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  • 狼に恋した個人秘書
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    森で彼女が出会ったのは、世にもセクシーな“狼”だった。 秘書のローレンはハンガリーの深い森へと赴いた。上司の異父兄ドミニクを帰郷させるためだ。森を抜け、小屋を訪ねると、現れたのは荒々しい風貌の男性。母の訃報を伝えた赤いコート姿の彼女を赤ずきんとからかい、ドミニクはあろうことかいきなりキスをした! しかし――。「帰れ。ぼくを捨てた母にも、見知らぬ家族にも興味はない」動揺しつつも説得を続ける彼女に、彼が出した帰国の条件は、“ぼくが望んだらいつでもキスをすること”。なんて不埒な人! なのに……彼と触れた唇が妙に熱い……。 ■無作法なドミニクは実は、一人で巨万の富を築いた敏腕実業家でした。品行方正なローレンとの結婚を弟に提案されると、“花嫁と初夜のベッドを共にすること”が条件だと、またもや彼女を当惑させて……。野性的なヒーロー像が光る、C・クルーズの作品です。
  • 危険な駆け引き【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    「その男をとめて!」空港ロビーでサニーは叫んだ。仕事で今日中に届けなければならない大事な書類をひったくられたのだ。すると前方で、長身のたくましい男性が犯人を取り押さえた。そして幸運にも、パイロットだというその男性チャンスの厚意で、目的地まで乗せてもらえることになり、サニーは胸を高鳴らせた――すべては、仕組まれたシナリオどおりだとも知らずに。一方、“標的”の娘サニーを首尾よく連れ出したチャンスには、彼女を巧みに誘惑して情報を聞き出す仕事が残っていた。だが、着陸の衝撃に耐えたご褒美に甘いキスを施して、彼は戸惑った――予想に反し、サニーがあまりに可憐で、純真無垢だったから。 ■伝説の〈マッケンジー家〉シリーズ第5話である本作には、ファンの熱烈なリクエストによって誕生したという逸話があります。勇敢なヒロインもさることながら、とりわけ魅力的なヒーローを描くことでカリスマ的人気を誇るリンダ・ハワードの秀逸作をご堪能あれ。 *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙色の聖夜に愛は
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    私の愛も死んだと思っていた。あなたに愛されないとわかったときに。 クリスマス間近、マリアは愛する息子を連れて、かつて夫セブと過ごしたカッターネオ家の別荘を訪れた。仕事第一の大富豪実業家の彼に耐えられず、家を出て1年。それでもここにやってきたのは、クリスマスを家族で祝うためだ。夫が最近、両親を亡くしたうえ、存在すら知らなかった兄に会社の経営権を突然奪われたことも、気にかかっていた。家族の大切さを思い知ったというセブは、マリアに復縁を求めた。そして、以前とは変わって家族のために努力する夫の姿に、マリアはかつての想いを取り戻しかける――まさかイブの日に、置き手紙一つでまた置き去りにされるとは思いもせず。 ■イタリア大富豪一族の3兄妹を描いたミニシリーズ〈カッターネオ家のクリスマス〉もついに最終話。第1話『摩天楼のシンデレラ』の主人公である長男レオの出現で、人生が激変した次男セブ。彼の不器用な愛を、イマージュの話巧者S・ペンブロークが綴ります。
  • ひとりぼっちの聖母
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    この愛をつらぬけば、傷つくのはわかってる。だから、本当の気持ちは言わない―― 看護師のアナは癌を患った姉のため、代理母になることにした。ところが体外受精で妊娠したのもつかの間、姉は帰らぬ人となる。すると姉の夫は子どもはいらないと言いだし、愛人のもとへ走った。姉の形見の子を喪うことに耐えられず、産む決心をしたアナは、妊娠を隠したまま短期の仕事を見つけて、診療所で働き始める。同僚のベン・コールは優秀な医師で、とても魅力的なうえに、いつも何かと気にかけてくれて、孤独なアナの心は揺れ動いた。そしてついにキス――それは心ときめく、情熱的な口づけだった。でも、この恋はあきらめなければ……。訳ありの子を産む私は、彼の重荷にしかならないのだから。 ■2017年に惜しまれつつ亡くなった人気作家のジェニファー・テイラー。読み手の心を揺さぶる感動のロマンスは、永遠に不滅です。周りの人々のため懸命に生きる本作のヒロインは、その優しさゆえに孤独で、手に入りそうになった愛すら逃してしまうのですが……。
  • 忘れ形見のゆくえ
    5.0
    愛しい幼な子をめぐり出会った、恋しても結ばれるはずのない大富豪……。 女手一つで子育てをしながらベーカリーを営むクララのもとに、莫大な遺産を受け取るための手続きをしてほしいと弁護士がやってきた。生まれてすぐに名前もないまま捨てられた彼女には、身に覚えがない。聞けば、遺産を残したのは4年前に一夏を過ごした元恋人で、相続人に指名されたのは、彼の子である3歳の息子だという。亡くなった元恋人が英国貴族の血を引く名門の御曹司だったなんて……。翌週、NYにある一族の屋敷を訪れると、そこにいたのは、元恋人に瓜二つだが雰囲気の違う双子の弟で敏腕実業家のグラントだった。丁寧に接してもらううち、やがてクララは心を奪われそうになる――境遇も何もかもかけ離れた彼に恋したところで、一縷の望みもないのに。 ■“愛される作家”E・ベヴァリーが、米国東海岸を舞台に描くシンデレラ・ストーリー! 自由人だった双子の兄と違い、人生の楽しみを知らない仕事人間のグラント。彼がクリスマスもろくに祝わないことを知ったクララと息子は、彼のために贈り物を用意して……。
  • 愛の革命【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
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    白い結婚が幕を閉じてから、初めて本当の愛を知ったのに……。 ダイアナは17歳のとき、両親に借金の形として老公爵へ差し出され、以来白い結婚を続けてきたが、夫亡き今は社交界で噂の的だ。“跡取りを産まなかった”“むこうみず”と後ろ指を指されても、彼女は臆することなく社交を楽しんだ――嘆くな、これからは自由に生きろ、という老公爵の遺言に従って。貴族もそうでない者も男は皆、この若き貴婦人のあとを追いかけたが、彼女が惹かれたのはただ一人、准男爵ネヴィルだけだった。まじめで堅物との評判に反して、そつない会話と華麗なダンスでダイアナを魅了したネヴィルはしかし、彼女の前評判に眉をひそめていた。鼻の下を伸ばした求愛者リストなんぞに、我が名を連ねてたまるか! ■道楽三昧で身を滅ぼした父と同じ轍は踏むまいと心に誓って生きるネヴィル。そんな彼らしく、噂の貴婦人ダイアナと出会い、美しいだけではない魅力にほだされそうな自分を戒めます。その忍耐も、いつまでもつことやら……。珠玉のリージェンシー・ロマンス! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 家政婦と不機嫌な子爵
    3.0
    家政婦と子爵の十年愛を阻むのは、身分の差だけではなかった……。 家政婦クロエは、亡き雇い主の親族で子爵のルークと久々に再会した。ふたりは10年前に身分の差を超えて惹かれ合っていたが、無制限の手当つきでという愛人契約をクロエが拒んで以来、徹底して顔を合わせずに過ごしてきたのだ。今、雇い主の葬儀に駆けつけた彼を見た瞬間、彼女は心をかき乱された。ルーク……いいえ、子爵閣下。そう呼ばなくては。どれだけ想っていても、彼とは一線を引くべき理由があるから。長い時を経て、愛しのルークから今度は正式に求婚されるが、それでもクロエは断った――すべては、娘ではない“娘”を守るために。 ■亡き雇い主は10年前、赤ん坊を連れた自称“未亡人”のクロエの素性を深追いせず、身の上話に無理があるのを承知で雇いました。そして遺書で、クロエの“娘”の父親を探すよう、ルークに使命を与えていて……。切ない真実と恋のゆくえをどうぞお見逃しなく!
  • セニョール・サタン【ハーレクインSP文庫版】
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    スペインで修道女見習いをしている身寄りのないトニは、いわれのない差別を受け、つらい毎日を送っていた。ついに園丁の服を拝借した彼女は修道院からの脱走を企てるが、途中、紛れこんだ祭りの喧噪のなかで盗人に間違われてしまい、美貌の貴族ルークの手によりなんとか救われる。トニは彼の船でスペインからイギリスへ向かうことになり、身の安全のため、少年のふりのままルークや周囲の人々を欺いた。だが一方で、ルークへの思いは日々膨らんでいくばかりだった。そんなある日、彼らを乗せた船が嵐に巻きこまれてしまい……。 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ひとりぼっちの妻【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    キャロラインは富豪弁護士ジェイムズとお互い一目惚れで結婚したが、気づけば、夫が留守がちな家でいつもひとりぼっち。ジェイムズが彼女の友人を遠ざけ、主婦業に専念させたせいだ。子供を望まない彼と妊娠をめぐって喧嘩になり、今は寝室も別。なんとか話し合って解決しようと夫の職場を訪れたときなどは、同僚女性を胸に抱く夫の後ろ姿を見てしまい、動揺するばかりだった。そんなある日、昔の知人男性とでくわして思い出話に花が咲き、キャロラインは久しぶりに声をあげて笑った。それでも、また会わないかという誘いにすぐに返事ができなかったのは、夫への罪悪感? いいえ、そうじゃない。彼女はふいに気づいたのだった。目の前の魅力的な男性が霞むほど、私はまだ夫に焦がれている、と。 ■愛し合っているはずなのに、闇にのまれるように破綻していく夫婦。失いかけた愛を取り戻そうと懸命に闘うキャロラインの姿が、読む者の胸を突きます。ジェイムズが妻をひとりで家に置いておくのは、醜い独占欲か、愛の裏返しか。奇才C・ラムの話題作をご堪能あれ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 魅せられた伯爵【ハーレクイン・セレクト版】
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    22歳のモリーは、仕事でイングランド郊外へやってきた。華やかな世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事は、地元の老婦人に料理の取材をすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急いで車を走らせていると、対向車線の高級車に衝突しそうになってしまう。車から降りてきたのは、びっくりするほどハンサムで裕福そうな男性だった。「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」モリーは上司から“地域一帯から敬われる崇高な伯爵”の話を聞いていた。彼のことだったのね。それにしては、すごく態度が横柄だけれど……?おまけに、出会ったばかりのわたしにキスをするなんて! ■ポーカーフェイスの下で心乱れるのは、あの人のせい――。HQロマンス史上最も愛された大スター作家の一人といえば、ペニー・ジョーダン。新人でも一生懸命なヒロインが、富と権力を併せ持つ伯爵に翻弄されるキュートなロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 億万長者の秘密の天使【ハーレクイン・セレクト版】
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    ジェンマは幼い息子が入院する病院で、テイトに再会した。2年前、パーティで出会った、男らしい魅力あふれる億万長者のテイト。お互い一目惚れだったけれど、夢のような日々は長くは続かなかった。わずか数週間後、ジェンマは身に覚えのない浮気を責められて、ペントハウスを追い出され、熱烈な恋は無残に砕け散ったのだった。その後妊娠に気づいたジェンマは、ひとりで赤ん坊を産んだ。自分の子だと知ったら、親権を奪われてしまうかも……。慌てて立ち去ろうとする彼女の動揺を、テイトは見逃さなかった。「この子の父親は、ぼくだな?」赤ん坊をひと目見るなりそう言うと、彼は、親権を奪うよりひどい提案をした。 ■なんとテイトはジェンマに「きみへの不信感は消えないが、息子のために結婚する」と言い放ったのでした。彼は自分の両親にもそう伝えたため、ジェンマのつらい新婚生活が始まります。誤解が解け、二人が再び愛を確かめられるまでの軌跡を丁寧に綴ります。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 一生に一度のイブに愛は
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    愛してると言える人がいること。母に捨てられた私には、それさえ贅沢。 里子育ちのナオミに家はない。雇い主の家を転々としているから。今回の住まいは、ニューヨークでも屈指の資産家一族の豪邸だ。ナニーの彼女は一族の悪名高いプレイボーイ、エイブに誘惑され、いつしか彼に夢中になる――生まれて初めての恋だった。しかも、粉雪の舞うクリスマスシーズンの街を案内されたあとは、唇も盗まれてしまう――生まれて初めてのキスだった。エイブに美しい恋人がいると聞いたのは、そんなときだった。彼は私をからかっただけなのだ。引っ込み思案で恋愛に無縁の、バージンが珍しくて。なのに恋心は消えず、今も胸が苦しい……。 ■『花嫁は愛される夢を見る』の関連作をお届けします。派手な女性関係で有名な世慣れたヒーローに、初めての恋をする奥手なヒロイン。愛を求めるたび傷ついてきた彼女にクリスマスの奇跡は訪れるのでしょうか? C・モーティマーが好きな方はお読み逃しなく!
