光文社文庫の検索結果

  • 神戸「五重トリック」殺人~二階堂特命刑事調査官シリーズ~
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    神戸市東灘区にあるファミリーレストランの店長が、店先の木に縛られて殺されていた。足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。特命刑事調査官の二階堂警部は、この奇妙な殺人の陰に陰陽五行説が潜んでいると看破。木に始まって水に終わる連続殺人の予告とみて、捜査を開始。神戸を舞台に、人間の愛と憎しみを描いた長編本格推理小説。
  • 日美子 大和古寺巡礼の謎
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    兵庫県警へ異動した夫・二階堂警部(さとる)に、突然、三人の女性が求愛してきた。しかも三人とも既婚者。困惑した日美子は、思案の末、魔女の秘法を用いて三人を〃調伏(ちょうぶく)〃することを決意。大和地方の三つの寺に彼女たちを呼び寄せた。ところが、日美子が指定した寺の近くで、三人のうち二人までが異様な死を遂げ……。待望の〈日美子&二階堂警部〉シリーズ!
  • 四季の女(ひと)殺人事件
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    タロット占いの名手・二階堂日美子は、友人若山竜江の招きをうけ、南国・和歌山へ出かけることになった。事前に旅の吉凶を占ったカードは〈死神(デス)〉のリバース! 〈死神〉は死や殺人を表し、そのリバースは不景気とか破産を意味する。不安を胸に抱きながら、日美子は紀州路へ……。春夏秋冬、旅路で日美子が遭遇する四大事件。旅情ただよう本格ミステリーの傑作集!
  • 軽井沢幽霊邸(やしき)の謎
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    「別荘に遊びにいらっしゃい」津名村画伯夫人に招待された日美子と従姉妹の由佳は、親友を誘って新緑の軽井沢へ。近くに幽霊が出る邸があると聞いた日美子たちは、さっそく探検に出かけたことから、事件の幕が上がった……。不気味さの漂う邸の窓辺に浮かぶ、逆さ吊りの人間の正体は?―─避暑地を舞台に、著者が試みた〈殺人なき殺人〉の傑作青春ミステリー。(『軽井沢愛の推理日記』改題)
  • 二階堂警部の反乱
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    二階堂警部の妻・日美子が、ジョギング中に誘拐された! さらに、部下の坂上刑事も何者かに〈港の見える丘公園〉におびき出され、射殺されてしまった! いずれの事件も、二階堂に怨みを懐(いだ)く、小林組組長の犯行と思われた。ところが、その小林も他殺死体で発見され、捜査は一転、ふり出しに……。大自然がつくりだす「金星食」をトリックに入れた長編傑作。
  • 横浜中華街殺人事件
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    横浜中華街の中華料理店で、若いコックが惨殺された! 鋭利な刃物で首を掻き切られたらしい。死体の第一発見者は日美子。旧友と忘年会を楽しんでいる最中のことだった。死体のそばに女ものの七宝焼のブローチが……。犯人が落としたものか? だが、日美子のタロットは、その後につづく恐怖の連続殺人を予言していた。──大胆な発想とトリックを駆使した傑作長編!
  • 横浜みなと未来殺人事件
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    鎌倉の二階堂日美子宅に親友・門田京子が、柳島(やなぎしま)ロミを連れて訪れた。ロミの信仰する〈日本精霊教〉の教祖・戸田芳香(ほうこう)が、横浜博覧会で凶事が起こると預言したという。そして、日美子の占いにも同じ結果が出た。数日後、ロミが失踪。日美子は京子を誘って訪れた博覧会場で、女性の絞殺死体を発見! やがて、同じ会場内で次々と殺人が……。
  • こちら子連れ探偵局
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    下町情緒ただよう駅前商店街に開業した佐倉峡平探偵事務所は閑古鳥が鳴いていた。だが、その商店街で商店会長が金属バットで殺される事件が発生。盗難事件と失踪事件まで起こり、事務所に大忙しのときが来た!(「アーケード殺人事件」)迷い猫殺人、ニセ恋人殺人等、未婚の父・佐倉が挑む4つの怪事件。直木賞作家が挑む添加物なしの大いなるミステリー!
  • 踊り蛇~くりから女刑事~
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    急増する中国人の窃盗グループがピッキングにより留守部屋に侵入し、その後、殺人事件を起こした。元警視庁の巡査部長・桐原夕紀は、捜査一課の松田憲章に事件解決の協力を依頼される。事件の背後には、上海を拠点にする暴力組織「流氓(リュウマン)」と、中国人を密入国させている日本の裏の組織の存在がちらつく……。息を呑む迫真の傑作ハード・サスペンス!
  • くりから女刑事
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    警視庁保安一課に籍を置く、現職の巡査部長刑事・桐原夕紀は、結婚を前提に弁護士の幸田純一と付き合っていた。だがある日、幸田は若いソープ嬢とラブホテルで裸のまま死んでいるところを発見された。ヤクザが絡んでいると確信した桐原は、仇を取るため、自らの肉体を使って捜査にのりだすが――。男と女の欲望を見事に描いた、息を呑むハード・サスペンス!
  • 蘭剣  からくり乱し
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    蘭剣──謎のからくり師。背負う鎧櫃(よろいびつ)から取り出す人形は、彼によって魔幻の命を与えられ、美女や剣豪に変化(へんげ)する。さらには、旅で出会った人々の「想い」を叶えてやるために、愛(いと)しい人や懐かしい人にまで。しかし、その妖術は、人が自覚していない「本当の想い」まで引き出し、思いがけぬ哀しい事件を……。刺客(しかく)たちの襲撃をかわしながら旅を続ける蘭剣の正体は!?
  • 狙撃指令
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    東京の高級住宅地・成城で米国人弁護士と、その娘が殺害された。捜査線上に浮かんだ容疑者は、元米国陸軍二等兵のマイク。だが、彼はマフィアの一員で、素早く日本を脱出し、ニューヨークのハレムに潜伏したらしい。さあ国際刑事警察(インターポール)・特別捜査員(スペシャル・エージェント)─響三郎の登場だ。このスーパー・スターは犯罪組織の壊滅に生命を賭ける!!
