カフェさんのレビュー一覧

人として大事なものを思い出させてくれる不朽の名作。いつの時代にも通じる普遍的な幸せがたくさん詰まっている。

登場人物全員好きになる。特に社長と十越さんの旦那さんが好き。ところでめんつゆ料理って全部めんつゆの味になってしまわないのかとても気になる。作ってみたくなった。

木根さんと映画の好みは合わなくても、映画好きとしての感情は共感できる。「おすすめの映画教えて」に対する返答が非常に困ること、どうしようもなく映画好き同士で語り合いたくなる瞬間、たくさんの作品を見れば見るほど良作に出会える確率は下がる等、わかりすぎて共感の嵐だった。

30年前以上の作品なので女性を取り巻く環境や認識が現在とはそれなりに異なっていて時代を感じる。そんな中でも変わらないものに心が動かされる。

深見じゅんさんの短編に登場する女性は、いつもどこか純粋でいじらしくて切なくなる。味わい深い短編だった。

家族っていいな、大人も子供もみんな素敵だなと思う。文字どおり、ぽっかぽかな心地になる。ずっと読んでいたい。

主人公の物事を安易に決めつけない、フラットな考え方がとても好き。そして、日常を工夫して楽しみ、のんびりとした生き方に憧れる。

おもしろすぎる

本シーズンを読む前にこちらのシーズンゼロを読んでおくと倍楽しめると思います。ちなみに後から読んでも面白いです。エア彼氏疑惑のきっかけが知りたかったのですが、期待を裏切らないおもしろさで読めてよかったです。

最高すぎた。アンデルセンと秘められし過去等々面白すぎて笑いがとまらない。中でもフィアンセは夢追い人の「こんなのって誰でも書ける」には参った。作者の言語感覚とギャグセンスに脱帽しました。

一度読み始めれば、あらゆる感覚がこの作品の周波数にチューニングされるような不思議な感触に纏われる。すごい。

物事の判断基準が黒うさが喜んでくれるかどうかだったりと、心から黒うさを慕う坊っちゃんがかわいいし、坊っちゃんのために奮闘する黒うさの姿も素敵だ。

本編の合間に挟まれるおまけページが大好きです。お気に入りのポーチや仕事場にしていたマックの話、他にもIKEAや作品内のお家について等、文章に添えられたイラストもとても素敵です。

冒頭の数ページで一気に心を奪われ、MARUUさんの絵のファンになった。読み終えるとMARUU さん自身のファンになっている、そんな作品だった。出会えて良かった。

このかの部長へのヤンデレ具合がヤバすぎて面白い。オカルト研の二人で休日のこのかを尾行するエピソードが特に好き。

お屋敷のインテリアが素敵で夢が広がります。子供の頃思い描いていた理想が具現化したような坊っちゃんのお部屋が可愛い。

女性が家庭内の育児を全て担っていてもそれは当たり前として受け流され、男性がほんの少し育児を手伝うだけで「イクメン」と評価される。そもそも手伝うって表現がおかしい。おかしいのだけれど、同じ育児ブログでも男性に置き換えるだけで尋常ではないほど素晴らしいと感じてしまう自分に驚き、あとがきを読むまで作者を女性だと思い込んでいたことにも衝撃を受けた。ジェンダーに対する先入観が自分の中にもまだまだ存在しているんだと認識させられた。

実験的な表現が含まれていてとても面白かった。他の作品も読みたいと思い調べたら「俺はまだ本気出してないだけ」の作者だったので驚いた。

ビートルズの曲をビートルズよりも先に世に出すことで、未知の新曲がビートルズから生み出されるのではないかという斬新な設定に心踊った。

ありのままの自分を認めつつもそこに甘えることなく、友だちを作るために日々学び成長する綿谷さん。なおかつ、相手への敬意と感謝を持っている。そんな綿谷さんと彼女の良さを受け入れていく友人たちがとても素敵だった。

どうやらスピンオフ作品らしいが本編を読んでいなくても全く問題なく楽しめた。あまりにも面白かったので本編も読みたくなった。

1巻まではあまり好感を持てなかった主人公が愛しく思えてきた。このままぼっち街道を歩んでいくのか気になる。

最初の頃よりもオタク要素が減り、より普遍的なぼっちエピソードが増えたため、主人公にとても感情移入しやすくなった。それゆえに面白さよりも切なさが上回ってしまうという現象が起きている。もう主人公を抱き締めたくなる。

最高だった。絵そのものに日常が感じとれるような魅力があって、細部まで愛情を持って描かれているのが伝わってくる。朝ドラ的なナレーションも暖かい。そして、浅野いにおさんの推薦コメント「朴訥でくすぐったい、都会の片隅の真空地帯」がとても素敵だった。