  • イタリア富豪と薄幸の妻
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    いつかきっと夫に愛される日が来る。妻は未来を信じて純潔を捧げた。 急死した親友の赤ん坊を引き取って育てることになったベスは、無給休暇を取らざるをえなくなり、家計は火の車になっていた。そこへ、思いがけず上流階級の舞踏会を手伝う仕事が舞いこむ。だがそれは、赤ん坊の伯父にあたるイタリア富豪アレッシオが仕組んだ罠だった。ベスに近づいて誘惑し、花嫁と後継ぎを同時に手に入れようというのだ。抗い怯えるベスに彼が言った。「血縁のないきみが子供と暮らすには、僕と結婚するしかない」愛のある結婚が夢だった。でもこの子を手放したら後悔するわ。ベスは決めた──美しくも非情な悪魔の花嫁になることを。 ■いきいきとした感情豊かなヒロインを描いて人気のミシェル・スマート。今作では、親友の赤ちゃんを守るため、名門一族の御曹司と結婚することになったヒロインの切ない心のうちを丁寧に紡ぎだしています。作家の新たな魅力が堪能できる意欲作です!
  • 花嫁市場の身代わり候補
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    平凡な店員にすぎない私が、富と権力を誇る王様の妃に? 30も半ばを過ぎたからには、世継ぎをもうけなければならぬ。黒い瞳の王オマールは世界中から才色兼備の女性20人を選び、パリの豪邸に招待した。愛の存在など信じていない彼は、義務のためだけの花嫁選びを慣習に従って行おうと決めたのだ。26歳でバージンのエリザベスは壮麗な舞踏場で愕然とした。たぐいまれな美貌や才能を誇る女性たちが居並んでいる。双子の姉の身代わりでこんな場所に来たけれど、似合わぬドレスを着た冴えない私が王の興味を引くわけないわ!だが恥辱に震える彼女を熱く見つめていたのはオマールで……。 ■“大スター作家ペニー・ジョーダンの再来”との呼び声も高い作家ジェニー・ルーカスが描く夢のようなロマンスをお届けします。思いがけず異国の王に見初められ、光り輝く王宮に招かれたヒロインの運命は? 最後までハラハラドキドキの展開にご注目ください!
  • 拒まれたロイヤル・ベビー
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    王子様は私と赤ちゃんを否定した。二人にとっての一生の宝物を。 だぶだぶの服でも、これ以上は妊娠を隠せない。クリスマスが近い冬の日、ノエミは一人で悩んでいた。それでも、マックスと過ごした一夜を思うとほほえみがこぼれた。あの神秘的な目に惹かれ、身も心も奪われたことは後悔していない。ただし、マックスは姓や連絡先さえ教えてくれなかったけれど――。あるとき、転びかけたノエミは自分を助けてくれた相手に我が目を疑う。その相手とはマックスで、しかも、彼はさる王国の皇太子だった!再会を喜ばれて、ノエミは思いきってあの夜に妊娠したと告白する。するとマックスは急に態度を変え、自分の前から消えろと言い放った。ノエミはわけがわからず、涙をこらえて立ち去るしかなかった。 ■ミニシリーズ〈カッターネオ家のクリスマス〉2作目は、1作目『摩天楼のシンデレラ』にも登場する、ノエミがヒロインです。眠れぬ夜が明けたあと、彼女は皇太子のマックスに妊娠も愛も信じられない事情があるのを知り、彼の国に行く決心をしますが……。
  • 氷の伯爵と愛の都
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    恋の深みにはまってしまった。悪名高き伯爵の真実を知らぬ間に。 エッタはクリスマス前のチャリティパーティに出席していた。名前しかわからない実の親のことを知りたいと願う子どもたちのために、調査を手伝う彼女だが、自身の実の親については何も知らない。そんな彼女に、颯爽とタキシードを着こなした美男が声をかけてくる。未来の公爵にして数多の女性と浮き名を流す、いわくつきの伯爵ゲイブだ。公爵家の古い家系図を修復してほしいと頼まれ、エッタは舞い上がる。彼は婚約寸前の恋人を手ひどく捨てたと噂される人だから、いくら魅力的でも惹かれちゃだめ! そう頭ではわかっているけれど……。いずれ従順な貴族令嬢を妻に迎えたいという伯爵の望みも知らず、エッタのときめきは止まらなくて―― ■大好評『白鳥になれない妹』のヒロイン、コーラの兄であるゲイブと身分違いの恋に落ちるエッタの物語。愛など欲しくもないと思って生きてきたゲイブですが、やがて彼の都合でエッタと恋人同士のふりをしながら、クリスマスのウィーンを旅することになり……。
  • 孤高の富豪を慕って
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    熱い夢の一夜に重ねた肌がまだうずく。代償は大きくても、後悔はしない。 子供の頃から病を抱えるイザボーは、母と施設暮らしをした苦労人。周囲に迷惑をかけまいと心に決めて生きる日々だったが、彼女は今、大富豪トリスタン・ミケルソンに胸をときめかせていた。たくましく最高にセクシーだけれど、無骨で口数が少ない。そんなトリスタンが1カ月限定で仕事の手伝いを必要としていたため、イザボーはそのあいだ彼のそばで働くことになったのだ。母の不幸な結婚のせいで、男性との関わり方もわからない彼女に、トリスタンは衝動的なまでに激しく甘い誘惑を仕掛けてくる。仕事、病――拒む理由はいくつもあるのに、気づけばイザボーは彼に身を任せ、お腹に小さな命を宿していて……。 ■養子としてミケルソン一族の一員となったトリスタンは、家族に感謝しつつも、いつも自分だけ“黒い羊”のような疎外感を抱いていました。孤高の大富豪の心の隙間を、様々な問題を抱えたイザボーが埋めることはできるのでしょうか? 純真な愛のラプソディ!
  • クリスマスの小さな天使
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    あなたに身も心も捧げたのは、寂しさを埋めるためじゃない……。 姉から預かっている生後半年の甥テディをかわいがるフィービー。ある日、彼女が管理するコテージに、大企業の重役レオが静養に訪れる。権力で人を従わせることに慣れた堂々たる態度の、容姿端麗な男性だ。ひょんなことから彼と一つ屋根の下で過ごすことになり、身の上話やクリスマスの飾りつけを一緒にするうち、打ち解けていく。そんななか、フィービーは赤ちゃん用の木馬のオーナメントを見て、3年前にお腹の子を亡くしたつらい記憶が甦り、思わず涙をこぼした。レオの慰めに救われた彼女は、そのまま身も心もゆだねるのだった。ところが翌日、気まぐれに現れた姉がテディを連れて帰ってしまい、フィービーはふたたび喪失感にさいなまれて……。 ■ベストセラー作家J・メイナードが綴る本作は、『大富豪と偽りのシンデレラ』のヒーロー、ルックの兄レオが主人公。フィービーが生きる意味を問い直すためこのコテージに住むようになったと語る一方、レオはここへやってきた本当の理由を隠しているのでした。
  • スター作家傑作選~シンデレラ・クリスマス~
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    『マッケンジーの娘』 メアリスが目覚めると、見知らぬ男性がこちらを見つめていた。ここ数時間の記憶がない。マックと名乗る彼に、不思議と寄り添いたい衝動に駆られる。だが、二人が体を重ねたのか知りたいのなら答えはノーだ、と彼はにべもない。この人はいったい、何者なの? 『雪夜のハプニング』 天真爛漫なケリと真面目な隣人ロックは、昔から兄妹のように過ごしてきた。ある日、雪道を走行中、事故で車が故障し、ケリが肩を負傷。ロックに軽々と抱き上げられたケリは、彼を男性として強く意識する。そして無人の小屋で、初めて一夜を過ごすことに……。 『イヴに天使が舞いおりて』 挙式寸前に婚約破棄されたブルック。クリスマスイヴの夜、吹雪の中で泣く幼い少女を発見し、自宅で保護する。警察に通報後、事情を聴きに来たたくましい保安官のヴァンスに思わずときめくが、彼は結婚寸前で破局した経験から生涯独身を決め込んでいて……。 『クリスマスはあなたと』 「大変! どうしましょう!」デパートの販売員ジュリエットの乗るエレベーターが突然停止した。閉所恐怖症の彼女は、並外れた美貌の男性の前で取り乱す。すると彼は震える彼女を抱き、キスで黙らせた――それが、オーナーである大富豪ロブとの出逢いだった。 *『マッケンジーの娘』『雪夜のハプニング』『イヴに天使が舞いおりて』は、既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 悲しい初恋【ハーレクイン文庫版】
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    18歳のシャーロットは、セクシーなリカルドと恋に落ちた。 すべてを捧げ、二人の甘い将来を夢見てすらいた。 リカルドの実家を訪ね、彼がイタリア屈指の名家の御曹子であり、 一夏の情事を楽しんでいただけと知るまでは。 しかも彼の母親には品位に欠ける女と蔑まれ、追いだされたのだ。 破局ののちに妊娠が発覚して、子供をひそかに出産し、8年。 いまは不動産会社に働く彼女は大富豪の客のもとへ向かっていた。 「これは驚いた」そこにいたのは紛れもない、リカルドだった。 平然とした彼の声に、シャーロットの胸はねじれるように痛んだ。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 過去からのラブレター【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    受話器の向こうから聞こえてきたのは、12年間、 レイチェルがかたときも忘れたことのない声だった。 「トリスという名前に心あたりがありますか?」 トリス――豪華客船の旅で惹かれ合い、愛を誓ったのに、 消息が知れなくなった大富豪の御曹司。成就しなかった恋。 弄ばれたという現実を受けいれるのにどれほど時間がかかったか。 つきまとう過去の痛みは、いまなお胸の奥でくすぶっている……。 だがトリスは、レイチェルを捨てたくて捨てたわけではなかった。 あのあと事故で彼女の記憶のすべてを失っていたのだ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ばらとシャンペン【ハーレクイン文庫版】
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    両親の死後、ずっと自分のことを後回しにしてきたカトリーナに、 あるとき、美人で甘やかされた妹が泣きついてきた。 地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたという。 カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、 何かと助けてくれる友人と仲違いするのは本意ではなかった。 密かに落ち込むカトリーナに、何を思ったか妹は、 今度はルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めたのだ。 うろたえる彼女に、さらなるルシアスの言動が拍車をかける。 噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と……。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 純白のウエディング【ハーレクイン文庫版】
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    幼くして両親を失った天涯孤独のナタリーにとって、 隣人で、大牧場の所有者、キレイン家の人々は家族も同然だ。 なかでもマックは、ある日を境にかけがえのない存在になった。 友人を亡くし、涙にくれる17歳のナタリーの肩を抱き、 甘い口づけでなぐさめてくれたあの夜から……。 愚かにも彼に純潔を捧げる日を心待ちにしていたのに。 あるとき、マックの妹の恋人を奪ったと誤解され、 それを信じた彼の、冷たい言葉にナタリーの心は砕け散った。 「二度とこの家に来るな」――彼女は誰にも告げず故郷を去った *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 婚約の秘密【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    亡くなったばかりの母の形見のアンティークの指輪。 その大事な指輪を、ルーシーの兄が何週か前になくしてしまった。 華やかなパーティの最中にも、思い出すだけで胸に痛みが走る。 いま、そんな彼女に熱い視線を這わせる大富豪ジャドがいた。 男の見つめ方はどこかほかの人とは違っている。何かが……。 席を立とうとした彼女は、ある女性を見て息をのんだ。 その指に鈍く光るのは母の指輪。女性はジャドの連れだった。 いてもたってもいられず、指輪を返してほしいと訴えると、 ジャドは、この指輪をはめて婚約してくれるなら、と甘く囁いた。 *本書は、ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 空白の七年と愛の炎