  • 三百歳探偵団の転職作戦
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    世を挙げての転職ブーム。我らが三百歳探偵団の由兵衛も四十有余年の運転手生活から新天地を目指す決心をした。一方、サトの喫茶店「鶴と亀」も宅配の団子屋へ事業を拡張!? 宣伝のかいあって団子の初注文が入ったが、相手は、夫が謎の死を遂げたばかりで話題の女性だった……。 ブームの陰に殺しあり! 好評シリーズ第七弾!
  • 三百歳探偵団の結婚作戦
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    ご存じ、三百歳探偵団のまとめ役サトが、68歳の恋を実らせ、めでたく結婚宣言!……と思いきや? 英会話学校の美人教師が殺された事件に、大事な婚約者が関係していたのでは、という疑惑が。とまどうサトを見かねた探偵団の連中も、しだいに事件の渦中へ! 下町情緒とミステリーの融合した、絶好調シリーズ第六弾!
  • 大江戸花火の三百歳探偵団
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    あわせて三百歳の五人が住む下町は夏真っ盛り。純子たちはそろいの浴衣で隅田川の花火見物に繰り出したが、老嬢の刺殺事件に遭遇し、なんとサトに容疑がかかってしまう! 事件を調べはじめた探偵団は、被害者の女性の陰に意外な男の存在を発見する……。 夏の風物と下町人情溢れる爽やかミステリー、大好評の第4弾!
  • 空腹御殿の三百歳探偵団
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    〃不流行作家〃の高木純子が、お見合いを前に変身を試みた。ダイエット合宿先の豪邸は、数日前老人が殴殺された現場の近くだった。 祖母のサト、恋愛の権威マツ、行儀指南役の喜美、保護者顔の由兵衛のコブタン4つつきで臨んだお見合いの顛末は? つづいて、合宿中の若い女性も変死。 史上初のダイエット・ミステリー!?
  • 死神村の三百歳探偵団
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    スピード狂の由兵衛(よしべえ)、歩く常識の喜美、恋愛現役のマツ、世話好きのサトのシルバー4人組は、サトの、孫・純子の取材ツアーに同行した。燃え上がるベンツに遭遇するやらツアー参加者の女子大生によからぬ男たちがまとわりつくやら、初日から波瀾の予感が! そして、由兵衛がツアーの途中で忽然と消えた……大好評シリーズ第2弾!
  • あわせて三百歳探偵団
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    下町の喫茶店〃鶴と亀〃には、世話好きの店主サトを中心に、今日も威勢のいい老人が集まっている。タクシー運転手でスピード狂の由兵衛(よしべえ)。老いらくの恋に命を賭けるマツ。〃歩く常識〃喜美(きみ)。付録は、サトの孫で売れない作家の純子だ。 話は純子の女友達が殺された一件。騒ぎが起これば、ほっとけない。シルバーパワー全開で捜査開始!
  • あっちゃんの推理スケッチ
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    厚子のパパ・達夫の同僚が変死体で発見された。冬の夕方、廃工場で……。達夫にも嫌疑がかけられているらしい。しかし、死亡推定日の自分の行動を達夫はなぜが忘れてしまっている。動揺する厚子は、友達の環くんと現場へ行くが、不気味な白髪の老人と出会って……! パパのピンチに小学一年生のあっちゃんと仲間たちの推理が冴える!
  • あっちゃんの推理ノート
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    小学校に入った厚子は、友達の環くんと一緒の塾に通い始めた。とってもきれいな島岡礼子先生がやさしく教えてくれるし、友達と遊べるし、厚子は塾が大好きだ。ある日、ママの由子と塾へ行ってみると、先生が空色のTシャツを血に染めて刺し殺されていた! 犯人探しを始めた厚子たちは……? 好評書き下ろしシリーズ、第三弾!
  • リトル・ファイター
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    ひと仕事を終えた休業中の流葉チームに、制作部長の氷山からの突然の呼び出しが掛かった。流葉、熊沢、リョウの三人は、M製薬のオリエンテーション会場に駆け付けた。そこで彼らを待ち受けていたのは、何と、広告主(クライアント)である体育会出身の宣伝部員との腕相撲であった……!?
  • 君にロンググッドバイ
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    流葉チームに不思議な仕事が入った。依頼主(クライアント)はホノルルにある名門ホテルのオーナー。ホテルを売却する金を使って、これまで滞在した客へ向けて「さよならコマーシャル」をつくりたいという。一方、買収した日本のホテル王は、CF制作の妨害を始めた。 30秒のコマーシャル・フィルムに命を賭けるCFギャングたち!
  • マーメイドは、歌わない
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    流葉爽太郎(ながればそうたろう)は、CFディレクター。たった30秒のフィルムにクビをかける、広告代理店の外人部隊。 今回の広告主(クライアント)はバイクメーカー。爽太郎は早速コンテを決め、白いイルカを求めてハワイへ飛ぶ。 ハワイ島を舞台に、美人海洋生物学者・渚との恋も同時進行。 絶好調CFギャング・シリーズ待望の第4弾!
  • 虹色のヴァイオリン~杉原爽香三十一歳の冬~
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    新しい高齢者用住宅の準備計画〈R・P〉の中心人物として活気ある毎日を送る爽香。しかし、兄・充夫(みつお)の借金癖には悩まされ続けていた。一方、河村(かわむら)の愛人・志乃(しの)の隣室に引っ越してきた“佐藤”という男は、一見善良そうだが!? また、爽香の秘書・麻生が車で怪我させてしまった少女が突然映画デビューして!? 事件に仕事に息つく間もない爽香が大活躍の大好評シリーズ第17弾!
