小説作品一覧
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-喧騒と汚濁の熱帯都市フィリピン・マニラ。この国ただ一人の日本人実習医である僕(オオタ)は、同僚の女医ニッキと婚約し、この地で医療を続ける決意をした。ある日、僕は謎の青年ホセ・デラクルースと出会う。ホセはなぜか僕に心を開き、驚くべき秘密を告白した。家族を地主の私兵に惨殺され、反政府ゲリラに加わったこと。やがてゲリラとも決裂、今は銀行強盗となり、貧しい人々に金を分配している……ホセは言った。〈俺はいずれ、警察かゲリラに殺られる。そうなったら先生、俺を故郷の島に埋めてくれ〉数日後、はたしてそれは現実となった。僕には彼との約束だけが遺された……。鮮烈のデビュー作『緊急呼出し』(『灼熱の病棟 エマージェンシー・コール』)に続く俊英の感動巨編第2弾、熱い要望に応えて電子版で復刊!
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-第159回直木賞作家・島本理生さんの特集を電子化! 島本ファンも、『ファーストラヴ』を読んだ方・まだ読んでいない方も幅広く楽しめる内容です。 ・巻頭グラビア ・『ファーストラヴ』試し読み ・自伝エッセイ「鎌倉の一日と、306816時間」 ・豪華作家陣によるお祝いエッセイ(辻村深月、西加奈子、村田沙耶香、行定勲) ・島本作品の大ファン 元SKE松井玲奈との記念対談「読書の魅力を教えてくれた」 ・松井玲奈 特別寄稿「『ファーストラヴ』の生々しさ」 ・瀧井朝世「私の愛する島本理生作品ベスト10」 島本理生さんと松井玲奈さんのカラーグラビアは、電子書籍限定です。 ※本コンテンツは『オール讀物』9月号掲載の島本理生特集の一部を収録した電子書籍オリジナルコンテンツです。 掲載されている『ファーストラヴ』試し読み範囲は、『オール讀物』9月号に掲載されている抄録範囲と異なりますのでご注意ください。
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-札幌のホテル経営者の朋恵は経営のことで悩み、ひとり気持ちを整理するために襟裳岬を訪れた。 海霧が迫る岬で、朋恵は女性の殺人死体と遭遇する。 翌日、日高山脈を挟んで反対側の然別温泉で男の自殺と思われる死体が発見された。二人はともに郵政年金福祉事業団の企画課に勤務していた。 地元の目撃者や新聞記者の話から、単純な痴情のもつれによる殺人ではないと感じた朋恵は、大学の同級生の峡子に相談する。 峡子は警察庁に入庁し警視正というキャリアだ。そして紹介されたのは警視庁広域捜査官の宮之原だった。 宮之原の捜査で、事件は北海道と東京の二点を結び思いもかけないような広がりを見せ、複雑な人間関係が浮かび上がる。 著者の代表作「宮之原警部シリーズ」注目の一冊。
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-巨大企業となった道浦食品では、創業家の道浦家と叔父で社長の多岐川濤一郎とで、後継者を巡る派閥争いが静かに勃発していた。 その大きな原因は、道浦家のひとり娘・碧が、家業を継ぐべき立場にもかかわらず、工業デザイナーになるといって、3年前イタリア・ミラノにひとりで勝手に行ったためだった。 そんな折、母であり道浦食品会長の真佐子が末期ガンに冒されていると、ミラノまでわざわざ知らせに来た者があった。 そして間もなく、母の死を知らせる電話が日本から届いた。 ところが、死因はガンではなく、毒殺の疑いが濃厚ということだった……。 碧は急きょ、帰国したが、数々の罠が待ち受けていた。
