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Posted by ブクログ
マッキンリー、別名デナリ
あまりに有名な山名はおそらく誰でも聞いたことはあるはず
私としては聞いたことがあるくらいで、あまり詳しいことは知りませんけどね(^^;
マッキンリーを舞台に繰り広げられる重厚な人間ドラマ
少しだけ私が気になった(良い意味で)点を挙げさせていただくと、
物語が進み要救助者を発見した時、低体温症に陥っている
しかも重度の低体温症。
待ちに待った待望の赤ん坊が間もなく生まれるというのに、ひとつ間違えれば植物状態で寝たきりになってしまう恐れのある要救助者を、果たして下ろして良いものか?
下ろさなければ奥さんは生まれてくる赤ん坊と二人、人生をやり直すことも出来るのではないか?(もちろん奥さんは無事に下山することを強く望んでいる)
という救助隊に参加している主人公の葛藤(一時的にですが)。
遭難の物語(実話も含む)を読む度に自分の身に置き換えて考えてきましたが…
そうですね。一歩間違えれば『死』
というのは当たり前に思ってましたが、一歩間違えれば『植物状態』。
という発想はなく、もしそんなことに自身がなったとしたら、周りの家族に多大なる迷惑をずっとずっと掛け続けてしまうことになります…
そうすると恐らく『死』よりも多大なる迷惑を掛けてしまうのではないかと…
低体温症に関わらず、山登りには大なり小なりの危険がつきまとっている、ということも改めて認識させてもらいました。
山の専門用語もかなり出てきますので、一般の方が読むのには少し抵抗が感じられるのではないかと思いますが、山好きな方々にはオススメしますよ
Posted by ブクログ
著者の山岳小説の一つの到達点と、解説に書かれてあるが、言いえて妙と共感する。
マッキンリーのカシンリッジ冬季単独登攀を試みる主人公が連絡を絶ち、その盟友が捜索活動する様に全編が費やされている。
山々の描写、登攀の状況、いずれもその場に立ち会わなければ書けないような、そして読者をその場に立たせるかのようなリアルさは、他の作家の追随を許さない著者の独擅場。
そうはいっても、捜索活動の著述は、やや冗長気味で、残りの頁数に嘆息気味であった。
けれども、アラスカ先住民=インディアンで長老の存在が、そんな思惑を削いでくれた。彼が折々に語る処世訓を超えた人生の要諦は、作品を引き締める役割を果たしてくれる。
その精神論、観念的な理念に反発を感じ、批判するレビューも見受けられるが、苦難の時、失意の時、逆境を抜け出す一つの手がかりとして、心のどこかに留めておきたい箴言と理解したい。
その一例
「他人を許せなきゃ自分も許せない。自分を許せない人間には魂の安らぐ場所がない」
「信じることだよ、…悪い想像をしたらきりがない。ただ心が不幸になるだけだ。幸運は不幸な心を避けて通る。希望こそが幸運を掴み取る黄金の腕だから」
その他引用に転記。
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