  • 素浪人 宮本武蔵(四)〈剣鬼の篇〉
    4.0
    宮本武蔵は三人いた。各々一流の武芸者だった。その一人は年老いて名前を譲ってくれた人。もう一人が気にかかる。その武蔵が京の吉岡兵法所の総帥に挑戦状を突きつけた。引き分けた。だが、門人たちに叩き殺される。元・弁之助の武蔵は激怒した。京の一乗寺下り松にて遺恨試合となる。一人対二百人。武蔵は考えた。右手に刀、左手に鎧通しを持ち、先に叢で敵を待った。
  • 素浪人 宮本武蔵(三)〈修羅の篇〉
    4.0
    武蔵は江戸を離れた。憧れの小野次郎右衛門と対峙した瞬間が脳裡を去らない。450人も斬った人で、徳川家・剣術指南のひとりだ。小野は眼を閉じて武蔵の攻撃を避けた。貫禄が違う。甲州路に入った。またも女難剣難の嵐だ。下諏訪で黒曜石の利権を荒らす博徒一家を潰すための助っ人を引き受けた。斬る。斬りまくって小野を超えたい。だが修羅の旅はどこまで続くのか。
  • 二度殺された三人の女
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    白昼、高級レストラン『モンブラン』で殺人が起きた! 夫と口論をしている最中、須川織枝が青酸カリを盛られたのだ。当然、夫の佑次に嫌疑がかかったが……。『モンブラン』経営者・青山星江のもとに、自称『怪人百面相』から五千万円を要求する脅迫状が届き、事態は急転。さらに、絞殺後に刺殺された、女性の死体が発見された! 謎また謎の人間ドラマ登場。
  • 消えた「亞細亞号」
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    昭和十年夏、満州。野望渦巻く大平原で、安達浩太と永坂雪子は出会った。浩太は特高警察に追われるアナーキスト、雪子は家出した世間知らずの財閥令嬢。大連へ向かう船中、殺害された男から渡された小さな包みから二人は満州皇帝の継承争いに巻き込まれた。包みの謎を追って新京へ向かう途中、満鉄の特急「亜細亜号」が……!?(『竜と剣』改題)
  • ママに捧げる殺人
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    男をホテルの一室に誘い、征服欲を満足させた刹那、その生命(いのち)を奪う。目を覆うようなやり方で……。猟奇的な殺人を繰り返す美貌の女子大生・愛奈(まな)。一方、精神科医・知子(ともこ)は独自の分析から犯人像に一歩一歩近づいていく。ついにふたりが交錯したとき、新たな惨劇が! ダイエット、拒食症、SM、変身願望、家庭崩壊……現代人の心の闇を抉(えぐ)り出す衝撃作!
  • 無法刑事(アウトロー・デカ)
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    零細企業「高見商会」の経営者・高見荘司が、東京・新橋にある東勧銀行のキャッシュコーナーで射殺された。経営難から資金繰りに追われていた彼は、その日、従業員に渡す〃最後の給料〃を引き出していたところだった。痴情か怨恨か? だが、容疑者も射殺体で発見され、謎はしだいに深まっていく……。殺伐とした社会が生んだ冷酷な事件に刑事・烏丸がメスを入れる!
  • 贋者 (にせもの)
    -
    東京・新宿にあるコインランドリーの中から死体が発見された。身元は国際指名手配中の台湾マフィアの男と判明。翌日、西新宿署の加賀見城刑事に、「妻と娘を預かった」と、電話が入る。金目当ての誘拐か? だが、犯人は警察手帳の受け渡しを要求。指定された場所に加賀見は一人で向かうが……。犯人の真の目的は!? マフィアとの接点は……!? 息を呑む迫真の本格サスペンス。
  • 闇  金
    -
    極風会『真芝組』の組員が新宿・歌舞伎町に向かう途中、待ち伏せしていた3人組に射殺された。奪われた金は3億円。が、今度はその3人組が何者かに射殺される――。闇金を巡り、事件はしだいに謎を深めるが……。真芝組と反目する勢力・関東一心会・輪島組の報復か、それとも第三者の仕業か!? 金、コカイン、密造銃……。幾重にも絡み合う難事件に加賀見城刑事が挑む!
  • 快楽殺人鬼
    -
    「殺人は生きるためのゲーム。だが、私が負けることなどありえない――」。東京・新宿で、首と両手足が切断された子供の死体が発見された。犯人は人を殺すことにスリルを感じる異常性格者。そしてあたかも、警察に対する挑戦であるかのように次々とターゲットを定め、獲物に近づいていく……。エスカレートする妄想と狂気で弱者を襲う新型犯罪に刑事・扇山丈一が挑む!
  • 高杉晋作
    -
    吉田松陰門下である高杉晋作は、諸外国からの圧迫を目のあたりにして、日本の危機を痛感する。そこで彼は、長州藩の海軍力増大を目指し、身分にかかわらない「有志」による奇兵隊を結成した。討幕派の中心となって奮闘する晋作だが、肺結核を患って志半ばにして斃れる……。激動期、明治維新に尽くした救世主・高杉晋作の、波瀾の生涯を描く。(『晋作挙兵す』改題)
  • レイコちゃんと蒲鉾(かまぼこ)工場
    3.9
    蒲鉾工場に勤めるぼくが巻き込まれるのは奇っ怪な事件ばかり。怪物化した蒲鉾に社員が誘拐されたり、食べられちゃったり……。特殊事件調査検討解決係の一員として、係長に危険な任務を押しつけられる毎日だ。ちょっと生意気な小学生「レイコちゃん」との冒険が、ぼくをさらに不思議な世界へと運んで行く――。奇妙でどこか滑稽でなんだか怖く、なぜだか懐かしい、SF大賞作家が贈る大人のためのファンタジー。
  • 美唇が誘う刻
    -
    「独身のほうが気が楽で誰に遠慮もなく快楽の追求ができる」と言うのは榊晋平(さかきしんぺい)だ。兄が経営する総合病院に請(こ)われて、ニートの日々から事務局長に昇格。高給で時間に恵まれ、そのうえ精力絶倫のため、女医やナースの性的検診に余念がない。ところがある日、突然の眩暈(めまい)に襲われだした……。白血病、晋平はどう生きるのか? 性愛文学の巨匠が描く、性の神髄。
  • 年上の人妻
    -
    東西物産のイケメンの独身・石毛保(いしげたもつ)は、かつてホスト稼業を体験していた。その当時の先輩ホストが癌(がん)で倒れ、彼は円熟しながら性的欲求不満に悩む夫人たちの世話を頼まれる。その数10人。殆(ほとん)どが年上の女性である。石毛はサイドビジネスと割り切り、人妻の肉体を満足させ、性の学習にいそしむのだった。著者が放つ、興奮満載の風を孕(はら)む官能ロマンの宝船(たからぶね)。
  • 若夫人狩り
    -
    オリオン化粧品総務課長・犬飼雄介は、長身の二枚目で社長夫人・桂亜紀のペット的存在だ。亜紀は自分の主催するティ・パーティで部長や課長の夫人たちがセックスレスの不満に沈んでいることを知った。これでは社業の発展にもひびく。そこで犬飼に「思い切り抱いて、みんなに希望を!」と諭(さと)す。かくして犬飼は動き出した。読んで効く、絶妙な強壮剤!