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 フリーホラーゲームはブームを経て一ジャンルとして定着しつつあります。 名作に触れたことで創作意欲を刺激され、自分もホラーゲームを作ってみたいと思い立つ人も少なくありません。 ですが、多くの人は何から手をつければいいのか戸惑い、そして作業量の多さに屈して諦めてしまっているのも事実です。 本書はそんなゲーム制作が未経験の初心者、制作を始めても完成までこぎつけないという方のためにあります。 せっかく名作になれる可能性を秘めている構想が形にならないのは非常にもったいないと思い、過去の経験からホラージャンルに重点を置いて制作法をまとめました。 いろんな制作体制のメリット・デメリットから企画書という形で構想を具体的にイメージ化する方法、ストーリー構成などわかりやすく紹介しています。 本書の通りに従えば、実現できるかわからない浮遊感ある構想を実現性のある企画へと変えることができます。そこまでできれば、作品として世に送り出せる確率もグッと高まります。 名作を作り出せる可能性を捨てるのはまだ早いです。ぜひその構想を形にしてください。 【目次】 一章 制作スタイルはどうする 二章 企画書をつくろう 三章 シチュエーションは三種類 四章 ストーリーは九つのシーンから成る ◯分岐のポイント 五章 ギミックの三要素 六章 ゲームの組み立て おまけ やってはいけないこと ◯“予兆”以外のびっくり系イベントは多用しない ◯宗教を否定しない ◯死は控えめに まとめ 【著者紹介】 茶天(サテン) 方向性がはっきりしない同人屋。長編ノベルを発表するのが今のところの夢。
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-それは1914年のうららかな春、プロイセンで撮られた一枚の写真から時空を超えてはじまった―物語の愉しみ、思索の緻密さの絡み合い。20世紀全体を、アメリカ、戦争と死、陰謀と謎を描ききった、現代アメリカ文学における最重要作家、パワーズの驚異のデビュー作。 ※本電子書籍は、「舞踏会へ向かう三人の農夫 上・下」の合本版です。
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-「――金魚、飼っていい?」ある日、専業主婦・24歳のさくらは夫に勇気を出して尋ねてみた。しかし夫は「好きにすれば?」と冷たい返事。熱烈に恋われて結婚したのに、最近の夫からは愛が感じられない…。心が沈む時、さくらの足は自然と商店街の「金魚のとよだ」に向かう。金魚を見に通うさくらを店長はいつも笑顔で迎えてくれて。大ヒットコミックスの第1作目を小説化。悩める妻の禁断愛…! 【収録作品】金魚妻 平賀さくら・24歳 専業主婦 あの日、私は金魚が欲しかった――。(「小説 金魚妻」より)※この電子書籍は「小説 金魚妻」を話ごとに分冊化した商品です。
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-自意識過剰で、しょっちゅう何かに苛立ちながら生きる青年、毛利豹一。高利貸と再婚して女中のように扱われる母を哀れに思うが、どうにもならない。旧制高校に入るがみごと落第、恋愛もうまくゆかず、中退して見習い新聞記者に。ついには喫茶店のウェイトレスに対して、「こんなことでは駄目だぞ! よし、百数えるうちに、この女の手をいきなり掴むのだぞ」と悲壮な決心をする始末。たまたま元映画女優多鶴子と付き合い「食客」となって、周囲の人々にもまれもまれてゆくうちに「自尊心」の呪縛を脱する。成長してゆく青年の姿をユーモラスに痛快無比に描いた青春小説の傑作。著者の最初の長編小説でもあった。
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-「論文というより、エッセーに近く、エッセー小説風の描写スタイルで、それまで暖めてきたテーマが一気に噴出した、といった強い情熱がひしひしと伝わってくる作品ではあるけれども、そこは熟達した小説家らしく、具象的で、実際的であり、ふんだんに散りばめられた辛辣なジョークに思わず笑いも誘われる。従来の男性優位思考に対する、手厳しい皮肉と嘲笑と諷刺をからめた論詰が、とぼけた表現の随所に潜んでいるので、聞き手の若い女性たちはさぞ胸のすく思いをし、会場に笑いの渦を巻き起こしたに違いない」(エッセイスト高沢英子氏のことば)…講演をもとにしたウルフの女性論。