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    大学生のソフィはシチリアで12歳年上の大富豪マックスに恋をした。世の女性が放っておかない彼のような魅力的な男性に求愛され、ソフィは天にも昇る思いで純潔を捧げた。しかし、二人のあいだで結婚の約束まで交わしたというのに、ほどなく彼と長年噂のある女性との親密な会話を立ち聞いてしまう。ショックを受けたソフィは、即座に別れを告げたのだった。7年後、とあるパーティで二人は再会を果たす。ソフィの父親の会社が窮地にあると知ったマックスは、負債を引き受ける代わりに、君を愛人として囲うと言い放った――かつて一方的に離れていった彼女を、飽きるまで楽しむつもりで。 ■ソフィは幼い義弟を路頭に迷わせないために、マックスとの屈辱的な取り引きに応じざるをえませんでした。けれど、いざヴェネチアの屋敷での同棲生活が始まると、ソフィの中にあった情熱の残り火が今にも再燃しようとして……。狂おしいほどにもつれる愛の物語。
  • 孤高の不良公爵【ハーレクイン・セレクト版】
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    幻ではない。目の前にいるのは、本当にジオだわ!酔っぱらいに襲われたイシーを助けてくれたのは、たしかにあのジオ――ジョバンニ・ハミルトンだった。子供のころ、イシーの母が家政婦をしていた公爵家の御曹司だ。高貴でありながら、不良っぽい陰のある彼はイシーを夢中にさせたが、17歳の誕生日の夜、幼い恋心は粉々に打ち砕かれた。君の純潔など重たいだけだと、冷たく拒まれてしまったのだ。再会に戸惑う彼女を、彼は10年前よりセクシーになった瞳で見つめた。「大人になったな、イシー。そろそろ仲直りしないか?」そう言うと、彼は口もきけずに立ちすくむイシーの唇をふさいだ。 ■ディザイアのみならずハーレクイン・ロマンスでも活躍中の、H・ライスが贈るドキドキの再会ロマンスです。極貧生活のイシーとは対照的に、ビジネスでも大成し富と名声をほしいままにしているジオ。そんな彼が急接近してきた理由とは? *本書は、ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 永遠を誓うギリシア【ハーレクイン・セレクト版】
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    ビリーは8歳のとき、母とギリシアに移り住んだ。よそ者扱いされていた彼女をいつも救ってくれたアレクセイは、5歳年上の少年で、代々その土地を治めてきたドラコス家の継承者だ。時が経ち、アレクセイは若くして大成した実業家となり、ビリーは彼の個人秘書として、恋の後始末までも引き受けている。秘め続けた彼への想いには、永遠に蓋をしたつもりだったのに……アレクセイの両親が事故で急死した夜、二人は衝動的に結ばれた。ビリーにとっては、悲嘆に暮れる彼を慰めたい一心だった。生まれて初めて愛を捧げたこの一夜に彼女は妊娠するが、アレクセイを襲ったある事故によって、告げることができなくなる。 ■HQロマンスを代表する大スター作家リン・グレアム! いまや伝説とも言える、貴重な2部作がいよいよセレクトに登場です。愛を確かめ合ったアレクセイに、いったい何が――? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • フィアンセは記憶喪失
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    カリーナが事故に遭い、記憶を失ってから1年が経った。実業家であるフォードの豪奢な屋敷で暮らしているが、彼がフィアンセだということは、いまだに思い出せない。こんなにもハンサムで、優しくて、お金持ちな人が婚約者だなんて。事故以前のように愛し合いたいと情熱をあらわにするフォードには強く惹かれているが、いつも記憶のない罪悪感のほうが勝ってしまう。そんなある日、カリーナに瓜二つの女性が現れ、激しく非難される。「私がフォードの婚約者。あなたは偽者のなりすましよ」このとき初めてカリーナは悟り、そして打ちのめされた。フォードを愛している。けれど彼が愛したのは、私ではなかった……。 ■記憶が戻らないままヒーローへの愛を育み始めていたヒロインの前に、突然現れた“本物”の婚約者。意外なエンディングまでいっきに読ませる記憶喪失ロマンスをお楽しみください。
  • 国王陛下の無垢な花嫁
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    婚約を破棄された傷心の彼女に、隣国の王から思いがけない求婚が―― モリアナはあまりのことに言葉を失った。8歳のときに決められた隣国の王との婚約が、彼に幼い娘がいたとわかり、突然破棄されてしまったのだ。傷心に沈む彼女のもとに、その直後、求婚の手紙が届いた。送り主は、もう一つの隣国の王テオ。昔、犬猿の仲だった彼も王となり、花嫁が必要なのだろう。家族を失い、この10年放蕩三昧だったと噂のテオが、白いタキシード姿で現れた瞬間、モリアナは目を奪われた。テオは獲物を狙う鷹さながら、彼女を熱い瞳で射抜き……。 ■たとえ政略結婚でも、いつか愛し愛される関係になれたら――そんなひそかな夢を抱いていた、まだ恋も知らない純潔のヒロイン。セクシーなオーラをみなぎらせるヒーローの誘惑に屈するまいとしますが……。R-3439『鷹の王と秘密の愛し子』関連作です。
  • 狼の富豪と星の乙女
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    何万光年も離れた星の光が届くなら、この想いもいつか彼に届くはず。 星が大好きで、大人になった今も星に夢中のフラン。アメリカのホテルでニックと名乗る美貌の警備員と出会い、あっという間に恋に落ちて、親密なデートを重ねる仲になった。だが、祖父危篤の一報でフランはイギリスへ戻ることになり、二人の絆は儚く消える。数カ月後、彼女はあるパーティで、イタリアのホテル王ニコロ・ファルコーネを紹介されて驚いた。ニック! なぜ身分を偽っていたの? 傷ついたフランは思わず詰め寄り、感情的に言い返すニコロと揉み合いながら、よみがえる情熱に身を投じてしまう──妊娠するとも思わずに。 ■リン・グレアムを彷彿とさせるドラマティックな展開と、純粋で愛らしいヒロイン像で圧倒的な人気を誇る、スター作家ジュリア・ジェイムズ。本作も期待どおりの逸作です! 身ごもったことをヒーローに告げたものの、彼からの愛のない求婚は虚しいだけで……。
  • 花嫁は清らかなベッドに
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    おとぎ話のような結婚式の直後、甘い恋に落ちたはずの夫の正体を知った。 幼くして両親を失い、厳格な祖父のもとで育ったエマは、不動産王クリストに一目惚れし、結婚することになった。祖父亡きあと、彼だけが頼りだった。だが披露宴の途中で、エマは花婿と親友の会話をもれ聞いてしまった。クリストが興味があるのは従姉のほうで、私には――地味で平凡な私には、愛情を抱いてはいないと。ショックのあまり逃げ出した彼女を、クリストは追ってきた。そして離婚を主張するエマに、氷の瞳で結婚の継続を迫った。今や君は無一文なのだから、と言って。 ■初夜に花嫁に拒絶され、形だけの白い結婚に甘んじざるをえないプレイボーイのヒーローでしたが、一度自分とベッドをともにしさえすれば、妻は離婚の意思を翻すはずと算段して……。彼がそうまでしてヒロインを手に入れたいのはなぜなのでしょうか?
  • 幻の一夜と愛の証
    -
    命に代えても惜しくない娘を授かった夜を、決して過ちとは呼びたくない。 田舎町で幼い娘を育てながら、小さな宿を切り盛りするアナ。酒に溺れる母親を抱え、その苦労は計り知れない。そんなアナの慰めは、3年前に一夜を共にした男性の思い出だ。翌朝彼は姿を消したが、アナはニュースを見て卒倒しかけた。ディミトリ・キリアコウ。彼はギリシアの富裕な銀行家だった。そして今、彼が現れたのだ。幾度となく夢に見た姿そのままに、ゴージャスな魅力を振りまいて。だが、ディミトリの口から出た言葉は残酷そのものだった。「一刻も早く僕と結婚しろ。さもないと娘の親権を取りあげる」 ■リン・グレアムの愛弟子ピッパ・ロスコーが綴る、切ないシークレットベビー・ロマンス! R-3408『ボスと秘書には秘密がある』の関連作です。作中で徐々に明かされていく、ヒロインからヒーローへの届かなかった愛の手紙の内容が胸に迫ります。
  • 摩天楼のシンデレラ
    3.0
    真夜中に銀色の靴が脱げたとき、わたしの恋は終わったはずだった。 アニッサはスイスの高級スキーリゾートで働くメイド。ある日、スキーで転倒し、通りかかったレオに助けられる。彼の優しさに感激し、一夜限りと知りつつ身を任せた彼女だが、数日後、彼に偶然再会してしまう――今度はメイドと客として。レオがとんでもない億万長者だと知ってアニッサは臆するが、NYでクリスマスを過ごそうと誘われ、戸惑いながらも受け入れた。昼はともに観光、夜は彼のペントハウスで夢の時を過ごして――でも、これはシンデレラの夢。もうすぐ12時の鐘が鳴るわよね……。そして、予感は的中した。ある日レオはクレジットカードを投げつけ、ドレスでも買えと言うなり、彼女を置き去りにしたのだ。 ■レオが急に冷たくなった理由とは? 富豪一族の一員だと突然知らされた彼とその弟妹の事情は、本作から始まる3部作〈カッターネオ家のクリスマス〉を通してお楽しみください。イマージュの人気作家3名が肩を並べる競作ミニシリーズです!
  • 愛を忘れた大富豪の妻
    -
    クリスマスの奇跡は、愛と苦しみの記憶を呼び覚まして……。 道に迷い、たどり着いたスコットランドの小さな村のパブ。店で働く女性を見て大富豪トーマスは目を疑った。「ロージー?」半年前、車ごと川に落ち、行方不明になった妻ロザリンドだ。思わず抱き締めたとたん、トーマスは突き飛ばされた。過去の記憶をなくし、ロンドンの屋敷に住んでいることも、5歳の娘がいることも、まったく覚えていなかったのだ。トーマスが家族や経営する会社について詳しく話すと、彼女は不安そうな様子ながらも、一度家に戻ってみると言った。実は彼女が失踪したとき、すでに結婚生活は暗礁に乗り上げ、離婚寸前だったとは知るよしもなく―― ■聖なる季節に、まるでサンタクロースの魔法にかかったかのような、奇跡の愛の物語をお届けします。愛らしい5歳の少女に会い、すぐに懐かしい感情に満たされるヒロインですが、ゴージャスな夫との夫婦関係にはなぜか違和感を覚えて……。
  • 花嫁の切なる願い
    -
    病の娘のためなら、何もいとわない――私を不幸にした彼に頭を下げることも。 幼い娘が白血病にかかり、一人親のマーラは治療費に困っていた。夫が亡くなったために医療保険が支給されないのだ。1年前のあの日、旧友で資産家のファルコンと再会した夫は、ファルコンのおごりで酒を飲み、運転中の事故で帰らぬ人となった。夫の死に関してファルコンにも責任があると感じたマーラは、葬儀の日に彼が申し出た援助を、衝動的に拒んだのだった。だが万策尽きた今、マーラはやむをえずファルコンを訪ね、家政婦として働いて返済するので、治療費を貸してほしいと願い出る。小切手は切ってやるから、さっさと帰れと追い返された翌日、突如ファルコンが彼女の家に現れ、言った。「僕と結婚するんだ」 ■掃除、洗濯、料理、どんなことをしてでも娘の治療費を――我が子の命を救いたいマーラの切なる願いは、ファルコンの突然の愛なき求婚によって、思わぬ方向へとさまよいはじめます。一緒に暮らしはするけれど、名ばかりの夫婦でいればいいという彼の真意とは?
  • シンデレラと秘密の一夜
    3.0
    夢の恋は道半ばで終わった――お腹に小さな命を残して。 ケイトは兄代わりの大富豪ギャレットにずっと想いを寄せてきた。でも、数多の女性と浮き名を流す彼をそばで見るのも、もう限界だった。一方、ギャレットはケイトを守ることこそ我が使命としてきた。彼が10歳のとき、ボディガードだった彼女の父親が彼の身代わりとなって銃弾に倒れ、“娘を頼む”と言い残して死んだのだ。だがある夜、ケイトが高熱を出したギャレットを見舞うと、朦朧とした彼に押し倒され、情熱が堰を切ったようにあふれ……。夢のまた夢と思っていた瞬間を迎え、幸せをかみしめるケイトの心に、彼が不意に放った言葉が突き刺さる――別の女性との結婚話がある、と。ショックのあまりギャレットの家を飛び出した数週間後、彼の子を宿しているとわかり、ケイトは途方に暮れた。 ■ギャレットが別の女性と結婚するかもしれないと聞き、かけがえのない宝石のように抱きしめてくれた彼の腕の感触を思い出さないよう、必死に思い出を打ち消すケイトでしたが……。本作は、『億万長者と硝子の花嫁』と『仰せのままにキスを』の関連作です!
