笹本稜平のレビュー一覧

  • 所轄魂

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    息子が管理官として、親父が刑事をしている所轄で、連続殺人事件の指揮をとる。
    様々な障害を親父と息子が、所轄の刑事達と乗り越えていく。
    事件の見立てが二転三転して行く中で、個性的な刑事達の真摯な所轄魂が、気持ち良く描かれています。よかったです。

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    2015年04月18日
  • 不正侵入

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    笹本稜平。初めて読みました。ハラハラドキドキする展開に、一気に読んでしまいました。
    警視庁組織犯罪対策部の刑事、秋川は、マンションデベロッパーの吉岡興産に務める旧友、有森の自殺に疑問を感じる。有森の妻からは、彼は殺されたという電話を受ける。
    独自の捜査を始める秋川は、ハイテク組織犯罪特別捜査室へ異動させられてしまう。しかし、やり手の捜査員のおかげで、当初は暴力団のネット賭博を調べるうちに、暴力団、総会屋、検察庁が絡んだ大手企業の機密文書が同じ海外のサーバーにあることに気づく。捜査をするうちに、内部からの横槍などが入る中、暴力団の組長が射殺される。秋川とともに捜査をしていた寺沢刑事が容疑者とされ

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    2015年02月24日
  • 未踏峰

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    久しぶりにあっという間の2日間で読み終わりました。
    パウロさん、裕也、さやか、慎一それぞれに悩みを抱えながらも寄り添い、良い方向へと進んでいった中での、パウロさんの死。その死が3人にもたらしたものはお金だけではなく、かけがえのない繋がり、夢。
    この先がきっと明るいものになるであろう終わりに、すごく満足です。

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    2015年01月30日
  • 太平洋の薔薇 下

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    最後までハラハラドキドキのオンパレードでした。
    一人のキャプテンの勇気と乗組員に対する愛が国を超えて、海の男達の心を動かしたこと、涙が出ました。
    命を懸けるお仕事、残される家族の辛さも含めて尊敬します。

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    2015年01月26日
  • 未踏峰

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    私の近くにもブナの古木のようなパウロさんのような人がいるなと思った。北八ヶ岳の森をのんびり歩きたくなった。

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    2014年10月30日
  • グリズリー

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    予測不能な展開である。よくできている。ただ、登場人物が多くて、ストリーと役柄の割り振りを覚えるのがちちょっと辛い。まあ、贅沢というものか。まずは、大満足な一冊であった。

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    2014年10月06日
  • 所轄魂

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    重層的多面的な展開に、読み応え抜群のエンターテイメント。
    題名通り、所轄刑事の意地と刑事魂の物語であり、本庁と所轄刑事のぶつかり合う群像劇であり、警察を舞台とした父と子の物語でもあるし、100人以上の捜査本部を束ねるマネージメントを描く小説でもある。
    何よりも、容疑者を、黒か、白かを決めかね、グレーの状態での判断をためらい、主人公たちがこれほど悩み続ける警察小説はかつてなかったのでは。
    ここに、この小説の、他に際立つ魅力があり、主人公たちと一緒に、読者を思い悩ませ推理させる要素があるのではないか。
    はやくも、シリーズ第2弾が出たらしいので、葛木倭文子の活躍、特に息子俊史の更なる成長を早速見てみ

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    2014年08月04日
  • 太平洋の薔薇 下

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    読み終わってしばらく、胸が震え、涙が止まらなかった。
    なんというスケールの大きさなんだろう。主人公が絶望的な状況にあっても、勇気と気概をもって事態に対処する姿に、心熱くなった。
    ここ数年読んだ小説の中で、ベストの一冊です!

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    2014年07月12日
  • 恋する組長

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    2014.5.17ー33
    軽快な台詞回しで笑える中にほんわりとした温かみとちょっぴり切なさも。疲れた時に読むと癒される探偵小説6編。

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    2014年05月21日
  • 不正侵入

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    何とも言えない長い余韻を残す切ない結末。警察、暴力団、検察、企業、政治家、ジャーナリスト、ハッカーまでもが入り乱れる怒涛の展開からはとても予想もつかない結末であった。ミステリーの要素もふんだんに用意され、本格警察小説の面白さも味わえる傑作。

    警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は友人の自殺に不審を抱き、事件の核心に迫って行く。真実、正義はどこにあるのか…

