小説・文芸 - 小学館作品一覧

  • 一礼して、キス
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    大人気の少女漫画ノベライズ! 受験を控えた岸本杏は、弓道部部長の座を超イケメンな後輩・三神曜太に譲ることにした。三神は学校中の女子を虜にする容姿を持ち、その上弓道ではインターハイへいくほどの実力者。そんな三神に一途に想われていたことを知った杏は戸惑うものの、いつのまにか杏も三神を好きになっていて……。加賀やっこ作、大人気恋愛コミックスを完全ノベライズ! 2017年11月11日より、池田エライザと中尾暢樹をキャスティングした実写映画「一礼して、キス」も公開予定。 恋を知らずに、相手を傷つけるほど愛してしまう曜太。 愛を痛いほど感じて、相手に応えてしまう杏。 不器用な曜太の杏への想いは、 胴着男子のイケメンたちの登場で、さらに大混乱!? 互いに好きなのに素直になれない、史上最高の偏愛ラブストーリー!
  • くそったれバッキー・デント
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    『Xファイル』主演俳優が描く父と息子の絆。 1978年のニューヨーク。ヤンキースタジアムでピーナッツ売りをする30代の売れない小説家テッドは、ある夜、病院からの電話で、母の死以来疎遠になっていた父が末期がんと知る。久しぶりに実家に帰ったテッドは、レッドソックスが試合に勝つと、父の病状が良くなることに気づく。父の悪友たちを巻き込み、快復のために大芝居をうつテッド。そしてついに、同率首位のレッドソックス対ヤンキースの最終決戦がやって来た……。 『ホーリー・カウ』で小説家デビューを果たした『Xファイル』のモルダー捜査官による、まさかの小説第二弾!野球、音楽、ヒッピーカルチャーなど小ネタ満載、クセモノ揃いのキャラにニヤニヤ笑い、不器用な父と息子の関係に泣ける、唯一無二のドゥカヴニー・ワールド!!
  • 小学館ジュニア文庫 実写映画ノベライズ版 心が叫びたがってるんだ。
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    実写映画「ここさけ」ノベライズ!  高校三年生の拓実は、ある日、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。  一緒に任命されたのは、人と直接話せない順、以前拓実とつきあっていた菜月、野球部の元エース・大樹の3人。  交流会の準備を進める中、拓実の優しさに心を開いていく順と、拓実をあきらめようとする菜月。一方で大樹は順に心を寄せ始める。  心のうちに秘めた“伝えたい想い”を言葉にできず、すれ違う4人。そんな彼らを尻目に本番の日は近づき・・・・・・!?   実写映画「ここさけ」ノベライズ! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 思春期・革命~カラダとココロのハジメテ~
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    恋する乙女・花南の思春期ドキ☆ワク物語♪ 私、秋島花南の憧れの人は、学校一のイケメン・雨宮悠太くん! 今年初めて同じクラスになって、しかも席が隣なんて、恋の神様が舞いおりてきたとしか思えない! でも学校一の美少女で、悠太くんの彼女とウワサの彩夏も同じクラスになっちゃって…。 彩夏のこと、悠太くんとのウワサもあってヤキモキするし、美少女すぎて近寄りがたいと思っていたけど、体の変化に悩む私に、ブラのこととか生理のことを教えてくれて…。 いつもズバズバ物事を言って、“女子に嫌われる女子”を自覚してるって言う彩夏だけど、すごく大人で純粋にスゴイって思えるようになって…? 思春期の体と心の変化に戸惑いながら、恋や友情を育む、思春期ドキ☆ワク物語♪ ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 終わる世界でキミに恋する~星空の贈りもの~
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    ちゃおの大人気まんががついにノベライズ! 「ちゃお」の大人気連載「終わる世界でキミに恋する」がついにノベライズ化しました! 小説だけでしか読めないオリジナルストーリーです。 これはヒロイン岬と、レイが出会ったばかりの時期のお話。 岬の住む「星空の家」に立ち退きの危機が訪れる。しかしそこにレイが現れて、手助けをしてくれようとする。 レイに反感を持つ岬は素直に頼ることができなくて…? 「キミは宙のすべて」のヒロイン莉花が登場するショートストーリーも同時収録。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ
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    みーんな大好き「くまがく」が映画に! くまのがっこうに通う、12ひきのくまのこたち。 いちばん下のくまのこが、たったひとりのおんなのこのジャッキー。 ジャッキーはおてんばでいたずらっこ。 そんなジャッキーがみんなで作ったケーキを食べてしまって家出をしたことから、ものがたりは始まります。 家出をしたジャッキーは草原で、パティシエ見習いのミンディに出会います。ミンディの家に行ってみると、そこはミンディのおばあちゃんがやっている、お菓子工房のスイーツランドでした。 ジャッキーはそこでパティシエの修行をすることになって・・・。 映画「くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ」を独占ノベライズです! 著者は、「くまのがっこう」の原作者のあいはらひろゆきさん。 本編のほか、後日談3話もジュニア文庫のために特別に書き下ろしてくださいました! かわいいジャッキーとミンディの奮闘ぶりや、おにいちゃんたちの活躍ぶり、そして、ハラハラしたり、心温まるシーンもあって、とっても楽しめます。 “くまがく”ファンのみんなはもちろん、「あのとき、子どもに読んであげたっけ・・・」という親世代もしあわせになれること、間違いなしです! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • いのちのギフト~犬たちと私から送る勇気のエール~
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    犬たちの勇気といのちから学ぶ幸せの意味。  もうすぐ102歳を迎える日野原重明先生が子どもたちをはじめ次世代に伝えたいと語りかけるように書き下ろした、初めての「犬と人といのち」のものがたり。  保護犬や老犬、被災した動物のいのちの重み。盲導犬や犬ぞり犬など実在する犬と人との深い絆。ホスピスや小児病棟でのセラピードッグと患者さんとの静かな触れ合い。そして愛犬との別れがもたらす希望の力・・・10のエピソードには、日野原流「いのちの名言」と共に、犬たちの勇気といのちから学ぶ幸せの意味が込められています。  愛おしさあふれるまなざしの犬の写真やカラーイラストがちりばめられ、親子や祖父母と孫が一緒に読んで考え、楽しめるカラーエッセイ本です(2013年9月発表作品)。 【ご注意】 ※この作品は一部カラーです。
  • 隠し目付服部半蔵「遠国御用組」始末 バウティスタの涙
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    将軍吉宗の敵はイスパニア! 新感覚時代劇。  八代将軍吉宗の御前試合で、秘技「飛燕殺」で柳生俊方に勝利した丹波半蔵は、吉宗の命により、その詳細の判らぬまま家人の三太夫と京都に向かった。待ち合わせとなった三条大橋で、いきなり大立ち回りに巻き込まれた半蔵。切り捨てた侍の瞳は緑色をしていた。  自らの天命を探す半蔵は、江戸からやってきたかすみや、旅籠「武蔵屋」の主人勝五郎、御射山の屋敷を預かる妖艶な夕霧など、味方となる人々と出会った。そして明らかになったのは、半蔵は伊賀者を統率する八代目服部半蔵なのであり、幕府を揺るがすような巨悪に対して、自らの裁量で成敗することができるということだった。  京都で起こっている一連の事件の黒幕は、実はイスパニアからやってきた“バウティスタの涙”と呼ばれる一味で、薩摩藩や裏柳生の勢力が一緒に行動していた。  そんな中、半蔵の手下となったかすみが、敵に捕らえられた。相手は、半蔵の持っている謎の金貨のついた首飾りを返せと言ってきた。敵との決戦のときが迫る!  女には弱いが、剣の達人であり、天性の勘の良さを供えた男・半蔵が、活躍するシリーズ第一作!
  • 夢幻∞シリーズ 婚活!フィリピーナ1 メリーアン
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    43歳独身、都井康夫はマニラの空港にいる。これから、涙と笑いのフィリピン婚活の長くて厳しい冒険が始まろうとしている。 何語でも自動翻訳してくれる不思議なヘッドホンを拾った、43歳独身・派遣社員の都井くん、この魔法のような幸運を婚活に使おうと思いつく。涙と笑いの婚活騒動、「婚活!フィリピーナ」シリーズ第1回は「メリーアン」。
  • P+D BOOKS われら戦友たち
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    1巻715円 (税込)
    名著「されどわれらが日々」に続く青春小説。 1964年の第51回芥川賞受賞作で、当時、一大センセーションを巻き起こした『されど われらが日々――』。 その続編ともいえる本作では、その時代の新左翼運動にかかわった血気盛んな青年男女の機微を、ダンスパーティーの現金紛失事件とからめてミステリー仕立てで描いている。 登場人物がそれぞれの視点で世界を見つめ、それが一つに収斂されることなく多様性に開かれたまま放置されている点は、『されど われらが日々――』とは対称的な位置づけにある作品といえる。
  • P+D BOOKS 夢の浮橋
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    若い男女とその両親たちの“夫婦交換遊戯”。 大学で知り合い愛し合うようになった一組の若い男女。だが、期せずして自分たちの両親が、夫婦交換遊戯を長年にわたって続けてきたことに気づいてしまう。 結婚を夢見る男女と、一方で両親たちが繰り広げる艶麗な恋愛譚を通じ、生涯“物語文学”を追求し続けた倉橋由美子が、古代神話、源氏物語等の系譜を織り込んだ意欲作。倉橋文学後期を代表する「桂子さんシリーズ」の第一弾である。解説は倉橋文学研究の第一人者である古屋美登里氏。
  • 小学館ジュニア文庫 天国の犬ものがたり~天使の名前~
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    涙なくして読めない感動オムニバス! 人気シリーズ、Sho-comiフラワーコミックス『天国の犬ものがたり』のノベライズ第6弾。 今回は4話を収録します。 2週間前に犬を飼いはじめた空太。ゴンタと名づけた。ゴンタはキュートな顔のわりになかなかのやんちゃぶりをみせ、空太は手を焼く。ある日、ゴンタは家から緑地公園に脱走する。すると、公園にはゴンタにそっくりだけどお利口な犬がいて・・・。(「はじまり、はじまり」より) どんな犬でも、飼い主にとっては天使のようにかわいくて尊い存在なんだ・・・という意味もこもっている、そんな4話をセレクトしました。 今作では、お話にセラピー犬が出てきます(「バラ色の想い出」)。セラピー犬の役割をコラムでわかりやすく説明しています。 大人気シリーズの最新刊。 人と犬のキズナを描いた、心あたたまる1冊です! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 ぐらん×ぐらんぱ! スマホジャック
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    第2回小学館ジュニア文庫小説賞金賞受賞作。  わたし、重原ナナ。スマホデビューしたばかりの13歳。ある日、ひいおじいちゃんのお葬式から帰ってきたら、死んだはずのおじいちゃんにスマホを乗っ取られ、なぜだか一番弟子に任命されちゃった!!  怖いんですけど!!  おじいちゃんはこの世にやり残したことがあるから、それをわたしにやれって言うんだ。まずは残してきたペットの犬ペスを捜すこと。ペスは親戚のおじさんちに預けられたはずなんだけど、いなくなっちゃったみたい。どこいっちゃったんだろう?   そんなペス捜しのミッションの流れでへんてこりんな海賊に捕まったり、おじいちゃんのお友達の山姥に出会ったり・・・・・。  いったいわたし、どうなっちゃうのお!? ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 きんかつ!
