ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    大筋はスカッとなんとかみたいな印象。
    ただし舞台はジャパンではないので、現代の倫理観やらコンプラやらを取っ払った状態で読んだ場合に限る。

    プロポーズのくだりが好き。

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    2023年06月06日
  • ハムレット

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    ネタバレ

    やっとハムレット読めて満足...あの有名なミレーのオフィーリア絵ってハムレットに出てくる登場人物だったのかと、オフィーリアが亡くなるシーンでようやく繋がった...

    復讐の物語が好きなのでどんな結末になるやらとドキドキ読んだけど、想像以上に皆死んでしまった......ハムレットは復讐のため狂気を装ったけど、結果その狂気に己も飲み込まれてしまったように思えた。「いつかの亡霊は悪魔の仕業かもしれぬ」とハムレットは言ってたけど、ほんとに父上じゃなくて悪魔だったのかもな...と思えるエンドでした。

    それと、福田さんの巻末解説が良かった!
    シェイクスピア劇を演じる役者は脚本に書かれたセリフや行動から帰

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    2023年05月28日
  • アントニーとクレオパトラ

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    新潮社が出版している他のシェイクスピア作品とは異なり、注釈が無く、読みやすそうだったので借りた。事実、他の作品と違い、読んでいるうちに筋を見失うことは無かった。
    ふたりとも如何にも感動的に死んでいくが、それまでの行動があまりにお粗末なので陳腐に感じられる。それは解題、解説の通り、偉大さを描いた後に必ず卑小さを描くという手法によって、ふたりの『キャラクター』よりも『人間性』を際立たせるためだったのだろう。

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    2023年05月17日
  • ジュリアス・シーザー

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    ネタバレ

    最近戯曲を数冊読んでますが、今現在でトップに面白かった。

    あらすじを読んでシーザーを暗殺するまでの話で暗殺をして終わりなのかな〜とおもっていたら暗殺後からのクライマックスで休む暇なくスラスラ読み終えた。
    この作品で1番恐ろしいのって群衆だなと…
    人の心ってコロコロ変わる……

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    2023年05月13日
  • オセロー

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    マクベスよりは面白いと感じながら読めた。
    イアーゴーの策略を見ていくのが面白い。
    どうせなら最後まで魅せて欲しかったが。

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    2023年02月05日
  • マクベス

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    昨年末、午前十時の映画祭で「蜘蛛巣城」を鑑賞。黒澤明監督のとても面白い映画でした。特に次第に狂気に走る三船敏郎と京マチ子の演技には戦慄しました。
    この「蜘蛛巣城」の原作が「マクベス」と知り、還暦過ぎて、初めて、シェイクスピアに挑戦しました。

    舞台は11世紀のスコットランド。不気味な3人の魔女から武将マクベスはスコットランド王になると告られます。
    勇猛果敢なわりに若干小心な武将というマクベスのキャラクターが物語を面白くしています。強欲で頭脳明晰な妻。マクベスは妻と諮り、主君ダンカンを殺し、王位に就きます。しかし、自らの罪に慄き錯乱状態に。緊迫したプロット展開で、娯楽性の高い戯曲です。

    福田恒

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    2023年02月02日
  • オセロー

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    シェイクスピアの4大悲劇の一つということで読んだ。ムーア人のオセローは美しいデズデモーナと結婚する。部下のイアーゴーが策謀を巡らせ副官のキャシオーをオセローから不信とさせ、オセローの妻デズデモーナの不義をでっち上げ、オセローはまんまと策謀に騙され妻を殺してしまう。イアーゴーの策謀の卑劣さは許せん。最後捕まり自白し刑に処するがざっまあみろだが、オセローがあまりに人を信じすぎるのが悲しい。一番可哀想なのは純粋だったデズデモーナ。悪党のイアーゴーの妻エミリアが正義の人で良かった。

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    2023年01月18日
  • シェイクスピア全集 ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    シェイクスピアの喜劇?
    なんとなくのあらすじは知っていたが、ずっとタイトルのヴェニスの商人が悪者役かと思っていた。

    借金の抵当に肉1ポンドという発想が面白い。そして、解決方法は、血を一滴も流さずにというこれまた面白いトンチのような理論。

    ただこの理論で言い負かすのがポーシャなので、いまいちカタルシス的には物足りない。
    ヴェニスの商人、アントーニオが解決していればもっとスカッとする話になった気がする。
    後で書くように、シャイロックが可哀想に感じる理由に、アントーニオという当事者が裁きを下したのではなく、ある意味部外者が裁きを下してしまったところにもあると思う。

    シャイロックに同情してしまう

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    2023年01月15日
  • ジュリアス・シーザー

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    シーザーの勉強していたついでに初のシェイクスピア作品

    どのセリフも格言チックで面白い
    個人的に好きなのは
    シーザーの「勇者にとって、死の経験は一度しかない」
    ブルータスの「おおよそ人のなすことには潮時というものがある」

    ブルータスとアントニーの演説を比べて、
    具体的な事実で感情的に訴えることが民衆を扇動するうえで重要なのだなと。

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    2022年12月29日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

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    道化の「知恵がつかないうちに年取っちゃいけないんだよ。」という台詞が印象に残った。

    読んでいる時は負の感情が渦巻きまくっていたのだけど、訳者あとがきと解説を読み、自分の中で色々と整理することができて落ち着いた。

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    2022年12月16日
  • 十二夜

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    初めてシェイクスピア読んだけどこんなにくだらなくて面白い悲喜劇だとは
    夏の夜の夢は昔舞台で見たことがあってあれも面白かったけど他の作品も読んでみたくなった
    でも解題読んだら頭の中がこんがらがったからあんまり深く考えずに単純に笑ってたい...でも最終幕の最後も最後、大団円の中でマルヴォリオみたいなやつがいるから余計に面白さが引き立つんだろうなってことは分かった

