笹本稜平のレビュー一覧

  • 挑発 越境捜査
    評価は4.

    内容(BOOKデーターベースより)
    警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼は、捜査二課からの情報をもとに“パチンコ・パチスロ業界のドン”と呼ばれる飛田を訪ねる。飛田の経営する会社にある疑惑が浮かんだためだが、そこには7年前に起きた殺人事件が絡んでいた。捜査を進める鷺沼の前に神奈川県警の...続きを読む
  • 逆流 越境捜査
    「長いものには巻かれない。太い尻尾は逃さない」がチームのスローガン。
    警視庁捜査一課特命捜査二係の鷺沼と、神奈川県警のはみ出し刑事宮野、それに二係係長三好、若手刑事の井上。
    彼らが、警察の闇に挑むシリーズの第4弾。
    今回のターゲットは、警察官僚をも牛耳る存在の政治家。さらに、その裏でうごめく暴力団。...続きを読む
  • 太平洋の薔薇 上
    長年外洋航海船の船長が最後の船長職となった船は奇しくも初めて船長職として乗船した、パシフィック・ローズ号。その船長最後の日本向け航海の途上でハイジャック事件が起こる。ハイジャック解決に向けて南シナ海の沿岸国と海上保安庁が必死の捜索が続くが行方は洋としてしれない。そんな中、インドネシアの無人島で姿がパ...続きを読む
  • 分水嶺
    北海道を舞台にオオカミをめぐってお話が進みます。
    現代の山岳小説作家としてはぴか一ですね。

    ぐいぐい引き込まれていきます。
  • 分水嶺
    大雪山で幻のオオカミを探す男と山岳写真家との出会いから、この物語が始まる。
    彼の父とも交流があった男は、殺人罪の刑を終え刑務所を仮出所したばかり。しかし、彼の容疑には冤罪の疑いがあり、その謎の解明と幻のオオカミ探しが同時に進行する。
    山岳小説に、警察小説、それに動物小説が融合した贅沢な作品。
    オオカ...続きを読む
  • 所轄魂
    連続殺人事件を追う警察小説でありながら父と子の物語でもある。
    刑事として捜査ひと筋に生きてきた葛木は息子に対して負い目を感じている。
    父として遊んでやったこともどこかに連れて行ってやったこともほとんどない。
    妻にばかり子育てを押つけて、まるで母子家庭のような環境に息子を置いてきたからだ。
    息子が父の...続きを読む
  • 春を背負って
    2017.3.24-30
    都会での仕事で挫折し、父の死後に継いだ奥秩父の小さな山小屋で起こる心温まるショートストーリー。表作他、花泥棒、野晒し、小屋仕舞い、擬似好天、荷揚げ日和。
  • 素行調査官
    笹本稜平にハズレなし。

