ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 ジュリアス・シーザー

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    かなり久しぶりの再読。シェイクスピアによる歴史劇の傑作の一つ。終盤のブルータスの苦悩と群衆の狂気を描いたところなどは、とても秀逸と感じた。

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    2026年07月22日
  • お気に召すまま ――シェイクスピア全集(15)

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    昨年『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』というテレビドラマが放送されたが、同作のタイトルは本作に出てくる有名なセリフに由来する。そんな本作を読んでみて思ったのは、すごく「演劇的」であるということ。戯曲であるから当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、小説ではありえないような展開、あるいは戯曲ならではというような表現が頻出する。ロザリンドが男装するくだりなんていかにもそうで、たんなる文字情報としてみてもあまりおもしろくはないし、正直そんなに簡単に騙せるものかと思ってしまう。でも戯曲として、演劇として読むからこそ、ロザリンド役の俳優がそのまま男性として演じる様子が思い浮かぶし、そうなると騙せる騙せないとツッコむのは野暮になるだろう。俳優は「そう演じている」という設定であればそのように納得するしかない。本作もこのようにまるで演劇のような読みかたができるかどうかで、あるいは評価が変わるかもしれない。

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    2026年07月19日
  • ハムレット

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    シェイクスピア、難しい印象だったが読んでみるとそんなことはなかった。
    劇なのでセリフが続く。
    普段読む小説と違うので馴染むまで抵抗があったが、見せ場のセリフはそのへんの小説よりもよっぽど格好の良い洒落た文章になっている。
    これがクセになって読み進めてしまうし、
    ストーリーを進めるためのセリフはとても簡単に書かれているのでサクサク読める。

    今読むととてもスタンダードなストーリーなのだが、多分ここが源流なのかな。

    ミレーの描いたオフィーリアが美しいので、どんな話なのか気になっていた。
    川で沈みゆくことになる理由が知れて良かった。

    ラストもこうなるのか、という内容だった。
    またシェイクスピアの他の悲劇を読んでみたい。

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    2026年07月17日
  • マクベス

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    史実では、スコットランド王ダンカンを、妻にそそのかされて殺害し王位を簒奪したとされるマクベスを主人公とする本作は、その野望によって手にした束の間の栄華と、やがて破滅へと転落していく姿が、日本で古くから語られてきた「栄枯盛衰」や権勢の儚さと深く通じるものがあり、一気に読み進めることができた。

    物語の構図は『リチャード三世』にも近い。しかし、マクベス自身はリチャード三世のように権謀術数に長けた人物として描かれているわけではない。むしろ、王位簒奪という罪に苦しみ、良心の呵責に苛まれる人物として描かれている点が印象的であった。権力への執着も、彼自身の純粋な野心というよりは、妻に鼓舞され、追い立てられた末の選択であったように思われる。その意味で、彼はシェイクスピア作品にしばしば見られる理想的で強靱な男性像とは、むしろ距離のある人物として描かれているのではないだろうか。

    また、本作を読んでいて興味深かったのは、男性が権力や名誉を追い求める背景には、しばしば伴侶である女性からの期待や圧力が存在するという構図である。もちろん、すべての男性や女性に当てはまるわけではないが、マクベスの悲劇は、男性が自らの本心ではなく、他者から求められる「理想の男性像」に自らを重ねようとした結果として生まれた悲劇とも読める。その意味で、本作は権力の悲劇であると同時に、人間が他者の期待に応えようとすることの危うさを描いた作品でもあるように感じた。

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    2026年07月12日
  • ロミオとジュリエット

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    有名なセリフと言えば「ああ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」かな、それとイメージするのはベランダのシーン。二人が舞踏会で出会ってから、悲劇的な結末をむかえるまで、なんと5日間という短期で超盛り上がる二人だった。少し解せないのは、ロミオが恋愛体質なのではないかと疑われる事実があったこと。ジュリエットは14歳の小娘だし、恋に恋したいお年頃。最後にいがみ合っていた両家が二人の銅像を建立しても、浮かばれないよね...という結末でした。

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    2026年07月02日
  • リア王

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    最近はリア王にさまざまなアレンジを施してチャレンジする人たちがいるので、読んでみた。
    道化がいなかったら読み切れなかったかもしれない。

