笹本稜平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
警視庁の敏腕刑事がキャリアの上司と衝突し、容疑者を取り調べ中に死なせてしまう。彼は奥秩父の派出所勤務を願い出る。旅館の親子から山の知識を徐々に身につけていくうちに、ここが気に入った場所になっていく。そんな時、山で女性の滑落死が発生し、自殺か他殺かで揉める。警視庁時代の上司がこの事件の責任者として出張って来て、江波を困らせる。次々に起こる事件を江波が解決していき、犬猿の仲のキャリアの上司のプライドを傷つける。最後には命令に反した行為で問題は解決するが、彼は辞表を出す。ここは犬猿の仲の上司も引止め役に廻る。笹本氏が山の物語に入っていったのはこれからではないかと思う。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ笹本稜平の4作目。連作短編。
各編ごとに感想を。
【終わりのない悲鳴】
哀しい女性の物語。
主人公の抱える心の傷とリンク。彼の背景の事件が今後関わってくることになるようならば、面白さも倍増しそうなものだが、果たして………?
2012.07.10.書。
【血痕とタブロー】
再び、自ら死に向かおうとする人を救った主人公。本作のテーマはコレなのかな?と。
いけすかない管理官に一泡吹かせてやる展開もあることを期待(笑)。
2012.07.10.書。
【風光る】
恋の予感?(笑)。骨髄移植で血液型が変わる………というのは初めて知った。唐突だったので、ややアンフェアか?とも思ったが、“いわゆる推 -
Posted by ブクログ
笹本稜平さんの「天空への回廊」という一冊。
色々な方が絶賛している山岳冒険小説なんです。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落。
雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、
親友のフランス人が行方不明に。
真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。
ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。
八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘—。
大藪賞作家、渾身の超大作。
何と言ってもページ数662ページ。
厚さにして2.6cmというこの本は読み応え抜群でした。
読み始めてからしばらくは読