  • 愛を知らない侯爵【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    住む家さえ失いかけた清貧の娘は、侯爵と知らず魅惑の碧眼に恋をした。 司祭だった父が急死し、19歳のマリアンと一家の生活は困窮していた。周囲に立派な結婚相手を探してやると言われても気後れしてしまうのは、プライドの塊のような高慢な貴族たちを嫌っているから。たとえ爵位や財産がなくとも、彼女の両親のように、心から愛し愛される関係でいられる人との出逢いを夢見ているのだ。そんなある日、マリアンは体調を崩した大叔母を見舞うため遠くの地へ向かう途中、こちらを熱く見つめる青い瞳の男にでくわした。不躾な視線に怒りを感じてもいいはずなのに、なぜか体の奥が疼く。この気持ちは何……? 戸惑うマリアンは知る由もなかった――よもや彼が11代目マールベック侯爵ドルーで、跡継ぎを産む従順な妻を求める、愛を知らない男だということなど。 ■大叔母を気遣ってしばらく滞在することになった地で、マリアンは吸い込まれそうなほど深く美しい瞳のドルーと偶然再会します。彼女の人生で初めて芽生えた恋心はさらに膨らみますが……。社交界の貴婦人に退屈していた侯爵は、彼女をどう見るのでしょうか? *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 世にも美しき伯爵と
    5.0
    目と目が合った瞬間に、この世の全てが消え失せた。 いったいどうして老伯爵は、天涯孤独の貧しい私に全財産を譲ったの?しかも相続の条件は、年内に結婚することだなんて……。「うまくやったものだな、ミス・ワイルディング」新伯爵ベインに蔑むように見据えられ、メアリは体じゅうが熱くなった。つまり、読み上げられた遺言書の内容は聞き間違いではないのだ。あまりの出来事に呆然とするメアリにベインは愛なき結婚を迫り、この世のものとは思えないほど甘美で情熱的なキスをした。「さっさと私を殺せば、あなたの問題はすべて解決するのに」胸の高鳴りを懸命に押し隠すメアリに、ベインは冷たく告げた。「その方法についても、考えなかったわけじゃない」 ■愛に背を向けた伯爵と、愛を夢見る貧しい娘。出会うはずもなかった正反対の二人がなす術もなく惹かれあうとき、過酷な運命が幕を開けて……。リージェンシーの名手と名高い英国の人気作家が精緻に描く、ミステリアスで情熱的な珠玉のシンデレラ・ストーリー。
  • 五番街の小さな奇跡
    5.0
    思いもよらぬ奇跡が、夢見る街を包みこむ――USAトゥディ・ベストセラー作家が放つ、待望の新刊! ふわふわの新雪、輝くショーウインドウ――美しい冬のNYで、恋人もいないエヴァは仕事づけの毎日。イベント企画に携わる彼女への今日の依頼は、著名作家である大富豪の自宅にサプライズを仕掛けるというものだ。豪奢なペントハウスにエヴァが圧倒されていると、突然後ろから羽交い締めにされる。不在のはずの家主ルーカスに、泥棒と間違われたのだ。ハンサムな顔を不機嫌そうにゆがめる彼にエヴァはひるむが、一方のルーカスは、彼女を見て創作意欲がわき、しばらくそばに置こうと思い立つ。1カ月限りの同居生活の行方は……?
  • 秘書は天職
    2.0
    クレオは大手金融機関の頭取ジュードの個人秘書として働き、冷徹で気難しいと評判のボスから厚い信頼をよせられていた。だが、そんなクレオに卑劣な罠が突然襲いかかる。元ボーイフレンドが執拗につきまとい、彼女の弱みにつけこんで、大金を差し出すよう恐喝してきたのだ。心臓に持病のある叔父には、絶対に心労をかけられない。かといって亡父の遺産にはある条件がつけられているため、容易に手は出せない。せめて、あの条件さえ満たせれば……。悩んだ末、クレオはボスに訴えた。「私と結婚してほしいんです」
  • 愛を演じる二人【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    ララは共同経営者に店の金を持ち逃げされ、借金苦に陥っていた。万策尽き、最後の頼みの綱として継父に助けを求めた矢先、不幸にも両親が事故死したと、継父の息子ウルフから知らされる。深い悲しみの中でも返済期限は迫り、ララは思い余ってウルフに相談した。すると、跡継ぎをもうけるために彼と便宜結婚するなら、借金を肩代わりしてもいいと言われ、言葉を失う。十代の頃、ララはウルフに夢中だった。たとえ冷たくされても。愛にもとづかない結婚はむなしいけれど、ほかにあてもなかった。けれども、夜ごと枕を重ねるにつれ、ララの中で、夫に心から愛されたいという思いが募ってゆき―― ■血のつながらない憧れの兄と条件つきの結婚生活を送るララ。昼間は冷めた関係でも、夜になれば狂おしいほど熱く燃える――温度差が激しいほど、翻弄される彼女の心は千々に乱れ……。名作家H・ビアンチンが、絢爛豪華な世界を舞台に義兄妹の愛の迷宮を描く! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の過ち【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    結婚して4年。ミランダは夫のダンテと幼い息子を心から愛していた。それが、こんなことになるなんて……。あの晩の記憶はない。なぜかミランダは裸で気を失っていて、帰ってきた夫にいきなり不貞をなじられたのだ。なんという濡れ衣。ダンテは幼い息子とミランダを強引にコモ湖畔に連れていき、そこでミランダは初めて夫の素性と華麗な出自を知る。ダンテはただの実業家ではなく、伯爵の称号も持つ資産家だった。彼はなぜ身分を偽っていたの? なぜわたしの浮気など疑うの?ミランダは、身分でなく彼自身を愛してほしいという夫の思いを知るが、彼女に向けられた嫌疑は晴れないままで……。 ■愛憎渦巻くドラマティックなロマンスは、往年のハーレクインの世界がお好きな方には見逃せません。高貴な血を引く気高い夫の誤解を解くべく、健気に愛を貫くヒロインの姿に感涙必至です。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ルール破りの恋【ハーレクイン・セレクト版】
    -
    アンは国内有数の若き実業家マットの個人秘書に採用された。前職で性的ないやがらせを受けた心の傷がまだ癒えない彼女は、プレイボーイと悪名高いマットの前では地味な服装に徹している。初日から「僕に恋をするのはルール違反だ」などと言う傲慢な彼は、きっと女性はみな自分に夢中になるとでも思っているのだろう。がむしゃらに働くアンは、すぐにマットからの信頼を勝ち得、二人は息の合った仕事ぶりで次々とプロジェクトを成功させていった。ある夜、アンはマットから高価な真珠のチョーカーを贈られた。彼は「感謝の印だ」と言うが、その目には激しい欲望の炎が見える。男性的な情熱におののいたアンは、思わず逃げ出してしまい……。 ■富も権力もほしいまま、パワフルかつセクシーなヒーローを描く人気作家エマ・ダーシー。アンを失うことを恐れたマットは自分の欲望を封印します。いっぽう、一度は真珠も誘惑も拒んだアンでしたが、やがてマットを愛してしまったことに気づくのです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 秘書とボスと秘密の天使
    -
    マギーは心配だった。最近、ボスのケインの様子がおかしい。有能でゴージャスな彼はまさに理想の上司で、女性社員の憧れの的だ。マギーも彼の秘書になってからずっと、密かな想いを寄せてきた。かなうことはないと、わかってはいるけれど……。そんなある日、ケインはマギーに思いがけない事情を打ち明けた。精子バンクの手違いで、彼の子を妊娠した女性がいるという。しかもその女性は、ケインの会社に勤めているらしい、と。マギーはショックを受け、真っ青になって立ち上がった。なぜなら、ケインの子供を宿しているのはほかでもない――マギー自身だったからだ! ■マギーこそが捜していた女性だと知ったケインはすぐさま求婚。二人は便宜結婚を選択しますが、オフィスで育まれていた信頼関係が、いつのまにか愛へと姿を変えていたことに気づき……。オフィスが舞台の熱いロマンスをお楽しみください。
  • ひとりぼっちの白雪姫
    -
    母に捨てられた家なき薄幸の乙女は、孤高の富豪の愛されぬ花嫁に―― 14歳のとき、ルリはその完璧な美貌を妬む実母に、遠い異国へ借金のかたに売られた。以来、自由も友達もなく、気難しい老女性実業家の秘書として懸命に仕え、孤独に耐えてきた。だが8年後、雇い主が亡くなると、ルリは途方にくれた。私にはもう帰る家などない……。そこへニューヨークから雇い主の孫ガブリエルがやってきた。黒髪の長身でハンサムな彼は、冷酷と悪名高い大富豪実業家だ。その彼が告げた祖母の遺志は、あまりに衝撃的だった――私があなたと結婚する、ですって? ■億万長者の孫との結婚を望む故人の思惑をはかりかね、戸惑うヒロイン。一方、メールでしか会話しない祖母の秘書をAIではないかと疑っていたヒーローは、対面した彼女の美しさに驚き……。映画さながらのダイナミックなジェットコースター・ロマンス!
  • イタリア富豪と愛の形見
    -
    一生誰にも愛されない、と思っていた。子供の産めない私を欲しい人はいないと。 フローラは姉夫婦を亡くした痛手から立ち直る暇もなく、その遺児を育てていたが、親代わりは想像以上に大変だった。しかも、引き継いだ姉夫婦の宿泊施設には借金もあった。嵐の夜、フローラは唯一の宿泊客だったイーヴォに、赤ん坊をあやしながら泣いている姿を見られてしまう。そして彼のやさしさに、初めて胸のときめきを経験した。ところが翌朝、イーヴォの正体を知って愕然とする。彼は亡き義兄の裕福な弟で、城と広大な領地を持つ大富豪だった!母になれない私を母にしてくれたこの子と離れたくない。ばかな私。彼の目的は甥だったのに、心を奪われるなんて……。 ■スター作家K・ローレンスの、ロマンスに立ちふさがる障害がせつない一冊です。子供の産めないヒロインにとって、恋とは傷つく危険を冒すことで……。同じくスター作家S・ケンドリックの『捨てられた無垢な売り子』と、せつなさの読み比べをしてみませんか?
  • 捨てられた無垢な売り子
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    王子の子を産んでも、妻にはなれない。名もなき庶民の私は。 イギリスの片田舎でひっそりと暮らすジャスミンのもとに、かつて恋仲にあった砂漠の王子ズハールが突然現れた。2年前、身分違いを理由に私を追い払った人が今さらなぜ?訝りながらも、秘密を抱えている彼女は内心びくびくしていた。そのときだ。奥で赤ん坊──ズハールの息子が泣きだしたのは。ジャスミンを愛人のように弄ぶつもりだった彼は驚き、妊娠も、出産していたことも知らせなかったと激高する。「この子は王家の血を引く王子として、我が国で育てる」息子を奪わないで! ジャスミンは狼狽し、許しを乞うが……。 ■リン・グレアム作品がお好きな方は必読! 傲慢でセクシーなヒーローと、純粋なヒロインが織りなすドラマティックなロマンスを描き続けるスター作家、シャロン・ケンドリックの登場です。ひとりで産み育ててきた我が子のためにヒロインが下した決断とは?