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-アンクル・アブナーはエドガー・アラン・ポーの生んだオーギュスト・デュパンに続いてアメリカが送り出した名探偵だ。彼が登場する作品は1911年から「サタデー・イブニング・ポスト」などに発表された。本書には、代表作「ドゥームドーフ殺人事件」「ナボテの葡萄園」のほか、18編を収めた。前者は古典的かつ独創的な密室トリックで知られ、後者は見事な最後の裁判のシーンがすべての作品の集大成となっている。当時の巡回裁判法廷の情景と民主主義確立途上のアメリカ人気質を生々と描き、正義を信じるアンクル・アブナーの面目躍如! 牧歌的な牧草地帯も好ましい背景になっている。
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-アリンガムの作品には、現代の社会的背景が巧みに取り入れられているものが多いが、本作では、イギリスの出版社の内幕が詳細に描かれていて、特異なバックグラウンドをなしている。デリケートで、しかも鋭い性格描写、物質的な謎でなく性格にもとづく謎、老練な技巧による流動的な文章など、探偵小説として第一級のものであるばかりか立派な文学的価値をもつ傑作。『幽霊の死』に続くアリンガムの長編。
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-死後の忘却を憂慮した画家ラフカディオは12点の作品を未発表のまま残し、死後10年を経過した時から毎年1点ずつを公開するという遺志を残した。社交界の人々が集まるレセプション当日、殺人事件が起き、遺族の友人でもある探偵アルバート・キャンピオンが犯人究明に乗り出す。画家、批評家、画廊などをめぐる美術界の実状が詳しく描かれ、それだけでもおもしろく読める。アリンガムはセイヤーズ、クリスティとともに、イギリスの三大女流推理作家の一人に数えられる本格派の代表格である。
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-耽美女子vs九州男児の異色のラーメン小説。 家族経営の博多とんこつラーメン店「満月亭」。店の前で行き倒れていた耽美ファッションの怪しい女を、見るに見かねてラーメン店で雇うことに。ひたすら美しい世界を探求するその女は、店の中を完全に耽美の世界へと模様替え。ラーメンと耽美という異色なコラボレーションが博多で反響を呼び、地元テレビ局が取材に訪れる。それをきっかけに大ブーム到来。あれよあれよと人気店に成長するのだが・・・・。老舗ラーメン店に突如舞い降りてきた少女は、店を救う天使か、それとも廃業に追い込む悪魔なのか?!ラーメン嫌いな耽美女子と生粋の九州男児・蓮華によるラーメン戦争勃発!新感覚ラーメン小説誕生!
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-世界の終わりに現れた炎を操る謎のヒーロー。 全身に鱗状の模様が現れたのち、発火現象を起こして火だるまになり焼死する--人類にとってまったくの未知の疾病が急速に広がり、世界の終わりが迫っていた。感染者隔離施設で看護にあたっていた元学校看護師のハーパーは、妊娠と同時に感染が発覚。錯乱した夫に殺されそうになった彼女は、間一髪のところをキャプテンアメリカの姿をした少女と消防士姿の謎の男〈ファイアマン〉に救われ、迫害された感染者達が身を寄せ合う山中のキャンプに導かれる。外の世界では社会不安が広がり、自警団組織が感染者狩りをしてまわるようになり、やがてハーパーの暮らす弱者たちのコミュニティの中でも不穏な動きが……。 ニューヨークタイムズ・ベストセラー1位、『トランスポーター』の監督ルイ・レテリエによる映画化進行、ベストセラー作家による傑作エンタメ超大作! (2018年8月発行作品)
