが言葉少なく語り継ぐ、なぞの忍者、伊牟田倉左衛門、尚平父子だった――。時代回天の主軸を担った憂国の志士たちの活躍を追い、徹底した時代考証のもと、迫力の群像劇を展開する。日本文芸家クラブ大賞受賞作復刻版。

    試し読み

    フォロー
  • 日本のドン 血と弾丸の抗争
    -
    闇社会を牛耳った凄すぎる首領たちの激闘! 戦後、敗戦日本は一時、警察権力も崩壊して、無法勢力が跋扈。そこで、博徒、侠客、ヤクザが一定の存在感を持ち秩序を担った時期がある。 本書では、東の稲川会・稲川聖城、石井隆匡、西の山口組・田岡一雄、戦前からの右翼闘士・児玉誉士夫、新宿・渋谷の特攻崩れの安藤組・安藤昇、「仁義なき戦い」の広島・共政会・山田久を取り上げている。著者の大下英治氏はほとんどのドンとは長時間の直接インタビューを実現しているので、リアル感が飛びぬけており、ドンたちの文字通りの血と弾丸に明け暮れた、凄ましい生と死を活写している!
  • 医師の妻がノウハウ0から人気クリニックを作り上げた業界の常識にとらわれない経営
    -
    大前研一氏 推薦! 「医療施設の3割が赤字」時代を生き抜く! 院長のための経営手法とマーケティング 医療施設の多くが赤字経営に陥っているという現状の中で、若くして結婚しずっと主婦として暮らしてきたほぼビジネス経験のない医師の妻が、事務長として開業のすべてを担ったクリニックが、なぜ地元で愛される人気クリニックになっているのか?  それは、医療業界の常識を知らないことが逆に功を奏したからです。 医療業界には特有の商慣習があり、それは一般のビジネスの世界では非常識と思えるものも多くあります。なかでも悪しき慣習は「医師が開業準備をすべて業者任せにしてしまうこと」。 業者任せにせず、自らすべてを決め開業した著者は、この悪しき慣習が赤字経営の原因のひとつになっていると考えています。 本書では、業界の常識にとらわれず経営をする著者がどのようにして開業し、運営してきたかを詳細に説明しています。これから開業を目指す医師はもちろん、すでにクリニックを運営している院長にとっても、クリニック経営の大いなる指針となるはずです。
  • 教科書には載せられない 日本軍の秘密組織
    -
    諜報活動や謀略を駆使して目的を達成しようとした組織や派閥が、日本軍には存在した。 インド独立工作を担ったF機関や光機関、満州を支配した関東軍、五・一五事件を引き起こした王師会など、それら組織が社会に与えた影響は計り知れない。そんな日本軍の組織や派閥、人物を、38の項目を通じて紹介。 極秘任務を遂行した特務機関の活動や、改革を目指した陸海軍の派閥、さらにはアメリカとの情報戦に敗れた理由など、日本軍による諜報活動と謀略の舞台裏に迫る。
  • 朝鮮通信使いま肇まる
    -
    朝鮮半島の諸王朝にとって文化とは、すなわち中国のことである。だが、意外なり、目を南に転ずれば、海の彼方に日本という古い国があった。室町、戦国時代から明治時代まで……長きにわたって日朝外交を担った「朝鮮通信使」。その知られざる奇譚を描き、両国関係の真の姿を白日の下にさらす。時代小説短編集。「電子版あとがき」を追加収録。 *朝鮮通信使いま肇まる *我が愛は海の彼方に *葵上 *鼠か虎か *日本国王豊臣秀吉 *仏罰、海を渡る *朝鮮通信使いよいよ畢わる *朝鮮通信使大いに笑ふ ●荒山徹(あらやま・とおる) 1961年富山県生まれ。上智大学卒。新聞社、出版社勤務を経て、朝鮮半島の歴史・文化を学ぶため韓国留学。延世大学校延世語学院韓国語学堂卒業。1999年『高麗秘帖』で小説家デビュー。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で三度、吉川英治文学賞新人賞候補となり、2008年『柳生大戦争』で第2回舟橋聖一文学賞を、2017年『白村江』で第6回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。日韓交流史を主題とする時代伝奇小説を発表して注目を集めた。他の作品に『竹島御免状』『長州シックス 夢をかなえた白熊』『シャクチ』『キャプテン・コリア』など多数。
