ブロンズ
レビュアー
  • ラブファントム 6

    ラブラブ続くよ~

    今巻は、原一族が総出でした。会長の原さま、息子のIT企業社長太蔵さん、そして、太蔵さんの双子ちゃん莉央と理央。この双子ちゃんが、超かわいい上に賢い。そして、太蔵さんも、百々子に対して本気なのか、長谷さんに対して何かを期待しての態度なのか、そこら辺の真意がわからないけれど、きっと徐々に太蔵さんの想いや考えが明らかにされていくんだろうな、と思う。このお話は、悪人がいない。会長の原様は、確かに、腹黒とか狸じじいとか呼ばれているけれど(有能な部下を持つ上司は、部下から見たらそうだよね)、部下の長谷氏以外には、とても穏やかな人。だから、今回の太蔵さんの話は、気になるけれど、たぶん、長谷さんのことを考えて...続きを読む

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  • ラブファントム 5

    どんだけラブラブ(笑)

    ホテルの心霊話で、固まってしまう百々子も可愛いい。百々子を回収する長谷さんもカッコいい。そして、ハローウィンの仮装する長谷さんもカッコよかった。そして、クリスティーヌに仮装した百々子に対して、自分以外の人に可愛くされていることに腹が立ってしまうほどのべた惚れ度合も最高でした。怪人長谷さんが恐れるものが、愛する故というのも、これまた心震えますね。初詣でも、百々子の振る舞いに自然と笑みが浮かんでしまう長谷氏が、なんとも微笑ましい。とにかく無敵な二人。次巻も楽しみでしょうがないです。

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  • ラブファントム4

    溺愛!まだまだ続くよ

    新しい登場人物「陸」くん登場。って猫です。しかし、長谷氏は、期待通り、猫にまで嫉妬。いいですね~。安定の二人の相互溺愛ぶりはもちろんのこと、この巻では、長谷と深見の出会いがあるのが興味深い。二人の出会いのエピソードでありつつ、長谷氏の普通じゃない境遇と、若いころの自分の境遇に対する彼の過ごし方、考え方が出てきていて、それはきっと百々との関係ともかかわってくるんだろうなと思う。個人的には、長谷が深みに言った「労働なめるな!」というセリフが、間違いなく、今日の長谷氏の基礎を作っているんだろうなと思いました。

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  • ラブファントム 3

    またまた甘い!

    ほんの数日会えないだけで、会った瞬間に燃えちゃうって、それって女性の理想でしょう!?百々は嫌味なく可愛くて、百々を溺愛する長谷さんに、思わず「だよね」って激しく同意してしまう(笑)。新しい登場人物「原様」はいい具合に、腹黒いのだけど、長谷さん以外にはまったく迷惑を掛けない「立派な腹黒さ」で、それもまた素晴らしい。この巻では、百々を想う後輩の相良くんが、百々の対して頑張っているところがぐっと来た。この漫画の主人公は、全く嫌な奴というのがいないのが、素晴らしい。相良さんは、長谷さんのライバル(というにはまったく勝ち目のない試合だけど)だから、従来だったら、主人公である長谷の応援のため、相良さんに対...続きを読む

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  • ラブファントム 2

    とうとう(^^♪

    溺愛する百々子の家に通いつつ、なかなか手を出さずにいた怪人長谷が、とうとう百々子を家に呼んで結ばれてしまうのが、この巻の始まりです。そして、天然というか、自分の感情にとても素直な百々子は、長谷の同棲の申し出を受け入れて、晴れて一緒に暮らすことになりました。可愛い百々子に惚れる職場の後輩が出てきたり、長谷を昔から知っている友人深見が出てきたりして、さらに楽しくなってきたけれど、百々子と長谷は、安定の双方向溺愛ぶりです。

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  • 永遠のイブ

    もっと追いかけよう!

    リン・グラハムによる傲慢ヒーローと、ちょっと世間知らずな雰囲気を漂わすヒロインの話。ヒーローが、自分が妻と子供を失った後に、19歳の子の手に落ちるとはプライドが許せないこともわかるし、19歳の子がもつ純粋さを信じられないのも分かるけれど、自分の気持ちがわかったなら、去っていく彼女をしっかり追いかけようと思った。ヒロインも、ずっと恋していた男性が自分を振り向いてくれたと思ったとたんに失恋したと早合点して、他の男性と遊んだり。。。傷ついた彼を癒したいと思っていたわりには、あっけなく失恋を認めるさまがちょっと残念。そういう感情がジェットコースター並みに動くところが若さと呼ぶのかな。ギリシア人の恋愛っ...続きを読む