  • 蜜戯の特命
    -
    「このビデオテープがもう一本ある。それを取り返せ」と大貫建設の社長・大貫芳明は腹違いの弟・伊原純一に命じた。テープには先代社長と秘書の変態情事が記録されていた。世間の信用を損ねる。ところが秘書は行方不明、テープはそのレズメイトが所有しているとか。伊原は身体を張って調査に挑むが……。かつてない興奮の連続と凄絶な結末。官能小説の一大絵巻!
  • 剣鬼・根岸兎角
    4.0
    木刀で相手を打ち殺すほどの凄まじい腕前の根岸兎角。彼は、病いに倒れた師・諸岡一羽を見捨てて出奔、武者修行の旅に出た。途中、豪商の娘を救った縁により、小田原に道場を開き大いに繁昌する。だが、一羽の高弟たちは兎角を師の仇と付け狙い、やがて江戸城大手門前の橋上で、因縁の果たし合いが……。剣と女に賭けた鬼才の奔放な生きざまを描く、人斬り絵巻。
  • 恋か友情か
    3.0
    高校1年といっても、まだ幼い体つきの千代は、将来、出産できないのではないかと悩んでいた。そのことを相談された強は、思案したすえ、「実験してみようか?」と言った。千代の返事はイエスでもノーでもない。だが、そのときから、幼なじみの二人は、異性として互いを意識しはじめた……。誰もが体験した思春期のセックスを、瑞々(みずみず)しく描いた名作!
  • 夏の情熱
    -
    「あの気持ち良さは、これはもう何ともいいようがない」夏休みに帰省した中学生の赤井兵助(ひょうすけ)は、同い年の菊田次郎の初体験談を夜通し聞き、女体への憧れをふくらませた。そんな折り、未亡人・小林キミの美貌に惹かれる兵助は、無知ゆえの大胆な行動に出る……。奔放(ほんぽう)にして臆病(おくびょう)。揺れ動く思春期の少年を描いた、著者流ヰタ・セクスアリスの傑作長編!
  • 嵌められた一夜
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    新入社員の春田信彦は容姿端麗、女子社員の憧れの的。そのうえ天は二物を与えて分身も絶品である。その彼が京都に出張し、間違ってオカマバーに入った。さんざんモテた果てに下半身の下検分が――。「きゃー、すごい」の感嘆のあと、彼に不思議な役得(?)が舞い込んできた……。著者は、無法者の生態と愛欲の歓喜を描きわける。本書は後者の冴えをみせる会心の作品集。
  • 彼 方 へ
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    「あなたが陸地で、私が島。互いをつなぐ道は限られたときにしか出現しない」。修学旅行でバスガイドと学生として知り合った蕗子(ふきこ)と私。大学卒業まぎわ、二人は鹿児島の陸繋砂洲(トンボロ)に取り残された(「トンボロ」)。失踪した父を追い、辿り着いた無限に部屋数のあるホテルでの奇妙な出来事(「無限ホテル」)。現実が揺らぐ瞬間のきらめきを鮮やかに描く珠玉の小説集。
  • 透明な方舟
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    二十六年前、飛騨白川郷。十二歳の私が住む合掌造りの家は、赤い炎に包まれ崩れ落ちた。焼け跡からは、父母の遺体が。火事は私の心までも焼き焦がした。……今、私の眼前に、その家が当時のままに現れた。技術が作り出した仮想現実。そこには父と母、そして〃彼女〃もいた。浮かび上がる苦い真実に私は……。〃祈り〃と〃救い〃――幸福の「明日」を問う表題作ほか全四編!
  • 紅蓮(ぐれん)の毒~薬売り・辻村の探偵行~
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    昭和初頭、越中富山の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々! 宴会のさなか、青年が毒殺された! 嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報われぬ思いを知る……(「毒の行方」)。花に興味のない独身の新聞記者が妙義山で遭難した。さくらそうを採りに行っていたという。なぜ──?(「紅蓮乙女」)男女の愛憎、人生の機微を活写した味わい深い推理物語!
  • 欲望の女相続人
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    優秀なる生活設計診断士(ファイナンシャル・プランナー)・舞鶴順平。絶妙のテクニックで女性を幸福の境地へといたらしめる彼を、人は導淫師と呼ぶ。舞鶴は、未亡人・壇上三千絵(だんじょうみちえ)から、ベッドの上で調査依頼を受けた。「祖父が遺言状作成をした際の証人3人は嘘をついているのではないか」と……。さいわいなことに、疑惑の証人たちは、美貌の女性ばかりだ! 女の夢、男の夢を叶える物語。
  • 艶(つや)やかな秘命
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    パシフィック・オリオン国大統領のために「はじけ豆で蛞蝓(なめくじ)名器」の日本女性を探しだし、同衾(どうきん)させよ!? ──朝日建設の閑職課長・鯖江将介に専務から秘命が下った。成功報酬は、かの国からの新空港建設など900億円もの受注。鯖江は、献上名器を探すべく、毎夜、美女狩り秘局狩りに精を出すが、国際的謀略事件に巻き込まれ……!? 著者渾身(こんしん)の官能&アクション!