  • 深海大戦 Abyssal Wars 【全3冊 合本版】 (角川ebook)
    -
    映画監督、マンガ家ら、多くのクリエイターを魅了した海洋SF大作!! 合本版では、特典としてメカニックデザイナー・柳瀬敬之の装画に大暮維人氏のキャラクターデザインのラフ画を収録。 大暮維人氏「まさに深海と呼ぶに相応しい重厚さ。『生命』の深淵に迫る真理がそこにある。ひたすら桁違いに面白すぎる!」 樋口真嗣氏「かつて星野之宣先生や山下いくと先生がビジュアル化してきた海中メカニックの進化系を怜悧な筆致によって文章のみで執拗に描破している。圧倒的想像力によって命を宿したイクチオイドの動く姿を見てみたい!」 弐瓶勉氏「本当に面白いし大傑作だと思う。ついに人型兵器の有用性が証明されてしまった……。そうか深海だったのか。小説ならではの圧倒的な情報量で表現された有人大型人型機動兵器が活躍。大好物です。」 【あらすじ】 世界各地で海洋資源開発が進み、その資源が世界のパワーバランスをも左右するようになった近未来。海洋開発を担った人々は、国家を超えた共同体=海洋漂泊民(シー・ノマッド)を形成し、その影響力を高めていた。既存国家と新勢力の思惑が錯綜する中、メタンハイドレート採掘基地が暴噴する大事故が発生。これはテロか?気候変動を巡り、新たな紛争を引き起こす怖れもある事故に、世界は疑心暗鬼に揺れる。事故の生存者・宗像逍は、巨大なシー・ノマッド集団に拾われ、ある基地に配属される。そこにはバトル・イクチオイド(海中生物型機動兵器)の新型が存在した。パイロットとして選抜された逍は深海の戦場に投入され、連続テロと戦う!! ※本書は2017年10月28日に配信を開始した単行本「深海大戦 Abyssal Wars 【全3冊 合本版】」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 海軍戦略家 マハン
    -
    「海上権力史論」「海軍戦略」などの著作で近代列強に影響を与えた軍人・歴史家・戦略研究家でもあったマハンの思想と生涯。幕末日本の滞在時の書簡・日記や当時の新聞への寄稿、ドイツ皇帝ヴィルヘレム2世、セオドア・ルーズベルト、フランクリン・ルーズベルトなどとの交流歴から日本人移民排斥運動の中心の役割を担ったなど人間像を浮き彫りにする。図版や年表付 目次 第一章 おいたち  (一)ウエストポイントと父  (二)アナポリス入学と南北戦争 第二章 日本来航 第三章 中南米艦長時代 第四章 海軍大学校と海上権力史論  (一)海軍大学校とルース少将  (二)海上権力史論  (三)ルーズベルト一族と海上権力史論  (四)ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世  (五)文筆活動の開始  (六)米近代海軍の父トレーシー海軍長官 第五章 ドイツ海軍とマハン  (一)ドイツ帝国の成立  (二)ドイツ大洋海軍の父ティルピッツ  (三)英独関係の緊張 第六章 シカゴ号艦長として渡英 第七章 退役と文筆活動 第八章 ハワイ併合、米西戦争、比島領有、ハーグ平和会議  (一)ハワイ領有問題  (二)米西戦争  (三)ハーグ平和会議  (四)比島領有  (五)ボーア戦争 第九章 マハン、ルーズベルト、ロッジのトリオ  (一)セオドア・ルーズベルト  (二)ヘンリー・C・ロッジ  (三)スペンサーの社会進化論 第十章 米国の海外政策  (一)門戸開放宣言  (二)ベネズエラ危機  (三)パナマ運河  (四)モンロー主義とドイツ海軍 第一一章 日本とマハン  (一)秋山真之とマハン  (二)海軍大学校のマハン招聘計画  (三)日英同盟と日露戦争  (四)日本人移民問題  (五)白色艦隊の日本巡航  (六)オレンジ計画 第一二章 近代海軍問題  (一)全巨砲艦論争  (二)海軍参謀本部設立問題 第一三章 晩年のマハン  (一)「海軍戦略」と自叙伝「帆船から蒸気船」出版  (二)第一次大戦と死去