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  • ラブファントム 1

    天然ナイス!の一言

    超完璧なスマートな大人の男性が、超天然な小娘にころりと愛してしまう、という、もう甘くてたまらないお話です。百々子は、自分の勤めるホテルで偶然にも、怪人と言われるほどよくデキル男性と出会いますが、お互いにどうも一目惚れっぽい感じ。一目惚れといっても、お互いで会った時に、ではなくては、キスした時に、お互いが運命の相手だと感じてしまうところが、なんというか、大人の恋愛の始まりという気がして、次が楽しみでなりません♪

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  • リセット

    可愛い♪

    表題作「リセット」は、学生時代に憧れていた男性と再会という王道ラブストーリ。主人公の友人のアドバイスが、いちいち可愛く、的を得ていて、それも良かった。同時収録の「私の純愛男子」は、飲んだくれの女子と図書男子の話で、最初は、女子が優位かと思っていたらそうでもなく、男子が報われて良かったと思いました。どれも可愛い話で大好きです。

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  • 不埒(ふらち)な求婚者

    可愛い話

    ちょっとのんびりしたヒロインの由佳と、不埒な求婚者である上戸さんが織りなすかわいい大人の恋愛物語でした。全く違う二人が、最初はあべこべながらも、お互いにぞっこんになっていく過程が、見ていてい楽しかった。二人の会話とか、雰囲気とか、花田先生は、女子の心に響くおしゃれ心をくすぐるのが上手なこともあり、読むたびに、ほのぼのした気分にさえてもらえます。

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  • 愛する資格

    ジーンと心に染入る話

    主人公のリサは、10代の頃、厳しすぎる親に反抗して黙って友人の主催するパーティに参加して酔っぱらってベッドに横になっているときに、父親に見つかり連れ戻される。そのベッドには男の子も寝ていて、父に猛烈に怒られ、父と一緒に来ていた姉の婚約者の兄であるジョエルにもさげすまれ、それ以来、彼女は男性を愛せないでいた。10代の頃の失敗は、小さいことが多いけれど、本人にとっては乗り越えることにかなりの努力を必要とすることがある。今回のリサの失敗は、父の逆鱗に触れたこともあって、一般的にみれば、大した失敗じゃないはずなのに、彼女にとってみれば、乗り越えるために相当の努力が必要で、8年経った今でも、乗り越えられ...続きを読む

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  • 誰だって恋は必要

    頑張っている女の子たち

    ショップ店員さんの話が3話入っていて、2つは続きものでした。最近店長に昇格した主人公の美穂は、仕事がうまくいかずに落ち込むことばかり。そんな美穂に上司が、僕に恋してみてと誘います。職場恋愛は、秘密にしないといけない恋の一つ。職場では冷たい恋人上司(もちろん社会人として常識的な対応)に美穂がイライラしたり寂しく思ったり。仕事も恋も頑張っている女の子の気持ちの浮き沈みも可愛らしく共感も出来ます。恋人上司が彼女の気持ちや態度を収めるやり方がとてもスマートでかっこいい。彼は言葉は少なめだけど、彼女のことをとてもよく理解しているのがわかる。そして読後は安定したほのぼの感で、幸せな気持ちになれます。もし頑...続きを読む

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  • 目覚めたら花嫁

    そりゃ惚れるよね。

    私は佐柄きょうこさんの絵がとても好き。というのもヒーローが超ハンサムに描かれているから。この話を読んで原作にも興味があったので原書を読んでみたところ、漫画の方がずっといい話になっていました。ハーレクイーンだと日本人にはよくわからないほど女性が気が強かったり、男性がややこしかったりするんですが、佐柄先生の作品はどれもきちんと日本人好みの作風に仕上げていて、この作品の仕上げ方もみごとだと思いました。伝説なんて本当に意味がないと思いつつ、伝説通りに惹かれて行ってしまうヒーローとヒロイン。村中の人たちがお互いを知っているような田舎町が、ヒロインである孤児のアヴェロンにとってはとても親しみにある温かい人...続きを読む

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  • 億万長者と籠の小鳥

    しっとり大人の物語

    記憶を失った世界的ジャズシンガーのエイプリルとホテル王のセスとの恋物語。多分、お互いに一目ぼれしたんだろうな。だから、彼は、彼の弟がエイプリルと交わした契約書を無効にできると確信していたにも関わらず、彼女の記憶を取り戻すのを手伝ったのだと思います。彼女は音楽家で、自分の気持ちを認めるのが早く、他方、ホテル王のセスは、自分がエイプリルに惹かれていることはわかっているけれど、それがビジネス上有利にしたいだけなのかどうか、自分でも答えが出せずにいる。ビジネスでは相当のやり手でも、愛に関しては憶病な男性が、エイプリルの大きな愛によって目覚める話でもありました。さすが藍まりと先生だけあって、まとめ方がと...続きを読む

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  • 惑いの庭で伯爵と1

    けなげな女の子の素敵なお話

    ポーリーンは、両親を亡くし、看護婦になるための学費を稼いている女の子だけど、自分の不幸にめげずに前向きに生きている。1巻は大型犬に恋してしまいそうになるところまでの話。

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  • キスは金曜日に〈ボスには秘密!I〉

    エレベーターって!?

