笹本稜平のレビュー一覧

  • 希望の峰 マカルー西壁

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    ネタバレ

    ソロ、復活のソロ、希望の峰マカルー西壁を読み終え大満足です。
    久しぶりに手書きの読書記録をしました。
    和志とその師である磯村やベースキャンプで支える友梨との信頼関係に胸が熱くなり、クライマー同士のつながりに心が晴れます。
    マカルー西壁の読書記録は21ページになりました。その間には、知らない山や登山用語について、インターネットで検索しながら記録ノートにメモしました。
    そんなことしてたら、ヒマラヤに行きたくなり、ツアーを検討し始めているところです。

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    2026年08月15日
  • K2 復活のソロ

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    やっぱり、笹本稜平さんの山岳小説はいいです。
    20年以上前に読んで、再読ですが、山のこと、クライマーのこと、登山道具のこと、主人公の奈良原和志を支える周りの人たちとの関わりに引き込まれます。
    また、四字熟語も含め、笹本稜平さんの日本語の使い方が好きです。

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    2026年08月05日
  • その峰の彼方

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    北米大陸最高峰のマッキンリー(デナリ)に挑む登山家の物語。登山というジャンルを越えて生きることの真髄を掴もうとしてもがく人間のことが書かれています。大好きです。

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    2025年05月26日
  • 公安狼

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    唐沢龍二は、恋人の吉村久美子に誘われて大学の奇妙な会に入る。会の名は「グループ・アノニマス」。一見映画論を語っているようでいて、唐沢の理系の知識を利用して爆弾テロを目論む活動組織のようだった。1年後の1998年。東京都西神田のビルで自爆テロが発生した。死亡者でもある実行犯は久美子だという。真実を暴くため、公安捜査官となった唐沢だったが、アノニマスのスパイという風評や、危うい捜査はいくつもの敵をつくってしまい……。

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    2025年02月05日
  • K2 復活のソロ

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    感想
    遭難や死がつきまとう中で何故、そこまでして山に登るのかという疑問は尽きないが、山を登った後の景色や誰もやったことがないという所に魅了されるのだろうか。

    読み進めていくうちに自然に挑む姿勢などに触れて、ギリギリの戦いやはり痺れるなぁと思った。

    しかし、クライマーの世界も本当は登っていないとか難癖つける人がいるんだなぁ。

    一部のそういう足を引っ張るだけの人には虫唾が走る。

    あらすじ
    登山家の和志は、ノースリッジ社長の目に留まり、ローツェ南壁の冬季単独登頂で名を上げていた。

    今回はヒマラヤの6000m級の山を、ノースリッジ若手の柏田をバディとしてテスト登攀するが、氷の崩落により柏田が命を落とす。

    柏田の家族は一部の批判的なグループの口車に乗せられて、ネパールでの火葬を拒否し、和志や会社と争う姿勢を見せる。

    一方の和志も鎖骨の骨折により2ヶ月の休養を余儀なくされる。休み中にK2の冬季単独登攀の目標を立てて、試登をかねて夏のK2へ登ることにする。

    到着早々、他のオーストリア隊から救助要請が来て、他の隊が拒否する中、和志は救助に名乗りを挙げる。

    無事にオーストリア隊の救助に成功し、世界から称賛を浴びる。柏田の両親もこのニュースに触れ、訴訟を取り下げる。

    K2の好天が続く中、和志はアルパインスタイルで南南西陵を短時間で一気に登攀するための登山を開始する。

    8100mまで2日で到達したが、ベースキャンプの隊長の磯村の体調が悪化して、一度はすぐに下山しようとするも説得されて、登頂を果たす。

    柏田が残した刀と同じ玉鋼をアックスに使うというアイデアが採用され、新しいアックスが開発された。

    和志は新しいアックスを持って、冬のK2初登攀に挑む。7000m半ばまでは順調だったものの、その後は天候の悪化や左肩の古傷の問題もあったが、なんとか登頂を果たす。

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    2024年05月02日
  • サンズイ

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    汚職事件を追う刑事。政治家などとの息詰まる応酬に、一気読みしてしまいました。主人公の刑事がその後どうなったのか、想像を膨らませてしまいます。

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    2023年12月13日
  • K2 復活のソロ

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    山のことは何も知らないけど、自分の目標に向かってこつこつ頑張るのは好きなので、たまに読みます。この本も初めしつこい感じがしたけど、どんどん引き込まれました。