  • 長崎 熟恋の女(ひと)
    -
    秘書、大株主未亡人、女子大生……最近、美女から熱い誘いを享(う)ける丸の内製鋼・城島慎介課長。彼に新規事業(プロジェクト)の特命が下った。三浦半島の社有地に巨大テーマパークを造るのだ。城島は視察に赴(おもむ)いた長崎ハウステンボスで、初恋の女性・対馬(つしま)智津子と再会する。だが、やるせない不倫のさなか、信じられない事件が起きていた! 官能美と旅愁漂う傑作ロマン。
  • 浅井長政
    4.5
    父に勝る大器として家臣の信望厚く、江北の地に毅然として立つ長政は、天下人を目ざす織田信長の妹・お市を娶り、同盟を果たすが……。亮政―久政―長政と三代つづいた浅井家の興亡を描いた長編歴史傑作小説。
  • 呪いの鈴殺人事件
    3.0
    横島総合病院の若先生に収まった誠は、診察するのが怖い、気弱な性格。当直の夜、急患が運び込まれるが、ほどなく、鈴の音を残して死んでしまう。その夜出会った、妖術師を名乗る大方総八郎は、その患者は呪術で殺されたと断言する。その後、鈴をめぐって怪事件が続発。鈴を操る呪力の正体は!? オカルト、コメディー、ミステリーが一体となって展開する快作。(『怨霊症候群』改題)
  • 蜃気楼を追う男
    -
    ローマで観光ガイドを生業とする〃俺〃がチュニジアに来たのは、骨休めが目的だった。しかしそこで、事件に巻き込まれた。白人女性を拉致しようとする男たち。俺と、そこで知り合った日系青年は、助けようとして果たせなかった。翌日、その女の死体が発見されてから、俺と青年に口封じの魔手が……。(表題作) パリ、東京、チェニス、事件との遭遇。珠玉のハードボイルド。
  • あんたのバラード
    3.0
    生後八カ月だった息子と夫を残し、ナツキが家を飛び出してから3年が過ぎた。彼女がアパートに戻ろうと思い立ったのは、夫に離婚届を渡すためである。部屋のチャイムを押すと、返ってきたのは意外にも女性の声だった――(「アイ・ラヴ・ユー,OK」)。あのころの懐かしいメロディが流れると心に浮かぶ、甘く切ない想い出……。ラヴソングにのせて贈る8編の物語。
  • デュエット
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    「滝さんがこーんなきれいな人と結婚だあ!」璃々(りり)は高校一年生。滝は璃々の両親が管理人を務(つと)めるアパートの住人で、兄のように慕(した)う人だ。なのに、一見、天使みたいな彼の婚約者には、怪しげな裏の顔があるらしい……。大の親友・有美(ゆみ)と一緒に真相を探り始めると、そこには思いもかけない事件が待っていた! ユーモラスでいて切ない、恋愛ミステリーの傑作登場!
  • 甘 い 指
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    送別会の夜、柿山は泣きたい気持ちだった。密(ひそ)かに思いを寄せた萌(もえ)はやって来ない。しかも目の前にいるのは、彼女の恋人と噂される御曹司。が、駆けつけた萌は柿山に意外な告白をした──。二十歳以上年下の憧れの美女。その体の隅々までが、柿山の前に開かれてゆく……(表題作)。狂おしいほどに求め合う男と女の姿を、抒情(リリシズム)あふれる筆致で描いた珠玉の作品集。
  • 狼の追跡
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    ブラジル・マナウス市。カーニヴァルの熱狂醒めやらぬ夜、ジャーナリスト・安土穣の妹夫婦が惨殺された! 姪・アリシヌが誘拐された! 事件の背後に国際的な人間臓器密輸組織が……!? 姪の行方を追い、東京に戻った穣。「狼(ロボ)」の牙を剥き出しにした、孤独な闘いが始まった! 力士、特殊部隊分隊長の経歴をもつ主人公の、執拗な追跡行の結末は?
  • 殺人予告状は三度くる
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    大学生の水森翔は、叔父の自殺を幇助したことになってしまった。劣等感の虜になっていた彼は、その事件を契機に長野の山中で自殺を図る。だが、怪奇現象に遭遇して自殺は未遂に終わる。自殺願望が失せた彼は、謎の老紳士に師事することになった。怪奇現象は失踪事件へと結びつき、予告殺人へと発展……!?
  • 影踏み
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    中学生のボクは、成績優秀でいわゆる優等生だった。クラスのいじめられっ子を救済したこともある。ところが、一カ月の入院生活がボクに気持ちの変化をもたらした。退院すると、かつてのいじめられっ子を、今度はこのボクがいじめるようになってしまったのだ……!? 少年の日常を通して、いじめ問題を、いじめる側から描いて警鐘を鳴らす現代教養小説。
  • 近松おんな秘図
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    「世の人の心惑わす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな」――寛文10年(1670)、ある夏のさかりの夕方、杉森信盛(すぎもりのぶもり)は、南禅寺裏で心中前の男女の狂おしい抱き合いを覗き見した。美しい裸身を目に焼きつけた信盛は以後、自らも女修業を重ね、〃近松門左衛門〃と名乗って『曾根崎心中』など数々の名作を生む。波瀾に満ちた生涯を送った奇才の色道秘話を満載!
  • 闇与力おんな秘帖
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    牢屋敷で女囚が首を吊った。やって来た「闇与力」半次郎が目をつけたのは、新入りの女囚・お葉。秘かに女牢から引き取った半次郎は、奉行所が与り知らぬ「闇の仕置き」の探り役に仕立て上げる。お葉は、文字どおり相手の懐に飛び込み、魂をとろかす妖艶なからだを惜しげもなく与えながら、男顔負けの度胸で悪事のからくりを暴いていく。捻りのきいた異色の捕物帖!
  • 目明しやくざ
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    弥七親分の甥の伊佐吉は、酒、女、博打と三拍子そろって何でもござれのやくざな男。ところが、捕物にかけてもなかなかの腕利きで、ちょいちょい伯父の手伝いに駆り出される。可憐な町娘や妖艶な年増、果ては大名の姫君まで……。事件を彩る女たちの色香に迷いながら、ついにはもつれた謎を解き、意外な真相を探り出す。目明しやくざ伊佐吉の、痛快無頼の捕物帳!