  • 「我が道」衣笠祥雄
    -
    プロ野球界の鉄人―。スポーツニッポン紙上での自伝連載を書籍化した「我が道」シリーズ、今回は2215試合連続出場の不朽のプロ野球記録を持つ衣笠祥雄氏の栄光のストーリーです。  衣笠氏は1947年(昭22)1月18日、京都市生まれ。平安高を経て65年に広島に入団。ポジションは入団時の捕手から一塁手、三塁手と転向しました。70年から87年にかけて、連続試合出場の記録を樹立。同記録は米大リーグ、ルー・ゲーリッグ(ヤンキース)の2130試合を上回った当時の世界新記録でした。87年には王貞治氏に続き、プロ野球では2人目となる国民栄誉賞を受賞。96年にカル・リプケン(オリオールズ)が記録を抜いたときは試合に招待されるなど、偉業は日本のみならず世界中の野球ファンの尊敬を集めています。  捕手としては大成かないませんでしたが、挫折を乗り越えて心身ともにタフな名選手として球史に輝く存在にまで上り詰めました。ミスターカープとして広島の黄金時代を担った功績、連続試合出場記録のピンチに見舞われる骨折の大けが、未踏の道を往く者にしか分からない重圧と孤独…。まばゆい光と色濃い影が交錯する野球人生は、今もなお人々の心を揺さぶり続けます。2018年4月、大腸がんにより71歳で逝去。しかし鉄人・衣笠祥雄が残した記録と記憶は永遠に不滅です。
  • 地方公立名門校
    -
    全国区で有名私学に勝るとも劣らない、地域の誇りと期待を担った「ご当地名門校」として貫禄を見せる公立高校は、「塾歴社会」とは距離を置き、進学実績を伸ばすだけなく、学校文化がもたらす教育力までを享受する。こうした学校を巡り、そのあるべき姿、進むべき方向性を考察する。
  • 永久保存版・煌めく昭和 あのアイドルがなぜヌードに
    -
    永久保存版・煌めく昭和 あのアイドルがなぜヌードに ◎アイドルが裸になるということ ◎Santa Feという革命 各方面から絶賛を受けた歴史的写真集の登場 健全で芸術的という評価のウラで ヘア解禁、そして、絶頂アイドルが脱ぐという「事件」 「激やせ」に秘められたステップアップへのプレッシャー ◎小泉今日子と「ヌード」の近くて遠い距離 もてはやされたサブカル女王の「原住民ビキニ」 聖子でも明菜でもなく「新人類」が選んだ感性 魚拓ならぬ「人拓」という実験に文化人は讃辞を贈った 「脱ぎそうで脱がない」アイドルの生き残りゲーム ◎伝説の真相 菅野美穂「NUDITY」涙の記者会見の裏側 被写体とカメラマンの深い関係と「口説き方」 武田久美子が見つけた天職「グラビアの娼婦」 オヤジエロのはけ口「ヘアヌードバブル」は熟女が担った 収益数千万が百万以下に「ハダカ」祭りのあと 魔性女優・荻野目慶子を築き上げた一大プロジェクト ◎タブーを破った元祖たち 元祖アイドル、天地、小柳、南 三人娘とヌードの関係 ヌードのメジャー化に寄与したグラビア誌と写真家たち アイドルヌードの雛形は上品な小悪魔・加賀まりこ ヌードを求めるメディアと女優たちの「追いかけっこ」 風吹ジュンも乗せられた「女優=ヌード」という時代の空気 「黒船来航」アグネス・ラムに編集者たちは騒然とした 荒木由美子は「オナペット」になりたかった(!?) 本格的アイドルヌード第一号松本ちえこの「自分探し」の旅 ◎羽ばたく手段・甦る手段 紅白出場歌手・畑中葉子の「勇気ある脱皮」 「百害あって一利なし」それでも脱ぐ人脱がぬ人 美保純の「あっけらかん」な食うべきハダカ 「架空の遊郭」に閉じ込められ可愛かずみは儚く散った 女優たちの個性的な「世に出るヌード」 最後の正統派・中嶋ミチヨが示したアイドルヌードのデフレ現象 ◎ハダカはアートだ ヘアヌード写真集ドタキャン騒動女王・聖子の一枚上行くしたたかさ アイドルヌードの新機軸? 女性ウケする「フェミニズムヌード」 「いやらしくないセクシー」幻想でhitomiは小室ファミリーを超えた 妥協の産物か、こだわりの「信仰」かセミヌード進化の日本らしさ ◎処女崇拝よさらば―アイドル定義の拡大 性欲のはけ口から擬似恋愛の対象にAVアイドルの変貌 アイドル側の反撃イエローキャブの「巨乳」戦略 大魔性ヌードの期待は「醜聞クイーン」葉月里緒菜に託された 奥菜恵の「エッチ画像流出(!?)騒動」古典的アイドルは黄昏へと向かう ◎アイドルヌードの時代が、忘れ去られる、その前に…… ※本コンテンツの文章は、2001年に発行された『別冊宝島Real 021 アイドルが脱いだ理由』を再編集したものです。
