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Posted by ブクログ
笹本稜平『グリズリー』徳間文庫。
2007年刊行の長編冒険小説。超弩級の大作である。笹本稜平の冒険小説と山岳小説は殆ど読んでいるが、本作は未読だった。たまたま近所の古本屋で見付けて購入。
物語は、かなり長い時間軸でじっくりと描かれ、予想不可能な展開を見せる。主役は『グリズリー』と呼ばれる元エリート自衛隊員の折本敬一である。普通の冒険小説ならば主役を演じてもおかしくない登場人物のSATの狙撃手・城戸口通彦も、公安の清宮弘樹も、米国副大統領を伯父に持つ東京大学の留学生・フィービ・クロフォードも単なる脇役にしか過ぎない。
冒頭に描かれた消費者金融立て籠り事件の緊迫した描写も物語の触りにしか過ぎず、陸上自衛隊の輸送トラック襲撃武器強奪事件も、過激派のアジト連続爆破事件も、封印された謎のテロ計画『Nプラン』に比べれば、単なる序章にしか過ぎなかった。
自らテロ計画『Nプラン』を立案し、仲間の裏切りによりそれが発覚し、問題視されたために自衛隊を退職した折本敬一は『グリズリー』という巨大なモンスターとなり、超大国アメリカをターゲットに頓挫したはずの『Nプラン』を単独で実行に移す……
米国にとっても、日本にとっても触れてはいけない最高機密……日本国内にあるはずの無い核弾頭ミサイルを米軍の横田基地から強奪し、国会議事堂を占拠し、日米に政治要求を突き付けようという恐るべきテロ計画『Nプラン』……
本体価格914円(古本110円)
★★★★★
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