  • ひとり夢見る
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    女子高生・浅倉(あさくら)ひとみの母・しのぶは元女優。これまで女手ひとつで、ひとみを育ててくれた。だが、母にパトロンがいると聞かされたひとみは、ショックを受け、夜の町に飛び出してしまう。泣き疲れて、眠りに落ち――、ふと目を覚ますと、そこは18年前の撮影所だった。母と共演することになったひとみは、父親が誰なのかを探るが……。母娘(おやこ)の絆を描いた傑作ミステリー。
  • 銀行恐喝
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    北九州N県の地銀・西海(さいかい)銀行は、融資の停止などの業務の見直しを進めていた。そして頭取の久慈悟(くじさとる)は、取引先の怨みを買った。その一泊ゴルフは、闇の世界が仕掛けた罠だった。同伴ホステスのマリコと、裸で絡(から)んだ写真。久慈は嵌(は)められた。たった数葉の写真が、巨額の不正融資事件へとつながった。銀行と闇世界の拘(かかわ)り、銀行の旧弊な体質を、白日の下(もと)に晒した傑作。
  • 小説 暴落企業
    -
    女を世話してもらうなどの裏工作を受け、次第に巨額の不良債務を引き受けざるをえなくなる建設会社のワンマン経営者。信託銀行から送り込まれた常務は、ついに極限まで追い詰められた(「泡の飛沫」)。……バブル崩壊後露出した、企業のさまざまな暗部。企業犯罪、社内抗争に翻弄される男たち。厳しい日本経済の現実を、色濃く鮮やかに映し出した傑作企業小説集。
  • 出向拒否
    -
    日本有数の巨大企業、そこで社内PR誌の編集に携わる中沢幸平は、減量作戦を図る経営者の格好の標的だった。サバイバルのため中沢がとった行動は、打算的できれいごとではなかった。なにしろ、出向されそうな会社は、今の社と天と地ほどの差がある。──綿密な取材調査によって掘り起こした、同時代に生きる人間ドラマの数々。珠玉の経済企業小説短編集。
  • 使途不明金
    -
    重役コースをはずれた監査役、54歳の西村時夫に仕事はほとんどない。しかしその肩書には、抜群の信用があった。銀座のクラブのママに頼まれて、サラ金から五百万円の金を借りてやったのだったが……。「自己破産」を生むサラ金の手軽さ。ふとしたはずみから、その地獄に落ちた初老の会社員の悲哀。ユニークな着想と巧みな展開で描く、等身大の現代人群像。
  • スパイク
    3.4
    瓜(うり)二つのビーグル犬を連れた林幹夫(はやしみきお)と私・江添緑(えぞえみどり)は、初対面から惹(ひ)かれ合った。驚いたことに、飼い犬の名前も同じ「スパイク」なのだ。ところが再会を約束した日、幹夫は現れなかった。気落ちする緑に、突然、愛犬が話しかけてきた! 「ぼくは幹夫のスパイクだ」と。幹夫の消息を求め、一人と一匹の冒険が始まった――。不思議で切なく愛(いと)おしい、心に沁(し)みる恋の物語。
  • 迷宮の女
    -
    この文庫に収めた短編のいくつかは、書けなかった事件の背景をベースにしている。主人公は、人生の迷宮に踏み込んだ女性たちばかりである。物語の状況設定にまさかと思われるものもあるだろうが、それでも小説の方が現実よりおとなしい。(略) 彼女たちのしたたかさ、裏にある寂しさ、貪欲さ、好色さなど、本書の主人公にちりばめたつもりである。〔「あとがき」より〕
  • 復 讐 屋~便利屋裏稼業~
    -
    表向きは、便利屋を営む――大本(おおもと)蝶子、一人息子の宗佑、妻のいずみ。その息子夫婦・賢也とルミ子――「猫の手」一家。その裏稼業は復讐屋だ! ある日、蝶子は友人の京子から、殺された息子・伸光の復讐を依頼される。彼の死には、ある組織の秘密データが関係しているらしいのだが……。魔の手は、京子にも迫った! 鬼才が贈る、痛快ハード・バイオレンス!
  • レモン・インセスト
    3.4
    生後間もなく誘拐され、行方不明になっていた弟が、見つかった。24年ぶりに再会した弟は、亡き父の端整な面影を受け継いでいた。気ままに生きる美しい姉と、アルバイトで生活費を稼ぎながら大学に通う弟。互いに恋に落ちてはいけないと理解しながら、二人は、なす術もなく惹(ひ)かれ合っていく……。禁断の恋をテーマに、純粋な愛の行方を描く、美しい物語。もっとも純粋で、もっとも不安な愛。
  • ボディーガード午前四時
    3.0
    ある日、私立探偵・矢田のもとに来島(くるしま)と名乗る一流商社の重役が身辺警護と調査依頼に訪れた。何者かに命を狙われているという。矢田は同業に助勢を頼み、中年探偵四人組を結成する。腕に覚えのある彼らだが、若い頃のようには立ち回れない。来島にかかった謎の電話とは? さらに過激派に属する彼の息子はどこに? 正体不明の襲撃者に、4人は男の意地を賭け挑む。
  • 冥府の刺客
    -
    長崎の女郎・花桂は、同じ宿の女郎・薄雲に元気がないのが気になっていた。それを尋ねると、薄雲は、天草四郎と情を通じたと話した。総大将の四郎が討ち死にした島原の乱が治まってから、すでに十二年が過ぎている。討たれた首は替え玉のものだったのか。四郎は、原城に散った一揆勢三万七千余の血涙の思いをはらすとも語っていた。史実に挑む「性と暴力」の新路線。
  • 鬼聲(きせい)
    -
    殺人歴のある取立屋、仙波敏明。彼の仕事のやり方は、債務者を自分のアパートに連れ込み、裸にして、手足を縛る。トイレには行かせず、その場でさせる。どんなに頑張っても四日目には皆必ず観念する。若い女社長の場合もそうだった。ところが、彼女を解放後、女の兄で組の若頭をする男が、仙波の部屋に乗り込んで来た!――暴力、陵辱、官能、究極のハードバイオレンス!
  • 屍蝶(しかばねちょう)の沼
    3.0
    中国地方の山間(やまあい)の町で起きた美少女惨殺事件。死体には犯人の猟奇的な刻印が残されていた。「羽室新報」の稲葉菜月は、かつての恋人でフリーライターの高野舜と事件を追うが、町に残る因習に阻まれる。やがて、新たな惨殺死体の発見を契機に、二十年前に隠蔽された〃謎〃に絡む驚愕の真実が浮上してきた。本格派の著者が、ホラーと社会推理を融合させた意欲作!
  • 伊勢志摩殺人事件
    5.0
    失踪した恋人・昭彦を追って、テレビレポーターの路子(みちこ)は伊勢志摩へと向かった。そこで彼女は真珠養殖の会社社長・夕子と出会う。ミステリアスな美人社長と昭彦の間に、ただならぬ関係があるのではないかと感じとった路子は、事件の渦に飲み込まれていくのだった。優美な光沢を放つ真珠に隠された秘密が、愛を生み、死を引き起こす、傑作長編推理小説。
  • マスカット・エレジー
    -
    有吉葡萄(ありよしぶどう)、30代半ば過ぎ、独身。ローカルTV局の台本書きだが、本当はノンフィクション作家志望。死んだ父が三年前に連れてきた初老の女・高岡鮎子(たかおかあゆこ)と横浜・山手の陋屋(ろうおく)に暮らしている。二人の周辺で起きる事件を鮮やかに解いてみせる鮎子。ポジティブな彼女の生きかたに、消極的な葡萄も次第に影響されて……。軽快なテンポで読ませる、人情味あふれるミステリー!