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    小学生・愛里が百万円目指して稼ぎます!  小学六年生になる愛里は、ある日、自宅の蔵で古い木箱の札をはがしてしまう。するといきなり大福と名乗る白いフクロウが現れ、愛里に「どんどんお金がなくなる呪い」をかけてしまった。   大福は、もともと愛里の家の守り神だったが、妖怪と間違えられ封印されたことで、祟り神になってしまったのだという。  一年以内に守り神に戻し、呪いを解かなければ命にかかわると聞き、真っ青になる愛里。  守り神に戻す方法は、大福のために立派な社を建ててまつること。ただし、その費用・百万円はすべて愛里が自力で稼がなければならないらしい。小学生の愛里にそんな大金が稼げるのか……!?  誰よりもお金を愛する少女・愛里の「金銭取得のための活動」――略して「きんかつ」がここに始まった! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 お悩み解決!ズバッと同盟 長女VS妹、仁義なき戦い!?
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    第2回ジュニア文庫小説賞≪金賞≫受賞作! 月野森みきこは3人きょうだいの長女。いつもママから「お姉さんだからガマンしなさい」って言われて、長女ってソンばかりしてる! だから好き勝手に生きるため『長女同盟』を作ったんだ。仲間はヘアメイク大好きなさおりちゃんと、美少女ナオちゃん。だけど『長女同盟』が「全国小学生新聞」に取材されてTVでも大反響になると、妹たちまで「お姉ちゃんに言いたいことがある!」と『チームいもうと』を結成し対抗してきて……。全国規模で巻き起こる姉妹ゲンカを「ズバッ」と解決できるのか!? ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 華麗なる探偵アリス&ペンギン アラビアン・デート
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    アリスに恋の事件依頼が!? 怪盗赤ずきんから、学園祭への招待を受けたアリスとししょーは、クラスメイト碇山憩の兄・ジャックの生物研究所に行くことに。そこには人魚の茉莉音と、犯罪界のプリンス「グリム・ブラザーズ」もいた! なんでもジャックの遺伝子研究はとても価値のあるもので狙っているらしい。だけどその貴重な研究用の豆が発芽して、巨大な豆の木が研究所を空高く押し上げてしまい!? 他に「白雪と毒リンゴ」事件や「アリババと恋」事件も!今回は博士(ドクター)アリスで華麗に解決! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 眞晝の海への旅
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    1巻715円 (税込)
    帆船という“劇場”で巻き起こる人間ドラマ。 海を愛する若者が生の歓びを求め、ブリガンティン型帆船<大いなる(グローセル・)眞晝(ミッタ-タ)>号に乗り込んで船出をする。 「無一物主義」という哲学思想をもつベルナールを船長に、フランソワ、ターナー、ケイン、女性のファビアン、そして日本人の私など11人のクルーは、ヨーロッパから日本を経由して、一路、太平洋へと航海を続ける。 やがて、南太平洋に入ると、荒れ狂う颶風(ぐふう)圏に突入していく中、嵐のさなかに恐るべき事件が起きてしまう。帆船の船内は、さながら芝居の劇場のように複雑な人間関係が入り組んで、それは悲劇への序章にふさわしい舞台だった。 辻作品らしい“詩とロマンの薫り”に満ち溢れた長編小説。
  • 小学館ジュニア文庫 銀色☆フェアリーテイル 1 あたしだけが知らない街
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    その転校生にはとんでもない秘密があった!  愛は、研究者の父と愛犬ユウと暮らす中2の女の子。  ある日、愛の家である特殊能力を持つ尤という男の子を預かることになった。愛犬と同じ名前を持つその子は、その身体能力を闇の組織に狙われているという。愛は尤とふたりで学校に通うことになったが、休み時間、2人でいるところに突然怪しい男たちがやってきて、愛だけが捕らわれてしまう。なぜ尤ではなく、愛がつかまってしまったのか?   状況を把握できない愛のもとに、尤が助けにやってきた。でも、なぜだか犬のような尻尾と耳が生えていて……。 もしかして尤の特殊能力って、狼男ってこと!?   一体、尤と愛はこのピンチを逃れられるのか!?  そして、闇の組織の本当の目的とは?  現実とおとぎ話の世界が交錯する、はっちゃけSFファンタジー。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 快楽 上・下巻 合本版
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    1巻1,430円 (税込)
    待望の上・下巻合本版!! 若き仏教僧の懊悩を描いた筆者の自伝的巨編。 恥ずかしがりのくせに強がりな十九歳の仏教僧・柳。 大東亜戦争へと向かう昭和10年頃の騒然とした時代を背景に、性と政治と宗教という相容れないテーマに心と身体を悩ます若き仏教僧の悲喜こもごもを描いた長編小説。 寺の子として生まれ育った武田泰淳の自伝的な大作であり、筆者の病気により未完にも拘わらず第5回日本文学大賞を受賞した“第一次戦後派作家の巨人”の代表作の一つでもある。
  • P+D BOOKS 決戦の時 上・下巻 合本版
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    待望の上・下巻合本版!! 知られざる織田信長「若き日の戦いと恋情」。 「神も仏も、己の他に何も信じぬ。余は魔王になる!」18歳の若き織田信長は、自らをうつけ者と断じ、棟梁と認めない叔父、そして弟を謀殺する。 その一方で、やがて尾張を巡る攻防でしのぎを削ることになるであろう今川、斎藤との勝算のない決戦に命を賭して挑む。 若き日の信長の知られざる苦境や孤独と、唯一無二、信長が心を許した年上の恋人・吉乃(きつの)との恋情、交情の日々を初めて詳細に描いた、筆者渾身の歴史長篇。 吉乃の実家・前野家の文書「武功夜話」をベースに、戦国時代のヒーロー織田信長の知られざる一面が描かれている。
  • P+D BOOKS 江戸散歩 上・下巻 合本版
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    待望の上・下巻合本版!! 落語家の“心のふるさと”江戸を圓生が語る。 持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目・三遊亭圓生にとって、江戸は“心のふるさと”である。 お洒落で、美味好きで、好色で、意気と芸を何より重んじた町・江戸。落語の世界と圓生自身の思い出に残る“江戸”を訪ねて、そこに残る「路地の暮らし」を縦横無尽に語るエッセイ。 上巻では、日本橋、神田、浅草等を散歩する。
  • P+D BOOKS 親鸞 全7巻 合本版
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    待望の全7巻合本版!! 浄土真宗の創始者・親鸞。苦難の生涯を描く。  弾圧、非難と闘いながら、浄土真宗を創始し、あくまでも人間として生き抜いた親鸞の苦難の生涯を描く大作。  人心は乱れ、荒廃しきった平安末期、時の権力と結託した宗教界の腐敗、形式化は止まることを知らなかった……。  皇太后宮大進・日野有範の長男として京都日野に生まれた松若麿(親鸞)は、やがて比叡山に上り、出家して範宴(はんねん)と名乗る。  やがて民衆を救う真の仏の道は南都北嶺の諸大寺にはなく、俗聖の中にこそあると考えるようになった範宴は、苦悩の末、山を下りる決意を固める。  親鸞の苦難な生涯を壮大なスケールで描く4部作。
  • P+D BOOKS 大洪水 上・下巻 合本版
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    1巻1,265円 (税込)
    待望の上・下巻合本版!! 中上健次、もう一つの遺作も初の電子化! 「路地」の解体時期に父親(浜村瀧造の朋輩・ヨシ兄)殺しに手を染め、「路地」から逃れた鉄男は、やはり夫・セキグチジュンを殺した女・セキグチマリと出会う。女は鉄男にそれまでと異なった衣装を着せ、ジュンと名付け、ジュンという<物語>を背負わせる。 マリが精神病院の患者同士として知り合った友人で、富豪の“太った女”水島エリは、鉄男を教祖とあがめる新興宗教に加わろうとし、道すがら出会った暴走族の首領の若者も、これまた鉄男の教祖としての雰囲気に惹かれていく。 そして、鉄男、マリ、エリ、暴走族の若者とその妹は、南の地・シンガポールへと向かうのだった……。 中上作品の中でも最もエンターテイメント色の濃い作品で、雑誌「SPA!」に連載中に未完のまま絶筆した。
  • P+D BOOKS 悲しみの港 上・下巻 合本版
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    1巻1,265円 (税込)
    待望の上・下巻合本版!! 現実と幻想の間を彷徨する若き小説家の懊悩。 「僕が故郷に漠然と期待したのは避難港だった。ところが、それどころではなかった」――。 東京から郷里の静岡県藤枝市に居を移した三十手前の小説家・及川晃一の日常的思索を描いた著者の自伝的小説の前編。 1994年、発刊時の単行本の帯には[自分はすでに難破船か、骸骨か。それでもなお試練の故郷で文学者が探し求める自我の新しい船出。現実と想像のあわいに明晰な幻視者・小川国夫が眼をそそぐ]とある。 日本人とは、市民とは、そして小説家とは何かを考え続けた、「内向の世代」の作家・小川国夫の深い懊悩が滲む秀作。朝日新聞に連載され、第5回伊藤整文学賞を受賞。
  • P+D BOOKS 志ん生一代 上・下巻 合本版
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    1巻1,320円 (税込)
    待望の上・下巻合本版!! 名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨を描く。 15歳で家出し、20歳で三遊亭小円朝に弟子入りし、朝太の名をもらう。 「一人前の噺家になるまでは家にはかえらねぇ……」。  落語への情熱は本物だったが、10代から覚えた「飲む、打つ、買う」の3道楽は止められない。師匠を怒らせ、仕事をしくじり、借金を重ねていく……。後の名人・古今亭志ん生の若き日の彷徨だった。  上巻では不世出の天才落語家・志ん生の若き日が、生き生きと描かれる。 「ハードボイルド小説の先駆者」といわれた結城昌治の、また別の顔が垣間見られる力作長編。
  • 予言ラジオ
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    読み出したら止まらない疾走系SFスリラー。  砂漠の夜の闇を駆ける一組の男女。サム・ドライデンは軍隊時代の旧友クレアから突然呼びだされ、事情も判らぬままに四人の少女を救出した。その後、クレアは黒い奇妙な筐体を彼に見せ、数時間前に録音したニュースを聞かせた。それは、まだ行われていないはずの野球の実況中継だった。 「このマシーンは放送される十時間二十四分前のラジオの電波を拾うのよ」――つまり 、彼らはあの檻の中で焼け死んでいるはずの少女たちを救ったのだ。  偶然開発されたこの装置の設計図は、ラボから何者かに盗まれ、施設は爆破されてしまった。FBIがサムとクレアの足取りを追うなか、謎の組織もまた彼らに迫っていた……。  誰が敵で誰が味方か。数時間先の未来を知る者たちの息詰まる攻防、面白すぎて読み出したら止まらない、疾走系SFスリラー!
