笹本稜平のレビュー一覧

  • 天空への回廊

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    エベレストの登頂に単独で成功した日本酒。山頂直下に落ちた人工衛星に絡む事件に巻き込まれる。愛情、正義、イデオロギー。

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    2012年11月18日
  • 偽りの血

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    信頼しあう兄弟、父への憎悪。母の死の謎。兄の自殺。兄の残された妻が依頼した弁護士と協力して謎を解いていく。

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    2012年11月15日
  • 素行調査官

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    元探偵の本郷が警視庁の素行調査官として活躍するシリーズ第一作。単純な殺人事件と思われた事案だったのだが、調査を進めるうちに背後に潜む巨悪が明らかになる。なかなか読み応えのある異色の警察小説。笹本さんの作品はハズレないな。

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    2012年10月31日
  • 偽りの血

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    兄の死の謎を解明する中、フリーライターの深沢章人が事件の真相に翻弄されていく。ハードボイルド、山岳小説。物語は独特のゆっくりしたリズムで進むのだが、次々明らかになる驚愕の事実。そして、結末に向けて物語は加速する。なかなか面白い。

    あの尼崎の殺人事件にも似ている。

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    2012年10月30日
  • 未踏峰

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    「還るべき場所」に続いて読んだ山岳小説。筆致の安定感、個性ある登場人物とスピード感ある展開は、エンターテインメントとしても十分楽しめるが、今作はそれ以上に、特に都会で生きる我々に何かを問いかけてくる。多くの人の心に残る一冊になるであろう秀作。

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    2012年10月08日
  • 偽りの血

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    深沢章人はフリーのもの書きで生業をたてていた。締め切りに追われたある日、弁護士が尋ねてきて、尊敬していた兄が自殺したことを告げる。長野の資産家の父には無くなった母の後に義母が住み着いており、足が遠のいていた。兄の死を追っていくうちに父が殺害したのでは?と思わせる証拠が出てくる。兄に教えてもらった山の知識が最後の逃亡では生きてくる。これが今後の山岳小説になっていくのか。

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    2012年09月15日
  • 未踏峰

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    深刻な理由を抱え社会からドロップアウトした3人の若者と、ある理由で輝かしい登山家の道を捨て山小屋の主人となった老人の、魂の再生の物語。

    さわやかで感動的で清々しい。
    が、文章表現がいちいち格好良すぎる。言いたいことは分かるし同感出来る部分も多々あるのだが、何もそこまでカユい表現にしなくても・・・という感じ。
    引用した部分は、辛うじて自分の中では許容範囲で、その他の部分に至っては・・・ ああカユい、カユすぎる。
    このカユさは★1点減点分に値する。よって★4つ。

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    2012年09月11日
  • 駐在刑事

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    警視庁の敏腕刑事がキャリアの上司と衝突し、容疑者を取り調べ中に死なせてしまう。彼は奥秩父の派出所勤務を願い出る。旅館の親子から山の知識を徐々に身につけていくうちに、ここが気に入った場所になっていく。そんな時、山で女性の滑落死が発生し、自殺か他殺かで揉める。警視庁時代の上司がこの事件の責任者として出張って来て、江波を困らせる。次々に起こる事件を江波が解決していき、犬猿の仲のキャリアの上司のプライドを傷つける。最後には命令に反した行為で問題は解決するが、彼は辞表を出す。ここは犬猿の仲の上司も引止め役に廻る。笹本氏が山の物語に入っていったのはこれからではないかと思う。

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    2012年09月02日
  • 素行調査官

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    探偵事務所に勤めていた本郷は高校の同窓会で警察のキャリアの入江の勧めで警察官となる。職場は警察官の素行調査をやるセクション。入江が出世するにつけ、本郷は出世を約束される立場。彼の初仕事が中国人美人経営者の蔡洵華。その初仕事に尾行がつき、この尾行者が北本。この3人が追いかけていく物件のターゲットがキャリアの本田で本田自身が関わった事件現場の名刺入れを拾ったのが小松であった。ストーリーは本郷とそのリーム、小松グループがそれぞれ生き残りをかけて進めていく。また本田の双子の弟も色沿いになっている。

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    2012年08月17日
  • 駐在刑事

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    キャリアの保身のために刑事から奥多摩の駐在へと転身した江波の活躍を描く短編集。ミステリー、山岳小説と笹本稜平の魅力が伝わる。力強い冒険小説も良いが、こういう作品もなかなか良いな。

