徳間文庫作品一覧

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  • 航空作戦参謀 源田 実(電子復刻版)
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    昭和十六年二月、第一航空戦隊参謀源田実は、連合艦隊司令長官山本五十六の真珠湾攻撃構想を知らされた。奇想天外と花々しさを好み、「航空主兵・戦艦無用論」を唱える山本に共鳴する源田は作戦を立案。同年十二月、日本海軍の奇襲により、太平洋戦争の火蓋が切られた――。国運を賭す幾多の大作戦に際し、勝敗を左右する中核の航空参謀として、奇才を揮った源田実の実像を描く。(『花形参謀 源田実』改題)

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  • 紅屋お乱捕物秘帖(電子復刻版)
    3.0
    浅草黒船町の小間物屋「紅屋」の女あるじお乱は、美人でお侠で艶っぽく、皆が振り返るほどの女っぷり。そんな美女が大の捕物好きときた。今日も馴染みの破れ寺に通っては、そこに住みつく、いわくありげな生臭坊主や虚無僧と、事件の推理に花を咲かす。寺に来てはなにかと憎まれ口をきく岡っ引の鎌吉親分も、彼女たちのおかげで大手柄の連続。お乱たちのからだをはった探索で、次々と事件のからくりが明らかに。

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  • 紅い蜃気楼(電子復刻版)
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    冬木新三はポルノ作家。若い男女ロックとトミに美人局をしかけられて、二人を主役にひと芝居打とうと思いつく。二ヵ月後、看護婦にばけたトミが道玄坂耳山総合クリニックに現われた。狙いは、冬木がカモと目をつけた岡部卓郎。財界の大物で病院の出資者岡部堅治の三男坊だ。ある夜、トミは卓郎とベッドを共にして耳山院長に見つかるが、院長もトミの術中におちて、冬木の芝居もいよいよ見せ場へ。

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  • 江戸おんな坂(電子復刻版)
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    四谷塩町の老舗箪笥問屋・大野屋の内儀おつやは、暗闇坂で腹痛を覚えていたところ、若い男に送ってもらった。市村吉之助と名乗った男は、おつやを舞台に誘う。売れない芝居役者の言葉に、おつやはまだ自分が女として見られているという華やいだ気持を取り戻した。一度だけと、おつやは吉之助が出ている中村座へと足を運んだが……(「暗闇坂十三夜」)。女の哀歓と情艶がにじむ十一篇。(『江戸の女坂』改題)

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  • 孤独なる追跡(電子復刻版)
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    エリート中央官僚だった利根川四郎は、その職も妻も捨てた。部下の水原姫子が丸三興易常務を殺したことを信じなかったからだ。個人的な感情を彼女に持っていたわけではない。彼女を首にしようという処理に反発しただけだ。失踪した彼女を探す旅に出た彼につきまとう男、別居中の妻の不倫の行状が謎をはらんで迫る。生きることの意味を見いだすための追跡。男のロマンを謳うサスペンス巨篇。

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  • 元禄太平記(前編)(電子復刻版)
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    元禄、五代将軍綱吉の治世、その寵を一身に集め出世の階段を駆けのぼった人物がいた。その名を柳沢保明。綱吉の寵童から大名、御側御用人、そして幕閣の最高権力者へと、その勢いは果てしがないように見え、保明の心に奢りの影が射し始めた。その頃、恒例の勅使参向で保明は勅使御馳走役に浅野内匠頭長矩を任じた。高家筆頭吉良上野介、保明、長矩と運命の糸は交わり、浅野家の悲劇は始まる。時代長篇。

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  • 元禄太平記(後編)(電子復刻版)
    -
    吉良上野介への復仇を胸に大石内蔵助は、亡君の弟大学による浅野家再典のため種々の要路を通じ工作を進めてきた。しかし、路の最後には必ず大老並に登りつめた柳沢保明改め吉保が存在し、すべてを握り潰し、あらゆる望みを絶っていった。血気にはやる同志をなだめながら、情勢を見守っていた内蔵助も大学の芸州浅野家お預けの決定に一縷の望みも絶たれ、ついに吉良家討入りの決定を下した! 時代長篇完結篇。

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  • 元禄葵秘聞(上)(電子復刻版)
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    僧・隆光の妄言から生類憐れみの令が出され、江戸にも退廃の影が落ちる五代将軍・綱吉の御代。柳生帯刀(たてわき)十七歳。武道指南役にして、市中安寧を託される監察も。夜毎、町人に変装して旗本の賭場に潜り込んでは情報の収集に当たる。綱吉の元御小姓が謀殺され、事件は幕閣中枢に巣くう側用人らに揉み消されてしまった。悪の根元は大奥か。即刻、帯刀は側妾の若菜を送り込み、大奥の耳目とした。時代長篇。

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  • 犬 笛(電子復刻版)
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    犬笛――人には聞こえないが、犬に意志を伝達する時に吹く。が、秋津四郎の娘良子はその超音波を捉える聴覚を持っていた。ある冬の朝、愛犬鉄と散歩中、良子は交通事故で記憶を失い、数日後、誘拐された。鉄とともにあてのない良子探索に旅だつ秋津四郎、その父と娘を結ぶのはたった一つの犬笛だけだった……。父娘の骨肉の絆を謳って、映画・TVでも感動を呼んだ著者会心の冒険推理。

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  • 剣光斜めに飛べば(電子復刻版)
    -
    新将軍の即位時に諸国査察を任務とする巡察使。だが泰平の続く中、贈賄・饗応に堕す彼らに代わって真正巡察使を名乗り悪を糾弾する紫右京之介。江戸の町医慶庵が失踪した。行方を探るうち、美濃岩村藩の家督相続をめぐるお家騒動に関わりがあると判明、右京之介は勇躍その渦中へと飛び込んだ。狂剣、魔剣が火花を散らす修羅場に一陣、血を呼ぶ剣風が吹きすさぶ。傑作時代長篇。

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  • 剣の舞(電子復刻版)
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    生来の気性なのか、あまりの粗暴さゆえに鬼夜叉と綽名された少年夜叉丸は、ある一件から悪徳代官に反逆したために伊豆大島を追われ出ることになった……。元服を機に伊藤弥五郎景久と名を改めたのち、募る剣の求道心のまま、鐘巻自斎門下で修業。一刀流の根本理念を見出したが、自斎の卑怯な闇討ちに遭い、師弟の縁を絶つ――。一切を払捨し一刀斎と名乗った弥五郎は相馬原の野末の彼方に去る。

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  • 剣には花を(上)(電子復刻版)
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    なぜか、微醺をおびて巷を徘徊する染は、故あって切腹した旗本・牧下頼母のお内儀。その侠気と美しさで評判の女だ。北辰一刀流・千葉周作の門下で剣一筋、修行の日々をすごす山岡鉄太郎は、染をめぐる奇妙な事件に巻き込まれ、刀を振う羽目になった。風雲の幕末。江戸を背景に、怪剣士、謎の砂文字の女、そして浮世絵師がいり乱れ……。豪放にして赤心の人、剣聖・山岡鉄舟の若き日々を描く長編時代小説。