  • へこたれない UNBOWED ワンガリ・マータイ自伝
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    小池百合子訳。「もったいない」伝道師自伝。 「人生は旅であり葛藤だ。自分でコントロールすることはできない。だが私たちは、どんな状況も、最善を尽くして切り抜けることはできる」(本文より) 日本人が忘れかけていた「もったいない」の心を世界に広め、環境保護と住民の生活向上を図る「グリーンベルト運動」では三〇〇〇万本もの植林を達成。アフリカ人女性として初のノーベル平和賞を受賞した、ケニア人女性政治家ワンガリ・マータイ氏。差別、愛する人の裏切り、失業、不当逮捕、暴力、暗殺の危機。度重なる苦難にも「へこたれない」で「地球の未来」のために戦い続けた、その不屈の人生を綴った感動の自伝。 翻訳を担当するのは環境大臣時代にマータイ氏と交流のあった、小池百合子東京都知事。「地球環境の保全が、平和構築へつながることを証明した彼女の業績に、あらためて敬意を表したい」(訳者あとがきより)
  • 小学館ジュニア文庫 世界の中心で、愛をさけぶ
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    超人気のベストセラー。  主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。  物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。  生前の彼女との思い出を回想するように、ふたりの出会い、放課後のデート、恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、ふたりだけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病院からの脱出、そして空港での彼女の死までのストーリーが語られていく。  その中で朔太郎は自分の「いま」が、彼女との出会いから始まっていたことに改めて気づく。  アキの死から十数年が経過した今も粉状になった彼女の遺骨の一部を小さな硝子瓶に持ち続けていた朔太郎は、新たな恋人とともにアキとの思い出が詰まった郷里を訪ねる。そして「アキの死」が残したものの大きさを感じながら、ふたりがかつて一緒にいた郷里の学校のグラウンドで静かに骨を撒いた――。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS やややのはなし
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    軽妙洒脱に綴った、晩年の短文随筆集。 安岡章太郎、結城昌治、立原正秋、村松友視、森茉莉、澁澤龍彦、色川武大、柴田錬三郎ら作家や知人との交流、子供の頃の邂逅、愛用の粋な小道具、酒や甘味、美人論、身体の不調など還暦前後の身辺を腹蔵なく語っている。 《いささか変った書名をつけてみたが、同じ題名の随筆が、この本の中にある。「ややや」と驚く短い話ばかりを集めてみたものだが、いま読み返してみると、そういう要素を含んだ話がこの本の大部分といえそうだ。》あとがきより。 昭和57年から平成3年までの短文随筆を所収。
  • P+D BOOKS 大世紀末サーカス
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    幕末に米欧を巡業した曲芸一座の痛快行状記。 幕末維新の動乱の世、慶応2年10月から明治2年2月まで、高野広八以下18人の曲芸師たちは米欧各地を巡業した。 アメリカ大統領の謁見を受け、パリでは万国博の最中に公演し大入り満員。ロンドンでは女王までもが見物に来るし、スペインでは、革命にも遭遇する。 芸人らしく行く先々で女郎買いにも走り、風俗も洒脱に記録されている。広八が残した日記をもとに、旅芸人のしたたかさ、動乱期の世相が鮮やかに描かれた、曲芸師一座の痛快行状記である。
  • 養子でわくわく家族 A Story of Blessed Adoption
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    血縁を超えた「家族の絆」の新しいカタチ。 女性ファイナンシャルプランナーとして第一人者の著者が、アメリカ人の夫との実子(長女)がいながら里親として日本人の2歳の女の子を受託し、のちに養子(次女)として縁組みした体験を、乳児院での初めての面会から一家でアメリカに暮らすまでの5年間を振り返って綴る。 国際結婚、仕事と育児の両立、夫の失業と転職、実子と養子の葛藤、日米の育児の違い等々、次々と問題を乗り越え進化していく過程で、旧来の血縁にしばられた日本的家族のあり方とは異なる、新しい形の「家族の絆」が描き出される。 家族とは何か、幸せとは何か。敏腕女性ファイナンシャルプランナーが、自然体で次々と実現していく最高のライフプラン。お金では買えない「かけがえのないもの」をつかんでいく生き様は、誰ものヒントになるはずだ。
  • 色いろ花骨牌
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    抱腹絶倒してしんみり。交友エッセイの名品。 全9章構成。吉行淳之介 阿佐田哲也 尾上辰之助(初代) 芦田伸介 園山俊二 柴田錬三郎 秋山正太郎 近藤啓太郎 生島治郎 脇役も多士済々。著者が名エッセイストである証拠に、吉行淳之介の章から一場面をご紹介。 《いかなる経緯からか、膣外射精の話となり、何気なく「あれは妊娠の怖れがありますからね」と口を挟むと、卓上の三人の手が止まった、ように感じた。視線を牌から上げて御三方のご尊顔を拝し奉ると、各様に眉を上げたご表情。/(……)「いえ、あの、先っぽがちょいと濡れますところの、カウパー線液とやら言うんでしたっけ? あの中にも精子が含まれておりまして……/聞き囓りの、我が膣外射精危険説は却下された。/「数十年、その枝に頼りしも、我、かくなる仕儀と相成りしことの一度としてあらざるなり」「阿呆も休み休みに」。/翌日、「あー、吉行です。昨夜の膣外射精野郎は、そのうち手痛い目に遭いますな。いや、貴君が正しい、正しい」。/医者に確かめたのだという。/(……)/感心を通り越して、嗚呼、ぼくは凄いサロンに身を置いているのだなと、見開いた目の中を多数の精子があっちへ行ったりこっちへ来たり。》
  • 小学館ジュニア文庫 ルイ・ブライユ 暗闇に光を灯した十五歳の点字発明者
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    15歳で点字を発明した天才の生涯。 現在、世界中で広く使われている点字は、今から約190年前にフランスで発明されました。 発明者はなんと当時15歳の全盲の少年。 その名はルイ・ブライユといいます。 彼は5歳の時に全盲となるも、当時としては珍しく盲学校で教育を受けます。在学中に点字を発明し、その後もより使いやすいものにするために改良を続けて、世界中の目の見えない人々に希望の光を与えたのです。 しかし、ルイ・ブライユの発明は当初から周囲に受け入れられたものではなく、正式に彼の点字が認められたのは、彼が亡くなった後のことでした。 現在はフランスの偉人たちが眠るパンテオンに埋葬されるなど、世界中の人からその功績がたたえられているブライユ。 彼の生涯を、わかりやすくお届けします。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • ビッグショット・オーロラ
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    開高健賞作家がオーロラの“真の姿”を追う。 世界中のオーロラ発生論は全て間違い? 美しいオーロラ写真の多くはカメラがついた大嘘? 「人生で一度は見たいもの」の代名詞ともいえるオーロラ。 極北の地の空に棚引くこの“宇宙の神秘”には、未だ解明されていない謎が多く残されている。 著者は、アラスカの地でオーロラ化学の世界的権威である日本人科学者・赤祖父俊一氏から、貴重な個人授業ともいえる時間をもつ機会に恵まれる。 また、それと同時にマイナス40度の雪原に三脚を立て、初めてオーロラ撮影にも挑む。 複雑怪奇なオーロラ化学の世界と、極寒の地で困難を極めるオーロラ撮影。 寝不足で身も心もボロボロになった著者に、ある日、思いもかけないご褒美が! 10年に一度といわれる磁気嵐が吹き荒れた夜、夜空には巨大な光の龍が立ち昇ったのだった――。 開高健賞作家がアラスカの地で偉大な研究者(英語で偉人を「ビッグショット」)の背中を追いながら、オーロラの“真の姿”を収めた決定的一枚(ビッグショット)を狙った日々を綴るノンフィクション。 【ご注意】 ※この作品は一部カラーが含まれております。
  • P+D BOOKS 夢見る少年の昼と夜
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    1巻990円 (税込)
    珠玉の“ロマネスクな短編”14作を収録! 帰りの遅い父を待ちながら優しく甘い夢を紡ぐ孤独な少年の内面を、ロマネスクな文体で描いた表題作「夢見る少年の昼と夜」。 不可思議な死を遂げた兄の秘密が自分の運命にも繋がっている事実を知った女性の生を見つめる「秋の嘆き」ほか、「死神の叡者」、「鏡の中の少女」、「夜の寂しい顔」「未来都市」、「鬼」など、意識の深い底に横たわる揺らぎを凝視した福永ワールドの短編14作。 初版単行本『心の中を流れる河』、『世界の終り』より編纂した一冊。
  • P+D BOOKS 記憶の断片
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    作家生活の機微や日常を綴った珠玉の随筆集。 太宰治賞、直木賞受賞について、執筆秘話、ギリシアやヨーロッパの旅、土佐回顧、好物料理、折々の暮らしの雑感など、簡明直截に綴られた随筆集。 ≪『鬼龍院――』の映画で、夏目雅子扮するところの「なめたらイカンゼヨ」は流行語になってしまったが、これなど私は最初試写を見たときびっくり仰天、若い娘が「なめたらイカン」とまではいっても、「ゼヨ」というのはぜったい口にするべき言葉ではなく≫「京ことば」より。 昭和48年から平成8年にかけて、著者47歳から70歳までの100編を収録。
  • 12歳の文学 2017年版
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    小学生限定第11回12歳の文学賞の受賞作上位6作品を収録!!大賞と石田衣良賞、初のW受賞者が誕生!! 小学生限定の小説賞、第11回12歳の文学賞の受賞作品、上位6作品を完全収録。昨年第10回で石田衣良賞受賞の河内千歳さんが、今回はなんと大賞と石田衣良賞をW受賞!! これは12歳の文学賞はじまって以来の快挙です。お笑いあり、不条理あり、恋愛もあり、ユーモアもありと、審査員のあさのあつこさん、石田衣良さん、西原理恵子さん、鵜飼哲夫さん(読売新聞)をうならせた6作品をお楽しみください。
  • 小学館ジュニア文庫 さくら×ドロップ レシピ1:チーズハンバーグ
