hanakoさんのレビュー一覧
レビュアー
-
ラブラブ続くよ~
今巻は、原一族が総出でした。会長の原さま、息子のIT企業社長太蔵さん、そして、太蔵さんの双子ちゃん莉央と理央。この双子ちゃんが、超かわいい上に賢い。そして、太蔵さんも、百々子に対して本気なのか、長谷さんに対して何かを期待しての態度なのか、そこら辺の真意がわからないけれど、きっと徐々に太蔵さんの想いや考えが明らかにされていくんだろうな、と思う。このお話は、悪人がいない。会長の原様は、確かに、腹黒とか狸じじいとか呼ばれているけれど(有能な部下を持つ上司は、部下から見たらそうだよね)、部下の長谷氏以外には、とても穏やかな人。だから、今回の太蔵さんの話は、気になるけれど、たぶん、長谷さんのことを考えて...続きを読む
-
またまた甘い!
ほんの数日会えないだけで、会った瞬間に燃えちゃうって、それって女性の理想でしょう!?百々は嫌味なく可愛くて、百々を溺愛する長谷さんに、思わず「だよね」って激しく同意してしまう(笑)。新しい登場人物「原様」はいい具合に、腹黒いのだけど、長谷さん以外にはまったく迷惑を掛けない「立派な腹黒さ」で、それもまた素晴らしい。この巻では、百々を想う後輩の相良くんが、百々の対して頑張っているところがぐっと来た。この漫画の主人公は、全く嫌な奴というのがいないのが、素晴らしい。相良さんは、長谷さんのライバル(というにはまったく勝ち目のない試合だけど)だから、従来だったら、主人公である長谷の応援のため、相良さんに対...続きを読む
-
もっと追いかけよう!
リン・グラハムによる傲慢ヒーローと、ちょっと世間知らずな雰囲気を漂わすヒロインの話。ヒーローが、自分が妻と子供を失った後に、19歳の子の手に落ちるとはプライドが許せないこともわかるし、19歳の子がもつ純粋さを信じられないのも分かるけれど、自分の気持ちがわかったなら、去っていく彼女をしっかり追いかけようと思った。ヒロインも、ずっと恋していた男性が自分を振り向いてくれたと思ったとたんに失恋したと早合点して、他の男性と遊んだり。。。傷ついた彼を癒したいと思っていたわりには、あっけなく失恋を認めるさまがちょっと残念。そういう感情がジェットコースター並みに動くところが若さと呼ぶのかな。ギリシア人の恋愛っ...続きを読む
-
-
ジーンと心に染入る話
主人公のリサは、10代の頃、厳しすぎる親に反抗して黙って友人の主催するパーティに参加して酔っぱらってベッドに横になっているときに、父親に見つかり連れ戻される。そのベッドには男の子も寝ていて、父に猛烈に怒られ、父と一緒に来ていた姉の婚約者の兄であるジョエルにもさげすまれ、それ以来、彼女は男性を愛せないでいた。10代の頃の失敗は、小さいことが多いけれど、本人にとっては乗り越えることにかなりの努力を必要とすることがある。今回のリサの失敗は、父の逆鱗に触れたこともあって、一般的にみれば、大した失敗じゃないはずなのに、彼女にとってみれば、乗り越えるために相当の努力が必要で、8年経った今でも、乗り越えられ...続きを読む
-
頑張っている女の子たち
ショップ店員さんの話が3話入っていて、2つは続きものでした。最近店長に昇格した主人公の美穂は、仕事がうまくいかずに落ち込むことばかり。そんな美穂に上司が、僕に恋してみてと誘います。職場恋愛は、秘密にしないといけない恋の一つ。職場では冷たい恋人上司(もちろん社会人として常識的な対応)に美穂がイライラしたり寂しく思ったり。仕事も恋も頑張っている女の子の気持ちの浮き沈みも可愛らしく共感も出来ます。恋人上司が彼女の気持ちや態度を収めるやり方がとてもスマートでかっこいい。彼は言葉は少なめだけど、彼女のことをとてもよく理解しているのがわかる。そして読後は安定したほのぼの感で、幸せな気持ちになれます。もし頑...続きを読む