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  • 激流 一日本人の戦後(電子復刻版)
    -
    昭和二十年八月十五日。陸軍少佐井戸尚夫は、埼玉県朝霞の陸軍士官学校で玉音放送を聞いた。井戸は一億特攻を声高に叫ぶ教官ではなかった。負けは負けで素直に認め、屈辱に耐えて再生の道を歩むしかない、そう思った。残務整理をこなしてから郷里に帰ったが、公職追放令の身ではこの町に入り込む余地はない。井戸の零からの再出発が始まった。激動の戦後をエネルギッシュに生き抜いてきた日本人を描く。

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  • 銀河十字軍《銀河の聖戦士パート2》(電子復刻版)
    5.0
    不慮の事故で矢吹剣という肉体をすてた若き戦士ケンは、不毛の星間戦争に終止符を打つ使命を帯び、惑星ゾアのイスパン国の領主オズマ家の世継ぎとして〈輪廻転生〉した。赤い砂漠の惑星アルケアをめぐる凄惨な死闘のさなかに父ドミトルを失い新領主となったケンは、人類発祥の〈聖地〉アルケアに向けて出陣するが、その前途には新たな試練が立ちはだかっていた……。壮大な構想で描くスペース・ロマン。

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  • 極楽迄ハ何哩(電子復刻版)
    3.0
    「僕、プレゼントに花束贈ります。花束が一番いいと思っているんです。必要品じゃないし、豪華だし、なくなっちゃくから」――畜生道から出発して、いざ六道輪廻の旅へ。桃尻娘に鞍馬天狗、沢田研二にヴォネガットと、各界ごった煮の老若男女の釜ゆで大会。偉才・橋本治が、どんな類い希な美しい論理(ことば)の花束を贈るのやら……オバサン化した男、死にぞこないのメジャーは読むべからず!?

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  • 狂恋 二人の小町(電子復刻版)
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    江戸市中で小町娘と評判をとった二人の娘、八百屋お七と柏屋お駒。しかしその恋は対照的だった。お七は純情一途、対してお駒は無軌道な性にのめり込む。やがて二人の恋が複雑にもつれ合い、殺人事件、江戸の大火・天和放火事件を引き起こす……。俳人・松尾芭蕉は、門弟の町奉行所同心・小野寺儀十を従えて、もつれた謎を解いて行く。史実をもとに巨匠が描く官能時代小説の決定版!(『狂乱 春の夜の夢』改題)

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  • 凶 鬼(電子復刻版)
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    新進画家の旭昭寛が画商桑名を自ら手をくださず、完全犯罪で消そうと決意したのは、そうしなければ彼自身が画壇から抹殺されるからだった。そこで考えたのが“将棋だおし殺人”だった。30億の遺産をめぐる骨肉の争い、次期社長の椅子を狙って対立する2人の副社長……世の中には人を殺したがっている者がいるものだ。完全犯罪はまさに完壁に成功したかに思えたが、実は意外にも……。

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  • 京都鷹峯殺人事件(電子復刻版)
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    日本最大の華道流派・鳥丸流。その家元の実弟で「華道ジャーナル」を出版する彩交社社長・鳥丸宏二郎に、華道界をめぐる百億円横領の疑惑がかかった。その宏二郎が屋敷を取り囲む報道陣の目前で斬殺されるという事件が起こる。しかも、直後に死体が忽然と消え失せた。総理事・御影宗徳が実権を握る鳥丸流に第二、第三の殺人事件が……。京都を舞台に陰湿な権謀術数が渦巻くいけばな界を描く。長篇本格推理。

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  • 巨魁(岸信介研究)(電子復刻版)
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    岸伸介――東条内閣の商工大臣、軍需生産の総参謀。戦後はA級戦犯に指定されたが、起訴をまぬがれ、ついには総理にまでなった、自称〈民主主義に徹した政治家〉。60年安保改定の失態で退陣を余儀なくされるが、その後もロッキード疑獄、日韓癒着と事あるごとに暗躍が取沙汰される不死身の巨魁である。直木賞候補にもなった気鋭のルポライターが、安保闘争の際の〈敵〉として、日本を動かす巨魁の解明に挑んだ力作。

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  • 鬼 畜 《阿弥陀仏よや、おいおい》(電子復刻版)
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    樫尾卯吉は高知の山峡にはりついた小集落に生まれた。唖のように物いわぬ子だった。徴兵をのがれて流浪の生活が始まった時、彼の人生は狂った。――捕えられて入営、やがて脱走、放火、殺人未遂、軍法会議。人生をやりなおそうと思った時もあったが、所詮、鬼畜のような殺人人生だけが彼の宿命だったようだ。酸鼻な犯罪行為と息をのむ現場描写で、著者が新ジャンルを開拓した社会派ドキュメント!

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  • 機密狩り(電子復刻版)
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    かつて赤い矢と呼ばれ、産業スパイとして活躍した津島佑介は元上司の太陽電機専務・河島から突然の呼び出しを受けた。津島の親友で米駐在員・佐久間友章の事故死の真相と彼が入手していたIQMの機密仕様書の追跡を依頼してきたのだ。しかし、確認した遺体は佐久間ではなく、津島の協力者・柴田だった。佐久間の偽装死をもくろんだのは誰か、そして佐久間の行方は? 先端技術をめぐる日米の熾烈な争奪戦。

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  • 機 密 「垂直の殺意」改題(電子復刻版)
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    冨田湾第2期埋立計画の漁業補償をめぐって、K市は二つの漁業組合と市側が激しく対立、ついに犠牲者をだす始末だった。次期市長選の布石をうつ市会議員、出世を夢見る港湾課長、市長選の資金援助を恃む市長、埋立地獲得を狙う大企業……それぞれの思惑をひめ、虚々実々の《機密合戦》が展開されたが、大詰めの交渉日当日、狂躁の裏をかいてうたれた大芝居の結末は? 宝石賞受賞の著者の代表的推理小説。

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  • 喜望峰(電子復刻版)
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    アフリカ・モザンヴィックの港に碇泊中の南ア定期航路貨物船・白雲丸に突然、次港の寄らずケープタウンへ直行せよとの航路変更指令が届いた。しかも、そこで積み込まれた大きな木箱の中身が何者かに持ち去られたのだ! 稲村一等航海士は行手に不吉な予感を覚えた。ケープタウン入港後、稲村はリンと名のる美貌の娼婦から密航を依頼される……!~ 大暴風雨(サイクロン)荒れくるう喜望峰沖を舞台に描く記念碑的傑作!