  • 京都三十三間堂通し矢列伝 弓道の心と歴史を紐解く
    完結
    -
    ★ 弓道・アーチェリー関係者必読! ★ 江戸から現代まで、 名手たちの逸話で紡ぐ 「不朽の美」。 ★ 藩を背負って挑んだ男たち、 永遠のライバル関係、 史実に名を遺す英雄・・・。 ◆◇◆ プロローグ ◆◇◆ 「通し矢」は、京都三十三間堂(蓮華王院)で行われた 江戸時代の伝統的行事であった。 三十三間堂の西外側の広縁で、 三十三間(約120メートル)の軒下を、 南端に坐って北端まで、強弓で競射し、 一昼夜にどれほど射通せるかの競技であった。 その当時、武士はその藩の名誉にかけて、 腕を競ったものである。 この通し矢は、 もともと中世まで行われた正月の宮中行事に、 その源があるといわれてる。 とくに文禄年間、関白豊臣秀吉が、 通し矢を試みたが、 残念ながら満足な結果はえられなかった。 しかしその頃より、 競射が盛んになり、やがて江戸時代に入り、 天下の武芸者が、 その名誉をかけて競争したことは、本書に詳しい。 三十三間堂内の外陣に、多数の掲額があるが、 それは江戸時代盛んであった通し矢の優勝記録として、 掲げられたものである。 この通し矢の伝統を受け継ぐ競技が、 現在全国大会として行われている。 毎年一月の中旬の日曜日に、 京都弓道連盟と三十三間堂本坊妙法院門跡とが、 共催する競射会である。 その年に成人を迎えた青年男女に、 加えて主に全国から参加した有段者と大学生が、 競射する大会である。 高栁憲昭(たかやなぎのりあき)先生の新刊 『京都三十三間堂投資や列伝』は、 歴史ある伝統行事の通し矢の歴史と その栄誉を担った武芸者たちの顕彰碑である。 しかも、現在競射に用いている 弓と矢の日々進歩を遂げている制作にも光を当て、 その苦労譚を記している。 高栁先生は、日本アーチェリー協会の重鎮で、 日本学生アーチェリー連盟を創立されたり、 全日本アーチェリー連盟の設立に尽力されるなどされている。 スポーツの指導育成の功により、 平成10年には藍綬褒章、又、 平成26年には旭日双光章を受章された。 先生のこの高著によって、 日本弓道界に対する関心が昂まり、 全日本弓道連盟や日本アーチェリー協会が ますます発展されんことを期待してやまない。 三十三間堂本坊 妙法院門跡 門主 菅原 信海
  • How to Design いちばん面白いデザインの教科書 改訂版
    -
    【デザインの現場で求められる知識とスキルを実践的に解説! 待望の改訂版!】 ※本書は2014年3月に出版された『How to Design いちばん面白いデザインの教科書』に加筆・修正した改訂版です。最新のアプリケーション環境で検証し、掲載作品の一部を変更しています。 本書は、グラフィックデザインの現場で必要になる知識と考え方、それを形にするためのアプリケーションの技術の両方を、実践的なプロセスでわかりやすく解説したデザインの教科書です。東京造形大学で教鞭をとるカイシトモヤが、デザイナーとして、また教員として培ってきた現場のリアルなデザインをこの一冊にまとめました。 本書は大きく「形」「色」「文字」「写真」「レイアウト」「印刷」の6章に分かれています。「形」と「色」ではデザインの造形性に関わる大切な要素として理解を深め、「写真」ではフォトディレクションという役割を担ったときに必要な知識を学びます。「文字」や「レイアウト」では、情報をきちんと伝えること、効果的に見せること、といったビジュアルコミュニケーションを軸に考えていきます。「印刷」では、印刷や加工に関する知識を柱に、思いどおりの印刷物をつくるにはどうすればよいかについて学びます。 