笹本稜平のレビュー一覧

  • ビッグブラザーを撃て!
    ・うん、面白かった。技術的な内容とか突っ込みたいところが数カ所あったけど、一気に読ませるのはさすがだなー。そんでもって主人公が完全に巻き込まれ役に徹してて、人物としての魅力が皆無なのに読ませてくれるってのは大したもんだと思う。まさに冒険小説。
  • 極点飛行
    ・笹本稜平すっげーなー。これも一気に読んだよ。まさに冒険小説的な冒険小説。突っ込みどころ満載だけどそれを気にしてる暇ないほど勢い良く展開する秀逸なプロットが圧巻。力技なようでいて説得力があるような、でもまあおもしれえから続き読もう、みたいな。でも主人公に魅力が欠けてたなーものすごく欠けてた。それなの...続きを読む
  • 未踏峰
    北八ヶ岳 雨池 の畔で山小屋を経営するパウロのもとで、なにがしら問題がある若者が仕事をする。
    システムエンジニアとして薬剤に頼った過労のストレスから万引きの全Kが付き、派遣労働者として人生を踏み誤った裕也。
    アスペルガー症候群で退陣交渉が苦手だが料理の腕は一流なサヤカ、
    知的障害のある慎二。
    それぞ...続きを読む
  • 天空への回廊
    エベレストの登頂に単独で成功した日本酒。山頂直下に落ちた人工衛星に絡む事件に巻き込まれる。愛情、正義、イデオロギー。
  • 偽りの血
    信頼しあう兄弟、父への憎悪。母の死の謎。兄の自殺。兄の残された妻が依頼した弁護士と協力して謎を解いていく。
  • 未踏峰
    「還るべき場所」に続いて読んだ山岳小説。筆致の安定感、個性ある登場人物とスピード感ある展開は、エンターテインメントとしても十分楽しめるが、今作はそれ以上に、特に都会で生きる我々に何かを問いかけてくる。多くの人の心に残る一冊になるであろう秀作。
  • 偽りの血
    深沢章人はフリーのもの書きで生業をたてていた。締め切りに追われたある日、弁護士が尋ねてきて、尊敬していた兄が自殺したことを告げる。長野の資産家の父には無くなった母の後に義母が住み着いており、足が遠のいていた。兄の死を追っていくうちに父が殺害したのでは?と思わせる証拠が出てくる。兄に教えてもらった山の...続きを読む
  • 未踏峰
    深刻な理由を抱え社会からドロップアウトした3人の若者と、ある理由で輝かしい登山家の道を捨て山小屋の主人となった老人の、魂の再生の物語。

    さわやかで感動的で清々しい。
    が、文章表現がいちいち格好良すぎる。言いたいことは分かるし同感出来る部分も多々あるのだが、何もそこまでカユい表現にしなくても・・・と...続きを読む
  • 駐在刑事
    警視庁の敏腕刑事がキャリアの上司と衝突し、容疑者を取り調べ中に死なせてしまう。彼は奥秩父の派出所勤務を願い出る。旅館の親子から山の知識を徐々に身につけていくうちに、ここが気に入った場所になっていく。そんな時、山で女性の滑落死が発生し、自殺か他殺かで揉める。警視庁時代の上司がこの事件の責任者として出張...続きを読む
  • 素行調査官
    探偵事務所に勤めていた本郷は高校の同窓会で警察のキャリアの入江の勧めで警察官となる。職場は警察官の素行調査をやるセクション。入江が出世するにつけ、本郷は出世を約束される立場。彼の初仕事が中国人美人経営者の蔡洵華。その初仕事に尾行がつき、この尾行者が北本。この3人が追いかけていく物件のターゲットがキャ...続きを読む
  • 駐在刑事
    笹本稜平の4作目。連作短編。
    各編ごとに感想を。

    【終わりのない悲鳴】
    哀しい女性の物語。
    主人公の抱える心の傷とリンク。彼の背景の事件が今後関わってくることになるようならば、面白さも倍増しそうなものだが、果たして………?
    2012.07.10.書。

    【血痕とタブロー】
    再び、自ら死に向かおうと...続きを読む
  • 素行調査官
    意外な拾いもの?


    肩の力も抜けて、楽しく読めた。
    ただ、若干、主人公の味方になるエリートの旧友のすごさが今ひとつ伝わらず。
    素行調査官のタフさも今ひとつ伝わらないのほほほーんとしたもので、
    その割には脇役がばっさりとカンタンにものすごい死に方したり。。

    主人公達ののどかさのあまりの緊張感のなさ...続きを読む
  • 恋する組長
    こういったしょぼくれ探偵ものは好物なので
    楽しく読めました。
    また「時の渚」みたいなのも読んでみたいなあ。
  • 天空への回廊
    笹本稜平さんの「天空への回廊」という一冊。
    色々な方が絶賛している山岳冒険小説なんです。

    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落。
    雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、
    親友のフランス人が行方不明に。
    真木は、親友の捜索を兼ねて衛...続きを読む
  • 天空への回廊
    国際謀略+自然冒険小説。無名作家の作品としては拾い物。 山田正紀が書きそうな突飛な設定に加え、二転三転のプロットはなかなか読み応えがある。 しかし圧倒的な細部の描写に、700頁超のボリューム。 リーダビリティは低い。なかなか進まなかった。 もう少しコンパクトなほうがよい。
  • グリズリー
    本作も見事な本格冒険小説。「太平洋の薔薇」には及ばない。ちょっと最後があっけないというか、最後に2人の対決を盛り上げる方法はなかったのか。
  • 素行調査官
    犯人の動機?最初の殺人のやり方があまりにお粗末なのでは?
    怪しい人達を使えるんだから,消せばよかっただけではないの?

    ということに目をつむれば,どんどん読んでける。
  • グリズリー
    一人の男が超大国に戦いを挑むという話です。
    けっこう厚めの本ですので読むのに時間がかかりますが、それでも、読むのが楽しいと感じさせてくれる本でした。
  • サハラ
    石油を中心に、様々な勢力の思惑の中に記憶を失った主人公が、巻き込まれていきます。
    記憶を戻しながら、自分は何をやろうとしていたのか探るという、もう一人の自分とのせめぎ合いがあります。
    人物もキャラクターがはっきりしていて面白いと思います。
  • 駐在刑事
    笹本稜平の一刷。

    奥多摩駐在所の所長、江波警部補の周辺で起こる6つの事件。
    それぞれが、短い短編でつながっています。

    舞台となる奥多摩もなじみのある水根沢や石尾根などがでてきて、歩くときには江波刑事を探してしまいそうです。
    漫画『岳』にも通じる、ほのぼのとした小説でもっと続きを読みたくなる一冊で...続きを読む