  • 緋色の真珠
    -
    雑誌連載で人気がでてきた真珠占い師・高原野衣を危機が見舞う! 客の一人・野々宮久美が、まるで野衣に殺されたかのような嘘をつき絶命したのだ。警察の追及を逃れ、編集者の笠木と事件の真相を探りだす野衣。ところが! 見つけたのは野衣と瓜二つの死体だった。謎の言葉「緋色の真珠がすべてを語る」の意味を追う、ノンストップ・サスペンス、登場!
  • 直飛脚(じきびきゃく)疾(はし)る
    -
    直飛脚――それは徳川十一代将軍・家斉(いえなり)の密書を、定められた刻限までに目的地に届けることを使命とする、凄腕の武士たち。使命を果たせぬときは、即刻切腹。秋元炎九郎は手裏剣、本荘錦之介は大刀(だいとう)、太田又兵衛は短槍(たんそう)、各(おのおの)の武器を携え、彼らは極限の疾走を開始した。襲いかかる凶刃(きょうじん)をかわして、たどり着いた場所には……?! 痛快、傑作、新感覚時代小説の極北。(『一千キロ、剣が疾る』改題)
  • 女の決闘
    -
    夫と息子が外国に出かけている2カ月間、敷地200坪、建坪60坪の奥平家は、女二人だけである。真佐子は姑と呼ばれる隠居の身であり、嫁の立場に置かれる奈緒は専業主婦である。――姑は嫁に日常のあらゆることに嫌味を言いはじめる。嫁も負けずにやり返す。疑心と憎悪が渦巻いて、女同士の闘いは、日に日に激しくなる。危うい人間関係を描く異色サスペンス。
  • 狂乱・春の夜の夢~松尾芭蕉と八百屋お七~
    -
    純情一途の恋に燃える八百屋お七、無軌道な邪恋にのめりこむ柏屋お駒。同じ小町娘と謳われながら、正反対の二人の恋が、やがてもつれ合い、あげくは殺人、放火の大事件へ……。お駒の父、柏屋忠兵衛や町奉行所同心、小野寺儀十を門弟にもつ俳人・松尾芭蕉は、鋭い推理で天和江戸大火の不可解な謎に迫る。〃探偵〃芭蕉があばく、悪漢、悪女の陰謀と愛欲模様。
  • 北風の伊三郎
    -
    裏街道を歩く者たち、追われている者、秘密の旅をする者、無宿人、それに女連れの旅人。下総無宿の北風の伊三郎もそんな一人だった。必殺の技、片目隠しの突きが空気を裂くとき、北風の音が聞こえるという。渡世の義理で用心棒を引き受けた伊三郎は、密命を帯びる武家の兄妹を守って、江戸まで五百三十キロ、敵がひしめく中仙道をひた走った……。
  • 蝉の誤解
    4.0
    息子に届いた絵葉書には、怪獣のように大きな蝉の抜け殻が写っていた。パソコンを使い、巧妙に作られた合成写真――その夜、私は悪夢にうなされた。なぜ、蝉の抜け殻などに恐怖を覚えるのか? 私は、心の奥底に封じ込まれていた、ある記憶を辿り始める……(表題作)。昆虫に題材を取り、紡ぎ出された男女の多様なドラマ9編。名匠の手腕をご堪能あれ!
  • 正義同盟
    3.0
    会の正式名称は、JUSTICE LEAGUE(ジャスティスリーグ)=正義同盟、略してJリーグ。会員は一業種一人という原則のもと、編集者、区役所勤めの公務員、カメラマン、高校教師、キャディなど。言行相反や傲慢不遜(ごうまんふそん)の世にはびこる小悪党を、巧みなチームプレーで懲(こ)らしめる。小さな悪だからこそ許せない、〃平成の仕置人〃たちの、痛快微罪(びざい)事件簿ミステリー。
  • すれ違い
    -
    ●「赤い糸」ではなく「黒い糸」に結ばれる話●原因は自分にあると皆に思わせた女の自殺●卒業後も続く教え子との微妙な男女関係●単身赴任者の妻との何もない関係を逆に利用された男●定年退職した父の奇妙な落ち込み●自分の死亡確認を警察から受けた男●あまりに犯人そっくりの似顔絵を描いた目撃者……。短編の名手が、男女の機微をテーマに捻(ひね)るオリジナル傑作集。
  • 直前の声
    -
    研修医の飼村敬介(かいむらけいすけ)はアマチュア無線マニア。姉夫婦の家に間借りしている。帰宅すると姉が、飼村と女性との会話を傍受したと告げた。だが、彼は通信した覚えはない。通信相手は、彼の病院に入院していた女性の名であった。後日、その女の死体が上がる。女の正体は? 流れたという自分の声は!? 渾身の本格推理。
  • 偽りの肌
    -
    過去に強姦歴のある男が三件目に現行犯逮捕された。だが警察には事情があるらしく、彼を送検するに当たって、偽(にせ)の被害者を仕立て上げた。──この工作に絡んでいる私(登坂(とさか)刑事)は、弁護側の反撃に苦境に立つが、さらに証人喚問を前に偽の被害者が変死を遂げ……。推理界の重鎮が新趣向で読者を唸(うな)らせる、小説の醍醐味が凝縮された書下ろしミステリー。
  • 社長失格
    3.6
    「僕は謝るだけの株主総会なんか、嫌だ」――苦労知らずの2代目が先代の後を継いでから、相次ぐ不祥事。一部の役員たちの会社乗っ取りの計画が動きだした! 経営者に必要な資質とは何か? どういう人物が「社長失格」なのか? 経済の現場を知る著者が、真に求められる経営者像を描いた表題作のほか、ピカレスクから、ユーモアまで、味わいの違う6編の経済小説!
  • 犯罪銀行
    -
    最大手都市銀行・大隅銀行の支店長である海江田は、本店の指示で水口なる者と接触を持った。その男は意外にも株価操作を目論む仕手筋だった。彼への過剰融資が始まった。一方、ライバルの三田銀行では、会長自ら大隅銀行を不正融資のスキャンダルに陥れるために、水口に接近。だが、一枚上手の彼は!? 都市銀行のサバイバル戦を描きバブル経済破綻の裏を暴く!