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-この世に 山田 海という男がいるが、身体の中には守護霊の男がいる。その守護霊は、生前の時の仲間である、天猫という千年以上も生きている化け猫に助けを求めるのだった。海という男は、生前に父から渡された遺言書というタイトルが書かれた本の内容の通りにしか生きられない人だった。それだけではなく、人から命令をされなければ行動することも食事を摂ることも出来なかった。乳を与えるにも、母親が手元まで抱きしめ口元まで導かないと飲めない。いや、プログラムが設定されていないロボットのような状態のために、口の開き具合から、含み加減まで言ってから、さあ吸って飲みなさい。そう言う命令をしなければ乳も飲めない赤子だった。二親は、歳を取れば普通の子になる。そう思いながら七歳が過ぎても治らなかった。父は、悲しみ、息子のことが心配になり。遺言書という本を書くのだ。それは、ロボットを動かす計算式のような内容であり。全ての事柄を思案しなくても良い。辞書のような物であり。父は生涯で十万冊以上も書き残した。そして、海と同じ?・・奇病であるロボット病が蔓延し・・・守護霊の鏡・・・化け猫の天猫・・・幼馴染の田中 沙那子・・・静・・・猫の天国・・・宇宙を航行できる都市型の船・・・箱舟・・・人類の誕生地・・・気付くのだ。全ての原因は竜なのだと・・・いや、違う。全ては・・・月人・・左手の小指の赤い感覚器官が導く世界・・・恋・・・誰の運命の導きの時の流れなのか・・・皆の幸せとは・・
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-兵士の日常を描いた芥川賞受賞の戦争文学。 第2次大戦後、戦犯容疑でサイゴン刑務所に抑留された日本兵の鬱屈した日々をユーモア交えて描いた第63回芥川賞受賞作「プレオー8の夜明け」。 他に筆者処女作「墓地で」から、晩年の名品「セミの追憶」(第21回川端康成文学賞作品)まで、戦争の記憶をつむぐ短編16作を収録。 戦後すでに70年を超え、戦下の記憶は風化するにまかされる。30年にわたる筆者の貴重な営みを通じ、名もなき兵士たちは、何を考え死んでゆき、生き残った者たちは何を思うのか――今改めてその意味を問いかける、珠玉の“戦争文学短編集”。
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-さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度) 【書籍説明】 京都守護職御預の新選組は、反幕運動を繰り広げる不逞浪士を取締り、王城の治安を維持するために日夜精勤していた。 しかし、長州や土佐を中心とする浪士達の反幕活動は激化するばかりだった。不逞浪士達は「尊王攘夷」を主張するが、「公武一和」を願う親幕派の当今孝明天皇の御意志は全く無視していた。 反幕の尊攘浪士は、秘かに「妖刀村正」を求めた。 「村正」は代々徳川家に仇をなす刀剣で、妖しい魔力が秘められていた。 村正は生贄の血を求める。村正を手にした者は人を斬らずにはいられない。村正を握れば、「剣技が冴えわたり、どんな相手でも斬れる」という。 反幕浪士の一人が村正を手に入れ、親幕派の公卿や幕府要人を斬殺した。しかも、妖刀村正の犠牲者は新選組隊士から京の町衆にまで及んだ。都の人々は恐怖に慄いた。 新選組副長土方歳三は、村正を遣う殺人狂の剣士の探索に奔走した。 長州藩士桂小五郎も村正の狂騒を座視できなくなった。殺人剣村正を止めるため、ついに桂は土方歳三に協力を求めた。 はたして、土方歳三は村正の暴走を止めることができるのか? 【目次】 待ち伏せ 村正 神童 見廻組 桂小五郎 取引 裏切り 妖刀 生贄 臆病者 変貌 殺人剣 紙屋川
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-なるべく他人と会話をせずに生きる「黙視」を、自分のルールとして科している女子高生・幸乃木未尽(こうのぎ・みづく)。ある日、学校の構内で赤いバンパー付きのスマホを拾う。持ち主とメールでやりとりするうちに、彼・九童環がテロリストで、そのスマホはテロの起爆装置だと知らされる。絶対にこれを返すわけにはいかない! 当惑する未尽に、九童はスマホの返還をかけて、「互いの正体を先に見つけたほうが勝ち」というゲームを持ちかけてくる。――九童環とは、いったい誰なのか? その目的とは? 未尽は、たった一人でテロリストに立ちむかう! ※本書は2017年5月31日に配信を開始した単行本「黙視論」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