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  • 危険な隣人(電子復刻版)
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    竹花千景は、夫を医療過誤のために失い、そのショックで5ヵ月の胎児を、さらには泥沼のような病院側との争いによる心労で実の父までも失ってしまった。それから3年余、名を変え、住居も移ってようやく心の傷も癒えかけた時、事件の医師・北尾根一家が隣に越してきたのだ。幸せそうな隣家の様子に、千景の胸に復讐の念が燃え上がる……。罪と罰、そして復讐を描いて迫真のサスペンス巨篇。

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  • 韓国社会を見つめて《似て非なるもの》(電子復刻版)
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    韓国および韓国人の一見の印象は日本に大そう似ているため、とりあえず同質性に気が休まり、そこからたえず日本との比較が行われます。しかし実は異質なのだとわかったとき、日本との比較からくる批評はナンセンスに近くなります。この本はわれわれと彼らとの異質さの確認作業ともいえます(「はしがき」より)。金大中事件報道の渦中にあったソウル特派員が送る最も近くて最も遠い国からの迫真のレポート。

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  • 寛永独妙剣(上)(電子復刻版)
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    徳川三代将軍家光の治世、泰平の世が続き、武士も文弱に流れたとはいえ、まだ豊富家残党の策動が絶えなかった。無骨一徹の旗本大久保彦左衛門の次男大八郎は父に似ず、その軟弱ぶりを、水野十郎左衛門ら旗本奴白柄組に嘲笑される始末。そんな頃、浜竜四郎と名乗る剣客が無法者を懲らしめているという噂が流れた……。青年武士大八郎をめぐる剣と愛慕の渦を描く長篇時代小説。

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  • 海の晩鐘(電子復刻版)
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    世界的に活躍中の天才ヴァイオリニスト・神尾八千代は、留学先で母・貴子の心中自殺の報せを受け、帰国することになった。心中相手は、母の幼馴染みの森田八郎だという。二人は天草の十三仏崎の断崖から、遺書を残して飛び降りたのだった。傷心する彼女の許に、昔から二人をよく知る山ノ内陽介という中年刑事が訪ねて来た。彼は、心中として公式に処理されたこの事件に疑いを持っているというのだが――。

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  • 牙城を撃て(上)(電子復刻版)
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    警視庁捜査二課の三影は厚生年金福祉事業協会と関東観光をめぐる汚職の摘発・捜査に当たっていたが、事件の鍵を握ると思われる同協会設備課長江波は逮捕寸前に行方を絶った。関東観光の背後には、秋武の存在があった。秋武は厚生大臣とも昵懇な交際を持ち、名の売れた事業家だが、日本暴力集団の“陰の総長”と渾名されてもいる。三影は江波失踪後の留守宅を訪れた男を追って南アルプスに踏み込むが……。

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  • 花に三春の約あり(電子復刻版)
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    明鏡流杖術の名手・逢魔紀魅は、死の床にある母・麻紀子から父の消息を知らされた。暗殺船〈レグルス号〉――東西両陣営に最も危険視されたクルーザー武装団のキャプテン・アキバが父だというのだ。同じ頃、暗殺船は某国政権転覆を請け負い、インド洋上にあった。そのアキバに、紀魅失踪の報がもたらされた……。血染めの海岸に凌辱の嵐ふくハードロマン巨篇。名作「峠に棲む鬼」続篇。

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  • 嘉永六年のアルコール中毒 《姫四郎医術道中5》(電子復刻版)
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    噂が噂を呼ぶ乙井の姫四郎、医術を使う渡世人。道中合羽に三度笠、右手に数珠を巻きつけて、さしかかった甲州街道は横山宿。姫四郎がのぼせを癒してやった年増後家、その女のひさぐ居酒屋に寄寓して酒毒に溺れる五十男。元は歴とした日野の大店の主・平右衛門。のめりこんだ賭場で身代を失い、愛娘二人までも借金のカタに……。酒毒を断てば娘二人を救ってやると請け合った姫四郎だったが……。好評股旅連作。

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  • 嘉永二年の帝王切開 《姫四郎医術道中1》(電子復刻版)
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    野州無宿、乙井の姫四郎。関八州随一の名医と謳われた父は、ある夜、正体不明の武士の闇討ちに斬死、母、二人の兄弟もその道連れとなる。一人難を逃れ上訴したが、何故か却下される。世を拗ねた姫四郎、この日を境に“悪”と噂の渡世人となる。「右手の数珠は人助け、左の長脇差は殺めの道具」と嘯きながら踏みこむ裏街道。見様見真似の医の術が、やがて街道筋の評判に……。股旅連作。

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  • 加田三七捕物帖(電子復刻版)
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    明治の御代も七年になるというのに、荒れ果てた旗本屋敷で、老女二人が昔ながらの大奥づとめそのままに暮らしていた。ある日、この屋敷出入りの古道具商が殺され、若い下男の弥助が自首した――本郷湯島でそば屋・翁庵(おきなあん)をいとなむ、元八丁堀同心・加田三七は、この事件を見すごすわけにはいかず、昔、目明かしだった幸助を連れて現場に顔を出した(「二人の老女」)。ご存知、加田三七の活躍を描く捕物帖。

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  • 加田三七 捕物そば屋(電子復刻版)
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    旧幕時代、南町奉行所同心であった加田三七は明治四年、湯島で蕎麦屋を始めた。だが、蕎麦屋の旦那で収まる三七ではない。界隈で事件が起これば、警察に頼まれもしないのに、かつての輩下・幸助を従え探索に飛び出す始末。そんな三七のもとに、土蔵の白壁に幽霊が出て母の様子が変だと、遊郭の息子が妙な話を持ち込んだ(「幻の像」)。文明開化の世を舞台に私設探題を自任する加田三七・捕物そば屋事件簿十八篇。

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  • 仮面の裂ける日(電子復刻版)
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    東京新報の社会部記者、梶邦彦の帰宅を待っていたかのように「娘さんを預っている、三千万ほどほしい」という脅迫電話がかかった。同じ頃、大学の演劇部新入生歓迎コンパからの帰りを三人組に誘拐された梶の一人娘は、裸にむかれて凌辱をうけながら、「あんたの親父は腕のいい新聞記者だって話だが、おれたちにいわせりゃ、冷血漢のエゴイストだよ」と“報復”の犠牲にされつつあった……。長篇バイオレンス。

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  • 化石の荒野(電子復刻版)
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    日本ウラニウム鉱社社長が殺害された。何者かに殺人犯の汚名を着せられた警視庁の仁科刑事は、逃亡中に接触してきたCIAから5万ドルの報酬と引き換えに奇妙な依頼を受ける。保守党大物政治家の長男の山岳での行動調査だ。徳島県祖谷渓谷、三重県オオトチ谷、中央アルプス……いずれも謎の人骨が発見された場所だ。不可解な動きに連動して、自衛隊特殊部隊と米海軍情報部が暗躍し始める。ハードロマン巨篇。

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  • 黄金海峡(電子復刻版)
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    日本海海戦で山陰沖に沈没したロシア・バルチック艦隊の特務艦オルティッシュ号引揚計画に加わった国際的ダイバー笛吹草介は、同艦に積載された時価四兆五千億円の財宝を狙う三人のトレジャー・ハンター達との血みどろの抗争に巻きこまれてしまった。奇怪な心中事件、浜の村人全員の失踪、謎の女の跳梁……。その渦中に浮上するオルティッシュ号の黄金を手にするのは誰か!?長篇バイオレンス・ノベル。

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  • 黄金の犬《第一部》(電子復刻版)
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    1~2巻605円 (税込)
    北海道の原野で羆と決闘した日から狩猟犬ゴロの孤絶の旅がはじまった。飢餓と郷愁に駆られ、ゴロが一路目指すは飼主の家族の待つ東京――そんなゴロの運命は1人の流浪者と出会ったことからさらに苛烈なものとなった。男は通産省の武器課長で、その背後には巨大な政治悪と暴力が蠢き、ゴロはいくたびか絶望の淵に立たされた! 人と犬との愛を感動的に謳いあげて、映画・TVに好評を博した冒険小説の雄篇!