    笹本稜平の描く作品は、山岳小説、冒険小説、警察小説とどれもが面白く、信頼出来る作家の一人である。

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    2013年10月03日
  • 極点飛行

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    笹本稜平は相変わらず面白い。南極大陸と南米大陸を舞台にした傑作長編冒険小説。

    南極大陸の物資輸送会社パイロットの桐村彬が日系人の富豪シラセに関わった事から大きな事件に巻き込まれていく。

    南極大陸の過酷な自然の描写に思わず身震いする寒さを感じた。真保裕一の『ホワイトアウト』、夢枕獏の『神々の山嶺』を読んだ時と同じような現実味のある寒さの感覚だ。

    解説で茶木則雄が書いているが、ジョゼ・ジョバンニの『犬橇』、ギャビン・ライアルの『もっとも危険なゲーム』、マイクル・クライトンの『失われた黄金都市』に全く引けを取らない傑作である。

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    2013年09月20日
  • 駐在刑事

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    警察小説と山岳小説のハイブリッド。
    奥多摩の山に登り、北アルプスが好きならはまること間違いなし。
    あり程度、山の知識があるとより楽しめます。

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    2013年02月25日
  • 未踏峰

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    若いうちに躓き、人生の岐路に迷う若者3人が亡くなった恩師の遺志をついで未踏峰を目指す。
    無謀に思える挑戦を青臭いと笑ってはいけない。人生は常に目標を持ち、チャレンジしなければいけないと勇気を貰えた作品だ。

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    2013年02月16日
  • 未踏峰

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    人間の生き様・強さ・弱さを描いた1冊。
    彼らのヒマラヤ未踏峰に挑む背景に本当に感動し、続きもあったらいいのになーと思わせる小説でした。

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    2012年10月15日
  • グリズリー

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    ネタバレ

    孤独な戦士、グリズリー。世界を巻き込んだテロを1人で起こしたにもかかわらず、温かみを感じさせる人間性。壮大な感じがする小説。視点がすごいと思った。

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    2012年07月10日
  • 未踏峰

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    北八ヶ岳、雨池の畔の山小屋(ビンティ・ヒュッテ)この山小屋のオーナーがパウロさんで若いときヒマラヤ登頂で名を売っていた。彼はその話になると嫌な顔を時々していた。そこにシーズンのアルバイトで3人の若者が採用された。裕也、サヤカ、慎二。裕也はSEをくびになり派遣会社で地方の工場を転々としていた。サヤカは発達障害を持つが料理は抜群の腕を持っていた。慎二は障害児であるが、力と絵は抜群に上手い。3人それぞれここで働きながら人生の壁から脱出しようとしていたときにパウロさんからヒマラヤ未踏峰に登るという計画を提示され3人OKし、訓練が始まる。いざ登頂というときにパウロさんが自己で亡くなる。3人は諦めずにビン

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    2012年06月28日
  • 未踏峰

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    「自分に欠けたものを埋めようとして、夢や希望に向かって生きることからしか人生の喜びは生まれない。」
    それぞれの事情で社会にうまく適合出来なかった主人公達が、ヒマラヤ未登峰制覇に挑む。心が熱くなる作品だった。

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    2012年05月20日
  • 恋する組長

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    探偵事務所を開いている「俺」のもとを訪れるのは、やくざと、やくざよりタチの悪い悪徳刑事ばかり。
    「極道は飯の種」と割り切って、今日も探偵稼業に精を出すが、あまりにも奇妙で無茶な依頼が持ち込まれて…。
    風変わりな事件を、軽快な筆致と生き生きした人物描写で描きあげる、極上のハードボイルド探偵小説、登場。

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    2011年10月09日
  • 不正侵入

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    この本は、事件の大きな流れは読みながら予測できるものの、それを解決するまでの流れが複雑になっていて、結構面白いなと感じました。
    個人的に、映像化されることについて、あまり良いとは思わないのですが、この本は、映像化されたら面白くなりそうだなと珍しく思いました。

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    2011年02月05日
  • 極点飛行

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    面白かったです。堪能できました。今回の舞台は南極。ナチスやら財宝やらいろいろ出てきて読み応えがありました。笹本ワールドは相変わらずスケールが大きくてハラハラドキドキスリル満点でそれでもやっぱり最後は愛の力を見せつけてくれて、期待を裏切りません。笹本作品のストックがなくなったので次の作品を早く手に入れないと・・・^^

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    2009年10月07日