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-老舗和菓子屋のひとり娘・東野まりえは、筋金入りの競馬マニアで、人間の男には全く興味がない。そのまりえにお見合い回避のため“偽装恋人”を頼んだ鷹塔譲二は、全く競馬を知らない。その譲二の伯父である鷹塔忠勝は、政商『鷹塔』一族のドンであり、サラブレッドの牧場を経営している。その忠勝の牧場で働く調教師・牧原歩と厩務員・加賀彬は、二歳牝馬・アクアサンタマリアに期待をかけている。そのアクアサンタマリアに騎乗する陣内朋彦騎手は、地方競馬から上がってきた苦労人。 一頭のサラブレッドを中心につながる人間関係。レースにかける期待、情熱、そして感動……。競馬を愛するすべての人に贈る、爽やかな長編青春小説。電子オリジナル作品。 ●日向真幸来(ひるが・まさき) 作家。3月10日生まれ、うお座のO型。名古屋市在住。『夢売り童子陰陽譚』にて朝日ソノラマ新人賞佳作受賞。著書に『神殺しの丘』『春に来る鬼』など。歴史、民俗学系を好む。競馬はオグリキャップ時代からのファン。
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-20世紀も終わりに近いある秋の日の夕方、遠い宇宙の彼方から発せられた謎の怪光線が日本全土に降り注いだ…。その直後、日本中の墓地や病院の死体安置所から美女の死体だけが次々と甦り、手当たり次第に男たちを凌辱しはじめた! 怪力無双、淫乱極致の美女の群れ!? これは謎の怪光線のせいなのか? 同じ頃、本編最大の主人公である小仏逸美(葬儀社勤務)もまた、自分が運んでいた美女の死体に股間のモノ(未使用)を淫靡にいじられながら、恐怖に打ち震えていた…。 自由すぎる筆致から生まれた奇跡のスラップスティック・コメディ・ホラー小説(爆笑保証)、「逸ちゃんウォーズ」シリーズ第一弾が電子で復刊! ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
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-昔ながらの白粉刷毛に魅入られた私が見たものは、世にも美しく恐ろしい美少年だった。獣の刷毛に、水で溶いた白粉を滴るほどに含ませて、そいつであの手を嬲りたい。彼の手を求めて私は……。(「おしろい蝶々」より) 強い想い故に、異形に身を落とした少年を描いた表題作のほか、全6篇の哀しく儚い物語。 *おしろい蝶々 *夜の孔雀 *琅(ろう)がん物語 *闇月夜 *花影 *亡春 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
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-さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語 現代――。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。 初夏だと言うのにやたらと寒く、麻理の住む東京の田舎では雪が降るという異常気象にテレビは賑わっていた。 そんな中、麻理と河野は雪乃のところへ置き薬のチェックで訪問する。 寒くて喜ぶ雪乃と、彼女の家に遊びに来ていた椿。 山の麓では雪が積もっており、巨大な足跡のようなものがあった。 もののけたちが、その原因を探っていくと… 失われていく自然への畏敬と開発による環境破壊は、そこに住む人間だけでなく妖怪たちもまた犠牲者であることにかわりがない。 前作に続いて、容姿端麗で「ニワトコ薬局」の売り上げNo.1の配置薬販売員でありかつ正体が河童である河野遥河(かわのはるか)と同僚の麻理、ラジオ番組のDJを務める雪女の雪乃など、一風変わった人物(妖怪?)たちも登場。 さまざまな事情を抱えながら現代の都会で逞しく暮らす妖怪たちの悲しくも温かい物語。 ※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。 <目次> 第一章 初夏に雪が降り、雪女は花粉症に苛まれる 第二章 カエル妖怪は雨がお嫌い 第三章 山神様と天狗様とOL様 第四章 泣き虫ぼうやの山童 エピローグ ◎著者 桔梗楓(ききょう・かえで) 娯楽小説を中心に物書きを営む。