    エレベーターでって本当にびっくりな話ですが、ヒロインのシャロンもとても慎み深い性格(エレベーターで、、、だけど(-_-;))で、ヒーローのジャックは、切実で出来る男という印象の強く、二人の恋愛模様をみるのは面白かった。ジャックは、過去に女性に騙された経験があり、シャロンを十分に知る前は警戒心からくる発言が多く、シャロンを傷つけてしまうのだけど、誠実に対応しようと一生懸命になっている態度にとても好感がもてました。シャロンもとても頑張り屋さんでけなげなので、自然に二人の恋愛を応援できる話です。別の話に続いていく社長の子供探しが楽しみ。

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  • ハッピーなトラブル

    自分の生き方を見つける物語

    原書の題がA special kind of familyというだけあって、ヒーローは、医者である養父母の下で育ち、自分と同じ境遇のこどもたちを里親として引取り育てている。ヒロインは愛されながら医師になり、思い遣りのある幼なじみとの結婚を期待されている。ヒロインの家族関係をかなり説明を省略してしまったのだけど、ヒーローもヒロインも普通とはかなり違った境遇で育ってきた。それがa special kind of familyで、こんなカタチの家族だってあるんだよ、というのがこの話の中心にある。ヒロインは、みんなからの愛情に感謝しつつも、家族の思い描く人生と彼女の人生に違和感を感じ始めて、自分の道を...続きを読む

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  • 眠れぬ夜の過ごし方

    読んでよかった💛

    恋人と進展しない関係に悩んでいる彼女が、会えない夜に彼氏に電話で大胆な提案をします。電話を受け取った男性は、すぐに間違い電話だと気が付きますが、ついつい彼女の提案に乗ってしまい、毎晩電話を楽しむようになりました。ところが、男性の方が偶然にも電話の彼女を知ってしまい、もろにタイプだったことから、懸命にアプローチしますが、女性は毎晩の電話によって彼氏をうまくいっていると思っているので見向きもしません。間違い電話を受けた彼は警察官で、職場でも信頼のある男性です。真実を伝えないと思いながらも、これ以上嫌われるのが怖くて伝えられない気持ちもよくわかります。読みながら頑張れ!!と応援していました。間違い電...続きを読む

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  • 恋するブライズメイド

    超かわいいお話です。

    デイジーは、兄の幼馴染のロバートに恋し続けている。でもそれはロバートには秘密。そして、デイジーは、この恋心に終止符を打とうと決めます。画中にある曜名さんの絶妙な合いの手がとにかくツボ。デイジーの恋心は切ないはずなのに、曜名さんの軽快な突っ込みで、とても明るい雰囲気になっています。曜名さんの話は、このように誰かの作品でもご自身の作品でも、明るいのが魅力です。

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  • 猟番の花嫁

    婚約者が可哀想すぎる(笑)

    ハーレクイーンでこんなに男性を可哀想というかみじめと思ったことはないくらいヒーローの立場が悲惨だった。ヒロインのクロエは、父の決めた相手との結婚式をまじかに控えて、この結婚を阻止すべく兄の協力の下、自作誘拐を思いつく。そうすれば、自分の評判が下がり、相手が結婚を取り下げるだろうと考えたから。他方、2年間の婚約期間中、婚約者のアンソニー卿は戦場に赴き祖国のために戦い、危険な目に会うたびにクロエを思い出して奮起していた。自分の顔を全く覚えておらず、結婚の承諾をしたことさえ記憶が怪しいヒロインの心を動かすべく奮闘するヒーローはひたすら不憫だったけれど、プライドがずたずたなはずなのに、それ以上に好きな...続きを読む

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  • あなたとウエディング

    最高コンビ!

    ストーリーテラーの天才リズ・フィールディング女史と日本人向けに話をまとめるのが上手な佐柄先生の最良コンビ作品だった!私はハーレクイーンの主人公がおデブちゃんだと知った時は衝撃的だったけれど、この話は面白かった。ヒロインのドティは、美人である面には無頓着で、自分の興味対象には情熱に突き進む強さをもつ才能豊かな芸術家であるけれど、男性の騙された過去を持ち、そのことで過食症になってしまったし女性。彼女は愛する妹の結婚式のために、痩せることを決意して、そこで、ヒーローと出会う。ヒーローは、過去に大きな挫折をしたけれど、それをバネにビジネスを成功させ、かつ女性にもひどい目に会ったことのある男性だったけれ...続きを読む

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  • 舞い戻りし花嫁

    ヒーローの心に広さに乾杯!

