ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • オセロー

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    四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)の中で、『ハムレット』に次いで2番目に作られた作品。
    シェイクスピア作品は、限られた登場人物の中に多様な人間関係・人間心理が織り込まれているものが多く、また、本作品以外の四大悲劇は、作品名となっている主人公が、その多様さ・複雑さを体現する中心人物として描かれているのだが、本作品については、ヴェニスの軍隊の指揮官であるムーア人のオセローよりも、むしろ、あらゆる関係者を騙し、死に追いやる、側近で旗手のイアーゴーの存在感が極めて大きい、珍しい作品である。
    また、本作品の特徴の一つは、言うまでもなく、オセローがムーア人である点だが、本作品の種本(チンテ

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    2024年02月19日
  • ヴェニスの商人

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     見方によっては、喜劇とも悲劇とも思える作品。また、読み方によって、資本主義(商人資本)の構造を読み取れる。シェイクスピアはおそらくユダヤ人と会ったことはないが、それでも、典型的なユダヤ人(本作のシャイロック)を巧みに書く想像力のすごさを、本書の解説で言及されている。

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    2024年02月18日
  • リチャード三世

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    悪に染まる宣言から始まる冒頭の掴みが秀逸!
    最初に独白する劣等な境遇に共感する読者は意外に多いような気もします。悪党を志す邪なキャラクターを主人公に据えた物語は史上初だったのでは?と関心する構成。
    王族に生まれながら、悪行に身をおかねばならなかった悲劇の物語とも読み取れます。王族のランカスター家、ヨーク家も元を辿れば一人の王に行き着きます。短い期間で両家から幾人もの国王が生まれ敗れていく。(薔薇戦争)
    その最終走者がリチャード三世。王族をとりまく諍いの火種をひとつひとつ消していく悪行は権力の行き所をシンプルさせていきます。
    この冒頭の独白は国王を目指す覚悟の宣言であり、その後の諸行は国王になる

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    2024年02月15日
  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    産経新聞にイスラエルガザ地区紛争の解説記事で、キリスト教徒のユダヤ人に対する見方がよく現れている文学という事で紹介されていたのをきっかけに読んでみた。

    描かれているのは、高利貸しのユダヤ人、シャイロック。キリスト教徒から悪どい金貸しとして疎ましく邪険に扱われる毎日を送っていた。ベニスの実業家のアントニオは友人の旅の資金の借金の保証人となり、払えなかった際の担保として自分の肉1ポンド差し出す事を契約書に記載する。事業に失敗したアントニオは借金を払うことができなくなり、シャイロックは積年の恨みをここで晴らすべく、契約書の履行、すなわちアントニオの死を執拗に求める事となる。大公や元老も慈悲を求める

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    2024年01月06日
  • から騒ぎ

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    シェイクスピアの翻案という視点で見るとよく出来ていると思う。

    掛け合いのところのセリフなど、原作に引きずられているのか妙に堅くて不自然だが、絵柄や設定など少女漫画らしいと感じた。
    主人公は戸部ありす=ベアトリスで、彼女の心情描写が増えているのも少女漫画っぽい。

    後半の比呂=ヒーローが陥れられるくだりは現代の高校生に合った流れで良かった。

    悪役の出番が少なくて掘り下げが薄く、名前まで適当なのが気になったが、あとがきをみるに作者があまり興味がなかったらしい。

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    2023年11月20日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    名高いシェイクスピアの傑作だが、原作を読むと長ったらしい台詞がうっとうしいったらありゃしない。これを、違和感なくしゃべる役者さんは偉い。

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    2023年11月11日
  • リチャード三世

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    さすがシェイクスピア。翻訳にも関わらず文章が美しい。人間同士の闘いのシーンを描ききったのは秀逸。物語として舞台になることがよくわかった。リチャード三世のキャラクター性に心惹かれた。

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    2023年10月21日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    はじめて読んだシェイクスピアの作品がこの本でした。
    悲劇が有名な方なので逆に喜劇の方が気になって読み出したけど、意外とギャグ展開が多くて面白かった!
    最初は人物の名前や関係性を覚えるのが大変だったが読んでるうちに覚えていくのでスラスラ読めました!
    また違う作品も読んでみたいと思います。

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    2023年09月07日
  • ハムレット

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    ネタバレ

    ポローニアス並に冗長に感想を書き残すぞ!
    前に背伸びして読んだ時よりは面白く読めた。けど、今の私にはまだ難しいみたい。切れ味鋭いセリフが面白くて、関ヶ原くらいの時代のイギリス人と共感できるんだな、普遍的なんだな、と思うところはちょいちょいあったけど。

    ハムレットは考えるっていうより、なんかただ悩んでるだけみたいで(本人も自分のことを口先だけヤローと思って色々苦しんでる)、王子にしては国も国民のことも考えないで、自分の復讐のことで頭いっぱいで、「この子、本当に王子なの??」。
    まあ、敵味方わからない中で、王位簒奪した叔父さんを自分でなんとかしなくちゃって思うの大変だと思うよ。王子だし息子だし。

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    2023年08月29日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    船の難破に合ったオリヴィアは男装し、公爵オーシーノーの元に従者として仕える。男装の身であるにも関わらず公爵に恋してしまう。

