あらすじ
「知らないの? 女が正しく生きられないのが誰のせいか」美鈴(みすず)が思わずぶつけてしまった本音に、新妻(にいづま)は強く強く反応する。婚約者の美奈子(みなこ)を気遣うふりをしながら、SEXをしようとしない早藤(はやふじ)は、美鈴をレイプし続け、美鈴もそれに抗えない。心と体が、女であり男であるという役割が、軋み、悲鳴をあげる――。
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Posted by ブクログ
これは、すごい作品になりそう。男女平等だのフェミニズムだのなんだのそんな言葉が全くの無効に思えるほど、現在のおとこの立ち位置、女の立ち位置を鋭く示している恐ろしい作品。。これ、読み耐えられる男は少ないだろな。。俺、男だけど。。
深い
あの朴訥とした背の高い生徒。反応しちゃってましたね、、、。頭で考えることと感じるものって違うんですねぇ。それにしても女子高生たちの勘というか、洞察力が怖い。
ドロドロとしている
美鈴が少しずつ変わっていく。いい方向に。それを邪魔するやつ…邪魔する出来事…にくらしい!!!
世間の「きつさ」「邪魔する感じ」が、とてもリアル。
早藤のことは、どうしても好きになれない。でも、途中で読むのをやめると後悔する、そんなマンガ。
最後まで見届けたい。
どうして被害にあった方が、こんなに苦しんで強くならなければならないのか、もっと加害者が責められるべきで、被害者はしっかり守って欲しいと、切に願う。深くて怖くて、最後に希望があることを望むマンガ。
こうなるのか
教師というと子供の頃は家族以外の大人という意味でとてもすごい人たちだと思いましたがその裏側を描いていて驚きました。
匿名
新津くんの性被害が軽く扱われているような…これから深掘りされるのかな?
美奈子の洞察凄くてびっくり。今まで美鈴を利用して優越感を得ていたんだろうな。
匿名
生徒周りも色々あり
椿さんは自分の女体が綺麗で商品になるとは熟知しているようですが、結末は……この辺はこの作品を読んで欲しいです。
原先生を強姦し、今も関係を強要している男(一応家庭持ち)はまた他の生娘を狙い撃ってトイレで強姦してものにした彼女もいいように利用します。
アルバイト先で酷い目に遭った新妻君は告白してきた女の子と付き合い出すものの、これも……やはり萩尾望都氏の巻末あとがき(解説に近い)も含め、読んで欲しい作品です。
ダメンズはこうやって作られる
早藤は鬼畜すぎるけど、彼の言う「暴力された女に成り下がりたくない」意識で歯科衛生士の女の子たちはああなっちゃうのだというのも納得できてしまった…
確かにそっちの方が気分的には楽だ…
いやー怖い。
ミサカナも美奈子も強かな女だけに、どういう行動に出るのか気になる。
Posted by ブクログ
どうしたら美鈴を救える?
続きはどうなる?
苦しい、でも、目が離せない。
物語のあとがきに載っていた萩尾望都さんの推薦コメント、素晴らしい。
やはり、この作品がもつ「ただものではない」オーラは正しかった!!!
Posted by ブクログ
萩尾望都先生が巻末にコメントを寄稿されている。
何かの記事で、セックスに快楽が伴わない場合、人間は「子孫を残す性行為を行わなくなる可能性がある」と書かれていた。人間の本能がそうだったとしたら、何ゆえに女性側の肉体に主導権を持たせなかったのだろう。馬鹿げた話かもしれないが「生殖」目的の場合にのみ開口部が現れる等の進化を遂げても良かったんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
早藤ほんと鬼畜だな。美奈子もミカミサカナもいるいるです。
断っても断りきれない新妻くんがたまらない。
巻末に萩尾望都さんが書評を寄せているんだけど、そこに全てが書いてある。
Posted by ブクログ
1巻で早藤はくずだなーって思ったけど、くずどころか鬼畜だった。
あまりにもひどすぎる。
でもあんなのにハマっちゃう女子もいるんだなー。そこは全く共感できない。
美奈子の鬱憤もたまってるし…。
そして新妻くんは美鈴先生が気になる様子!そこにミサカナもからんできてなんかおもしろい展開になってきた!
