笹本稜平のレビュー一覧

  • 未踏峰

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    一度、単行本で読んでいたが、文庫が出たので再度。

    笹本稜平のヒューマンドラマ長編。

    それぞれの事情を持って三人の若者が八ヶ岳の山小屋で出会う。
    小屋のオヤジ、パウロさんに出合いヒマラヤの未踏峰を目指してゆく。
    登山を通して、生きることの意味を見出していく。

    彼らのその後の成長が読みたい。是非、続編を書いて欲しいです。

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    2014年08月29日
  • 駐在刑事

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    落ち着いた警察小説。派手さは一切有りませんが自然の美しさがあります。地域社会のつながりも温かいです。

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    2014年08月16日
  • 所轄魂

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    笹本稜平にしては少し斬れ味が足りないと感じた警察小説。

    女性の惨殺事件で特別捜査本部が設置された所轄に着任した管理官は、所轄の係長・葛木邦彦の息子・俊史だった。面白い設定であるが、少し無理があると思った。キャリアとノンキャリアの確執、浮上する容疑者、怒りと焦りの中、葛木父子は…犯人の欲望の正体と事件の結末は…

    シリーズ第一弾。

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    2014年06月14日
  • 所轄魂

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    所轄刑事の父とキャリア管理官の息子が殺人の捜査本部で一緒になった。
    父と子、所轄vs捜査一課、捜査のマネージメントの大変さ、色々盛りだくさん。
    面映くなるセリフもいっぱいだけど、父子の関係が良い。息子に毒が全く見られず、今後キャリアでやっていけるのか心配になる。。
    来月の新刊も楽しみ。

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    2014年06月12日
  • 春を背負って

    購入済み

    場所が絶妙

    奥秩父主脈の甲武信岳~国師岳間のどこか、という舞台となる山小屋の設定が絶妙ですね。

    険しい場所ではないけれども、標高2000mを超えていて意外と気象は厳しい。

    そんな架空の山小屋をめぐる人間模様というか、基本的には人情味のあるやりとりが中心の連作が本書です。

    よく知っている場所だけあって、風景を想像しながらとても楽しく読みました。

    一読してちょっと物足らないようにも感じますが、奇をてらわず、大仰に構えず、淡々と山の風景と生活を描いていて、でも山でであういろいろな経験が織り込まれていて、作者は山が好きなんだろうなあ、と思わせられるのが良いです。

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    2014年05月12日
  • 太平洋の薔薇 上

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    日本の会社が所有する貨物船が海賊にハイジャック(「シージャック」とゆうコトバは正しくないのだ、ぬはは)され行方不明に。で、奇遇にもその船長の娘である海上保安官が、関係者と協力し犯人を追いつめていく、とゆうお話かな。ざっくり言うと。

    商船の航海の専門的なトコロなんかが、ヒジョーに面白い。

    そんなこんなで下巻へ。

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    2014年02月26日
  • 駐在刑事

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    「秋のトリコロール」を読み終えたとき、心が震えた。
    あとがきに「人にとって幸福とはなんだろう、希望とはなんだろうー。そんな問いに対する答えをおぼろげにでも感じとってもらえればという願いが、この作品を書き続けるうえでの動機でもあった」
    とある。おぼろげながら感じられたと思う。読み終わった時、とても温かい気持ちになる作品です。

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    2014年02月08日
  • 素行調査官

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    このシリーズ、コンビを組んでいる警察官の距離感が絶妙ですね〜。
    ストーリーも錯綜しているようでいて、最後にはすっと一本に収まってきました。すごい。
    シリーズ化されているようですので、次も読もう!

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    2014年02月05日
  • 駐在刑事

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    面白かった。山岳+警察(+途中から犬)。派手さはない。むしろ地味。でも、うるっ・ドキッ・ハラハラ、色々なお話が詰まってた。「茶色い放物線」「秋のトリコロール」が特に良かった。
    主人公の元上司が笑える。なぜだかこの人が登場するシーンだけコメディみたい(笑)

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    2013年12月19日
  • 不正侵入

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    いろいろなピースが散らばり最後に集結する。楽しく読めました。マル暴一筋30年の主人公。だけどあまり泥臭さは感じなく警察小説としてスマートに感じ交換が持てた。映像化しても面白そう。

