カフェさんのレビュー一覧

双子の姉と入れ替わり女子校に通う女装男子という設定が一番現実的であるというとんでも設定のオンパレード状態なのに、宇宙人と忍者と超能力者と女装男子の4人が見事に共生しているところがすごい。

自宅でのお風呂タイムをより充実させようとする探求心と行動力にグッときます。ひとつのことに手間隙かけてとことん堪能する行為っていい。

木絵の妄想が本当に斜め上過ぎて笑ってしまう。平凡なヒロインに恋するイケメン設定は数多くあれど、読めば読むほど木絵の特異性が際立ってくる。平凡なようでいて実は素晴らしい木絵の人間性に気づいた光正さんもかっこ良すぎる。

あとがきで実話だと知りとても驚きました。ササポンという人物が実在していると思うと、一体彼は何者なのか、どういう経緯でシェアハウスを始めたのかとても気になります。原作も読んでみたくなります。

サバエなんて恐ろしい子。気持ちがあるのかないのか本当にわかんない。お酒を飲んで下ネタを言い合えるこの関係が続いてほしい。

担当編集者さんの押しの強さと謎のポジティブさがおもしろい。タイトル通り作者が家を買えるのかどうかとても気になる。

「家」といっても、新築、中古、分譲、リフォーム済みなど、あらゆる選択肢があって、価格も様々で中には1000万円台で購入できる物件もあり、家探しにもいろんな可能性が秘められているんだなと勉強になった。

みつみちゃんのクソ真面目で純粋な言動に周りの友人たちが感化されていく姿がたまらなく愛しい。仲直りシーンが一番好き。

主人公の感情を色彩に重ねて表現した文章がとても素敵だった。世界には色んな想いに溢れているんだなと改めて思った。

どのページにも名言が溢れていて心を揺さぶられます。大切にしたい言葉と気になる哲学者に出会える作品でした。そして、あとがきを読むと少しだけこの作品と作者への印象が変わるように思います。本編もあとがきも両方読んで良かったです。

最初に読んだときは、じとっとした感じがちょっと多めで苦手だなと思っていたのですが、久々に読み返したら超おもしろかったです。

いくえみ綾さんのマンガって登場人物たちの不穏さを孕んだような無表情で冷めた視線が怖いけれど、そこが良い。

はじめは当て馬だと思っていた馬村がどんどん素敵になっていくところがおもしろい。ギャップがありすぎる。

自分の本当の望みを理解してくれる人に出会えるということはとても素晴らしいことだなと感じた。たとえそれが一時の出会いだとしても。

セリフで説明されることのない主人公の心がどう変化したのかは正確にはわからない。でも何かが確実に変わっていて、この曖昧さが良かった。

学生時代からの友人である四人それぞれの人生が各人各様でとてもおもしろい。恋愛だけではなく、四人の友情も興味深い。

40歳になっても日曜日に友だちのお家に集まってマンガを回し読みする関係って最高だと思う。四人の関係性が好き。

この3巻すごい。スーパーでカレールーを買おうした黒岩さんのシーン、よっさんの現在の家庭事情。冒頭の学生時代を読んだあとだとほろ苦いどころではない。

巻を重ねるごとにどんどん面白くなっていく。四人全員が主人公だと思えるほど、四人それぞれの人生に引き込まれる。

文体の類似性によって書簡と小説の書き手が同一人物であると気付き、裏付け調査まで行った歴史学者が素晴らしすぎる。

奴隷制度の時代の問題点が単なる人種差別だけではなく、黒人の少女が白人男性の欲望や加虐心をそのまま満たす道具のように扱われ、間接的に白人女性にも苦しみをもたらし、白人女性がまた黒人に対して憎しみを向けるという循環が恐ろしい。

これがノンフィクションであるという事実に驚く。白人といっても黒人を虐げる人だけではないこともちゃんと描いているところが好きだ。

しあわせうさぎの「しあわせ」という呟きがクセになります。しあわせうさぎの4コマだけを集めたのかと思いきや意外とそうでもなかった。

数多くの著名人がオススメしていたので軽い気持ちで読み始めたら、素晴らしすぎた。一瞬で惹き付けられる。

読むとめちゃくちゃテンション上がる。りぼんで連載されていたのに大人が読んでも楽しめる作品であることが凄すぎる。時代は感じるけど、絵の表現方法に今でもハッとするような場面も多々あって、よっぽど最先端だったんだろうなと思う。

仲間とアトリエに集まって、それぞれが自分の特技を活かした物を作ってフリマでそれを売る。しかもみんなオシャレ。もうこの一連の出来事にどれほど憧れたことか。恋愛だけでなく、青春のすべてが詰まっている。名作です。