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    2023年05月18日
  • K2 復活のソロ

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    仲間の死を乗り越えて、エベレストに次ぐ世界2位の標高のK2へ冬季発登頂を目指す奈良原和志。
    作中、和志の成功を喜ばない、ヨーロッパの山岳組織が登場して、仲間の柏田の死が和志の意図的なものであるなどの難癖をつけてくるのには、小説のお話と思ってもムッとしたのは、自分も山に登るせいでしょうか。こんな凄い山ではありませんが。
    また磯村が、ガンに冒されて余命いくばくもないという話ですが、ベースキャンプまで登ったり、日本のアルプスも軽々と登ったり。病人とは思えませんが、実際、亡くなった悲しいだろうなと思います。

    ソロ登山は、自分との戦いなんて思う人もいますが、生きて帰ることを思えば、待ってくれる人がいることは凄く大切なことなのだなと思います。

    登山中の描写も鬼気迫るものがありましたが、作者の方が亡くなられているということで、次回作が読めないのは悲しいですね。この続編が出ているようなので、そちらは読みたいです。

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    2022年12月16日
  • サイドストーリーズ

    購入済み

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

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    2022年10月03日
  • サンズイ

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    いゃ〜、一気読みやね。
    ハッピーエンドやと判っていても、手に汗かいたわ。
    でも、笹本さん死んだん知らんかったわ。
    実に残念や。この人の書いたん好きやったのになあ。合掌。

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    2022年09月06日
  • 天空への回廊

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    外国の人の名前ばかりでしかも場面が著しく変わるので頭がこんがらがりながらも全ての場面が切迫しているので息つくヒマもなく、そして途中で読むのを中断するのも惜しいぐらい引き込まれる。
    最近山岳の本に興味が出て購入したが、最初にこんな緊迫した内容のを読むと他の本がちゃっちくなりそうでこわい。

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    2022年05月29日
  • 駐在刑事 尾根を渡る風

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    シリーズ第1作に続いてあっという間に読み終えてしまった。面白い。ドラマが好きで読み始めたが、ストーリーが違う話の方が多くて、原作もとても楽しめた。山登りの細かい描写が多く、登山経験はないのにまるで自分が山にいるような気になる。山登りにチャレンジしてみようかなという気にさえなる。シリーズ第3段、出ないかなぁ

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    2022年05月16日
  • 南極風

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    ネタバレ

    ニュージーランドの山、アスパイアリングは3000メートル級である。高さでは世界のレベルには届かないが周りには氷河があり高山植物がある、なかなか美しい山である。この山の登山ツアーを専門に扱う旅行会社に勤める主人公、森尾正樹が同行したパーティで事故は起こった。
    彼は奇跡の生還を遂げ、その献身的な行いが賞賛されたが、数年後、突然逮捕され、殺人罪の疑いをかけられる。
    登山での奇跡の生還「肉体的な生還」と、司法界での無実の証明「社会的な生還」という生還を描いた山岳、司法(?)小説である。

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    2021年09月07日
  • 南極風

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    あらすじ
    ニュージーランドの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故が、森尾正樹を奈落の底に突き落とした。登山ガイドの彼は悪天候のなか瀕死のツアー客を救出し一躍英雄となるが、突如、保険金殺人の容疑で逮捕されたのだ。冤罪を主張するも検察の取り調べはあまりに作為的で―眺望絶佳な山の表情と圧巻の雪山行、そして決して諦めない男の法廷対決を描く愛と奇跡の感動作。
    感想 海外山岳物語、ダイナミックな感じかした。

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    2021年08月27日
  • 春を背負って

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    あらすじ
    奥秩父の小さな山小屋に集う人々の心の触れ合い物語。サラリーマンをやめて、父親の山小屋を引き継いだ亨。父の後輩のゴロさんと、この小屋を守るための悪戦苦闘の日々が始まった。
    感想
    山男、こうでなければ

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    2021年08月27日
  • 恋する組長

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    ハードとソフトのちょうど良い仕上がり加減な探偵小説。

    私立探偵の「おれ」は修羅場も潜ってきて百戦錬磨、肝も据わっており頭も切れる。のだが、舞い込んで来るのは犬探しやら幽霊騒ぎやら変な話ばかり。

    短編1話の中に複層的に事件が詰まっており、文字数以上の圧倒的な満足感とお得感が得られます。
    コスパ抜群!