    3連作の最後の作品。主人公リンドハースト少尉の周囲の人たちを落としいれた犯人が分かり無事事件は解決。リンドハースト少尉かっこよかった~。彼は妻ジョージアナは、4年間の別離を苦しまなくてはならなかったのだけど、リンドハースト少尉は妻の行いがすべて自分の態度にあることをきちんと反省している。この時代の男性ってそんなことをしない印象(私の超偏見)があるのだけど、彼は、妻の行動を他人のせいにすることなく、自分せいだと反省し、彼女を気遣い、おもいやり、きちんと伝えるべき大切なことを伝えるという超出来た男性だった。物語と言えども、ぜひ幸せになってくれ~と叫びたくなった。佐柄先生の絵は、男性が超カッコいい!...続きを読む

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  • 明け方に止む雨

    世界観が好き♪

    草間先生の作品を初めて拝見しました。草間先生のイラストは、BL小説でお目にかかっていましたが、草間先生の作品自体を見るのは初めてでした。一言でいうと、私はこの世界観が好きです。融通が利かないくらい真面目で、一本気な裁判所事務官の山田と山田から見てちょっと胡散臭い感じのする隣人の天間、理知的かつ冷静な裁判所書記官の里村と里村に一目ぼれする刑事。そのほかにも、外国の話で、村はずれにする風景画家と地主の息子の話も入っています。どれも、話は短いし、淡々時間が進んでいるような感覚がありながら、どこか色っぽいあでやかな雰囲気があって、読み始めてしまうと抜け出せないような物語の力を感じました。草間先生の作品...続きを読む

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  • それは運命の恋だから

    乙女男子にやられた!

    主人公の巧は、社内では、結婚にさらされ興味ないクールな男子で通っている。しかし実際はロマンス文庫を読み耽るロマンチック男子でありゲイでもあった。30歳近くになり、このまま待っているだけじゃだめだと、ゲイのカップリグパーティに出席。カップリングが成立した細谷と付き合うことになった。デートを重ねるごとに、細谷の気遣いややさしさに感動する巧だけど、ふとしたきっかけで、細谷がゲイではなく、ゲイのカップリングパーティへは、従兄の付き添いで来ただけだということが判明して、遊ばれたと巧は傷ついてしまいます。細谷は確かにゲイではなかったのだけど、巧の純粋な気持ちや繊細さに触れにつけて、大切な人だという気持ちを...続きを読む

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  • BlueMoon,Blue~between the sheets~【電子限定おまけ付き】

    続きも最高!

    これも最高だった~。一瀬と高史が無事恋人同士に収まって、生きている世界の違いに、少々思い悩む高史だけど、一瀬は大人の抱擁力で、お互いが大切にしている共通の価値観を伝えていく。エロいのかもしれないけれど(いや、かもじゃないな、エロイんだ)、汚らしいような部分は一切なく、どこもかしこも美しかった。今回は、高史に惚れてしまった可愛い後輩が出てきたけれど、3巻目は、一瀬に惚れた男性という、手ごわいライバルが登場するのもいいんじゃないかと妄想しました。橋本先生ぜひ3巻目もお願いしたい!

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  • between the sheets~ビトウィーン・ザ・シーツ~【電子限定おまけ付き】

    甘々に甘やかされて~

    外資系ホテルの社長で仕事は出来るし、モテるだろう色男の雰囲気が抜群の一瀬が、バーテンダーの高史を最高の餌と最上級の甘い言葉で、たぶらかしていく物語。つれないようで、少々魔性がかっているけれど、実は、真面目な高史が、天然の遊び人である一瀬に翻弄されていく様子が、たまらなく可愛くていい。エロいといったらきっとエロイんだろうけれど、いやらしさを全く感じなくて、そこがとても良かった。一瀬は遊びなれた人だろうけれど、懐が抜群に深いところが素晴らくて大好き♪