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  • 黄金の海(電子復刻版)
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    最愛の妻と船員仲間に裏切られ、日本の船会社を飛び出した一等航海士の流山寺鴻は、外国籍の貨物船を渡り歩く失意の日々を送っていた……。ある日、マンハッタンの路地裏の安酒場で無聊をかこつ流山寺は、突然あらわれたアンと名乗る美女に、あるアフリカ人の捜索を依頼され、思いもかけない事件に巻き込まれてゆく。アンゴラ内戦を舞台に、複雑な世界情勢に翻弄される男を描く傑作長篇冒険小説!

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  • 奥の細道殺人事件(電子復刻版)
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    工場汚水から毒ガスが発生し、幼児が中毒死した。自分の不注意を責めた母親は、その後を追って自殺する。妻と子を失った芭蕉研究家の大学講師・三浦八郎は廃水を流した化学工場の工場長・田辺に激しい憎悪を燃やす。間もなく相模湖畔で絞殺死体となって発見される田辺。その直後、最有力容疑者の三浦が遺書を残して自殺する。事件は解決したと思われたが、三浦には鉄壁のアリバイが……!?傑作長篇推理

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  • 運命の旅路(電子復刻版)
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    奇妙な事件の発端だった。東京・霞ヶ関の《合同行政ビル》内の会議室にある総理用の椅子に若い男の死体が座っていたのだ。持ち物の旅行バッグにあった折紙の白鳥は何を意味しているのか……。一医学徒の人体実験に端を発した殺人事件の背後には、三人の女の数奇な運命と、女の哀切な宿業が秘められていたのだ。旅情ただよう文体と奇抜なトリックが満喫できる“運命シリーズ第1作”!

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  • 運命の青春(電子復刻版)
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    鎌倉・立正寺に咲き乱れる青いあじさの花の波の中に沈んでいた若い男の全裸死体。その死体と手首を結び合わせて失神していたのは旧家の美貌の人妻だった。あたりに撒き散らされた白い碁石と、しろつめ草の飾り輪の謎を追う渋江警部と、その友人である湘南大助教授・菅原道真は、現場の情景に〈海〉の暗示を得て、事件の解明に乗り出した。好評“運命シリーズ第2弾!

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  • 右京介巡察記(電子復刻版)
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    徳川の世、将軍の代替り時に諸国の施政査察を任務とする巡察使も、太平の続く中、贈賄・饗応に堕していた。一人、三重・藤堂、信州・真田両藩の乱脈ぶりを追求しようとした巡察副使・瀬名伝右衛門は謀られて切腹、家名は断絶した。十五年後、父の無念を晴らすため遺児・市太郎は紫右京介と名乗り出府、家治の十代将軍就任に際し真正巡察使を自称、佞臣汚吏の糾弾に立った……。傑作時代長篇。

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  • 維新の烈風《吉田松陰と高杉晋作》(電子復刻版)
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    〈吉田松陰と高杉晋作。この二人の生涯をたどれば、明治維新の概略を知ることができる。アヘン戦争、ペリー来航、安政大獄、攘夷戦、長州征伐……極東に延びてきた世界史の触手や、顕在化した幕政矛盾と直接、間接に関わりながら、松陰と晋作の人生は展開されていった。安政四年秋、松陰と晋作の運命的な出会いから、歴史はかすかな屈折を始めた〉(あとがきより)。松陰・晋作の生涯に維新史を重ねた力作長篇。

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  • 闇が裂ける(電子復刻版)
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    レストランチェーン・ニコライの社長、市川俊夫が突然謎の脅迫電話を受けたのは、愛人、森田佳子と情事の最中だった。二十五年前、市川は長崎の鶴島炭鉱で博打打ちの堀切勇次と娼婦の井上清子の二人を殺害し、重要参考人とて拘留された。が、証拠不十分のために不起訴となり、事件はすでに時効になっていた。松浦と名乗る脅迫相手は、人殺しの確証があるとほのめかし、市川の心胆を寒からしめた…。

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  • 暗黒天使(電子復刻版)
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    伊野英二、三十二歳、独身。二週間前までは会社員だった。サラリーマンを辞めたのには理由があった。軍資金を作らねばならないのだ。数億の金が必要だった。そのためには汚ない手を使わねばならない。伊野は女を利用して二人の男を罠にはめた。競艇場の現金輸送車を強奪するためだ。しかし、この行動も大作戦を敢行するための準備でしかない。伊野を狼にさせたのは何か。そして真の狙いは。長篇サスペンス。

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  • 安曇野・乗鞍殺人事件(電子復刻版)
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    支配人が三千万円を持ち逃げ? 長野県警豊科署の道原伝吉刑事がひいきにしている信州安曇野のそば屋「波奈家」の女将・梅村尚子が豊科署を訪れた。折しも一週間前、同僚の刑事が乗鞍岳で二人連れの支配人を見かけていた。事件との関係は? 長篇山岳ミステリー。

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  • 悪霊の山(電子復刻版)
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    四国・新居浜市の僻村青岩村で、暮れも間近い十二月八日深夜、火事が起きた。三人が焼死し、一人が大火傷を負った。平穏無事な青岩村にとって大事件だった。が、出火原因は不明であった。ところが、目撃者がいた。真鍋昭子は、山の端の空から落ちてきた赤い火の塊りが、藁屋根に衝突してたちまち火の手が上がるのを見たのだ。空から落ちてきた火。それが青岩鉱山の雪を血で染めた惨劇の始まりであった。

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  • 悪魔を見た家族(電子復刻版)
    -
    三重県にある香落溪温泉で販売された羊羹がコレラ菌に汚染されていると発表された。東海林光三が、そのニュースを知ったのは、汚染された羊羹を口にした後だった。名前、身分を偽って愛人と浮気旅行中であった光三は、浮気の発覚を恐れて旅館から逃走してしまった。ひそかに帰宅した彼を待っていたのは、南軽井沢のペンションで姪が殺されたという報せだった。そして、それが悪夢の始まりであった。長篇推理。

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  • 悪魔たちの誘拐(電子復刻版)
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    警視庁を依願退職した早乙女正義に持ち込まれたのは、銀行頭取の令嬢亜矢子のガードという仕事だった。亜矢子が誘拐されるという密告があったからだ。だが、早乙女の一瞬の隙をついて、亜矢子は近所に住む女子中学生と一緒に誘拐されてしまう。その直後「悪魔たち」と名乗る犯人グループが巨額の身代金を要求してきた。二人に接点はない。この二重誘拐は何を意味するのか? 緊迫感あふれる傑作ミステリー。

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  • 愛すべき人物《合本》(電子復刻版)
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    この作品の主人公は、すこぶるやさしい心根の好人物です。世間には、好人物は馬鹿のうち、というような考え方がありますが、わたしは、そうは思いません。ああいう人々は、昔からこの世で、善い心やさしい心根を欲した人々の祈りが、積り積って、そこから生まれてきた、人のねがいの華のように思えます。そんな大事のものを、つい粗末にする人間というものは、おかしなものではありませんか。〈作者〉