趣味はコンシューマーゲームと家庭菜園。ドライブ旅行は年数回のお楽しみ。2015年『コンカツ!』でアルファポリス第8回恋愛小説大賞にて大賞を受賞し、16年にデビュー。同年「ツアープランはサスペンス」で第2回お仕事小説コン優秀賞を受賞し、翌年受賞作を改題した『おいしい逃走(ツアー)! 東京発京都行~謎の箱と、SA(サービスエリア)グルメ食べ歩き~』を、続いて2017年に『河童の懸場帖(かけばちょう) 東京「物ノ怪(もののけ)」訪問録を出版。著書に『FROM BLACK』シリーズ、『逃げるオタク、恋するリア充』『はにとらマリッジ』他。 ◎カバーイラスト 冬臣(ふゆおみ)
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-「第3回お仕事小説コン」 “優秀賞” 受賞作!犬猿の二人がテーマパークの謎を解きます! クロ(パレードダンサー)&シロ(衣装係)の異色コンビは、テーマパーク内、パレード中に起こる様々な事件を解決できるのか!? 地方の人気テーマパーク『ユーロ・パラダイス』のパレードダンサー、「クロ」こと黒木田環和(くろきだかんな)は、いつかは日本有数のミュージカル劇団で踊るという目標を持ちつつ、日々楽しく仕事に励んでいる。 パレードスタッフの加瀬夏海や仙道明里、同期のダンサー小沼真美子、トレーナーの生田目はるか、そして、顔を合わせれば口喧嘩ばかりしている衣装係・鈴木俊郎(すずきとしろう)=「シロ」といった仲間とともに、彼が遭遇するパーク内の裏側で起こる事件とは? ようこそ、テーマパークの裏側へ! ■章立て 第一章 パレードダンサーの災難 第二章 パレードダンサーの誤解 第三章 パレードダンサーの休日 第四章 パレードダンサーの秘密 第五章 パレードダンサーの本音 あとがき ◎著者:迎ラミン 本作で『第3回お仕事小説コン』優秀賞を受賞しデビュー。「しゅ、取材だから!」と自分に言い聞かせて、一人でテーマパークに入る勇気を振り絞っているとか、いないとか。 公式Twitter : @lamine_mukae ◎カバーイラスト:toi8
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夏の季語・時鳥をモチーフに、美しい写真と名句で展開する歳時記シリーズ第3巻。夏井先生の心に響いた作品を、有名句や一般の投句から厳選。夏の到来を告げ、恋を伝え、亡き人を偲ぶ鳥として和歌の時代から愛され、「テッペンカケタカ」「特許許可局」の聞きなしや渡り鳥と しての生態も俳句心をかき立てます。日本野鳥の会監修のサイエンスも読み応えあり。時鳥のさえずりの音源付(QRコードをスマホなどで読み取っていただく方法です)。
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-シャルリ・エブド事件やパリ同時多発テロ事件後のフランス。パリ郊外の低所得者層の住む団地で、若者たちに取り囲まれ威嚇された警官が恐怖のあまり発砲、青年が死亡するという事件に発展したことが始まりだった。「警官による移民の虐殺」というマスメディアの報道により、すべてが誇張され、移民たちに共感を寄せる市民たちの警察への抗議、被差別意識を抱いていた者たちの復讐心からの暴力行為、それに乗じるテロリストたちの活動……。激化した暴動やテロ行為はフランス全土に広がり、警察機構も公共サービスも機能しなくなり、すべては混沌のなかに。ミシェル・ウエルベックが「明日の論客」と評価している著者による、今、世界のどこにでも起こり得る国家崩壊の危機を描いた衝撃作。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 エイリアンが人気観光地をめぐったり、現代にタイムスリップした戦国武将がご当地B級グルメを味わったり――。びわ湖の北、滋賀県長浜市を舞台にゆかりの人物が登場する「長浜ものがたり大賞」受賞作品(マンガ12篇、シナリオ5篇)を収録。プロ漫画家による特別ゲスト作品として、人気小説「石田三成の青春」のコミカライズ(原作:松本匡代、漫画:もとむらえり)、ネットで話題の滋賀あるあるネタ漫画「三成さんは京都を許さない」(さかなこうじ)、「石田みつなり子ちゃん」新作イラスト(ゴツボ×リュウジ)も掲載。