-
そりゃ惚れるよね。
私は佐柄きょうこさんの絵がとても好き。というのもヒーローが超ハンサムに描かれているから。この話を読んで原作にも興味があったので原書を読んでみたところ、漫画の方がずっといい話になっていました。ハーレクイーンだと日本人にはよくわからないほど女性が気が強かったり、男性がややこしかったりするんですが、佐柄先生の作品はどれもきちんと日本人好みの作風に仕上げていて、この作品の仕上げ方もみごとだと思いました。伝説なんて本当に意味がないと思いつつ、伝説通りに惹かれて行ってしまうヒーローとヒロイン。村中の人たちがお互いを知っているような田舎町が、ヒロインである孤児のアヴェロンにとってはとても親しみにある温かい人...続きを読む
-
しっとり大人の物語
記憶を失った世界的ジャズシンガーのエイプリルとホテル王のセスとの恋物語。多分、お互いに一目ぼれしたんだろうな。だから、彼は、彼の弟がエイプリルと交わした契約書を無効にできると確信していたにも関わらず、彼女の記憶を取り戻すのを手伝ったのだと思います。彼女は音楽家で、自分の気持ちを認めるのが早く、他方、ホテル王のセスは、自分がエイプリルに惹かれていることはわかっているけれど、それがビジネス上有利にしたいだけなのかどうか、自分でも答えが出せずにいる。ビジネスでは相当のやり手でも、愛に関しては憶病な男性が、エイプリルの大きな愛によって目覚める話でもありました。さすが藍まりと先生だけあって、まとめ方がと...続きを読む
-
-
自分の生き方を見つける物語
原書の題がA special kind of familyというだけあって、ヒーローは、医者である養父母の下で育ち、自分と同じ境遇のこどもたちを里親として引取り育てている。ヒロインは愛されながら医師になり、思い遣りのある幼なじみとの結婚を期待されている。ヒロインの家族関係をかなり説明を省略してしまったのだけど、ヒーローもヒロインも普通とはかなり違った境遇で育ってきた。それがa special kind of familyで、こんなカタチの家族だってあるんだよ、というのがこの話の中心にある。ヒロインは、みんなからの愛情に感謝しつつも、家族の思い描く人生と彼女の人生に違和感を感じ始めて、自分の道を...続きを読む
-
読んでよかった💛
恋人と進展しない関係に悩んでいる彼女が、会えない夜に彼氏に電話で大胆な提案をします。電話を受け取った男性は、すぐに間違い電話だと気が付きますが、ついつい彼女の提案に乗ってしまい、毎晩電話を楽しむようになりました。ところが、男性の方が偶然にも電話の彼女を知ってしまい、もろにタイプだったことから、懸命にアプローチしますが、女性は毎晩の電話によって彼氏をうまくいっていると思っているので見向きもしません。間違い電話を受けた彼は警察官で、職場でも信頼のある男性です。真実を伝えないと思いながらも、これ以上嫌われるのが怖くて伝えられない気持ちもよくわかります。読みながら頑張れ!!と応援していました。間違い電...続きを読む
-
-
婚約者が可哀想すぎる(笑)
ハーレクイーンでこんなに男性を可哀想というかみじめと思ったことはないくらいヒーローの立場が悲惨だった。ヒロインのクロエは、父の決めた相手との結婚式をまじかに控えて、この結婚を阻止すべく兄の協力の下、自作誘拐を思いつく。そうすれば、自分の評判が下がり、相手が結婚を取り下げるだろうと考えたから。他方、2年間の婚約期間中、婚約者のアンソニー卿は戦場に赴き祖国のために戦い、危険な目に会うたびにクロエを思い出して奮起していた。自分の顔を全く覚えておらず、結婚の承諾をしたことさえ記憶が怪しいヒロインの心を動かすべく奮闘するヒーローはひたすら不憫だったけれど、プライドがずたずたなはずなのに、それ以上に好きな...続きを読む
-
最高コンビ!