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  • ミスター・ロマンチストの恋

    ほっこり可愛い乙女男子

    高校三年生の千野純直は、行動の全てがカッコいいと評される品行方正、頭脳明晰な男子だが、実は1年前から1学年下の有坂和志にうじうじ恋している乙女心満載で、看板に偽りがありすぎている男子。そして、恋されている有坂和志は、千野の重たい恋心を大切にする心優しい男子だった。だから、とってもほっこりした。砂原先生は、彼らの10年後を書こうと思っていた、とあとがきに書いてあったけれど、それも読みたいし、二人をたきつける朋巳視点の日記も読みたいなと思った。主人公の二人と違って、見た目だけが女の子のような朋巳が、おそらく、一番普通の神経の持ち主でもあり、口は悪いけれど、友人への想いが溢れていて、きっと彼がつける...続きを読む

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  • 人魚姫のハイヒール

    女装だけど女装じゃない男子

    入社以来、3年も思い続けている加賀谷の前で、思いがけず女装男子を装うことになってしまった瀬戸と超モテ男の加賀谷の話。作者の安西先生も書いておられる通り、主人公の二人は、「とにかく自分が好きだ」という気持ちを強く持って、それで自分の出来ることとやりたいことを考えるタイプで、「無駄に悩まない」ところがすごくすっきりして好きでした。女を切らさないような男子が、必死に好きな人を追う、そして、その追われる方は、自己評価がそんなに高いわけでもないけどしっかり自分を持っている性格って、読んでいてとても気持ち良いです。余談ですが、女装した男子ってみたことないけど、きれいな人は、顔から所作からきれいなんだろうな...続きを読む

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  • 隣の嘘つき《小説版》

    顔は怖いけど心は甘々

    ゲイであることを隠しきろうとして失敗した高瀬と、ゲイでることを隠さない伊藤。高瀬は結婚まで考えてた女性に、伊藤は、女と浮気された上に、子供ができたからと振られた。前半は恋人になるまで、後半は恋人になってからで、伊藤にぞっこんの高瀬の態度と、愛されて大切に扱われることに慣れていない伊藤の初々しさが、扱いのひどかった元カレと比較されていてとてもすっきりする。プレゼントで大切なのは、プレゼントそのものじゃなくて僕のために選んだっていう想いなんだよ、高瀬に伝えられて、伊藤がしひしひと愛されいることを感じているところも素敵だった。愛された経験があまりない伊藤が、ゆっくりゆっくり高瀬に甘やかされて、このま...続きを読む

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  • 何度でもリフレイン

    戻りたいという気迫が良かった!

    大学一年の時に、一目ぼれして恋に溺れた二人が、10年後に再開してする話。佳史は、入学当時に出会った真下に一目ぼれしてぐいぐい押し押しかけ女房のような勢いで二人は付き合うことになる。しかし、1年もたたないうちに、真下の家庭の事情で破局。そして、10年後に二人は再会したとき、佳史は、もう一度やり直したい想いを抱えて必死にアプローチ。友達でもいいからと真下とのつながりを持とうとするが、真下も、佳史に惹かれるものの彼への愛の深さゆえに、10年前のような破局を恐れて、佳史と距離をおこうとする。でも、10年間、誰かと付き合うたびに真下への愛を確認してきた佳史の方がずっと上手で、必死で、真下があっというまに...続きを読む

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  • 心を半分残したままでいる(3)

    記憶を失う怖さ

    記憶を失うことを始めから知っていて生活していかなくてはいけない運命を背負った静良川。彼には恋人がいたけれど、彼のことも記憶にはない。だから二人にとてもつらい月日が待っていたけれど、この巻で無事に落ち着きます。恋人に存在を忘れられる中上と、恋人を忘れることを恐れる静良川。中上は、離れている間に、記憶がなくなるという特異な病気を持つ静良川への想いをとても強めているし、それに、もう10代のように、失っても待つだけという態度でもなくっているような気がして、これからの二人の生活、たとえ、4年後にまた静良川がすべての記憶を失っても、彼を探し、彼との関係を作り出していくことをしていくんだろうな、と信じられる...続きを読む

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  • 心を半分残したままでいる(2)

    二人の過去編

    二人の過去の物語。恋人として付き合ったのは1年もないけれど、中学生の衛と、高校生の静良川が互いに存在の近い友人として付き合っているころから、恋人になるまでの話で、二人の視点から書いてあるので、楽しめました。二人が知り合った直後に、静良川の記憶がなくなるという事態になり、衛が彼の病気を体験したということが、その後の中上の態度に大きな影響を与えたんだろうな、と思う。彼の病気の理解がなかったら、4年も待てないよね。もちろん、待とうと思って4年待ったわけじゃなくて、日々過ごしていたら4年という歳月が流れてしまったというだけなんだと思うけれど。

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  • 心を半分残したままでいる(1)