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  • われは幻に棲む(電子復刻版)
    -
    東京を恐怖のるつぼに陥れている怪盗一味。その中の〈鬼女〉と異名をとる美少女に逢ったとき、警視庁の退職刑事・浜村はわが眼を疑った。幼い頃に誘拐され、探し求めてきた娘の朱美にそっくりだったのだ! わが娘は殺人鬼になっていたのか? 元刑事として振舞うべきか、親の情をとるべきか、浜村の胸に哀しみと怒りが去来する。ハードロマンの旗手が活写する父娘の哀切と男の闘争美の世界。

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  • わが国おんな三割安(電子復刻版)
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    「新宿芸能社」といえば立派だが、つまりはホステス斡旋、お座敷ストリップの出張サービス業。主人の金沢とうさんと竜子かあさんは無類のお人好しで面倒見がよいが、竜子かあさんは少々短気で早とちり、暴力団とも派手にわたり合うほど気が強い。女たちの身代りに痴漢に抱きついて大怪我をしたり、お座敷の過剰サービスにはらはらしたり……。吹きだまりの人生の哀歓を軽快に綴る名人芸の人情譚!

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  • マラッカ海峡(電子復刻版)
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    一年前アンナン皇帝の莫大な財宝を積んだ貨物船とともに、マラッカ海峡で消息をたった一等航海士・土岐雷介が突然、横浜に現れた。土岐は昔なじみの宿の老女将きよを訪ねトランクを預けるが、その夜きよが、そして土岐が接触した人物が次々と殺されたのだ。土岐の不可解な行動と謎の遭難船の真相を追って、友人のルポライター・相崎哲はシンガポールへ飛んだ。海洋冒険小説不朽の名作!

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  • まぼろしの凶器(電子復刻版)
    -
    工業技術研究所所長の酒井昭二郎が、研究所に隣接する自宅の浴室で死んだ。発見者は若い後妻と二人の養女で、酒井は喉に穴をあけられて死んでいた。ほぼ他殺に間違いないが、凶器は何一つ発見されない。捜査は行き詰った。だが、担当の荒巻警部補に一つの新聞記事が目にとまった。それは、水の噴射力で炭壁を破砕する水力採炭の記事だった。事件の解明は……(表題作)。他傑作推理七篇収録。

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  • マッカーサーの陰謀(電子復刻版)
    -
    一九五〇年九月。朝鮮戦争の最中、追いつめられたマッカーサーは、起死回生の極秘作戦を企てていた。優勢な共産軍の息の根を一気に止め、名声を大統領の座を手にするのだ。やがて作戦の日時と場所を巡り、熾烈な諜報戦が始まる。囮に利用される元日本軍参謀、待ち受ける凄惨な拷問。東側の中枢に潜入したCIAスパイ「熊」の正体とは? 史上名高い上陸作戦の陰で火花を散らす諜報戦を描く長篇スパイ・ミステリー。

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  • ほたる火の森(電子復刻版)
    -
    インドはカルカッタに近い平和な村。夜のとばりがおりて人々が深い眠りにおちた頃、とある家の軒先に一匹の牝狼がしのび寄った。窓辺で眠る赤ん坊の乳の匂いに、失ったわが子を切なく思い出した”彼女”は、赤ん坊をそっとくわえると、一目散にジャングルへと走った。そして七年後、”彼女”はまた一人の赤ん坊を自らの洞穴へ。狼と人間の愛情あふれる交感を描く表題作ほか九篇を収める”戸川動物記”珠玉集。

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  • ホーン岬(電子復刻版)
    -
    木星丸への突然の乗船命令を受けた陣内一等航海士は、急遽パナマへ赴くが、到着直後、東都物産駐在員の野方から積み荷の不正移動をもちかけられた。一方CIAとおぼしき人物が出現、さらに中南米に勢力を張る謎のドイツ人に拉致され、続いて野方が銃殺された。木星丸に何が起きているのか!~ 中南米を舞台に、軍事政権と革命ゲリラ、商社、各国諜報機関の凄絶な闘いを描く、長篇海洋冒険小説。

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  • ブロンズの使者(電子復刻版)
    -
    正賞にブロンズ像が贈られる文壇の登竜門F賞に、熊本・人吉に松浦恒夫の「孤雁」が選ばれた。だが松浦の同人仲間・宝泉寺宏が自作の剽窃だと告発するに及んで事態は昏迷、編集部員の森が真相究明に出張したが、惨殺体で発見された。弁護士の依頼で現地へ出かけた私立探偵のわたしは、例の如く、要領を得ぬまま帰京、縋りつくのは、あの「三番館」のバーテンダー……。好評シリーズ、六篇を収録。

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  • ノンフィクション選集1/日本の内幕(電子復刻版)
    -
    〈日本の内幕〉取材グループが〈日本が戦争に巻き込まれたら、どうなるか?〉をテーマに取材した結果、じつに戦慄すべき事実が判明したのだ。敵国をはっきりと定め、各航空団の配置も細部まできめられ、アジア地区の自由主義諸国の防空防衛策も攻撃用に転用できるものであった(S・ドラゴン作戦)。政財界、医学界、宗教界、官僚、あらゆる階層を描破する梶山季之〈日本の内幕〉総集篇。

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  • ダイヤモンドはわが墓石(1)謀略(電子復刻版)
    -
    大洋興業社長寒川光成にある日、男から電話があった。男の名を桑井と聞いて寒川は青ざめた。寒川には暗い過去があったのだ。戦争末期、寒川は上官阿部少佐の命令でインド独立運動の志士スマヌエル・ボーンの謀殺に参画した。そして、独立運動の資金である莫大なダイヤモンドを阿部と共に横領、桑井を残置諜者として戦地に置き去りにしてきたのだ。桑井は寒川に復讐を宣言した。長篇ハードボイルド復讐劇。

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  • ソウル原体験(電子復刻版)
    -
    一九七八年から一年間、著者は共同通信の海外研修生として韓国へ渡った。昼は延世大学、夜は新村夜間大学(飲み屋のこと)に通い、ひたすら韓国語の収得に励みつつ、「ふつうの韓国」「生きた韓国」に接しようと苦闘。下宿のオバさんや留学生仲間の交流など、ごく日常的な生活の中で見聞したこと、新聞やテレビの報道に触れて感じたことなどを率直に語った“メモ書き風”実感レポート。

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  • ゼロの誘拐(電子復刻版)
    3.0
    教育ブームにのって急成長した進学塾の女子生徒が帰宅途中に惨殺された。その直後、塾経営者・木暮彰の自宅にはそのあくどい経営と管理体制を難詰する電話がかかった。数日後、木暮の娘・由香が誘拐され犯人は身代金三千万円を要求してきた。万全な警備態勢の中、身代金受け渡しに臨む警察。一方、身代金の他にもう一つの要求をつきつけられた木暮は、独自に犯人を追った……。長篇本格推理。