ストーリーテラーの天才リズ・フィールディング女史と日本人向けに話をまとめるのが上手な佐柄先生の最良コンビ作品だった!私はハーレクイーンの主人公がおデブちゃんだと知った時は衝撃的だったけれど、この話は面白かった。ヒロインのドティは、美人である面には無頓着で、自分の興味対象には情熱に突き進む強さをもつ才能豊かな芸術家であるけれど、男性の騙された過去を持ち、そのことで過食症になってしまったし女性。彼女は愛する妹の結婚式のために、痩せることを決意して、そこで、ヒーローと出会う。ヒーローは、過去に大きな挫折をしたけれど、それをバネにビジネスを成功させ、かつ女性にもひどい目に会ったことのある男性だったけれ...続きを読む
-
ヒーローの心に広さに乾杯!
3連作の最後の作品。主人公リンドハースト少尉の周囲の人たちを落としいれた犯人が分かり無事事件は解決。リンドハースト少尉かっこよかった~。彼は妻ジョージアナは、4年間の別離を苦しまなくてはならなかったのだけど、リンドハースト少尉は妻の行いがすべて自分の態度にあることをきちんと反省している。この時代の男性ってそんなことをしない印象(私の超偏見)があるのだけど、彼は、妻の行動を他人のせいにすることなく、自分せいだと反省し、彼女を気遣い、おもいやり、きちんと伝えるべき大切なことを伝えるという超出来た男性だった。物語と言えども、ぜひ幸せになってくれ~と叫びたくなった。佐柄先生の絵は、男性が超カッコいい!...続きを読む
-
世界観が好き♪
草間先生の作品を初めて拝見しました。草間先生のイラストは、BL小説でお目にかかっていましたが、草間先生の作品自体を見るのは初めてでした。一言でいうと、私はこの世界観が好きです。融通が利かないくらい真面目で、一本気な裁判所事務官の山田と山田から見てちょっと胡散臭い感じのする隣人の天間、理知的かつ冷静な裁判所書記官の里村と里村に一目ぼれする刑事。そのほかにも、外国の話で、村はずれにする風景画家と地主の息子の話も入っています。どれも、話は短いし、淡々時間が進んでいるような感覚がありながら、どこか色っぽいあでやかな雰囲気があって、読み始めてしまうと抜け出せないような物語の力を感じました。草間先生の作品...続きを読む
-
乙女男子にやられた!
主人公の巧は、社内では、結婚にさらされ興味ないクールな男子で通っている。しかし実際はロマンス文庫を読み耽るロマンチック男子でありゲイでもあった。30歳近くになり、このまま待っているだけじゃだめだと、ゲイのカップリグパーティに出席。カップリングが成立した細谷と付き合うことになった。デートを重ねるごとに、細谷の気遣いややさしさに感動する巧だけど、ふとしたきっかけで、細谷がゲイではなく、ゲイのカップリングパーティへは、従兄の付き添いで来ただけだということが判明して、遊ばれたと巧は傷ついてしまいます。細谷は確かにゲイではなかったのだけど、巧の純粋な気持ちや繊細さに触れにつけて、大切な人だという気持ちを...続きを読む
-
ほっこり可愛い乙女男子
高校三年生の千野純直は、行動の全てがカッコいいと評される品行方正、頭脳明晰な男子だが、実は1年前から1学年下の有坂和志にうじうじ恋している乙女心満載で、看板に偽りがありすぎている男子。そして、恋されている有坂和志は、千野の重たい恋心を大切にする心優しい男子だった。だから、とってもほっこりした。砂原先生は、彼らの10年後を書こうと思っていた、とあとがきに書いてあったけれど、それも読みたいし、二人をたきつける朋巳視点の日記も読みたいなと思った。主人公の二人と違って、見た目だけが女の子のような朋巳が、おそらく、一番普通の神経の持ち主でもあり、口は悪いけれど、友人への想いが溢れていて、きっと彼がつける...続きを読む
-
女装だけど女装じゃない男子