  • 上意討ち
    -
    「新之助、進吾を討ち果たし、深雪を連れ戻して参れ」と殿の厳命が降(くだ)る。新之助と進吾は同じ小姓組で無二の親友だ。深雪は先君の庶子。その深雪と駆け落ちして殿の逆鱗に触れたのだ。上意は絶対である。進吾を討たねば帰藩は許されない。新之助は婚約者と別れ旅に出た。三年目、独り身に落ちぶれた進吾を発見するが……(表題作)。武士道の真髄を活写。他8編!
  • 妖 藩 記
    -
    異常な怪異が起きる地、信州の小藩・夕城(ゆうき)藩。その城下に不敗を誇る「神影(しんえい)館」があった。そこは、豪剣無双の師範・紫暮左近(しぐれさこん)と、その兄で、決して姿を現さぬ謎の美剣士・右近(うこん)の道場。今、記憶を失った大男がそこに挑もうとしていた。その正体、そして彼を導く謎の男の思惑とは――。夕城藩に他所者(よそもの)が侵入するとき、次々と奇怪な事件が起こる! 傑作伝奇時代小説。
  • 鳥辺野にて
    3.2
    悪行を尽くしてきた男が、老いさらばえ傷つき、葬送地の草叢(くさむら)にうち棄てられていた。死を目前にした者と、死体から着物を剥(は)いで売るためにやってきた男が出会ったとき――。(表題作)。とある表具師(ひょうぐし)が語る、古びた一双の屏風絵をめぐる恐ろしくも切ない怪異譚(「墨円」)。磨き抜かれた文章が紡ぎ出す美しき夢幻の数々。書下ろし作品を含む12編を収録。
  • 唇のあとに続くすべてのこと
    3.9
    エリート商社マンの理解ある夫と9歳になる愛娘(まなむすめ)。自らは料理研究家として活躍する海城菜津(かいじょうなつ)、38歳。なんの不足もない平穏な日常を送るかに見えた彼女のもとへ、ある日、かつて勤務していた会社で不倫関係にあった上司が事故死したとの報(しら)せが入る。その通夜の席上、元同僚の藤倉敬志と再会した菜津の心は怪しく揺らぎはじめる。サスペンス溢れる大人の恋愛小説。
  • 欲望の報酬
    -
    伊豆の山中で女をひろった。大矢勇二の全財産はオンボロのベンツだけ。だが精悍、もうけ仕事なら、法の裏をかいてでもやる。運命は、その女が変えた。建設業界の〃おいしい話〃。――乗っ取り戦争の渦中に、闘いを仕掛けた大矢は、ひたすら頂上(トップ)をめざした。拷問、嬲り、獣姦……女を攻める手段は選ばない。飽くなき野望に、とどめなどない。爽快、暴力出世物語!
  • 妖魔異伝
    3.0
    念法の達人工藤明彦は、財閥の一人娘麻耶に取り憑いた妖魔の退治をひきうける。だが、妖魔の背後に工藤の念法をも凌ぐ妖力を持つ怨霊がいた! 必死で謎の怨霊の正体を探る工藤。しかし怨霊は、麻耶の親友たちを操り、そのセックス相手に次々と妖魔を憑かせていく! 未知の敵に挑む工藤の凄絶な活躍を描く、瞠目の新境地!
  • 外 道 記
    -
    神に選ばれし者は超人と化す! 背後に蠢く妖しの御子神教団――その目的とは? そして、これを操る者の正体は? 学生探偵・伊達風興と異界の皇子・檀ピエール。奇妙な父子コンビが立ち向かう相手は、はるか人類出現以前より地上を見下ろしてきた〃空の上のもの〃であった。人知を超えた壮絶な異界バトル! 妖異を撃て! 傑作伝奇バイオレンス第2弾!
  • 遊撃刑事(ショート・デカ)
    -
    1~5巻605~770円 (税込)
    横浜駅西口のホテルで、宿泊客の女性が殺された! 容疑者として同宿した男性が浮かび、一件落着かに思えた。だが、初動捜査後、横須賀に飛んだ捜査一課の宮川刑事の前に、被害者の意外な過去が……。事件は思わぬ方向に発展した。犯人の足どりはぷっつりと跡絶え、日米の捜査の厚い壁が……。 警察機構を熟知する著者が、書下ろした異色の刑事小説。
  • わが一高時代の犯罪
    3.7
    一高の歴史の中で、これほど奇妙な人間消失事件もないだろう。ある日、本館正面の時計台の中で、一人の学生が忽然と姿を消した。事件には忌まわしい悪魔の影がつきまとっていた。一高生に扮した無気味な男の姿と、一高を憎み呪っていた女の謎。そして事件は悲劇的な結末を迎える――。本格推理白眉である表題作のほか、その続編ともいえる「輓歌」も収録。
  • 闇の蠍~無法戦士・雷神~
    -
    千葉県館山市の岸壁で、ヘロイン密売事件を追った警視庁捜査一課の刑事二人が惨殺された。極秘捜査を依頼された元東京地検特捜検事・北川雷三(雷神)は、事件の背後に某国の秘密組織が絡んでいることをつかんだ。謎の男・スコピオンの狙いとは? 日本壊滅を謀る国家的陰謀とは? 息詰まる雷神とスコピオンとの対決! 圧倒的迫力のハード・バイオレンス意欲作!
  • 箱根路、殺し連れ~北多摩署純情派シリーズ3~
    3.0
    北多摩署・相馬刑事の車から絞殺死体が発見された! 被害者は新宿・歌舞伎町の駐車場オーナー・平賀喜一郎。彼は高額地所所有者ゆえに殺されたのか? 所轄外のため捜査できない相馬刑事だが、箱根・芦ノ湖で揚げ羽蝶の刺青をした溺死体を発見、平賀殺害の容疑者との間に奇妙な共通点を見いだした! お馴染み相馬刑事(ウマさん)が泥棒(ノビ)の大二郎とコンビを組んで大活躍!
  • 平賀源内(上)
    -
    時代を遥(はる)かに先んじ、人々の意表をつく業績を挙(あ)げた源内。多才に恵まれ、出世を志す野心家の彼を、「学問への純粋な情熱」と「ぬけめのない商才」との相反する二つの面を持った人物として描く力作。異能の士を、時代小説の巨匠が活写。

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