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  • セブン殺人事件(電子復刻版)
    3.0
    新宿淀橋署の宮本部長刑事と本庁の佐々木警部補は、剣豪武蔵と小次郎になぞらえられるほどのライバル同士。一方が老練さが売り物なら、片方は論理の冴えが身上。この異色のコンビが、新興成金・二本柳重蔵の秘書が殺された事件を皮切りに、七つの難事件に挑む。二人の読みは真っ向うから対立し、激しく推理の火花を散らす。「日本刀殺人事件」「日曜日殺人事件」「美容師殺人事件」「結婚式殺人事件」「山百合殺人事件」「用心棒殺人事件」「放火魔殺人事件」の7編を収録。

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  • サムソンの犯罪(電子復刻版)
    -
    情事の捏造テープをネタに強請(ゆすり)屋稼業をはじめた男が殺された。発見者は自ら泡沫と称する私立探偵、雇主の弁護士にいわれてテープをとり戻しにきたのだった。第一発見者としての容疑ははれたが、弁護士への依頼人にアリバイがなく、重要参考人なったことからトリック崩しに挑戦する。調査が難航すると、お知恵拝借にバー『三番館』に出かけ、バーテン氏を軍師に、推理に冴えをみせる“三番館シリーズ”第2弾。

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  • こわし屋甚六(電子復刻版)
    -
    1巻605円 (税込)
    こわし屋甚六はタフでハンサム、女が放ってはおかないいい男。だが独身、なぜなら、女に惚れても自分で仲をこわしかねない《こわし屋》が商売なのだ。そんな甚六が恋をした。相手は何と初恋の先生のその娘である。果たして……。社会の裏で生きる人たちの珍商売、効果屋、知識屋、当て屋、見せかけ屋、分散屋そしてこわし屋。不思議な人々の織りなすユーモラスでちょっと哀しい人生模様。

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  • お江戸探索御用 上〈迷路の巻〉(電子復刻版)
    -
    事はこみいっている。日本橋玄冶店の万探索を生業とする佐太郎たちに、旗本・松平織部から、誘拐された十歳の養嗣子・伊織の探索依頼があったのだ。妻との間に子はないが、妾とは一子を生した。また織部の兄は廃嫡されたが、兄の子が成人のみぎりは家督譲渡の約があった。一方、妻はかつてさる旗本と密通し、これまた一子を生したと。何がどうなっているのか。これにやくざ者や悪徳商人もからむのだから……。

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  • ある朝の戦雲(電子復刻版)
    -
    海上自衛隊に電子機器を納入するワールド電機営業主任・青山謙一は、ある朝、出張中の同僚、西尾達彦から、ロッカーの書類を預かってほしいと切迫した電話を受けた。直後、西尾は射殺死体で発見され、青山の元には書類を渡せと脅迫電話が入った。だが、書類を調べたところ、なんら機密性はなく、一方、女がらみのトラブルに巻きこまれたという噂が流れた……。日本の軍備・防衛問題に迫るサスペンス。

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  • 50億ドルの遺産(電子復刻版)
    3.0
    インドネシアから独立した人口百万余の島国スマリ。この小島に五十億ドル相当のベトナム戦争の兵器が秘匿されているというのだ! スマリ国元首ジョワンは、この隠匿兵器をタネに島開発のための資金を得たという。一方、海外放浪の途次、スマリに立ち寄った中尾英輔は、偶然に殺人事件を目撃、否応なく国家的陰謀の渦に巻きこまれていった……。気鋭が贈る青春冒険傑作。