入社以来、3年も思い続けている加賀谷の前で、思いがけず女装男子を装うことになってしまった瀬戸と超モテ男の加賀谷の話。作者の安西先生も書いておられる通り、主人公の二人は、「とにかく自分が好きだ」という気持ちを強く持って、それで自分の出来ることとやりたいことを考えるタイプで、「無駄に悩まない」ところがすごくすっきりして好きでした。女を切らさないような男子が、必死に好きな人を追う、そして、その追われる方は、自己評価がそんなに高いわけでもないけどしっかり自分を持っている性格って、読んでいてとても気持ち良いです。余談ですが、女装した男子ってみたことないけど、きれいな人は、顔から所作からきれいなんだろうな...続きを読む
-
顔は怖いけど心は甘々
ゲイであることを隠しきろうとして失敗した高瀬と、ゲイでることを隠さない伊藤。高瀬は結婚まで考えてた女性に、伊藤は、女と浮気された上に、子供ができたからと振られた。前半は恋人になるまで、後半は恋人になってからで、伊藤にぞっこんの高瀬の態度と、愛されて大切に扱われることに慣れていない伊藤の初々しさが、扱いのひどかった元カレと比較されていてとてもすっきりする。プレゼントで大切なのは、プレゼントそのものじゃなくて僕のために選んだっていう想いなんだよ、高瀬に伝えられて、伊藤がしひしひと愛されいることを感じているところも素敵だった。愛された経験があまりない伊藤が、ゆっくりゆっくり高瀬に甘やかされて、このま...続きを読む
-
戻りたいという気迫が良かった!
大学一年の時に、一目ぼれして恋に溺れた二人が、10年後に再開してする話。佳史は、入学当時に出会った真下に一目ぼれしてぐいぐい押し押しかけ女房のような勢いで二人は付き合うことになる。しかし、1年もたたないうちに、真下の家庭の事情で破局。そして、10年後に二人は再会したとき、佳史は、もう一度やり直したい想いを抱えて必死にアプローチ。友達でもいいからと真下とのつながりを持とうとするが、真下も、佳史に惹かれるものの彼への愛の深さゆえに、10年前のような破局を恐れて、佳史と距離をおこうとする。でも、10年間、誰かと付き合うたびに真下への愛を確認してきた佳史の方がずっと上手で、必死で、真下があっというまに...続きを読む
-
記憶を失う怖さ
記憶を失うことを始めから知っていて生活していかなくてはいけない運命を背負った静良川。彼には恋人がいたけれど、彼のことも記憶にはない。だから二人にとてもつらい月日が待っていたけれど、この巻で無事に落ち着きます。恋人に存在を忘れられる中上と、恋人を忘れることを恐れる静良川。中上は、離れている間に、記憶がなくなるという特異な病気を持つ静良川への想いをとても強めているし、それに、もう10代のように、失っても待つだけという態度でもなくっているような気がして、これからの二人の生活、たとえ、4年後にまた静良川がすべての記憶を失っても、彼を探し、彼との関係を作り出していくことをしていくんだろうな、と信じられる...続きを読む
-
記憶が消えるって辛い以上
記憶喪失の話は、大抵の場合、何かのきっかけで記憶が戻ってくるという印象があったけれど、この話の主人公の静良川は、記憶が戻ってくることがない上に、慢性的に記憶喪失が起きる持病を持つ。今の彼は、過去2年分の記憶しかなく、過去に自分がつけたMという恋人探しをしている最中だ。切ないのは、恋人の顔を見ても、恋人の名前を聞いてもピンとこないところだろう。恋人と行ったというところに足を運んでみても、記憶が戻るどころか、心が何かを感じることもない。記憶をなくしている静良川の諦めたような、でも、必死でもがいているようなそんな視点はとても痛々しいけれど、静良川が忘れられてしまった彼を大切に思う身近な人たちの気持ち...続きを読む
-