  • 運命の鎖 【ハーレクイン・イマージュ版】
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    切なさや悲しみはこらえてきた。でも、こらえきれない涙もある……。 領主館に勤めるスザンナは、敷地内の小さな家におばと暮らしていた。だが最愛のおばが亡くなったとたん、くびを宣告されたうえに、半月のあいだに家も明け渡すように言われてしまう。かつて孤児となったスザンナを、おばは快く引き取ってくれた。以来、ここは唯一安心できる我が家だったのに……。退去までにすべきことを、スザンナが紙に書き出していると、目の前に、おばの最期を看取った外科医のガイが現れた。初対面では冷たい印象だった彼も、今は気遣う表情を見せている。その瞬間、懸命にこらえていたはずの悲しみが、大粒の涙となって、スザンナの青白い頬を流れ落ちた―― ■不遇ながらも一生懸命に生きる主人公を数々描いたB・ニールズですが、中でも本作のヒロインは屈指のいじらしさ。交通遺児となり、大学に行く夢が叶わなかった切なさを抱えていても、けっして顔には出さないスザンナが、なぜかガイに対しては感情を隠せず……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 雪の天使をつかまえて
    -
    恋に落ち、愛し合い、そして別れた。十代の破れた夢が、今ふたたび……。 夫を亡くし、2歳の息子を女手一つで育てるジョージアは、クリスマスを前に車で実家に帰る途中、吹雪で立ち往生していた。渋滞を避けて入った脇道で、目の前に古い屋敷がかすんで見える。あれは、十代のころ恋人のセバスチャンとよく忍び込んだ空き家。生涯を誓い合ったのに、彼は二十歳を過ぎると人が変わったように我が事ばかりに夢中になり、彼女は寂しさから別れを告げたのだった。9年後の今、富豪となった彼は屋敷を買い取り、住み始めたと聞いている。ずっと疎遠にしていたけれど、このままでは息子が凍死してしまう!ジョージアはすがる思いで車の外に飛び出し、助けを求めた――思い出の屋敷から向けられるであろう、冷たい視線に怯えながら。 ■C・アンダーソン史上、特に出色の出来と編集者が太鼓判を押す自信作です! 長らく別々の道を歩んできた二人。二十歳のセバスチャンの身に起きた知られざる真実、そして彼が命を燃やすように立身を目指した理由とは……? 感動必至のラブストーリーをどうぞ。
  • ホテル王と一年だけの花嫁
    -
    この結婚は相続のためで、愛はまったく存在しないはず……。 マリーサはリニューアル・オープンした高級ホテルで働いている。母は病気で動くこともままならず、弟も事故で障害を負い、マリーサが一家の大黒柱とならざるを得ない境遇だ。そんな彼女の職場に、青く鋭い目の長身の男性客が現れた。彼は無理難題とも言えるような要求を次々にしてきたが、マリーサは一生懸命そのすべてに応えてみせた。すると、マリーサは彼に呼ばれ、驚愕の事実を明かされる。この人が偽名でホテルの偵察に来たオーナー一族の御曹司、キャメロン?彼に見こまれたマリーサは、さらなる驚きに襲われる。“遺産相続のため、1年だけ妻になってくれないか”と言われたから。 ■マリーサは家族への手厚い医療支援も申し出てくれたキャメロンの優しさに感動しながらも、契約ずくめの結婚にためらいをおぼえます。婚約者に捨てられた過去を持つマリーサ。すでに彼を好きになり始めていた彼女には、1年後の別離に耐える自信などなく……。
  • 愛を運ぶウエイトレス
    4.0
    美しくも辛辣な若き富豪が、無垢な乙女を相手に火花を散らす―― 「そんなに莫大な遺産を、この私に? 冗談でしょう?」学費を貯めるためウエイトレスとして働く苦学生のグレーシーは、亡くなった老友ハリーの遺言を聞いて、心臓が止まるほど驚いた。かつて向かいの建物に住んでいた彼が、世を忍ぶ大富豪だったなんて!全財産を世のため人のために使ってほしいとグレーシーに託したらしい。そうとなれば、彼の崇高な遺志に従うしかないわ。生前、身内の話をいっさいしなかったハリーだが、じつのところ、ハリソン・セージ三世という名の有能な息子がいた。青い瞳と黒髪を持つ美貌の彼に会うなり、グレーシーは目を奪われるが、ハリソンの放った言葉が刃のように彼女に襲いかかった。「金目当ての女の手練手管か。このままで済ませるつもりはないからな」 ■翻訳家や編集者にもファンの多い、愛される作家E・ベヴァリーのキュートでホットな恋物語をお贈りします。亡き友人ハリーに身内がいたとわかってから、彼らに意地悪をされるのではないかというグレーシーの不安が的中。純真無垢な彼女と大富豪の恋の運命は?
  • スター作家傑作選~プレミアム・コレクション III~
    -
    『シンデレラが見た夢』 同僚たちが舞踏会に興じる中、事務員リリーは独り、残業に追われていた。慣れない仕事で人一倍時間がかかるのだ。そこへイタリアのプリンスの称号を持つCEO、アレッサンドロが現れ、舞踏会に同伴しろと言う。そして誘われるまま、彼の別荘で夢のような一夜を過ごしたのち、彼女を待っていたのは――突然の解雇通告だった。 『結婚という名の契約』 クロエは父の会社を救うため、ギリシア系大富豪アリストンと政略結婚をした。名ばかりの妻でも、彼女は夫を愛した。だが夫が離婚届を準備していると知ったとき、クロエは別れ話をされる前に自ら終止符を打った。2年後、元夫に再び会社の救済を乞うと、彼は言った。「子供を産んでほしい。但し、妊娠するまでは単なる愛人だ」
  • 遙かな森の天使【MIRA文庫版】
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    知らぬ間にさだめられていた伯爵家子息との婚約。だが心は黒ずくめの男に奪われ――19世紀末英国、波乱の恋。 森のコテージで大切に育てられ、いまや美しく成長した孤児のアリー。ある日後見人スターリング卿に呼ばれ馬車で城に向かったアリーは、覆面をした黒ずくめの男に襲われる。最近世間を賑わせている、富豪から金品を盗んでは貧しい民衆に与えるという追いはぎだ。だが男は、恐怖に震えながらも果敢に立ち向かうアリーを面白がり、しかもなぜかアリーの名前を聞くとすんなりと彼女を解放した。謎めいた男のことが頭から離れないアリーだが、動揺に追い打ちをかけるように城に着いてまもなく、自分に婚約者がいることを聞かされ……。 *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品と同作品になります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 小公女の追憶の恋
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    陰日向になって支えてくれる彼は、少女だった私の心を奪った人……。 アマンダの人生は、大実業家ジョシュ・ローソンに掌握されていた。亡き父が遺した会社も、現状は彼が支配している。アマンダが引き継ぐには、25歳になるか、結婚することが条件だから。今も、父親を失って傷ついた心を癒やすためにとローソン家の別荘へ強引に連れてこられ、胸に切なさがよみがえった。ここは15歳の頃、ジョシュと恋人の睦み合いを見てしまった場所……。そのときから、年上の彼への憧れを胸の中でひっそりと育ててきた。二人きりになるたび、アマンダはずっと夢みてきた瞬間を期待したが、距離が縮まるとなぜか、ジョシュは頑なに一線を引いた。「純潔は、夫となる男に捧げるべきだ」と言って。 ■押しも押されもせぬ大スター作家ダイアナ・パーマーの貴重な未邦訳長編をお届けします。1992年にスーザン・カイル名義で書かれた本作は、無垢な乙女が経験豊富な年上の大富豪に導かれ、大人の階段を昇る姿が瑞々しく描かれます。ときめき止まらぬロマンス!
  • 傷跡まで愛して【ハーレクイン文庫版】
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    リーアにとって人生は完璧だった……あの事故に遭うまでは。酷い傷を負ったリーアは女としての自信を喪失していた。どんな男性にも心そそられるつもりはなかった。それなのに、新しく就任したやり手の社長ジェイソンの目に留まってしまう。誰もがその美貌に目を奪われ、足を止め、振り返るほどの、美しい彼が近づいてくるだけで、目眩がし、胸が高鳴る。しかし彼には、愛人にしかできないと言われているのだ。もし私の体に残る傷跡を見たら幻滅するに違いないと思うと――リーアの胸はねじれるように痛んだ。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛と悲しみの丘【ハーレクイン文庫版】
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    出張中のはずなのに、なぜ彼がここへ……。ルイーザはいま、丘の上で、別れたあの日以来、一度も会っていなかった夫、アンドレアスに抱きしめられていた。それはわずか2歳で世を去った息子の墓参りのための帰郷だった。17歳の夏。光射すギリシアの地に赴いたルイーザは、大富豪の御曹子アンドレアスと身分違いの恋に落ち、妊娠した。だが、彼が他の女性とベッドにいるのを見てから、二人の幻のような愛は揺れ始め、やがて完全に立ち消えたのだ。それなのに、なぜいま、熱い腕で私を搦めるの―― *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 素足の妖精【ハーレクイン文庫版】
    -
    17歳のリンデンの毎日は薔薇色だった。家にジョスがいるから。山道で事故を起こした彼を車から助けだし、家へ連れ帰って以来、リンデンとジョスは親子ほども年が違うのになぜか気が合い、人間嫌いの父も、彼を気に入っているようだ。そんなある夜、パーティへ出た彼女は、同じ年頃の少年など誰一人目に入らず、ジョスを――ジョスだけを愛していると気づいてしまう。月光を浴びて泳ぎながらふと岸を見やると、ジョスがいた。彼は水の中に入ってきて、裸のリンデンを抱きすくめ……。だが翌朝、彼の姿は既になく、父親から驚愕の事実を知らされる。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたは悪魔?【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    愛する父親が亡くなり、意地悪な継母と二人きりになったニーナ。だが悲しみに浸るまもなく、残酷な現実がニーナに襲いかかる。継母の浪費のせいで、父は多額の負債を抱えており、生まれ育った大好きな屋敷を売るほか道はないというのだ。呆然とする彼女の前に現れたのは、ハンサムな富豪スティード。忘れもしない5年前、ニーナの誕生日パーティで、唇を無理やり奪ったあげく、子供扱いしてからかった無礼な人。スティードは、屋敷を売らずにすむ方法がある――そう切りだすと、ニーナに言い放った。「僕と結婚すればいい」 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 今夜だけあなたと【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    3.0
    レイチェルと大富豪の夫ジャックの仲は冷えきっていた。度重なる流産を怖れ悲しみ、別の寝室を使うようになって2年。仕事人間のジャックも家の外で過ごす時間が長くなる一方だった。また彼と愛しあえる日はもう、きっとこないんだわ……。そんなある日、かつて夫の会社に勤めていた女性が現れ、自分はジャックの愛人だと豪語しつつ、得意げに言い放った。「彼の子を身ごもったの。早く離婚して、父親になるチャンスをあげて」決然と追い返したものの、レイチェルは激しく動揺した。愛する夫を失わないために、いったいどうすれば……?悩んだ末、2年ぶりの緊張に包まれつつ、寝室で夫の帰りを待った。 ■ハーレクイン作家たちが憧れる作家、アン・メイザーによる、一気読み間違いなしの名作をお届けします。二人の間に割って入ろうとする女性の存在が、ヒロインの心に影を落とし……。切ないほどにすれ違ってしまう夫婦の、愛の再生物語をぜひお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 傷心のモナコ【ハーレクイン・セレクト版】
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    シングルマザーのフレイアは事故に遭い、病院で治療を受けていた。祖母に世話を頼んだものの、幼い娘のことが気がかりだった。看護師から娘が面会に来ていると聞いて安堵したが、娘を抱いて病室に入ってきた男性を見て、凍りつく。ザック・デヴェレルがどうしてここに? 彼はプレイボーイとしてその名を馳せるモナコの大富豪だ。娘の父親ではあるけれど、私たちの関係はとっくに終わっている。妊娠を告げたとたん、彼は私を嘘つき呼ばわりして捨てたのだから。彼を憎んでるんでしょう? なのになぜ、胸がときめくの?そして恐ろしいことに、ザックの目にも情熱が宿っていた……。 ■愛した人は、妊娠を告げたとたんに去った――そんな裏切りにいまも傷ついているヒロインですが、もしヒーローが自分には子どもは作れないはずだと信じていたとしたら? 些細な誤解から別れた二人の、奇跡の復活愛をお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 侯爵に愛されて【ハーレクイン・セレクト版】
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    カシアが侯爵に出会ったのは、グラナダの豪華ホテルでだった。スペインでも指折りの貴族、シモン・モンドラゴン侯爵は、そこで働くカシアを、自身の慈善事業の手伝いに引き抜いた。天涯孤独の彼女には、家もなければ相談する家族もない。ありがたく申し出を受け、カシアは侯爵のもとで働きはじめた。やがて彼女に好意を寄せる若者も現れたが、手でも握ろうものなら、必ずどこからか侯爵が現れ、気まずい雰囲気になるのだった。私が恋にうつつを抜かすと、仕事がおろそかになると思っているのね。カシアは侯爵をがっかりさせまいと、ますます一生懸命働いた。そんなある夜、カシアはとつぜん侯爵から熱く激しいキスをされ……。 ■アン・ウィールはハーレクイン黎明期から活躍した人気、実力ともにトップの作家です。若いヒロインが、魅力あふれる年上男性の気持ちがわからずにどぎまぎする……。かわいらしく、古典的なロマンスがお好きな方におすすめします。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 南国の花嫁【ハーレクイン・セレクト版】
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    大邸宅の一室と思われる豪華な部屋でカレンは目覚めた。ハンサムな浅黒い肌の男性が彼女の手を握り、こちらを見つめている。「あ、あなたは……?」カレンがおずおずと尋ねると、彼は一瞬言葉を失ってから言った。「僕はきみの夫、ルイスだ」このすてきな男性が……わたしの夫ですって?事故に遭い、記憶を失ったカレンには何も思い出せなかった。自分が世界的な大富豪の妻であることも。ルイスが言葉を継いだ。「きみは、別の男と駆け落ちするところだったんだ」そんな……嘘よ。わたしが浮気をしていたなんて。何も思い出せなくても、彼にはこんなに強く惹かれるのに。 ■記憶喪失は、ロマンスの王道テーマのひとつ。往年の人気作家ケイ・ソープが、不貞の濡れ衣を晴らし、夫婦の愛を取り戻すべく奮闘する、一途で健気なヒロインを描きます。 *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛を禁じられたフィアンセ
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    王子様に憧れても、奇跡は起こらない。シンデレラになれるのは物語の中だけ。 ジョージーナが田舎からはるばるロンドンへ出てきたのは、億万長者マティアスに恋人のふりをしてほしいと頼むためだった。昔から親しい、心臓の悪い彼の母の望みをかなえたかったのだ。ただし、マティアスはどんな女性も虜にするプレイボーイだが、地味なジョージーナはどんな男性の注目も集めたことがなかった。だから、彼が予想に反して恋人役を承知すると心配になった。マティアスが買ってくれた、驚くほど高価な服を着ていても、私は彼の好みのブロンド美人とは違いすぎる。それに……。あきらめたはずの恋心がよみがえるのは、なんて残酷で苦しいの。 ■生まじめで恋に臆病なヒロインで読者の心をつかんできたC・ウィリアムズ。今回のヒロインはなかでも特に魅力的で、うっとりするほどハンサムなヒーローへの想いを“私ではつり合わない”と胸に封じつつ、惹かれずにいられない細かな心の動きは必読です!