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  • 鎌倉ー芦屋殺人紀行<新装版>
    -
    子規、虚子、漱石、芭蕉、龍之介。文豪の名句にちなんだ怪事件! 江戸川探偵長以下、横浜ハート探偵局の面々は、俳人・佐々木律二が主催する俳句の会「四季」に入会することになった。さっそく江戸川が有馬温泉への吟行句会に参加したのだが、そこで事件が発生。宿泊した旅館に隣接した竹林の中で、男の刺殺死体が発見された。その胸の上には子規の名句が書かれた一枚の紙が。同時に「四季」メンバーの草野愛香が行方不明になるが…。鎌倉、横浜、日光、そして芦屋と続く吟行会で虚子、漱石、芭蕉、といった文豪の名句にちなんで次々に起こる怪事件。渾身の文芸連作ミステリー。 本作品は「鎌倉―芦屋殺人紀行」を加筆修正した新装版です。
  • 神々の叛乱<新装版>
    -
    江戸川探偵長、災害列島を走る。 江戸川探偵長の元に現れた妖艶な依頼人。五歳の娘が誘拐されたという。犯人は一億円の身代金を要求。偶然にも大型台風、大地震と相次ぐ被災地と重なる身代金受け渡し場所へと急ぐ探偵局だが、そこで第二の悲劇が…。渾身の書下し長篇推理。本作品は「神々の叛乱」を加筆修正した新装版です。
  • 四国殺人遍路<新装版>
    -
    吉野川に浮かんだ男が残した暗号文・・・! 横浜・関内駅近くに開業したハート探偵局の江戸川探偵長を訪れた二人の男。松山に拠点をおく関西探偵局の局長・佐々原一夫と調査主任・久藤光春の依頼は、奇妙な調査協力だった。横浜に社を構える松平不動産の四国社員旅行が無事に終えられるよう、一緒に警護してほしいというものなのだ…。高松から徳島に向かう途中、江戸川は、久藤の水死体が吉野川に浮かんだことを知る。久藤は関西探偵局の金庫から二千万円をもち出し、不可解な暗号文を残していたという…!?長篇旅情ミステリー。 本作品は「四国殺人遍路」を加筆修正した新装版です。
  • 悪の帝王切開<新装版>
    -
    産婦人科医・甲賀陽一の女体犯罪講座! 産婦人科・甲賀病院に入院中の臨月の妊婦・糸井トキ子が、医師を装った何者かに誘拐された。営利目的か、それとも怨恨なのか。残された手がかりは、帝王切開を勧める謎のチラシ。目の前から、忽然と患者を連れ去られてしまった甲賀陽一は、必死の捜索に乗り出すが…。表題作ほか、異色の探偵・甲賀医師による“女体犯罪講座”総集編ともいえる「狙われた妊婦」「シャガールの眼」「隠花植物」の三篇を収録。 本作品は「悪の帝王切開」を加筆修正した新装版です。
  • 産婦人科医の密室〈新装版〉
    -
    静かな温泉地を襲う連続殺人の悲劇! 鎌倉の産婦人科医・甲賀陽一は、寝台特急「出雲」で旅の途中、急病になった花園和代を診察する。その様子に何か事情があると睨んだ甲賀は、彼女に誘われるまま温泉津へ。「身近に殺人事件が起こる」という和代の予言通り、翌日、同じ敷地に住む国会議員・尾形豪三の妻の半裸死体が発見される。無惨に暴行され、毒殺された現場は密室状態。甲賀は犯人捜査に乗り出すが、それは凄絶な連続殺人の始まりだった…。※本作品は『産婦人科医の密室』を加筆修正した新装版です。
  • 火の国秘愛殺人事件〈新装版〉
    -
    秘密の文書をめぐる連続殺人。タロット日美子の推理は⁈ タロット日美子は、友人の井上純から、熊本城の銀杏の樹に隠しておいた秘密の文書を、入院中の自分に代わって回収して欲しいと懇願される。ところが、樹のうろはすでに空っぽ…。純の友人グループ4人の中の誰かが持ち去ったと推測した日美子は、リーダー格の服部と接触を図る。しかし待ち合わせの場所で、彼はすでに刺殺されて…。哀しい愛の悲劇を描く本格推理。※本作品は『火の国秘愛殺人事件』を加筆修正した新装版です。
  • 日本人だけが知らない 世界から絶賛される日本人
    3.5
    ヘレン・ケラーが生涯憧れていた江戸の大学者から、各国の模範となっている潜水艦艦長、北京市民に神として敬慕された駐在武官、アジアの飢餓を根絶した農学者、朝鮮半島を近代化させた財界人、世界を驚かせた大冒険者、さらにはパソコンのCPUや光ファイバーの発明者まで、日本にはこんなにすごい人がいっぱい! 今なお世界に感動を与え尊敬されている、知られざる日本人の実像に迫る!
  • 日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか
    4.7
    2000年前の昔から、世界は日本の素晴らしさを絶賛してきた! 逆境でも不平不満を言わない、盗みを嫌う、名誉に命をかける、貧しくとも高貴である、災害や不幸に負けず、またたくうちに復興する……魏志倭人伝の時代から戦国、江戸、そして現代まで、日本を訪れた外国人が驚きをもって伝えた日本人の姿を紹介。日本人が知らない「感動日本」がここにある!
  • ぶたぶた
    3.9
    大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と階段を駆け下りてゆく。右耳が少しそっくり返り、つぶらな目は黒の点目。何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!? そう、彼は生きているのです。彼の名前は、山崎ぶたぶた(性別♂)。歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手、フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまなシチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と心の動きを描いた連作集。
  • 日本人こそ知っておくべき 世界を号泣させた日本人
    -
    ライト兄弟より先に飛行機を考案した発明家、台湾先住民に親を殺されながらも愛をもって伝道を続けた宣教師、中国医学界の育ての親となった医師など、世界を感動させた、知られざる日本人を紹介。さらには中国の近代化を支えた日本語の存在、古来より海外から「クール!」と言われ続けた日本文化についても解説。チャップリンやアインシュタイン、エジソンが絶賛した日本人の姿とは!
  • 失踪トロピカル
    3.3
    迷子の親探しにいったまま、奈美が戻ってこない―誘拐か?旅行先で国分は青ざめた。空港や観光街で撮ったビデオに映る、奈美に視線を這わす男。予感は確信に変わった!国分は奈美の兄マモル、探偵の蓮見と手分けして探し始めた。事件の糸口を掴んだ蓮見は二人に連絡を取ろうとするが…。蓮見の行方、マモルの決意、国分に迫る影、奈美の生死は?息つく間もないシーンの連続!
  • BLOODLINK1 獣と神と人
    3.0
    何もかもが嘘くさく、熱中できない。怠惰な日常を過ごしていた男子高校生、真山和志の前に現れた、IQ185以上の美少女カンナ。彼女に振り回されるようになった和志は駅で突然、見知らぬ女からスポーツバッグを押し付けられる。その中に入っていたのは武器と暗号通信機。スピーカーから流れてきた「これより、駆除に入る……」という不気味なメッセージから、ふたりの世界は一変する。
  • 産婦人科医の冒険〈新装版〉
    -
    七里ヶ浜海岸を彷徨う記憶喪失の全裸美女・・・! 嵐の夜、産婦人科医・甲賀陽一は、鎌倉警察署の中根警部より緊急の依頼を受ける。七里ヶ浜の海岸で、全裸でさまよう若い女性を保護したので診て欲しいというのだ。甲賀が現場に駆けつけると、張り番の警官が射殺されていた。女は暴行されて記憶を失っており、内股に刺青を彫られ体内からは「秘薬」が検出される。やがて女の意外な身元が判明。異常な猟奇犯罪は第二、第三の被害者を生み驚くべき展開へ…。※本作品は『産婦人科医の冒険』を加筆修正した新装版です。
  • 極楽安兵衛剣酔記
    4.0
    1~11巻628~693円 (税込)
    子持ちの女将が切り盛りする料理屋に居候の安兵衛は、実は旗本の三男坊。気ままな暮らしぶりから、極楽とんぼと呼ばれているが、ひとたび剣を抜けば、遣い手に。義理人情に厚く、嫌と言えない安兵衛は、毎度持ち込まれる難題に奔走して……。人情溢れる時代小説。
  • 志賀高原殺人事件
    -
    警視庁捜査一課の刑事・清水の恋人・みや子は、あどけない表情と暗い影を合わせ持っていた。その素顔に触れようと、清水は志賀高原へスキーに誘うが、その眼前でみや子が射殺された! 捜査に乗り出す十津川。ついで第二の殺人が起こり……。
  • ダブル・トラップ
    3.4
    裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男を呼ぶ声。それは復讐の合図だった。ベストセラー作家の原点となる傑作ハードボイルド! 政府機関の優秀な諜報員でありながら、裏切り者のレッテルを貼られ、組織を追われた男・加賀哲。高級クラブの経営者として静かな人生を送っていた彼のもとに、助けを求める声が録音された一本のカセットテープが届いた。声の主は共に組織を追われた同僚・牧野。そして加賀自身も何者かに襲われた。見えざる敵の目的は? 襲われた牧野の住む四国へと向かう加賀の胸に、過去の苦い事件が蘇る……。
  • 世界が憧れる天皇のいる日本
    5.0
    【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版に収録されている写真は収録されておりません。あらかじめご了承ください。 世界最古の国は中国でもギリシャでもなく、天皇のいる日本である! 中華の皇帝が理想とし、現在もなお諸外国が羨(うらや)む「万世一系」。古代から近現代まで、東洋、西洋から日本の天皇はどう見られ、どう伝えられてきたのか。なぜ他国では不可能だった皇統連綿が、日本では可能だったのか。天皇と他国の国王・法王との違い、天皇と日本人との関係性などを考察しながら、万邦無比の皇統の奇跡を解説。
  • なぜ泣くの
    4.0
    最初の30分は「仕事」、残りの30分は「物語」。見知らぬ男と過ごす1時間。愉楽の波間を漂いながら泣く。「俺の話聞いてくれる?」客は私の胸に顔を埋める。からだから、涙に似た欲望のかたまりがわきだしてくるのはなぜ? ホスピスでのひそやかな逢い引き。からだ中が泣き出す。歌い出す。踊り出す。郊外に建つログハウス風のアパートの各部屋で繰り広げられる恋と官能を連作で描ききる。
  • 白鳥異伝[上]
    4.1
    双子のように育った遠子と小倶那。だが小倶那は〈大蛇の剣〉の主となり、勾玉を守る遠子の郷を焼き滅ぼしてしまう。「小倶那はタケルじゃ。忌むべきものじゃ。剣が発動するかぎり、豊葦原のさだめはゆがみ続ける…」大巫女の託宣に、遠子がかためた決意とは…? ヤマトタケル伝説を下敷きに織り上げられた、壮大なファンタジーが幕を開ける! 日本のファンタジーの金字塔「勾玉三部作」第二巻。
  • 警視庁心理捜査官 公安捜査官 柳原明日香 女狐
    3.5
    4~7巻649~781円 (税込)
    視察、秘撮、秘聴……とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は、その冷徹な仕事ぶりから“公一の女狐”と畏れられていた。しかし、居並ぶ幹部の前で一本の秘聴テープを聴かされ愕然とする。自身の情事のあられもない喘ぎ声だった。ハニートラップ!? 一体だれが何のために? 降格され汚辱と屈辱にまみれた明日香は、自分を貶めた者たちへの復讐を沈着冷徹に遂行する!
  • 暴れ旗本八代目 けんか凧
    4.0
    融通の利かない無骨な武門として幕閣に煙たがられている、三河以来の“かみなり”旗本大河内家。今日も切腹覚悟で諫言に及ぶ大目付の父政盛と、毎日ぶらぶらと瓢箪様(ひょうたんよう)の一粒種右京が怒りの太刀を一閃、江戸の悪人どもを大掃除する。痛快悪人退治劇!
  • 横濱太平記<新装版>
    -
    祝・開港百五十周年 いま、明かされる横浜開港の謎 小田原藩の奥右筆で、惨殺された父・大川浄蓮の仇討ちを見事果たした浄之進は、犬山蓮次郎と名を変え、武士の身分を捨て、かながわの宿で、古くから歯医者をしていた小野加平太のところへ妻・お静とともに見習いに入る。ある日、加平太が火盗に襲われて殺され、目の不自由な娘・お光は行方不明になるが…。話題を呼ぶ大型時代ミステリー。本作品は「横濱太平記」を加筆修正した新装版です。
  • 湘南太平記<新装版>
    -
    世は闇、されど夜の闇こそ真 馬入川の渡しで何者かに惨殺された小田原藩の奥右筆・大川浄蓮の息子・浄之進は、父の仇討ちのため犬山蓮次郎と名を変え、富山の薬売りと称する謎の女・お静を道連れに諸国行脚の旅に出る。新境地に挑んだ著者渾身の大型時代ミステリー! 本作品は「湘南太平記」を加筆修正した新装版です。
  • 父と子 五十年目の真実 地に爪跡を残せ<新装版>
    -
    感動の長編ミステリー! タイムカプセルに隠された亡き亡父の秘密・・・ 戦後の復興期に、青春を謳歌した三人の高校生。その息子たちに託された、大いなる遺産。それは密かに在留米軍から持ち込まれたという数百億のダイヤなのか——!? 息子たちは、父親が遺した秘宝図を手に旅に出るが……。著者渾身の長篇推理! 本作品は「父と子五十年目の真実」を加筆修正した新装版です。
  • 白秋殺人行 魔性の女<新装版>
    -
    白秋遍歴の地で連続殺人! 画家である井筒元警視の息子夫妻が合同作品展の最中、妻の玉美の死体が発見された。捜査線上に、浮かび上がる「黄色いドレスの女」……。柳川—三浦三崎—千葉。詩人・北原白秋遍歴の地を追うようにして起こる連続殺人。その意外な真相とは!? 本作品は「白秋殺人行魔性の女」を加筆修正した新装版です。
  • 産婦人科医のメス<新装版>
    -
    バラバラ殺人に挑む産婦人科医、甲賀陽一の名推理! 産婦人科医・甲賀陽一は、義娘・和代と京都に旅行中、山科に住む実業家・美庄世之介の妻・寧子から、診察を頼まれる。寧子は夫に危険なSMプレイを強要されて、躰中が酷い状態になっていた。寧子の依頼で夫妻の猟奇的な行為を見せられた甲賀は、その異常さに生命の危険を感じるのだった。まさしくその翌日、神戸の小さな寺の境内で、寧子のバラバラ死体が発見される。甲賀は独自の捜査に乗り出すが・・・・・・!? 本作品は「産婦人科医のメス」を加筆修正した新装版です。
  • 姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ〈新装版〉
    3.8
    じゃじゃ馬、鶴姫が巻き起こす珍騒動に、 まわりは振り回されっぱなし。 まったくもう! 大爆笑時代コメディ!! 「芋侍のにいちゃん、可愛いねえちゃん半刻ほど貸せよ」 武州槻山藩主から休みをもらって江戸に出た小坂亀治郎は、 道を尋ねてごろつきに囲まれた。 怪しい侍から助けてやったお鶴ちゃんが、 なぜか旅の道連れになってしまい、吉原遊びを断念したばかりだった。 武州訛りで風采の上がらぬ亀治郎と、 お鶴ちゃんこと御三卿清水家の鶴姫の、 心がほっこり爆笑珍道中の始まり始まり。 書下しシリーズ第一弾!※本作品は『姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ』を加筆修正した新装版です。
  • はぐれ十左暗剣殺
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    北町奉行所の隠密廻り同心・鏑木十左は、老中・松平定信から呼び出され、火付盗賊改方への出仕を命ぜられる。急なことに戸惑いながらも、自らの気質を買ってくれる同僚たちにやりがいを感じ、かねてより巷を騒がせていた“葵小僧”という凶悪な押し込み盗賊の探索にあたることになった。着任早々、難事件に取り組むことになった十左の新たな戦いを描く。好評シリーズ、新章第一弾!
  • 灯(ともしび)
    3.0
    三家庭に襲いかかった惨劇は、あの夜と関わっているのか? 家庭内暴力、援助交際、恍惚老人――それぞれに家族問題を抱えながら、ある夜、三人の男は偶然同じバスに乗り合わせた。運転手が急病を起こしたものの、幸い事故にも至らず別れただけの三人だったが?
  • 月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿
    3.4
    崖から転落死したはずの兄から連続して届く、謎の手紙。明子はマンドリン教室の仲間である萩原朔太郎に相談を持ちかけるが…。「真実は、論理を超えたインスピレーションの中に隠れているもの」と豪語する朔太郎が挑む、七つの不可能犯罪。
  • KAIKETSU! 赤頭巾侍
    3.5
    寺子屋で子供たちに読み書きそろばんを教える浪人者、久留里一太郎。 しかしその正体は、津無時円風流を使い、世の悪党どもを切り捨てる怪傑赤頭巾であった! え? 時代小説ですよね? いえいえ、ただの時代小説ではありません。剣豪・久留里一太郎、実はちょっと早トチリな名探偵でもあるんです。鬼才が贈る、まったく新しい時代推理の登場!
  • 探偵びりびり ショートケーキにご用心
    3.3
    なんで俺、死んじまったんだ!? 突然現れた小娘と黒猫に雷を落とされた、公安刑事の江神一輝。統子とクロスケと名乗るコンビは天からの“お迎え係”で、雷を操ることができるという。しかし一輝に落とした雷は手違いで、うっかり強めで殺してしまったらしい……。そんな折、頼まれ屋をやっている一輝の弟からヘルプが。一輝を死なせちゃったおわびに、ちびっこたちは事件解決に乗り出す。

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