    記憶が消えるって辛い以上

    記憶喪失の話は、大抵の場合、何かのきっかけで記憶が戻ってくるという印象があったけれど、この話の主人公の静良川は、記憶が戻ってくることがない上に、慢性的に記憶喪失が起きる持病を持つ。今の彼は、過去2年分の記憶しかなく、過去に自分がつけたMという恋人探しをしている最中だ。切ないのは、恋人の顔を見ても、恋人の名前を聞いてもピンとこないところだろう。恋人と行ったというところに足を運んでみても、記憶が戻るどころか、心が何かを感じることもない。記憶をなくしている静良川の諦めたような、でも、必死でもがいているようなそんな視点はとても痛々しいけれど、静良川が忘れられてしまった彼を大切に思う身近な人たちの気持ち...続きを読む

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  • 初恋大パニック 【イラスト付】【電子限定SS付】

    コンプレックス同士の恋模様

    出会った当初から、お互いがお互いのコンプレックスを刺激していたため、最初はお互いの相手に対する印象が最悪で、関係もがんじがらめにこんがらがっていたのですが、その糸がだんだんほぐされていって、ついには敏腕と言われる編集者が、大型新人作家に撃沈する話です。仕事は超一流なのに、恋愛経験値はゼロの編集者が、人が羨むほどの文章の才能を開花させているにも拘わらず、人間嫌いで付き合いが出来ない若者の編集担当にっなたことがきっかけて、文才に嫉妬しつつ、仕事を割り切って新人を懐柔していくうちに惚れられてしまい、ついに若さと情熱にに陥落してしまいます。そして、イケメン新人作家は、人付き合いはできないけれど、恋愛経...続きを読む

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  • すみれびより

    じわじとくる温かい話

    月村作品で、これもトップ3には入る話です。地味と言われれば地味なのだけど、登場人物たちの想いがとても丁寧に書かれているだけではなく、不幸の権化のような境遇でも、折れずにいるひたむきに生きる主人公がとにかく美しくみえました。人を不幸にするのは境遇ではないと言われているようでした。ふとお礼を言いたい瞬間に「ありがとう」と言葉にできる素直さも、彼を追いかけてきた初恋の彼を信じられないのではなく、愛されるだけの価値が自分にあることが信じられない、と本気に悩む姿もいじらしい。そんな主人公の芙蓉に、かなりの執着で迫る本町や、二人を温かく見守るおばあちゃんや同居人もみな優しくて、何度読んでも心にじわじわ来ま...続きを読む

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  • きみの処方箋

    泣ける!の一言

    月村さんの作品の名で、大好きな作品の一つです。自分だけ家族じゃないといじける智朗と、智弘の従兄の克己の話が中心で、いじけた視点から見る人生や人間関係の景色と、心を強くもち、温かい視点から見える人生の景色の違いを明確に示してくれる作品でもあり、高校生たちの自分の想いが上手く表現しきれないもどかしい気持ちがよく表現されていて、何度読んでも感動の嵐です。研ぎ澄まされる前の繊細だったり、痛々しい感性がとても美しく描かれていました。あんなに明るい克己の過去、厳しい伯父さんの想い、伯母さんの温かさなど、自分自身を振り却って、学びたいことが沢山ありました。

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  • 甘い嘘

    7年の片思い

    だらだらと体の関係だけを続けてしまっている七生と佐倉。最初からずっと佐倉のことが好きだったのに、遊び人を自称してしまって、そのまま本当のことを言えずに佐倉との関係を続けていた七生。7年間の関係は、長いようだけれど、振り返ってしまえば七生にとってみればアッという間だったんだろうし、佐倉にとっても七生への気持ちをはっきり自覚するには、この7年は二人には必要だったのかもしれない。そのおかげか、お互いの気持ちを確認したあとの二人は超甘い(笑)。個人的には、佐倉の過去の話よりも、偽装結婚の話の方が、とても生生しく切なかった。

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  • 好きで、好きで(2)恋みたいな、愛みたいな

    愛される自信を持つ第2巻

    10年付き合っている穂木と志方。「すきで、すきで」の続巻で、二人の同棲生活が始まります。穂木の甥っ子を預かって疑似家族体験をしたり、家族にカミングアウトしたりと盛り上がりはありますが、なによりも、自分の気持ちでいっぱいいっぱいだった穂木が、志方の自分を想う気持ちに自信を持っていく話でもあります。愛しているだけじゃなくて、愛されていると穂木が実感できる流れが、とても美しいと思いました。

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  • 嫌よ嫌よも好きのうち?

    ニヤニヤが止まらない!