  • 愛なき子爵と床磨きの娘
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    傲岸不遜なイタリア富豪に、幾度心を打ち砕かれても―― 学費を稼ぐため清掃員をしていた世間知らずの少女シエナは、雇い主の大富豪ニコと恋に落ち、なすすべもなく純潔を捧げた。愛する彼の子を授かり、夢見心地で結婚したが、流産の末に破局を迎え、その後はずっと独りで生きてきた。そして今、子爵となった彼と再会したシエナは戸惑いながらも抗いがたい情熱に身を焦がす――無上の喜びに我を忘れ、小さな命を授かるほどに。だが医師が妊娠の診断を下すとなぜかニコは激怒して、情け容赦なく言い放った。「僕の前から消えてくれ。もう二度と君の顔は見たくない」 ■ふたたび深く傷つき、姿を消したシエナ。懸命に働きながら独力でお腹の子を育てる決意をしますが、突然現れたニコに愛なき結婚を強いられて……。引き裂かれた初恋、運命の再会、新たな命の芽吹き――ドラマチックで情熱的な、心ふるえるシンデレラストーリー。
  • 絶体絶命のシンデレラ
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    彼が求めているのは亡き許婚の身代わり。そこに愛はひとかけらもない。 マディは、重い病を患う父の看病をしながらカフェで働く身。ある日、知り合った男性に頼み込まれて、恋人のふりをしているところへ、彼の兄レミレスが現れた。黒髪の優雅な男性にマディは目を奪われるが、それもそのはず、彼は世界中の女性の憧れの的、モンテゴヴァの皇太子だった。「君が弟と別れるなら、25万ポンド払おう。ただし……」彼は結婚を急かす母のため恋人役を演じるようマディに迫った。父の手術代の工面に悩んでいた彼女は、迷ったすえ承諾する。やがて、彼はなんと便宜結婚を申し込んできて――。 ■家族を救いたい一心で、ヒーローに“買われた”貧しいウェイトレスのヒロイン。すぐに彼を深く愛するようになりますが、彼の心に今なお生き続ける亡き婚約者の存在を思うと、妊娠したかもしれないと言いだせず……。身分違いロマンスの決定版!
  • 花嫁は白い秘密を宿す
    -
    最愛の人は息子を奪いにやってきた。結婚という手土産を携えて。 妹たちと身を寄せ合って暮らす貧しいウィニーのもとに、ある日突然、ギリシア人大富豪イロスが現れた。「きみはなぜ、僕の子を産んだことを隠していたんだ?」2年前、専属シェフとしてイロスの屋敷に雇われたウィニーは、たちまち彼に魅了され、身も心もすべて差しだしてしまった。なのに、なんて酷い裏切り……彼に妻がいると耳にしたのだ。傷心のウィニーは黙って屋敷から姿を消した──身重の体で。幼子をかばって震える彼女に、イロスの厳しい言葉が飛んだ。「息子と暮らしたければ僕と結婚するんだ。口答えは許さない」 ■大スター作家リン・グレアム渾身の3部作、〈灰かぶりの結婚〉第1話をお贈りします。数奇な運命に翻弄される三姉妹の恋模様をドラマティックに描いた本シリーズは、最後までドキドキの展開! 本作では徐々に明かされるヒーローの“妻”の秘密に要注目です。
  • 終わらない片思い
    4.0
    愛なき結婚と人は言う。ならば、この胸のうずきを何と呼ぶの? 21歳のランツァは幼なじみの婚約者を事故で失った。親が決めた結婚から解放され、心の中で密かに安堵していたある日、運命は再び強いられる。亡き許婚の兄ステファノと結婚しろというのだ。しょせん、私は政略結婚の道具。自由に生きる権利はないのね……。病を患う父を喜ばせたい一心で、ランツァはその命令に従った。1年後、結婚式でようやくまともに顔を合わせたステファノは、昔と変わらぬ端整な容貌に大人の魅力をまとい、眩しいくらいだった。そう、ランツァは幼き日から、本当はこの兄のほうが好きだったのだ。だが、人知れず頬を染めるランツァに、ステファノは事務的に告げた。これはあくまでも形だけの結婚で、寝室は別だと。 ■人気作家がきらめく真冬のヨーロッパを舞台に描く、ゴージャスなラブストーリーをお楽しみください。可憐で健気なヒロインを、思わず応援したくなります!
  • 公爵と初恋の森
    -
    このままでは、もう一度恋をしてしまう。そんな予感に、彼女はおびえた。 アイルランドの懐かしい古城で、キアラはトムと再会した。十代のころ、夏の休暇のたびにこの城に仕える祖父母のもとを訪れ、キアラは当主である公爵の子息トムと愛し合うようになった。だが、互いにまだ18歳、主従の子同士の恋が祝福されるはずもなく、妊娠、流産と数々の誤解を経て、二人は引き裂かれたのだった。今、城の庭師として働くキアラは、近ごろ公爵位を継いだトムから、城と庭を売却すると聞かされる。あの日以来この地に寄りつかず、実業家としても大成功している彼には、思い入れなどないのだろう。そして、キアラが思い出に胸を震わせようと、身分違いは昔のまま――ところが翌日、大雪が城を襲う。二人きりで閉じこめられて……。 ■森の中で、愛をささやき合ったあの日。苦くも甘い記憶の残る場所が人手に渡ると聞き、ショックを受けるヒロインですが、時はクリスマス、はからずも共に過ごすことになって……。豪華な舞踏会シーンなど、クラシックな雰囲気たっぷりのラブストーリーをどうぞ。
  • 甘い罠にかかって【ハーレクイン・ディザイア傑作選】
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    「女には男が、男には女が必要だ」富豪が仕掛けた、甘く切ない恋の罠。 ブライズは2年前に親友の婚約パーティで出会ったアダムが嫌いだ。男の色香漂うこの大富豪は、会うたびに違う美女を連れている。今日だって、ブライズが親友の娘のために練ったパーティの計画を、彼は傲慢にもことごとく自分色に染め変えてしまった。口惜しい思いでアダムを見つめるブライズの瞳が、涙で曇る。彼なんか大嫌い……いいえ、本当はすごく惹かれているけれど、女を支配しようとする彼のような男性には近づかないほうがいいのだ。けれども、パーティ終了後に二人きりになり、この2年で初めて誘惑のサインを見せたアダムに、彼女はたまらず純潔を捧げてしまう――2カ月後、予期せぬ結果が我が身に訪れるとは、つゆも思わずに。 ■ロマンスの女帝リンダ・ハワードも賛辞を贈った名作家ビバリー・バートンの珠玉作! 相性がよくないと思っていたアダムと熱く結ばれた翌朝、考え直したブライズは彼が起き出す前にそっと帰宅したのでしたが……。一夜の情熱から始まる恋物語。
  • 大富豪とうぶな義妹
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    隠してきた愛がこぼれてしまう……。かつて義兄だった、あなたへの愛が。 実業家アダムのオフィスにある日、6カ月の赤ん坊を連れた女が現れた。彼の亡き弟の子だとの鑑定書を見せ、5万ドルで買ってほしいという。不届きな女を追い返してやろうと、アダムは金を払い、甥を引き取った。そうなると至急子守りが必要だ――思いつくのはただ一人、弟の不義が原因で2年前に離婚した、かつての義妹シエナ。一方、突然目の前に現れたアダムの要求に、シエナはとまどった。縁を切った元夫の子とはいえ、不憫な赤ちゃんを助けてあげたいけれど、義理の兄だったアダムの大邸宅で一緒に暮らすなんて。彼がそばにいるだけで、体が熱くなる自分がシエナは怖かった。ずっと心の奥底に隠してきた彼への想いを、知られてしまいそうで……。 ■HQディザイアを代表する大ベテラン作家、M・チャイルドが描く、かつて義兄と義妹だった二人の再会ロマンス。人を思いどおりに動かすことに慣れきった“宇宙の支配者”のような大富豪に、シエナは反発しますが、彼女のぼろ家を彼はこっそり直してくれて……。
  • 生きかえった花嫁【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    -
    記憶を失った娘を導くものは、初めて心に芽生えた、愛だった。 こんな寂れた路傍に、古ぎれのように行き倒れた女が……。爵位や本名をゆえあって隠して暮らしている騎士のウィリアムは、今にも息絶えそうな女性を捨て置けず、私宅へ運んで看護した。3週間後、ようやく意識を取り戻した彼女は、自分を介抱する男らしい彼をひたと見つめ、弱々しく口を開いた。「あなたは誰? 誰なの……わたしは?」ウィリアムは名も生い立ちもわからぬ彼女を“イザベル”と名づけ、白魚のような指を見て、高貴な生まれかもしれないと考えた。そしてある日、イザベルが発した言葉に、彼は思わず息をのんだ――「その振る舞いや話し方。あなたはまぎれもなく爵位を授けられた人ね」 ■妹の命を守るため、ウィリアムはこの3年間、地位や特権を持つ騎士の爵位を隠し、風貌も変えて暮らしてきました。そんな彼の秘密を言い当てたイザベルの出自もまた、気になるところですが……?素性のわからない者同士、心と心が惹かれ合う、記憶喪失ロマンス。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 公爵の秘密の願い
    2.5
    さえない私がいったいどうして、公爵閣下の花嫁候補に……? 両親を亡くして以来、親戚に虐げられてきたソフィアのもとにゆうべ花火見物で出会った無礼でたくましい男性が訪ねてきた。彼はティークストン公爵を名乗り、彼女を馬車で連れ出した。あまりの驚きに圧倒され、気の利いた会話もできないソフィアを、公爵は名家の令嬢たちとともに1週間のハウスパーティーに招待した。花嫁候補を見比べるために大勢まとめて屋敷に滞在させるなんて、いったいどういう男性なの? 結婚を急ぐ事情でもあるのかしら。とらえどころのない公爵の魅力に心乱されるソフィアだったが、ある朝、森の中で彼に生き写しの少女と出会う。それを知った公爵はソフィアを闇夜の密会に誘い出して……。 ■生き生きとした人物描写に定評のある大人気作家アニー・バロウズが、繊細かつ軽やかな筆致で公爵と乙女の心のひだを描きます。愛の伝えかたがわからず途方に暮れる傲慢ヒーローと、無欲でたおやかな薄幸ヒロインが織りなす魅惑のシンデレラ・リージェンシー!
