笹本稜平のレビュー一覧

  • ビッグブラザーを撃て!
    専門用語がバンバン出てきたけれども、続きが気になってどんどん読んでしまった。とっても良い読後感だった。
  • 天空への回廊
    これは凄い小説だ。

    舞臺は世界最高峰、エベレスト。
    この頂上附近に人工衞星が墜落する。
    ちやうどその時にチベット側の北稜から嚴冬期・單獨・無酸素での登頂を果した主人公は、
    この人工衞星の囘收に協力することになるのだが・・・

    この作品は、一流の山岳小説である。
    嚴冬期のエベレストがどのやうな世界で...続きを読む
  • 未踏峰
    とても前向きな気持ちになれる話だ。
    一歩一歩前に進む、それは本当に大事です。
    そこにステキな仲間がいれば尚のことです。
    そういう影響を人に与えられる人になりたいなぁ。
  • ソロ ローツェ南壁
    そうか、笹本稜平は亡くなっていたのか。

    この人の男性と女性の会話の感じが少し苦手なのだ。そもそもすべての会話がなんというか不自然というか前時代的な感がある。とはいえ山岳本は好きなので読んでしまうのだが。
  • 公安狼
    良えねえ。
    きっちりとエピローグまで有るやんか。
    何やね、コレって言う終わり方で無かったので良かったわ。
  • ソロ ローツェ南壁
    ソロで数々の難壁を初登頂してきた奈良原和志が、伝説的登山家の初登頂に疑惑を持たれた最難関のローツェ南壁に挑む本格山岳小説。
    山岳冒険小説や山岳警察小説といった山を舞台にした小説は数多あるが、登攀自体にここまで的を絞った山岳小説は稀であろう。
    ローツェ南壁登攀の前哨戦として、先輩アルピニストの磯村とと...続きを読む
  • ソロ ローツェ南壁
    ヒマラヤ、バルンツェの氷壁をソロで踏破した奈良原和志は一匹狼のアルピニストだった。仲間であり師である磯村に迎えられ、下山してからヒマラヤの登山記録を編纂しているエリザベス・ホーリーのインタビューを受けた。
    大人数でチームを組み、大量の酸素ボンベや器材を活用して登る極地法が一般的な登山のイメージだが近...続きを読む
  • 山狩
    感想
    次の展開が気になって一気読み。最初は生安の刑事が刑事部が隠したであろう事件を詰めて、証拠をあげていくのが小気味良かったが、確実な物証が見つからないのと、地元で幅を聞かせる容疑者の親の企業、暴力団、県警の上層部の妨害でなかなか捜査が進まないもどかしさで中盤から後半はかなりフラストレーションが溜ま...続きを読む
  • 分水嶺
    主人公のお父さんの山へ対する気持ちがとても共感できるものと思った。ただ物語の中で事件性的な話が散りばめられていて、そんなもんはいらん、純粋に山と狼の話しだけで良いのにと勝手ながら思ってしまった。
  • 強襲 所轄魂
    余り引き伸ばさず、予定調和で終わって良かった。
    息子と葛木の会話、冗長過ぎると感ずる時があんのよね。
  • 山岳捜査
    長野県警山岳遭難救助隊の桑崎祐二と浜村隆は非番を利用し雪残る後立山連峰に登っていた。そんな時、登山者としては不審な3人組がカクネ里にいるのを見つけた。立場上遭難されても困るため気を配っていたところ、下山途中にカクネ里で倒れている人を見つける。その女性遺体を回収するヘリが迎えにくる時に雪崩が発生し、二...続きを読む
  • アイスクライシス
    北緯85°の北極圏で資源探査をおこなっているポーラスター85は日本の資源探査会社ジオデータが運営している。隊長は郷田裕斗、若手社員の山浦、女性社員の峰谷、アメリカのパシフィックペトロリアムから2名とカナダ系イヌイットの2名の計8名だった。
    そんなポーラスター85が撤収に懸かろうとしていたときロシアが...続きを読む
  • 山狩
    警察組織や登山道の説明が詳細。心理描写が丁寧。ストーリー展開にスピード感がある。要するに面白かった。
    本作の舞台となった山には、何度も登ったことがあるので、より没入して読むことができた。
    ただし、物語の端緒となる逮捕状発行のプロセスが強引なので、そのことがずっと引っかかってしまった。あと、警察組織の...続きを読む
  • 公安狼
    恋人を自爆テロの犯人に仕立て上げられた唐澤龍二は、首謀者を捉えるため警視庁公安捜査官となる。
    その首謀者が新たなテロを予告する。
    上司の高坂や同僚たちとともに、テロの防止と犯人検挙に邁進するが、唐澤の前に立ち塞がり彼を目の仇とする部下の井川巡査部長。彼の行動の裏に何があるのか。
    犯人への追及と同時に...続きを読む
  • 春を背負って
    山小屋を舞台にしたヒューマンドラマで、連作短編の形をとっています。笹本稜平さんと言えば、長編山岳小説、アクションものというイメージを持っていましたから、意外でした。でも読みやすく、心癒される話でした。
  • 春を背負って
    劇的な展開がある訳でもなく、カリスマ的な存在の登場人物がいる訳でもない。でも、読み進めるうちに、何とも言えない爽快感と心温まる気持ちが湧いてくるような作品。
    作者の自然の描写が、本当に素晴らしい。
  • 山岳捜査
    山岳小説と警察小説とを融合したミステリー。
    厳冬期の冬山、嵐のなかで山岳遭難救助隊が捜索と救助を行う描写は、山の経験の豊富な著者ゆえ、臨場感に溢れ、読む者にも息詰まる思いを抱かせる。
    一方、女性の他殺死体を巡る事件は複雑な様相ではあるが、捜査一課の刑事の喋り方が『越境捜査』の神奈川県警の刑事を連想し...続きを読む
  • ソロ ローツェ南壁
    無名のアルパインクライマー・奈良原和志がスポンサーや仲間を得て成長して行く様子は、読んでいて気持ちが良かったです。そしてマルク一味やネパール役人などダークサイドが存在しての攻防戦は、まさしく人間の性(さが)で、アルパインクライミングにおいても例外じゃないですね。

    「大事なのは誰かがその頂に立ったと...続きを読む
  • 最終標的 所轄魂
    最後の最後で溜飲が下がったね。水戸黄門みたいやなぁ。
    でも、笹本君もっと書いて欲しかったな。残念や。
  • 春を背負って
    山と、その山を見守る山小屋の人々の温かさとその登場人物のキャラクターが魅力的で、定期的に読み返したくなる一冊。