分水嶺

分水嶺

880円 (税込)

4pt

急逝した父の遺志を継ぎ、山岳写真家として生きることを誓う風間健介。父の愛した厳冬の大雪山で撮影中、絶滅したはずのオオカミに命を救われたという田沢保と出会う。風間は、田沢が亡き父と交流のあったこと、殺人罪で服役していたことを知るが、極寒の中、田沢と共にオオカミを探すにつれ、彼の人間性に惹かれていく。やがて、二人の真摯な魂が奇跡を呼ぶ―。

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分水嶺 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    笹本さんの小説は五作目となりますが、間違いなく今までで一番感情移入した作品でした。

    もちろんフィクションなのは重々承知の上ですが、あまりに感情移入し過ぎて、最終章では涙をぼろぼろ流しながら読んでました(^^;

    自然の素晴らしさに目を向け、その恩恵を頂くことで人間は発展してきたのに、自分達の身勝手

    0
    2019年12月02日

    Posted by ブクログ

    山岳カメラマンが主人公で 北海道を舞台とする物語
    私が好きな作家「笹本稜平」の著書です ^_^

    この作品を読むだけで 冬山の厳しさと景色の素晴らしさが 目に浮かんでくる
    最後には 宮崎駿のアニメ映画を観ているような感覚も覚えた ^_^

    悔しい想いもしながらも 面白く読ませてもらえた ^_^

    0
    2019年02月05日

    Posted by ブクログ

    山をフィールドとして小説を展開する笹本さんの作品のなかでは、少なくとも自分が読んだことがある範囲では、珍しいことに登山パートは少なく感じられ、作品の中で山と掛け合わせとなって扱われる他要素の描き出しに力点を置いているように感じられた。

    タイトルから想像する内容とは少し異なるかもしれない(少なくとも

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    主人公のお父さんの山へ対する気持ちがとても共感できるものと思った。ただ物語の中で事件性的な話が散りばめられていて、そんなもんはいらん、純粋に山と狼の話しだけで良いのにと勝手ながら思ってしまった。

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    父の遺志を継ぎ山岳写真家となった主人公の風間と、絶滅したとされるオオカミを追う田沢。
    亡くなった父も友人のペンション経営者の仲上も、みな漢気溢れる人物で読んでいて気持ちが良い。
    久しぶりの山岳小説で、しかもオオカミが登場、中身も大満足の作品でした。
    そして自分自身も地球上の自然の中で、原罪ともいえる

    0
    2019年09月22日

    Posted by ブクログ

    解説と帯にあるように、確かに至福の読書体験だった。最終章で一気にそれを感じ、読後感がとても満足を得られるのだが、やはりそれまでの長い長いプロセスが大事だ。一見相容れない二人の男の情が通いあうまでと、仲上をはじめ周りが田沢を受け入れていく流れが少しずつ丁寧に描かれていて良い。友情を超えた人のつながりだ

    0
    2018年06月06日

    Posted by ブクログ

    北海道を舞台にオオカミをめぐってお話が進みます。
    現代の山岳小説作家としてはぴか一ですね。

    ぐいぐい引き込まれていきます。

    0
    2017年10月01日

    Posted by ブクログ

    大雪山で幻のオオカミを探す男と山岳写真家との出会いから、この物語が始まる。
    彼の父とも交流があった男は、殺人罪の刑を終え刑務所を仮出所したばかり。しかし、彼の容疑には冤罪の疑いがあり、その謎の解明と幻のオオカミ探しが同時に進行する。
    山岳小説に、警察小説、それに動物小説が融合した贅沢な作品。
    オオカ

    0
    2017年09月21日

    Posted by ブクログ

    笹本稜平『分水嶺』祥伝社文庫。

    厳冬の大雪山を舞台にした山岳ミステリー小説。笹本稜平の山岳物だけに十分面白いのだが、少し詰め込み過ぎのように感じた。冬山と殺人ミステリー、幻のオオカミと男のロマンをかき立てる要素はぎっしり詰まり、物語の核となる登場人物も皆、強い志を持つ男ばかり…些か出来過ぎ。

    0
    2017年08月15日

    Posted by ブクログ

    感想
    文章は読みやすく、スッとはいってくる。

    自然や山からしたら人間は不要の存在。

    しかし、筆者の作品は直接登場しない人物が信じられないくらい悪意を持ってるパターン多いな。


    あらすじ
    風間は、広告写真の世界から締め出され、父親がやっていた北海道の山岳写真で生計を立てることにする。

    ニペソツ

    0
    2025年05月06日

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