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    第1回ジュニア文庫小説賞《大賞》受賞作! 葉山さくらは来月から6年生だけど、まだ【好き】がわからない。仲良しのチエリとミサトも同じだと思っていたら、ミサトが「好きな人がいるの…」と恋バナを始めた。誰かを好きになるって、ナゾめいていて、ちょっぴり羨ましい。そんなサクラに運命的な出会いが訪れる。お父さん選んだ再婚相手には、同じ年のイケメン男子・潤一がいたのだ。2人はひとつ屋根の下で暮らし始めるが、潤一はサクラと距離をおき冷たい態度を取る。だけどハンバーグをきっかけに2人の距離は少しずつ近づいていき……。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-勇気の翼-
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    大反響シリーズ9弾。 「いじめは絶対ダメ」。 凛花の母が事あるごとに言っていた言葉だ。 普段は優しくて穏やかな母。 だけど、いじめの話になると、厳しい口調で凛花に言うのだ、「いじめを見たら絶対止めて」と。 もちろん凛花はいじめなんてしない。凛花はもともと争いごとを好まない性格だ。 だけど凛花のグループにいる、いじられキャラの女の子。 彼女は何をされてもニコニコ笑っていた。 だから思っていたのだ、“これは仲良しグループの遊びだ”って。 私はお母さんの言葉を裏切ってはいない……。 ネットや新聞で話題ふっとうの「いじめ」シリーズ。 母と娘の関係。クラスの出来事に対して、常に傍観者の立場を貫く自分。 様々な想いを背負ったノベルス第9弾がついに登場。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 散歩屋漱石-漱石街歩き-
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    夏目漱石の歩いた散歩道の数々を、現地取材と原文引用で語りつくした、キング・オブ・文豪聖地めぐりガイドブック。 文豪・夏目漱石は引っ越しの多い人でした。また散歩が大好きな人でした。だから引っ越した先々で漱石は歩きまわり、歩きまわる中で彼の名作は生まれていったのです。千駄木、本郷、新宿、早稲田、神田、上野、浅草、鎌倉、修善寺、京都、大津、和歌山、松山、熊本……足跡は、記念碑にのみ残されているわけではありません。漱石の歩いた道々を、あなたも散歩してみませんか? それぞれの土地柄、そこで漱石に何があったか、それが作品にどう反映されているのか、漱石の小説、日記等を引用しながら語りつくした文豪聖地めぐりガイドブック。 ※この作品には一部カラーが含まれます。
  • 虫娘
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    四月の雪の日、あたしは生き返らなかった。 舞台は、東京・中目黒にある瀟洒なシェアハウス(Bハウスと名づけられている)。ここには五人の男女が住んでいる。「樅木照(もみのきひかる)はもう死んでいた」――という衝撃的な一行からこの物語は始まる。しかも死んだはずの照の意識は今もなお空中を、住人たちの頭上を、「自由に」浮遊している。五人の住人やこの家を管理する不動産屋の担当者の隠された内面が、照の死によって次第にあぶりだされていく。 《Bハウスのひとたちは自分以外みんな、不自由だと照は感じていた。あたしの死によって、気の毒なことにあのひとたちはさらに不自由になってしまったらしい。》 《みんなが照を嫉んでいたにちがいない。みんな不自由だったが、照は自由だった。俺も彼女が嫉ましかった。でも、俺は殺していない。じゃあ、誰だ?》 《あの日、あのことをはじめたのは自分だった。ただ、はじめたときに悪意があった。悪意の正体は嫉妬だった。》 著者の新境地をひらくミステリー&恋愛小説の傑作。
  • 祝福
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    尊厳ある死を迎えるための老詩人の試みとは。 広告制作会社でクリエイティブ・ディレクターとして働く42歳の私は、CF撮影で17歳のモデル、サキと知り合う。自宅が近いということもあり、サキを送って行くが、彼女は途中コンビニに立ち寄り、大量のパンと菓子を買い込み、「あなたの部屋に連れて行ってください」と懇願した。私の家に着くと、サキは購入した食べ物を一気に食べ、今度はそれをすべて吐いた。案じて私がサキの肩を抱くと、彼女は「あたしと、セックスしたいですか」と訊く。そして、「でも、するのは祖父の部屋だけにしてください」と続けた。後日、サキの祖父の部屋に行くと、そこには斑ボケの始まった78歳の老詩人、長谷川がベッドにひとり横たわっていた。長谷川はすでにほとんど寝たきりで、下の世話も自らままならずの状態。私はサキに頼まれ、長谷川を風呂に入れるが、老詩人の刺激的な言葉に共鳴するものを感じるのだった。以後も長谷川の部屋を訪れることになる私だったが、ある日、この老詩人の口から、彼が心に秘めていた計画を打ち明けられるのだった。
  • ヴェルサイユ~VERSAILLES LE REVE D’UN ROI~
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    欧米で話題の大型歴史テレビシリーズ原作! 世界にフランスの力を見せつけるべく、ヴェルサイユ宮殿建設を果たそうとする若きルイ十四世。権力者の兄に屈折した思いを描く実弟、忠誠を誓う側近、権力を奪おうと策謀する者、心を許す友、彼の愛を得ようとする女たち――「太陽王」と呼ばれたルイの知られざる姿と、ヴェルサイユ宮殿建設に込めた思いを描く大河ロマン。カナダ、フランス、英国、アメリカで放映された大人気ドラマシリーズの原作小説!
  • 気骨稜々なり 島井宗室
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    秀吉の朝鮮出兵に異を唱えた博多商人の生涯。  島井徳太夫、のちの島井宗室は博多に生まれたが、幼くして両親を失い、17歳にして朝鮮に渡った。朝鮮で掘り出し物の茶道具を買い付け、それを数寄者に売って博多で有力商人になっていった宗室は、對馬や酒井へと商売を広げ、妻を娶り、自身で永寿丸という船を持つようになった。  博多を治める大友義鎮や宗麟とも、宗室は交わるようになる。さらに、織田信長に、そして信長の意向を継いだ羽柴秀吉に近づく。最終的に荒廃した博多を復興したのは秀吉だったが、秀吉は朝鮮出兵を見据え、朝鮮との窓口になっている対馬の宗氏に使者を命じる。朝鮮国王に家臣になるようにと。ならなければ攻撃する、と。 「博多は、古来より大陸との交易で栄えた湊でござります。大陸とのつながりは、申してみれば博多の生命線。それを断ち切るような戦いは、関白さまであろうとも誰であろうと、断じておこさせてはなりますまい」  宗氏とともに朝鮮の交渉に当たり、戦火を交えないように工作をした宗室だったが、息子鶴松の死がきっかけになり、秀吉は朝鮮出兵を決断。急遽石田三成に呼び出された宗室は、秀吉に出兵を思いとどまらせるように諫めてほしいと言われたのだが――。
  • 小学館ジュニア文庫 井伊直虎 ~民を守った女城主~
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    時は戦国、遠江国・井伊谷城の主である井伊一族は危機に立たされていた。  跡継ぎの男子が戦や陰謀により次々といなくなり、後に残ったのは姫一人。 ついにお家断絶かと思われたその時、姫は女の名を捨て、男として当主になることを決意した…。  おそいくる困難の中、曾祖父を、父を、愛する人を失いながらも立ち上がり、女城主として一族と領地の民を守った井伊直虎。  そして、その直虎に育てられ、才能と努力で、ついには徳川家康の有力な家臣として、天下に「井伊の赤鬼」の名をとどろかせた井伊直政。  大河ドラマで話題の2人の生涯を描いた、ドラマチックストーリー! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 春喪祭
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    1巻825円 (税込)
    奈良・長谷寺を舞台にした“妖かしの世界”。 愛する野田涼太郎と初めて結ばれたにも拘わらず、翌日、なぜか吉村深美は姿を消してしまう。 一年後、牡丹で知られる奈良・長谷寺の門前町、初瀬で深美は死体となって発見された。琵琶の撥で手首を切り、琵琶の裏甲には万葉集の恋歌三首が遺されていた。深美の死因を探求すべく初瀬へ向かった涼太郎が見たものは……、いとも妖しげな無明世界だった。 耽美的な幻想文学の秀作「春喪祭」を含む、著者渾身の短篇6作を収録。
  • P+D BOOKS 魔界水滸伝 1
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    地球を侵略せんとする邪神クトゥルーと、それを迎え撃つ地球本来の神々。人類も巻き込んで今、壮絶な戦いがはじまる! 〈溶ける……溶けてしまう〉――ごく平凡な大学生・伊吹涼は連夜にわたって、からだがどろどろと溶けてゆこうとする悪夢にさいなまれていた。同じ夢にうなされる複数の人々、そしてその夢を操るあやしい女。「目覚めよ、古の者の裔よ」と囁く声と、謎の画家・葛城繁が残した奇怪な絵に導かれて彼らが集った時、古き者、クトゥルーの神々との、凄絶な戦いの火蓋が切って落とされた。左翼あがりのルポライター・安西雄介とその弟・竜二の助力を得て、不本意ながらも涼はその戦いに巻き込まれていくのだった。 栗本薫が圧倒的な筆力で現代日本にクトゥルー神話を甦らせた、超伝奇シリーズ第一弾!
  • 小学館ジュニア文庫 天国の犬ものがたり~未来~
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    人と犬の、泣けちゃう絆のものがたり。 Sho-Comiの人気コミックス『天国の犬ものがたり』から、涙なしでは読めない4話をセレクト。 犬と人との心温まるものがたりの第3弾。 大好きな春海と両親と山にハイキングにきていたヒューイ。しかし、山中でクマに遭遇し、ヒューイは春海たちを守るためにクマに立ちむかう。なんとか一命はとりとめたものの、春海一家とはぐれてしまい・・・。 「10の瞬間」ほか、珠玉のエピソードを収録。 「未来」はクリスマスにもぴったりのお話です。 犬好きはもちろん、動物好きのすべての人にすすめたい1冊です。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 天国の犬ものがたり~ありがとう~
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    思わず涙する、人と犬とのものがたり。 自宅の裏手に住んでいたおじいさんが亡くなり、おじいさんが生前かわいがっていたモモを引き取ることになった、中学一年生の雪。 毎日散歩をしてかわいがっていたが、引き取ってから2か月後、モモの食欲がなくなり、体調が悪くなってしまう。 「家には余計なお金はない」と母親から釘を刺されていた雪は、モモを心配しながらも、近所の獣医・麻生先生にも相談できずにいた。 麻生先生はそんな雪の様子を気にかけてくれていたが、ある日モモの容体が急変し・・・。(「かぞく」より) FCフラワーコミックスの大人気まんがが原作の感動作。 今回は「かぞく」「YELL」「ありがとう」「YOUR HERO」の4話をノベライズ。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 華麗なる探偵アリス&ペンギン アリスVS.ホームズ!
