すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「恐ろしき四月馬鹿」「河獺」「画室の犯罪」
「広告人形」「裏切る時計」
「山名耕作の不思議な生活」
「あ・てる・てえる・ふいるむ」「蔵の中」
「猫と蝋人形」「妖説孔雀樹」「刺青された男」
「車井戸は何故軋る」「蝙蝠と蛞蝓」
「蜃気楼島の情熱」「眠れる花嫁」
「鞄の中の女」「空蝉処女」
前半はノンシリーズ。色んなテイストの話があって良い。ただ三津木俊助とかシリーズ探偵が出てくるとちょっと安心する。「車井戸は何故軋る」「蜃気楼島の情熱」が好き。「車井戸〜」は特に良く出来ていて感心する。
短編に出てくる金田一耕助は長編とちょっと雰囲気が違いこちらも好き。 -
購入済み
百蘭王や小此木タカオ達も登場
負けたJrに酷い仕打ち。いや、愛ある喝か。あんんがヒロインしてる。セレーヌと小此木夫婦も出てきた。小此木ってJrに会ったこと無かったんか。あんな親友同士で仲良しだったのに。そして曽祖父時代のあっさり明かされる裏話。秋山階一郎の婚約者を寝取った五番町睦十。まじで?????あと泥棒。最悪だなこいつら…。それにしてもこの漫画のギャグセンスってずっと寒いな。
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Posted by ブクログ
単行本版からの再読。
「二十歳になるあの日の、あの時間の感覚を、私は一生忘れない。」(二十歳になった日)
「当時二歳半だった私は、事故の連絡を受けた母が血相を変えて慌てていたのを見ていた記憶がある」(父ヒロシ)
これらの一文は、さくらももこの情動記憶力がいかに優れているかを象徴していると感じた。五感を通じた緻密な記憶の描写と、ビートたけしに通ずるシニカルなユーモアが絶妙に融合して、唯一無二の軽やかさのある文体を生み出していると思う。
彼女の作品全般に言えることだが、日常の些細な出来事をおもしろおかしく切り取って、そこに東洋哲学的な思想をしれっとぶっ込んでくるので、読むたび毎回感心させられる -
購入済み
ハラハラもしましたが、胸のつかえが治まるような気がして、自然と顔がほころんでしまいました。どんなシーンでも、品があるのは、明さんと牡丹さんが本当に深くお互いを愛してるからなんですよね。直ぐに反応して問答無用でぽぽぽぽってするところが可愛い。でも実は頼りになる明さん。
牡丹家が濃いファミリーで面白い。もっと掘り下げてほしい。あと、闇の牡丹さんもやっぱりちょっとそそられるのですが、どうでしょうか? -
Posted by ブクログ
子どもとの哲学に関する話が特に、胸が締め付けられるような、涙が出そうな、そんな気持ちになる。
言葉にすることができなかった問いに、みんなで向き合い考えることのできる彼らが羨ましく、向き合えない彼らが疎ましく思う。
子どもの頃の自分がその場にいたら、きっとうまく言葉にできないまま考え続けていただろうこと。
大人になった私が、彼らに問いを投げかけられたら、きっと狼狽えてもごもごとありきたりなことしか言えなくなって、また考え続けてしまうだろうこと。
一つひとつ読むたびに、息を長く吐いて、心を落ち着かせる。私も哲学的なことばかり考えている子どもだったと思い返す。そして、今もずっと考え続けていて、たまに -