【感想・ネタバレ】灰色の伯爵【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】のレビュー

あらすじ

無口で無表情な伯爵は、困窮する娘の身柄を要求した!

嘘よ! 私があの伯爵に買われたなんて。おじが賭事で作った借金を肩代わりする見返りに、冷徹と名高いコールドベック伯爵は私との結婚を要求した……。激しく動揺するキャサリンの耳に、力強いノックの音が響いた。「コールドベックです。あなたとお話ししたい」伯爵はキャサリンに反論を許さず、その日のうちに式を挙げ、2日後には彼女をヨークシャーの領地へ連れ去った。そのときのキャサリンは夢にも思わなかった。自分を買った夫に、狂おしいほど恋い焦がれる日が来ようとは。

■いっさいの感情を封じた冷淡な伯爵と、孤児たちを救いたいと願う心豊かな乙女。対照的なふたりが夫婦となって、どんな結婚生活が始まるのか? 甘く切ない想いが交錯する、リージェンシーの名作。
*本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

無口で無表情だけど、デレデレ

さちみ先生のコミック版で最初に読み、こちらの原作を読みました。全然違っているので、二つ読んで大満足。
 責任感のある立場を自覚し、小さいころから自分を律することに重きを置いて、感情を表に出さずに生きてきた伯爵が、快活で思ったことを言わずにはいられない少女に一目ぼれします。財力にものを言わせて彼女を花嫁に迎え方は、褒められた方法ではないけれど、彼は彼女のことが大好きで、彼女の人生に対する責任をきちんを果たす心構えは、現在にはない責任感の在り方なのかな、と伯爵の彼女への強い想いを羨ましく思いました。彼女の子供っぽい癇癪を、楽しみの一つにしてしまう大人の伯爵で、そういう点でも、彼女にデレデレなのがよくわかります。表情からはわからない伯爵の優しさや思いやりを読み取り、彼の閉じられた感情を開放していく彼女もとても見事で、お互いの愛情がどんどん深くなっていく雰囲気をとても丁寧に書かれていて、とても安心して二人の関係を読んでいくことができます。といっても殺人事件が絡んでいるから怖い雰囲気もあるんですが。コミックと違い、ホットなシーンも満載でした(笑)。

0
2020年04月27日

「ハーレクイン・ロマンス小説」ランキング