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    「アリ&ペン」大人気シリーズ! ペンギン探偵P.Pジュニアと、不思議な指輪の力で探偵助手アリス=リドルになれる夕星アリスは、ペンギン探偵社の研修でイギリスに呼ばれた。その研修とは、ロンドン支社トップの探偵シャーリー・ホームズから「科学捜査術」を教わること! アリスは「外国に来てまで勉強とは…」と落ち込む。さらに災難は続き、アリスたちが泊まっているおんぼろホテルに、ロンドン名物の幽霊が現れたり、博物館でミイラと出会ったり、シャーリーから探偵勝負を挑まれたりで!? ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 象の白い脚
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    インドシナ麻薬取引の“黒い霧”に迫る力作。 時は1969年、ラオスの首都・ビエンチャン。そこでは米国CIAと現地の特権階級とが結託してアンタッチャブルな麻薬取引が行われている、と噂されていた。そのビエンチャンへ単身乗り込んだ主人公・谷口の目を通し、筆者は、その闇に大胆なペンの戦いを挑む。 「日本の黒い霧」ならぬ「インドシナの黒い霧」の実相を、小説の形式で解明、暴露してみせた松本清張“会心の一作”。
  • 三浦光世 電子選集 青春の傷痕
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    <傷の痕>というキーワードから三浦光世が発想した、三浦光世と妻・三浦綾子の 自伝的回顧録。 2004年に自伝の執筆依頼を受けた三浦光世が<傷の痕>というキーワードから発想した自伝的回顧録。 少年時代の回顧には「目黒不動尊」、思春期には「祖父との思い出」、病と共に生きた青春時代は「徴兵検査で丙種合格」した思い出などがいきいきと描かれている。
  • 公器の幻影
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    現役の財務省官僚作家が描くメディアの裏側。 地方紙から中央紙「東西新聞」に移った鹿島謙吾には野心があり、いつの日か自分が書いた記事で政治家の「首」を取ることを、新聞記者としての目標としていた。中国の西安で死刑囚の臓器が金銭絡みで日本人患者に移植されているという事実を鹿島は突き止め記事にするが、中国政府は強く反発し、日本国内でも臓器提供の要件緩和を目指す法案が動き出す。臓器移植法案を政争の具として蠢く政治家たち。鹿島はさらに脳死判定におけるデータ改竄と政治家たちの違法献金を追うが、それを公にすることは移植手術を待つ患者たちの希望を打ち砕くことにもなってしまう。正義か、信条か、功名心か、揺れ動く鹿島の決断は……。 著者は「スコールの夜」で第5回日経小説大賞を受賞して話題を集めた現役財務省キャリア官僚・芦崎笙氏。受賞作では大手都市銀行初の女性管理職に抜擢されたヒロインの苦闘を描き金融界の深層に迫ったが、本作で選んだテーマは政治をも動かす巨大メディアでの新聞。政治家の「首」を狙う野心溢れる新聞記者の生き方を通して、公器(マスコミ)とは何かを問いかける。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-行き止まりの季節-
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    内申点が私の生活を壊していった。 高校受験直前。 少しでもいい成績、少しでもいい内申点が欲しい…と、クラスは全員がライバルだ。 そんな中、亜月はあるテストでカンニングをしてしまう…。 カンニングをしたことが友だちにばれるが、「黙っててあげる」と言われる。 だがその代わりに提案されたことは…? ハードな受験生活、親からのプレッシャー、友だちとのライバル関係。 日々心安まることのない生活を送る中で生まれる、いじめ。 ネットや新聞で話題沸騰の「いじめ」シリーズ。ノベルス第7弾です。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-友だちという鎖-
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    大反響ノベルスシリーズ第6弾。 累計230万部越えの「いじめ」シリーズ。 ついにノベルス待望の第6弾です。 カンナと梨沙は幼い頃からの親友だ。お互いにどこか引っ込み思案で、目立つ事が嫌い…そんな似たもの同士だった。 そんな二人は、中学に入学し、梨沙は小学生時代からあこがれだったバレー部に、カンナのことを誘う。 最初は嫌々だったカンナだが、まじめな性格が認められレギュラーに選ばれる。梨沙は選ばれなかったのに……。 このことがきっかけとなり、カンナと梨沙に距離が生まれ始め…。 誰の心の中にもある、嫉みの気持ち。 そんな感情を、リアルに描く問題提起シリーズ最新作。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-うつろな絆-
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    先生は、あなたの味方?それとも…? 信頼し、姉のように慕っていた、先生。 「永尾先生に認められたい」いつもそう思ってがんばっていた陽香。 だけどちょっとした事がきっかけで、陽香は永尾とすれ違うようになる。 そして、それが地獄の始まりだった。 永尾による無視やいじめが始まったのだ。 学校の中で力を持つ永尾が陽香をいじめると、生徒達にもその空気は広がった。次第に学校中からいじめられるようになる。 でも家族にも相談ができない。 どこにも逃げ場のない陽香は追い詰められ…。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-過去へのエール-
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    加害者は誰? いじめの真相は……。 明るく愛らしい容姿の茉奈は、クラスの人気者だ。だが、そんな茉奈の前に、転校によって離ればなれになったかつての親友・道香が現れる。 再会を喜ぶ茉奈だが、一方道香は暗く、笑顔のない女の子に変わり果て、茉奈と目線をあわせようともしない。「道香になにがあったの?」 次第にいじめられていく道香。そしてある日、茉奈は道香から「一緒に帰ろう」との誘い受ける。だが、茉奈はその誘いを無視して-。 その日以来、姿を消す道香。道香を探すうちに茉奈は、ある真実にたどり着く…。 「本当の加害者とは?」読む全ての人の心の闇を照らし出す、問題提起作品。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 三浦光世 電子選集 二人三脚 ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世が妻・三浦綾子との出会いにまつわる秘話から、その後の波瀾万丈の人生をきめ細やかに綴ったエッセイ集。 三浦光世がのちに妻となる三浦綾子と出会うきっかけは、ある一人の死刑囚だった。 当時、関東地方の元ヤクザで死刑囚だったS氏が寄稿したキリスト教関係の月刊誌をたまたま読んだ三浦光世はS氏に手紙を送る。死刑というからには相当な大罪を犯したに違いないが、そのS氏から「いちじく」というキリスト者の交友誌を紹介される。そして、言うまでもなく結婚前の堀田綾子も「いちじく」の愛読者であった。その流れから「いちじく」の主宰者であった菅原豊氏(当時札幌市在住)は、三浦光世に「堀田さんを見舞ってほしい」という葉書を送ったのであり、光世という名前から女性だと勘違いしていたのである。 一方、夫妻の晩年は取材旅行の旅先でも病苦に悩まされ続ける。京都やイタリアの旅の空で体調を崩してしまったのは光世の方で、妻に看病してもらった思い出なども綴っている。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-引き裂かれた友情-
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    「いじめ」シリーズジュニア文庫 第3弾! 名門私立中学・桜岡女学院の合格発表の日。 合格者を発表する掲示板に琴乃の受験番号があった。 ところが、親友の沙奈は不合格。 沙奈の方が成績優秀で、合格は確実と言われていたのに……。 「なんであたしが落ちて、あんたなんかが受かるの!?」 そう言い放つ沙奈の目には、琴乃への敵意が浮かんでいた。 唯一無二の親友だったはずの2人の友情は、受験をきっかけに引き裂かれて……!? ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-学校という名の戦場-
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    平和な学校が、ある日を境に戦場に…!! 「信じなさい、守りなさい、想いなさい。それが友達にあなたができること」……それは、亡くなった母が残してくれた言葉。柚月は、その言葉を大事にしながら生きてきた。  しかし、ある出来事をきっかけに始まったいじめの中で、柚月にとってかけ替えのない2人の友達、百花と純菜が加害者と被害者となっていくのだった。  守ることも止めることもできないままいじめはエスカレートし、被害を受けていた純菜は、学校を去ることになってしまう。  やがて、ついには柚月がいじめの対象にされ、身に覚えのない罪を着せられ、孤立させられてしまう。  かつての友も教師も、誰も味方になってくれない。  今や、学校は柚月にとって戦場でしかなかった。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小説 土竜の唄~チャイニーズマフィア編~
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    超絶エンタメコミックノベライズ化第二弾!  警官を懲戒免職された、元気と腕っ節の強さが取り柄の男・菊川玲二。その資質を見込まれた菊川は、薬物を扱うヤクザ・数寄屋会の轟周宝を捕らえるべく、潜入捜査官になっていた。数寄屋会の直参になるため、数寄屋会総本部に菊川は日浦たちと乗り込んだが、幹部から直参の条件として、菊川は轟周宝のボディーガードを務め、極悪非道なチャイニーズマフィア・仙骨竜を関東から一掃しろという任命を受ける。  そんなある日、轟周宝の美しい妻・毬子と娘・カレンの買い物に同行をしているところを仙骨竜に襲われてしまい、なんとカレンが連れ去られてしまう……。そして、カレンは上海に連れて行かれたことが分かった。菊川は無事にカレンを連れ戻すことができるのか!?  2016年12月23日より全国東宝系にて映画公開予定の、『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中、大人気コミック『土竜の唄』。ノベライズ化は待望の第2巻です。
  • 三浦光世 電子選集 愛と光と生きること ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世が愛媛・松山と北海道・函館で行なった2回の講演をまとめた講演録。<祈り>と<妻・綾子>がテーマとなっている。 三浦光世が2004年11月に愛媛・松山で行なった講演と、1988年6月に北海道・函館で行った2回の講演をまとめた講演録。 2部構成となっており、第1部は「愛と光と生きること」で<『塩狩峠』が生まれたきっかけ><綾子の歩みを振り返って><本当の愛を知るために>などで構成され、第2部は「祈ることを教えてください」で<「赦し」について><妻綾子との出会い><「絶えず祈りなさい」>などで構成されている。数多くの講演会から選ばれた珠玉の2編である。
  • 三浦光世 電子選集 妻 三浦綾子と生きた四十年
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    三浦光世が、妻・綾子との四十年にわたる思い出を短歌に寄せる形でまとめたエッセイ。折々の<愛の足跡>が刻まれている。 三浦光世が、作家である妻・綾子との四十年にわたる思い出を短歌に寄せる形でまとめたエッセイで、折々の愛の足跡が刻まれている。 君を想ふ夕べかなしくて袖に来し白き蛾を鉢の菊に移しぬ という出会いの頃の相聞歌から始まり、最後は カリエスを病みし脊椎はどの骨か分骨の壺に入れる手を止む 小さき壺に分けゆく妻の遺骨の中緑の斑点を持てる一片でしめられている。
  • 小学館ジュニア文庫 華麗なる探偵アリス&ペンギン サマー・トレジャー
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    超人気シリーズの第4巻! オール2の見事な成績表をもらい落ち込むアリス。でも明日からは夏休み! ということでクラスメイトで超セレブのリリカから、海の別荘に招待されることに。ししょー(ペンギン探偵!)と少年探偵シュヴァリエ、白兎計太とともに『トロピカル・エクスプレス』で旅をするが、変装が得意な連続窃盗犯パピヨンが列車内で逃げ出すという事件に巻き込まれてしまう!……別荘では「夜の百物語」や「海賊と謎の秘宝」事件もあり、アリス&ペンギンは真夏も華麗に事件に遭遇!! ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 こちら魔王110番!