    裕貴は、女子とクラフトしているのが楽しいふわゆる系で、大家のおばあちゃんとのんびりお茶を楽しめるような恋愛には無関心な男の子。他方、大介は、小学校の時から裕貴のことが好きでたまらない。裕貴は強引な性格の大介を幼馴染だと認識はしているものの、あまり好きじゃない。しかし、あれよあれよのうちに、裕貴の大介に対する恋愛温度が上昇してきて。。。。おっとりすぎる性格の裕貴と、その裕貴に心底メロメロにされている大介のテンポ良い展開や会話から、小さいときから、裕貴の天然ボケキャラにボスキャラの大介が翻弄されてきたんだな、と想像すると、ニヤニヤする自分を止められなかった。

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  • 好きで、好きで(1)【電子限定SS付き】

    10年経ってもまだ好き!?

    高校3年間、ずっと志方が好きで、高校卒業を機につく会えることになった穂木。大学社会人を経て、つきあって10年になるけれど、穂木は、ずっとずっと志方が好きでたまらない。穂木の想いが可愛すぎるし、志方は愛情表現を得意とするタイプではないけれど、穂木が思っているのと同じくらい、穂木が愛しくてたまらない様子。相手を想うあまりに空回りしたりもするけれど、甘々な二人がとくにかく可愛かった。

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  • WISH

    温かい人間関係

    月村さんが好きで、全作読んでいますが、これがデビュー作のようですね。月村さんらしい観察眼で、人の気持ちの繊細な部分を見事に表現しまくっていて、すごい作者さんだな、と改めて感じました。人の立場や関係性で、物事の見方は変わってきますが、それぞれの立場の繊細な気持ちの揺れ、考え、気持ちが見事に表現されていて、あっという間に世界に引き込まれてしまいました。「だれかを傷つけたり、不愉快な思いをさせたりして幸せになってびくびくしているよりは、誰かのせいで不幸になったんだって責任転嫁している方が楽チンだもの」って響子ママのセリフなどぐっときます。その後、それを自覚して「自分を押し通して幸せを維持し続けていく...続きを読む

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  • 恋は甘くない?

    いえいえとっても甘い

    とても甘々で可愛くて心もたっぷり温まる話です!関取のような男子たちが作るスイーツ研究会っていうのも、楽しいし、スイーツ研男子たちのキャラが可愛い! 何事にもノーと言えない睦月は消極的すぎると思ったものの、読んでいるうちに、徹底してNOと言わない態度を立派だとさえ思えてきた。イケメンで自分の意思をはっきり示す川久保が、そんな睦月にぞっこになのが良い。川久保を好きだという沢渡は、睦月から川久保を奪うと宣言しつつも、睦月を応援したりしていてナイスキャラだった。
    スイーツ研の先輩ミコちゃんと、先輩の地元に住む元カレの話も楽しかった。一途なのも、主人公たちの性格が明るいのも、読んでいて楽しかった。こん...続きを読む

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  • 恋に燃えて

    一途な少女の話

    兄の親友にずっと恋してきた女の子。兄が彼の婚約者を奪っても、その後自暴自棄になった彼が女性と遊びまくっても、ずっとそばで彼を愛しつづけていて、とうとう彼が陥落(笑)。というか、最初から陥落していたけれど、親友の妹には手が出せないって思っていただけだったようだ。気持ちが通じたとたん、ぐいぐいと進んでいく主人公がとてもかわいかった。自分の婚約者を取った親友の妹だけど、どうもその兄とも子供時代からの友人だから一時は仲たがいがあったとしても、そんなに険悪な関係になったわけでもないようでした。男性にしてみれば、婚約者を取られるって結構なダメージで、その妹との関係も違う方向にもいってしまうと思うけれど、周...続きを読む

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  • 遅れてきた花嫁

    しっとり育む愛

    男性視点のお話でした。恋人と情熱だけでつながっていたり、調子のいい男を忘れられなったり、それぞれ過去や、まだ過去になってない恋を引きずっている二人が、自分にあった愛し方の出来る相手を見つけ出し、互いに理解しあっていこうとする話でした。そして、小さい街だけに、噂好きのご近所のおば様方が愛らしいかった。JET先生の絵は、あまり好みではないはずのですが、どの話にも、常に情熱的な雰囲気が出ていて引き込まれてしまい、結局何冊も持っています(笑)。

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  • 雇われた億万長者〈恋愛の掟 I〉

    頑張れ真面目女子!

