【感想・ネタバレ】大岩壁のレビュー

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Posted by ブクログ

世界レベルの登山家が主人公。世界最高峰を目指しトライするが雪雪崩に遭い、友人を亡くし頂上達成できず。その後、死亡した友人の弟も登山グループとして再チャレンジ。頂上達成するが、最後は圧巻。

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2020年09月03日

Posted by ブクログ

世界第9位の高峰『ナンガ・パルバット』

主人公は5年前に挑戦し、友人を失くして敗退。
そして再び挑もうとする主人公の前に現れた失くなった友の弟。
新進気鋭のクライマーで一緒に登りたいと懇願するが、その胸の内に秘めているものは...

といった、山岳小説にサスペンスの要素も絡めた作品でした。

雪山、高所登山での描写の仕方はさすがに著者の手腕が光ります。
クライミングの専門的な知識は持っていなくてもグイグイと引き込まれる内容!
海外の山の知識が無くとも十分に楽しめる作品です(^-^)

そして私が笹本さんの作品でいつも注目してるのが、登場人物たちの山への考え方、姿勢、向き合いかたなどの言葉。
たくさんたくさん的を得ている素敵な言葉がありますが、今回も作品の中の素敵なセリフをひとつ♪

『登山というのは山との闘いじゃない。どんなに過酷な試練を与えられようと、それは俺たちクライマーが望んだもので、山がこちらに敵意を見せている訳でもなんでもない。その内懐で遊ばせてもらっているという謙虚さがないと、勝手に力負けしてメンタルな面で押し潰されてしまう』

私は普通に山登りをさせて頂いてるだけで、ロープを使ったクライミングなどは行いませんが、それでも山で危険な目、大変な場面に遭遇したこともありましたが、それらは人間側の都合なだけであり、山はそこにただ存在しているだけなんですよね。

だから私が山登りをしている中で耳にする言葉の中で一番キライなのは『リベンジ』!!

山はただそこに存在してるだけで、もし登れなかったとしてもそれは人間の勝手な都合。
その山に謙虚な気持ちも持たずにまた登ろうとして勝手に『リベンジ』って言ってるのを見かけると私とは絶対に考え方が合わないと思っております。
だって『復讐』ですよ!?
山へ『復讐』ってどういうことだよ?
逆に教えて欲しいよf(^_^;

いつでも山や私の周りの方々へ対する謙虚な姿勢を持っていたいですね(ノ´∀`*)

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

零下20度、8000メートル級への登攀物語で、猛暑をしばし忘れんと(笑)。
ナンガ・パルバットへの冬季登頂に失敗し、友人を失った主人公たちが、リベンジすべく再度”魔の山”へ挑む。
同行するのは、兄の雪辱に燃える、友人の弟。何やら、思惑ありげな彼のミステリアスな行動と、過酷な天候、さらにロシアパーティーの不穏な動き。
果たして、登頂に成功するのは、誰なのか。
キーとなるのは、「極限状態で、人としての正しい意志を貫くことができるのかどうか」。
書中、主人公たちが自分たちにことよせて話している。
「金にもならない。…そのうえ命まで失いかねない。そんなことに夢中になれる馬鹿がいるから、逆に世の中は正気を保っていられるんじゃないですか」
「合理主義の観点からは無駄でしかないことが、人類にとっては心の栄養になるわけだ」
読書についても言えることだなと、納得。

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2019年08月10日

Posted by ブクログ

登攀小説(そんな分野があるかどうかわかりませんが)の中では、私にとってはベスト3に入ると思いました(ちなみにあとの2作品は「神々の山嶺」「氷壁」です)。専門用語が多いと言えば多いのでしょうが、それが臨場感を盛り上げます。また、他の言葉に置き換えられないのだから、必要最小限の使用だと思います。
登攀のシーンは迫力もあり、心理描写も巧みでページがどんどん進みました。これは「神々の山嶺」を読んだときは、登場人物の体力の消費、山のその時々の条件が響いて読んでいてとても肉体的に疲れたことを思い出すと、迫力を感じたとはいえ、ほどよくあっさりしていたのかな、という気がします。登場人物は極限状況にあると思うのですが、わりと極限の感じが軽めに感じました。
第三のクライマーの存在が面白いのですが、もう少し書き込んでくれたら、とか、日本に残っている家族の描写とか、でも、そんなことを言っていたら、上下二巻になってしまうなあ、と思い、このスピード感で読み終えるにはちょうど良いのだろうな、と思いました。
登山は生還して完結するもの(あるいは生還できなかったということがあきらかになって完結するもの、完結でよいのかな?自問しました)だと思いますので、その描写が……、でした。

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2019年07月31日

Posted by ブクログ

命を懸けて山に登る。
理解は出来ないけれど、格好が良い。
特に他人からは何のためにするか理解できないような
事に懸命に向かい合う、真摯で本当にカッコいい。

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2019年05月31日

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