  • 近くて遠い人【ハーレクインSP文庫版】
    -
    苦労して育ててくれた母親に楽をさせるため、キャシーは有名なクォントラル産業の会長秘書に応募した。会長が長期出張中のあいだに採用が決まり、母にも喜ばれ、うきうきと働き始めた2週間後、彼女は初めて会長のエリオット・クォントラルと顔を合わせる。すると彼は若く可憐なキャシーが新しい秘書と知るや、怒りをあらわにし、玉の輿狙いと決めつけてきた!そしていわれのない非難に青ざめる彼女に告げた――もし少しでも僕に色目を使ったら、すぐに辞めてもらう、と *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 禁じられた結婚【ハーレクインSP文庫版】
    -
    上司の婚約者が自分の異父妹だと気づいたローナは、驚くと同時に心が浮き立つのを抑えきれなかった。実母に捨てられた後、里親の元を転々として育った彼女にとって、父親違いとはいえ血を分けた妹は大切な“家族”だったから。ところが二人が親しくしていると知った実母は、ローナに過去を暴露されて富豪の妻の座を脅かされることを恐れ、夫の息子であるミッチに二人の仲を裂くようそそのかした。ローナは突然現れたミッチに小切手を叩きつけられ、恫喝されて、驚きと悲しみのあまり気を失い……。 *本書は、ハーレクイン・デジタルSから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スペイン公爵の嘆き【ハーレクイン・セレクト版】
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    スペイン屈指の富豪で、公爵の称号を持つアレハンドロが、裕福で美人のいとこではなく、貧しく平凡な私を選ぶなんて。喜びに酔いしれたレナはひと夏を彼に捧げたが、愛を告げたとたん、アレハンドロは無情にも去っていった。身ごもっていると知ったのは、その後のこと――彼と連絡が取れないまま、失意のレナはたったひとりで出産した。だがつましくも平和な母子の生活は、ある日突然終わりを告げる。「その子は本当に僕の子か?」アレハンドロ――なぜここがわかったの!?ひどい仕打ちをされたのに、レナの胸はまだ彼への思慕に疼く。彼の目的はレナではなく、跡継ぎとなる息子だとわかっているのに……。 ■HQロマンスを代表する大スター作家ペニー・ジョーダンがお好きなら、新女王の呼び声も高いジェニー・ルーカスは見逃せません。情熱的なジェットコースター・ロマンスをお楽しみください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 純愛の城【ハーレクイン・セレクト版】
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    ルイーズは祖父母の遺灰を埋葬するため、シチリアを訪れた。10年前、18歳だった彼女はこの地で忘れ得ぬ過ちを冒した――1400年続く公爵家の若き当主、シーザー・ファルコネリと。二人は愛し合っていると信じ、ルイーズは彼に純潔を捧げたが、翌朝、司祭から当主を誘惑したと断罪され、村を追われたのだった。彼からの連絡はなく、だからルイーズもその後のことは伝えていない。もう二度と会うことはないと思っていたのに、まさか、遺灰の埋葬に彼の許可をもらわないといけないなんて……。10年ぶりに会うシーザーは、鋭い眼差しと言葉で彼女を凍りつかせた。「ぼくたちの息子も、連れてきているのかい?」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンは、ミステリアスな大人の男性に翻弄されるヒロイン像が多くの読者の共感を呼びました。『純愛の城』は、2011年に亡くなった作家の遺作。深く繊細な心理描写で描く、シークレットベビー・ロマンスです。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 偽りの抱擁【ハーレクイン・セレクト版】
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    両親亡き後、遺された農場をひとりで守るレイチェルは、元有名モデルの姉からとんでもない頼みごとをされる。密会現場を記者に撮られ、写真を夫に見られてしまったが、あれはレイチェルだったことにしてほしいと言うのだ。かくて彼女は明らかに場違いなパーティに出かけていき、件の男性、イタリア人大富豪ラファエロに事の次第を説明した。姉が人妻だったと知って激昂した彼は、なぜかレイチェルの唇を奪い、自分の屋敷に連れて帰ると、姉の代わりに婚約者のふりをしろと言う。「このままここに住み、ぼくのベッドで寝るんだ」彼はそう宣言するやレイチェルの指から安物の指輪を抜き取り、豪華なダイヤを取り出した。 ■HQロマンスのトップ作家としてゴージャスなロマンスを数多く描く大スター、ミシェル・リード。キャロル・モーティマーがお好きな方に特におすすめです。あれよあれよという間に、ラファエルの手管に絡め取られてしまったレイチェルの運命は? *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 一夜の夢が覚めたとき【MIRA文庫版】
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    星がきれいなあの夜に、運命の歯車は回りはじめた――大人気作家が贈る、心揺さぶる激しい恋物語。 楽園のような島でホテルオーナーのアシスタントの職を得たジュエルは、出勤日を控えたある夜、一人の男に声をかけられた。黒髪で端整な顔つきに堂々とした物腰――甘く誘われ、柄にもなく素性のわからぬ相手と一夜を過ごしてしまったジュエル。互いに名前も告げずに別れたが、出勤初日、オーナーのオフィスで待っていたのはその彼、ギリシア人富豪ピアズだった。しかもジュエルに気づいた彼は、なんの説明もないまま彼女を即刻解雇する。そんな冷淡な仕打ちに追い打ちをかけるように、ピアズの子がお腹にいるとわかり……。 *本書は、ハーレクイン・デジタルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 秘密を愛したホテル王
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    すべては演技とわかっていても、溢れる想いは止められなくて……。 イタリアからやって来るホテル王の恋人のふりをしろですって?しかも24時間、片時も彼から離れてはいけないだなんて……。上司から突然そう命じられ、刑事のリディアは動揺していた。噂では、富豪アントン・サンティーニは美麗な遊び人らしい。彼の到着を待つ間、ホテルのプールで泳いでいたリディアは、水しぶきを上げて現れた男性がアントンだと気づき、驚いた。もう“演技”を始めるの? 戸惑う彼女に甘い言葉を囁くと、アントンは巧みにキスへと導いた。陶然としながらリディアは自分を戒めた──これは仕事。愛も恋も持ちこんではだめよ。 ■キャロル・モーティマーがお好きな方にぜひともお勧めしたい、スター作家キャロル・マリネッリの意欲作! ヒーローを愛することを許されない立場と、抑えきれない熱い想いとの狭間で葛藤するヒロイン。そのせつない心情に、共感せずにはいられません。
  • ガラスの中のシンデレラ
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    彼に真心を捧げ、身ごもった愛の結晶。でも、身分違いの恋に幸せな未来はない。 高級百貨店のショーウィンドウの飾りつけをしていたイーディはある日、こちらをじっと見つめる男性の姿に気づいた。4年前、彼に心奪われ、勇気を振り絞って話しかけた彼女を、君に用はないと追い払った、銀行家セヴァスティオだった。その彼が泊まり込みで自宅を飾りつけてほしいと依頼してきた。彼とひとつ屋根の下、実らぬ恋と承知で、今を精一杯生きたくて純潔を捧げたイーディ。だがやがて妊娠に気づき、愕然とする。結婚願望のない彼に、お腹の子の存在を打ち明けたら、きっと私はこの子も彼も、同時に失ってしまう……。 ■10代で病を患い、恋愛経験のなかったヒロインは、放蕩者で鳴らすヒーローに恋をして一途な愛を捧げますが……。今や押しも押されもせぬ実力派スター作家となったアビー・グリーンの作品は、ペニー・ジョーダン・ファンのあなたに特におすすめします。
  • 野獣に買われた花嫁
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    美しい姉は伯爵家に嫁ぎ、冴えないわたしは“野獣”の妻となった。 婚礼を明日に控え、ジュリエットの思いは千々に乱れた。政略結婚の相手は、野獣とあだ名されるスペイン富豪ハビエル。公爵家の血筋の妻が欲しい彼に、わたしはお金で買われたのだ。それにしても、どんな女性でも買えるはずの彼がなぜ?赤毛の不器量なわたしを見たら、きっと落胆するわ……。危険なオーラを放つ、黒髪のハンサムな花婿と対面した瞬間、ジュリエットは震えた。そして、結婚の理由を尋ねた彼女に、ハビエルは不敵な笑みを浮かべるが早いか、身も心も奪わんばかりに貪欲なキスをした! ■ハビエルがかつて結婚を申し込んだのは、ほかならぬジュリエットの美貌の姉でした。それから10年、地味で冴えない赤毛の妹を花嫁に迎えた彼に、ジュリエットは夜ごと寝室で甘美な時を与えられますが、いつしか彼の心が欲しいと願うようになり……。
  • エーゲ海の花嫁【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
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    ナースのリアノンは2週間前、亡き親友から忘れ形見を託された。赤ん坊の父親は、世界的に有名なギリシア富豪、ルカス・ペトラキデス。陰のある美貌、洗練された立ち居振る舞いだけでなく、誠実さと責任感の持ち主という評判を知り、リアノンは心を決めた。親元のほうがこの子は幸せなはず。愛着が湧いてしまう前に渡さないと。ところが、電話をしても取り次いでもらうことさえできず、やむなく彼の高級リゾートで開かれるパーティー会場へ向かった。勇気を振り絞り、話を聞いてほしいと告げたリアノンをルカスは冷たく一瞥して、警備員に彼女をつまみ出せと指示した。満座の注目が集まるなか外へ連れ出されながら、リアノンは叫んだ。「あなたの赤ちゃんがいるの!」 ■ウェールズの郊外でつましく暮らすリアノンは、給料の半月分もの大金をはたいてルカスのホテルの一室を予約したのでした。でも、無慈悲な大富豪はリアノンの訴えを真っ向から否定して……。HQイマージュの代表作家、ケイト・ヒューイットの秀作をどうぞ! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 小さな天使が舞い降りた
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    二人で見つけた小さな天使。でも、心を一つにはできないの……? 病父と3人の弟妹を抱えるイービーは、看護師になる夢をあきらめ、できたばかりの子供病院で受付事務をしている。ある日、イービーは開院の祝賀パーティの準備に追われ、夕方慌ててドレスを車に取りに行ったとき、美男美女が歩いてきた。女性とぶつかって派手に転び、男性に助け起こされたイービーは、会場へ向かう華やかな彼らと自分を比べ、意気消沈してしまう。結局パーティには行かなかった彼女が、帰ろうと再び駐車場へ行くと、先ほどの美男が待っており、新任の外科医のライアンだと名乗った。こんなにすてきなドクターが、いったい私に何を……?その疑問が解ける前に、突如どこからか小さな泣き声が聞こえてきた。見ると、段ボールに入れられた赤ん坊が置き去りにされていた! ■イービーが転んだときに落とした母の形見のネックレスを、拾っていたライアン。それを渡さないうちに赤ちゃん騒動が起き、小さく弱々しい天使を二人で病院へ運びます。やがてイービーはその子に深い愛情を持ち始めますが、医師のライアンの心は複雑で……。
  • 愛は薄氷のうえに
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    あなたの記憶が戻る前に、この愛が本物だと伝えたい。 エレナは意を決し、スペイン富豪カレブの会社を訪れた。カレブとは大学時代に出会い、激しく惹かれ合いながらも、予測不能で奔放な彼との恋が一時の情熱で終わると思うと、怖くなって自分のほうから逃げ出してしまったのだった。この心は、あれからもずっとカレブを求めてきた……。そして今、仕事の協力を願いにやってきたが、再会したカレブは取りつくしまもなく、彼女の望みを拒絶した。その直後、あきらめず会社の前に立つエレナに気づき、追い払おうと道路に踏み出した瞬間、彼はバイクにはねられてしまう。病院で目を覚ましたカレブは、エレナとのすべての記憶を失っていた! ■付き添いのエレナが誰かもわからないまま、カレブは本能に導かれるように彼女の唇をむさぼります。一縷の望みを抱いたエレナは、精いっぱい看護することで愛と真心を伝え、彼が自分との記憶を取り戻したときに、気持ちまで変えてくれることを願いますが……。
  • 花嫁の孤独な寝室
    -
    巧みな唇を持つ愛なき大富豪に、魅了され、幻惑され、翻弄されて……。 両親に捨てられたヤスミンは、祖父に引き取られ、育ててもらった。その恩もあり、亡き祖父から受け継いだ小さな会社を経営難から救おうと、彼女はやむをえず見合い結婚に踏み切ることにした。大事な会社を守るためなら、どんなことにも耐えるつもりで。しかし結婚式当日、初対面の花婿を見て、ヤスミンは呆然とした。あれは……同業の大手企業を経営する大富豪、イリヤ・ホルヴァート!祖父が快く思っていなかった、いわば敵対する一族の人間だ。いざ式が始まると、イリヤは誓いのキス一つでヤスミンを陶酔させ、そんな自分に戸惑っている彼女を見て、面白がる様子を見せた。だがその夜、彼は妻を独り寝室に残し、翌日はキスすらしなくなり……。 ■愛に心を閉ざす大富豪イリヤとのいびつな新婚生活が始まってまもなく、ヤスミンのもとに“彼の女”と名乗る人物から脅迫文が届くように……。イリヤの過去、ヤスミンの切ない思い出、互いに心に秘めた本当の気持ち――奇才Y・リンゼイが描く、波瀾の恋物語!