    親友のために、急いで結婚相手を探そうとする主人公たち。親友たちがキラキラ美人なのに対して自分は可愛くないと、親友たちを愛しながらもついつい自分を卑下してしまうエリスは、フランス語で博士号を持つ秀才。過去の男性からは、家庭に入ることを望まれて結婚へのあこがれはすっかりなくなっている。しかし、世話好きの母からお見合いを迫らることから、妹の結婚式に婚約者のふりをしてくれる役者を雇うことにした。ところが、二人とも互いに一目ぼれしてしまって!?という話でした。エリスは、親友たちよりも劣っていると思っているけれど、絵が素敵なのでとても素敵な女子に見えました。先生の描く女子も特に男子がカッコよくて、そして主...続きを読む

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  • 黒騎士と悲しみの乙女

    頑張る女性は素敵だった

    美しく人気者の妹にコンプレックスを持ちつつ女優を目指す主人公と、同様な境遇を持ち、自分が自分を評価することの大切さを教える敏腕人気映画プロデューサーのヒーロー。ヒーローは最初からヒロインにメロメロ。そして、ヒロインは、ヒーローの力に寄らずに、自分の力で夢をかなえることを決めます。実力があるなら別に敏腕プロデューサーの愛人ってことでもいいんじゃない?と彼も言うし、私も思ったけれど、彼女はそれでは自分が自分を評価できないと、彼の教えに従うことを決意したのでした。彼女の成長はあっさり描かれてしまっているんだけど(ここも一つの長い物語になってしまうものね)、素敵なロマンスでした。

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  • 仰せのままに アブノーマル・スイッチ

    お互いがいいならSMもあり。

    これは、「アブノーマルスイッチ」という本編の続編です。SMが好きな男の子と、同期のその彼と付き合うことになった女の子の話。アブノーマルスイッチの方で、付き合うまでの経過があり、この本は、付き合い始めた後の二人の話になります。私はアブノーマルスイッチはコミックで読みましたが、こちらが楽しかったので、続巻は本を購入。SMの話は初めてでしたが、二人の性癖というのかな、そんなのは、二人が良ければいいんじゃないと思わせてくれた(笑)。それに、この小説はSMと言うほどSM感がない。それよりも、藤澤君が芽衣にハマっていく、嫉妬深くなっていく、独占欲が強くなっていきつつも、彼女への思いやり、彼女を理解しようと...続きを読む

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  • 灰色の伯爵【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】

    無口で無表情だけど、デレデレ

    さちみ先生のコミック版で最初に読み、こちらの原作を読みました。全然違っているので、二つ読んで大満足。
     責任感のある立場を自覚し、小さいころから自分を律することに重きを置いて、感情を表に出さずに生きてきた伯爵が、快活で思ったことを言わずにはいられない少女に一目ぼれします。財力にものを言わせて彼女を花嫁に迎え方は、褒められた方法ではないけれど、彼は彼女のことが大好きで、彼女の人生に対する責任をきちんを果たす心構えは、現在にはない責任感の在り方なのかな、と伯爵の彼女への強い想いを羨ましく思いました。彼女の子供っぽい癇癪を、楽しみの一つにしてしまう大人の伯爵で、そういう点でも、彼女にデレデレなのが...続きを読む

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  • 灰色の伯爵

    伯爵可愛い!!

    この伯爵可愛すぎる!!大金持ちで、領地では理知的で物事に動じない領主として人々の信頼を得ている伯爵だけど、実は、ケイトが好きで好きでしょうがない。ケイトもそのことが、あとからじわじわとわかってきて、伯爵のことを信頼し、好きになっていきます。こんなに大切にされたら、愛さずにはいられないよね(笑)!結婚して、領地に奥方を連れてきたとたんに殺人事件が何度もおきてとても物騒なのだけど、ケイトを守り抜こうとする伯爵がカッコいい。こちらが面白くて原作を読んだら、全然違っていました。この作品の面白さは、さちみ先生の力量によるものだということがよくわかりました。原作も全く違った面白さがあるのでお勧めです。

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  • 悪戯―蜜惑の連鎖―

    高校生のくせのある純愛物語

    3話入っていて、主人公は別々だけれど、繋がっているのが心憎い。主人公の女の子たちは、クラスで目立っている存在ではなく、自慢できるような特技があるわけでもない、隣に座っていそうな普通の女の子たち。悪戯って題で、確かにいらずらをしているのだけれど、お互いの想いは、もてあそんでいるというような、相手の気持ちを無視する気持ではなく、相手を好きって気持ちがそこにある。どの話も最後の成就するから良かった。

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  • 欲ばりな首すじ【電子特典イラスト付】

    絵につられて買ったら正解だった

    人に言ったら憚れるような趣味趣向を持った二人のお話でした。月島は仕事が出来るし、カッコいい上に、特に浮いた噂もなく、プライベートで美里と関係ができると、彼女にとても優しい。美里は気が強いけれど、不器用で素直でいい子だった。月島も美里もお互いにあっという間にのめりこんでしまっている。月島ののめり込みようが、私が好きです。二人に邪魔が全く入らないでの、安心して二人の甘い世界に浸れます。

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