Posted by ブクログ
【自分の体が自分を苦しめるなんて考え狂ってる】
今回は性を弄ばれた事に対する様々な女性たちの怒り、諦め、嘆きが描かれていて、同じ女性として胸がギュッと締めつけられる巻だった。美奈子の婚約者・早藤がクズという一言では片づけられないほどに下衆な人間なんだけど、程度の差はあれど現実世界にも早藤みたいな人間はいるんだよなぁ。フィクションであってほしいのに案外身近にいる現実がなおさら辛い。性犯罪の被害者は一生トラウマが残って苦しむ一方で、加害者はのうのうと生きているって…性犯罪の罪の軽さはあまりに理不尽すぎるよ…
匿名
2
高校教師の原美鈴は受け持っているクラスの男子である新妻が年上の女性との不倫関係があるとのうわさが流れて対応に追われていた。
本人曰くその女の人にかなり強引に誘われてホテルに行き引き返そうとしてもできなかったかららしい。
しかし美鈴は、学生時代の友達である美奈子の彼氏である早藤からむりやり関係を持ち込まれて男女の様々な力の差を思い知らされていることからきつい言葉を浴びせてしまう。
新妻は告白してきた女子と付き合うも相手の馴れ馴れしさにどうしていいかわからず困惑していた。
一方、美鈴の友人でありながら彼女のことを見下しついマウントをとっていた美奈子だが彼氏の早藤は最近冷たいのか他の女の気配がする気がしていて…。
辛いけれど 読んでしまう
心の叫びが体の中でどんどん大きな渦になっていっているような それはみすず先生だけじゃなく 登場してくる人たちそれぞれに あるのかも。 怖いところと生々しいところが 押し寄せてくる作品だけれど なんだか続きを読んでしまうんだよね。
Posted by ブクログ
早藤は心底気持ちが悪い。犯罪者でしか無い。
同じ目に遭わせてやりたい。
胸が小さければ良かったとか
胸を押し付けてみるとか
性的なことを使ってマウントを取って
相手をどうにかしようとしているミカも気持ちが悪い。
間違ってるのは分かっているがどこからかわからない。全部間違っている。
だから逃げていては何も打開できないのだと、高校生に言うのは酷だろうか。
椿が怖いもの知らずなだけかもしれないが
大人たち相手にはっきり言えるのは良いと思った。
芸能活動が禁止の学校なら、今回だけ謹慎と反省文を書いたところでこれからどうするのかとは思うが。
美鈴が本心でどう思っているのか分からなくなって来る。
立ち向かおうと思ったなら最後まで諦めないでほしかった。
美奈子は早藤のどこが良いのか。
婚約者のいる自分でいたいだけなのではないのか。
美奈子もミサカナも気持ち悪い。
先生を助けたいという新妻くんの気持ちは本当だろうが、それをミサカナに言ってしまうところが女を見る目がない。
Posted by ブクログ
「自分の体が自分を苦しめるなんて考え狂ってる」
図らずもJKに論破される大人たちなのであった。
そう、女は女の体が性的対象として視線を向けられる事を自覚はないけど理解しているし、そういうもんだと思ってる
だからそういう目で見られないようにしましょう、と言われて育つ訳だけど、
え、なんで??
っていう話
これはちょっと前インスタで流行ったフェミ運動のフリーニップルに通ずる問題だと思うけど、そういう性的視線の一方通行っぷりがそもそもおかしくないですかって話で
美鈴先生は緑川さんの事を「商品価値があるから許される」と自身と比較して差別化したけど、それは飽くまで「男性の」目線からみた商品価値(しかも女が勝手にそう思っているだけ)でしかないし、そんな目線に縛られる必要ってある?っていう
例えば女だって上半身裸でスカッとしたいよ、と、思う思わないに関わらず、それをする事が「許されない」のと「許されるけど選択しない」のとでは大きく意味が異なる
そしてそれは男性から見た商品価値、っていう観念に依存してOKとかNGとか言われる筋合いのものではないじゃんよっていうこと
私達は私達自身の体に苦しめられる必要は本来無いし、きたないものだとか人目を遠ざけて隠さなきゃいけないと思い込む必要も無い筈だ
まぁとはいえ、それと羞恥心っつーのは全然別モノなので、私自身にさらけ出して恥ずかしくないって意識は無いし商品価値も無いのでしませんが(矛盾)
そういう世界があっていいんじゃないとは普通に思う。
同様に裏を返せばこれって「男はみんなの前で上半身裸になるのなんて恥ずかしくないでしょ」みたいな認識も本来単なる決めつけであって、言われたくないなら私も男性に対して無用なジェンダー観の強要はしちゃいかんな、という自戒にもなりうる
だって肌を露出する事に抵抗ある男子だってきっといるもの。
男にも多分、なんだそれ、少女か、みたいな繊細さがきっとある。
よくわからないけど。
でもそういう諸々を、むげにしたり踏みにじったりも、多分しちゃいけないのだ。
そういう男の面倒さとかよくわからなさとかを、私達は。