    その公爵は伯爵嬢ヴァイオラに恋するが相手にされず、オリヴィアを使者に差し向ける。しかし、そのオリヴィアにヴァイオラが恋してしまう。

    恋の矢印が向いていることに気が付かない男公爵と、
    男(男装)の身でありながら男に惚れてしまった女と、
    女(男装)に惚れしまった女の三角関係が始まる。

    そこに難破で亡くなったと思われていたオリヴィアの兄セバスチャンが登場。
    男装したオリヴィアに瓜二つのその兄がヴァイオラと結婚、オリヴィアは女性の姿に戻ることが叶い公爵オーシーノーと結婚。

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    2023年08月27日
  • ロミオとジュリエット

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    「心の想いというものは、言葉よりも内容によって床しいもの、実質をこそ誇れ、言葉の華を誇るものではございません。」

    こんな悲劇の恋愛ストーリーだったのだ。
    読んでいる私もストーリーに思わず同情してしまうような和訳に感動した。

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    2023年08月17日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    とても読みやすく、物語の流れも分かりやすい。シェイクスピアといえば多くの登場人物に、複雑な人間模様……という感じだが、その源流こそ見えども登場人物たちの動きが(他のシェイクスピア作品と比較して)認識に容易いな、という印象。

    主人公ハムレットは、父王を殺し、父王の妻(ハムレットにとっての母、そして女王)と再婚して王冠を手にした叔父(父王の兄弟)に復讐を企てる、という物語。

    ハムレットといえば「狂乱」という言葉がついて回る。ハムレットは父王の亡霊に暗殺の真実を伝えられて復讐を決意するが、周囲の目を欺くためか自身は狂乱を演じる。果たしてハムレットはその言葉通りに狂気を演じていたのか、はたまた本当

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    2023年07月24日
  • ジュリアス・シーザー

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    タイトルからの想像を裏切る構成が面白い!
    読んでいて思ったこと。
    シーザーは織田信長
    ブルータスは明智光秀
    アントニーは豊臣秀吉
    オクタビアヌスは徳川家康
    と設定かぶりがあるような気がした。
    シーザーは暗殺されたから偉大な存在になったとも言えるのかもしれない!そんな史劇のカタルシスがなんともたまらない作品でした。

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    2023年07月19日
  • ヴェニスの商人

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    後書きや解説にもあったが、終盤のロレンゾーとジェシカの掛け合いが軽妙で快い。

    普遍的な面白さを地で行っている作品。

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    2023年06月15日
  • マクベス

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    危険へと続く道は平坦である。『ヴィーナスとアドニス』1594

    招かれないのに来た客は、帰るときにいちばん歓迎される。『ヘンリー6世』1594

    悲しみは1時間を10時間にする。『リチャード2世』1595

    ロミオ。青年。仮面舞踏会でジュリエット(14歳)に一目惚れ、結婚。しかし、ロミオはジュリエットの従兄を決闘の末、斬り殺してしまい、町から追放されてしまう。ジュリエットに別の男との結婚話が持ち上がる。好きなのはロミオだけ。ジュリエットは2日間だけ仮死状態になる薬を飲み、墓場に埋葬してもらい、ジュリエットが墓場で目覚めたときにロミオに迎えにきてもらう計画を立てる。しかし、ロミオに計画は伝わって

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    2025年07月02日
  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    大筋はスカッとなんとかみたいな印象。
    ただし舞台はジャパンではないので、現代の倫理観やらコンプラやらを取っ払った状態で読んだ場合に限る。

    プロポーズのくだりが好き。

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    2023年06月06日
  • ハムレット

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    ネタバレ

    やっとハムレット読めて満足...あの有名なミレーのオフィーリア絵ってハムレットに出てくる登場人物だったのかと、オフィーリアが亡くなるシーンでようやく繋がった...

    復讐の物語が好きなのでどんな結末になるやらとドキドキ読んだけど、想像以上に皆死んでしまった......ハムレットは復讐のため狂気を装ったけど、結果その狂気に己も飲み込まれてしまったように思えた。「いつかの亡霊は悪魔の仕業かもしれぬ」とハムレットは言ってたけど、ほんとに父上じゃなくて悪魔だったのかもな...と思えるエンドでした。

    それと、福田さんの巻末解説が良かった!
    シェイクスピア劇を演じる役者は脚本に書かれたセリフや行動から帰

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    2023年05月28日
  • アントニーとクレオパトラ

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    新潮社が出版している他のシェイクスピア作品とは異なり、注釈が無く、読みやすそうだったので借りた。事実、他の作品と違い、読んでいるうちに筋を見失うことは無かった。
    ふたりとも如何にも感動的に死んでいくが、それまでの行動があまりにお粗末なので陳腐に感じられる。それは解題、解説の通り、偉大さを描いた後に必ず卑小さを描くという手法によって、ふたりの『キャラクター』よりも『人間性』を際立たせるためだったのだろう。

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    2023年05月17日
  • ジュリアス・シーザー

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    ネタバレ

    最近戯曲を数冊読んでますが、今現在でトップに面白かった。

    あらすじを読んでシーザーを暗殺するまでの話で暗殺をして終わりなのかな〜とおもっていたら暗殺後からのクライマックスで休む暇なくスラスラ読み終えた。
    この作品で1番恐ろしいのって群衆だなと…
    人の心ってコロコロ変わる……

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    2023年05月13日
  • オセロー

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    マクベスよりは面白いと感じながら読めた。
    イアーゴーの策略を見ていくのが面白い。
    どうせなら最後まで魅せて欲しかったが。

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    2023年02月05日