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    魔王の娘とフツーな私が学校のナゾを…!? あたし、藤永千世は小学5年生。お父さんの仕事の関係で、一学期の終わりに引っ越してきたんだけど、新しいクラスにあんまりなじめないまま、夏休みに突入してしまった。 そんなある日の夜、クラスメイトにさそわれて肝だめしにやってきた小学校の校庭で、あたしは不思議な女の子と出会う。 しゃべるクマのぬいぐるみを連れ、クマの眼帯をしたその美少女の名前は翡翠。東方魔界から来た「魔王の娘」さんで、なぜかあたしのことを「ずっと探していた」と言うんだけど――!? ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 快楽 (上)
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    1~2巻715円 (税込)
    若き仏教僧の懊悩を描いた筆者の自伝的巨編。 恥ずかしがりのくせに強がりな十九歳の仏教僧・柳。 大東亜戦争へと向かう昭和10年頃の騒然とした時代を背景に、性と政治と宗教という相容れないテーマに心と身体を悩ます若き仏教僧の悲喜こもごもを描いた長編小説の上巻。 寺の子として生まれ育った武田泰淳の自伝的な大作であり、筆者の病気により未完にも拘わらず第5回日本文学大賞を受賞した“第一次戦後派作家の巨人”の代表作の一つでもある。
  • 三浦光世 電子選集 夕映えの旅人 ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世・綾子夫妻が1995年7月から1年余を日記風に交互に綴った随筆。生死を深く見つめた闘病記録でもある。 三浦光世・綾子夫妻が1995年7月から 96年9月までの日常を日記風に交互に綴った随筆である。 難病であるパーキンソン病を患った綾子は笑うことさえもままならない、寝起きも自由に出来ない状態になっていたが、夫である光世は夜中に何度も起きて、綾子の介護に努めていた。それにこたえるように、綾子は薬の副作用もあるなかで、執筆だけは続け作品を世に送り出し続ける。 「老いることも病むことも」「うれしい夢」「感動の作用」「また逢う日まで」「東の空に大きな虹」の5章で構成され、病魔に向き合う姿勢や、困難の中でも前向きに生き抜く二人の日常が鮮烈である。
  • いつの日も泉は湧いている
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    1969年高校生も政治の季節を生きていた。 6年ぶりに連絡をとった冨士真生子は、ニューヨークでの生活を引き払い、3週間前に帰国したばかりだった。中南米を舞台に報道写真を撮り続けてきた彼女だったが、折から東日本大震災が起きると、旧交を暖める間も無く、現地に飛んだ。9か月にわたる取材成果を披露する会場に現れた彼女はすっかり痩せて、人生の重大な局面に立たされていることを感じさせるのだった。 真生子とは、いまから40年以上も前、高校生の時に出会った。当時学生運動の波は高校にまで押し寄せてきており、彼女は市内の女子高に通う1学年上の活動家だった。そして、15歳のぼくは、彼女に淡い恋心を抱いていた。 ぼくは綴る、彼女の命を見つめながら、悲しみと痛みにみちた青春の日々を、そして輝ける人生の瞬間を。
  • P+D BOOKS 上海の螢・審判
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    1巻770円 (税込)
    戦中戦後の上海を描いた傑作二編が甦る! 『上海の螢』は、著者が32歳で中日文化協会の文官として滞在した約2年間に及ぶ、敗戦前後の上海での体験を克明に記録した貴重な史料でもあり、一編を遺して未完のままとなった遺作。 1947年発表の『審判』は、『上海の螢』より古く、一兵卒として中国参戦した自身の戦場での体験告白でもあり、誰にも裁かれない自分の犯した戦争犯罪を自身の手で裁くために描かれた問題作。 第一次戦後派作家の“巨人”武田泰淳と上海という場所の因縁深い2作を同時収録。
  • P+D BOOKS 死者におくる花束はない
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    1巻660円 (税込)
    ハードボイルド小説界の先駆者の初期作品! 時計商・志賀の素行調査を依頼された私立探偵・佐久は、直ちに志賀の尾行調査を開始した。だが、その直後、志賀の妻の絞殺死体が発見される。次いで調査依頼者から契約の打ち切り通告が来る。謎にいどむ探偵・佐久は、ついに事件の核心に辿り着くのだが……。 私立探偵・佐久と久里十八のコンビを主人公とした作品は、本作のほか『死の報酬』等。 日本ハードボイルド界の先駆者である結城昌治が、当時としては珍しいコメディ仕立てで構成した野心作である。
  • 小学館ジュニア文庫 12歳の約束~そして世界の頂点へ
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    五輪選手は多感なあの頃何を考えていたの? 8月5日に開幕するスポーツの祭典・リオオリンピック。 幼いころから厳しい練習に明け暮れ、日本代表として頂点に挑むトップアスリートたちは、「オリンピックに出場し栄冠を手にする」という夢を、いかに見出し、そして叶えてきたのでしょう。 針路を決めるべき12歳という大切な節目に、何を考え、何に悩み、そして立ちはだかる試練を乗り越えてきたのか。 吉田沙保里(レスリング)、白井健三(体操)、入江陵介(水泳)、植田直通(サッカー)、伊藤美誠(卓球)、宮島徹也(パラリンピック・車椅子バスケットボール)、山口茜(バドミントン)、7人の代表選手が当時を振り返りながら知られざる「約束」を語り明かしていきます。 「夢がわからない」「夢をどうやって叶えたらいいのかわからない」……子どもたちが直面する人生の悩みに、本書はさまざまな体験談からやさしく説いていきます。 ひたむきな思いだけで夢を叶えてきた鉄人ならではの、胸に迫る「約束」に、きっと誰もがあと一歩の勇気をもらうでしょう(2016年7月発表作品)。 ※この作品は一部カラー写真を含みます。
  • 小学館ジュニア文庫 華麗なる探偵アリス&ペンギン ミラー・ラビリンス
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    大人気のアリス&ペンギン第3巻! 今回のアリスは大変! 一緒に暮らしているペンギン探偵(ししょー)P・P・ジュニアから、解決できなければクビ!?の【特別ミッション】を頼まれたり、指輪の力で入れる【鏡の世界】では、ジャバウオックが嵐を起こし元の世界に戻れなくなったり! さらには白瀬市に犯罪コンサルタントのグリム兄弟が現れた。彼らは「ゲームを始めよう」と連続爆破事件を予告し、相手にししょーを指名してきて!? 探偵シュヴァリエや怪盗赤ずきん、白兎計太とリリカ、みんなと力を合わせて華麗に爆弾を解除すべし! ※シリーズ内で登録されていない巻がございます。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • ウルトラマン ゴールドラッシュ作戦
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    実相寺昭雄監督が描く、幻のウルトラマン・オリジナルストーリー。 放映当時実現しなかった原案を元に、実相寺昭雄監督自らが小説化した、幻のウルトラマンストーリー! 同時に現れた2体の怪獣、ジグリスとムンデラー。両面対応を迫られ苦悩する科特隊!さらに研究の結果、2体の怪獣の驚くべき秘密が判明する。 ムラマツキャップが沈着冷静に指揮をとり、アラシ隊員が空を大地を駆け巡り、イデ隊員が新兵器を考案し、フジアキコ隊員は変わらずチャーミングで、ハヤタ隊員が仲間を救うため死地におどりこむ! 特撮本編さながらの大迫力で描く、完全オリジナルのウルトラノベル、ついに電子書籍化!
  • ウルトラセブン 狙われた星
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    実相寺昭雄監督が描く、幻のウルトラセブン・オリジナルストーリー。  眠らない街で次々に起こった謎の失踪事件。だが、失踪者たちは再び戻ってきた。奇妙な共通点を持って…。今なお多くのファンを持つ特撮番組「ウルトラセブン」。当時の監督である実相寺昭雄自らが、ファンの間でも特に人気の高い名作「狙われた街」の姉妹編とも言うべき幻のシナリオをもとに、書き下ろした完全オリジナルストーリーがこの「狙われた星」だ。地球侵略をねらう宇宙人と怪獣を相手に、セブンとウルトラ警備隊が大活躍するヒーローノベルついに電子書籍化!
