笹本稜平のレビュー一覧

  • ビッグブラザーを撃て!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    笹本稜平未読作品を読もうシリーズ…なんだけど、これはちょっとなぁ

    成長著しいIT産業を絡めた題材なんで、技術の進歩に内容が遅れをとっていることはしゃーないとしても…

    国際謀略スパイ小説の緊張感の中で、家庭レベルのドラマが溶け切れずにダマになって浮いてるのが、読んだときに口触り悪くてなんだかなぁ。

    勢いあるので、グイッと一気に読めるけど、勢いで読んでも突っ込みどころ満載。一個人(助けてくれる人探偵)VSアメリカ秘密組織VSロシア秘密組織って戦いに無理を感じさせないようにするには、相当な力と技の風車を回さないとなじまないなぁ。笹本をしてこれなら相当厄介なテーマなんだろうなぁ

    0
    2014年05月25日
  • 白日夢~素行調査官~

    Posted by ブクログ

    一人の元潜入捜査員が自殺した。薬物捜査のエキスパートとしてめざましい実績を持つ男。だが、公金流用を理由に依願退職に追い込まれていた。さらに退職時、大量の覚醒剤を持ち出していたというのだが…。警視庁監察係の本郷岳志と仲間は、彼を裏切り死に追いやった警察内部の黒い人脈に気づく。「警察の中の警察」が巨悪に立ち向かう圧巻のエンタテインメント!

    0
    2014年05月12日
  • 春を背負って

    Posted by ブクログ

    笹本さんは2冊目。
    山岳小説の名手と聞いた(読んだ)記憶があったのですが、広く冒険小説やミステリーも手掛ける作家さんのようで。
    さて、この小説、ストーリーとしては好きなタイプなのですが。。。。
    とにかく途中から主人公たちの会話文が、現実にはこんなしゃべり方はしないだろうと気になってしまい。特にヒロインの喋りは年齢も性別も超越しちゃってます。さらに話の進め方も説明的というか、とにかく主人公たちに話をさせて考えを伝えて行く感じで、そういう文体面で苦手で。
    そんな訳で高得点とは行きませんでした。
    ちなみに松山ケンイチ・蒼井優・豊川悦司で映画化されるようです。
    セリフを何とかすれば、映画化には向いてい

    0
    2016年05月29日
  • 不正侵入

    Posted by ブクログ

    連続テレビドラマのような…。
    決して映画ではなくテレビ…。

    ジワジワと背中に迫る来る感じは悪くないんだけど、
    ちょっと虚構すぎるというか…。
    少し醒めるんだなあ………。

    0
    2014年04月01日
  • サハラ

    Posted by ブクログ

     記憶消失の元庸兵が、サハラ砂漠で墜落した軍用ヘリの残骸の中で目覚める。西サハラの利権をめぐる各国の思惑が入り乱れるなか、記憶喪失の元庸兵はどんな役割をはたしていたのだろうか、最後まで謎を引っ張りつつ、ラストを読むまで息をつかせぬストーリーである。著者の世界を駆け巡る壮大なストーリーはどりらかというと軽めであり、良い意味で明るさがある。

    0
    2013年11月07日
  • 駐在刑事

    Posted by ブクログ

    笹本さんの本は全部よんでますが、これは山岳か刑事ものかどっちつかずでちょっと微妙。焦点が合いにくいです。

    0
    2013年09月10日
  • 恋する組長

    Posted by ブクログ

    今まで読んだこの著者の小説とはかなり雰囲気がちがいました。軽い(いい意味で)ちょっと都合のいい展開ではない???と言いたくなりますが、続編を楽しみにしてしまいます。

    0
    2013年07月19日
  • 偽りの血

    Posted by ブクログ

    えらく淡々と進んでいくミステリーでした。

    山を登るように、マイペースに、順序を追い少しづつ謎が解明されていく。

    もう少し物語に緩急が欲しい気がします。また、最後に一つ残された謎があまりに安易に解決されたのが、
    少し残念です。

    0
    2013年07月06日
  • 素行調査官

    Posted by ブクログ

    警察の中の警察と呼ばれる警視庁監察係。魑魅魍魎の警察内部の闇を追う元探偵・本郷たちを主人公としたシリーズ第1弾。
    決して正義感だけで動くわけではないところがいい。キャリア組のエリート入江は清濁あわせ飲み、ベテラン北本の生活感、そして本郷の皮肉屋な性格。この三人の何ともいいようのないチームプレイが職人的調査を生み出す。味がある。

    0
    2013年06月27日
  • 未踏峰

    Posted by ブクログ

    川端祐人の『夏のロケット』の山岳ver.のようなお話。異能の青年達が幾多の困難にぶつかりながらも乗り越えていく姿をちょっとファンタジーっぽく、ややノスタルジックな視点から描くとこなんて本当に川端氏にそっくり。今なお世界最高峰がある種の価値を持っているのは否定できない事実である。しかし夏の北アルプス並みの大渋滞の写真を見ると、前人未到の地にひっそりと佇む6000メートル級の無名峰にノーマルルートから初登頂する方が魅力的に思えてくる。起承の次に転が来ると思わせながらもうひとつ承を繋いで静かに結を置くスタイル。