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-あなたの隣にも、ほら…。 身の毛もよだつ48の最恐実話 毎晩街灯の下に佇む母子の目的は?…「この子にあげてください、その目」。 教室で始まった怪談話に次々人が加わり…「とっておきの恐い話」。 いるなら出ておいでと言ってしまったばかりに…「墓地での肝試し」。 ナムコ・ナンジャタウン(現ナンジャタウン)で、かつて恒例だった「怖い話コンテスト」。 そこに全国から寄せられた膨大な数の霊体験談から、とびきり怖い話を厳選収録。 48の最恐実話! 第一章 きわめつけの超怖い話 第二章 怨霊がひそむ歪んだ空間 第三章 心に染み入る怖い話 第四章 恐怖へ誘う魔のスポット 第五章 世にも不思議な怖い話
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-人事部がワルい社員をブッ殺す!?衝撃のスパイアクション第3話!東京・丸の内の大企業T社に次々誕生する悪徳社員たち。ヤツらの不祥事が世間に知れる前に抹殺せよ。人事部特殊部隊「四七ソ(よんななそ)」の香田と奥野に今日も危ない指令が下る。時は2018年5月。新人が研修でやって来たが、すぐに敵に拉致られてしまい…? 第4話も無料連載中! http://www.gentosha.jp/articles/-/10776 ※本書は2018年5月から6月にかけ、「幻冬舎plus」 http://www.gentosha.jp/ にて連載されたものを加筆・修正したものです。なお、この物語はフィクションです。実在の団体・企業とは関係なく、社内の法が社会の法に勝ることはありません。現実とフィクションを混同しないようにしましょう。
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-【内容紹介】 企業の危機管理コンサルティングで有名なリスク・ヘッジ社長が初めてのビジネス小説を書いた。すべて実際に使われている手法や実存したリアクションが記述されており、エピソードのリアルさが強烈で、生生しいものばかりである。 「文春砲」さながらの経営者の不倫スキャンダル、企業と原発問題、ストーカー、クレーマー、怪文書、顧客データ流出などなど。 女性危機コンサルタントの魅力も充分に描かれて、楽しみながら学べる内容になっている。【著者紹介】 [著]田中優介(たなか・ゆうすけ) 1987年東京都生まれ。明治大学法学部法律学科を卒業。2010年セイコーウオッチ株式会社入社、お客様相談室、広報部などの危機管理にまつわる部署にて従事した後、2014年退社。 同年株式会社リスク・ヘッジ入社、解説部長、教育事業本部長を経て、現在は代表取締役専務として同社の経営の中枢を担っている [監修]田中辰巳(たなか・たつみ) 1953年愛知県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1977年アイシン精機(株)入社後、1983年(株)リクルートに転じ、秘書課長、広報課長、総務部次長、業務部長を経て、1994年同社を退社。翌年(株)ノエビア入社、宣伝部長、社長室長を経て1997年同社を退社。 同年(株)リスク・ヘッジを設立。危機管理のコンサルタントとして企業の支援をする傍ら、中央省庁の管理職向けに研修を行う。著書に『企業危機管理実戦論』(文春新書)や『そんな謝罪では会社が危ない』(文春文庫)がある。 【目次】 第一章 不倫未遂の罪 第二章 走る放射能カー 第三章 ストーカーにストーキング 第四章 クレーム対応の自動ブレーキ 第五章 亡霊による危機管理 第六章 企業内ウイルス 第七章 漏れた顧客のリスク 第八章 調書の短所と捜査の操作