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    2026年06月28日
  • ハムレット

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    解題や解説を読むのがとても楽しい。どうやっても自分では到達できない深い芸術の世界に触れることができている感覚を味わえる。

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    2026年06月27日
  • リア王

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    舞台の予習として読んだ。
    セリフのみで台本のような書かれ方。
    最初は登場人物を覚えるので必死だったが割とすぐ覚えられる。
    変装しただけで見抜けないものか!?みたいなのはあるがそれを加味しても面白かった。
    程よいむごさ。割とみんなの気持ちがわかる。
    無条件に親を大切にするという時代の先を行きすぎたゴネリルとリーガン、時代に取り残されたコーディリア
    舞台が楽しみ。

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    2026年06月13日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    ネタバレ

    今度、市川染五郎さんと當真あみちゃんの舞台「ハムレット」を観劇しにいくので、その予習として。
    おもしろかった。初めて読んだので他の訳本と比較はできないけど、読みやすかったです。
    なるほどかなり悲劇だな。逡巡するハムレット。舞台が楽しみになった。ほかの訳本も読んでみたい。

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    2026年06月07日
  • ヴェニスの商人

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    シェイクスピアの中でも好きな作品の一つです。
    この時代にユダヤ人に肩を持つような劇を行ったシェイクスピアの差別などの時代の背景を皮肉に捉える先見の明を感じられます。
    その時代の不条理をギリギリ喜劇で表現するあたりに、この小説の凄さを感じることが出来ました。

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    2026年06月03日
  • シェイクスピア全集 ジョン王

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    某ソシャゲに影響されて手を出したが、このジョン王はとても人間らしい(そして王としてはふさわしくない)弱さのある人物として描かれている。ただそれはジョン王だけでなく、自分の利益最優先に、正義も信仰も都合良く解釈するその他の権力者たちも同じで、泣くのはいつも立場の弱い者たちになる。例外は私生児フィリップで、解説にあるとおり、彼を主人公としたほうが現代人には面白く読めるかもしれないが、大国の権力者に市井の人々が虐げられている昨今においては、素直に読んでもなかなか刺さるものがある。

    【併せて読みたい】シェイクスピア「マクベス」「リア王」

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    2026年05月23日
  • ハムレット

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    台本形式になっているので読みやすい、というかイメージしやすい。下部に注釈が事細かにあるのも良い。

    ハムレットが饒舌になる場面が愉快で面白い。

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    2026年05月19日
  • ヴェニスの商人

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    ユダヤ人の主張に肩を入れて読んでいたが、物語の終局では王女の主義主張になるほどと思った。一休さん味を感じた。解説や、シェイクスピアが生きた時代背景を知ることでより面白みが増すのだと思う。

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    2026年05月17日
  • ロミオとジュリエット

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    大好きなロミジュリ。
    映画もミュージカルも見た。

    文学では読み切るのが難しいと感じたけど、
    やっぱり良い。

    ミュージカル版
    バルコニーと世界の王が大好き。
    念願のミュージカルで聴いた時は泣いた。

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    2026年05月14日
  • 新訳 ヴェニスの商人

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    ★★★★ 何度も読みたい

    イタリアで商人として大成していた主人公は、友人の恋に力を貸すため、ユダヤ人の高利貸しから、期日までに返金できなければ体のどこからでも1ポンド肉をとっていいという条件で借金をした。しかし彼の船は沈没し、返すあてがなくなってしまった。期日を迎え、裁判にかけられた結果は…?という話。裏表紙の悲喜劇というのがどんな内容を指すのか分からず、終盤までハラハラしながら読んでいたが、すっきりとした後味でよかった。

