感情タグBEST3
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外国の人の名前ばかりでしかも場面が著しく変わるので頭がこんがらがりながらも全ての場面が切迫しているので息つくヒマもなく、そして途中で読むのを中断するのも惜しいぐらい引き込まれる。
最近山岳の本に興味が出て購入したが、最初にこんな緊迫した内容のを読むと他の本がちゃっちくなりそうでこわい。
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感動必至の冒険サスペンス。
8000メートルを超えた高所での舞台設定が米軍の兵力を無効にしてます。デルタフォースですら高度には勝てない。
最も神に近づいた場所でくだされる神の裁きの前では何人たりともひれ伏さねばならないというか。人間と大自然との関係など、生きることの意味を改めて考えさせられるものでした。
山岳小説はやっぱり熱くなります。
ハリウッドとかで映像化できないだろうかと期待しますが。
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面白かったです。堪能できました。冒険小説、いや、スケールの大きい究極の極限冒険小説とでも言いましょうか・・・よかったです。これでもか、これでもかと絶体絶命の危機が訪れます。どんでん返しも何度も何度もあります。最後の最後はあっけない描写でしたが、良しとしましょう。人間、『愛』に勝るものなしということです。
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これは凄い小説だ。
舞臺は世界最高峰、エベレスト。
この頂上附近に人工衞星が墜落する。
ちやうどその時にチベット側の北稜から嚴冬期・單獨・無酸素での登頂を果した主人公は、
この人工衞星の囘收に協力することになるのだが・・・
この作品は、一流の山岳小説である。
嚴冬期のエベレストがどのやうな世界であるのかが見事に描きだされてゐる。
それだけでもたいしたものなのに、そこに國際謀略小説の要素が加はる。
主人公の強靱な氣力と體力には驚かされるが、しかし彼は決してスーパーマンではない。
とんでもない事件に捲き込まれてしまつたことを呪ひながらも、
自分にしか出來ないことをやり遂げやうとする使命感には心を打たれてしまふ。
はらはらしながら讀み進めて、最後にはひたすら祈りの氣持ちを抱かされる。
これがどういふことかは讀んでみればわかるだらう。
實に見事な冒險小説である。
2004年8月7日讀了
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面白かった。
枝葉の話が少し多いし筋立てが突飛過ぎるのでその分説得力を失い全体に話が長くなった。
ヒマラヤ登山は無謀とも言える冒険だと分かった。それで主人公を不死身にしているが、まぁお話だからね。
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「還るべき場所」で好きになった笹本稜平2冊目。今度の舞台は世界最高峰チョモランマ。山岳小説というよりも山岳を舞台にした冒険小説。頂上近くに落ちたアメリカの人工衛星を巡る各国の思惑が入り乱れ、ストーリーがどんどん展開して一気読み確実。最後のエピソードをなくしてその手前で終わらないと、ハリウッドの冒険小説になっちゃうよ…と思ったのは内緒。マシューズがお気に入り。面白かったー。
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エベレストを舞台にしたスパイ大作戦。十分おもしろかったが設定が大掛かり。これより後に出た『還るべき場所』の方が、山岳小説として、より楽しめた印象。
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久しぶりに読んだストレートな冒険小説。典型的な巻き込まれ型だが、スケールの大きいお話でリーダビリティは高い。
いっとき、内藤陳さんの手引きでこの手の小説をかなり読んだが、いつしか離れてしまった。現実を考えると陳腐な点も目につくのだが、たまに読むと元気をもらえるかな。
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ストーリーのスケールの大きさ、そして山岳小説であり、国際謀略小説であり、サスペンス小説でもある、662頁を読み終えて、読書の醍醐味と、楽しみを味わった。
読み進むにつれ、登場人物たちと、あたかも一緒にヒマラヤにいるかのような臨場感を満喫(8000メートルを超すヒマラヤでは、実際の過酷な状況に、素人はその場にいることすらできないだろうが)。
作者は、その頂に立ったことがあるのだろうか、とにかく作者の筆力、想像力には、感服の一冊。
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標高8,848mのエベレストが舞台というのは少なくとも私が読んだ国際謀略小説としては最高高度である。類似作としては『北壁の死闘』『アイガー・サンクション』が有名だが、どちらもヨーロッパアルプスのアイガー北壁が舞台でその頂も3,970mに過ぎない。標高8,000mで空気中の酸素濃度は地上の約1/3となる。所謂“デスゾーン”である。ただ存在するだけで死に向かうこの領域を主人公は繰り返し登り降りする。読んでいるだけで息苦しくなる。但、山岳描写は秀逸だが陰謀が余りにもお粗末過ぎ!国際テロにも彼等なりの大義が必要。
