あらすじ
静良井真文(しずらい・まさふみ)には一年半以上前の記憶がない。記憶障害を起こしやすい彼は日々を日記に綴っており、それをもとに恋人だった『M』という男を探していた。ある日ふとしたきっかけで行きつけの喫茶店のマスター・中上と親しくなる。彼の申し出で一緒に『M』を探すうち、静良井は中上に惹かれていくと同時に、彼――中上衛こそが『M』ではないかという考えを抱き始め……? 長篇ドラマティック・ストーリー開幕!!
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サスペンスだった!?
記憶喪失のBLだと読み始めたら、びっくり、サスペンスじゃん!?久しぶりに続き気になる作品に出会って、あっという間に読みました。もちろん、これから続きも読みます!!
泣けました。
1~3巻まで、一気に読みました。
切ない気持ちに涙し、夢中になって読み続けました。
記憶喪失や家族関係により、3人の愛する気持ちが絡まり…皆幸せになって欲しい!と。
現在と過去が入り交じり、Mの存在が明らかになっていくところなど「あぁ~そうかぁ」と引き込まれて行きました。
読んで良かったです。
早く読めば良かった
まだ1巻のみの感想ですが、面白いし甘さも切なさもあるストーリーでした。
1年半より以前の記憶を失くした静良井(受け)と彼が通う喫茶店での何気ないシーンが読むほどじんわり胸にきました。
静良井がいつも何気なく座る窓際の席、癖になるほど美味しいオリジナルブレンドの味…。1巻ではまだ謎のままですが喫茶店のマスター中上の静かだけどひたむきな想いが会話や喫茶店でのそこかしこに散りばめられているように感じられました。
1巻の前半で1度は想いを重ねて幸せな夜を過ごしたのに、その後の展開に軽く絶望しましたね。中上の気持ちを察すると苦しいだろうな。でも読んでてすごく面白いしどうなるか気になる。
長編なので手を出さずにいましたがこんなに面白いなら早く読めば良かった!と思います。
イラストも2人ともイメージに合ってて想像が膨らむ綺麗な絵でした。
Posted by ブクログ
喫茶店のマスター×記憶障害の常連客
記憶障害を起こしやすい静良井は、記憶を失う前に日記に綴っていた恋人「M」を探していた。行きつけの喫茶店のマスター・中上と親しくなり、一緒に恋人探しを手伝ってもらうことになる。
3巻で完結する長編。
黒髪寡黙誠実な年下攻めと、特殊な事情をもつ幸薄い中性的な年上受け。カプとストーリーの雰囲気が「言ノ葉ノ花」と似てるので、そちらの作品が好きだった方には刺さるかも。
攻めの気持ちを思うと切なすぎる…!同じイニシャルの人が他にも出てきて、恋人「M」はいったい誰なのか、気になりながら読みました。1巻最後は衝撃なところで終わるので、2巻も楽しみです!
記憶が消えるって辛い以上
記憶喪失の話は、大抵の場合、何かのきっかけで記憶が戻ってくるという印象があったけれど、この話の主人公の静良川は、記憶が戻ってくることがない上に、慢性的に記憶喪失が起きる持病を持つ。今の彼は、過去2年分の記憶しかなく、過去に自分がつけたMという恋人探しをしている最中だ。切ないのは、恋人の顔を見ても、恋人の名前を聞いてもピンとこないところだろう。恋人と行ったというところに足を運んでみても、記憶が戻るどころか、心が何かを感じることもない。記憶をなくしている静良川の諦めたような、でも、必死でもがいているようなそんな視点はとても痛々しいけれど、静良川が忘れられてしまった彼を大切に思う身近な人たちの気持ちを考えると、辛すぎると思った。私は個人的には、久遠は好きになれなかった。誰かを大切だと思う気持ちを自分でも持っているなら、恋人を元居たところに早く返してほしかった。とはいえ、久遠はそんなタイプじゃないかもしれないけれど、こんな風に自分のお気に入りを返そうと思って返せないということは、わからんでもない、、と思ってしまう私もいる。
Posted by ブクログ
全三巻の一巻。三か月連続刊行!繰り返す記憶喪失、切ない…。なんなのこれ、なんなの!!?口から魂が出ていきそう。続きを早く読みたいです。出版決まっててよかった~
Posted by ブクログ
お久しぶりの砂原センセの長編というだけでワクワクする上に、ツボど真ん中の記憶喪失ものとくれば狂喜乱舞。
ただし、小説ディアプラスでの連載作だから一冊では収まりきらず、3巻に渡って続いてしまうというドSプレイになっていましたw
高台にある洋館の喫茶店マスター×記憶喪失のライター。
日記を辿って自分の元カレを一緒にさがす二人…というのが大筋なのですが、よくある記憶喪失ネタをこんなサスペンス風味満点の味付けでグイグイ読ませるなんてやっぱり凄いストーリーテラーだなと思わずにはいられませんでした。
もちろん、きれいさっぱり忘れてるから切ない事最上級なんですよ。でも、それ以上にドキドキハラハラさせられるなんて…!