    裁判での『博士』の答弁は圧巻だった。原告に歩み寄るようでありながら、その論理をもって論破するという美しいやり方だった。あのシーンだけでも人に勧める価値があると思う。一方で、そこが素晴らしかったからこそ、報酬の要求は試し行動のようで、キャラクターとして一貫していないような印象を受けた。
    悪役はユダヤ人であり、時代背景として完全悪として扱うのかと思っていた。しかし完全に主人公側についている裁判官の公爵に対する反駁には、ユダヤ人だからといって血肉の通わない舞台装置ではなく、キリスト教徒の暴虐への反発も併せ持ったキャラクターとして描かれているのかと感心した。しかし、訳者あとがきを読む限り、原典には無かった要素らしい。
    『マクベス』を読んでからこの訳者の訳でシェイクスピアがまた読みたいと思い、手に取ったが、今回も非常に楽しめた。『ヴェニスの商人』にはユダヤへの差別が含まれている。主人公を単に善とすべきか、かといって殺人に走ろうとした高利貸しを善としてよいのか、一読しただけではなかなか言語化が難しい、過剰に贔屓される主人公や過剰に痛めつけられる敵役へのもやもやが納得できる形で提示されている。あとがきや解説にはがっかりさせられることもあるが、本作はぜひ最後まで読んでほしい。

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    2026年05月08日
  • マクベス

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    ネタバレ

    魔女たちの予言により運命の罠に堕ちたマクベスの姿とマクベス夫人の最期のあわれな姿。『ハムレットQ1』は台詞の比喩の美しさが印象に残るけど、『マクベス』は言葉の強さと言うか物語の雰囲気にあった登場人物たちの強い言葉が印象に残るな~。

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    2026年05月04日
  • マクベス

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    自分にはまだ読むのは早かった、かな。
    まずは知らない言葉が多すぎて、辞書と本書の行ったり来たり、、
    登場人物が多く、関係図が頭に入らないままで、なかなか話が理解でぎず。

    ただ、マクベスが自分が殺めた人の亡霊に苛まれる様子の描写は、映像として頭にありありと浮かびました。

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    2026年04月30日
  • 新訳 マクベス

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    読書備忘録986号。
    ★★★★。

    シェイクスピアに敬意を表して★4つ。
    普通に町田そのこ作品と比べたら★2つかな。

    マクベスです。
    読みやすさで定評のある角川さんの新訳版を選びました。
    正式な作品名は「確定のマクベス」です。未必ではなく確定です。
    ウソです。ウソ。

    2026年のベスト候補「未必のマクベス」の後学習として原典を読みました。
    王の忠実で優秀なしもべであるマクベスが3人の魔女に唆され、夫人に煽られて道を踏み外し身を破滅していくという悲劇。
    シェイクスピアの4大悲劇。このマクベスはマクベス本人の悲劇なんだろうか?
    作中ダンカン王の息子マルカムと、王のしもべたる貴族、マクダフの会話。
    「際限のない情欲は人間らしさを踏み躙る暴君」
    「王が没落し王座がカラになった」
    「そこに情欲が起きて争いが」
    「一度権力を手に入れると周りが全て信じられなくなり悲劇が起きる」
    その繰り返しだと。
    そうすると、そもそも論の悲劇とは人間が情欲を持ったこと!という感じにも読める。

    魔女が言う。「女から生まれた者にはマクベスは倒せぬ。」
    マクベスを討ち取るマクダフは帝王切開だったようですが、女から生まれていますね。「未必のマクベス」ではより正確に、女の股から生まれた者には・・・、という表現にしていた。

    魔女が言う。「マクベスは決して滅びぬ、広大なバーナムの森が、高いダンシネーンの丘に向かってくるまでは。」
    マクベス討伐隊は、バーナムの森の木の枝を迷彩にして王宮に迫る。まるで森が動いているように。

    ふむふむ。

    読むことが目的であった読書なので150pくらいでホッとした。これが500pだったらやばかった。

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    2026年04月30日
  • 新訳 マクベス

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    ★★★★ 何度も読みたい

    「少女マクベス」で関心を持ち、手に取った。優れた兵士だったマクベスが魔女からの予言、さらにそれを知った妻からの勧めで主君を弑して王となる話。王になったはいいものの、猜疑心や予言の続き(友人・バンクォーの息子が次王になる)への恐れから、何も信じられなくなり、虐殺へと走り狂っていく。

    他の訳と比べ、筋が分かりやすかった。
    マクベスだけでなく、王の暗殺を唆した夫人も精神的に追い詰められ、幻覚を見るようになる様は生々しく、シェイクスピア作品がどうしてここまで愛されているのか、少し分かった。

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    2026年04月29日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    リアリズムより観客心理を利用しているという解説で納得した。
    もちろんおおまかな内容は知っていたが、思ったより人死にが出たのに驚いた。

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    2026年04月28日