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    2012年07月23日
  • 駐在刑事

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    ネタバレ

    笹本稜平の4作目。連作短編。
    各編ごとに感想を。

    【終わりのない悲鳴】
    哀しい女性の物語。
    主人公の抱える心の傷とリンク。彼の背景の事件が今後関わってくることになるようならば、面白さも倍増しそうなものだが、果たして………?
    2012.07.10.書。

    【血痕とタブロー】
    再び、自ら死に向かおうとする人を救った主人公。本作のテーマはコレなのかな?と。
    いけすかない管理官に一泡吹かせてやる展開もあることを期待(笑)。
    2012.07.10.書。

    【風光る】
    恋の予感?(笑)。骨髄移植で血液型が変わる………というのは初めて知った。唐突だったので、ややアンフェアか?とも思ったが、“いわゆる推

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    2015年08月21日
  • 素行調査官

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    意外な拾いもの?


    肩の力も抜けて、楽しく読めた。
    ただ、若干、主人公の味方になるエリートの旧友のすごさが今ひとつ伝わらず。
    素行調査官のタフさも今ひとつ伝わらないのほほほーんとしたもので、
    その割には脇役がばっさりとカンタンにものすごい死に方したり。。

    主人公達ののどかさのあまりの緊張感のなさが信憑性をそいでいる感じあり。
    サバイバルバトル、という割には主人公の周りだけが異空間なくらいほのぼのだからか?

    物語の構造が一層構造というのかなー
    何となく物足りない感じ。

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    2012年04月17日
  • 恋する組長

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    こういったしょぼくれ探偵ものは好物なので
    楽しく読めました。
    また「時の渚」みたいなのも読んでみたいなあ。

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    2012年04月10日
  • 天空への回廊

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    笹本稜平さんの「天空への回廊」という一冊。
    色々な方が絶賛している山岳冒険小説なんです。

    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落。
    雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、
    親友のフランス人が行方不明に。
    真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。
    ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。
    八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘—。
    大藪賞作家、渾身の超大作。
    何と言ってもページ数662ページ。
    厚さにして2.6cmというこの本は読み応え抜群でした。

    読み始めてからしばらくは読

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    2011年12月30日
  • 天空への回廊

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    国際謀略+自然冒険小説。無名作家の作品としては拾い物。 山田正紀が書きそうな突飛な設定に加え、二転三転のプロットはなかなか読み応えがある。 しかし圧倒的な細部の描写に、700頁超のボリューム。 リーダビリティは低い。なかなか進まなかった。 もう少しコンパクトなほうがよい。

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    2011年10月02日
  • グリズリー

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    本作も見事な本格冒険小説。「太平洋の薔薇」には及ばない。ちょっと最後があっけないというか、最後に2人の対決を盛り上げる方法はなかったのか。

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    2011年09月20日
  • 素行調査官

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    ネタバレ

    犯人の動機?最初の殺人のやり方があまりにお粗末なのでは?
    怪しい人達を使えるんだから,消せばよかっただけではないの?

    ということに目をつむれば,どんどん読んでける。

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    2011年08月28日
  • グリズリー

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    一人の男が超大国に戦いを挑むという話です。
    けっこう厚めの本ですので読むのに時間がかかりますが、それでも、読むのが楽しいと感じさせてくれる本でした。

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    2011年04月23日
  • サハラ

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    石油を中心に、様々な勢力の思惑の中に記憶を失った主人公が、巻き込まれていきます。
    記憶を戻しながら、自分は何をやろうとしていたのか探るという、もう一人の自分とのせめぎ合いがあります。
    人物もキャラクターがはっきりしていて面白いと思います。

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    2011年04月07日
  • 駐在刑事

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    笹本稜平の一刷。

    奥多摩駐在所の所長、江波警部補の周辺で起こる6つの事件。
    それぞれが、短い短編でつながっています。

    舞台となる奥多摩もなじみのある水根沢や石尾根などがでてきて、歩くときには江波刑事を探してしまいそうです。
    漫画『岳』にも通じる、ほのぼのとした小説でもっと続きを読みたくなる一冊です。

    【収録作品】
     終わりのない悲劇
     血痕とタブロー
     風光る
     秋のトリコロール
     茶色い放物線
     春嵐が去って

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    2010年11月29日