何が真実なのか、誰が本物なのか、最後まで息つくひまもありませんでした。
でも、描き下ろしは佐藤くん視点の結構笑えるお話が入っていて息抜きできるサービスもあったりして、かなり分厚いページ数なんですが中弛みも無く読み通すことができました。
ほんとに続きが楽しみです!!
Posted by ブクログ
少し長めのものを読みたくて、好きな作品の作者だったこともあって試しに1巻を購入。
切ない話なのは覚悟の上でしたが、とんでもないところで終わってしまって、読んだ後続きを買うまでものすごい焦燥感に包まれました。(さらに2巻でもそれが解消されないという…)
これから読む方は3巻まとめて買うのがよろしいかと。
ただただ黙々と同じ場所で受けちゃんが自分に気づいてくれることを待っている攻め君の寛容さ、辛抱強さ、恋の偉大さに感心しました。一気読みしました。
作家さんの文章力に感服しました。
Posted by ブクログ
▼あらすじ
記憶喪失の静良井は、かつての恋人を探していた。
行きつけの喫茶店のマスター・中上と共に恋人探しを始めるが?
3ヵ月連続刊行スタート!!
***
ストーリーの完全度:★★★★☆
シリアス度:★★★★☆
年下攻め度:★★★★☆
エロ度:★★★☆☆
萌え度:★★★☆☆
総合評価:★4.0
葛西リカコ先生の表紙に惹かれて購入しました。砂原糖子先生の作品を読むのはこれで4冊目です。
何とこちら、長編小説らしく3ヶ月連続で刊行されるそうな。本来ならば全部揃ってから一気に読みたいところなんですが、Twitterのハッシュタグ企画に参加する為、今回、続きを待たずに読んでみました。
まず、本の厚さに吃驚しましたね。残り2冊もこれくらいの厚みなのかと思うと、読む前から非常にワクワクしました。
肝心な中身の方も見た目と同様に厚みのある内容で、読み応えのあるストーリーに仕上がっていると思います。
ただ、中上が静良井の探しているMを一緒に探すという流れはやや強引なような気がしなくもありません。普通、友達でもないただのお客さん相手のプライベートにそこまで頭を突っ込むか?…と疑問に思ってしまって。(何か意味があるなら別ですが)
二人の仲が良い感じになるのも割と早かったですし、この辺の展開はもう少しゆっくりめでも良かったかな…と思う反面、後半のエピソードを読むとこれはこれで良かったのかな、とも思ったり。
いかにしても1巻は1巻で話が上手くまとまっていると思います。面白い作品である事には間違いありません。
ただ、シリーズものの第1巻なのでまだ謎が多く、日記の“M”についても結局最後まで分からずじまいです。
個人的には喫茶『カナリー』のマスター、中上がMなのではないかと思っているのですが、そうなると太腿のほくろが説明付かなくなりますし、うーん…??って感じですね。
でも、本と一緒に付いてきた特典ペーパーの内容。あれがどうしても引っ掛かるんですよね。私には中上が静良井の誕生日を最初から知っていたような気がしてならず、謎は深まるばかり…。
いかにしても続きが非常に気になります。
因みにキャラクターについては、思っていたのと少し違いました。
表紙を見て勝手にマスターの方が年上で、てっきりスパダリ系の紳士的なキャラクターだと思っていたのですが、蓋を開けてみれば何と受けの方が年上で、中上は表紙のイメージと比べると若干幼いというか、子供っぽいところがあるといった印象。
私自身、年下攻めにそれほど興味がないのでぶっちゃけ少し残念に思ったのですが、中上が熱を出して意識朦朧になったシーンで静良井に向けて発した「朝が遠くて〜」の台詞は不覚にもグッと来てしまいました…!切ない…切な過ぎる〜〜!!(;_;)
最後も非常に気になる終わり方をしているので、今から続きが待ち遠しいです。
とりあえず静良井はちょっと転び過ぎなので今後は一人で出歩かないでほしいですね(笑)