笹本稜平のレビュー一覧

  • 素行調査官
    警察官の不正や犯罪を暴き、時に隠密に処理する監察官となった元探偵が、同級生のエリート監察官や、人間味溢れる先輩と巨悪に挑む。
    主人公本郷にぶれぶれなところがあったり(人間らしいと言えばらしいけど)、どつぼにはまっていく小松に何やってんのと思ったり、なんで大物なのに自分で直接手を出してんの、バカなのか...続きを読む
  • 偽りの血
    兄の自殺。。。その真相は?父親に対する不信感、兄妻に対しる複雑な感情、記憶の中の父親等、主人公・深沢の心理描写が巧みに描かれています。最後は。。。
  • 恋する組長
    初めて読んだのですが、既読感…。本棚にあった「ハードボイルド・エッグ」「フォー・ディア・ライフ」とごっちゃになっていきました(^_^;)『探偵小説』っていう感じのくくりなのかしら。
    面白かったです。他の2冊も。
  • 白日夢~素行調査官~
    一作目から、チームを継続して、警察の内部を調査する監察に所属する3人。
    時には悪事を握りつぶすこともあるが、今回は、覚醒剤の密輸と殺人という、大きな事件に警察の上層部が絡んでいる疑惑が濃く、慎重に調査する。
  • ビッグブラザーを撃て!
     「最高の英知を持った指導者による絶対的独裁こそが世界の平和と真の幸福をもたらすという全体主義思想」に基づいて行動する組織と、ソフト開発会社社員の石黒が正面から激突。内容のスケールの大きさが伝わりにくい小説でした。しかしながらサラっと読めて楽しめました。
  • 挑発 越境捜査
    サクサク読めたがどんでん返しがあるわけでもなく、最後まで無難に終わった
    暇つぶしの読書
    越境捜査シリーズはもういいかな。
    警察ってこんなに悪い人の集まりなの?
  • マングースの尻尾
    エンタメアクション短編。良くできた小説であると思うが、笹本作品としては凡庸という気がした。この手の小説はやはりある程度のボリュームが欲しい。短編で連作という形式だとボリューム不足を感じてしまい、かなり食い足りない気がした。

    最終章を中心に長編としてリライトしたらかなりいい小説になるんじゃないかなぁ...続きを読む
  • 所轄魂
    なんだか出来過ぎた親子関係で、そのせいかストーリーも全体的に出来過ぎに感じてしまった。
    事件の謎解きとしては面白くて、あっという間に読み終わってしまったけど、でも息子が優秀で、おまけに性格も良くて、なんだか出来過ぎなんだよな。と思ってしまうのはひねくれた性格だからか。
  • 太平洋の薔薇 下
    10年ほど前だが、トレジャーボートの免許を取得したので、何度も東京湾に繰り出した。たった6人乗りのボートでも、波に向かって当たる角度を計算して乗りこなさないと転覆のリスクがあり、苦労した覚えがある。スピードに乗って真正面で飛び込むと、ものすごい衝撃が。本書のストーリーはともかくとして、嵐の中での大型...続きを読む
  • ビッグブラザーを撃て!
    笹本稜平未読作品を読もうシリーズ…なんだけど、これはちょっとなぁ

    成長著しいIT産業を絡めた題材なんで、技術の進歩に内容が遅れをとっていることはしゃーないとしても…

    国際謀略スパイ小説の緊張感の中で、家庭レベルのドラマが溶け切れずにダマになって浮いてるのが、読んだときに口触り悪くてなんだかなぁ。...続きを読む
  • 白日夢~素行調査官~
    一人の元潜入捜査員が自殺した。薬物捜査のエキスパートとしてめざましい実績を持つ男。だが、公金流用を理由に依願退職に追い込まれていた。さらに退職時、大量の覚醒剤を持ち出していたというのだが…。警視庁監察係の本郷岳志と仲間は、彼を裏切り死に追いやった警察内部の黒い人脈に気づく。「警察の中の警察」が巨悪に...続きを読む
  • 春を背負って
    笹本さんは2冊目。
    山岳小説の名手と聞いた(読んだ)記憶があったのですが、広く冒険小説やミステリーも手掛ける作家さんのようで。
    さて、この小説、ストーリーとしては好きなタイプなのですが。。。。
    とにかく途中から主人公たちの会話文が、現実にはこんなしゃべり方はしないだろうと気になってしまい。特にヒロイ...続きを読む
  • 不正侵入
    連続テレビドラマのような…。
    決して映画ではなくテレビ…。

    ジワジワと背中に迫る来る感じは悪くないんだけど、
    ちょっと虚構すぎるというか…。
    少し醒めるんだなあ………。
  • サハラ
     記憶消失の元庸兵が、サハラ砂漠で墜落した軍用ヘリの残骸の中で目覚める。西サハラの利権をめぐる各国の思惑が入り乱れるなか、記憶喪失の元庸兵はどんな役割をはたしていたのだろうか、最後まで謎を引っ張りつつ、ラストを読むまで息をつかせぬストーリーである。著者の世界を駆け巡る壮大なストーリーはどりらかという...続きを読む
  • 駐在刑事
    笹本さんの本は全部よんでますが、これは山岳か刑事ものかどっちつかずでちょっと微妙。焦点が合いにくいです。
  • 恋する組長
    今まで読んだこの著者の小説とはかなり雰囲気がちがいました。軽い(いい意味で)ちょっと都合のいい展開ではない???と言いたくなりますが、続編を楽しみにしてしまいます。
  • 偽りの血
    えらく淡々と進んでいくミステリーでした。

    山を登るように、マイペースに、順序を追い少しづつ謎が解明されていく。

    もう少し物語に緩急が欲しい気がします。また、最後に一つ残された謎があまりに安易に解決されたのが、
    少し残念です。
  • 未踏峰
    川端祐人の『夏のロケット』の山岳ver.のようなお話。異能の青年達が幾多の困難にぶつかりながらも乗り越えていく姿をちょっとファンタジーっぽく、ややノスタルジックな視点から描くとこなんて本当に川端氏にそっくり。今なお世界最高峰がある種の価値を持っているのは否定できない事実である。しかし夏の北アルプス並...続きを読む
  • 素行調査官
    警察の中の警察と呼ばれる警視庁監察係。魑魅魍魎の警察内部の闇を追う元探偵・本郷たちを主人公としたシリーズ第1弾。
    決して正義感だけで動くわけではないところがいい。キャリア組のエリート入江は清濁あわせ飲み、ベテラン北本の生活感、そして本郷の皮肉屋な性格。この三人の何ともいいようのないチームプレイが職人...続きを読む
  • サハラ
    サハラ・アラブ民主共和国解放軍に招聘された傭兵檜垣は、敵対するモロッコ秘密警察に受けた訊問で記憶を失う。一方、サハラ砂漠に未知の油田があることを記した文書とともに日本の書記官が行方不明に。檜垣はアルジェの駐在武官牛島から、油田を探るため手を組みたいと申し出をうける。牛島から檜垣の妻ミランダがジュネー...続きを読む