笹本稜平のレビュー一覧

  • 偽装 越境捜査
    『偽装 越境捜査』/笹本稜平

    シリーズ第五弾を迎えた、この『越境捜査』シリーズ。
    巻を重ねるごとに、鷺沼、宮野をはじめとする混合タスクフォースの味は深まるばかり。

    警察小説としても、他に類をみない独特のその味は、自然と病みつきになること間違いなし。

    本書では、三年前に新宿で起きた傷害致死事件の...続きを読む
  • 分水嶺
    山岳カメラマンが主人公で 北海道を舞台とする物語
    私が好きな作家「笹本稜平」の著書です ^_^

    この作品を読むだけで 冬山の厳しさと景色の素晴らしさが 目に浮かんでくる
    最後には 宮崎駿のアニメ映画を観ているような感覚も覚えた ^_^

    悔しい想いもしながらも 面白く読ませてもらえた ^_^

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  • 駐在刑事 尾根を渡る風
    駐在刑事シリーズ2作目。なんとつい最近までテレビドラマをやってたらしい、全然知らんかった。
    知っててもドラマを追いかける趣味はないので、観なかっただろうけど。

    笹本稜平のエエとこどり(警察小説と山岳小説)とも思えるこのシリーズ。
    とはいえ、日本を揺るがすようなとんでもない事件が起きるということはな...続きを読む
  • 恋する組長
    評価は5.

    内容(BOOKデーターベースより)
    “おれ”は、東西の指定広域暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。やくざと警察の間で綱渡りしつつ、泡銭を掠め取る日々だ。泣く子も黙る組長からは愛犬探しを、強面の悪徳刑事からは妻の浮気調査を押しつけられて…。しょぼい仕事かと思えば、その先...続きを読む
  • 南極風
    笹本稜平さんの小説は何冊か読んだ。どれも良かったが,これはその中でも素晴らしかった。アスパイアリング,行ってみたくなります。
  • 南極風
    笹本良平作品は本当に感動します。
  • 太平洋の薔薇 下
    ラストは久々に魂が揺さぶられ、感涙ものである。本作の骨太なエンターテイメントはぶれることなくラストに見事に熱を発しながら収束する。物語の端緒でハイジャックされた後、荒れ狂う海を南シナ海、東シナ海、日本海そして津軽海峡を経て太平洋まで操船してきたシーマンとしての柚木キャプテンの存在が本書の全てであるが...続きを読む
  • その峰の彼方
    笹本稜平の純山岳小説

    マッキンリーでの友の遭難から話が始まる。
    遭難救助や厳冬期単独のバリエーションは読み応えあり。

    自然との共存などいろいろと考えさせられます。
  • 春を背負って
    山小屋に行ってみたくなるよ!!って山友達がオススメしてくれた本!!
    うん。山小屋行ってみたい笑
    奥秩父かー。いつか行かれる日は来るかなー。

    ちょっと文章が好みではない部分はあるけど、楽しく読めた。
    遭難するのが多くて、ソロ登山はやっぱ怖いものだなってビビッてしまった。

    早く山に登りたい♪
  • 春を背負って
    初めて読んだ笹本さんの本。ストーリーも読みやすく、それぞれのキャラにも愛着が湧いて軽やかだった。他の本も読みたい。ところどころ、人生や幸せについて書かれている言葉も、そうだよなぁ、と思った。

    2017.9.21
  • 天空への回廊
    感動必至の冒険サスペンス。
    8000メートルを超えた高所での舞台設定が米軍の兵力を無効にしてます。デルタフォースですら高度には勝てない。
    最も神に近づいた場所でくだされる神の裁きの前では何人たりともひれ伏さねばならないというか。人間と大自然との関係など、生きることの意味を改めて考えさせられるものでし...続きを読む
  • 春を背負って
    山に登って山小屋に泊まってみたくなる。爽やかな読後感で続きが気になる。映画化されてるようだけど小説が良かったからなんとなく観るのがこわい。チャンスがあったら観てみよう。
  • ビッグブラザーを撃て!
    読後に悩みました。書物としてサスペンスとして評価するのは当然なんですが。筆者のデビュー作品ということでバランスはイマイチな印象が残ります。
    自分は頭悪いので、内容的に評価することに時間がかかりますが、今後考えていかなければいけない問題提起でもありました。
  • 不正侵入
    きちんとまとまった面白い作品だと思います。普通に良作だと思います。
     笹本氏の作品は、人間を上手に描き出しているなあと感じます。ハイテク技術云々は材料に過ぎません。基本的に技術を礼賛するでもなく、ひたすら各々の人間性を問うているというか。人間の所業の功罪について、それを問うているのだろうと。詰まると...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありま...続きを読む
  • 駐在刑事
    笹本稜平作品にしては、小さい小説である。
    でも小さいなりに凄くいい。

    事件は駐在所が絡む程度の事件だし、主人公は中央での競争に敗れて地方に落ちた警察官僚、登場人物たちも分かりやすくデフォルメされた性格で、舞台はほぼ奥多摩の山か里起こる手の届き感。

    これ、笹本小説を期待するから拍子抜けするけど、系...続きを読む
  • 南極風
    山岳小説として初めての笹本稜平作品✨
    すごく山の描写がリアルで、実際にニュージーランドの山に登っているような臨場感がありすぐに物語にのめり込みました。裁判でのシーンや仲間の描写も丁寧ですぐに読破しちゃいました〜
    特に山の風景の描写が、実際に目の前で見ているような感覚ですっかりファンになってしまった。
  • サイドストーリーズ
    読み終えるのが惜しい、
    物語がある。

    もう少し読んでいたい、
    余韻に浸っていたい、
    もしかしたら
    CDの隠しトラックの様に
    どこかに後日談的なものがあるんじゃない?

    と、いつまでも
    本を閉じたり開いていたりして。(^^;

    この本の中では
    >まほろ駅前シリーズと
    >天地明察が
    私の読み終えるのが...続きを読む
  • 南極風
    ニュージーランドの山=アスパイアリングの魅力的な描写、落石事故による遭難からの決死の脱出劇も臨場感たっぷりで、それだけでも楽しめる。
    それに加え、この事故が、未必の故意による殺人だと決めつける検察の異常な訴追。その背後にあるのは何か、不気味さに読み手の興味はいやがうえにも増すばかり。
    無実を訴える主...続きを読む
  • 春を背負って
    山岳小説はスリリング、壮絶。。。という形が多い気がするが、この小説は読後に心が優しくなる。

    主人公の亨とゴロさんの掛け合に、美由紀が加わるととっても楽しい。
    ゴロさん、物語の中で面白い事いうし、人生の酸いも甘いも経験しているだけに良いセリフもたくさん言ってくれるじゃないの(笑)
    まだ若い亨と美由紀...続きを読む