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-定年まであと1年に迫った宮城県警仙台南署刑事第一課の鬼塚弘刑事には2度と拳銃を握りたくない、忌々しいトラウマがあった。銃から解放される日を待ちわびていた鬼塚に遺体発見の電話が入る。 仙台市の二口渓谷。渓流釣りが楽しめる清流の岩の上に、白いワンピースを着た女性の遺体が横たわっていた。顔にかけられたハンカチ。その下から現れたのは、息を飲むほど美しい女性の顔だった。調べが進むほどに明らかになる彼女の背景。職業、風俗嬢。妊娠4か月。婚約者は議員の息子。抵抗をした痕がない彼女の遺体から浮かび上がる犯人は? 意表をつくストーリー展開と予想できない犯人像。美しくもせつない、満足度100%度の本格ミステリー。
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-藤市悠希は、学内でかなり知られた人気者の大学三年生。高校の同級生だった、“かけがえのない存在”である五十嵐麻由美という恋人とも順調で、全てにおいて満足できる日々を過ごしていた。そんな彼が、“理想通りの美しさを誇る”新城麗伽と、“長い黒髪がよく似合う”櫻しおりの新入生二人と出会い、物語が動き出す。一方、歪んだ考えを持つ謎の女性が、悠希を陥れようと静かに忍び寄っていた──。学園を舞台に繰り広げられる、4人が織りなす恋愛模様。そして、その背後で暗躍するミステリアスな謎の女性。一体、この謎の女性は誰なのか? 出会いと別れ、友情と恋愛。いつかは消える、だからこそ美しく輝く青春と、迫り来るミステリーを鮮烈なタッチで描き出す、著者渾身の長編青春小説が、今始まる。
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-家庭教師の教え子の姉らしき女性、親は存在を隠そうとしているが…「家庭教師」、その歯科医が廃業した理由、患者の口内に見た恐るべきものとは…「歯科の話」、ホテルの部屋から見えた乳母車を押す女性。その夜、部屋のドアがノックされ…「赤ちゃん」、小学校の焼却炉、ゴミを捨てに行くと見知らぬ子がかくれんぼしようと誘ってきて…「焼却炉の子」、一家の守護霊と思しき白装束の女性。彼女が初めて発した言葉とは…「説教」、首都高を走行中、奇妙な8人組が背後に迫ってくる…「スリップストリーム」ほか、恐怖箱の人気作家4人が綴る現代の百物語。 魑魅魍魎のごとく、有象無象の恐怖が跋扈する!
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-石を食う男、謎の言葉を話す幼児、指を捨てた女性、不思議な予言をする老婆、不気味なアパートに暮らす若者……実在の人物から聞き集めた奇妙な話、空恐ろしい話を集めた実話怪談集。 恐怖とは非常にプライベートな心的体験であり、記憶の底に沈めて無かったことにしたいと思う体験者も多いだろう。だがその重さゆえ、誰かに打ち明けることで解放されたいと願う人もいる。本書はそうした体験者の心の吐露をそっと掬い、零さぬよう紙面に流し込んだものである。 怪談を読むことは間接的であるにせよ、誰かの心の深い部分に触れることに他ならない。そこには畏れと恐れ、言うに尽くせぬ昂揚がある。生々しき29の心奥、真摯に味わい尽くしてほしい。
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-熱帯都市フィリピン・マニラは雨季の最盛期。僕(オオタ)は、ただ1人の日本人実習医(インターン)として,国立北部総合(ノース・ジェネラル)病院の産科に勤務していた。昼夜分かたず、東洋一のスラム地区から次々に患者が訪れ、医師への緊急呼出し(エマージェンシー・コール)は引きも切らない。貧困と無知がもたらす想像を絶する混乱の中で、明るく逞しく生きる人々。生命の誕生、そして夥しい死。やがて僕はダンサーの美少女カティーと知り合い、恋に落ちた。だが、歓びも束の間、彼女を恐ろしい運命が襲い、僕に“緊急呼出し”が……。灼熱の異国での稀有な医療体験を、瑞々しい感性で描き切った異色の青春ドキュメント小説! 現役医師にして実力派作家・太田靖之の原点、映画化(監督/大森一樹 主演/真田広之)でも話題を集めた鮮烈のデビュー作、待望の電子化!
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