それぞれの章は思考から手作業までがスムーズに繋がるように構成されているので、ぜひ手を動かしながら読み進めてください。“どう考えて、どう手を動かすのか”、しっかりと「やり方」が身につくデザイン入門書の決定版。待望の改訂版です。 〈主な内容〉 ■形 造形の基本 造形と表現手法 ■色 色の基本 色の実践1 色相、明度、彩度の関係 色の実践2 配色と色の表現 □TRAINING Illustratorのカラー機能を活用する ■文字 文字と書体 文字を組む □TRAINING 日本語を組む ■写真 撮影の基礎知識 画像処理1 選択範囲の基本 画像処理2 色調補正の基本 □TRAINING トーンカーブをつくってみる □TRAINING CMYKトーンカーブの補正方法 画像処理3 CMYKカラー設定 ■レイアウト レイアウト レイアウト実践1 A4チラシの制作 レイアウト実践2 グリッドシステムと雑誌レイアウト □TRAINING InDesignを使ってレイアウトする ■印刷 印刷のしくみ 印刷の実際

    試し読み

    フォロー
  • 小村寿太郎とその時代
    -
    明治維新から日清・日露戦争を経て、「世界の一等国」の仲間入りを果たした日本。イギリスとの条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾するなど、近代日本の外交の礎を創り上げたのが陸奥宗光ならば、日本の存在をさらに押し上げたのは、陸奥宗光に見出された、この小村寿太郎であるといってよいであろう。英米の力を背景にロシアに対抗し、その後、日本独自の大陸進出を目指した小村であったが……。小村が負わされた外交は、必ずしも順風の中での外交ではなかったのである。本書は、興隆期日本の命運を背負った小村の生涯と日本の近代化の過程を、あくまで客観的に描いた、力作評伝であり、近代史の研究書でもある。小村がこの世を去ったのは明治44年11月のこと。翌年、明治天皇は崩御し大正時代を迎える。明治日本の外交を担った男に運命的な何かを感じるのは、著者だけではないだろう。著者のライフワーク「外交官とその時代」シリーズの第二弾。
  • 精鋭343航空隊 新撰組
    完結
    -
    全1巻132円 (税込)
    太平洋戦争末期。劣勢を跳ね返すべく、戦闘機の神様と呼ばれた帝国海軍、源田実大佐が編成した屈強な航空部隊、海軍第343戦闘隊。その基幹を担った戦闘301飛行隊「新撰組」が、川西航空機開発の最強局地戦闘機、紫電改を駆使してアメリカ海軍グラマン部隊と激突する!!
  • 撃剣VOL.1
    無料あり
    -
    1960年代後半から始まった劇画ブームを担った平田弘史や小池一夫の伝説的作品と2000年代に描かれたネオ劇画の夢の競演! 掲載作品一覧------平田弘史「弓道士魂」(全1巻第1章より収録)、原作:小池一夫 作画:神田たけ志「御用牙」(第1巻第1話「坐禅ころがし」より収録)、原作:小池一夫 作画:桃尻三郎「飛び加藤」(第1巻第1話より収録)、とみ新蔵「鉄門海上人伝~愛朽つるとも~」(上巻1第1章より収録)、ケン月影「江戸おんな柔肌暦 其の一・熟れ頃快楽」(大江戸おんな乱れ舞・第1巻第1話「熟れ頃快楽」より収録)、作画:ふくしま政美 脚本:大西祥平&ヴァンブラン「竜剣 大菩薩峠」(第1第1巻より収録)
  • クリスタル・キス~リンクで恋してつかまえて~
    -
    なんて素敵なんだろう、まるで真っ白なリンクに王子様が舞い降りたみたい!! まさか自分がこんな気持ちになるなんて――スポーツ用品メーカー広報部に勤める真山詩織は、氷上を華麗に舞うプロフィギュアスケーター・ジェシー岡崎の姿に釘付けになっていた――。新ブランドのお披露目イベント。そのPRを担ったのがジェシーだったが、彼の横柄な態度に腹を立て、啖呵を切ってしまう詩織。なんとかイベントは成功したものの、後日、彼にフィギュアスケートの普及活動に協力してほしいと頼まれ……銀盤のプリンス・ジェシーとちょっと気が強い真面目OL・詩織のドラマチック・ラブ!!

