ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧

  • 十二夜

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    はじめて読んだシェイクスピアの喜劇。双子の兄と男装している妹を間違える周囲の人々が起こしていく一騒動。表向きは人々の勘違いを笑う滑稽な話なのだけれど、笑い事ではすみそうもないダークな一面がところどころ垣間見える話だった。

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    2013年12月15日
  • お気に召すまま

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    シェイクスピアの喜劇は初めて読んだが、悲劇とはその構造が全く違うようだ。そもそも、あるべきはずのところに葛藤の見られることがほとんどない。失われた公爵領の奪回にしても、恋のゆくえにしてもそうだ。一方、それを補うかのように、アーデンの森の魔法が劇空間を包みこんでいる。そして、このこととも相まって劇全体には祝祭的な趣きが強いようだ。ただし、いたるところにタッチストーン(道化)が登場し警句を発することで、劇の解釈は一筋縄ではいかなくなるのだが。ある意味では彼こそが劇の主役だと言って言えなくもないくらいに。

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    2013年11月17日
  • ヴェニスの商人

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    読みやすい新訳のシリーズがでていると聞いたので、初めてちゃんとシェイクスピアを読んでみた。
    戯曲だから、登場人物の会話で進むんだけど、わかりやすくて、ユーモアもあっておもしろかった。
    題名の『ヴェニスの商人』は、人徳者である商人のアントニオのことなんだけども、それよりも高利貸しのユダヤ人・シャイロックの存在感が大きい。
    当時はユダヤ人である、キリスト信者ではないというだけで罵倒されるというのが常識だったようで、そのような感覚がわからないからシャイロックがちょっとかわいそうに感じてしまった。
    当時の常識というものも知ってから読むとまた感想が違うのかもしれない。

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    2013年11月15日
  • ハムレット Q1

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    非常に読みやすかった
    古典は、昔は嫌いだったが、最近好きになってきた。
    昔嫌いだったからと、読まずにおくのはもったいない

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    2013年10月24日
  • ヴェニスの商人

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    舞台は中世イタリアのヴェネツィア共和国と架空の都市ベルモント。
    強欲な商売で知られるユダヤ人の金貸しシャイロックに対し、公平な商取引を目指す商人アントーニオ。友人の結婚を急きょ推し進めるため、アントーニオはシャイロックから自身の肉1ポンドを担保に金を借りるが、商船が難破し財産を失い返金できなくなる。アントーニオの友人達は彼を助けるためあらゆる手段を考えるが、シャイロックの正当な証文を前に打つ手がなくなる。そしてアントーニオの命運は法廷で判決が下されることとなる。

    それぞれの登場人物のキャラクターに個性があってすごく読みやすい。「ヴェニスの商人=アントーニオ」だけど、残念ながら一番印象に残らな

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    2013年11月24日
  • ヴェニスの商人

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    初めてシェークスピアの作品を読んだけど、すっごくおもしろかった!!
    独特の言い回しと人種差別についてはちょっと抵抗があったけどそれも時代背景だと思って楽しんだ。
    もっと他の作品も読んでみたい。

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    2013年10月05日
  • 新訳 十二夜

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    なんと、歌舞伎化しました。
    オリヴィアが織笛姫になっていたり、すべてが和風に……!
    生の舞台、とても面白かったです。お見事!!

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    2013年09月18日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    台本というのは以外と読みやすいもので(逆だと思っていた)、あっという間に読み終わった。

    それにしても、なんという結末。まさに、悲劇というに相応しいお話。

    人間ってやつは…と思わせる。

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    2013年07月21日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    シェイクスピア初体験だったけど中々面白かった(自分の所有物として娘の恋愛に口をだそうとする父親とか所々に出てくる古くささが鼻につくけど)。徹底的に馬鹿馬鹿しい「夏の夜の夢」よりもある種の寂寥感漂う「あらし」の方が好きかも。

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    2013年07月05日
  • ジュリアス・シーザー

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    ずっとシーザーが主人公と思っていたが、ブルータスが主人公だった。
    ブルータスは悪者と思っていたが、そそのかされたこともあって、仲間とシーザーを暗殺した。
    など、読まなきゃ知らないことばかりだった。
    シェイクスピアの本は、冗長だと思っていたが、読むにつれて、人物の心の動きが精緻に描かれているとおもうようになった。