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笹本稜平さんの「天空への回廊」という一冊。
色々な方が絶賛している山岳冒険小説なんです。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落。
雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、
親友のフランス人が行方不明に。
真木は、親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。
ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠されていた。
八千メートルを超える高地で繰り広げられる壮絶な死闘—。
大藪賞作家、渾身の超大作。
何と言ってもページ数662ページ。
厚さにして2.6cmというこの本は読み応え抜群でした。
読み始めてからしばらくは読んだり読まなかったりを繰り返していましたが、
腰を据えて読み始めてからはグイグイと引き込まれてしまい一気読み。
エベレストを舞台にしたストーリーは、
山岳小説であり冒険小説であり推理小説でもあるというすばらしい一冊だったんですよ。
エベレストにアメリカの人工衛星が墜落するという、
一見ありえないような設定ながら読み進めていくと説得力が抜群。
物語に登場する山岳道具や軍事関係機材なども丁寧に描かれていて、
作者の情報収集力の高さも伺える作品でした。
長編小説を読むにはかなりの労力が必要ですが、
それだけの価値がある一冊だと思います。
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国際謀略+自然冒険小説。無名作家の作品としては拾い物。 山田正紀が書きそうな突飛な設定に加え、二転三転のプロットはなかなか読み応えがある。 しかし圧倒的な細部の描写に、700頁超のボリューム。 リーダビリティは低い。なかなか進まなかった。 もう少しコンパクトなほうがよい。
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長いよ。ダラダラと長い。ほぼ外人しか出てこないし、スケールめちゃデカくしようとしてるのは理解するけど、登場人物に全く感情移入出来ないし、ロマンスらしき物もあるけどほんの淡くしか描かれないし、作家の自己満足のみな一冊だった… ラストの主人公の動きにはおいおいまだやるのかよ、って感じで若干読むとこあったけど、やはりトータルでは微妙な駄作だと思う。夢枕獏が解説で褒めてたけど意見が合わない。
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エベレスト、国家某略と壮大な題材を並べた力作です。分厚かった。登山部分とスパイ物のような部分が同じくらいのボリュームなのでこれだけの量になったのでしょう。お腹いっぱい。
犯人を捕まえてもすぐ逃げられたりして、各国がまぬけ過ぎないかという気がします。ちょいとご都合主義過ぎる部分も多かった。
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山岳小説、冒険小説と言うより国際謀略の印象が強かったです。
面白かったのですが、山岳小説として読むと少し物足りない気がします。
スケールが大きく、いや、そこまでやらなくてもいいでしょう!と思う箇所もチラホラとありましたが、楽しんで読む事が出来ました。
核の話が沢山出てきます。
多くの国が核を保有していたり、保有したがっていたりしますが
日本はどこの国より核の恐ろしさを知っていると思います。
ほんの少しでも良いから、小説の中でその事に触れて欲しかったと思いました。
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エベレストを舞台にした、山岳小説というよりサスペンス。
最初は登場人物がやたら出てくるわ、外人だわ、で覚えるのに大変でした〜;でも、人物関係がわかってくるとなかなか面白い。
誰が敵で誰が味方か?!後半にかけて、ストーリーが展開してくると、おもしろくなって結構一気に読めました。
にしては結末が意外とあっさり?な気もするので☆3つ。
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2002年刊行の本の文庫化。とは言っても、文庫化されたのも2005年なので、結構前ですね。舞台は、エベレスト(チョモランマ)。確かに、“天空への回廊”です。このエベレストの山頂付近にアメリカの軍事衛星が落下し、それの回収作戦が物語りになっています。
いやぁ、中々読ませます。最後の方は、ちょっと冗長になってきた感じもしますが、途中のプロット、仲間なのか、あるいは敵なのかと言う騙しあい。本の帯に夢枕獏氏の言葉として書いてあったんですが、確かに映画化しても面白そうです。でも、エベレストのあの感じを再現するのは難しそうですね。
最初の刊行が2002年と言う事も内容のプロットを考えるのに考慮した方が良いかも。9.11が起きたのは2001年ですが、あれでアメリカの強大な軍事力にも穴が有ると言う事が実証されてしまい、また、世界的なテロも小説の中の話ではないということも明らかになりました。強大な部隊がいるアメリカが脇役になっていたり、人工衛星の奪取を企むのが謎のテロ組織だったりと、9.11の影響を感じました。
最初の刊行から時が経っていますが、まだまだ読ませます。面白いです。