ウィリアム・シェイクスピアのレビュー一覧
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昨年末、午前十時の映画祭で「蜘蛛巣城」を鑑賞。黒澤明監督のとても面白い映画でした。特に次第に狂気に走る三船敏郎と京マチ子の演技には戦慄しました。
この「蜘蛛巣城」の原作が「マクベス」と知り、還暦過ぎて、初めて、シェイクスピアに挑戦しました。
舞台は11世紀のスコットランド。不気味な3人の魔女から武将マクベスはスコットランド王になると告られます。
勇猛果敢なわりに若干小心な武将というマクベスのキャラクターが物語を面白くしています。強欲で頭脳明晰な妻。マクベスは妻と諮り、主君ダンカンを殺し、王位に就きます。しかし、自らの罪に慄き錯乱状態に。緊迫したプロット展開で、娯楽性の高い戯曲です。
福田恒 -
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ネタバレシェイクスピアの喜劇?
なんとなくのあらすじは知っていたが、ずっとタイトルのヴェニスの商人が悪者役かと思っていた。
借金の抵当に肉1ポンドという発想が面白い。そして、解決方法は、血を一滴も流さずにというこれまた面白いトンチのような理論。
ただこの理論で言い負かすのがポーシャなので、いまいちカタルシス的には物足りない。
ヴェニスの商人、アントーニオが解決していればもっとスカッとする話になった気がする。
後で書くように、シャイロックが可哀想に感じる理由に、アントーニオという当事者が裁きを下したのではなく、ある意味部外者が裁きを下してしまったところにもあると思う。
シャイロックに同情してしまう -
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Posted by ブクログ
ネタバレいがみ合う両家のすれ違いで起こった悲劇の恋愛を描いた言わずと知れたシェイクスピアの代表作。
演劇の脚本なので、読む前は地の文で描かれるはずの描写を想像して補わなければいけないところもあるんじゃないかと危惧していたがそんなことはなく、とても楽しく読めた。
ロミオはジュリエットに対し一目惚れをして神父に浮気を窘められるような惚れっぽい描写がしっかりなされていたが、ジュリエットはロミオにキスされた時にはお洒落な言い回しなだけかもしれないが婉曲的な表現で返事をしていたのに実は恋に落ちていたという展開で、そこは納得できなかった。また、最後の薬や手紙がどうもご都合主義に感じられてしまった。けれど、解 -
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名作なだけはある。
読んで良かった。
引き込まれる文章によって、読み進める手が止まらなかった。単なる小説と違って、演劇感が伝わってきてセリフの迫力が凄い!!
かの有名なロミオとジュリエットがバルコニーで逢瀬するシーンや、月の光に照らされてお互いに求め合い、永遠の愛を誓うシーンはとてもロマンチックだった。何よりも、表現が豊かで重厚で味わい深い。
最後の落ちのストーリーは唐突だったので、ええええ?と驚いた。。。そいえば、ロミオとジュリエットの現代版•ウエストサイドストーリーもそんな感じだったな。詳細は違うけれども。描き方違ってどちらか見てても楽しめます。 -
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シェイクスピア読み直し企画第二弾は『リア王』を。
最初はじいさんまじやめてくれ…と姉姉妹たちにも同情的に読んでいたのですが、最後まで読むと、結局正義とは何か、正義は最後に勝ったといえないかもしれない…と、いい意味でもやもやするストーリーだったなと思いました。
狂気と見えて狂気でなく、正気と見えて正気でなく、ただ本当に正気な時も狂気な時もあって、いやなんか本当にニヒリズム文学だなと思って終わりました。真っ黒な虚無が口を開けて我々を待っている、リア王。。。
正気なことが正義に繋がるわけではない、正しいことが正しいこととして認められるわけではない。自己を見つめることは必ずしもいいことではない、、と -
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【読み終わって感じたこと】
時代を超えて人間は争い続け、恋をし続ける。そのメッセージが込められた不朽の名作。2人が出会った時から、お互いが対立する家に生まれたことを悲しんでいた。そして最後まですれ違いの悲劇の連続だった。きっといろんなことが間違っていて、それらを悔やむことしかできないのが本当に悲しいなと思った。
【印象に残ったシーン】
ロミオが毒薬を飲み、その後ジュリエットが自分の胸に剣を突き刺すシーン。本当に悲しい場面だった。しかし、互いのことを心の底から愛していることがわかるシーンでもあった。
【好きな言葉】
「ロミオ様御自身にかけて、誓っていただきたいの。あなたこそは私の神様、あなた -
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一言で言うなら、アントーニオとその仲間たちの勧善懲悪サクセスストーリーといった感じ。
劇のプロットははじめて読みましたが、やはり話のつくりが演劇っぽいですね。
最終的にアントーニオたちにとってすべてが上手くいく結果になるが、それに向けて登場人物皆が悪役(シャイロック)など演じ分けて主人公たちを光らせていたなという印象を受けました。悪い意味ではなく、構成が上手くてわかりやすくておもしろい。
シャイロックからすると悲劇なのかも知れないが、これはやはり喜劇だと思う。なぜなら、そこまで人物像を恐らくあえて掘り下げてはいなくて、彼は記号的な悪役というか、皆喜劇の中でのそれぞれの役割を担っているだけだから -