    試し読み

    フォロー
  • 昭和天皇、敗戦からの戦い―昭和史の大河を往く〈第3集〉
    -
    1巻880円 (税込)
    昭和天皇と弟宮が生きた昭和という「哀しみ」の時代。 皇居の濠を隔てて対峙する昭和天皇とマッカーサーの息詰まる心理戦。 “天皇制下の民主主義体制”へ、この国のかたちを決めた決断の時を、 昭和天皇と三人の弟宮が担った歴史的使命を、新視点で問い直す。 <目次> 昭和天皇とマッカーサー 皇居の濠を隔てて対峙する二人の視線 占領者と被占領者の「黙契もっけい」 皇居前広場にこだまする「音」 極秘裏に行われた両者の第二回会見 占領者の帰国と被占領者の意思 昭和天皇と弟宮 富士山を見つめていた秩父宮 秩父宮──近代日本で初めて経験する第二皇子という立場 秩父宮──日米開戦と御殿場での療養の日々 八月十五日の秩父宮──開かれた皇室への舵取り役 昭和天皇の弟宮たちへの思い──二・二六事件に際して 明治天皇の期待を担った皇孫たち──皇室の近代化への道 大正期──それぞれの道を進む皇子たち 高松宮の最期の日々──昭和天皇との思い出 日米開戦前夜──高松宮の昭和天皇への進言 新発見『小倉侍従日記』が伝える高松宮と昭和天皇との激論 終戦後の高松宮──兄宮の「人間宣言」を側面から支援 三笠宮崇仁殿下が著者に託された資料──戦争への真摯な反省の念 三笠宮崇仁殿下──終戦への戦い 三笠宮崇仁殿下──戦時に日本軍の誤りを指摘 昭和天皇と弟宮が生きた昭和という「哀しみ」の時代 〈同時代史〉から〈歴史〉へ移行する昭和天皇像 相次いで公開された側近たちの記録が伝える昭和天皇像 昭和天皇にとっての八月十五日──先帝を超えて あとがきに代えて── 昭和天皇の勝利、天皇制下の民主主義体制へ
  • 東京冬ごはん
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「冬」に食べたくなるごはんが満載で、しかも、編集スタッフが2か月にわたり約300軒食べ歩いて「これは!」と感激した選んだお店だけが掲載されています。もちろん某口コミサイトみたいに、夜に使うお店がランチの評価で高得点になっていたり、ステマ、なんてこともありません。取り上げているのは●もつ鍋 ●煮込み ●おでん …といった冬ごはんの代表格を筆頭に、流行の「ワイン酒場」、さらに旬のものばっかそろう築地の必食グルメ、おうちでおいしい「豚まん」まで、そろっています。そしてこの本のキモ、実食を担った「覆面実食隊」の超私的なお気に入り冬ごはんを大公開。●下町鍋 ●グラタン ●的矢のかき ●ビーフシチュー ●味噌ラーメン ●ビストロの煮込み ●韓国鍋 ●肉じゃが ●あんこ ●冬素材スイーツ ●マグロ …といった偏愛グルメを11ジャンル基本3店ずつ紹介しています。なかには取材拒否の名店や、新たなブームを呼びそうなブームフードも掲載されています。この冬の外食は、おいしいごはんに囲まれていつもの冬よりあったかく楽しい時間を過ごしましょう! ※E Ink端末では一部ページが見づらいことがあります

最近チェックした本