    古代ローマ人は、ローマ人であることに誇りを持っていた様子。

    演劇もいつか見てみたい。

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    2013年07月02日
  • リア王

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    ネタバレ

    理性あるが故の悲しみというか狂気は時代や環境が違っても変わらないものだなぁと自分と環境を省みてなんとも暗い心持ちになってしまった(..;)嵐の中の独白や地獄の裁判のシーンはきっと原語で読んだらもっと凄いんだろうな。

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    2013年05月26日
  • シェイクスピア全集 終わりよければすべてよし

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    高校生のときは今ひとつ楽しめなかったが、いま読みかえすと、とても面白いと感じるように変わった。当時、シェークスピアはなぜこんな戯曲を考えたのだろうか?これについては今後も定期的に読んでいってみたいと思います。

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    2013年05月21日
  • ジュリアス・シーザー

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    ローマ人の物語を読み終え、カエサルに興味を持ち、読んでみた。
    予想以上に面白かった。
    古典も読んで見るものだ、次は、アントニーとクレオパトラでも読むか

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    2013年05月19日
  • ハムレット ――シェイクスピア全集(1)

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    今より簡単に人が死ぬんだなぁと感じます。絶妙なプロットがすべて悲劇に繋がっているのですが…
    不謹慎にも現代に置き換えたら、悲劇は起きないだろうな、などと考えてしまいました…

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    2013年04月30日
  • リア王 ――シェイクスピア全集(5)

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    四大悲劇だけあり、悲劇的結末で人もたくさん死ぬが、当時は人の命など儚いものだったのだろう。陰謀、親への不義、不貞、裏切りなど時代を越えても通じる要素ばかり。さすが偉大なシェイクスピア!

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    2013年04月28日
  • ヴェニスの商人

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    シェイクスピアは悲劇作品ばかり注目されているけれど喜劇だって面白い!

    それにしても何故ヴェニスの商人?アントニオ(商人)よりももしろポーシャの機転とセリフがカッコいぃ物語なのにねっ

    オンナって賢いわぁ〜
    男性よりも女性に好かれそうな作品

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    2013年04月26日
  • ヴェニスの商人

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    グラシアーノがネリッサに対して、僕をこんな目に合わせて全く君って人は…「僕は君の貞操を守れるかどうか分かんないよ(どやっ)」 が好き。ロールキャベツ男子なグラシアーノ。最後の美味しい所を持っていくちゃっかり男子。
    グラシアーノも男だもんね!据え膳食わぬはなんとやらだもんね(笑)!
    アントーニオはタイトル通りヴェニスの商人なわけですが、最初と最後以外はあまりパッとした登場シーンはない。
    アントーニオは人望もあって、寛大で、親友の為なら大金も何も、地獄までお供つかまつる!なすごい人。ユダヤ人に対して冷たいなぁ、とは感じたけど時代も時代だし、アントーニオがそこまで優しいと「いやいや、そんなすごい人い

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    2013年04月25日
  • お気に召すまま

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    シェイクスピアは初めて読んだが、面白かった。

    まず台本形式で書かれていることに驚き。内容については、様々な人々の恋が展開していくと同時に皮肉やら人生観やらが織り込まれていて、上手いなあと思った。
    堅苦しい(古めかしい)口調なので敬遠してしまうかもしれないが、一読の価値、充分あり。

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    2013年04月08日
  • 新訳 十二夜

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    悲劇のマクベスを読んでから喜劇の十二夜読むとギャップがすごい。これはほんとに喜劇だ。おもしろかった。登場人物たちの軽妙で滑稽で洒脱なやりとり、それからドタバタ劇は、ちょっと三谷幸喜を思い出した。

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    2013年03月28日
  • ジュリアス・シーザー

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    ネタバレ

    ブルータス そうなのだ、キャシアス、もちろん、おれはシーザーを深く愛してはいる……しかし、何か用があるのか、こうしてさっきからおれを放そうとせぬが? 何が言いたいのだ? もしそれが公のためになることなら、右の目には名誉を、左の目には死をさしだすがいい、おれはそれを二つながら平然と眺めよう。神々もお守りくださろう、このおれには名誉を愛する気もちの方が強いのだ、死にたいする恐怖よりも。


    シーザー もっと肥っていてもらいたいものだな! いや、気にかけはせぬ。ただ、もしこのシーザーの名にとって気にかかる何者かがあるとすれば、まず誰よりも先に遠ざけねばならぬ人物が、あの痩せたキャシアスだ。あの男は本

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    2013年02月24日