    ゴリラをはじめ登場人物も憎めないキャラクターばかり。シリーズ化されておらず残念!!


    4刷
    2021.3.7

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    2021年03月07日
  • グリズリー

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    笹本稜平『グリズリー』徳間文庫。

    2007年刊行の長編冒険小説。超弩級の大作である。笹本稜平の冒険小説と山岳小説は殆ど読んでいるが、本作は未読だった。たまたま近所の古本屋で見付けて購入。

    物語は、かなり長い時間軸でじっくりと描かれ、予想不可能な展開を見せる。主役は『グリズリー』と呼ばれる元エリート自衛隊員の折本敬一である。普通の冒険小説ならば主役を演じてもおかしくない登場人物のSATの狙撃手・城戸口通彦も、公安の清宮弘樹も、米国副大統領を伯父に持つ東京大学の留学生・フィービ・クロフォードも単なる脇役にしか過ぎない。

    冒頭に描かれた消費者金融立て籠り事件の緊迫した描写も物語の触りにしか過ぎず、陸上自衛隊の輸送トラック襲撃武器強奪事件も、過激派のアジト連続爆破事件も、封印された謎のテロ計画『Nプラン』に比べれば、単なる序章にしか過ぎなかった。

    自らテロ計画『Nプラン』を立案し、仲間の裏切りによりそれが発覚し、問題視されたために自衛隊を退職した折本敬一は『グリズリー』という巨大なモンスターとなり、超大国アメリカをターゲットに頓挫したはずの『Nプラン』を単独で実行に移す……

    米国にとっても、日本にとっても触れてはいけない最高機密……日本国内にあるはずの無い核弾頭ミサイルを米軍の横田基地から強奪し、国会議事堂を占拠し、日米に政治要求を突き付けようという恐るべきテロ計画『Nプラン』……

    本体価格914円(古本110円)
    ★★★★★

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    2020年07月07日
  • 春を背負って

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    笹本さんの作品を何冊か読み、何年か前に映画で見た『春を背負って』が笹本作品と知り読んでみた。ゴロさんの言葉、生き方カッコいいです。

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    2020年06月16日
  • ソロ ローツェ南壁

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    笹本稜平『ソロ ローツェ南壁』祥伝社文庫。

    笹本稜平が描く本格山岳小説。山の世界を舞台にした人間ドラマがあり、男の意地があり、ロマンがある。ミステリーとサスペンスの要素もあり、非常に面白い。

    無名ながら数々の難壁を単独登攀で制覇してきた新鋭アルパインクライマー奈良原和志が標高世界4位のローツェ最難関の南壁冬期単独登攀に挑む。

    ローツェ南壁を単独登攀した伝説の登山家トモ・チェセンはその登攀を疑問視されたことから第一線を退く。奈良原和志はトモの疑惑を晴らすため、さらなる己れの高見を目指すために妨害を受けながらも難攻不落のローツェ南壁の制覇を目指す。

    本作はジョージ・マロリーが果たしてエベレストの山頂に立ったのかというミステリーを1つのテーマにした夢枕獏の『神々の山嶺』と通じるものがあるが、『神々の山嶺』に比べると些か劣るように思う。それだけ『神々の山嶺』が抜群の傑作であるのは仕方がない事実であり、本作が山岳小説の中でも一定水準以上にあるのは間違いない。

    本体価格870円
    ★★★★★

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    2020年04月18日
  • 分水嶺

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    笹本さんの小説は五作目となりますが、間違いなく今までで一番感情移入した作品でした。

    もちろんフィクションなのは重々承知の上ですが、あまりに感情移入し過ぎて、最終章では涙をぼろぼろ流しながら読んでました(^^;

    自然の素晴らしさに目を向け、その恩恵を頂くことで人間は発展してきたのに、自分達の身勝手によりオオカミの住みかを奪ってしまった。

    ドキリとする言葉が節々に出てきます。

    『自然や動物は人間がいなくともずっと上手くやってきた。人間がずかずかと入り込んできて自然を壊しておきながら、今度は自然保護だなんだと思い上がる』



    私には私の生活があるから自然保護活動などには参加したり出来ませんが、それでも山に登らせて頂く際にはゴミ拾いなど、自分に出来ることをひとつでも多く実行していこうと改めて思いました。


    一人でも多くの方に読んで頂きたい名作です

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    2019年12月02日