コンプレックス同士の恋模様
出会った当初から、お互いがお互いのコンプレックスを刺激していたため、最初はお互いの相手に対する印象が最悪で、関係もがんじがらめにこんがらがっていたのですが、その糸がだんだんほぐされていって、ついには敏腕と言われる編集者が、大型新人作家に撃沈する話です。仕事は超一流なのに、恋愛経験値はゼロの編集者が、人が羨むほどの文章の才能を開花させているにも拘わらず、人間嫌いで付き合いが出来ない若者の編集担当にっなたことがきっかけて、文才に嫉妬しつつ、仕事を割り切って新人を懐柔していくうちに惚れられてしまい、ついに若さと情熱にに陥落してしまいます。そして、イケメン新人作家は、人付き合いはできないけれど、恋愛経...続きを読む
-
じわじとくる温かい話
月村作品で、これもトップ3には入る話です。地味と言われれば地味なのだけど、登場人物たちの想いがとても丁寧に書かれているだけではなく、不幸の権化のような境遇でも、折れずにいるひたむきに生きる主人公がとにかく美しくみえました。人を不幸にするのは境遇ではないと言われているようでした。ふとお礼を言いたい瞬間に「ありがとう」と言葉にできる素直さも、彼を追いかけてきた初恋の彼を信じられないのではなく、愛されるだけの価値が自分にあることが信じられない、と本気に悩む姿もいじらしい。そんな主人公の芙蓉に、かなりの執着で迫る本町や、二人を温かく見守るおばあちゃんや同居人もみな優しくて、何度読んでも心にじわじわ来ま...続きを読む
-
温かい人間関係
月村さんが好きで、全作読んでいますが、これがデビュー作のようですね。月村さんらしい観察眼で、人の気持ちの繊細な部分を見事に表現しまくっていて、すごい作者さんだな、と改めて感じました。人の立場や関係性で、物事の見方は変わってきますが、それぞれの立場の繊細な気持ちの揺れ、考え、気持ちが見事に表現されていて、あっという間に世界に引き込まれてしまいました。「だれかを傷つけたり、不愉快な思いをさせたりして幸せになってびくびくしているよりは、誰かのせいで不幸になったんだって責任転嫁している方が楽チンだもの」って響子ママのセリフなどぐっときます。その後、それを自覚して「自分を押し通して幸せを維持し続けていく...続きを読む
-
いえいえとっても甘い
とても甘々で可愛くて心もたっぷり温まる話です!関取のような男子たちが作るスイーツ研究会っていうのも、楽しいし、スイーツ研男子たちのキャラが可愛い! 何事にもノーと言えない睦月は消極的すぎると思ったものの、読んでいるうちに、徹底してNOと言わない態度を立派だとさえ思えてきた。イケメンで自分の意思をはっきり示す川久保が、そんな睦月にぞっこになのが良い。川久保を好きだという沢渡は、睦月から川久保を奪うと宣言しつつも、睦月を応援したりしていてナイスキャラだった。
スイーツ研の先輩ミコちゃんと、先輩の地元に住む元カレの話も楽しかった。一途なのも、主人公たちの性格が明るいのも、読んでいて楽しかった。こん...続きを読む -
一途な少女の話
兄の親友にずっと恋してきた女の子。兄が彼の婚約者を奪っても、その後自暴自棄になった彼が女性と遊びまくっても、ずっとそばで彼を愛しつづけていて、とうとう彼が陥落(笑)。というか、最初から陥落していたけれど、親友の妹には手が出せないって思っていただけだったようだ。気持ちが通じたとたん、ぐいぐいと進んでいく主人公がとてもかわいかった。自分の婚約者を取った親友の妹だけど、どうもその兄とも子供時代からの友人だから一時は仲たがいがあったとしても、そんなに険悪な関係になったわけでもないようでした。男性にしてみれば、婚約者を取られるって結構なダメージで、その妹との関係も違う方向にもいってしまうと思うけれど、周...続きを読む
-
頑張れ真面目女子!