やっぱりいくえみ綾さんのマンガはおもしろい。読むたびにしみじみとそう思う。そして、現在と過去を往き来する構成がとても好きです。

弟たちみんなかわいい。あんなにかわいい弟にならチョコレート全部食べられても許してしまうかもしれない。

読み始めると一瞬で思春期の空気を思い出せるマンガだった。漫画と原案と映画脚本、3人の名前が載っているけれど、原作は誰ということになるのだろう。気になります。

本編の合間に書いてあった、「ヘソ嗅ぎの話を描いたら、編集長に褒められた」ってエピソードが面白すぎた。世の中には本当に色んな人間がいるんだと実感した。

細部まで手の込んだ味わい深い絵に、とても豊かな気持ちになります。マンガであると同時に画集のようにも楽しめます。

台詞に頼らず、絵やコマ割りで登場人物の感情や状況、関係性まで表現されてて素晴らしすぎます。何度も読み返したくなります。

主人公たちの自由で豊かな発想と想像力にワクワクします。大胆で新しいマンガ表現に驚かされました。マンガってすごい。

慶一郎のあまりの堅物さがゆえに、次にどんな展開が来るのか予想できない。まさか交換日記が交わされるとは面白すぎる。

ユーモアと知識とシリアスさのバランスが絶妙でおもしろい。動物たちも可愛くてSF初心者でも楽しめました。

恋愛だけではない、いろんな形の切なさや愛情が詰まっていて、読み終えたあともじんわりと余韻が残ります。

美波はるこさんの描く男性は本音がわからなすぎてヤキモキしちゃいます。あと、娘のおさがり水筒を使うイケメンかわいい。

わくわくする作品

主人公のキャラクターが魅力的でとにかくキャラが立っています。この作品にはシーズンゼロが存在しているのですが読んでいなくても問題なく理解できるように書かれています。ですがそちらと合わせて読むとより楽しめます。

表紙の絵だと椿町ロンリープラネットの作者さんだと気づかなかったのですが、さすがの面白さです。ヒロインのかっこよさと可愛さが違和感なく表現されています。ヒーローよりヒロインの方が好みで頭を抱えています。

キャラがいい

主役2人のキャラの良さは当然ですが、何より脇を固める友人たちのキャラクターが良すぎる。こんな魅力溢れる脇役がいるマンガが面白くないわけがない。

自分の好きなものを受け入れてもらえると、まるで自分自身を肯定されたかのような気持ちになるのはどうしてなんだろう？好きという気持ちを誰かと共有したい、つながりたいという思いは誰もが持っていて、例え今属している場所でそんな仲間がいなくても、世界は自分が思っているより広いのだから大丈夫と思えるあたたかさに満ちています。

アニメ派も楽しめる

アニメ版に慣れていたので、マンガであの銀魂のテンションを感じられるのか不安だったけれど、何の問題もなかった。それどころかとても面白かった。なんであんなに読むのを躊躇していたのか。銀魂最高です。

男子にもオススメ

めちゃくちゃ笑えるのにキュンに溢れているすごい作品です。ちょっとやそっとの面白さではないです。主人公が少年マンガのキャラとしても通用しそうで、女子だけでなく男子も面白く読めそうです。

深い作品

一話目の
「風俗嬢でした」というあいさつに
人はうっかりその素顔を見せてしまうものだ
この部分を読むたびに何度もハッとさせられる。
というのも元風俗嬢が主人公と知り、読むのを少し躊躇った自分がいたからです。
同じように感じた人がいたらぜひ読んでもらいたい作品です。

天才

ミステリアスな男性を描かせたら右に出るものはいないんじゃないだろうかと思うほど、くらもちふさこ作品の男性は魅力的で何を考えているかわからない。わからないからこそ気になって仕方ない。少女マンガと小説が融合したかのような世界の広がりを感じられる作品です。

歳の差18歳でもヒロインが落ち着いているので違和感なく楽しんで読めます。
同時収録されているベイビィ★LOVEもとても良かった。せあら大人になったなぁとちょっと寂しく感じていたら、ちゃんとせあら節が炸裂していて、せあらってこんなキャラだったわーと嬉しくなりました。

思春期

世界は閉じていて、感性はどこまでも深く潜り込んでいく、そんな思春期を思い出しました。共学なのに女子高かと錯覚する空気感で、絵とコマのみで表現されている箇所が目を引いて、まだまだ世の中にはすごい作品があるんだなと感動しました。

パンが食べたくなる

文具店の一角で営むパン屋さんっていう設定だけでもうたまらない。一見突飛な言動でもちゃんと納得できるストーリーで、パンは美味しそうだし、要所要所に出てくる名言が刺さってほろ苦さも味わえ、なんだか町のパン屋さんに行ってみたくなる作品です。

元生徒の母親を安易に悪者にしないとこにグッときた。2巻では新たな登場人物が増えて賑やかさが増しているんですが、主人公の2人が少しずつ理解しあっていく様は温かいです。そして相変わらず名言に溢れていて、沁みます。

内容も絵も非常に密度の濃い作品で、画面構成や背景にデザインとかそれに近い要素が盛り込まれていて見ごたえがあります。