  • 三浦光世 電子選集 太陽はいつも雲の上に ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世・綾子夫妻が、心に残ることわざや名言・格言の数々を独自の視点で分かりやすく解説した「苦難を生き抜く指南書」。 三浦綾子と夫の三浦光世が交互に、それぞれの心に残ることわざや名言・格言をあげて、その言葉に秘められた深いエッセンスを解説した書。三浦綾子は小学生のころ、味噌を買いに出かけた店先で「論より証拠、ま、この佃煮の味見をしてみてください」とセールスしている店員の言葉に、「論より証拠」という言葉の意味がスカッと分かり、それからことわざや格言に興味を持ったという。その後、教室に掲げられていた「涙と汗は人のために流せ」に心惹かれ、長じてチェーホフの「孤独が恐ろしかったら結婚するな」に虚を突かれたとも述べている。山の章から始まり、空の章までの五つの章で構成されており、人が人生で苦難に出会ったときに支えとなる言葉とその教えがたくさん散りばめられている。
  • 三浦光世 電子選集 希望は失望に終わらず-綾子からのメッセージ- ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    作家・三浦綾子が遺していったメッセージの数々を、公私にわたる人生の伴走者であった夫・光世が読み解いたエッセイ集。 1959年に結婚した三浦光世・綾子夫妻はひとつの机に向かって仕事をし、私生活も大半を共に過ごしてきた。そんな人生の伴走者であった夫・光世が作家・綾子の遺したメッセージを綾子の語録から読み解いたエッセイ集。「マイナスの体験が人を育てる」「馴れるということの恐ろしさ」「人のために為し得たことを感謝する」「人を生かす言葉」などの13の章で構成されている。「人を生かす言葉」の章では、光世が営林署に勤めていた時分に、宴席で下戸にも拘わらず冗談の積もりで絡んだ後輩をひどく傷つけた思い出なども後悔の念と共に綴られている。
  • きみと歩く道
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    『きみに読む物語』の著者、最高傑作!  今日も妻の眠る病室を訪れ、手を握って語り続ける夫トラヴィス。11年前に運命の出会いをし結ばれた二人に待ち受けていたのは、あまりにも残酷な運命だった。これ以上ないほど過酷な選択を迫られたトラヴィスは、「ここ」に戻ってこない妻のためにどこまでできるのだろうか――。 『きみに読む物語』の著者であり、累計1億部といま世界で最も読まれている恋愛小説家ニコラス・スパークス。彼が「自身の最高傑作」と謳う、全米500万人が泣いた奇跡の恋愛小説がいよいよ文庫化します。2016年夏に公開の映画『きみがくれた物語』の原作!(2016年7月現在)
  • ドラゴン・オプション
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    めくるめくクライマックスまで一気読み確実。  大英博物館東洋美術部の責任者(ゲートキーパー)である矢島剛は、オックスフォード大学の同級生ジミーから「龍」の像の鑑定を依頼される。像は清朝時代につくられた壮大な庭園「円明園」から失われた十二支像でのひとつではないかと見られていた。矢島は像のある貴族の邸宅に赴き、データを収集して帰るが、直後に像は屋敷から忽然と消え去る。 残されたデータを携え、矢島はかつての教え子で美術品を見抜く特別な才能を持つ段燕霞をパリに訪ねる。かねてから段に好意を寄せていた矢島だったが、二人の身に姿無き脅迫者の影が忍び寄る。一方、中国では政権内部の権力闘争に端を発する巨大な陰謀が進行していた。龍の像の真贋を確かめるべく香港に渡った矢島と段だったが……。 <クライマックスを迎えたあとも、気を抜いてはいけない。最後の最後にもうひとつ、意外な仕掛けが用意されている>
  • 花森安治と『暮しの手帖』
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    暮しを豊かにするために闘った人物に迫る!  NHKの朝ドラで話題となった天才編集者の世界に迫る1冊。  第一章・花森安治の教える「考えるヒント」では、『暮しの手帖』誌上で人気企画となった〈商品テスト〉を含め、花森が調査し批評した上で意見表明したテーマを紹介。今も解決していない事柄もあり、今を見つめるヒントにもなります。  第二章・花森安治を作った時代と人々では、生い立ちから戦後『暮しの手帖』を大橋鎭子と始めるまでの歩みをたどり、花森という人物がどうやって作られていったかを見ていきます。  そして第三章・花森安治の好奇心と世の中では、花森のものの考え方にも話が及んでいきます。  戦時中は国策に利用され、戦後はお上の言うことは信ぜずに独自の姿勢を貫き、日本のあるべき暮しを追求した花森。『暮しの手帖』をこよなく愛していたプロ達が、花森の業績や考え方を分かりやすく綴っています。
  • 小学館ジュニア文庫 もしも私が【星月ヒカリ】だったら。
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    もしも、アイドルになれたなら・・・! 星月ヒカリのことなら、アイドルに詳しくない人でも知っている。大きな目にくるんとカールしたまつげ・・・。パーフェクトなのは、顔だけじゃなくてスタイルも、歌唱力も、ダンスだって・・・。 まさに、“神アイドル”なのだ。 高校一年生の朝比奈真琴は、いわゆる“女の子”というより、“男前”っていう言葉がピッタリくる、陸上一直線な体育会系。 身長はそこらの男子より高いし、ご飯だって、男子より食べる。 でも、そんな真琴が星月ヒカリのことを意識するのは、幼なじみの陽太のせいだってことは、誰も知らない。 実は真琴は陽太に初恋中。でも、陽太はっていうと・・・何かにつけて「星月ヒカリ」を連呼するほど、今をときめくアイドルに夢中になっている。 星月ヒカリとはほど遠い真琴。自分も星月ヒカリだったら、陽太と両思いになれると思い、星月ヒカリになりたいと強く願った瞬間・・・流れ星に包まれて・・・なんと、真琴は星月ヒカリの姿になっていた!! 星月ヒカリになった真琴は、果たして陽太と両思いになれるのか!? 実際にアイドルとして過ごした真琴が出した結論とは? 女の子なら誰でもいちどは想像したことがある、「もしも自分がアイドルだったら」という思いを叶える、マジカルでファンタジーなお話です☆ ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 小学館ジュニア文庫 いじめ-闇からの歌声-
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    大人気シリーズの小説第8弾! 転勤族の父のせいで、日菜子は転校続きの日々だ。でも何度転校しても転校は慣れることはない。今度の学校の転校初日。緊張していた日菜子だが、クラスのリーダーと仲よくなることが出来た。これで大丈夫。お母さんも安心してくれる--。だが、あることがきっかけで平穏な日々が崩壊する。「あんたは嘘つきだから」。友だちから投げつけられるトゲだらけの言葉。それでも日菜子が守りたかったものとは? 話題ふっとうの「いじめ」シリーズ。ノベルス第8弾です。 ※シリーズ内で登録されていない作品もございます。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • 三浦光世 電子選集 愛に遠くあれど-夫と妻の対話- ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世・綾子夫妻が<家庭とは何か><夫婦とは何か>を掘り下げて語りあっ た、現代人も心動かされる対談集。 1959年に結婚した三浦光世・綾子夫妻はひとつの机に向かって仕事も私生活もずっと共にしていた。 そのふたりが<家庭とは何か><夫婦とは何か>を深く掘り下げて語りあった、現代人も心動かされる対談集。 「一人の男と一人の女が一つ屋根の下に住むということは、要するに住んでみなければわからないことなのだ。<中略>だから、《わたしだから》こういう家庭をつくれたとか、《あの人だから》ああいう家庭しかつくれないとは、いえない問題であろう。要するに二人の関係においてつくり出されるのが、家庭ということであろう」と綾子は前書きで綴っている。夫婦が、または一組の男女が真に幸せになる為には何が一番必要なのか、考えさせられる一冊である。
  • 三浦光世 電子選集 歌集 吾が妻なれば ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    アララギ派の歌人・三浦光世が妻・三浦綾子との合同歌集「共に歩めば」(1970年刊)と、その後の作品から自選収録した歌集。 三浦光世がのちに妻となる三浦綾子に勧められて「アララギ」に入会したのは1955年の夏であった。その後、59年に綾子と結婚し、70年には綾子との合同歌集「共に歩めば」も刊行する。この本は光世が作歌を続けた個人の作品群と綾子との共著本の中から自選し、1990年に発刊した歌集。 君を想ふ夕べかなしくて袖に来し白き蛾を鉢の菊に移しぬ 涙出づるまでに素直に聞きてゐつ妻が語る前川正との過去 など、妻・綾子との生活にまつわる歌や、光世が個人的に好んだ自然を対象とした叙景歌も多く収録されている。
  • 社運
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    二転三転する日米企業の合弁交渉の行方は!  マツイ・エクセレンスの斎藤潤は、同じ健康食品企業であるアメリカのリッチベイ社と合弁企業を設立するための交渉責任者として、シンシナティ・シティに向かった。斎藤は社長の中野の腹心の部下であり、一方、リッチベイの交渉窓口となったロバートも、副社長のキースに絶対の忠誠を誓う男だった。  マツイ・エクセレンスは、中野と副社長向山の派閥争いがあり、ライバル企業のサンセット・トレードが業界第三位開健堂に続き、アメリカ企業のランパートと合併したことで、業界のトップシェアを奪われていた。  合弁事業の予定会社、株式会社アールエムの準備事務所ができ、当初は順調に交渉が進んでいた。   突如、リッチベイ社に対等合併の話が出てきた。合併賛成派は、リッチベイ社の社長・副社長側で、反対側が会長とキースの側だった。そればかりか、リッチベイ社が重大な問題を隠蔽していることが明らかになってくる。  中野の意を受け、証拠をもとにロバートを追い込むことになった斎藤。行き詰まる交渉の結果は!
  • 黒い暴動
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    アラサーになった元ギャルへ応援歌!小説版。 東京でスタイリストのアシスタントとして働くアラサーの元ガングロギャル、美羽は、うだつの上がらない日々を過ごしていた。そんなある晩、高校時代の友達あおいが訪れたことで、砂浜に埋めた埋蔵金の入ったタイムカプセルを掘り起こすため、故郷・石川県の内灘に帰郷する。12年ぶりの地元の町、よみがえるガングロだった頃の思い出たち。クソみたいな高校生活の中で見つけたガングロギャルになるという新しい自分。キラキラなメイクやコスチューム。忘れられないギャル仲間たち。そして、みんなでパラパラを踊るために命賭けた日々……。両親、友人、恩人、故郷・内灘町の温かさに触れ、思いの丈をすべて吐き出し、エネルギーを蓄えた美羽は、また毎日闘い続けることを決心する――。「ギャルとは、あの時代、世界中で日本だけに発生したロックンロールだ!」という映画監督・宇賀那健一が、主演・馬場ふみかで撮った、この夏、話題の元ギャルたちへのキラキラ応援歌ムービー。その完全小説化版、登場! ※この作品は一部カラー画像が含まれます。
  • はぴまり ~Happy Marriage!?~
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    大人気コミックスノベライズ!  ベストセラーの大人気ウエディングストーリー『はぴまり』(原作・円城寺マキ 全10巻)。主演・ディーン・フジオカ、ヒロイン・清野菜名によるドラマも決定、今一番ホットな作品がノベライズで登場。  OL・小鳥遊千和と間宮商事社長・間宮北斗は、利害関係の一致から形だけの夫婦として入籍、一緒に暮らすことに。最初は反発しあっていた二人だったが、お互いの良さを少しずつ知るうちに、惹かれあうようになる。 張り巡らされた間宮家の謎や闇、北斗の野望、引き裂かれる二人・・・・・・波乱の展開に、読み始めたら止まらない面白さ!千和と北斗は、はたして本物の夫婦になれるのか?感動のラストは必読!