親友のために、急いで結婚相手を探そうとする主人公たち。親友たちがキラキラ美人なのに対して自分は可愛くないと、親友たちを愛しながらもついつい自分を卑下してしまうエリスは、フランス語で博士号を持つ秀才。過去の男性からは、家庭に入ることを望まれて結婚へのあこがれはすっかりなくなっている。しかし、世話好きの母からお見合いを迫らることから、妹の結婚式に婚約者のふりをしてくれる役者を雇うことにした。ところが、二人とも互いに一目ぼれしてしまって!?という話でした。エリスは、親友たちよりも劣っていると思っているけれど、絵が素敵なのでとても素敵な女子に見えました。先生の描く女子も特に男子がカッコよくて、そして主...続きを読む
-
頑張る女性は素敵だった
美しく人気者の妹にコンプレックスを持ちつつ女優を目指す主人公と、同様な境遇を持ち、自分が自分を評価することの大切さを教える敏腕人気映画プロデューサーのヒーロー。ヒーローは最初からヒロインにメロメロ。そして、ヒロインは、ヒーローの力に寄らずに、自分の力で夢をかなえることを決めます。実力があるなら別に敏腕プロデューサーの愛人ってことでもいいんじゃない?と彼も言うし、私も思ったけれど、彼女はそれでは自分が自分を評価できないと、彼の教えに従うことを決意したのでした。彼女の成長はあっさり描かれてしまっているんだけど(ここも一つの長い物語になってしまうものね)、素敵なロマンスでした。
-
お互いがいいならSMもあり。
これは、「アブノーマルスイッチ」という本編の続編です。SMが好きな男の子と、同期のその彼と付き合うことになった女の子の話。アブノーマルスイッチの方で、付き合うまでの経過があり、この本は、付き合い始めた後の二人の話になります。私はアブノーマルスイッチはコミックで読みましたが、こちらが楽しかったので、続巻は本を購入。SMの話は初めてでしたが、二人の性癖というのかな、そんなのは、二人が良ければいいんじゃないと思わせてくれた(笑)。それに、この小説はSMと言うほどSM感がない。それよりも、藤澤君が芽衣にハマっていく、嫉妬深くなっていく、独占欲が強くなっていきつつも、彼女への思いやり、彼女を理解しようと...続きを読む
-
無口で無表情だけど、デレデレ
さちみ先生のコミック版で最初に読み、こちらの原作を読みました。全然違っているので、二つ読んで大満足。
責任感のある立場を自覚し、小さいころから自分を律することに重きを置いて、感情を表に出さずに生きてきた伯爵が、快活で思ったことを言わずにはいられない少女に一目ぼれします。財力にものを言わせて彼女を花嫁に迎え方は、褒められた方法ではないけれど、彼は彼女のことが大好きで、彼女の人生に対する責任をきちんを果たす心構えは、現在にはない責任感の在り方なのかな、と伯爵の彼女への強い想いを羨ましく思いました。彼女の子供っぽい癇癪を、楽しみの一つにしてしまう大人の伯爵で、そういう点でも、彼女にデレデレなのが...続きを読む -
伯爵可愛い!!
この伯爵可愛すぎる!!大金持ちで、領地では理知的で物事に動じない領主として人々の信頼を得ている伯爵だけど、実は、ケイトが好きで好きでしょうがない。ケイトもそのことが、あとからじわじわとわかってきて、伯爵のことを信頼し、好きになっていきます。こんなに大切にされたら、愛さずにはいられないよね(笑)!結婚して、領地に奥方を連れてきたとたんに殺人事件が何度もおきてとても物騒なのだけど、ケイトを守り抜こうとする伯爵がカッコいい。こちらが面白くて原作を読んだら、全然違っていました。この作品の面白さは、さちみ先生の力量によるものだということがよくわかりました。原作も全く違った面白さがあるのでお勧めです。