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    2013年11月14日
  • 未踏峰

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    北八ヶ岳での出会いから、ビンティ・チュリでの各ステージ模様までを背景に、濃厚な人間臭さを押し出してくる。鎮魂を秘めながらも四人を結ぶ純真な絆は、四様の未来への希望の頂を目指す。過去の洗い流し~転機・決別~成長への足跡、前半から後半へ架けての人生ドラマのスイッチ切り替えは見事。多くの言葉に胸打たれ、読後は当方に清廉な気持ちと勇気を与えてくれる。

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    2013年09月09日
  • 挑発 越境捜査

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    越境調査のシリーズ第2作。前作からの登場人物が、まじめに犯罪に立ち向かう刑事と今回もお金が目的な人たちがからみあって巨悪と戦うことに。
    テンポがよくって今回も面白かった。

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    2013年09月08日
  • 偽りの血

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    本当にハードボイルドだった。

    最後まで息も継がさず読ませてくれました。
    ラストも悪くないんじゃないでしょうか。

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    2013年08月14日
  • 恋する組長

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    骨太の冒険小説や警察小説のイメージが強い笹本稜平氏には珍しくコミカルなハードボイルド作品。
    探偵の"おれ"を振り回す個性的、そして狂暴な面々たち。でも、愛妻家だったり、愛犬家だったりと憎めない人たちである。
    尻軽でお調子者の電話番・由子が魅力的で、"おれ"との恋の行方も含めて、続編希望。

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    2013年05月13日
  • 天空への回廊

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    標高8,848mのエベレストが舞台というのは少なくとも私が読んだ国際謀略小説としては最高高度である。類似作としては『北壁の死闘』『アイガー・サンクション』が有名だが、どちらもヨーロッパアルプスのアイガー北壁が舞台でその頂も3,970mに過ぎない。標高8,000mで空気中の酸素濃度は地上の約1/3となる。所謂“デスゾーン”である。ただ存在するだけで死に向かうこの領域を主人公は繰り返し登り降りする。読んでいるだけで息苦しくなる。但、山岳描写は秀逸だが陰謀が余りにもお粗末過ぎ!国際テロにも彼等なりの大義が必要。

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    2013年03月10日
  • 駐在刑事

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    この作品をきっかけに笹本さんの作品を読むようになりました。

    長編を書いてこその笹本稜平と、評価される方もいらっしゃるようですが、
    個人的にはこの短編も好きです。

    自然の描写もいいですね。
    そこがかなり惹かれた点でもあります。

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    2013年02月05日
  • 未踏峰

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    遺骨の入ったケースを胸に,社会から脱線した3人がヒマラヤ未踏峰に挑む.登山が趣味の友人がどういう世界を見ているのか興味が湧いて,読んでみました.清々しく感動の一冊でした.登山シーンでは思わず身震いする場面も.山好きの人には,この作品はどう映るのだろう.今度はそっちが気になる(笑)

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    2013年01月30日
  • ビッグブラザーを撃て!

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    ・うん、面白かった。技術的な内容とか突っ込みたいところが数カ所あったけど、一気に読ませるのはさすがだなー。そんでもって主人公が完全に巻き込まれ役に徹してて、人物としての魅力が皆無なのに読ませてくれるってのは大したもんだと思う。まさに冒険小説。

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    2013年01月02日
  • 極点飛行

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    ・笹本稜平すっげーなー。これも一気に読んだよ。まさに冒険小説的な冒険小説。突っ込みどころ満載だけどそれを気にしてる暇ないほど勢い良く展開する秀逸なプロットが圧巻。力技なようでいて説得力があるような、でもまあおもしれえから続き読もう、みたいな。でも主人公に魅力が欠けてたなーものすごく欠けてた。それなのに読ませるのがすげーんだけどね。面白かった。

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    2012年12月29日
  • 未踏峰

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    北八ヶ岳 雨池 の畔で山小屋を経営するパウロのもとで、なにがしら問題がある若者が仕事をする。
    システムエンジニアとして薬剤に頼った過労のストレスから万引きの全Kが付き、派遣労働者として人生を踏み誤った裕也。
    アスペルガー症候群で退陣交渉が苦手だが料理の腕は一流なサヤカ、
    知的障害のある慎二。
    それぞれが、一度は生きる価値を失ったが、パウロの手ほどきを受け
    ヒマラヤの未踏峰に登る夢を持つ。
    パウロは火事で他界してしまう。残った3人で初登頂を目指す。
    登山は、死がルールに織り込まれた唯一のスポーツ。
    ベースまで戻って初めて成功、であるが、覚悟を決めなければ成功もない。なにか人にできないことをやりと

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    2012年11月24日