  • 昭和天皇は何と戦っていたのか 『実録』で読む87年の生涯
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    昭和天皇の87年の生涯を「追体験」できる。 宮内庁が24年余りの歳月をかけて作成した全61巻、1万2137ページ。そんな一大歴史資料「昭和天皇実録」を丹念に読み込んだ著者は、ダイアリー(日記)方式で87年8ヶ月の生涯を綴ります。 そこには、コップに水滴が一滴ずつたまるがごとく、日本が「戦争」に歩む姿が描かれています。21世紀の我々が昭和天皇の喜び、怒り、悲しみ、苦悩を知ることは、「激動の20世紀」を“追体験”することにほかなりません。 ――2019年3月完結予定の『実録』が、この一冊ですべて学べます。
  • 小学館ジュニア文庫 ホルンペッター
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    期待の新人、デビュー作!  野島春生は小学六年生。最近、自分には何かが足りないという不安と焦りを覚えながら過ごしている。  あるとき、母に連れて行ってもらったライブでトランペットに 出合い一目惚れ。やってみたいと両親に相談するが、なぜだか、母からホルンのマウスピースを渡され、ホルンを練習することになってしまう。納得いかないままホルンを始めた春生だったが……。自分自身のこと、親友たちとのこと、悩み多き小学生男子の友情と成長の物語。 第1回小学館ジュニア文庫小説賞 金賞受賞作品。 ※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
  • P+D BOOKS 風土
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    1巻990円 (税込)
    芸術家の苦悩を描いた著者の処女長編小説。 関東大震災と第二次世界大戦という二つの歴史的大事件に挟まれた16年間――画家・桂が片時も忘れえなかった昔の恋人・三枝夫人との再会と、すれ違った愛の行方を追い求め描いた作品。 世界が激しく揺れ動いた時代、日本という風土に生まれ育った芸術家の思索、苦悩、そして愛の悲劇を通して人生の深淵に迫った力作である。完成までに十年の歳月を費やした福永武彦の文学的出発点ともいえる。 解説は芥川賞作家であり、福永武彦の長男でもある池澤夏樹氏。
  • P+D BOOKS 江戸散歩(上)
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    落語家の“心のふるさと”江戸を圓生が語る。 持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目・三遊亭圓生にとって、江戸は“心のふるさと”である。 お洒落で、美味好きで、好色で、意気と芸を何より重んじた町・江戸。落語の世界と圓生自身の思い出に残る“江戸”を訪ねて、そこに残る「路地の暮らし」を縦横無尽に語るエッセイ。 上巻では、日本橋、神田、浅草等を散歩する。
  • 復興ごはん
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    いっしょに作って、いっしょに食べよう! 「ふれあいの赤いエプロンプロジェクト」は、味の素グループが2011年10月から継続している東日本大震災の復興応援活動です。岩手・宮城・福島の3県を中心に、地元の行政、社会福祉協議会、食生活改善推進員協議会、NPO、大学、仮設住宅の自治会等と連携し、仮設住宅の集会所等で料理教室をはじめとする活動を実施しています。 本書では災害復興期の「食」を「復興ごはん」と捉え、大災害を乗り越えた方達が、復興の過程でどんな「ごはん」を記憶に留めているのか。また、「復興ごはん」を通じて、企業やそこにいる人間がどのように被災地の方達に寄り添ったのか。被災地域で社会課題の最前線に立ち向かう人々の「声」を紡ぎます。 【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品はカラーのページを含みます。
  • かまちの海
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    1977年17歳で急逝した山田かまち。絵画や詩に思いをぶつけ類い希な才を遺した天才児の生涯を母が語る伝説の“かまち本”。 1977年、17歳の夏に、エレキギターの練習中に感電死した山田かまちという少年を、知っていますか? 17年という短い生涯に、多くの絵画と詩を遺しました。それらは、どれも、激しくも純粋な青春の思い、悩み、混沌をぶつけて、類い希な作品として、いまも心に突き刺さります。山田かまちは、死後にまとめられた『悩みはイバラのようにふりそそぐ 山田かまち詩画集』(1992年刊)で広く世に知られるようになりました。かまち少年の素顔、母だからこそ知る本当の山田かまちが描かれた、伝説の“山田かまち本”が、電子書籍で復刊。 【ご注意】※この作品はカラーのページを含みます。
  • 三浦光世 電子選集 三浦綾子創作秘話 ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦綾子の「氷点」から「銃口」までの十五作品の創作秘話を、綾子を支え続けた夫・光世が綴ったエッセイ集。 新聞の懸賞小説で一位入賞をはたしたデビュー作「氷点」に始まり、結核発病から結婚までの道程を記した「道ありき」、そして最後の作品である「銃口」まで、三浦文学の代表作十五篇における執筆動機や取材現場での様子などを夫・光世が綴ったエッセイ集。 あとがきでは、真夜中に見本林を見に行った際のタクシー運転手の話や札幌のホテルでふたりが夫婦に見られなかった話など本編内に収めきれなかった興味深いエピソードも紹介されている。
  • 三浦光世 電子選集 歌集 夕風に立つ ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    三浦光世が妻・三浦綾子との出会いから結婚、その後の実生活を詠んだ短歌が数多く収められた歌集。 1955年6月に堀田(旧姓)綾子を見舞った光世に綾子はアララギ誌を手渡し入会をすすめた。その直後、光世が詠んだ歌が、 堀田さんが貸してくれたるアララギ誌クレゾールの匂ひが泌みこんでゐる だった。 そして「アララギ」に入会した光世は本格的に創作を開始し、歌人として活躍を始める。妻・綾子との生活以外にも、光世が個人的に好んだ自然を対象とした叙景歌も多く収録されている。
  • 銀座のカラス 上
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    1~2巻825円 (税込)
    歩むべき道が見つからずもがいている者よ、この本を読め!(作家・宮田珠己) 名著復刊! 伝説の「青春三部作」が現代に甦る!  二十三歳の松尾勇は、デパート業界の新聞や雑誌を発行している小さな会社の新米編集者。会社創業以来の人事異動によって配属された編集部で、『店舗経営月報』という、三十二頁、発行部数八百部という地味な雑誌を作っている。 勤め始めて約一年、会社が新橋から銀座のビルへと引っ越した直後、松尾に大きな転機が訪れる。前任者の突然の退社により、なんといきなり編集長になってしまったのだ! といっても部員は自分ひとりだけ。経験もなければ部下もいない松尾の悪戦苦闘の日々が始まった――。 椎名誠初めての新聞連載小説としても話題を集めた、自伝的青春小説の傑作がついに復刊。
  • 愛加那と西郷
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    西郷隆盛を生涯愛した“島妻”の物語。  薩摩藩から奄美大島へ送られてきた西郷隆盛。不遇な身の上の西郷を世話することになった愛加那。お互いの文化の違いから当初は反発し合うが、やがて愛し合うようになり、愛加那は西郷の“島妻”となる。二人の子供にも恵まれるが、愛加那は国のために活躍する人物だと信じて、再び藩から呼び出しを受けた西郷を見送った。そして、島にいるだけの人生を送って欲しくないという思いから、子供たちも鹿児島の西郷の元へと送り出した。  しかし、時代の激動が西郷と子供を襲う。西南戦争で、西郷は首謀者として先頭に立ち、最後は自決。参戦した息子の菊次郎は右足を切断して、愛加那のところへ帰ってきた。そして、鹿児島へ陳情に行った奄美の男たちの多くが戦争に参加して亡くなっていた。一転して、奄美の人から後ろ指をさされることになった愛加那だったが……。  生涯奄美大島を離れず西郷を信じた、愛加那を描いた恋愛歴史小説。  待望の文庫版を電子化。
  • P+D BOOKS 家族 ファミリー
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    1巻660円 (税込)
    父の実像を追求する『血族』の続編的長編。 「私は競馬に熱中する。父の血が競馬にかりたてるように思うのだ……」私は府中の競馬場のパドックで、川崎の幸町小学校での同級生・石渡広志に、偶然会った。 このことがきっかけとなり、私の川崎での幼時体験の記憶が動きだす……。記憶の彼方にいるおぼろげな父の像。こわい夢がオーバーラップする……。前作『血族』に続き、私小説的な手法を用い、熱き愛で静かに父の実像を凝視した長篇。
  • なにもないことが多すぎる
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    1巻1,386円 (税込)
    死の前では、みんな童貞だ。 ビートが必要だ。ぼくたちを躍動させるいいビート。それに詩だ。くだらない詩は捨ててしまえ――。ボブ・ディランの遅れてきた熱狂的信者であるぼくは、バンド活動に励み、自己表現を模索するそこらへんにいる高校生だった。やがて、原因不明の十代中心に男子ばかりが死に至る奇病が猛威を振るう。まだ人生を始めたばかりのぼくは、隔離された病室でこんな世界にしてしまった大人たちを呪詛する。でも、それだけではクールじゃない。ぼくはかつてのバンド仲間たちとある行動に出る。
  • 三浦光世 電子選集 死ぬという大切な仕事 ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    作家・三浦綾子の創作秘話や亡くなる直前の心に残る言葉を、夫・光世が優しい眼差しで綴ったエッセイ集。 「書きたいことはあるが、もうその体がわたしにはないのです」「わたしにはまだ死ぬという仕事がある」「わたしは朝起きて、きょうが命日かもしれないと思うことがある」 ――三浦綾子が亡くなる直前にもらした印象的な言葉や日常生活での振る舞いを、傍で支え続けた夫・光世がやさしく綴ったエッセイ集。長引く闘病生活から<介護される身は、介護する身より、はるかに苦しいのだ>と光世は結んでいる。 ほかにも、「氷点」の洞爺丸台風の事故場面は光世のアドバイスから始まったこと、その場面をたまたま新聞で読んでいた丹羽文雄にほめられたエピソードや、「塩狩峠」には実在したモデルがいたなどの知られざる創作秘話も数多く紹介されている。
  • 三浦光世 電子選集 歌集・共に歩めば ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
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    作家・三浦綾子が夫・三浦光世とふたりで、闘病生活、信仰、恋愛、結婚生活などの心の軌跡をおりおりに綴った歌集。 1955年6月に堀田(旧姓)綾子を見舞った光世に綾子はアララギ誌を手渡し入会をすすめた。そして、すぐに入会した光世が投稿した歌が、 とり分けて甘き水蜜桃ひとつ核の中黒く蝕ばまれゐき だった。そしてこの歌で初入選も果たした。一方の綾子は敗戦後のけだるい生活の中で、歌が<とにかく、わたしにとって、歌は日々の深い吐息であり、つぶやきであった>と明かしている。ふたりの出会い、そして結婚に至るまでの思い、信仰への思い、闘病生活などの軌跡が垣間見える貴重な共著歌集。

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