    警視庁監察部の本郷は元私立探偵。同級生の入江に特別枠で採用された警察官。

    監察は警察内部の不正を摘発する部署で、不正を未然に防ぐ役割もあり、相手が犯罪者ではないことから自らを「素行調査官」と呼ぶらしい。

    ストーリーは何本かの複線があり、さまざまな登場人物がどう関係してい...続きを読む
  • その峰の彼方
    著者の山岳小説の一つの到達点と、解説に書かれてあるが、言いえて妙と共感する。
    マッキンリーのカシンリッジ冬季単独登攀を試みる主人公が連絡を絶ち、その盟友が捜索活動する様に全編が費やされている。
    山々の描写、登攀の状況、いずれもその場に立ち会わなければ書けないような、そして読者をその場に立たせるかのよ...続きを読む
  • 未踏峰
    『還るべき場所』が8000m峰の公募登山を題材としているのに対して、本作品が題材としているのは、6000m台の未踏峰の一番容易なルートからの登山。尖鋭性はなく、ニュースにもならない、ある意味、自己満足の登山と言える。
    登山を行うのは、北八ヶ岳のビンティ・ヒュッテの従業員の裕也、サヤカ、慎二の3人。過...続きを読む
  • 遺産 THE LEGACY 上
    妻からお勧めされていたこちら。久しぶりの笹本本です。スケールの大きさはさすがです。グイグイと引き込まれていきます。次の展開が気になって仕方ありません。早く下巻が読みたい!
  • 南極風
    学生時代に過激に山を登った藤木と森尾。藤木は怪我の後激しい山登りは出来なくなったが、その後激しくなくとも色々な人々に山の素晴らしさを体験させて、生活の糧とする事に喜びを見出し、ニュージーランドのアウトドアに特化したツアー会社を立ち上げた。森尾は藤木に誘われスタッフとして充実した毎日を過ごしていた。
    ...続きを読む
  • 所轄魂
    元捜査一課の腕利き刑事の父。今は妻を失い人生を見直し所轄の係長として地域警察として勤務している。そして父に憧れ、父を超えるキャリアとして警察庁に入庁した息子。
    ある連続殺人事件の管理官と所轄として手を携えて苦境を乗り越え、真実に向かってひた走るのでありました。

    ネタバレになりたくないのてあまり語り...続きを読む
  • 遺産 THE LEGACY 下
    海洋冒険小説と謳っているから、ドンドンパチパチの活劇要素たっぷりの作品かとの思惑とは全く違った(笑)(活劇要素を求めるなら、未読だが『太平洋の薔薇』らしい)。
    しかし、沈船をめぐってのスリリングな展開に、本を置く能わず。
    400年の時を超えて、祖先が眠っている沈船の引き揚げを計画するその末裔。
    その...続きを読む
  • 極点飛行
    久しぶりの笹本稜平。

    いやぁ、良くできたエンタテイメントですこと♪

    謎―謎―新事実―謎―新事実―謎―危機―恋愛?―危機―危機―新事実―危機―危機―新事実―危機―勝利♪

    これでもか?と、繰り返し窮地に立たされる主人公たち。怪しいヤツは、やっぱり悪い奴だったし……味方になりそうな雰囲気を醸し出し...続きを読む
  • サイドストーリーズ
    またあの人たちに会える喜びとまだ知らない人たちの日常を垣間見れるお試し的感覚。
    何作か読みたい本も見つかってとっても得した気分。
  • サイドストーリーズ
    アンソロジーは、未読の作家さん探しに持ってこい!
    と、こちら即買い。
    しかし・・・しくじった⁉️
    よくれば、タイトルが、「サイドストーリーズ」
    ということは・・・本編ありきだった(笑)
    既読は、「百瀬〜」と「まほろば駅前〜」のみ。
    いくつか本編読んで、ようやく積読から脱出。
    ドラマ化されてるもの た...続きを読む
  • 春を背負って
    父親の遺志を受け継いで、奥秩父の山小屋の管理人となった亨と、一緒に小屋で働くゴロさんと美由起。この3人が主要な登場人物の連作短編。
    3人とも、都会での生活では自分の存在意義を感じることができず、山での生活、山で起こる様々な出来事を通して、生きる意味、自分の存在価値を見出していきます。6作とも、ドラマ...続きを読む
  • 偽りの血
    ラストまでテンションの張り詰めたテンポの良いハードボイルドでした。キレイに終わってるんだけど、悪役の最後があっけなかったり、直接対決がなくて悪役本人にその悪を語らせなかったり、ラストの敵役が小物だったり、兄貴があっさり死に過ぎてたり、細かな不満はあるんだけど。読後感は悪く無い。
  • 南極風
    山岳小説。
    自分は登山しないのだが、アスパイアリングの描写が分かりやすく素晴らしく感動した。
    内容は冤罪絡みで緊張感あり、後半は一気読み。
    久しぶりに寝不足覚悟で読もうと思った本。別の山岳小説も読もうかな。