二人で買い物をして料理をして二人で食べる。それだけの日常がとても幸せそうで、そんな日常をつくり上げるために二人が日々努力している姿も素敵だった。

イカ釣りの二人がまた登場するとは思わなかった。燻り仲間がどんどん増えて、頼子と巡の世界が広がっていく様子がすごく楽しい。

あらゆる出来事がオフビートなユーモアに変換され、普段のギャグマンガでは気づけなかった作者の才能と人柄に魅了され大ファンになった。

主人公のキャラクター造形が見事で、性格が良すぎるということも悪すぎるということもなく、とにかく絶妙にズレた感覚の持ち主で面白い。

「ミステリと言う勿れ」がとてもおもしろかった。この時代に1600万部突破とはすごいの一言。作者である田村由美さんとよしながふみさんの対談も読めて嬉しい。

とても素敵な短編集。小説的な文章と思春期の瑞々しい感性が織り交ぜられ、ファンタジーと現実の境目を軽々と飛び越えていく作品。

笑わないエミリーと表情豊かな坊っちゃんとの組み合わせが心地よい。背景がとてもゴージャスで惚れ惚れしてしまった。

ものすごく嫌な話だ。登場人物誰一人として好きになれない。顔を背けたくなる、そんな物語だ。にもかかわらず、超おもしろい。

巻末の萩尾望都さんのコメントが素晴らしすぎて全部持っていかれる勢いです。この作品を見事に言語化しています。

さりげない会話にとてもセンスのいいユーモアが含まれていて、思わずくすりと笑ってしまいます。冒頭のカラーページの独特な色使いもオシャレで気になるマンガ家さんです。

東京への憧れや恋愛など10代の想いが詰まっているような作品で甘酸っぱい気持ちになります。とにかく全員性格が良すぎて最高です。

高校時代、ほとんど接点もなく異なるグループに属していた二人の関係性が変わっていくところが好き。全ページカラーで色使いもかわいい。

主人公の奮闘ぶりも興味深いのだけど、何より花歩さんの人間性が素晴らしすぎる。あんなふうにおおらかな人になりたいと思った。

面倒くさくて人間味溢れる主人公のテンションの幅がおもしろい。物語のスケールが大きいのか小さいのかよくわからない感じがずっと続いていく。ふわふわと熱に浮かされているような不思議なマンガ。

読書好きなお祖父ちゃんだなんて最高だと思ったけれど、読書という行為そのものだけでなく、どの本を読むべきかまで強制してくるのはなかなか辛い。そして、ヘチマを攻撃するお姉ちゃんといい、ミミズクのしおりの件といい、ハートフルな見かけに反して実はめちゃくちゃ暴力的なマンガなんじゃないのかと思ったりしている。そこも含めて、不思議な魅力に満ちた作品だ。

滝島が鈍感な光に振り回されまくりでおもしろい。恋愛に関しては鈍いけれど、他者の痛みには敏感で思いやり溢れる光が好き。

久々に少女マンガを読んだら、むちゃくちゃおもしろい。これぞ少女マンガ。安藤裕子やCHARAを歌いこなすマッシュの歌声が想像がつくようでつかない。

夫婦間だけでなく、いろんな人間関係にも応用できそうだし、一人の人間としての成長にも繋がりそうな実践的で役に立つ内容だった。モーニングページの素晴らしさを見事に言語化していてとてもわかりやすかった。

とても充実していて、良い意味で読むのに時間がかかった。実際は1冊なのに3冊分ぐらい読んだ気分。濃い1冊だった。

ハッピーエンドを迎えた作品の続編。子供たちを主人公に据えるわけでもなく、スピンオフという形をとるでもない。年を重ねたシゲカヨたちが今を生きている。こんな形の続編の方法があったのかと感動した。そしてなにより単純に面白すぎる。

相変わらずキュンと笑いのバランスが最高だった。個性豊かなキャラばっかりで、みんな幸せになってほしい。

続編の『落花流水の情』がとても好きなので、二人の出会い方を知れて嬉しい。聖千秋さんの描く男性って本当にかっこいい。

何十年も名作として語り続けられる映画や小説のように岡崎京子さんのマンガも時代を超越している。いつの時代に読んでも先鋭的だと感じる。

あまりのおもしろさと求心力に一気に読んでしまった。読んでいるだけで体温が上昇するように感じる。『昴』の方も読み返したくなる。

おもしろすぎる。ダンスシーンの熱気や研ぎ澄まされた空気がページから飛び出すように伝わってきて、喜怒哀楽すべての感情が詰まっていて心を掴まれた。最高だった。

想像してた隅っこ系女子とだいぶ違った。実際は超フリーダム女子だった。教室の隅ってこんなに自由な場所だったのか。

独特の空気感と時間の流れ方が心地よくてずっと読んでいたくなる。秋くんのへーすけを慕う気持ちや表情が愛らしすぎる。