マッキンリー、別名デナリ
あまりに有名な山名はおそらく誰でも聞いたことはあるはず
私としては聞いたことがあるくらいで、あまり詳しいことは知りませんけどね(^^;
マッキンリーを舞台に繰り広げられる重厚な人間ドラマ
少しだけ私が気になった(良い意味で)点を挙げさせていただくと、
物語
...続きを読むが進み要救助者を発見した時、低体温症に陥っている
しかも重度の低体温症。
待ちに待った待望の赤ん坊が間もなく生まれるというのに、ひとつ間違えれば植物状態で寝たきりになってしまう恐れのある要救助者を、果たして下ろして良いものか?
下ろさなければ奥さんは生まれてくる赤ん坊と二人、人生をやり直すことも出来るのではないか?(もちろん奥さんは無事に下山することを強く望んでいる)
という救助隊に参加している主人公の葛藤(一時的にですが)。
遭難の物語(実話も含む)を読む度に自分の身に置き換えて考えてきましたが…
そうですね。一歩間違えれば『死』
というのは当たり前に思ってましたが、一歩間違えれば『植物状態』。
という発想はなく、もしそんなことに自身がなったとしたら、周りの家族に多大なる迷惑をずっとずっと掛け続けてしまうことになります…
そうすると恐らく『死』よりも多大なる迷惑を掛けてしまうのではないかと…
低体温症に関わらず、山登りには大なり小なりの危険がつきまとっている、ということも改めて認識させてもらいました。
山の専門用語もかなり出てきますので、一般の方が読むのには少し抵抗が感じられるのではないかと思いますが、山好きな方々にはオススメしますよ