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    2022年10月21日
  • ロミオとジュリエット

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    ネタバレ

     いがみ合う両家のすれ違いで起こった悲劇の恋愛を描いた言わずと知れたシェイクスピアの代表作。
     演劇の脚本なので、読む前は地の文で描かれるはずの描写を想像して補わなければいけないところもあるんじゃないかと危惧していたがそんなことはなく、とても楽しく読めた。
     ロミオはジュリエットに対し一目惚れをして神父に浮気を窘められるような惚れっぽい描写がしっかりなされていたが、ジュリエットはロミオにキスされた時にはお洒落な言い回しなだけかもしれないが婉曲的な表現で返事をしていたのに実は恋に落ちていたという展開で、そこは納得できなかった。また、最後の薬や手紙がどうもご都合主義に感じられてしまった。けれど、解

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    2022年10月19日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    小田島雄志訳。あまりにも有名な「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」の箇所は、訳者の新しい解釈だそうだ。自分的には、小田島訳の方がしっくりきた。
    初見だが物語として面白く読めた。確かに結末は悲劇なんだけど、狂人を装ったハムレットの皮肉たっぷりの台詞などニヤリとする場面も多い。
    芝居で見たくなる。

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    2022年09月23日
  • ロミオとジュリエット

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    名作なだけはある。
    読んで良かった。
    引き込まれる文章によって、読み進める手が止まらなかった。単なる小説と違って、演劇感が伝わってきてセリフの迫力が凄い!!

    かの有名なロミオとジュリエットがバルコニーで逢瀬するシーンや、月の光に照らされてお互いに求め合い、永遠の愛を誓うシーンはとてもロマンチックだった。何よりも、表現が豊かで重厚で味わい深い。

    最後の落ちのストーリーは唐突だったので、ええええ?と驚いた。。。そいえば、ロミオとジュリエットの現代版•ウエストサイドストーリーもそんな感じだったな。詳細は違うけれども。描き方違ってどちらか見てても楽しめます。

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    2022年09月17日
  • マクベス

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    マクベスってこんなに短かったっけ…?という感じで、あっという間に読んでしまった。

    自分でいろいろやっていると言われればそうなのだけど、ああ可哀想なマクベス!

    IV-2
    少年「小鳥のようにして。…いいえ、何でも取れるものを取って、だって、小鳥はそうしているもの、みんな」

    V-5
    マクベス「あれも、いつかは死なねばならなかったのだ。一度は来ると思っていた、そういう知らせを聞く時が。あすが来、あすが去り、そうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終わりに辿り著くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照してきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈火!人の

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    2022年08月28日
  • リア王

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    シェイクスピア読み直し企画第二弾は『リア王』を。

    最初はじいさんまじやめてくれ…と姉姉妹たちにも同情的に読んでいたのですが、最後まで読むと、結局正義とは何か、正義は最後に勝ったといえないかもしれない…と、いい意味でもやもやするストーリーだったなと思いました。
    狂気と見えて狂気でなく、正気と見えて正気でなく、ただ本当に正気な時も狂気な時もあって、いやなんか本当にニヒリズム文学だなと思って終わりました。真っ黒な虚無が口を開けて我々を待っている、リア王。。。
    正気なことが正義に繋がるわけではない、正しいことが正しいこととして認められるわけではない。自己を見つめることは必ずしもいいことではない、、と

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    2022年08月24日
  • ハムレット

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    ネタバレ

    シェイクスピアの四大悲劇は教養かと思い、読んだ。
    読む前は難解なんだろうなと思っていたが、実は読みやすい上に面白かった。
    だが、真の意味で読み取れてないという思いはずっとあった。

    父王の亡霊から自身を殺した叔父に復讐するように言われたハムレットが、なかなか叔父に復讐しなかったのが、不思議に思ったが、これは当時の復讐劇のマナーらしい。
    復讐をすぐに実行せず、あれこれと策略した結果、主人公が死に至るというのが当時の物語の流れらしい。

    さて、この物語では父親殺しが2回起こる。
    父王殺し以外に、ハムレットと恋仲にあるオフィーリアの父をハムレットが殺してしまう事件が作中で起こる。
    この殺人を機にオフ

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    2022年07月05日
  • マクベス

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    シェイクスピアの4大悲劇の1つ「マクベス」
    四作品の中でも最後に書かれたものだとか。

    あっという間に読んでしまって面白かった。

    解説にもあったけどハムレットと似たような構成だけれども、
    悲劇に巻き込まれたハムレットと悲劇を作った張本人であるマクベスはまた違ったストーリーで面白かった。

    シェイクスピアは難しそうでなかなか手が出ないという人もこのマクベスから入ったら、良い足がかりになるのではないでしょうか。

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    2022年06月25日
  • マクベス

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    短いセリフから、登場人物の背景や場面転換を想像しないと、展開について行けないと感じました笑

    右脳が鍛えられますね!

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    2022年06月08日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    いやクライマックスで主要人物一気に死にすぎやろ。もうちょい小出しに殺してや。
    まあイギリスの当時の価値観が窺い知れて面白かった。寝取られ亭主は赤っ恥だったんですね。あと修道院に行けという言葉が暗に売春宿に行けと意味しているという考察は大変面白かった。

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    2022年05月15日