  • ボスと秘書の恋の密約
    5.0
    午後5時からは、ひとつ屋根の下。尊敬するボスとの偽りの恋……。 秘書のアビーが高名な富豪弁護士グレイの下で働き始めて1年。ボスは傲慢で実に扱いにくい半面、とても優秀で魅力的な男性だ。そんな彼が求める秘書であろうと、アビーはしかつめらしい服に眼鏡とひっつめ髪のスタイルで、有能な仕事ぶりを見せていた。だがある日、ボスの予定帳に書かれた取引相手の名に、激しく動揺する。二度と会いたくないと思っていた、卑劣で薄情な元恋人……。やむをえずグレイに事情を話し、もうここにはいられないと告げると、ボスは僕たちが公然と同棲すれば、相手は手出しできなくなると言う。二人で寝食をともに……? 戸惑いを見せるアビーに、彼は釘を刺した。「ベッドの心配なら無用だ。君は僕の好みじゃないから」 ■1980年代にダイアナ・ブレイン名義で書かれた、貴重な作品の初邦訳です。見せかけの恋人関係をスタートさせた二人。偽りのはずなのに、アビーがよかれと思ってしていた地味な外見に、グレイが物申して……。本気になってはいけない、切ない恋の物語をどうぞ。
  • さよならのその後に
    3.0
    別々の道を選んだ二人を、運命の嵐が再び引き寄せ……。愛の痛みを知るすべての人に捧げる、著者渾身の感涙作。 「離婚しましょう」妻のヘイリーは涙を流し、そう告げた。一人息子を白血病で喪い、悲しみに打ちのめされた彼女は、息子と瓜二つの夫サムを見ることすら耐えられなくなった。愛ゆえに別れを受け入れたサムだったが、3年後、突然ヘイリーから電話がかかってくる。ハリケーンで建物に閉じ込められ、数日が経っているという。負傷して救助も期待できず、サムを頼ってきたのだ。あのとき放してしまった愛する者の手を、再びつかむチャンスが与えられた――しかし、同じ建物には逃走中の凶悪犯が潜み、彼女の身に危険が迫っていて……。
  • 雨のサルデニヤ
    -
    義兄が他人の車に衝突して、救助もせず逃げただなんて。ラヴェンナは、悪夢のような現実に信じられない思いだった。相手はイタリア領サルデニヤ島の豪族マーク・ディ・クルツィオ。マークはその事故で亡き妻の忘れ形見を失った。そしていま、“罪の償いは家族に求める”というサルデニヤの掟に従って、ラヴェンナに、跡継ぎを産むための犠牲結婚を強いてきたのだ。言いなりにならなければ、その罪を暴露すると脅されては、病身の義父のためにも、ラヴェンナは純潔を捧げるしかなかった。暗く凍てついた彼の瞳から、逃れられなくなるとも知らずに。
  • 幸せをさがして【ハーレクイン文庫版】
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    継母に虐げられ続けて、耐えられず家を飛び出した孤児ベッキー。雨の中で途方にくれていると、ロールスロイスに乗った優雅な身のこなしの、見知らぬオランダ紳士が声をかけてきた。医師でもある男爵ティーレ――彼は濡れそぼったベッキーを連れ帰り、足の悪い母親の付き添いとして屋敷での滞在を許した。生まれて初めて優しくされてどうしようもなく彼に惹かれていくベッキー……。だが、ある日、ティーレが自分のことを、「やせぎすのねずみみたいな娘に僕は魅力を感じない」と話しているのをもれ聞いて、思わず涙ぐんでしまう。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花開くとき
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    ブリナは信じられなかった――このわたしが妊娠9週目?このところの体調不良がそのせいだなんて、夢にも思わなかった。思春期のころの手術のせいで子供を持つことはできないと言われ、運命を恨んでさんざん泣き暮らした時期もあったけれど。いまは彼女なりの愛される資格を探りながら、半年前、金融界の大物ラフ・ギャラハの愛人になったのだ。だけど約束も束縛もしないという二人のルールは、もう守れない。ブリナは何も告げずにラフのもとを去った。愛していたから。子供が欲しくない、彼の重荷にはなりたくなかったから。
  • 憎しみは愛の横顔【ハーレクイン文庫版】
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    サルバトーレを愛し、エリーザは彼の子を身ごもった。だが、頑なに自分の子だと信じようとしなかったサルバトーレに、エリーザは傷つき、やがて小さな命を失って彼から去ったのだ。1年後、宝石店で働くエリーザをサルバトーレが訪ねてくる。エリーザの店ではさる王家の王冠用宝玉を扱っているが、彼の経営するセキュリティ会社に護衛の依頼があったという。現れた彼は、君を完全に守るためには結婚する必要があると。それは不埒な要求だった。いまも充分すぎるほどセクシーな彼に、ひとかけらの愛もないことを、エリーザはもう知っているから。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 悪夢の終わる日【ハーレクイン文庫版】
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    「頼りになる友達が狼に変身してしまった。そう思っているね」ステファニーは2年前、帰宅途中に一群の若者に襲われ、際どいところを社長のジェイクに助けられた。それ以来、手も触れられないほど男性不信の彼女は、事情を知るジェイクだけを支えとして生きてきた。それなのにジェイクの様子が、近頃おかしい。ジェイクを男として見るように仕向けられたあげく、ある日、無理やり唇を奪われてしまい、ステファニーは彼を拒絶する。なのに彼がほかの女性といるだけで息もできなくなる―― *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 取り引きされた夜【ハーレクイン・セレクト版】
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    ジョーダンはシドニーで仕事に打ち込んでいるが、私生活でも、すてきな男性からプロポーズされている。なのになぜか、イエスという返事ができないでいた。いいえ、理由はわかっている。わたしは忘れられないのよ――初恋の男性、ジーノのことを。身も心もぼろぼろにされたのに。そんなある夜、彼女は高級ホテルのバーで思いがけずジーノと再会する。ジーノは10年の歳月などなかったように、彼女を熱く誘惑した。フロアで体を寄せ合って踊ると、当時の情熱がよみがえる。「さあ、僕のスイートルームへ行こう」ジーノが耳元でささやく。ジョーダンは身を委ねた。再び泣き明かすことになるとは知らずに。 ■激しい恋をテンポよく描いて人気のスター作家ミランダ・リーが、愛と憎しみの狭間で揺れ動くヒロインの苦悩を描きます。情熱的なイタリア人ヒーローとのめくるめく愛を存分にご堪能ください。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 慕ってはいけない公爵【ハーレクイン・セレクト版】
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    父にむりやり結婚相手を決められそうになったジュリエットは、容姿の似た親友になりすまし、ひそかに遠く海外へ家出した。そこで、車椅子に乗った少女の話し相手の職を得る。いざ仕事先を訪れると、なんとそこはポルトガル貴族の邸宅で、彼女を迎えた美しいグレーの瞳の男性にひと目で惹きつけられた。その男性こそ、フェリペ・デ・カストロ公爵、少女の伯父だった。だが彼は怪訝な表情を浮かべ、誰かが勝手に求人を出したと言う。ジュリエットは傲慢な公爵に魅力を感じている自分が恐ろしかったが、少女の放った忠告がさらなる追い打ちをかけた。「前任者が首になったのは、伯父に熱をあげたからよ」 ■アン・メイザーは、多くの作家が“憧れの存在”として賞賛するスター作家です。ヒーローの強烈なカリスマ性に、否応なく惹かれていく若きヒロイン……。圧倒的なドラマで読ませます! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 大富豪と遅すぎた奇跡【ハーレクイン・セレクト版】
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    ケリーは失意を胸に、ギリシアから祖国アメリカに戻った。 2年前、大富豪のレアンドロスに嫁いだ日から、いつか別れることになるのはわかっていた。彼の心はずっと、別の女性のものだったのだから……。赤ちゃんができれば変わるかもしれないと思っていたが、ケリーの体に問題があるのか、なかなか授からない。私は彼に愛されることも、ふさわしい妻になることもできないのね……。ついに離婚の申し立てをしたケリーに、 予想外の展開が訪れる。彼女のお腹には、レアンドロスとの間にできた双子が宿っていたのだ。喜びに打ち震えながらも、脳裏には夫が愛する女性のことが浮かび……。 ■“大きな愛で読む者の心を潤す”と評される大スター作家といえばレベッカ・ウインターズ。妊娠を告げるため、ふたたびギリシアを訪れると、なぜか夫は彼女を帰すまいとして別荘へ連れていき……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 富豪は乙女の名も知らず
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    恋い焦がれる男性のそばにいたい。彼が私の名前を呼ぶことはなくても。 「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。 ■ヒロインの純粋さ、一途さがすばらしいと評判のアニー・ウエストの作品をお届けします。ミナはアレクセイに初めての恋をする一方で、つらい気持ちをこらえながら親友のふりを続けます。自分が偽者だとわかれば、彼に拒まれ、そばにはいられなくなるから……。
  • 鷹の王と秘密の愛し子
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    かつてすべてを捧げたわたしに、最愛の娘さえも差し出せというの? 「この人は本当にわたしのパパなの?」ああ、愛しい娘に真実を話す日がついに来てしまった。7年前、アナの人生は魅惑的な若者キャスに一変させられた。激しい恋に落ち、夢のような1週間を過ごしたふたりだったが、キャスは突然姿を消した――素性も連絡先も告げないまま。妊娠9カ月のときに新聞の写真で彼が王国の次期国王だと知り、アナは娘とふたりでひっそりと生きていく決意をしたのだった。なのに今さら現れて、娘を差し出せと迫るなんて……。記憶よりもさらに魅力的な彼を前に、アナの心は千々に乱れた。 ■母娘ともども王国へ連れ去られ、とまどいながらも再び彼の強烈な魅力になすすべもなく屈するアナ。しかし、父王が崩御して新国王となった彼は、アナに愛なき結婚を要求して……。USAトゥデイベストセラー作家が描く、切なくも美しいシンデレラ・ロマンス。
  • シチリア富豪の傲慢と偏見
    3.0
    現実の大富豪はウエイトレスを愛さない。たとえ、彼の子供を宿していても。 失業中のアイラは、故郷のスコットランドの農場に戻っていた。貧しさゆえ、シチリアでの姉の葬儀にも行けずに悲しんでいると、突然、大富豪アリッサンドルが彼女のもとを訪ねてきた。会うのは6年ぶりだけれど、姉の義兄は相変わらず魅力的だ。どんなに無視されても、アイラは彼を目で追うのをやめられず、初めて興味を示された喜びから、純潔を捧げてしまう。だが翌朝、彼女を亡き弟の愛人と思いこむアリッサンドルは、昨夜のすべてを“不覚”と切り捨て、一顧だにせずに立ち去った。報われぬ愛と、小さな命をアイラに授けたとも知らずに……。 ■作家はこの物語のアイデアを、オースティンの『高慢と偏見』を再読して思いついたそうです。ヒーローは初対面からヒロインに理不尽な偏見を抱いています。その後、彼女が美しい心の持ち主とわかると手放したくなくなり、贈り物で歓心を買おうとしますが……。
  • 無垢な薔薇のめざめ
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    薔薇の香りに包まれて、彼女は堕天使に身を捧げた。 貧しいグレイシーは病気の友人に頼まれ、富豪の屋敷に赴いて、豪華な庭園の薔薇に水やりをしていた。そこへ屋敷の主ラファエルが現れて不法侵入だと咎めると、縮みあがるグレイシーにこう命じた。「罪滅ぼしとして、今夜のパーティに僕と同行してもらう」ラファエルの美貌と尊大さに圧倒され、彼女は思わず承諾する。用意された白いドレスをまとい、夢のようなキスを交わすうち、情熱に溺れたグレイシーは気づけば薔薇園で純潔を捧げていた。だがラファエルには一夜の戯れ、身分の違いは明らかで……。 ■しっとりとした大人の情感を堪能できる逸作! 着実にファンを増やしているナタリー・アンダーソンが、身分違いの恋を描きます。まるで映画のワンシーンのような逢瀬の描写は要注目です。

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