    『実はヒマラヤの風は、空気が希薄なせいで、風速のわりに威力はさほどでもないらしい。』

    0
    2013年06月27日
  • サハラ

    Posted by ブクログ

    サハラ・アラブ民主共和国解放軍に招聘された傭兵檜垣は、敵対するモロッコ秘密警察に受けた訊問で記憶を失う。一方、サハラ砂漠に未知の油田があることを記した文書とともに日本の書記官が行方不明に。檜垣はアルジェの駐在武官牛島から、油田を探るため手を組みたいと申し出をうける。牛島から檜垣の妻ミランダがジュネーブで入院していると知らされ、現地を訪ねた檜垣だが妻は「カサブランカに行きたい」という言葉を残して姿を消していた……。

    0
    2013年03月17日
  • 恋する組長

    Posted by ブクログ

    東・西及び地場ヤクザに半堅気の私立探偵と電話番の女事務員と言えば、ナニワ・ノワールの怪作『疫病神シリーズ』(黒川博行)を思い出すが、こちらは至ってライトなソフト・ボイルド連作集。タイトルからして大して期待はしていなかったが、可も無く不可もない出来栄え。完全な著者買い。可能な限り虚飾を排した骨太の山岳小説『還るべき場所』の著者であり、絶滅危惧種とも言える冒険小説の孤塁を独り、いや樋口明雄と二人で守る貴重な書き手である。偶にはこういうのも良いが、著者には古臭くて、分厚く、ストレートな作品を書き続けてほしい!!

    0
    2013年02月13日
  • 未踏峰

    Posted by ブクログ

    実生活では、海が好きで、海で遊んでばかりなのに、意外に山もの小説を読んでいる。まぁ、山ものと言うより、笹本稜平ファンなのだが。この小説は青さが良い。

    0
    2012年09月18日
  • 駐在刑事

    Posted by ブクログ

    少し特殊なジャンルではあるが著者の『還るべき場所』は夢枕獏の『神々の山嶺』と共にポスト新田次郎の大傑作!本作は山岳小説ではなく、奥多摩の豊かな自然を背景とした連作ミステリである。ある不祥事の責任を負わされ、花の警視庁から山里の駐在所への移動を余儀なくされた男が主人公。登場人物+1匹の造形は1人を除き好ましい。但、その例外たる元上司のキャリアが余りにも【お馬鹿っぽい】のが頂けない。加えてS・キングが創造した怪しの街キャッスルロックじゃあるまいし、奥多摩で次々に怪事件が発生するのも無理がある。箸休め的小品か?

    0
    2012年08月14日
  • 極点飛行

    Posted by ブクログ

     冒険小説とある。冒険する姿に驚き、困難を克服する姿に感動するという内容ではない。話のスケールが世界に広がり、時代を数世代経ての謎を解き明かすという構成になっている。残念なのは、悪党とのやり取りの場面、その経緯が複雑になりすぎて読むスピードが止まること。少し欲張りすぎたのかな。

    0
    2012年08月10日
  • サハラ

    Posted by ブクログ

    なんだか筆先三寸でああだこうだと書かれても、読む方にさっぱりイメージが沸かなくて、ついて行くのが馬鹿らしくなって、ページとばしで最後まで開いたが、それだけのこと。

    この人には何かが欠けている。

    0
    2012年07月24日
  • 未踏峰

    Posted by ブクログ

    この人の山岳小説が好きで購入。ちょっとお話が出来過ぎか。あと少々登場人物が青いというかクサイ。悪くはないが。
    【160907再読】
    同じ感想。ダイバーシティ。みんな違ってみんないい的な。

    0
    2016年09月08日
  • 天空への回廊

    Posted by ブクログ

    エベレストを舞台にした、山岳小説というよりサスペンス。
    最初は登場人物がやたら出てくるわ、外人だわ、で覚えるのに大変でした〜;でも、人物関係がわかってくるとなかなか面白い。
    誰が敵で誰が味方か?!後半にかけて、ストーリーが展開してくると、おもしろくなって結構一気に読めました。
    にしては結末が意外とあっさり?な気もするので☆3つ。

    0
    2012年06月14日
  • 未踏峰

    Posted by ブクログ

    初・笹本さん。
    山岳小説の名手と聞いた事があり手を出しました。
    サクサク読めましたが、イマイチかな。
    かつて薬物に溺れ万引きで会社を辞めた裕也、コミュニケーションに問題を持つアスペルガー症候群のサヤカ、知的障害を持つ慎二。ほぼ素人の三人組が目指すのはヒマラヤの7000m級の未踏峰の最も安全ルートからの初登頂です。そういう設定ですから山のシーンも何か切迫感が無い。
    一方で、主人公たちが障害を乗り越える成長物語と見れば、解説には”青さ”を湛えとありますがちょっと青過ぎです。情緒的というか、無駄な心象風景が多すぎる気がします。
    もっと骨っぽい小説を期待していたので、ちょっと肩透かしの感じでした。

    0
    2016年07月23日
  • 素行調査官

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    内容が少し複雑だったせいか時間がかかった。結末に近づくにつれ駆け足の印象が残るが読みごたえのある内容だった。真犯人は意外だったが、公安・中国マフィア・隠密捜査・警察官僚と興味深いキーワードの割にあっさりしていたような

    0
    2012年06月09日